JPH0452494Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0452494Y2 JPH0452494Y2 JP1986119771U JP11977186U JPH0452494Y2 JP H0452494 Y2 JPH0452494 Y2 JP H0452494Y2 JP 1986119771 U JP1986119771 U JP 1986119771U JP 11977186 U JP11977186 U JP 11977186U JP H0452494 Y2 JPH0452494 Y2 JP H0452494Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clutch drum
- shaft
- clutch
- oil
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000003921 oil Substances 0.000 claims description 29
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 claims description 4
- 238000005304 joining Methods 0.000 claims description 4
- 238000010894 electron beam technology Methods 0.000 description 4
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000005553 drilling Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 1
- 238000004080 punching Methods 0.000 description 1
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野
本考案は、クラツチドラムに関するものであ
る。
る。
(ロ) 従来の技術
従来のクラツチドラムとしては、例えば特開昭
59−140925号公報、特開昭58−225225号公報など
に示されるようなプレス加工製のものがある。こ
のようなクラツチドラムは固定軸に対して回転可
能に支持され、固定軸からクラツチドラム内に作
動油が供給される。このためクラツチドラムに
は、作動油の通路となる穴が設けられる。この穴
は一般にクラツチドラムの中空軸状部の奥に設け
られるため、ドリルによる加工は困難であり、プ
レスによつて打ち抜き加工が行われる。このプレ
スによる打ち抜き加工は、ポンチをカム機構によ
り中空軸状部に直交する方向に動かすことにより
行われる。
59−140925号公報、特開昭58−225225号公報など
に示されるようなプレス加工製のものがある。こ
のようなクラツチドラムは固定軸に対して回転可
能に支持され、固定軸からクラツチドラム内に作
動油が供給される。このためクラツチドラムに
は、作動油の通路となる穴が設けられる。この穴
は一般にクラツチドラムの中空軸状部の奥に設け
られるため、ドリルによる加工は困難であり、プ
レスによつて打ち抜き加工が行われる。このプレ
スによる打ち抜き加工は、ポンチをカム機構によ
り中空軸状部に直交する方向に動かすことにより
行われる。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点
しかし、上記のようなクラツチドラムには、中
空軸状部の穴の断面積を十分に確保することが困
難であり、油路の抵抗が大きくなるという問題点
がある。すなわち、中空軸状部に多数の穴を設け
れば油路の抵抗を小さくすることができるが、同
一軸方向位置に多数の穴を設けると中空軸状部の
強度が低下することになる。このため、所定数以
上の穴を設けることができない。また、カム機構
を用いたプレス加工は複雑なカム機構が必要とな
つて穴加工に要する価格も高くなりやすい。本考
案は、このような問題点を解決することを目的と
している。
空軸状部の穴の断面積を十分に確保することが困
難であり、油路の抵抗が大きくなるという問題点
がある。すなわち、中空軸状部に多数の穴を設け
れば油路の抵抗を小さくすることができるが、同
一軸方向位置に多数の穴を設けると中空軸状部の
強度が低下することになる。このため、所定数以
上の穴を設けることができない。また、カム機構
を用いたプレス加工は複雑なカム機構が必要とな
つて穴加工に要する価格も高くなりやすい。本考
案は、このような問題点を解決することを目的と
している。
(ニ) 問題点を解決するための手段
本考案は、クラツチドラムを少なくとも2つの
部材を接合することにより構成し、接合部の凹凸
