JPH0781592B2 - ダイアフラム・クラッチ・レリーズベアリングアセンブリ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、自動車に適したダイアフラム・クラッチ・レ
リーズベアリングアセンブリに関する。

このレリーズベアリングアセンブリに使用されるダイア
フラムスプリングは異なる直径の２つの環状接触面積で
もって、カバーとプレッシャプレートとの間で、クラッ
チカバーアセンブリ内に配置されている。このダイアフ
ラムスプリングはカバーとプレッシャプレートとの間の
分離を高める意味で、いわゆる休み形体で作用する。摩
擦ディスクをプレッシャプレートと反動プレートとの間
に配置すると、この結果、この摩擦ディスクは、一般に
モータのクランクシャフトによって駆動される前記反動
プレートに締め付けられ、従って、これとともに回転す
る。これはクラッチに係合する作用である。レリーズベ
アリングは、ダイアフラムスプリングによってプレッシ
ャプレートに加えられた圧力を減じ、次いでこの圧力を
除くために、この場合引張作用をダイアフラムスプリン
グに及ぼすことによってクラッチを解除するのに使用さ
れる。すなわち、摩擦ディスクはプレッシャプレートと
反動プレートとの間で締め付けられないと、回転の際、
駆動されなくなる。

また周知のように、クラッチレリーズベアリングは、通
常ヨークと呼ばれる制御部材によって作用される作動部
材とダイアフラムスプリングのフィンガーに作用する駆
動部材とを備えている。これらの部材はボールベアリン
グによって軸線方向に互いに回転自在に連結されてい
る。従来のクラッチレリーズベアリングは、ダイアフラ
ムスプリングのフィンガーにプレス作用を及ぼす（「プ
ッシュ」型レリーズベアリング）か、あるいは引張り作
用を及ぼす（「プル」型レリーズベアリング）かによ
り、現在二種類に分けられる。前者の場合、レリーズベ
アリングはクラッチカバーアセンブリの外側にあり、例
えば自動車では、モータとギアボックスとの間にクラッ
チを装着するまさにその最終段階中にダイアフラムスプ
リングに対向して軸方向に位置決めされる。

本発明によるプル型レリーズベアリングの場合、組立作
業はより手際がよくなる。というのは、駆動部材は一部
がクラッチカバーアセンブリ（横方向の環状フランジ）
の内側にありかつ一部がその外側にある（この駆動部材
が作動部材に連結されるように）のに対してレリーズベ
アリングの作業部材はクラッチカバーアセンブリの外側
にあるので、かくして、これら二つの部品を互いに連結
するためにダイアフラムスプリングの中央穴を貫通する
軸方向の部品が存在するからである。この結果、これら
二つの部品は予備組立て形体における以外のモータとギ
ヤボックスとの間へのそれらの最終装着の前には輸送お
よび／または貯蔵しえないという結果になって一方でレ
リーズベアリングを装着し、他方でクラッチカバーアセ
ンブリを装着する作業を並行して行わなければならな
い。一方では、これはかなりの貯蔵空間を必要とし、他
方では、これら二つの部品間の精巧な接触面を損傷する
高い危険性を考慮して取扱いに十分な注意を払わなけれ
ばならない。

本発明の目的はこれらの欠点を解決し、かつ二つの部品
の各々を別々に組立てかつ供給することにある。また、
本発明はプル型クラッチレリーズベアリングを組立てる
作業の著しい単純化、およびその製造コストを大幅に減
少させることを目的としている。

本発明は、スロットにより分離された複数の求心放射状
フィンガーとこのフィンガーの中心の中央孔を有するダ
イアフラムスプリングと、このダイアフラムスプリング
の軸方向外側部に設けたベアリング部材を有するプル型
レリーズベアリングとを備えるクラッチカバーユニット
を有し、前記ベアリング部材の軸方向の延長部が前記ダ
イアフラムスプリングの前記中央孔を介して軸方向に延
び、この延長部から半径方向の外側に向け、前記ベアリ
ング部材と軸方向に離隔して設けた横方向の環状フラン
ジが、前記中央孔よりも大きな外径を有し、かつ前記ダ
イアフラムスプリングに引張力を付与して、クラッチの
操作を制御するべく、前記ダイアフラムスプリングの軸
方向の内側部を軸方向に支持しており、またダイアフラ
ムスプリングの、選択された放射状フィンガーにより、
前記軸方向外側部から前記軸方向内側部まで、中央孔を
介して横方向フランジを通過させる手段が形成され、前
記フランジが軸に対して横方向に、前記ダイアフラムス
プリングの面に対して鋭角をなして傾いて延び、この中
央孔を介して横方向フランジを通過させる手段が、選択
された放射状フィンガーの切欠き部よりなり、この切欠
き部が、スロットの１つと連通するとともに、切欠き部
同士が、180゜以下の角度で離隔しているダイアフラム
・クラッチ・レリーズベアリングアセンブリを提供する
ものである。

