JP2896732B2 - クラッチ制動機の操作装置 - Google Patents

クラッチ制動機の操作装置

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JP2896732B2 JP5065877A JP6587793A JP2896732B2 JP 2896732 B2 JP2896732 B2 JP 2896732B2 JP 5065877 A JP5065877 A JP 5065877A JP 6587793 A JP6587793 A JP 6587793A JP 2896732 B2 JP2896732 B2 JP 2896732B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は搭載したエンジンによ
って自走できる構造の農機や建機の舵取り用として使用
されるクラッチ制動機の改良に関するもので、特に、そ
のクラッチ制動機と操作子との間を連結する操作装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に前記した自走農機や建機のクラッ
チ制動機は、図7で示すように、差動装置Dと駆動車輪
に連なる車輪軸Wとの間に介装されており、且つ、転向
クラッチCと転向制動機Bとを駆動ケースE内に同軸上
に配置して構成されている。そして、農機などを舵取り
するときは、まず、カムAを操作してそれら転向クラッ
チCと転向制動機Bとを順次に動作させ、舵取り方向の
駆動車輪への動力伝達を絶って制止するようになってい
る。すなわち、カムAは転向クラッチCの断続と転向制
動機Bとの双方のアクチュエータとして機能するよう構
成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記クラッチ制動機を
なす転向クラッチCは、一般に摩擦クラッチであり、摩
擦板Fを係合ばねSの弾力で強く挟圧するようになって
いる。そのため、舵取り操作をするときには、操作の前
段として転向クラッチCを切り、次いで後段として転向
制動機Bをかける操作とが行われる。しかしながら、転
向クラッチCの係合ばねは、その操作の前後段に亘って
継続して作用しているので、同クラッチCの解除操作を
するときは、それに抗して舵取り操作をせねばならず、
その操作が重いものになり、運転者に余分な負担をかけ
ていた。操作力を軽減する手段として油圧や電気力を利
用することも知られているが、そのような手段は一般に
高価であり、農機や建機自体の価格を上昇させる原因と
なる。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明はそのような不
具合を、差動装置に連なる駆動軸と駆動車輪に連なる車
輪軸との間に介装され、共通の操作子によって操作され
る転向クラッチと転向制動機とで構成し、前操作子
動作前段において転向クラッチを遮断し、後段におい
転向制動機を動作させるように構成したクラッチ制動機
において、前記転向クラッチと操作子との間にクラッチ
カムを介在させ、そのクラッチカムの形状を操作子の変
位に対する後段の揚程がゼロとなるものに構成すること
によって解決する。
【0005】
【作用】農機が舵取り操作されると、転向クラッチと転
向制動機とに共通に使用される操作子は、まず、その操
作の前段において転向クラッチを切り、操作の後段にお
いて転向制動機を動作させて車輪軸を制止する。前端の
操作は摩擦クラッチからなる転向クラッチの戻しばねに
抗して行われるが、その転向クラッチが遮断状態になる
と、戻しばねの弾力はクラッチカムの揚程がゼロの部分
によって負担され操作子に及ばなくなる。そこで、後段
の操作たる転向制動機を制動する操作では、前段の転向
クラッチ操作の際に作用していた戻しばねの弾力を運転
者が負担しなくともよくなり、単純に制動力のみ付与す
ればよくなるので、舵取り操作が軽くなる。
【0006】
【実施例】以下、図示の実施例によってこの発明を説明
する。図1において、10はこの発明に係る自走農機た
るトラクタであり、農機自体が路上あるいは圃場を自力
で走行するためのエンジン11を搭載している。前記エ
ンジン11と差動装置13とは出力軸12によって連結
されている。差動装置13は、いわゆるデフロック付き
であり、手動操作により差動機能を一旦停止することが
できるようになっている。差動装置13には左右に取り
出される駆動軸14、14が取り付けられ、駆動軸14
