JPS6233151Y2 - - Google Patents

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JPS6233151Y2
JPS6233151Y2 JP1978173576U JP17357678U JPS6233151Y2 JP S6233151 Y2 JPS6233151 Y2 JP S6233151Y2 JP 1978173576 U JP1978173576 U JP 1978173576U JP 17357678 U JP17357678 U JP 17357678U JP S6233151 Y2 JPS6233151 Y2 JP S6233151Y2
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gear
case
pair
pinion
gears
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JP1978173576U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、差動装置に係り更にギヤスラスト力
或いはスプリング力によつてクラツチ部材を押圧
する滑り制限装置付き差動装置に関する。
此の種の装置として、左右車輪を駆動する一対
のサイドギヤの背面外周部にエンジンにより駆動
されるデイフアレンシヤルケースと相対回転変位
可能に一対のケージを配設し、このケージとサイ
ドギヤとの間にサイドギヤのギヤスラスト力或い
はスプリング力により押圧作動される一対のクラ
ツチ部材設け、サイドギヤに夫々噛合う一対のピ
ニオンギヤを支承するピニオンシヤフトと一対の
ケージの夫々と連動するとともにクラツチ部材に
生ずるトルク反力によりクラツチ部材をさらに押
圧する一対のカム部材を設けた(例えば、特公昭
50−2135号公報に開示された如き)ものがある。
従来、差動装置は多くの場合エンジンに連結さ
れた変速機の出力軸に推進軸を介して連繋される
ものであり、エンジン或いは変速機から遠離して
配設されている。このような差動装置にあつて
は、寸法或は形状の制限はなく、前述した如き従
来の滑り制限装置付き差動装置を適用しても支障
はないものである。
然し乍ら、寸法或は形状が大巾に制限されるよ
うな場合、即ち差動装置がエンジン或いは変速機
に接近して配設されるような場合には、前述した
如き従来き滑り制限装置付き差動装置を適用する
ことは困難であつた。例えば、車輌の進行方向に
対してエンジンの回転軸を交叉させて配置し、こ
のエンジンに変速機構と差動装置とを一つのケー
ス内に組込んだ変速装置(所謂トランスアクス
ル)の差動装置にあつては、車輌に搭載した細の
路面からの距離(所謂地上高)を十分確保する必
要上から殊に半径方向寸法を小とせねばならず、
従来装置を適用することは困難であつた。
本考案は、以上の点に鑑みなされたものであ
り、一対のクラツチ部材と一対のカム部材とを
各々連動なし且つサイドギヤの背面外周部にケー
スと相対回転変位可能に設けられたケージによ
り、クラツチ部材に生ずるトルク反力によりクラ
ツチ部材をさらに押圧する一対のカム部材の作用
を損なうことなく、構造を簡素化しコンパクトな
滑り制限装置付き差動装置を提共しようとするも
のである。
本考案は、一端に大径開口部を供えたケース、
このケースに連結され大径開口部を閉蓋するカバ
ー、このカバー及びケースの他端に互いに対向し
て配され支承されており車輌の左右輪に連軸され
る一対のサイドギヤ、この一対のサイドギヤに
夫々噛合う一対のピニオンギヤ、この一対のピニ
オンギヤを支承するとともにケースと一体回転す
べく配設されたピニオンシヤフト、カバー側に配
設されたサイドギヤの一方の外周部に配設されて
おりケース及びカバーと相対回転変位可能なケー
ジ、ピニオンシヤフトと一対のサイドギヤとの間
に各々配設さており夫々ピニオンシヤフトにカム
対偶係合され且つケージに軸方向にのみ変位可能
に係合された一対のカム部材、サイドギヤの一方
の背部に配されケージに軸方向にのみ移動自在に
係合された複数のアウタークラツチプレートとこ
のアウタークラツチプレートの間に挾装されサイ
ドギヤの一方に軸方向にのみ変位可能に係合され
たインナークラツチプレートを備えサイドギヤと
