JPH0217203A

JPH0217203A - 流体アクチュエータ

Info

Publication number: JPH0217203A
Application number: JP63167085A
Authority: JP
Inventors: Kohei Mori; 森　幸平; Noboru Sekiguchi; 昇関口
Original assignee: Jidosha Kiki Co Ltd
Current assignee: Jidosha Kiki Co Ltd
Priority date: 1988-07-05
Filing date: 1988-07-05
Publication date: 1990-01-22
Also published as: US4989498A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】ａ、　産業上の利用分野本発明は流体アクチュエータに関するもので、詳しくは
、ピストンを使用した流体アクチュエータのシール構造
に関するものである。

ｂ、　従来の技術第５図は、ピストンを使用した流体アクチエエータの要
部として、マスクシリンダｌを示したものである。この
マスクシリンダ１は、ハウジ〉′グ２内に軸心に沿って
摺動自在に挿通されかつ通ＦＬ３ａ、　４ａが形成され
たプライマリピストン３及びセカンダリピストン４と、
これらのピストン３．４を案内するためにハウジング２
内に固定されかつその内部が圧力室５ａとなされるスリ
ーブ６と、このスリーブ６０両側に配置されかつ圧力流
体通路７ａ、　７ｂが形成された一対のピストンガイド
８ａ、　８ｂと、ピストンガイド８ｂに形成された凸部
８ｃに嵌着される嵌着孔９ａを有しく第６図参照）かつ
前記スリーブ６とピストンガイド８ｂとの間に配置され
る環状シール９とをそれぞれ具備し、両ピストン３４の
動作に応じて圧力室５ａ、　５ｂ内の圧力流体が被作動
器へ圧送されるように構成されている。

ところで、上述のスリーブ６は既述の如く一対のピスト
ンガイド８ａ、　８ｂ間に固定配置されるが、その位置
決め並びに軸方向へのガタッキ防止のために従来では、
第５図に示すようにスリーブ６の右端面６ａをピストン
ガイド８ａに当接させると共に、第５図及び第７図に示
すようにスリーブ６の左端面６ｂに形成された凸部６ｃ
を環状シール９の嵌着孔９ａに嵌合させてこの嵌着孔９
ａ内でピストンガイド８ｂの凸部８ｃに当接させるよう
にしていた。

Ｃ９発明が解決しようとする課題しかしながら、従来用いられていた環状シール９では、
互いに隣合う嵌着孔９ａ間の部分９ｂにおけるシール性
に問題があった。すなわち、環状シール９の組付時にス
リーブ６が第８図において矢印Ｒ方向に回転されると、
それに伴ってスリーブ６の凸部６ｃが環状ンール９の嵌
着孔９ａの端面９Ｃに押しつけられるため、前記部分９
ｂがねじられて変形しくしわが寄る）、亀裂の発生原因
、漏れの原因となる。また、環状シール９にキズ等があ
る場合には、シール性がより劣化する。

本発明はこのような問題点を解消すべくなされたもので
あって、その目的は、簡単な構成であるにも拘わらず良
好なシール性能を発揮し得る環状シールを具備する流体
アクチュエータを提供することにある。

ｄ、　課題を解決するための手段上述の目的を達成するために、本発明では、ハウジング
内に軸心に沿って摺動自在に挿通されたピストンと、前
記ピストンを案内するために前記ハウジング内に固定さ
れかつその内部が圧力室となされるスリーブと、前記ス
リーブの両側に配置されかつ圧力流体通路が形成された
一対のピストンガイドと、前記ピストンガイドに形成さ
れた凸部に嵌着される嵌着孔を有しかつ前記スリーブと
ピストンガイドとの間に配置される環状シールとをそれ
ぞれ具備し、前記ピストンの動作に応じて前記圧力室内
の圧力流体を被作動器へ圧送するように構成された流体
アクチュエータにおいて、前記環状シールの嵌着孔の周
縁部分のうち内径側及び外径側の周縁箇所、又は前記ピ
ストンガイドの側面部分のうち前記周縁箇所に対応する
箇所に、環状に延びかつ軸方向に突出する一対の突部を
形成するようにしている。

