JP2020097992A - 液封ブッシュ - Google Patents
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Abstract
【課題】中間筒を外筒内に圧入するのに要する軸力が高くなるのを抑えつつ、液室、およびオリフィス通路のシール性を確保する。【解決手段】中間筒13の外周面において、液室15、およびオリフィス通路を、軸方向の両側から挟む各位置に、周方向に延びる環状突部21が配設され、環状突部は、外筒の内周面との間に、液室、およびオリフィス通路のうちの少なくとも一方に連通する連通隙間を画成し、中間筒の外周面において、環状突部に対して、軸方向に沿う、液室の反対側に位置する部分に、中間筒の外周面から径方向の外側に向けて突出し、外筒の内周面に圧接したシール片23が配設され、環状突部と、外筒の内周面と、の間に、弾性変形可能に形成されるとともに、環状突部および外筒により径方向に挟まれた挟着片24が配設されている。【選択図】図4
Description
本発明は、液封ブッシュに関する。
従来から、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒、および他方に取付けられるとともに、外筒の内側に配設された内筒と、外筒と内筒との間に配設された中間筒と、内筒の外周面と中間筒の内周面とを連結した弾性体と、を備え、外筒の内側に、2つの液室、およびこれらの液室同士を連通するオリフィス通路が配設された液封ブッシュが知られている。
この種の液封ブッシュとして、例えば下記特許文献1に示されるような、中間筒の外周面において、液室、およびオリフィス通路を、この液封ブッシュの中心軸線に沿う軸方向の両側から挟む各位置に、外筒の内周面に圧接したシール部材が配設された構成が知られている。
この種の液封ブッシュとして、例えば下記特許文献1に示されるような、中間筒の外周面において、液室、およびオリフィス通路を、この液封ブッシュの中心軸線に沿う軸方向の両側から挟む各位置に、外筒の内周面に圧接したシール部材が配設された構成が知られている。
しかしながら、前記従来の液封ブッシュでは、液室、およびオリフィス通路のシール性を確保するために、シール部材を外筒の内周面に強く圧接させようとすると、中間筒を外筒内に圧入するのに要する軸力が高くなり、中間筒が変形、若しくは破損するおそれがあった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、中間筒を外筒内に圧入するのに要する軸力が高くなるのを抑えつつ、液室、およびオリフィス通路のシール性を確保することができる液封ブッシュを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る液封ブッシュは、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒、および他方に取付けられるとともに、前記外筒の内側に配設された内筒と、前記外筒と前記内筒との間に配設された中間筒と、前記内筒の外周面と前記中間筒の内周面とを連結した弾性体と、を備え、前記外筒の内側に、2つの液室、およびこれらの液室同士を連通するオリフィス通路が配設された液封ブッシュであって、前記中間筒の外周面において、前記液室、および前記オリフィス通路を、この液封ブッシュの中心軸線に沿う軸方向の両側から挟む各位置に、周方向に延びる環状突部が配設され、前記環状突部は、前記外筒の内周面との間に、前記液室、および前記オリフィス通路のうちの少なくとも一方に連通する連通隙間を画成し、前記中間筒の外周面において、前記環状突部に対して、軸方向に沿う、前記液室の反対側に位置する部分に、前記中間筒の外周面から径方向の外側に向けて突出し、前記外筒の内周面に圧接したシール片が配設され、前記環状突部と、前記外筒の内周面と、の間に、弾性変形可能に形成されるとともに、前記環状突部および前記外筒により径方向に挟まれた挟着片が配設されている。
本発明に係る液封ブッシュは、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒、および他方に取付けられるとともに、前記外筒の内側に配設された内筒と、前記外筒と前記内筒との間に配設された中間筒と、前記内筒の外周面と前記中間筒の内周面とを連結した弾性体と、を備え、前記外筒の内側に、2つの液室、およびこれらの液室同士を連通するオリフィス通路が配設された液封ブッシュであって、前記中間筒の外周面において、前記液室、および前記オリフィス通路を、この液封ブッシュの中心軸線に沿う軸方向の両側から挟む各位置に、周方向に延びる環状突部が配設され、前記環状突部は、前記外筒の内周面との間に、前記液室、および前記オリフィス通路のうちの少なくとも一方に連通する連通隙間を画成し、前記中間筒の外周面において、前記環状突部に対して、軸方向に沿う、前記液室の反対側に位置する部分に、前記中間筒の外周面から径方向の外側に向けて突出し、前記外筒の内周面に圧接したシール片が配設され、前記環状突部と、前記外筒の内周面と、の間に、弾性変形可能に形成されるとともに、前記環状突部および前記外筒により径方向に挟まれた挟着片が配設されている。
