JPH0783283A - ダンパの製造方法 - Google Patents

ダンパの製造方法

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JPH0783283A
JPH0783283A JP24847893A JP24847893A JPH0783283A JP H0783283 A JPH0783283 A JP H0783283A JP 24847893 A JP24847893 A JP 24847893A JP 24847893 A JP24847893 A JP 24847893A JP H0783283 A JPH0783283 A JP H0783283A
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JP
Japan
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elastic body
sleeve
manufacturing
damper
taper
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP24847893A
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English (en)
Inventor
Masaru Kinoshita
勝 木下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
N O K MEGURASUTEITSUKU KK
Nok Megulastik Co Ltd
Original Assignee
N O K MEGURASUTEITSUKU KK
Nok Megulastik Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 弾性体3を非接着で嵌合する嵌合タイプのダ
ンパの製造方法について、弾性体3を圧入するための潤
滑油を使用しなくてもダンパを製造することができるよ
うにして、各部品間に脱脂不完全を理由とする滑りが生
じるのを防止する。 【構成】 スリーブ2とこのスリーブ2の外周側に配置
した質量体4の間に弾性体3を挿入し、スリーブ2をハ
ブ1の外周側に所定の締め代をもって嵌合し、この嵌合
によりスリーブ2を拡径させて弾性体3を径方向に圧縮
する。また予めスリーブ2の軸方向端部に弾性体抜け止
め用のテーパを設けるとともに質量体4の内周面の軸方
向端部に弾性体抜け止め用のテーパを設けたり、スリー
ブ2の外周面に回り止め用の凸部または凹部を設けたり
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車エンジンのクラ
ンクシャフト等、各種の回転シャフトに生起される振動
を吸収減衰するダンパの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図9に示すような、共に金属製のハブ2
1と質量体23の間にゴム状弾性材製の弾性体22を非
接着で嵌合する嵌合タイプのダンパ(トーショナルダン
パ)においては、回転作動時にハブ21と弾性体22ま
たは弾性体22と質量体23が円周方向に滑ることがな
いように、弾性体22にかなり大きなハブ21および質
量体23に対する締め代が設定されている。したがって
従来、この種のダンパを製造するに際しては、ハブ2
1、弾性体22および質量体23をそれぞれ別個に成形
した後、図10に示すように、ハブ21と質量体23の
間の径方向幅wの狭い間隙24に径方向幅w’の広い弾
性体22を軸方向一方から強制的に圧入しており、この
圧入を容易にするために圧入に際して各部品21,2
2,23を潤滑油に浸し、また各部品21,22,23
に付着した潤滑油を除去するために圧入後、脱脂してい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の製造方法によると、脱脂しても各部品21,22,2
3に付着した潤滑油を完全に除去することができないた
めに、折角、弾性体22に大きな締め代を設定しても、
ハブ21と弾性体22または弾性体22と質量体23が
残った潤滑油により円周方向または軸方向に滑る虞があ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以上の点に鑑
み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され
たものであって、この目的を達成するため、請求項1に
示すように、弾性体を非接着で嵌合する嵌合タイプのダ
ンパの製造方法において、スリーブと前記スリーブの外
周側に配置した質量体の間に前記弾性体を挿入し、前記
スリーブをハブの外周側に所定の締め代をもって嵌合
し、前記嵌合により前記スリーブを拡径させて前記弾性
体を径方向に圧縮することを特徴とするダンパの製造方
法を提供する。
【0005】また請求項2に示すように、請求項1のダ
ンパの製造方法において、予めスリーブの軸方向端部に
弾性体抜け止め用のテーパを設けるとともに質量体の内
周面の軸方向端部に弾性体抜け止め用のテーパを設ける
ことを特徴とするダンパの製造方法を提供する。
【0006】また請求項3に示すように、請求項1また
は請求項2のダンパの製造方法において、予めスリーブ