以下、本発明の一実施例に付き第１図〜第４図を参照し
て説明する。

第１図は本発明を適用した流体アクチュエータを示すも
のであって、この流体アクチュエータはマスクシリンダ
１０と、マスクシリンダ１０に締結されるブースタ１１
及びオイルリザーバ１２とから構成されている。

マスクシリンダｌＯのハウジング１０ａの一端は開口さ
れており、この開口を閉塞すべくキャップ１３がハウジ
ング１０ａに螺着されている。このハウジング１０ａ　
内には、リング状のピストンガイド１４゜１５が配設さ
れており、これらのピストンガイド１４゜１５にはプラ
イマリピストン１６及びセカンダリピストン１７がそれ
ぞれ挿通されている。そして、ピストンガイド１５とセ
カンダリピストン１７とによって、ハウジング１０ａ内
は２つの圧力室１８．１９に画成されている。

上述のピストン１６．１７は、圧力室１日内に配設され
たスリーブ２０によってもそれぞれ案内されている。す
なわち、このスリーブ２０は圧力室１８としての空間を
確保するために、内周面がスプライン状に形成されてお
り、その突条部２０ａによってピストン１６．１７が案
内されるようになっている。また、上述のピストン１６
．１７は、それらのピストン１６゜１７問およびピスト
ン１７とハウジング１０ａ　との間に配装したスプリン
グ２１．２２によって、第１図において右方へ附勢され
ている。これらのピストン１６゜１７は、先端に開口す
る凹部を有しており、その凹部を形成する周壁に通孔２
３．２４がそれぞれ穿設されている。そしてピストンガ
イド１４．１５には、その半径方向に孔２５．２６が穿
設されており、それらの孔２５．２６の一端はピストン
１６．１７の摺接面に開口し、他端はハウジング１０ａ
に形成された通路２７゜２８に連通されている。

なお、オイルリザーバ１２は、ハウジング１０ａに固定
設置され、オイルリザーバ１２の底部に穿設した通路２
９．３０はハウジングｌｏｇ　の通路２７．２８にそれ
ぞれ連通されている。また、第１図において、符号３１
．３２はシリンダハウジング１１に穿設した孔であり、
これらの孔３１．３２を介して圧力室１８．１９が図外
の被作動器、例えばホイールシリンダに連通される。

一方、マスクシリンダｌＯのキャップ１３側の端面には
ブースタ１１が図外のボルト及びナツトによる締結手段
にて複数箇所において一体に締結されている。これによ
り、キャップ１３から突出したプライマリピストンＩ６
の先端部１６ａ　がブースタ１１の内部に配置されると
共に、この先端部１６ａ　の凹部１６ｂ内にブースタ１
１の出力ロンド（図示せず）が嵌合されるようになって
いる。

ところで、本実施例においては、一対のピストンガイド
１４及び１５の両側に弾性材から成る環状シール３３．
３４及び３５．３６がそれぞれ配設されているが、これ
らのうちピストンガイド１５とスリーブ２０との間に配
設される環状シール３５は特異な構成が採られている。

すなわち、この環状シール３５は、第２図〜第４図に示
すように、円環状基部３５ａ　と、この基部３５ａの一
端側の内周部及び外周部に一体成形された弾性片部３５
ｂ、　３５ｃとをそれぞれ具備し、環状シール３５の所
定箇所には円弧状貫通孔３５ｄ及び円弧状凹部３５ｅが
形成されている。さらに、弾性片部３５ｂ、　３５ｃが
連設されている側の端面には、上述の貫通孔３５ｄ及び
凹部３５ｅの周縁箇所のうち環状シール３５の周方向に
沿って円環状に延びかつ軸方向に突出する一対の断面半
円状の突部３５ｆ、３５ｇが内径側及び外径側に一体成
形されている。

しかして、第１図に示すように、ピスト・ンガイド１５
に形成された凸部１５ａ、　１５ｂが環状シール３５の
貫通孔３５ｄ及び凹部３５ｅ内にそれぞれ嵌着され、貫
通孔３５ｄに嵌着された凸部１５ａの先端面がスリーブ
２０の端面に当接される。これら両者の当接作用によっ
て、スリーブ２０の位置決め並びにガタンキ防止が図ら
れる。