この発明によれば、中間筒の外周面から径方向の外側に向けて突出し、外筒の内周面に圧接したシール片が配設されているので、中間筒を外筒内に圧入するときに、例えば、中間筒の外周面に配設された膜状のシール部材と比べて、シール片を弾性変形させやすくなり、中間筒を外筒内に圧入するのに要する軸力を低く抑えることが可能になり、この圧入時に、中間筒が変形、若しくは破損するのを抑制することができる。
中間筒の外筒内への圧入が完了した状態では、シール片が、弾性復元力により外筒の内周面に密に圧接することとなり、液室、およびオリフィス通路のシール性を確保することができる。
環状突部が、外筒の内周面との間に連通隙間を画成するので、連通隙間を通して、液室、およびオリフィス通路の内圧がシール片に及ぼされることとなる。したがって、液室、およびオリフィス通路の内圧が大きく変動したときに、液体が、連通隙間を軸方向に流通することにより、シール片の周囲を流れる液体の流速を低く抑えることが可能になり、シール片の耐久性を確保することができる。
環状突部と外筒の内周面との間に、弾性変形可能に形成されるとともに、環状突部および外筒により径方向に挟まれた挟着片が配設されているので、振動の入力に伴い、外筒および中間筒が径方向に相対変位したときに、挟着片を弾性変形させることで、シール片の変形を抑制することが可能になり、シール片の耐久性を確実に確保することができる。
中間筒の外筒内への圧入が完了した状態では、シール片が、弾性復元力により外筒の内周面に密に圧接することとなり、液室、およびオリフィス通路のシール性を確保することができる。
環状突部が、外筒の内周面との間に連通隙間を画成するので、連通隙間を通して、液室、およびオリフィス通路の内圧がシール片に及ぼされることとなる。したがって、液室、およびオリフィス通路の内圧が大きく変動したときに、液体が、連通隙間を軸方向に流通することにより、シール片の周囲を流れる液体の流速を低く抑えることが可能になり、シール片の耐久性を確保することができる。
環状突部と外筒の内周面との間に、弾性変形可能に形成されるとともに、環状突部および外筒により径方向に挟まれた挟着片が配設されているので、振動の入力に伴い、外筒および中間筒が径方向に相対変位したときに、挟着片を弾性変形させることで、シール片の変形を抑制することが可能になり、シール片の耐久性を確実に確保することができる。
ここで、前記挟着片は、周方向に間隔をあけて複数配設されてもよい。
この場合、挟着片が、周方向に間隔をあけて複数配設されているので、シール片の耐久性を全周にわたって確実に確保することができる。
また、前記環状突部に、軸方向に貫き、径方向の外側に向けて開口した縦溝が形成され、前記挟着片は、前記縦溝内に配設されるとともに、前記環状突部から径方向の外側に突出し、前記液室および前記オリフィス通路それぞれにおける内面の少なくとも一部は、ゴム材料により画成され、前記挟着片は、前記シール片と前記ゴム材料とを軸方向に連結し、前記挟着片、前記シール片、および前記ゴム材料は、一体に形成されてもよい。
この場合、環状突部に形成された縦溝に挟着片が配設され、挟着片が、シール片と前記ゴム材料とを軸方向に連結し、挟着片、シール片、および前記ゴム材料が、一体に形成されているので、良好な成形性を具備させることができる。
また、前記シール片は、軸方向に沿う、前記液室側に倒れ込んでもよい。
この場合、シール片が、軸方向に沿う、液室側に倒れ込んでいるので、液室およびオリフィス通路の内圧が上昇すると、シール片に、外筒の内周面に押し付けられるような力が加えられることとなり、シール性を確実に高めることができる。
また、前記環状突部の表面において、軸方向に沿う、前記液室の反対側を向く面は、径方向の外側に向かうに従い、軸方向に沿う、前記液室側に向けて延びてもよい。
この場合、環状突部の表面において、軸方向に沿う、液室の反対側を向く面が、径方向の外側に向かうに従い、軸方向に沿う、液室側に向けて延びているので、シール片を、傷などを付けずに容易に、軸方向に沿う、液室側に向けて倒れ込ませることができる。
