JPH0642587A - ダンパの製造方法 - Google Patents

ダンパの製造方法

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JPH0642587A
JPH0642587A JP21749092A JP21749092A JPH0642587A JP H0642587 A JPH0642587 A JP H0642587A JP 21749092 A JP21749092 A JP 21749092A JP 21749092 A JP21749092 A JP 21749092A JP H0642587 A JPH0642587 A JP H0642587A
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JP
Japan
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elastomer member
mass body
hub
outer peripheral
outer diameter
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP21749092A
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English (en)
Inventor
Shinya Kinoshita
慎也 木下
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N O K MEGURASUTEITSUKU KK
Nok Megulastik Co Ltd
Original Assignee
N O K MEGURASUTEITSUKU KK
Nok Megulastik Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ハブ10及び質量体20とエラストマー部材
30を確実に接着させ、ダンパの品質の向上を図る。 【構成】 金属板からなるハブ10の外径筒状部11を
外周側へ僅かに膨らんだ形状に成形し、この外径筒状部
11の外周側に質量体20を同心的に配置すると共にそ
の互いの対向周面間にエラストマー部材30を挿入し、
外径筒状部11を軸方向にプレスして外周側へ屈曲させ
ることによって質量体20の内周面との間でエラストマ
ー部材30を挟圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車エンジン
のクランクシャフト等の回転軸に取り付けられてその捩
り方向の振動を吸収するダンパを得るための製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種のダンパとして、図4に示すよう
に、ハブ1と、このハブ1の外周側に離間配置されると
共にプーリ2aが一体に形成された環状の質量体2の互
いの対向周面間を、環状のエラストマー部材3を介して
弾性的に連結し、質量体2の有する慣性質量とエラスト
マー部材3の有するバネ定数による一種の共振系を構成
して、エンジンのクランクシャフト4に生じる捩り振動
を吸収するものが周知である(例えば実開昭62−68
069号公報参照)。
【0003】典型的な従来技術に係るダンパの製造方法
によると、上述の構成のダンパは、図5に示すように、
予め成形されたハブ1及び質量体2を径方向に配置して
加熱しながら、その対向周面間の隙間Sに、内外両周面
3a,3bに接着剤を塗布したエラストマー部材3を圧
入することによって得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の製造方法によると、ハブ1と質量体2の対向周面間
の隙間Sに対して所要の締め代を設定したエラストマー
部材3を圧入することから、予め内外両周面3a,3b
に塗布された加熱によって軟化した接着剤は、その多く
が、前記圧入の際のハブ1の外周面及び質量体2の内周
面によるしごき作用によってこすり取られてしまうこと
が避けられない。このためハブ1及び質量体2に対する
エラストマー部材3の接着性が低下し、使用状態におい
て、運転時のトルクを受けることによって接着部の剥離
が生じ、優れた性能を発揮し得ないことがある。
【0005】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、ハブ及び
質量体とエラストマー部材を確実に接着させ、ダンパの
品質の向上を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決される。すなわち本発明に係
るダンパの製造方法は、金属板からなるハブの外径筒状
部を外周側へ僅かに膨らんだ形状に成形する工程と、こ
の外径筒状部の外周側に環状の質量体を同心的に配置す
ると共にその互いの対向周面間に環状のエラストマー部
材を挿入する工程と、前記外径筒状部を軸方向にプレス
して外周側へ屈曲させると共にこの屈曲した前記外径筒
状部と前記質量体の間で前記エラストマー部材を挟圧す
る工程とを含むものである。
【0007】
【作用】本発明の製造方法によれば、ハブの外径筒状部
とその外周側に離間配置した質量体との間へのエラスト
マー部材の挿入を、圧入手段によって行う必要がない。
すなわち、金属板からなるハブの外径筒状部は、外周側
へ僅かに膨らんだ形状に成形されるので、これを軸方向
にプレスすることによってその反りが大きくなるように
外周側へ屈曲変形し、これに伴ってエラストマー部材が
外周側へ押圧され、前記質量体内周面との間で挟圧され
て確実に圧着状態になるからである。
【0008】
【実施例】図1乃至図3は、本発明に係るダンパの製造
方法の好ましい一実施例を示すもので、まず図1におい
て、10はハブ、20はこのハブ10よりも大径に成形
された環状の質量体である。ハブ10は金属板をプレス
成形したものであって、中心軸線を通る平面上で切断し
た断面形状が略L字形を呈しており、その外径筒状部1
1は、軸方向略中央11aが外周側へ僅かに膨らんだ形
状に成形される。また、質量体20は、その外径部にプ