その結果、レリーズベアリングの、特に駆動部分の組立
をもはやダイアフラムスプリングの両側から行う必要が
なく、カバーアセンブリおよび前記クラッチレリーズベ
アリングの組立てに伴う作業を互いに独立して行うこと
ができる。本発明によれば、前述の通路は所定のフィン
ガーを切断することによって、また前記フィンガーの弾
性若しくは塑性変形によって形成されるのがよい。変形
されたフィンガーのうち、横方向の環状フランジが前述
の通路を通ってその進路の終わりで通り過ぎなかったフ
ィンガーは、レリーズベアリングをダイアフラムスプリ
ングに押し付けて保持するために有利に使用することが
できる。

本発明によれば、プル型レリーズベアリングはクラッチ
カバーアセンブリとは別個に組立てることができる。こ
の利点を利用するために、本発明はさらにブッシュをプ
シュ型レリーズベアリングの駆動部材に取付けて軸線方
向の延長部および横方向の環状フランジを形成すること
によってプル型レリーズベアリングを実現させることを
提案するものである。この結果、レリーズベアリングは
従来技術よりは高く標準化され、プル型レリーズベアリ
ングの組立はプッシュ型レリーズベアリングの組立とは
最終段階においてのみ異なるので、製造コストが著しく
減少する。ブッシュは単一構造のものまたは他のもので
もよく、プュシュ型レリーズベアリングの駆動部材への
その取付けは例えば圧着および／またはスナップ作用に
よって行えばよい。

他の目的および利点について添付図面に示された本発明
の実施例に基づき説明する。

第１図〜第２図に示した本発明の実施態様では、ダイア
フラムスプリング10が、ベレビルワッシャを構成する外
リング（図示せず）から中心方向に突出した複数の放射
状フィンガー11よりなっている。これらフィンガーの最
も内部の端面は、円形穴を構成している。休み形体では
ダイアフラムスプリングは形状がベレビルワッシャと類
似したほぼ円錐台形であること、および第１図〜第２図
に示す平らな状態、いわゆる「新係合」位置は、新品の
摩擦フェーシングを備えた摩擦ディスクを反動プレート
とクラッチカバーアセンブリのプレッシャプレートとの
間に配置した後、ダイアフラムスプリングをクラッチカ
バーアセンブリ内に嵌入させかつ該カバーアセンブリを
反動プレートに嵌合させることによって発生するプレス
トレスから生じることを記憶しておくべきである。

第１図〜第２図に示したダイアフラムスプリングはプル
型クラッチレリーズベアリングと協働するように設計さ
れている。これらレリーズベアリングは、第２図と第３
図に20で示されている。第３図に示すように、レリーズ
ベアリング20は、端部に軸線方向の環状延長部21を有
し、この延長部はこれとの境界を定めている横方向のリ
ム22で終わっており、レリーズベアリングの残部は、外
側に向かって開口し、かつダイアフラムスプリングのフ
ィンガーの内端部11iを受け入れるようになった環状の
溝を有している。第３図に示すように、横方向のリム22
はレリーズベアリングの本体に向かう方向に軸線方向に
突出部22aを有し、突出部22aはダイアフラムスプリング
のフィンガーとの接触を狭い円形領域に減少させるよう
にしてある。

本発明によるダイアフラムスプリングはその軸線と直角
をなすフィンガーの中間平面に対して小さい角βで貫通
方向DPに通路を与えるように、横方向に対称な従来の形
体の修正変形を具体化している。この通路はプル型レリ
ーズベアリングをダイアフラムスプリングに通せるよう
に設計されている。

この目的で、この通路は貫通方向に直交する方向に、横
方向のリム22、即ち環状フランジが完全に納る輪郭を含
んでいる。言い換えれば、その寸法は、リムの寸法より
も大きい。この通路は、クラッチカバー内に取付けられ
たダイアフラムスプリングの軸と交差する。