によつてすきまを形成し、このすきまを油路とし
て用いることにより、上記問題点を解決する。す
なわち、本考案は、固定軸に対して回転可能に支
持されたクラツチドラム内部の油室に固定軸外周
の円周方向の油みぞから作動油の供給が行われる
クラツチドラムであつて、2以上の部材を接合す
ることによつて構成されるものを対象とするもの
であり、クラツチドラムを構成する一方の部材の
穴と他方の部材の軸とをはめ合わせたとき、軸と
穴とは円周方向に部分的にのみ互いに接触する形
状を有しており、この接触部において2つの部材
が接合され、残りの非接触部によつて形成される
すきまが、クラツチドラム内部の油室と連通する
とともに上記固定軸外周の円周方向の油みぞと連
通することを特徴としている。
部材を接合することにより構成し、接合部の凹凸
によつてすきまを形成し、このすきまを油路とし
て用いることにより、上記問題点を解決する。す
なわち、本考案は、固定軸に対して回転可能に支
持されたクラツチドラム内部の油室に固定軸外周
の円周方向の油みぞから作動油の供給が行われる
クラツチドラムであつて、2以上の部材を接合す
ることによつて構成されるものを対象とするもの
であり、クラツチドラムを構成する一方の部材の
穴と他方の部材の軸とをはめ合わせたとき、軸と
穴とは円周方向に部分的にのみ互いに接触する形
状を有しており、この接触部において2つの部材
が接合され、残りの非接触部によつて形成される
すきまが、クラツチドラム内部の油室と連通する
とともに上記固定軸外周の円周方向の油みぞと連
通することを特徴としている。
(ホ) 作用
2つの部材の接合部は、全周にわたつて互いに
密着するのではなく、部分的に接触した個所が例
えば電子ビーム溶接により接合されている。従つ
て、互いに接触していない部分にはすきまが形成
され、これが固定軸外周からクラツチドラム内部
へ連通する油路を形成することになる。このすき
まは十分な大きさとすることができ、油路の抵抗
は非常に小さくなる。
密着するのではなく、部分的に接触した個所が例
えば電子ビーム溶接により接合されている。従つ
て、互いに接触していない部分にはすきまが形成
され、これが固定軸外周からクラツチドラム内部
へ連通する油路を形成することになる。このすき
まは十分な大きさとすることができ、油路の抵抗
は非常に小さくなる。
(ヘ) 実施例
第1及び2図に本考案の実施例を示す。クラツ
チ10は、クラツチドラム12、クラツチピスト
ン14、2種類のクラツチプレート16及び18
などを有している。2つの部材20(他方の部
材)及び22(一方の部材)を接合することによ
り構成されるクラツチドラム12は、最小径部に
設けられるブツシユ24によつて固定軸26に対
して回転可能に支持されている。固定軸26の小
径軸部26aと大径軸部26bとの間に円周方向
の油みぞ28が設けられている。油みぞ28は作
動油供給用の油路29と接続されている。また、
小径軸部26a側に設けられるみぞ30にシール
リング32が設けられ、また大径軸部26b側に
設けられるみぞ34にシールリング36が設けら
れている。部材20と部材22との接合部は、第
2図に示すような断面形状としてある。すなわ
ち、部材22の接合部は断面円形の穴22aとし
てある。これに対して部材20の接合部は断面波
状に凹凸させた軸20aとしてあり、この軸20
aの凸部により形成される最大径部は部材22の
穴22aとはまり合う径としてある。従つて、部
材20の軸20aの凸部は部材22の穴22aに
接触し、凹部はすきま23を形成することにな
る。軸20aの凸部と穴22aとの接触部は電子
ビーム溶接によつて接合される。クラツチピスト
ン14はクラツチドラム12により形成されるシ
リンダに対して内外周をシール部材38及び40
によつて密封された状態で軸方向に移動可能には
め合わされている。クラツチドラム12とクラツ
チピストン14との間に油室42が形成される。
クラツチドラム12にスナツプリング44によつ
て取り付けられたスプリングリテーナ46とクラ
ツチピストン14との間にリターンスプリング4
8が設けられており、これによりクラツチピスト
ン14は第1図中で左方向の力を受けている。ク
ラツチドラム12に組み付けられたスナツプリン
グ50とクラツチピストン14との間に、デイシ
ユプレート52、交互に配置された複数のクラツ
チプレート16及び18、及びリテーニングプレ
ート54が配置されている。クラツチプレート1
6はクラツチドラム12と一体に回転するように
外周部においてスプライン結合されている。クラ
ツチプレート18は内周部に設けたスプラインに
よつて別の回転部材56と連結される。また、ク
ラツチドラム12のスプラインには別の回転部材
58が常に一体に回転するように連結される。
チ10は、クラツチドラム12、クラツチピスト
ン14、2種類のクラツチプレート16及び18
などを有している。2つの部材20(他方の部