また、前記中間筒の外周面において、前記シール片に対して、軸方向に沿う、前記液室の反対側に位置する部分に、周方向に延びる外側環状突部が配設され、前記外側環状突部に、前記外筒が加締められて固定されてもよい。
この場合、外筒が加締められて固定されている部分が、シール片ではなく、シール片に対して、軸方向に沿う、液室の反対側に配設された外側環状突部となっているので、外筒からシール片に過度に大きな負荷を加えずに、液室、およびオリフィス通路のシール性を容易に確保することができる。
この発明によれば、中間筒を外筒内に圧入するのに要する軸力が高くなるのを抑えつつ、液室、およびオリフィス通路のシール性を確保することができる。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る液封ブッシュを説明する。
図1および図2に示されるように、液封ブッシュ1は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒11、および他方に取付けられるとともに、外筒11の内側に配設された内筒12と、外筒11と内筒12との間に配設された中間筒13と、内筒12の外周面と中間筒13の内周面とを連結した弾性体14と、を備え、外筒11の内側に、2つの液室15、およびこれらの液室15同士を連通するオリフィス通路16が配設されている。
図示の例では、オリフィス通路16は2つ配設されている。液室15、およびオリフィス通路16に、例えばエチレングリコール、水、若しくはシリコーンオイルなどが封入されている。なお、オリフィス通路16は1つでもよい。
図示の例では、オリフィス通路16は2つ配設されている。液室15、およびオリフィス通路16に、例えばエチレングリコール、水、若しくはシリコーンオイルなどが封入されている。なお、オリフィス通路16は1つでもよい。
外筒11および内筒12は、共通軸Oと同軸に配設されている。以下、共通軸Oに沿う方向を軸方向といい、軸方向から見て、共通軸Oに交差する方向を径方向といい、共通軸O回りに周回する方向を周方向という。軸方向において、液封ブッシュ1の中央部側を内側といい、液封ブッシュ1の中央部から離れる側を外側という。
外筒11、内筒12、中間筒13、弾性体14、液室15、およびオリフィス通路16それぞれの軸方向の中央部は一致している。
外筒11、内筒12、中間筒13、弾性体14、液室15、およびオリフィス通路16それぞれの軸方向の中央部は一致している。
中間筒13は、外筒11内に圧入されている。中間筒13には、周方向に間隔をあけて2つの貫通孔13aが形成されており、これらの貫通孔13aは、径方向で互いに対向している。貫通孔13aは、中間筒13のうち、軸方向の両端部より軸方向の内側に位置する部分の全域に形成されている。中間筒13の外周面のうち、周方向で互いに隣り合う貫通孔13a同士の間に位置する部分と、外筒11の内周面と、の間の隙間が、オリフィス通路16となっている。
液室15およびオリフィス通路16それぞれにおける内面の少なくとも一部は、ゴム材料により画成されている。図示の例では、液室15の内面が、全域にわたってゴム材料により画成され、オリフィス通路16の内面のうち、軸方向の両端部が、ゴム材料により画成されている。液室15の内面、およびオリフィス通路16の内面それぞれにおける軸方向の両端部は、軸方向の同じ位置に位置している。
弾性体14は、ゴム材料により形成されている。弾性体14は、中間筒13の内周面のうち、2つの貫通孔13a同士の間に位置する部分、および貫通孔13aの開口周縁部に連結されている。弾性体14は、中間筒13の内周面における貫通孔13aの開口周縁部の全周にわたって連結されている。弾性体14のうち、中間筒13の内周面における貫通孔13aの開口周縁部に連結された部分が、液室15の内面の一部を画成している。
液室15には、径方向の外側に向けて突出し、外筒11の内周面に当接可能なストッパ突部17が配設されている。ストッパ突部17は、内筒12の外周面から径方向の外側に向けて突出している。ストッパ突部17は、内筒12および液室15それぞれにおける軸方向の中央部に配設されている。ストッパ突部17のうち、少なくとも径方向の外端部は、弾性材料により形成されている。図示の例では、ストッパ突部17の全体が、ゴム材料により形成されている。ストッパ突部17の径方向の外端部と、外筒11の内周面と、の間に径方向の隙間が設けられている。