はクラッチ制動機20を介し、左右の駆動車輪15、1
5に連結された車輪軸16、16を駆動する。
【0007】クラッチ制動機20は図2で示すように、
アルミニウム合金製の駆動ケース21内に収容された転
向クラッチ30と転向制動機40とを含む。転向クラッ
チ30は前記駆動軸14に連結された外輪31と車輪1
5へ連結された内輪32、および両輪31、32にそれ
ぞれ連結された駆動摩擦板33と従動摩擦板34とを備
えている。すなわち、前記外輪31はスプライン54に
よって駆動軸14に連結されてる。また、内輪32は
車輪軸16に形成した四角形の面取り部に回転不能に支
持され、且つ、その外周に形成したインボリュートスプ
ラインによって前記従動摩擦板34を軸方向のみ可動に
支持している。なお、以上の構成は従来公知のものと大
差はない。
【0008】外輪31には駆動摩擦板33と従動摩擦板
34を挟んで一側に受圧板35が形成され、他側に押圧
面52を持つ押圧部材36が設けられている。押圧部材
36は前記車輪軸16上に受圧板35に向けて進退可能
に設けられ、背面に設けられた係合ばねたる皿ばね37
の弾力によって受圧板35へ向けて付勢されている。よ
って、駆動摩擦板33と従動摩擦板34とは皿ばね37
によって鍔部36aと受圧板35との間で挟圧され、外
輪31の回転は摩擦板33、34を介して内輪32へ伝
動される。
【0009】38はこの転向クラッチ30を遮断するた
めのクラッチカムである。クラッチカム38は駆動ケー
ス21に回動可能に支持された回転軸からなり、その軸
線は前記車輪軸16と直交するよう配置されている。ク
ラッチカム38は駆動ケース21から外方へ突出させた
端部に後述する第1アーム61の中央部がセレーション
を介して回動不能に、且つ着脱可能に取付けられてお
り、その一端が図示してない操作ケーブルその他の操作
リンクを介して舵取り操作子に連結されている。そし
て、駆動ケース21内に残る内端部分が周面の一部を切
除して断面が略かまぼこ形(半円形)のカムを形成した
ものである。かくて、クラッチカム38が操作子によっ
て回動せられると前記押圧部材36の後端部に形成した
鍔部36aによって左方へ押され、押圧部材36は皿ば
ね37の弾力に抗し、前記摩擦板33、34の挟圧を解
いて後退し動力の伝達を遮断する。なお、前記クラッチ
カム38をなす回転軸の切除されていない円筒面の部分
変位に対する揚程がゼロの部分22をなし、転向クラ
ッチ30を遮断状態に保持する。
【0010】転向制動機40は、駆動ケース21の一部
に形成した環状の制動面41と、軸方向のピン42によ
って制動面41上に支持された制止板43との間に、車
輪軸16上に支持された制動摩擦板44を配したもので
ある。制止板43は鋼板をプレス成形してなり、その中
央部が図中で右方へ突出し、前記押圧部材36の後端部
前面へ伸びている。そして、押圧部材36上に支承され
鍔45によって後退を阻止された押圧リング46に対
し、わずかな間隙を介して対向させてある。
【0011】前記押圧リング46の背面には制動カム4
7が配置されている。制動カム47は前記クラッチカム
38と同様に、駆動ケース21に回動可能に支持された
回転軸からなり、駆動ケース21から外方へ突出させた
部分が後述する第2アーム62を介して舵取り操作子に
連結されている。すなわち、転向制動機40は転向クラ
ッチ30と共通の操作子に連結されている。前記制動カ
ム47は駆動ケース21内に残る内端部分が周面の一部
を切除して断面が略かまぼこ形(半円形)のカムをな
し、常時はその弦の部分が押圧リング46の背面に接し
ている。かくて、制動カム47が回動するとき、前記半
円形をなす制動カム47の円弧の部分と弦の部分との接
点が移動し、押圧リング46を介して制止板43を制動
面41へ向けて進出させるようになっている。他方、車
輪軸16上には外周面にインボリュートスプラインを施
した筒状の支持軸48が車輪軸16上に形成した角軸部
に嵌合され、その外周には前記した制動摩擦板44が軸
方向のみ可動にスプライン係合されている。かくて、制
動カム47が回動するとき制止板43が制動面41へ向
けて進出し、それらの間に配置された制動摩擦板44を
挟圧して制止し、それに連なる車輪軸16を制動する。
【0012】図5は前記クラッチカム38、制動カム4
7と舵取り操作子(図示してない)との間に介在させた
操作リンク機構60である。リンク機構60はクラッチ
カム38上に取付けられた第1アーム61と、制動カム