材)及び22(一方の部材)を接合することによ
り構成されるクラツチドラム12は、最小径部に
設けられるブツシユ24によつて固定軸26に対
して回転可能に支持されている。固定軸26の小
径軸部26aと大径軸部26bとの間に円周方向
の油みぞ28が設けられている。油みぞ28は作
動油供給用の油路29と接続されている。また、
小径軸部26a側に設けられるみぞ30にシール
リング32が設けられ、また大径軸部26b側に
設けられるみぞ34にシールリング36が設けら
れている。部材20と部材22との接合部は、第
2図に示すような断面形状としてある。すなわ
ち、部材22の接合部は断面円形の穴22aとし
てある。これに対して部材20の接合部は断面波
状に凹凸させた軸20aとしてあり、この軸20
aの凸部により形成される最大径部は部材22の
穴22aとはまり合う径としてある。従つて、部
材20の軸20aの凸部は部材22の穴22aに
接触し、凹部はすきま23を形成することにな
る。軸20aの凸部と穴22aとの接触部は電子
ビーム溶接によつて接合される。クラツチピスト
ン14はクラツチドラム12により形成されるシ
リンダに対して内外周をシール部材38及び40
によつて密封された状態で軸方向に移動可能には
め合わされている。クラツチドラム12とクラツ
チピストン14との間に油室42が形成される。
クラツチドラム12にスナツプリング44によつ
て取り付けられたスプリングリテーナ46とクラ
ツチピストン14との間にリターンスプリング4
8が設けられており、これによりクラツチピスト
ン14は第1図中で左方向の力を受けている。ク
ラツチドラム12に組み付けられたスナツプリン
グ50とクラツチピストン14との間に、デイシ
ユプレート52、交互に配置された複数のクラツ
チプレート16及び18、及びリテーニングプレ
ート54が配置されている。クラツチプレート1
6はクラツチドラム12と一体に回転するように
外周部においてスプライン結合されている。クラ
ツチプレート18は内周部に設けたスプラインに
よつて別の回転部材56と連結される。また、ク
ラツチドラム12のスプラインには別の回転部材
58が常に一体に回転するように連結される。
次にこの実施例の作用について説明する。油室
42に油圧が作用していない状態では、クラツチ
ピストン14はリターンスプリング48によつて
押し戻されており、クラツチプレート16及び1
8には押圧力が作用しない。すなわち、クラツチ
10は解放状態にあり、クラツチドラム12と回
転部材56との間の回転力の伝達は行われない。
42に油圧が作用していない状態では、クラツチ
ピストン14はリターンスプリング48によつて
押し戻されており、クラツチプレート16及び1
8には押圧力が作用しない。すなわち、クラツチ
10は解放状態にあり、クラツチドラム12と回
転部材56との間の回転力の伝達は行われない。
次に、固定軸26の油路29から油みぞ28に
油圧が供給されると、この油圧は第1図に破線に
よつて示すように流れ、部材20と部材22との
接合部のすきま23を通つて油室42に流入し、
クラツチピストン14に対して図中右方向の力を
作用する。これによりクラツチプレート16とク
ラツチプレート18とが摩擦力によつて締結さ
れ、クラツチドラム12と回転部材56とが一体
に回転する状態となる。すなわち、クラツチ10
が締結状態となる。これにより、回転部材58と
回転部材56との間で回転力の伝達が行われる。
部材20と部材22との間の油通路となるすきま
23は、第2図に示すように、1つ1つが大きな
断面積を有すると共に全周に多数設けられている
ので、全体として十分な断面積を有しており、油
の流れに対する抵抗は非常に小さくなつている。
また、部材22に対して部材20の凸部が電子ビ
ーム溶接されているため十分な強度を有してい
る。また、クラツチドラム12はプレス加工した
部材20と部材22とを電子ビーム溶接によつて
接合するようにしてあるので、カム機構による穴
加工は不要であり製造も容易となつている。
油圧が供給されると、この油圧は第1図に破線に
よつて示すように流れ、部材20と部材22との
接合部のすきま23を通つて油室42に流入し、
クラツチピストン14に対して図中右方向の力を
作用する。これによりクラツチプレート16とク
ラツチプレート18とが摩擦力によつて締結さ
れ、クラツチドラム12と回転部材56とが一体
に回転する状態となる。すなわち、クラツチ10
が締結状態となる。これにより、回転部材58と
回転部材56との間で回転力の伝達が行われる。
部材20と部材22との間の油通路となるすきま
23は、第2図に示すように、1つ1つが大きな
断面積を有すると共に全周に多数設けられている
ので、全体として十分な断面積を有しており、油
の流れに対する抵抗は非常に小さくなつている。
また、部材22に対して部材20の凸部が電子ビ