ここで、上述した流体アクチュエータの作用に付き説明
する。

まず、ピストン１４．１５の通孔２３．２４がピストン
ガイド１４．１５の孔２５．２６に連通ずる位置に配置
されている場合には、圧力室１８．１９は通孔２３．２
４、孔２５．２６、通路２７．２８をそれぞれ介してオ
イルリザーバ１２に連通される。従って、この場合には
、図外の被作動器に液圧が作用しない。

このような状態の下で、ピストン１６．１７がブースタ
１１の出力ロンドにより第１図において左方へ押込まれ
ると、通孔２３．２４も左方に移動するため、前記通孔
２３．２４と孔２５．２６との間の連通状態が解除され
る。これに伴い、圧力室１８．１９内の作動液が孔３１
．３２をそれぞれ介して図外の被作動器に圧送される。

このように構成した流体アクチュエータによれば、特異
な構成の環状シール３５を採用しているので、シール性
の向上を図ることができる。すなわち、環状シール３５
の貫通孔３５ｄ及び凹部３５ｅの周箇所のうち内径及び
外径方向に沿う部分に円環状に延びかつ軸方向に突出す
る一対の突部３５ｆ、　３５ｇを設けるようにしたので
、環状シール３５をピストンガイド１５とスリーブ２０
との間に挟着した状態の下では、前記突部３５ｆ、　３
５ｇが軸心方向に相対的に押圧されて適度に弾性変形し
、その際に生じる弾性後・元方にてピストンガイド１５
に圧着係合されることとなる。その結果、環状シール３
５の組付時において多少の変形を生じても、また環状シ
ール３５にキズ等があっても、確実なシールを行なうこ
とができる。

さらに、本実施例においては、環状シール３５０貫通孔
３５ｄ内にはピストンガイド１５の凸部１５ａ　のみが
貫通状態で嵌着されるように構成しであるので、環状シ
ール３５の組付時に、凸部１５ａが嵌着された貫通孔３
５ｄに対するスリーブ２０の円周方向への位置ずれを考
慮する必要がなく、従って組付作業を容易に行なうこと
ができる。しかも、スリーブ２０は環状シール３５の貫
通孔３５ｄに係合されていないため、キャップ１３を螺
着してスリーブ２０を固定する際にスリーブ２０が回転
されても、前記貫通孔３５ｄ　の端部がスリーブ２０に
て押圧されてねじりを生じるような不都合を招来するお
それがなく、シール性の向上を図ることができる。

第９図は環状シール３５の別個を示すものであって、本
例においてはピストンガイド１５の側面１５ｃに当接さ
れる端面３５ｈが面一に構成されている。

そして、この端面３５ｈのうち、貫通孔３５ｄ及び凹部
３５ｅの周縁部分のうち内径側及び外径側の周縁箇所に
環状に延びる凹溝４０が形成されている。これにより、
環状シール３５の貫通孔３５ｄ及び凹部３５ｅの内径側
及び外径側周縁に、環状シール３５の軸心方向に実質的
に突出する突部４２が設けられている。

二の場合、突起４２と端面３５ｈ　は凹溝４０を介して
環状シール３５の軸方向の長さが同じ（面一）である。

しかして、本例の環状シール３５によれば、外周側面Ａ
の面積が内周側面Ｂの面積よりも大きく構成されている
ため、環状シール３５の装着状態の下では突部４２に応
力が集中してシール性が良好ならしめられる。一方、面
積の広い外周側面Ｂの存在にて環状シール３５の変形防
止が図られる。

第１Ｏ図及び第１１図は本発明の第２実施例を示すもの
であって、本例では、ピストンガイド１５の側面１５ｃ
のうち凸部１５ａ、　１５ｂの近傍箇所（すなわち、環
状シール３５の嵌着孔４３の周縁部分のうち内径側及び
外径側の周縁箇所に対応する箇所）に突部１５ｄが形成
されている。