第１図に示すように、実用上の理由から、角度αと角度
（２π−α）の扇形部の両端のフィンガー11′ａと11e
に切欠き部15a、15b、16a、16bを形成するとよい。

このような切欠き部の存在によって永久変位を最も端の
フィンガー11′ａに加えずに、貫通方向にわずかに角度
βで傾けたレリーズベアリングのための貫通路を提供す
ることができる。フィンガーがレリーズベアリングの駆
動部材に加えられたクラッチ解除作用をクラッチカバー
アセンブリのプレッシャプレートに伝達し、摩擦ディス
クをプレッシャプレートから離す鋭さは作用フィンガー
の数に比例することは心にとめなければならない。上述
したことから、少数の変形フィンガーはβの比較的高い
値に相当するということがわかる。

クラッチの他の部品がダイアフラムスプリングの下に存
在し、かかるノッチが特定の場合に必要であることによ
り、「高い値」は必ずしも可能でない。切欠き部はダイ
アフラムスプリングの直径の同じ側に配置されている。

第３図、第４図および第５図は本発明によるプル型レリ
ーズベアリングの３種の実施態様を示している。ダイア
フラムスプリングのフィンガーを通る貫通路を設けるこ
とにより、プル型レリーズベアリング20は組立後ダイア
フラムスプリングに装着すればよいということを考慮に
入れて、前述のプル型レリーズベアリングの設計はかな
り単純化される。この設計は従来のプッシュ型レリーズ
ベアリングのコストの低いベアリングに、軸線方向の延
長部と横方向の環状フランジを形成する横方向のリムと
から成るブッシュを取り付けるのに十分である。レリー
ズベアリングの製造は、プッシュ型ベアリングのみを提
供することが必要なので、標準化の拡大を特徴としてお
り、プル型レリーズベアリングは従来技術におけるよう
にはベアリングのための特定の製造ラインをもはや必要
とせず、組立順序のみが変わる。これは結果としてかな
りのコスト減および生産高の増大となる。

第３図（第４図または第５図）に図示されているよう
に、プル型レリーズベアリング20（120または220）は、
プッシュ型レリーズベアリング33（133または233）を備
えているとともに、従来のようにヨークのような制御部
材によって作用が及ぼされるようになった作動部材31
（131または231）と、前記ボールベアリング33（133ま
たは233）によって作動部材に軸方向に連結されている
が回転可能な駆動部材32（132または232）とを備え、プ
ル型レリーズベアリング20の内リング34（134または23
4）は駆動部材32の一部を形成する一方、外リング35（1
35または235）はキャップ36（136または236）によって
作動部材31（131または231）の残部に軸線方向に連結さ
れている。これら従来のレリーズベアリング30は、本発
明の一部をなさないので、ここで詳細には説明しない。

第３図に示した実施態様では、単一構造のブッシュ25が
軸線方向の延長部21と横方向のリム22を同時に構成し、
このブッシュは駆動リング34と相互連結している円錐台
形部分37の長さに沿ってフレア状にすることによって、
駆動部材32の内面に圧着することにより駆動部材32に取
付けられている。軸線方向の延長部21は外側に向いた半
径方向の環状折りたたみ部26を有し、この折りたたみ部
26に駆動部材32の駆動縁32aが当たっている。リム22は
ダイアフラムスプリングのフィンガー11に当たる、軸線
方向の突出部22aを有している。

第３図の実施態様においては、レリーズベアリング20
は、フィンガー11と少なくとも２個のフィンガー11fの
間に、リム22の軸線方向の突出部22aを把持することに
よって、ダイアフラムスプリング10に取付けられる。そ
れにより、レリーズベアリング20がダイアフラムスプリ
ング10に対して回転しないようになっている。レリーズ
ベアリングをダイアフラムスプリングに装着する際、フ
ィンガー11は通常の構造に変形されず、環状のフランジ
22はフィンガー11fを超えて延びないようになってい
る。これらフィンガーは有利には、上述したように最大
変形に相応するフィンガーである最も端のフィンガー1
1′ａである。また、リム22が環状の軸線方向の突出部2
2aに沿って実質的に等距離間隔をへだてた三つの領域で
ダイアフラムスプリングのフィンガーによって把持され
るようにフィンガー11dのうちの一個を変形させるのが
有利である。この等距離関係はαの値が120゜のときに
最適である。

