JPH0725473Y2 - 走行作業車のサイドクラッチブレーキ構造 - Google Patents

走行作業車のサイドクラッチブレーキ構造

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JPH0725473Y2
JPH0725473Y2 JP7702890U JP7702890U JPH0725473Y2 JP H0725473 Y2 JPH0725473 Y2 JP H0725473Y2 JP 7702890 U JP7702890 U JP 7702890U JP 7702890 U JP7702890 U JP 7702890U JP H0725473 Y2 JPH0725473 Y2 JP H0725473Y2
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JP
Japan
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shifter
cam
clutch
transmission gear
brake mechanism
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JP7702890U
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JPH0434528U (ja
Inventor
佐一郎 森田
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セイレイ工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は,コンバイン等の走行作業車のサイドクラッ
チブレーキ装置に関するものである。
〔従来技術〕
この種の走行作業車の操向および制動は,いわゆるサイ
ドクラッチブレーキ装置と称されるもので行なってい
る。すなわち,伝動系の動力を左右の両車軸側に断接可
能に動力連結する二つのクラッチ機構をそれぞれ左右の
クラッチ軸に配設するとともに,両クラッチ軸それぞれ
に付設されるブレーキ機構で各々の側の制動を図るよう
にしているものである。そして,その際のクラッチ機構
の断接と,ブレーキ機構の制動を油圧アクチュエータを
介して行なわせる方式を採用している。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで,この種油圧アクチュエータ方式によると,サ
イドクラッチブレーキ装置を作動するための手元レバー
の操作力を軽減できる利点がある反面,大きくて重い油
圧装置が必要不可欠となり,勢いコスト高となる上,重
量が重く消費動力も大きくなり,さらに,大きな取付ス
ペースが必要となり車体が大きくなる等の不具合があっ
た。
〔課題を解決するための手段〕
そこで,この考案は,左右一対の車軸側の噛合ギャに常
時噛合する伝動ギャを,伝動ケース内に軸装するクラッ
チ軸に回動自在に嵌合するとともに,前記伝動ギャにシ
フタをスライドのみ自在に嵌合し,このシフタの一定ス
ライドでクラッチ軸と伝動ギャとの間に介装されるボー
ルクラッチ機構を入切してクラッチ軸と伝動ギャ間の動
力を断接するとともに,シフタのさらなるスライドによ
り,シフタと伝動ケース側に固定されるカムホルダーと
の間に介装される主多板ブレーキ機構を押圧して前記伝
動ギャにブレーキ力を付与する走行作業車のサイドクラ
ッチブレーキ装置において,対向してそれぞれ回転方向
に漸浅の作用溝を有する回転カムと固定カムとを,各々
カムホルダーに主多板ブレーキ機構側から回転,かつ,
スライド可能におよび固定的に設けるとともに,前記回
転カム内周部をシフタの押圧突部側へ向けて延出し,こ
の延出部にサブケースを一体回転可能に取付け,このサ
ブケースとシフタとの間に副多板ブレーキ機構を介装
し,前記固定カムとサブケースとの間に前記押圧突部に
よる押力で副多板ブレーキ機構を押圧するための戻しス
プリングを介装した走行作業車のサイドクラッチブレー
キ装置を提供し,前記課題を解決したのである。
〔作用〕
以上の構成としたことにより,クラッチ入り状態の一方
のシフタを一定スライドさせると,ボールクラッチ機構
は切操作されクラッチ軸と伝動ギャ間の動力は切断さ
れ,この切断状態で同シフタをさらに同方向へ軽くスラ
イド操作させるだけで,この押圧突部で副多板ブレーキ
機構を押圧し,これにより副多板ブレーキ機構を介して
シフタ側とサブケース側とが一体となるので,車軸側の
噛合ギャの慣性回転力で伝動ギャ,シフタ,副多板ブレ