ーリ21が一体に形成される一方、内周面にその軸方向
略中央が大径となるような断面山形の凹面22が、周方
向に連続して形成される。
【0009】次に、図2に示すように、ハブ10と質量
体20を同心的に配置し、この状態において径方向に互
いに対向する前記ハブ10の外径筒状部11の外周面
と、前記質量体20の内周の凹面22との間に形成され
る空間δに、予め内周面31及び外周面32に接着剤を
塗布した環状のエラストマー部材30をセットする。こ
こで、前記ハブ10及び質量体20の径寸法は、前記空
間δがエラストマー部材30の径方向肉厚よりも大きく
なるように設定されており、したがって、エラストマー
部材30は圧入といった手段に依らずに、前記空間δに
円滑に挿入することができ、その内外両周面31,32
に塗布された接着剤は殆どこすり取られることがない。
【0010】次に、上述の図2の状態から、矢印Pで示
すように、ハブ10の外径筒状部11をプレス装置によ
って加圧すると、この外径筒状部11は、予めその軸方
攻略中央11aが外周側へ僅かに膨らんだ形状に成形さ
れていることから、前記軸方向の加圧力によって外周側
への膨らみを増大するように前記軸方向略中央11aで
屈曲変形される。そしてこの屈曲変形する外径筒状部1
1が、その外周側にあるエラストマー部材30をさらに
その外周側の質量体20の凹面22へ押圧するので、こ
のエラストマー部材30は、図3に示すように、前記外
径筒状部11の外周面と前記凹面22との間で屈曲され
つつ挟圧される。したがって、エラストマー部材30に
は適当な圧縮力が加えられると共に、加熱によって溶融
状態にある接着剤がエラストマー部材30の内外両周面
31,32と前記外径筒状部11の外周面及び前記凹面
22の間の全域に展開して圧着される。
【0011】上述の実施例によると、外周側へ屈曲変形
させるハブ10の外径筒状部11と質量体20の間でエ
ラストマー部材30を径方向に挟圧することから、エラ
ストマー部材30は、この外径筒状部11と質量体20
の間に圧入によらずに容易に挿入することができ、この
ため、挿入の過程で、エラストマー部材30に塗布した
接着剤が外径筒状部11及び質量体20の縁部でしごか
れてこすり取られてしまうといったことがない。また、
エラストマー部材30の挿入過程で接着剤が部分的にこ
すり取られたり、あるいは塗布ムラがあっても、その後
の挟圧過程で、接着剤はエラストマー部材30と前記外
径筒状部11の外周面及び前記凹面22の間の全域に展
開して圧着されるため、確実に接着することができる。
また、本実施例は、質量体20の内周面にハブ10の外
径筒状部11の屈曲形状と対応した凹面22を形成した
ため、エラストマー部材30をその幅方向全域で均一に
圧縮することができる。
【0012】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係るダンパの製造方法によると、エラストマー部材
を、ハブの外径筒状部とその外周側の質量体との間に圧
入によらずに容易に挿入することができるため、エラス
トマー部材に塗布した接着剤が前記挿入の際にこすり取
られてしまうことがなく、挿入後に軸方向にプレスされ
る前記外径筒状部の屈曲によって、エラストマー部材を
内周側及び外周側から挟圧するので、ハブの外径筒状部
と、エラストマー部材と、質量体との接着力を向上さ
せ、品質の優れたダンパの提供が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るダンパの製造方法の一実施例にお
いて使用されるハブ及び質量体を示す半断面図である。
【図2】上記実施例の製造方法におけるハブと質量体の
互いの対向周面間にエラストマー部材を挿入した状態を
示す半断面図である。
【図3】上記実施例の製造方法によって得られたダンパ
を示す半断面図である。
【図4】従来の製造方法によって得られるダンパの一例
を示す半断面図である
【図5】従来技術に係るダンパの製造方法を示す半断面
図である。
【符号の説明】
10 ハブ 11 外径筒状部 11a 軸方向略中央 20 質量体 21 プーリ 22 凹面 30 エラストマー部材 31 内周面 32 外周面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属板からなるハブ(10)の外径筒状
    部(11)を外周側へ僅かに膨らんだ形状に成形する工
    程と、 この外径筒状部(11)の外周側に環状の質量体(2
    0)を同心的に配置すると共にその互いの対向周面間に
    環状のエラストマー部材(30)を挿入する工程と、 前記外径筒状部(11)を軸方向にプレスして外周側へ
    屈曲させると共にこの屈曲した前記外径筒状部(11)
    と前記質量体(20)との間で前記エラストマー部材
    (30)を挟圧する工程と、を含むことを特徴とするダ
    ンパの製造方法。
JP21749092A 1992-07-24 1992-07-24 ダンパの製造方法 Withdrawn JPH0642587A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004156754A (ja) * 2002-11-08 2004-06-03 Nok Corp 防振マウント及びその製造方法
WO2019049425A1 (ja) * 2017-09-05 2019-03-14 倉敷化工株式会社 防振装置の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004156754A (ja) * 2002-11-08 2004-06-03 Nok Corp 防振マウント及びその製造方法
WO2019049425A1 (ja) * 2017-09-05 2019-03-14 倉敷化工株式会社 防振装置の製造方法
JP2019044912A (ja) * 2017-09-05 2019-03-22 倉敷化工株式会社 防振装置の製造方法

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