横方向の環状フランジ22が通り越さない前述のフィンガ
ー11fは本発明の範囲から逸脱することなしにフィンガ
ー11aおよび11dとは別に選択すればよく、かかるフィン
ガーの数は任意であり、等角度の間隔で設けるとよい。
これらフィンガーはクラッチの解除力の伝達には寄与し
ないので、それらの数は少ないのが好ましい。

ブッシュ25は第３図に、薄板金からプレス加工された部
品として示されている。これは製造を簡単にするが、必
須ではない。

第４図はプッシュ型レリーズベアリングから得られるプ
ル型レリーズベアリング120を示しており、このプッシ
ュ型レリーズベアリングの作動部材131は一方で軸線方
向の支持をベアリング133の外リング135に与えるように
なった横方向のフランジ131bが取付けられているスリー
ブ131aと、他方で軸線方向のブッシュ138aおよびブッシ
ュのそれぞれの端に半径方向のフランジ138b、138cを有
する便宜上以後支持部品と呼ぶ部分138とからなる。こ
の実施態様では、ブッシュはそのフランジ138bがフラン
ジ131bとフランジ138bとの組合わせに対して環状に圧着
されたキャップ136によってフランジ131bに押しつけら
れて保持されている。実際、スリーブ131aおよびフラン
ジ131bは合成材料製であり、支持部品138は金属製であ
る。プッシュ型レリーズベアリングの場合、フランジ13
8bは制御部材によって作用が及ぼされるようになってい
る。自己心出し作用が維持される自己心出しレリーズベ
アリング場合、波状の弾性ワッシャ139はフランジ131b
とリング135との間に軸線方向に配置されていることに
注意されたい。第３図のブッシュ25によく類似したブッ
シュ125はレリーズベアリング120の駆動部材132に圧着
されている。

ブッシュ125、故に全体のレリーズベアリング120をダイ
アフラムスプリングのフィンガー11に所定位置で保持す
ることはここでは、駆動縁132aとブッシュ125の折りた
たみ部126との間の内周のところで折り曲げられた中間
心出し横方向支持フランジ40によって達成される。フラ
ンジ40はその外周の近傍に、トロイド状の弾性部材50を
支持するようになった環状切欠き部41を備えている。第
４図に示すように、弾性部材50は、横断面で見ると、曲
折アクセントの形状をしている。その結果、弾性部材50
がフィンガー11に接触する領域はくっきりとした縁を特
徴とはせず、これにより、その縁のひっかかりを回避す
ることによってダイアフラムスプリングの嵌合を容易に
している。プル型レリーズベアリングを得るためには、
この従来のプッシュ型レリーズベアリングにブッシュ12
5およびフランジ40を取付けることが必要だけであると
いうことが理解されよう。この場合、それは第４図に示
すように制御部材140によって作用が及ぼされるように
なっているフランジ138cである。

第５図は単一構造のものではないブッシュの実施態様を
示している。この場合、ブッシュ225が、支持フランジ2
22と、リップ228の付いた割りチューブ221とから成って
おり、一方、駆動部材は輪郭が縁228の輪郭と相補的で
ある求心溝232bを有している。チューブは、その外径を
フランジ222の中央穴の直径に等しい値まで減じている
横方向の凹部227をリップ228に対向した縁の近傍に有し
ている。

ブッシュの組立てにおける第一段階はチューブ221およ
びリップ228を駆動部材の溝232b内に弾性嵌入させるこ
とよりなる。第二段階として、フランジ222を凹部227に
当接するまでチューブ221の縁のまわりに係合させる。
次いで、この縁をフランジ222の外周に圧着し、この様
にしてブッシュアセンブリを固定する。

ブッシュは第３図を参照して説明した方法でダイアフラ
ムスプリングのフィンガーに所定位置で保持される。

第３図〜第５図に示したプッシュ型レリーズベアリング
の実施態様は全体として従来のものであるが、本発明は
また作動部材231の継続周囲突出部231aを、ベアリング2
33の外リングを所定位置に保持する目的でキャップ236
が有する横方向のリムに軸線方向に押し付けるように設
計された折り曲げ236aによってキャップ236を作動部材2
31に取付けることを提案するものである。この取付け方
法は当然広範囲な応用を有する。

第１図〜第５図に示した本発明によるクラッチのダイア
フラムスプリングおよびレリーズベアリングの実施態様
を例示によってのみ説明したが、上記実施態様の組合わ
せを表すか否かのいずれにせよ、さらに多くの実施態様
を本発明の範囲を逸脱することなく当業者によって想像
することができることは理解されよう。例えば、フィン
ガーの少なくともいくつかについては、それらの最も内
部の端を異なる直径の１つ又はそれ以上の円周線上や他
のフィンガー中心とは異なる中心上に配置してもよい。