ーキ機構,サブケースを介して回転カムが所定回転して
ボールが作用溝の作用傾斜面にくさび状に作用し,その
結果,回転カムは固定カムから押し離されて主多板ブレ
ーキ機構が強く押圧され,つまり伝動ギャに強くブレー
キを効かせれるのである。
〔実施例〕
以下,この考案をコンバインに実施した場合の具体的な
実施例を図面を参照して説明する。
コンバインのサイドクラッチブレーキ装置は,第1図に
示すように,伝動ケース1内に軸支されたクラッチ軸2
の中央に原動部(図示省略)からの動力により強制駆動
されるセンターギャ3を固嵌し,このセンターギャ3の
両側に対称に配置される。
すなわち,まず,左右一対の車軸(図示省略)側の噛合
ギャ5に常時噛合する伝動ギャ4を,伝動ケース1内に
軸装するクラッチ軸2にボールクラッチ機構6を介して
回動自在に嵌合する。ボールクラッチ機構6は,クラッ
チ軸2の外周数個所に凹陥穴7を形成して各々にボール
8を嵌入するとともに,各ボール8を伝動ギャ4の径方
向に形成された貫通孔9を通って伝動ギャ4の外周にま
で浮上できるようにしている。そして,伝動ギャ4の外
周には,スライドのみ自在にシフタ10を嵌合しており,
このシフタ10がセンターギャ3側に接近した位置では,
その内周の作用部11が前記したボール8を押さえ,凹陥
穴7に入れた状態にしている。したがって,この状態で
は,センターギャ3の動力はクラッチ軸2から伝動ギャ
4を経て車軸側の噛合ギャ5に伝わる,クラッチ入りの
状態である。
次に,シフタ10をセンターギャ3から離反する方向にス
ライドさせると,作用部11はボール8から離れ,これに
伴ってボール8はクラッチ軸2の回転による遠心力を受
けて貫通孔9を通ってその外周にまで浮上する。したが
って,この状態では,クラッチ軸2の動力は伝動ギャ4
に伝わらないクラッチ切りの状態となるが,シフタ10は
クラッチ切り直後の状態では車軸側の噛合ギャ5からの
慣性回転力を受けて伝動ギャ4と一体で空回転すること
になる。なお,同シフタ10はスプリング12によって常時
クラッチ入り側に付勢され,戻し勝手となっている。
次に,サイドクラッチホーク13によるシフタ10のさらな
るスプリング12に抗しての軽いスライド操作だけで,伝
動ギャ4に強力なブレーキ力を発生させる。そのため
に,伝動ギャ4にスプライン嵌合しているシフタ10に摩
擦板14を,伝動ケース1側に固定されるカムホルダー15
の対応位置にスチールプレート16をそれぞれ互い違いに
複数個スライドのみ自在に固嵌して主多板ブレーキ機構
13を形成しており,これら摩擦板14とスチールプレート
16とを互いに押圧させて伝動ギャ4にブレーキ力を付与
させるための回転カム17等を,主多板ブレーキ機構13の
上流側(シフタ10の押圧突部18側)に配置している。回
転カム17は,カムホルダー15に回動,かつ,スライド可
能に取付けたものであり,また,この回転カム17にはカ
ムホルダー15に固定的に取付けた固定カム19を対向配置
し,両カム17,19の対向面それぞれに第2図に示すよう
なボール20を収納する作用溝21,22を形成するととも
に,この作用溝21,22それぞれに回転カム17の回転方向
に漸浅の作用傾斜面23,24を形成している。そして,回
転カム17に所要回転を与えるための副多板ブレーキ機構
25をさらに上流側に配設している。すなわち,回転カム
17内周部を上流側に向けて延出し,この延出部26にサブ
ケース27を一体回転可能に取付け,このサブケース27と
シフタ10との間に副多板ブレーキ機構25を,また,固定
カム19とサブケース27との間に戻しスプリング28を介装
する。副多板ブレーキ機構25は,シフタ10に摩擦板29
を,サブケース27の対応位置にスチールプレート30をそ
れぞれ互い違いに複数個スライドのみ自在に固嵌して形
成され,この副多板ブレーキ機構25に面する上流側に環
状の押圧部材31を配置している。
なお,シフタ10はスプリング12に抗して副多板ブレーキ
機構25を押圧部材31を介在させて押圧するだけの押力で
足りるので,この押力で変形しない強さの戻しスプリン
グ28で足りる。また,戻しスプリング28の存在は,主多
板ブレーキ機構13の摩擦板14全体の約中ほどにスキマを
確保するので,クラッチ入り状態の引きずりトルクを軽
減できる利点もある。
以上により,第1図のクラッチ軸2中心線より上方に示
すクラッチ入り状態位置にあるシフタ10をサイドクラッ
チホーク13操作によりスライドさせてクラッチ切り状態
に切替えた後,さらに第1図のクラッチ軸2中心線より
下方に示す位置までスライドさせて押圧部材31を押して