しかして、本例の場合は、環状シール３５の装着時には
環状シール３５の端面３５ｈ　にピストンガイド１５の
突部１５　ｄが食い込んだ状態となる。その結果、嵌着
孔４３の周縁部分に既述の実施例と実質的に同様の機能
を果す突部４４が形成されるため、シール性の向上並び
に変形防止が図られる。

以上、本発明の一実施例に付き述べたが、本発明は既述
の実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的思
想に基いて各種の変形及び変更が可能である。

例えば、環状シール３５に形成される突部３５ｆ、３５
ｇの断面形状は半円状でなく三角形状等であってもよい
、また、前記突部３５ｆ、　３５ｇは円環状に延びるよ
うに構成する必要は必ずしもなく、スリーブ２０等が角
筒形状の場合には、突部３５ｆ、　３５ｇの延設形状を
四角形状、楕円状等にしてもよい。

ｅ、　発明の効果以上の如く本発明は、環状シールの嵌着孔の周縁部分の
うち内径側及び外径側の周縁箇所、又は環状シールが当
接されるピストンガイドの側面部分のうち前記周縁箇所
に対応する箇所に、環状に延びかつ軸心方向に突出する
一対の突部を形成するようにしたものであるから、前記
突部の存在にり、環状シールがピストンガイドとスリー
ブとの間に挟着された状態の下でのシール性を向上せし
めることができる。しかも、このような実用的な作用効
果を奏し得るにも拘わらず、環状シール又はピストンガ
イドとしては従来の形状のものに突部を設けただけの簡
単なもので済むため、コスト面にも安価に済むといった
利点を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第４図は本発明の第１実施例を示すものであっ
て、第１図は流体アクチュエータの断面図、第２図はピ
ストンガイドとスリーブとの間に配設される環状シール
の正面図、第３図は第２図におけるト１１ａ断面図、第
４図は第２図におけるＩＶ−ＴＶ線断面図、第５図〜第
８図は従来の流体アクチエエータを示すものであって、
第５図は流体アクチュエータの一部を構成するマスクシ
リンダの断面図、第６図はピストンガイドとスリーブと
の間に配設される環状シールの正面図、第７図は環状シ
ールの取付状態を示す要部拡大断面図、第８図は第７図
における■−■線断面図、第９図は環状シールの変形例
、第１０図及び第１１図は本発明の第２実施例を示すも
のであって、第１０図は環状シール及びピストンガイド
の断面図、第１１図はピストンガイドへの環状シールの
装着状態を示す断面図である。ｌＯ・・・マスクシリンダ、１０ａ・・・ハウジング、１３・・・キャップ、１４、１５・・・ピストンガイド、１６・・・プライマリピストン、１７・・・セカンダリピストン、２０・・・スリーブ、３５・・・環状シール、３５ａ・・・基部、３５ｂ、　３５ｃ・＝弾性片部、３５ｄ　・・・嵌着孔とし、ての貫通孔、３５ｅ・・・
嵌着孔としての凹部、３５ｆ、　３５ｇ、　４２．４４・・・突部、４０・・
・凹溝、４４・・・嵌着孔。特許出願人自動車機器（ばか２名）第図５ｅ第図第

Claims

【特許請求の範囲】

ハウジング内に軸心に沿って摺動自在に挿通されたピス
トンと、前記ピストンを案内するために前記ハウジング
内に固定されかつその内部が圧力室となされるスリーブ
と、前記スリーブの両側に配置されかつ圧力流体通路が
形成された一対のピストンガイドと、前記ピストンガイ
ドに形成された凸部に嵌着される嵌着孔を有しかつ前記
スリーブとピストンガイドとの間に配置される環状シー
ルとをそれぞれ具備し、前記ピストンの動作に応じて前
記圧力室内の圧力流体を被作動器へ圧送するように構成
された流体アクチュエータにおいて、前記環状シールの
嵌着孔の周縁部分のうち内径側及び外径側の周縁箇所、
又は前記ピストンガイドの側面部分のうち前記周縁箇所
に対応する箇所に、環状に延びかつ軸方向に突出する一
対の突部を形成したことを特徴とする流体アクチュエー
タ。