中間筒13の外周面において、液室15およびオリフィス通路16を、軸方向の両側から挟む各位置に、全周にわたって連続して延びる環状突部21、22が、軸方向に間隔をあけて2つずつ配設されている。環状突部21、22は、中間筒13の軸方向の両端部に配設されている。
以下、軸方向で隣り合う2つの環状突部21、22のうち、軸方向の内側(軸方向に沿う液室15側)に位置する方を、内側環状突部21といい、軸方向の外側(軸方向に沿う、液室15の反対側)に位置する方を、外側環状突部22という。
以下、軸方向で隣り合う2つの環状突部21、22のうち、軸方向の内側(軸方向に沿う液室15側)に位置する方を、内側環状突部21といい、軸方向の外側(軸方向に沿う、液室15の反対側)に位置する方を、外側環状突部22という。
中間筒13の軸方向の両端部に位置する各外側環状突部22に、外筒11の軸方向の両端部が各別に加締められて固定されている。外側環状突部22の径方向の外端面は、軸方向の外側に向かうに従い、径方向の内側に向けて延びている。外側環状突部22の径方向の外端面は、軸方向に沿う縦断面視で直線状に延びている。外側環状突部22の径方向の外端面に、外筒11の内周面における軸方向の両端部が、後述する第2挟着片25を介して圧接している。
外側環状突部22のうち、軸方向の外側を向く外面、および軸方向の内側を向く内面は、軸方向に沿う縦断面視で径方向に直線状に延びている。外側環状突部22の外面は、中間筒13における軸方向の外端開口縁と面一になっている。外側環状突部22、および内側環状突部21それぞれの径方向の外端部は、径方向の同等の位置に位置している。
なお、外側環状突部22は配設しなくてもよい。
なお、外側環状突部22は配設しなくてもよい。
内側環状突部21は、外筒11の内周面との間に、液室15、およびオリフィス通路16のうちの少なくとも一方に連通する連通隙間Xを画成している。図示の例では、連通隙間Xは、全周にわたって配設され、液室15、およびオリフィス通路16の双方に連通している。内側環状突部21の径方向の外端面は、軸方向に沿う縦断面視で軸方向に直線状に延びている。連通隙間Xは、内側環状突部21の径方向の外端面と、外筒11の内周面と、の間に設けられている。連通隙間Xの径方向の大きさは、例えば0.5mm以下となっている。
内側環状突部21の表面において、軸方向の外側を向く面(以下、外面という)は、径方向の外側に向かうに従い、軸方向の内側に向けて延びている。内側環状突部21の外面は、軸方向の外側に向けて突の曲面状に形成されている。なお、内側環状突部21の外面は、軸方向に沿う縦断面視で直線状に延びてもよい。内側環状突部21の表面において、軸方向の内側を向く面(以下、内面という)は、軸方向に沿う縦断面視で径方向に直線状に延びている。
内側環状突部21の内面に、軸方向の内側に向けて突の曲面状に形成されるとともに、全周にわたって連続して延びる突条部26が配設されている。突条部26は、ゴム材料により形成されている。突条部26は、中間筒13の外周面のうち、内側環状突部21の内面との接続部分に配設されている。突条部26は、液室15の内面、およびオリフィス通路16の内面それぞれにおける軸方向の両端部を画成している。突条部26、および内側環状突部21それぞれの径方向の外端部は、径方向の同等の位置に位置している。
軸方向で隣り合う2つの環状突部21、22の間に、中間筒13の外周面から径方向の外側に向けて突出し、外筒11の内周面に圧接したシール片23が配設されている。つまり、シール片23に対して、内側環状突部21は軸方向の内側に位置し、外側環状突部22は軸方向の外側に位置している。シール片23は、ゴム材料により形成され、軸方向の内側に倒れ込んでいる。シール片23の先端部は、内側環状突部21の径方向の外端面に当接している。シール片23と、軸方向で隣り合う2つの環状突部21、22と、の間に隙間Aが設けられている。隙間Aは、シール片23と、内側環状突部21の外面と、の間に設けられている。シール片23と外側環状突部22との間には、隙間が無くゴム材料で満たされている。
以下、シール片23について、外筒11を中間筒13から外した状態での形態を、図3に基づいて説明する。
シール片23のうち、軸方向の外側を向く外面、および軸方向の内側を向く内面は、径方向の外側に向かうに従い、軸方向の内側に向けて延びている。シール片23は、内側環状突部21と外側環状突部22との間において、軸方向の外側寄りに配設されている。シール片23の内面は、内側環状突部21から軸方向の外側に離れている。シール片23の外面は、外側環状突部22の内面から径方向の外側に向けて突出している。