ピニオンギヤとの噛合によつて生ずるギヤスラス
ト力により作動する一つのクラツチ部材、ケース
の他端側に配設されたサイドギヤの他方の背部に
配されケースに軸方向にのみ移動自在に係合され
た複数のアウタークラツチプレートと該アウター
クラツチプレートの間に挾装され前記サイドギヤ
の他方に軸方向にのみ変位可能に係合されたイン
ナークラツチプレートを備え前記サイドギヤと前
記ピニオンギヤとの噛合によつて生ずるギヤスラ
スト力により作動する他のクラツチ部材を有する
とともに、この他のクラツチ部材の外径をサイド
ギヤの他方の外径と略同じにして成る滑り制限装
置付き差動装置である。
以下、本考案を図に基づき実施例について説明
すれば、ケース10内に、回転自在な一対のサイ
ドギヤ11,11、このサイドギヤ11,11に
夫々噛合う一対のピニオンギヤ12,12(12
は一方のみを図示)、及びこのピニオンギヤ1
2,12に設けられた孔13を通りケース10の
孔14に挿入されたピニオンシヤフト15を設け
る。ピニオンシヤフト15は半径方向にとび出さ
ないようにピニオンピン16によつてケース10
に固定されている。17はカバーで図示しないボ
ルト等の手段によつてケース10に固定されケー
ス10の一端の大径開口部を閉蓋している。カバ
ー17と一方のサイドギヤ11との間及びケース
10と他方のサイドギヤ11との間には夫々一対
のクラツチ部材18,18が挟み込まれ、このク
ラツチ部材18はアウタークラツチプレート2
2,23及び該アウタークラツチプレートの間に
挟装されたインナークラツチプレート21,26
を各々備えている。
第1図で右方にあるクラツチ部材18のアウタ
ークラツチプレート22はケース10に形成した
溝に軸方向滑動自在に係合し、左方にあるクラツ
チ部材18のアウタークラツチプレート23は、
カバー17と左方のサイドギヤ11との間に設け
たケージ24の内周に形成した溝25に軸方向移
動自在に係合している。右方のクラツチ部材18
のインナークラツチプレート26は、右方のサイ
ドギヤ11のボス部19の外周に形成されたスプ
ライン27に軸方向に変位可能にスプライン26
aにて係合している。又、左方のクラツチ部材1
8のインナークラツチプレート21は、左方のサ
イドギヤ11のボス部19の外周に形成されたス
プライン20に軸方向に変位可能にスプライン2
1aにて係合している。
両クラツチ部材18,18の各々の最外側部に
位置するアウタークラツチプレート22,23と
ケース10及びカバー17との間には夫々皿バネ
28,28が弾装されており、これにより両クラ
ツチ部材18,18が各々挾圧されている。
この両クラツチ部材18,18の内少なくとも
第1図示右方のクラツチ部材18(他のクラツチ
部材)の外径は、右方のサイドギヤ11の外径、
即ちベベルギヤの歯先の最大径、と略同じに形成
されている。29,29は前記ケージ24から延
在した一対の足部で、前記ピニオンシヤフト15
にカム対偶係合され、且つサイドギヤ11,11
の内側面部に当接し、サイドギヤ11,11から
押圧され前記ピニオンシヤフト15にカム部を当
接した一対のカム部材30,30が、夫々係合し
ている。(第2図) 本考案の上記実施例についてその作用を説明す
ると、ケース10は図示しないリングギヤからト
ルクを伝達され、ピニオンシヤフト15を介して
ピニオンギヤ12,12、サイドギヤ11,11
を通して図示しない両アクスルシヤフトにトルク
を伝達する。
前述した如き構成の装置を例えば車両に適用し
た場合について作用を説明すると、先ず車両が直
進している時は車輪に連結されたサイドギヤ1
1,11の回転差が無く、ピニオンシヤフト1
5、ピニオンギヤ12,12及びケース10と一
体的に回転している。この状態でクラツチ部材1
8,18はピニオンギヤ12,12とサイドギヤ
11,11との噛合い歯部分に生じ、サイドギヤ
11,11が第1図でみてピニオンシヤフト15
から遠ざかる方向へ押圧されるいわゆるギヤスラ
スト力により押圧されサイドギヤ11,11に対
して摩擦抵抗力を与えている。一方、カム部材3
0,30は、サイドギヤ11,11とケース10
との間に回転差が無いことから、ケージ24とピ
ニオンシヤフト15との間にも相対的な動作は無
く、ケージ24に係合したカム部材30,30と
