JPH054575Y2 - - Google Patents

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JPH054575Y2
JPH054575Y2 JP1987134009U JP13400987U JPH054575Y2 JP H054575 Y2 JPH054575 Y2 JP H054575Y2 JP 1987134009 U JP1987134009 U JP 1987134009U JP 13400987 U JP13400987 U JP 13400987U JP H054575 Y2 JPH054575 Y2 JP H054575Y2
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piston
diameter
clutch
pressing force
clutch plate
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Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は、湿式多板クラツチ又はブレーキに関
するものである。
(ロ) 従来の技術 従来の湿式多板クラツチとして、西ドイツ国雑
誌「ATZ」1979年6月号の第294頁第6図に示さ
れるハイクラツチ用のものがある。このクラツチ
の場合、クラツチの外径側シール部よりもクラツ
チプレートの方が径が大きくなつている。このた
め、ピストンには外径側シール部よりも更に外周
側に伸びる部分が一体に形成されており、これに
よりクラツチプレートに押圧力を作用するように
してある。
また、従来の湿式多板クラツチとして特開昭52
−122753号公報に示されるものもある。これに示
される湿式多板クラツチは、軸線方向に伸長する
外径側の軸線部分とこの部分から内径部に向かつ
て半径方向に伸長する半径部分とを有する第1環
状金属シートピストン部材(以下、第1ピストン
部材とする)と、軸線方向に伸長する内径側の軸
線部分とこの部分から外径部に向かつて半径方向
に伸長する半径部分とを有する第2環状金属シー
トピストン部材(以下、第2ピストン部材とす
る)と、を有している。第1ピストン部材の半径
部分と第2ピストン部材の軸線部分の端部とが接
触するとともに第1ピストン部材の軸線部分の端
部と第2ピストン部材の半径部分とが接触するよ
うに構成されている。第1ピストン部材の半径部
分に作用する油圧による力を第2ピストン部材に
作用させ、第2ピストン部材の半径部分によつて
デイスクの全面を押圧する構造になつている。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記のような従来の湿式多板ク
ラツチには、次のような問題点がある。すなわ
ち、西ドイツ国雑誌「ATZ」1979年6月号の第
294頁第6図に示されるものにおいては、ピスト
ンの外径側シール部材よりも更に外周側に伸びる
部分が設けられているので、クラツチドラムにク
ラツチピストンを組付ける際、作業者は外径側シ
ール部を目視確認することができない。このた
め、シール部材がシールみぞからはみ出した状態
で組付ける場合があり、このような場合にはシー
ル部材が切断されてしまう。このようなシール部
材の切断、損傷などが生じた場合であつても外部
から確認することはできない。というようなピス
トンの組付け作業性が悪いという問題がある。組
付け作業性を改善するためにピストンを、油圧を
受ける部分と、これによる力をクラツチプレート
に伝達する部分とに分割する方法が考えられる。
上記特開昭52−122753号公報に示されるものも、
油圧を受ける第1ピストン部材とデイスクを油圧
する第2ピストン部材とを別部材にしたものであ
るが、これは、第2ピストン部材の軸線部分及び
第1ピストン部材の軸線部分の2か所で第2ピス
トン部材の半径部分を押圧し、第2ピストン部材
の半径部分によつてデイスクの全面を押圧する構
造になつているため、デイスクの外径と第1ピス
トン部材及び第2ピストン部材の外径とはほぼ同
一径とする必要がある。このため、デイスクが第
1ピストン部材の外径部よりも外周に配置される
ものについては用いることができないという問題
がある。本考案は、このような問題点を解決する
ことを目的としている。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は、従来のピストンを、油圧を受けるピ
ストンと、これによる力をクラツチプレートに伝
達する押圧力伝達部材とに分割するとともに、押
圧力伝達部材の小径側接触部でピストンと接触
し、大径側接触部でクラツチプレートと接触する
構成にすることにより、上記問題点を解決する。
すなわち、本考案による湿式多板クラツチ又はブ
レーキは、ピストンが最外径部に外径側シール部
を有しており、ピストンの押圧力はピストンに接
触し最外径が外径側シール部の径以下の小径側接
触部とクラツチプレートに接触し最外径が外径側
シール部の径より大きい大径側接触部とを有する
押圧力伝達部材によつてクラツチプレートに伝達
されるように構成されている。なお、ここで外径
側シール部の径はピストンをクラツチドラムに挿
入した状態での径を言う。
(ホ) 作用 ピストンに作用する油圧力は押圧力伝達部材を
介してクラツチプレートに伝達される。従つて、
湿式多板クラツチ又はブレーキとしての作用は従
来と全く同様である。ピストンには最外径部にシ
ール部が設けられているので、ピストンを組付け
る際にシール部を視覚によつて確認しつつシリン
ダに挿入することができる。次いで、押圧力伝達
部材を組付ければよい。従つて、ピストンの組付
け作業性が大幅に改善され、シール部材の切断と
いつた不具合の発生を防止することができる。ま
た、ピストンに押圧力伝達部材の小径側接触部を
接触させ、クラツチプレートに押圧力伝達部材の
大径側接触部を接触させ、ピストンによつて小径
側接触部を押圧するとともに、大径側接触部によ
つてクラツチプレートを押圧する構造にすること
により、ピストンの外径部よりも更に外周側に配
置されるクラツチプレートにピストンの押圧力を
伝達することができる。
(ヘ) 実施例 (第1実施例) 第1図に本考案の第1実施例を示す。湿式多板
クラツチ10は、クラツチドラム12、ピストン
14、押圧力伝達部材16、クラツチプレート1
8などにより構成されている。クラツチドラム1
2はシリンダを構成する内周側軸部12a及び外