ーム溶接されているため十分な強度を有してい
る。また、クラツチドラム12はプレス加工した
部材20と部材22とを電子ビーム溶接によつて
接合するようにしてあるので、カム機構による穴
加工は不要であり製造も容易となつている。
なお、この実施例では穴22aを円形断面とし
軸20aに凹凸を設けたが、これらは互いに逆に
してもよく、また両方に凹凸を付けることも可能
である。
軸20aに凹凸を設けたが、これらは互いに逆に
してもよく、また両方に凹凸を付けることも可能
である。
(ト) 考案の効果
以上説明してきたように、本考案によると、ク
ラツチドラムを構成する2つの部材の接合部に形
成されるすきまを油路として用いるようにしたの
で、強度を低下させることなく十分な油路の断面
積を確保することができ、また製造工程も簡略化
される。
ラツチドラムを構成する2つの部材の接合部に形
成されるすきまを油路として用いるようにしたの
で、強度を低下させることなく十分な油路の断面
積を確保することができ、また製造工程も簡略化
される。
第1図は本考案の実施例を示す図、第2図は第
1図の−線に沿う断面図である。 12……クラツチドラム、20……部材(他方
の部材)、20a……軸、22……部材(一方の
部材)、22a……穴、23……すきま、26…
…固定軸、42……油室。
1図の−線に沿う断面図である。 12……クラツチドラム、20……部材(他方
の部材)、20a……軸、22……部材(一方の
部材)、22a……穴、23……すきま、26…
…固定軸、42……油室。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 固定軸に対して回転可能に支持されたクラツチ
ドラム内部の油室に固定軸外周の円周方向の油み
ぞから作動油の供給が行われるクラツチドラムで
あつて、2以上の部材を接合することによつて構
成されるものにおいて、 クラツチドラムを構成する一方の部材の穴と他
方の部材の軸とをはめ合わせたとき、軸と穴とは
円周方向に部分的にのみ互いに接触する形状を有
しており、この接触部において2つの部材が接合
され、残りの非接触部によつて形成されるすきま
が、クラツチドラム内部の油室と連通するととも
に上記固定軸外周の円周方向の油みぞと連通する
ことを特徴とするクラツチドラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986119771U JPH0452494Y2 (ja) | 1986-08-06 | 1986-08-06 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986119771U JPH0452494Y2 (ja) | 1986-08-06 | 1986-08-06 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6327725U JPS6327725U (ja) | 1988-02-23 |
JPH0452494Y2 true JPH0452494Y2 (ja) | 1992-12-10 |
Family
ID=31007453
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986119771U Expired JPH0452494Y2 (ja) | 1986-08-06 | 1986-08-06 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0452494Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100391630B1 (ko) * | 2000-12-26 | 2003-07-12 | 현대자동차주식회사 | 클러치 리테이너구조 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58225225A (ja) * | 1982-06-21 | 1983-12-27 | Nissan Motor Co Ltd | クラツチドラム |
-
1986
- 1986-08-06 JP JP1986119771U patent/JPH0452494Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58225225A (ja) * | 1982-06-21 | 1983-12-27 | Nissan Motor Co Ltd | クラツチドラム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6327725U (ja) | 1988-02-23 |
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