の外周面に回り止め用の凸部または凹部を設けることを
特徴とするダンパの製造方法を提供する。
【0007】また請求項4に示すように、弾性体を非接
着で嵌合する嵌合タイプのダンパの製造方法において、
ハブの円筒部の軸方向端部に弾性体抜け止め用のテーパ
を設けるとともに質量体の内周面の軸方向端部に弾性体
抜け止め用のテーパを設け、前記円筒部と前記円筒部の
外周側に配置した質量体の間に弾性体を挿入し、前記円
筒部を拡径させて前記弾性体を径方向に圧縮することを
特徴とするダンパの製造方法を提供する。
【0008】
【作用】上記従来技術において脱脂不十分による滑りが
生じていたのは、ダンパを製造する際に潤滑油を使用し
ていたからであり、潤滑油を使用していたのは、ハブ2
1と質量体23の間に弾性体22を強制的に圧入してい
たからである。これに対して請求項1ないし4による本
発明の製造方法によれば、従来技術のような弾性体の圧
入工程がないために、潤滑油を使用しなくても嵌合タイ
プのダンパを製造することが可能である。
【0009】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。
【0010】図1および図2は本発明の第一実施例を示
している。先ず、金属製のハブ1、板金製のスリーブ
2、ゴム状弾性材製の弾性体3および金属製の質量体4
を別個に成形し、次いでスリーブ2の外周側に質量体4
を同心的に離間配置し、このスリーブ2と質量体4の間
の間隙5に弾性体3を軸方向一方から挿入する(図
1)。ここに「挿入」は従来技術における「圧入」と違
って、潤滑油を使用しなくてもスリーブ2と質量体4の
間に弾性体3を装着することができる程度に締め代が小
さいことを言い、または締め代が完全に零であることを
言い、または装着後においてもスリーブ2と弾性体3の
間もしくは弾性体3と質量体4の間に隙間が残る状態を
言う。次いで、スリーブ2、弾性体3および質量体4の
三部品を組み合わせたまま、スリーブ2をハブ1の外周
側に所定の締め代をもって嵌合し、この嵌合によりスリ
ーブ2を拡径させて弾性体3を径方向に圧縮し(図1→
図2)、この圧縮に対する反発力により弾性体3をスリ
ーブ2および質量体4にそれぞれ強く圧接させて滑り止
めとする。
【0011】したがってこの製造方法によれば、従来技
術のように弾性体3を強制的に圧入する工程がなく、よ
って潤滑油を使用しなくても嵌合タイプのダンパを製造
することができるために、スリーブ2と弾性体3または
弾性体3と質量体4に脱脂不完全を理由とする滑りが生
じるのを防止することができる。尚、所定の締め代を得
るために、スリーブ2の内径寸法は当初、これをハブ1
の外径寸法より小さく設定しておく。またスリーブ2の
ハブ1に対する嵌合を容易にするために、図示したよう
に、ハブ1の外周面の軸方向端部およびスリーブの内周
面の軸方向端部に、互いに対応する嵌合ガイド用のテー
パ1a,1b,2aを設けておくと良い。
【0012】第二実施例 上記第一実施例に対して、作動時にスリーブ2と質量体
4の間から弾性体3が軸方向に抜け出ることが懸念され
る場合は、図3および図4に示すように、予め板金製の
スリーブ2の軸方向端部を折り曲げて、ここに弾性体抜
け止め用のテーパ2b,2cを設けるとともに、質量体
4の内周面の軸方向端部に弾性体抜け止め用のテーパ4
a,4bを設けておくと良い。これにより作動時にスリ
ーブ2と質量体4の間から弾性体3が軸方向に抜け出る
のを確実に防止することができるとともに、スリーブ2
のテーパ2b,2cが質量体4を図4に矢示した向きに
支持することになるために、質量体4の振れ(首振り)
が大きくならない効果がある。
【0013】第三、第四実施例 また上記第一実施例に対して、作動時にスリーブ2と弾
性体3が円周方向に滑ることが懸念される場合は、図5
に示すように、予めスリーブ2の外周面に回り止め用の
凸部2dを設けておくと良い。また凸部2dに代えて、
図6に示すように凹部2eを設けても良い。
【0014】図7および図8は本発明の第五実施例を示
している。先ず、板金製のハブ1、ゴム状弾性材製の弾
性体3および金属製の質量体4を別個に成形し、特に、
ハブ1の円筒部1cの軸方向端部に弾性体抜け止め用の
テーパ1d,1eを設けるとともに、質量体4の内周面
の軸方向端部に弾性体抜け止め用のテーパ4a,4bを
設ける。次いでハブ1の円筒部1cの外周側に質量体4
を同心的に離間配置し、この円筒部1cと質量体4の間
の間隙5に弾性体3を軸方向一方から挿入する(図
7)。ここに「挿入」は第一実施例と同様に、潤滑油を
使用しなくても円筒部1cと質量体4の間に弾性体3を
装着することができる程度に締め代が小さいことを言
い、または締め代が完全に零であることを言い、または
装着後においても円筒部1cと弾性体3の間もしくは弾
性体3と質量体4の間に隙間が残る状態を言う。次い
で、ハブ1、弾性体3および質量体4の三部品を組み合
わせたまま、ハブ1の円筒部1cを拡径させて弾性体3
を径方向に圧縮し(図7→図8)、この圧縮に対する反
発力により弾性体3を円筒部1cおよび質量体4にそれ
ぞれ強く圧接させて滑り止めとする。
【0015】したがってこの製造方法によれば、従来技
術のように弾性体3を強制的に圧入する工程がなく、よ
って潤滑油を使用しなくても嵌合タイプのダンパを製造
することができるために、ハブ1と弾性体3または弾性