周側穴部12bを有しており、更に外周側穴部1
2bよりも外周側にスプライン部12cを有して
いる。このクラツチドラム12のシリンダ部にピ
ストン14がはめ合わされている。ピストン14
の最内径部がクラツチドラム12の内周側軸部1
2aとはまり合い、これらの間がシール部材20
によつて密封されている。なお、クラツチドラム
12の内周側軸部12aには油圧を供給するため
の穴12dが設けられている。また、ピストン1
4の最外径部がクラツチドラム12の外周側穴部
12bにはまり合い、両者間がシール部材22に
よつて密封されている。クラツチドラム12のス
プライン部12cにクラツチプレート18が設け
られている。クラツチプレート18は、スプライ
ン部12cとかみ合う外径スプラインを有するも
の18aと、内径部側にスプラインを有するもの
18bとの2種類がある。クラツチプレート18は
リテーニングプレート24と共にスナツプリング
26によつて軸方向位置を規制されている。押圧
力伝達部材16は略円すい台状であり、ピストン
14と接触する小径側接触部16aとクラツチプ
レート18と接触する大径側接触部16bとを有
している。これによりピストン14の押圧力をク
ラツチプレート18に伝達可能である。クラツチ
ドラム12にスナツプリング28によつて取り付
けられたスプリングリテーナ30とピストン14
との間にリターンスプリング32が設けられてい
る。
次にこの実施例の作用について説明する。クラ
ツチドラム12の穴12dから油圧を供給するこ
とにより、ピストン14に図中右向きの力が発生
し、ピストン14に接触している小径側接触部1
6aが図中右向きに押圧される。これにより押圧
力伝達部材16は図中右向きに移動するため、大
径側接触部16bによつてクラツチプレート18
を図中右向きに押圧し、クラツチプレート18が
締結状態となる。これにより、クラツチプレート
18の内径スプラインを有するもの18bとかみ
合う別の部材と、クラツチドラム12とを一体回
転状態とすることができる。
湿式多板クラツチ10の組立作業の際には、シ
ール部材20及び22を組み付けたピストン14
をクラツチドラム12のシリンダ部にはめ込む。
その際、内径側のシール部材20及び外周側のシ
ール部材22共に目で確認しつつ作業を行うこと
ができる。従つて、シール部材20及び22がは
み出したりすることなくピストン14を組付ける
ことができる。従つて、シール部材20及び22
が組付作業不良によつて切断されたりすることが
防止される。このようにしてピストン14を組付
けた後、押圧力伝達部材16を組付け、更にクラ
ツチプレート18などを組付けていけばよい。
(第2実施例) 第2図に本考案の第2実施例を示す。この第2
実施例はピストン14及び押圧力伝達部材16と
もにプレン部品によつて構成したものである。す
なわち、ピストン14は3つの部材14a,14
b及び14cを溶接することにより構成されてい
る。また、押圧力伝達部材16は円盤状の部材を
絞り加工することにより構成されている。その他
の構成は第1図に示したものと同様である。この
第2実施例によつても前述の第1実施例と同様の
作用・効果を得ることができる。
上記両実施例における押圧力伝達部材16とピ
ストン14とのはめ合いは緩いはめ合いとしてあ
り、容易に脱着可能である。また、このはめ合い
部の軸方向長さは、両者が最も離れた場合であつ
てもはめ合いが外れることのない長さとしてあ
る。
なお、上述の実施例は湿式多板クラツチについ
て説明したが、湿式多板クラツチと湿式多板ブレ
ーキとはドラムが回転するか静止しているかの相
違だけであるので、本考案が湿式多板ブレーキに
も適用可能であることは明らかである。
(ト) 考案の効果 以上説明してきたように、本考案によると、ピ
ストンの外周側シール部材よりも外周側に位置す
るクラツチプレートに押圧力伝達部材を介して押
圧力を作用するようにしたので、ピストンの組付
け作業性が向上し、シール部材の破損などの不具
合の発生を防止することができる。また、押圧力
伝達部材の小径側接触部をピストンに、大径側接
触部をクラツチプレートに、それぞれ接触させ
て、ピストンの押圧力を小径側接触部で受けると
ともに、大径側接触部でクラツチプレートを押圧
する構造にしたことにより、ピストンの外径部よ
りも外周側に位置するクラツチプレートにピスト
ンの押圧力を伝達することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す図、第2図
は本考案の第2実施例を示す図である。 10……湿式多板クラツチ、12……クラツチ
ドラム、14……ピストン、16……押圧力伝達
部材、16a……小径側接触部、16b……大径
側接触部、18……クラツチプレート、20,2
2……シール部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ピストンの外径側シール部よりも更に外周側に
    配置されるクラツチプレートにピストンからの押
    圧力を作用させて締結させる湿式多板クラツチ又
    はブレーキにおいて、 ピストンは最外径部に外径側シール部を有して
    おり、ピストンの押圧力は、ピストンに接触し最
    外径が前記外径側シール部の径以下の小径側接触
    部とクラツチプレートに接触し最外径が前記外径
    側シール部の径より大きい大径側接触部とを有す
    る押圧力伝達部材によつてクラツチプレートに伝
    達されるように構成されることを特徴とする湿式
    多板クラツチ又はブレーキ。
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DE102008018210B4 (de) * 2007-05-02 2020-01-09 Schaeffler Technologies AG & Co. KG Dichtungsanordnung und nasslaufende Doppelkupplungsanordnung mit einer Dichtungsanordnung

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52122753A (en) * 1976-04-07 1977-10-15 Borg Warner Piston mechanism

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