47上に取付けられた第2アーム62、および第1アー
ム61の遊端に取付けられ第2アーム62の遊端との間
で両アーム61、62を係脱可能に係合させる連結手段
63たるボルトとを含む。
【0013】両カム38、47は互いに平行に、且つ、
比較的近接して設けられており、両アーム61、62は
平行に近い角度で並設されている。そして、両アーム6
1、62は第1アーム61の他端に螺合させたボルト6
3と、第2アーム62の遊端に設けた受け板64とを対
向させておき、第1アーム61が所定の範囲を越えて回
動するとき、前記ボルト63が第2アーム62の受け板
64に当接し、第2アーム62を従動させる。
【0014】次に、図6によって、クラッチ制動機20
の動作を説明する。舵取り操作子が操作されると、ま
ず、(a)で示す当初位置から操作ケーブル23を介し
て第1アーム61が反時計方向へ回動操作されると、ク
ラッチカム38の平面部分が傾き、押圧部材36の後端
部に形成した鍔部36aを図中で左方へ移動させる。そ
の結果、押圧面52を摩擦板33、34から引き離して
転向クラッチ30の動力伝動を遮断する。この状態を
(b)で示す。転向クラッチ30が完全に遮断される前
に、第1アーム61に螺合したボルト63が受け板64
に当接し、第2アーム62を回動させる。第2アーム6
2が回動を始めると、制止板43が制動摩擦板44が緩
く制動される。
【0015】第1アーム61が更に回動操作され(c)
で示す状態に至ると、転向クラッチ30が完全に遮断さ
れ、クラッチカム38をなす回転軸の切除されていない
円筒面の部分が押圧部材36の後端部に形成した鍔部
6aへ接し、以後、皿ばね37の反力は、単にクラッチ
カム38をなす回転軸に曲げ力を作用させるのみで、ク
ラッチカム38を押し戻す方向へ回動させる作用はなく
なる。すなわち、操作力に対向する反力を失い、転向ク
ラッチ30は切れた状態に保持され
【0016】
【発明の効果】この発明は以上のように、転向クラッチ
30と転向制動機40を備えたクラッチ制動機20にお
いて、操作子が操作され、クラッチカム38が動作して
転向クラッチ30が切れた状態に至ると、後、転向ク
ラッチ30を切れた状態に保持する操作力を要しなくな
るから、操作力の全力を制動機40の操作に使用できる
ので、操作力が軽減し、運転者の負担が減じる。しか
も、そのための構成はクラッチカム38の操作後段の揚
程をゼロにするだけの簡単なものであり、廉価に構成で
きるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を利用した自走農機の駆動系を示す系
統図である。
【図2】そのII−II断面を拡大して示す拡大断面図
である。
【図3】図2の右側面図である。
【図4】図2中のIV−IV断面図である。
【図5】操作装置を示す正面図である。
【図6】操作装置の動作を示す作動図である。
【図7】従来のクラッチ制動機を示す断面図である。
【符号の説明】
14 駆動軸 15 駆動車輪 16 車輪軸 20 クラッチ制動機 22 円弧をなす部分 30 転向クラッチ 38 クラッチカム 40 転向制動機 61、62 操作手段(第1アーム、第2アーム)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動装置に連なる駆動軸と駆動車輪に
    連なる車輪軸との間に介装され、共通の操作子によって
    操作される転向クラッチと転向制動機とで構成し、前
    操作子の動作前段において転向クラッチを遮断し、後段
    におい転向制動機を動作させるように構成したクラッ
    チ制動機において、前記転向クラッチと操作子との間に
    クラッチカムを介在させ、そのクラッチカムの形状を操
    作子の変位に対する後段の揚程がゼロとなるものに構成
    てなるクラッチ制動機の操作装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記クラッチカム
    断面が略半円形に構成されたカムによって構成されてい
    るクラッチ制動機の操作装置。
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JP3130930U (ja) * 2007-02-02 2007-04-12 イシグロ農材株式会社 農業用ハウスの屋根構造

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