JPH07269644A - 液体封入式の防振装置 - Google Patents

液体封入式の防振装置

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JPH07269644A
JPH07269644A JP6297794A JP6297794A JPH07269644A JP H07269644 A JPH07269644 A JP H07269644A JP 6297794 A JP6297794 A JP 6297794A JP 6297794 A JP6297794 A JP 6297794A JP H07269644 A JPH07269644 A JP H07269644A
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JP
Japan
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core metal
outer peripheral
peripheral surface
end portion
damping device
Prior art date
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Pending
Application number
JP6297794A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetaka Ito
秀毅 伊藤
Shingo Tanuma
晋吾 田沼
Yoshinobu Yasui
義信 安井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Original Assignee
Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd filed Critical Kinugawa Rubber Industrial Co Ltd
Priority to JP6297794A priority Critical patent/JPH07269644A/ja
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Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造作業能率の向上をコストの低廉化を図り
つつ良好なシール性能を確保する。 【構成】 内筒の外周に固着された略円形状の防振ゴム
11の両側外周部にプレス成形された芯金12を埋設す
る。また、この芯金12の外周面15aに2本のシール
突部19,19を設けると共に、該芯金12の外周に防
振ゴム11を被う外筒13をかしめ固定する。そして、
前記芯金12の外周面15aを、内端部16側から外端
部17側に沿って直線状の上り傾斜状に形成し、外筒1
3のかしめ時において、該外端部17の頂点17aが両
端部18の内周面18aにメタルタッチしてシール突部
19,19の過度な潰れを規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車体とエンジ
ン等との間に介装された液体封入式の防振装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の液体封入式の防振装置としては、
種々のものが提供されており、その一例として特開平1
−272536号公報等に記載されているものが知られ
ている。
【0003】図4に基づいて概略を説明すれば、内筒1
の外周面に固着された略円形状の防振ゴム2の両側部外
周側に環状の芯金3,3が固着されていると共に、防振
ゴム2の外周に内筒1の軸心と偏心した外筒4が芯金
3,3を介してかしめ固定されている。また、防振ゴム
2の周方向の中央に形成された環状溝と外周4の内周面
との間に、内部に作動液が充填された一対の液室5,6
が形成されていると共に、防振ゴム2の撓みに伴い両液
室5,6内の作動液を通流させるオリフィス7が形成さ
れている。
【0004】更に、前記芯金3,3は、平板体を巻回す
ることにより一体に成形され、図5に示すように外周面
の外端部に、環状2連のシール突部9が設けられてお
り、このシール突部9は、外筒4のかしめ時に、各先端
部9aが外筒4の両端部4a,4b内周面に圧接して両
液室5,6をシールするようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の防振装置は、芯金3,3の外径を均一に設定してい
るため、外筒4の外周面をプレス機によって内方へかし
めると、該かしめ荷重が直接両シール突部9に掛かり、
該両シール突部9が過度に潰れてしまう。このため、シ
ール突部9のシール性能が低下する。
【0006】しかも、外筒4をかしめると両端部が軸方
向へ伸びるため、該引っ張り力によって両シール突部9
が外側へ倒れながら不均一に潰れてしまう。この結果、
両シール突部9の潰れ移動量も不均一となり、全体が波
形状になってしまう。
【0007】したがって、各シール突部9の外筒4内周
面に対する面圧が周方向でばらついてしまい、この点で
もシール性能の低下を招いている。
【0008】そこで、芯金をダイキャストにより一体に
成形し、芯金の外周面の外端部に環状突起を一体に設け
てシール突部が過度に潰れるのを防止しているものも提
供されているが、この場合は、ダイキャスト成形である
ため製造作業が煩雑になると共に、製造コストの高騰が
余儀なくされている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記従来の防
振装置の問題点に鑑みて案出されたもので、請求項1の
発明は、内筒の外周に固着された略円形状の防振ゴムの
外周部に固着された略円形状の防振ゴムの外周部に筒状
の芯金を固着すると共に、該芯金の外周面に、液体封入
用のシール突部を設け、かつ芯金の外周に防振ゴムを被
う外筒をかしめ固定してなる液体封入式の防振装置にお