図4に示されるように、内側環状突部21と、外筒11の内周面と、の間に、弾性変形可能に形成されるとともに、内側環状突部21および外筒11により径方向に挟まれた第1挟着片(挟着片)24が、周方向に間隔をあけて複数配設されている。なお、第1挟着片24は1つ配設してもよい。第1挟着片24は、径方向に圧縮変形している。第1挟着片24は、周方向に同じ間隔をあけて複数配設されている。第1挟着片24の周方向の大きさは、周方向で互いに隣り合う第1挟着片24同士の間の間隔より小さくなっている。第1挟着片24の径方向の剛性は、シール片23の径方向の剛性の10倍以上となっている。
内側環状突部21に、軸方向に貫き、径方向の外側に向けて開口した縦溝21aが形成されており、第1挟着片24は、縦溝21a内に配設されるとともに、内側環状突部21における径方向の外端面から径方向の外側に突出している。第1挟着片24の径方向の外端部は、シール片23の径方向の外端部より径方向の内側に位置している。第1挟着片24は、シール片23と突条部26とを軸方向に連結している。第1挟着片24、シール片23、および突条部26は、一体に形成されている。
外側環状突部22と、外筒11の内周面と、の間に、弾性変形可能に形成されるとともに、外側環状突部22および外筒11により径方向に挟まれた第2挟着片25が、全周にわたって連続して配設されている。
図4に示されるように、外側環状突部22に、軸方向に貫き、径方向の外側に向けて開口した縦溝22aが形成され、この縦溝22a内にゴム材料が充満されており、このゴム材料を介して、第2挟着片25とシール片23とが軸方向に連結されて一体に形成されている。縦溝22aは、周方向に間隔をあけて複数配設されている。外側環状突部22の縦溝22a、および内側環状突部21の縦溝21aそれぞれにおける周方向の位置は、互いに同じになっている。
第2挟着片25、シール片23、第1挟着片24、突条部26、および弾性体14は、ゴム材料により一体に形成されている。
図4に示されるように、外側環状突部22に、軸方向に貫き、径方向の外側に向けて開口した縦溝22aが形成され、この縦溝22a内にゴム材料が充満されており、このゴム材料を介して、第2挟着片25とシール片23とが軸方向に連結されて一体に形成されている。縦溝22aは、周方向に間隔をあけて複数配設されている。外側環状突部22の縦溝22a、および内側環状突部21の縦溝21aそれぞれにおける周方向の位置は、互いに同じになっている。
第2挟着片25、シール片23、第1挟着片24、突条部26、および弾性体14は、ゴム材料により一体に形成されている。
以上説明したように、本実施形態による液封ブッシュ1によれば、中間筒13の外周面から径方向の外側に向けて突出し、外筒11の内周面に圧接したシール片23が配設されているので、中間筒13を外筒11内に圧入するときに、例えば、中間筒13の外周面に配設された膜状のシール部材と比べて、シール片23を弾性変形させやすくなり、中間筒13を外筒11内に圧入するのに要する軸力を低く抑えることが可能になり、この圧入時に、中間筒13が変形、若しくは破損するのを抑制することができる。
中間筒13の外筒11内への圧入が完了した状態では、シール片23が、弾性復元力により外筒11の内周面に密に圧接することとなり、液室15、およびオリフィス通路16のシール性を確保することができる。
中間筒13の外筒11内への圧入が完了した状態では、シール片23が、弾性復元力により外筒11の内周面に密に圧接することとなり、液室15、およびオリフィス通路16のシール性を確保することができる。
内側環状突部21が、外筒11の内周面との間に連通隙間Xを画成するので、連通隙間Xを通して、液室15、およびオリフィス通路16の内圧がシール片23に及ぼされることとなる。したがって、液室15、およびオリフィス通路16の内圧が大きく変動したときに、液体が、連通隙間Xを軸方向に流通することにより、シール片23の周囲を流れる液体の流速を低く抑えることが可能になり、シール片23の耐久性を確保することができる。
内側環状突部21と外筒11の内周面との間に、弾性変形可能に形成されるとともに、内側環状突部21および外筒11により径方向に挟まれた第1挟着片24が配設されているので、振動の入力に伴い、外筒11および中間筒13が径方向に相対変位したときに、第1挟着片24を弾性変形させることで、シール片23の変形を抑制することが可能になり、シール片23の耐久性を確実に確保することができる。
第1挟着片24が、周方向に間隔をあけて複数配設されているので、シール片23の耐久性を全周にわたって確実に確保することができる。
第1挟着片24が、周方向に間隔をあけて複数配設されているので、シール片23の耐久性を全周にわたって確実に確保することができる。