この構造では、扇形α内のフィンガーからの材料の除く
ことができ、除去量は最も端のフィンガー11′ａについ
てはより多く、フィンガー11′ｂについては最小すなわ
ちちょうどゼロである。

さらに、横方向の環状フランジのためのダイアフラムス
プリングを通る貫通路は、クラッチカバー組立体の内部
に向けて所定のフィンガーを変位させることによっての
み生じさせるかわりに、２種の塑性変形フィンガーの組
合せの場合には最大変形が実施例に記載の場合における
より非常に小さい塑性変形フィンガーのすべてまたは一
部を上昇させることによって得てもよい。

また、本発明による貫通路はどのフィンガーの永久変形
もなしに単に切欠き部を設けるだけで得てもよく、各切
欠き部はどの数のフィンガーにも影響を及ぼす。

第１図では、ダイアフラムスプリングは、カバー組立体
を反動プレートに装着した後レリーズベアリングを装着
して、平らになったすなわちいわゆる「新係合」形体を
なしているが、カバー組立体を反動プレートに装着する
前に前記レリーズベアリングをカバーアセンブリに装着
することができ、次いでカバーアセンブリはいわゆる貯
蔵位置の状態をなし、ダイアフラムスプリングは円錐台
形の形体を有するということにも注意せよ。これは用語
「フィンガーの中間平面」がフィンガーの内端部の縁を
通過しかつ前述の円錐台形部分の境界を定めるダイアフ
ラムスプリングの軸線と直角をなす平面を示すために以
上に使用された理由である。

【図面の簡単な説明】

第１は、本発明によるダイアフラムスプリングの第一実
施態様の平面図；第２図は、第１図に示したダイアフラ
ムスプリングにおいてIV−IV線による断面図；第３図
は、本発明によるクラッチレリーズベアリングの第一の
実施態様の横断面図；第４図は、本発明によるクラッチ
レリーズベアリングの第二実施態様の横断面図；第５図
は、本発明によるクラッチレリーズベアリングの第三実
施態様の横断面図である。 10……ダイアフラムスプリング、11……放射状フィンガ
ー、20,120,220……プル型レリーズベアリング、21……
軸線方向の環状延長部、22……横方向のリム（環状フラ
ンジ）、22a……軸線方向の突出部、25,125,225……ブ
ッシュ、26,126……環状折りたたみ部、31,131,231……
作動部材、32,132,232……駆動部材、33,133,233……プ
ッシュ型レリーズベアリング（ボールベアリング）、3
4,134,234……内リング、35,135,235……外リング、36,
136,236……キャップ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−20157（ＪＰ，Ａ) 特開 昭51−41157（ＪＰ，Ａ)

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】スロットにより分離された複数の求心放射
   状フィンガーとこのフィンガーの中心の中央孔を有する
   ダイアフラムスプリングと、このダイアフラムスプリン
   グの軸方向外側部に設けたベアリング部材を有するプル
   型レリーズベアリングとを備えるクラッチカバーユニッ
   トを有し、前記ベアリング部材の軸方向の延長部が前記
   ダイアフラムスプリングの前記中央孔を介して軸方向に
   延び、この延長部から半径方向の外側に向け、前記ベア
   リング部材と軸方向に離隔して設けた横方向の環状フラ
   ンジが、前記中央孔よりも大きな外径を有し、かつ前記
   ダイアフラムスプリングに引張力を付与して、クラッチ
   の操作を制御するべく、前記ダイアフラムスプリングの
   軸方向の内側部を軸方向に支持しており、またダイアフ
   ラムスプリングの、選択された放射状フィンガーによ
   り、前記軸方向外側部から前記軸方向内側部まで、中央
   孔を介して横方向フランジを通過させる手段が形成さ
   れ、前記フランジが軸に対して横方向に、前記ダイアフ
   ラムスプリングの面に対して鋭角をなして傾いて延び、
   この中央孔を介して横方向フランジを通過させる手段
   が、選択された放射状フィンガーの切欠き部よりなり、
   この切欠き部が、スロットの１つと連通するとともに、
   切欠き部同士が、180゜以下の角度で離隔しているダイ
   アフラム・クラッチ・レリーズベアリングアセンブリ。