ピニオンシヤフト15のカム対偶係合部分に於け
るカム作用は生じない。
次ぎに、車両が旋回している時は車両に連結さ
れたサイドギヤ11,11の相互に回転差が生
じ、夫々のサイドギヤ11,11はケース10に
対して相対的に回転をする。この状態でもクラツ
チ部材18,18は、前述したと同様に押圧され
ている。従つて、ケージ24は第1図示左方のサ
イドギヤ11によつて連れ廻され、カム部材3
0,30をピニオンシヤフト15に対して相対的
に変位させようとして、カム対偶係合部分にてカ
ム作用がなされ、両カム部材30,30は斥力に
よりサイドギヤ11,11を押圧し、更にクラツ
チ部材18,18を押圧する。このようにして、
サイドギヤ11,11に対して摩擦抵抗力が与え
られるが、此の力は通常の車両旋回に影響を及ぼ
さないよう設定されていることは、他の滑り制限
装置付き作動装置と同様であり、殊更いうまでも
なく、又車両を牽引する力と対比した場合にはあ
まり問題となるほどでは無い。
続いて、車両が走行している時一方の車輪が泥
濘地に入り負荷が急減し空転をしようとすると、
サイドギヤ11,11に作用しているギヤスラス
ト力(但し車両が通常走行している時の力より小
さい)或いは、皿バネ28,28の力によりクラ
ツチ部材18,18は押圧され、サイドギヤ1
1,11に対して摩擦抵抗力が与えられる。この
間サイドギヤ11,11は相互に回転差を生じ、
夫々のサイドギヤ11,11はケース10に対し
て相対的に回転をする。而して、ゲージ24は第
1図示左方のサイドギヤ11によつて連れ廻さ
れ、カム部材30,30をピニオンシヤフト15
に対して相対的に変位させようとして、カム対偶
係合部分にてカム作用がなされ、両カム部材3
0,30は斥力によりサイドギヤ11,11を押
圧し、さらにクラツチ部材18,18を押圧す
る。此れにより、サイドギヤ11,11はケース
10に対してクラツチ部材18,18によつて係
合され、一方の車輪の空転が仰制され他方の車輪
は駆動力を維持することが出来、泥濘地から容易
に脱出できる。
本考案に従つた滑り制限装置付き差動装置によ
れば、ケージ24の一対の足部29,29をピニ
オンシヤフト15の一方から他方側へ延在させ
て、それらに一対のカム部材30,30を係合さ
せたので、従来ピニオンシヤフト15の両側方に
位置していた一対のケージのうち一方のケージ
(例えば、第1図で示す如く右方側のケージ)を
廃止することができた。そのため従来ケージの占
めていた空間が不要となり、差動装置の半径方向
の寸法も小さく出来、第1図において二点鎖線で
示すような限定された空間に収容することがで
き、且つ重量も大幅に軽減された。
以上詳細に説明した如く本考案によれば、要す
るに、ケースの一端の大径開口を閉蓋するカバー
側に配設されたサイドギヤの一方の外周部にケー
ス及びカバーと相対回転変位可能なケージを配設
し、ピニオンシヤフトと一対のサイドギヤとの間
の各々に夫々ピニオンシヤフトにカム対偶係合し
且つケージに軸方向にのみ変位可能に係合した一
対のカム部材を配設し、ケージに軸方向にのみ移
動自在に係合された複数のアウタークラツチプレ
ートとこのアウタークラツチプレートの間に挾装
され且つサイドギヤの一方に軸方向にのみ変位可
能に係合されたインナークラツチプレートとを備
えサイドギヤとピニオンギヤとの噛合によつて生
ずるギヤスラスト力により作動する一つのクラツ
チ部材をサイドギヤの一方の背部に設け、ケース
に軸方向にのみ滑動自在に係合された複数のアウ
タークラツチプレートとこのアウタークラツチプ
レートの間に挾装されサイドギヤの他方に軸方向
にのみ変位可能に係合されたインナークラツチプ
レートを備えサイドギヤとピニオンギヤとの噛合
によつて生ずるギヤスラスト力により作動する他
のクラツチ部材をケースの他端側に配設されたサ
イドギヤの他方の背部に設け、他のクラツチ部材
の外径をサイドギヤの他方の外径と略同じにした
ことにより、部品点数を減少でき構造を簡素化し
装置全体をコンパクトに出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に従つた滑り制限装置付き差動
装置を示す断面図、第2図は本考案に従つた滑り
制限装置付き差動装置の要部を拡大して示す斜視
図である。 符号の説明、図中、10はケース、17はカバ