体3と質量体4に脱脂不完全を理由とする滑りが生じる
のを防止することができる。またこの製造方法によれ
ば、図9に示した従来技術に対してダンパの部品点数を
増加させることなく、潤滑油不使用の効果を得ることが
できる利点がある。
【0016】
【発明の効果】本発明は以下の効果を奏する。すなわ
ち、請求項1ないし4に共通するところとして、弾性体
をスリーブと質量体の間またはハブの円筒部と質量体の
間に余裕をもって挿入することにして、弾性体を強制的
に圧入する工程をなくし、もって潤滑油を使用しなくて
も嵌合タイプのダンパを製造することができるようにし
たために、各部品間に脱脂不完全を理由とする滑りが生
じるのを防止することができる。また請求項2において
は、作動時にスリーブと質量体の間から弾性体が軸方向
に抜け出るのを確実に防止することができるとともに質
量体の振れ(首振り)が大きくならない効果があり、ま
た請求項3においては、作動時にスリーブと弾性体が円
周方向に滑るのを確実に防止することできる効果があ
る。また請求項4については、従来技術に対してダンパ
の部品点数を増加させることなく、潤滑油不使用の効果
を得ることができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例に係る製造方法の手順を示
す説明図
【図2】同製造方法により製造されたダンパの完成状態
を示す半裁断面図
【図3】本発明の第二実施例に係る製造方法の手順を示
す説明図
【図4】同製造方法により製造されたダンパの完成状態
を示す半裁断面図
【図5】(A)は本発明の第三実施例に係る製造方法の
手順を示す説明図、(B)は(A)における矢視図
【図6】(A)は本発明の第四実施例に係る製造方法の
手順を示す説明図、(B)は(A)における矢視図
【図7】本発明の第五実施例に係る製造方法の手順を示
す説明図
【図8】同製造方法により製造されたダンパの完成状態
を示す半裁断面図
【図9】従来例に係るダンパの断面図
【図10】同ダンパの製造手順を示す説明図
【符号の説明】
1 ハブ 1a,1b,2a 嵌合ガイド用テーパ 1c 円筒部 1d,1e,2b,2c,4a,4b 弾性体抜け止め
用テーパ 2 スリーブ 2d 回り止め用凸部 2e 回り止め用凹部 3 弾性体 4 質量体 5 間隙

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性体(3)を非接着で嵌合する嵌合タ
    イプのダンパの製造方法において、スリーブ(2)と前
    記スリーブ(2)の外周側に配置した質量体(4)の間
    に前記弾性体(3)を挿入し、前記スリーブ(2)をハ
    ブ(1)の外周側に所定の締め代をもって嵌合し、前記
    嵌合により前記スリーブ(2)を拡径させて前記弾性体
    (3)を径方向に圧縮することを特徴とするダンパの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1のダンパの製造方法において、
    予めスリーブ(2)の軸方向端部に弾性体抜け止め用の
    テーパ(2b)(2c)を設けるとともに質量体(4)
    の内周面の軸方向端部に弾性体抜け止め用のテーパ(4
    a)(4b)を設けることを特徴とするダンパの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のダンパの製造
    方法において、予めスリーブ(2)の外周面に回り止め
    用の凸部(2d)または凹部(2e)を設けることを特
    徴とするダンパの製造方法。
  4. 【請求項4】 弾性体(3)を非接着で嵌合する嵌合タ
    イプのダンパの製造方法において、ハブ(1)の円筒部
    (1c)の軸方向端部に弾性体抜け止め用のテーパ(1
    d)(1e)を設けるとともに質量体(4)の内周面の
    軸方向端部に弾性体抜け止め用のテーパ(4a)(4
    b)を設け、前記円筒部(1c)と前記円筒部(1c)
    の外周側に配置した質量体(4)の間に弾性体(3)を
    挿入し、前記円筒部(1c)を拡径させて前記弾性体
    (3)を径方向に圧縮することを特徴とするダンパの製
    造方法。
JP24847893A 1993-09-10 1993-09-10 ダンパの製造方法 Withdrawn JPH0783283A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000179655A (ja) * 1998-12-16 2000-06-27 Luk Getriebe Syst Gmbh 円錐プ―リ巻掛け伝動装置
JP2004156754A (ja) * 2002-11-08 2004-06-03 Nok Corp 防振マウント及びその製造方法
JP2015169246A (ja) * 2014-03-06 2015-09-28 三菱自動車工業株式会社 緩衝機構付きプーリ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000179655A (ja) * 1998-12-16 2000-06-27 Luk Getriebe Syst Gmbh 円錐プ―リ巻掛け伝動装置
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