内側環状突部21に形成された縦溝21aに第1挟着片24が配設され、第1挟着片24が、液室15の内面、およびオリフィス通路16の内面それぞれにおける軸方向の両端部を画成している突条部26と、シール片23と、を軸方向に連結し、第1挟着片24、シール片23、および突条部26が、一体に形成されているので、良好な成形性を具備させることができる。
シール片23が、軸方向の内側に倒れ込んでいるので、液室15およびオリフィス通路16の内圧が上昇すると、シール片23に、外筒11の内周面に押し付けられるような力が加えられることとなり、シール性を確実に高めることができる。
内側環状突部21の外面が、径方向の外側に向かうに従い、軸方向の内側に向けて延びているので、シール片23を、傷などを付けずに容易に、軸方向の内側に向けて倒れ込ませることができる。
内側環状突部21の外面が、径方向の外側に向かうに従い、軸方向の内側に向けて延びているので、シール片23を、傷などを付けずに容易に、軸方向の内側に向けて倒れ込ませることができる。
外筒11が加締められて固定されている部分が、シール片23ではなく、シール片23に対して、軸方向の外側に配設された外側環状突部22となっているので、外筒11からシール片23に過度に大きな負荷を加えずに、液室15、およびオリフィス通路16のシール性を容易に確保することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、シール片23が軸方向の内側に倒れ込んだ構成を示したが、シール片23を軸方向の外側に倒れ込ませるなど適宜変更してもよい。
第2挟着片25を配設しなくてもよい。
シール片23と、軸方向で隣り合う2つの環状突部21、22と、の間に隙間Aを設けなくてもよいし、隙間Aを、シール片23と外側環状突部22との間に設けてもよい。
内側環状突部21、および外側環状突部22に、縦溝21a、22aを形成しなくてもよい。
第2挟着片25を配設しなくてもよい。
シール片23と、軸方向で隣り合う2つの環状突部21、22と、の間に隙間Aを設けなくてもよいし、隙間Aを、シール片23と外側環状突部22との間に設けてもよい。
内側環状突部21、および外側環状突部22に、縦溝21a、22aを形成しなくてもよい。
液封ブッシュ1は、トーションビーム式リアサスペンション、車両のエンジンマウント、建設機械に搭載された発電機のマウント、および工場等に設置される機械のマウントなどに適用してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、前記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 液封ブッシュ
11 外筒
12 内筒
13 中間筒
14 弾性体
15 液室
16 オリフィス通路
21 内側環状突部(環状突部)
21a 縦溝
22 外側環状突部
23 シール片
24 第1挟着片(挟着片)
A 隙間
O 共通軸(中心軸線)
X 連通隙間
11 外筒
12 内筒
13 中間筒
14 弾性体
15 液室
16 オリフィス通路
21 内側環状突部(環状突部)
21a 縦溝
22 外側環状突部
23 シール片
24 第1挟着片(挟着片)
A 隙間
O 共通軸(中心軸線)
X 連通隙間
Claims (6)
- 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に取付けられる外筒、および他方に取付けられるとともに、前記外筒の内側に配設された内筒と、
前記外筒と前記内筒との間に配設された中間筒と、
前記内筒の外周面と前記中間筒の内周面とを連結した弾性体と、を備え、
前記外筒の内側に、2つの液室、およびこれらの液室同士を連通するオリフィス通路が配設された液封ブッシュであって、
前記中間筒の外周面において、前記液室、および前記オリフィス通路を、この液封ブッシュの中心軸線に沿う軸方向の両側から挟む各位置に、周方向に延びる環状突部が配設され、
前記環状突部は、前記外筒の内周面との間に、前記液室、および前記オリフィス通路のうちの少なくとも一方に連通する連通隙間を画成し、
前記中間筒の外周面において、前記環状突部に対して、軸方向に沿う、前記液室の反対側に位置する部分に、前記中間筒の外周面から径方向の外側に向けて突出し、前記外筒の内周面に圧接したシール片が配設され、
前記環状突部と、前記外筒の内周面と、の間に、弾性変形可能に形成されるとともに、前記環状突部および前記外筒により径方向に挟まれた挟着片が配設されている、液封ブッシュ。 - 前記挟着片は、周方向に間隔をあけて複数配設されている、請求項1に記載の液封ブッシュ。