ー、11はサイドギヤ、12はピニオンギヤ、1
5はピニオンシヤフト、18はクラツチ部材、2
4はケージ、29は足部、30はカム部材、を
夫々示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 一端に大径開口部を備えたケース、該ケースに
    連結され大径開口部を閉蓋するカバー、該カバー
    及び前記ケースの他端に互いに対向して配され支
    承されており車輌の左右輪に連軸される一対のサ
    イドギヤ、該一対のサイドギヤに夫々噛合う一対
    のピニオンギヤ、該ピニオンギヤを支承するとと
    もに前記ケースと一体回転すべく配設されたピニ
    オンシヤフト、前記カバー側に配設された前記サ
    イドギヤの一方の外周部に配設されており前記ケ
    ース及びカバーと相対回転変位可能なケージ、前
    記ピニオンギヤと前記一対のサイドギヤとの間に
    各々配設されており夫々ピニオンシヤフトにカム
    対偶係合され且つ前記ケージに軸方向にのみ変位
    可能に係合された一対のカム部材、前記サイドギ
    ヤの一方の背部と前記カバーとの間に配され前記
    ケージに軸方向にのみ移動自在に係合され複数の
    アウタークラツチプレートと該アウタークラツチ
    プレートの間に挟装され前記サイドギヤの一方に
    軸方向にのみ変位可能に係合されたインナークラ
    ツチプレートを備え前記サイドギヤと前記ピニオ
    ンギヤとの噛合によつて生ずるギヤスラスト力に
    より作動する一つのクラツチ部材、前記ケースの
    他端側に配設された前記サイドギヤの他方の背部
    と前記ケースとの間に配され前記ケースに軸方向
    にのみ移動自在に係合された複数のアウタークラ
    ツチプレートと該アウタークラツチプレートの間
    に挟装され前記サイドギヤの他方に軸方向にのみ
    変位可能に係合されたインナークラツチプレート
    を備え前記サイドギヤと前記ピニオンギヤとの噛
    合によつて生ずるギヤスラスト力により作動する
    他のクラツチ部材を有するとともに、該他のクラ
    ツチ部材の外径を前記サイドギヤの他方の外径と
    略同じにして成る滑り制限装置付き差動装置。
JP1978173576U 1978-12-15 1978-12-15 Expired JPS6233151Y2 (ja)

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JP1978173576U JPS6233151Y2 (ja) 1978-12-15 1978-12-15

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Publication Number Publication Date
JPS5590842U JPS5590842U (ja) 1980-06-23
JPS6233151Y2 true JPS6233151Y2 (ja) 1987-08-25

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ID=29179385

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JP1978173576U Expired JPS6233151Y2 (ja) 1978-12-15 1978-12-15

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS502135A (ja) * 1973-05-15 1975-01-10

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS502135A (ja) * 1973-05-15 1975-01-10

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Publication number Publication date
JPS5590842U (ja) 1980-06-23

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