副多板ブレーキ機構25のスチールプレート30,摩擦板29
を押圧して初期ブレーキを効かせると,副多板ブレーキ
機構25を介してサブケース27側とシフタ10側とが一体と
なり,車軸側の噛合ギャ5の慣性回転力で回転カム17が
所要回転するので,ボール20がくさび状に作用傾斜面2
3,24に作用して回転カム17の回転は漸次停止するに伴っ
て回転カム17は固定カム19から主多板ブレーキ機構13側
へ押し離されていき,主多板ブレーキ機構13の摩擦板1
4,スチールプレート16を強く押圧し,倍力のブレーキ力
が発生するのである。
なお,図中,32はトメワである。
〔考案の効果〕
以上,この考案は,シフタ10を一定位置までスライドさ
せて副多板ブレーキ機構25を押圧操作するだけで,この
副多板ブレーキ機構25を介してサブケース27側とシフタ
10側とが一体化され,これにより,車軸側の噛合ギャ5
の慣性回転力で伝動ギャ4等を介して回転カム17が回転
許容範囲内で回転されていき,これに伴ってボール20が
作用溝21,22の作用傾斜面23,24にくさび状に作用して回
転カム17が固定カム19側から押し離され,主多板ブレー
キ機構13を強く押圧して伝動ギャ4に倍力のブレーキを
効かせるものであるから,小さな操作力で大きなブレー
キ効果を得ることができる。また,油圧アクチュエータ
を使用していないので,従来のものより重量を軽減で
き,小スペースに納まる小型化を図ることができる上,
低コスト化,メンテナンスの容易化も図ることができ
る。引いては車体を小さくして小回りの効く機体の製作
ができる。さらに,伝動ギャ4にスライドのみ自在に嵌
合するシフタ10の一定スライドで,クラッチ軸2と伝動
ギャ4との間に介装されたボールクラッチ機構6を入切
する構造であるので,シフタ10の寿命をアップすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を実施したコンバインにおけるサイド
クラッチブレーキ構造を示す要部断面図,第2図は回転
カムおよび固定カムの作用溝とボールとの関係を示す平
断面図である。 (符号) 1……伝動ケース 2……クラッチ軸 4……伝動ギャ 5……噛合ギャ 6……ボールクラッチ機構 10……シフタ 13……主多板ブレーキ機構 15……カムホルダー 17……回転カム 18……押圧突部 19……固定カム 21,22……作用溝 25……副多板ブレーキ機構 26……延出部 27……サブケース 28……戻しスプリング

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】左右一対の車軸側の噛合ギャ(5)に常時
    噛合する伝動ギャ(4)を,伝動ケース(1)内に軸装
    するクラッチ軸(2)に回動自在に嵌合するとともに,
    前記伝動ギャ(4)にシフタ(10)をスライドのみ自在
    に嵌合し,このシフタ(10)の一定スライドでクラッチ
    軸(2)と伝動ギャ(4)との間に介装されるボールク
    ラッチ機構(6)を入切してクラッチ軸(2)と伝動ギ
    ャ(4)間の動力を断接するとともに,シフタ(10)の
    さらなるスライドにより,シフタ(10)と伝動ケース
    (1)側に固定されるカムホルダー(15)との間に介装
    される主多板ブレーキ機構(13)を押圧して前記伝動ギ
    ャ(4)にブレーキ力を付与する走行作業車のサイドク
    ラッチブレーキ装置において,対向してそれぞれ回転方
    向に漸浅の作用溝(21)(22)を有する回転カム(17)
    と固定カム(19)とを,各々カムホルダー(15)に主多
    板ブレーキ機構(13)側から回転,かつ,スライド可能
    におよび固定的に設けるとともに,前記回転カム(17)
    内周部をシフタ(10)の押圧突部(18)側へ向けて延出
    し,この延出部(26)にサブケース(27)を一体回転可
    能に取付け,このサブケース(27)とシフタ(10)との
    間に副多板ブレーキ機構(25)を介装し,前記固定カム
    (19)とサブケース(27)との間に前記押圧突部(18)
    による押力で副多板ブレーキ機構(25)を押圧するため
    の戻しスプリング(28)を介装した走行作業車のサイド
    クラッチブレーキ装置。
JP7702890U 1990-07-19 1990-07-19 走行作業車のサイドクラッチブレーキ構造 Expired - Lifetime JPH0725473Y2 (ja)

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