- 前記環状突部に、軸方向に貫き、径方向の外側に向けて開口した縦溝が形成され、
前記挟着片は、前記縦溝内に配設されるとともに、前記環状突部から径方向の外側に突出し、
前記液室および前記オリフィス通路それぞれにおける内面の少なくとも一部は、ゴム材料により画成され、
前記挟着片は、前記シール片と前記ゴム材料とを軸方向に連結し、前記挟着片、前記シール片、および前記ゴム材料は、一体に形成されている、請求項1または2に記載の液封ブッシュ。 - 前記シール片は、軸方向に沿う、前記液室側に倒れ込んでいる、請求項1から3のいずれか1項に記載の液封ブッシュ。
- 前記環状突部の表面において、軸方向に沿う、前記液室の反対側を向く面は、径方向の外側に向かうに従い、軸方向に沿う、前記液室側に向けて延びている、請求項4に記載の液封ブッシュ。
- 前記中間筒の外周面において、前記シール片に対して、軸方向に沿う、前記液室の反対側に位置する部分に、周方向に延びる外側環状突部が配設され、
前記外側環状突部に、前記外筒が加締められて固定されている、請求項1から5のいずれか1項に記載の液封ブッシュ。
Priority Applications (2)
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JP2018236256A JP2020097992A (ja) | 2018-12-18 | 2018-12-18 | 液封ブッシュ |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018236256A JP2020097992A (ja) | 2018-12-18 | 2018-12-18 | 液封ブッシュ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020097992A true JP2020097992A (ja) | 2020-06-25 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018236256A Pending JP2020097992A (ja) | 2018-12-18 | 2018-12-18 | 液封ブッシュ |
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Families Citing this family (1)
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Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07269644A (ja) * | 1994-03-31 | 1995-10-20 | Kinugawa Rubber Ind Co Ltd | 液体封入式の防振装置 |
JPH11230239A (ja) * | 1998-02-09 | 1999-08-27 | Kinugawa Rubber Ind Co Ltd | 液体封入式防振マウント及びその製造方法 |
JP2002070926A (ja) * | 2000-08-25 | 2002-03-08 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 液封入式防振装置 |
JPWO2006027827A1 (ja) * | 2004-09-07 | 2008-05-29 | 東洋ゴム工業株式会社 | 液封入式防振装置 |
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2018
- 2018-12-18 JP JP2018236256A patent/JP2020097992A/ja active Pending
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2019
- 2019-10-09 WO PCT/JP2019/039919 patent/WO2020129367A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
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WO2020129367A1 (ja) | 2020-06-25 |
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