いて、前記芯金をプレス成形によって形成すると共に、
該芯金の外周面を内端部から外端部に亘って斬次高部位
になるように形成したことを特徴とする液体封入式の防
振装置としたことを特徴としている。
【0010】請求項2の発明は、前記芯金の外周面を、
内端部側から外端部側に沿って直線状の上り傾斜状に形
成し、該外端部の頂点をシール突部の高さより若干低い
突状に形成したことを特徴とする請求項1記載の液体封
入式の防振装置としたことを特徴としている。
【0011】請求項3の発明は、前記芯金の外周面を、
内端部側から外端部側に沿って曲線状の上り傾斜状に形
成し、該外端部の頂点をシール突部の高さより若干低い
突状に形成したことを特徴としている。
【0012】
【作用】前記構成によれば、外筒の両端部を芯金に対し
てかしめると、該かしめ荷重が各シール突部の先端部に
適度に作用し、その後、芯金の最高部位になる外端部に
作用し、つまりメタルタッチとなって、各シール突部の
先端部に対する過度なかしめ荷重の作用を回避できる。
したがって、該シール突部による良好なシール性能が得
られる。
【0013】しかも、芯金の外周面は、外端部側が内端
部よりも高くなっているため、外筒の両端部のかしめ時
において軸方向へ伸びが生じても、各シール突部は、芯
金外周面と外筒の内周面との間に形成された楔状の対向
面によって外方への逃げが規制される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
述する。
【0015】図1及び図2は本発明に供される防振装置
の第1実施例を示し、全体構成は前記従来例と同様であ
るから、具体的な説明は省略する。
【0016】即ち、本発明の防振装置は、図外の内筒の
外周面に防振ゴム11が一体的に固着されていると共
に、該防振ゴム11の両側部外周側に芯金12が埋設さ
れている。また、防振ゴム11の外周には、芯金12を
介して外筒13がかしめ固定されていると共に、内部に
作動液が充填された両液室やオリフィス14が形成され
ている。
【0017】そして、前記芯金12は、予めプレス機に
よって外周部15が略クランク状に折曲形成されてお
り、該外周部15の外周面15aが内端部16から外端
部17に亘って直線状の上り傾斜状(テーパ面)に形成
されている。また、前記外周面15aには、かしめ時に
おいて外筒13の両端部18の内周面18aに圧接する
環状2連のシール突部19,19が設けられている。こ
のシール突部19,19は、両先端部19a,19aの
高さが同一に設定されている。更に、最高位になった前
記外端部17の頂点17aは、各シール突部19,19
の先端部19a,19aの高さよりも若干低い位置とな
るように設定されている。
【0018】したがって、この実施例によれば、防振装
置の各構成部品の組み付け時において、図2に示すよう
に各芯金12に外筒13の外周面を、プレス機により内
方へ縮径してかしめ固定する際には、まず、外筒13の
両端部18内周面18aに両シール突部19,19の先
端部19a,19aが圧接し、適度な面圧が得られた時
点で、両端部18の内周面18aが芯金12の外端部1
7頂点17aにメタルタッチする。その後、外筒13の
両端部18を内方へ折り曲げるようにかしめる。
【0019】したがって、斯るメタルタッチにより芯金
12に対する十分なかしめ力が得られると共に、それ以
上の両シール突部19,19に対するかしめ荷重が回避
される。このため、両シール突部19,19の過度な潰
れが防止されて、適度な面圧による良好なシール性能が
確保できる。
【0020】しかも、芯金12のテーパ状の外周面15
aと外筒両端部18の内周面18aとの間に、くさび状
の空間部が形成されるため、外筒13の外周面のかしめ
による両端部18の軸方向の伸びが発生してそれに引き
連られて各シール突部19,19が外方へ移動しようと
するが、次第に狭くなる前記外周面15aと内周面18
aとの楔状の対向面によって外方への移動を規制するこ
とができる。この結果、両シール突部19,19の潰れ
移動量の不均一化が防止される。これによって、シール
性能の低下を防止できる。
【0021】また、芯金12は、プレス成形によって成
形したため、ダイキャスト成形の場合に比較して製造作
業性が良好になると共に、製造コストの低廉化が図れ
る。
【0022】図3は本発明の第2実施例を示し、プレス
成形された芯金12の外周部15を曲線状に折曲形成し
たものである。即ち、外周部15は、外周面15aが所
定の大きな曲率半径で内端部16から外端部17に亘っ
て曲面状に折曲形成されている。また、この外周面15
aには、先端部19a,19aの高さが同一なシール突
部19,19が固着されている。
【0023】したがって、この実施例も、第1実施例と
同様に外筒13の外周面を縮径するようにかしめた際
に、該両端部18と外端部17頂点17aとのメタルタ
ッチにより、両シール突部19,19の適度な面圧が確
保できると共に、該両シール突部19,19の変形移動
量が規制される。依って、良好なシール性能が確保でき
る。
【0024】尚、本発明は、前記各実施例の構成に限定
されるものではなく、例えば芯金12の外周部15形状
をさらに変更することも可能であり、また、シール突部
を1本あるいは3本以上に設定することも可能である。
【0025】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
係る防振装置によれば、芯金をプレス成形によって形成
したため、製造作業能率の向上をコストの低廉化が図れ
ることは勿論のこと、芯金と外筒とのメタルタッチが得
られることにより、シール突部に対する過度なかしめ荷
重が回避されて適度な面圧を得ることができる。また、
かしめ時におけるシール突部の外方への自由な変形移動
を規制できる。この結果、シール突部による良好なシー
ル性能を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す防振装置の要部断面
図。
【図2】本実施例の作用を示す要部断面図。
【図3】本発明の第2実施例を示す防振装置の要部断面
図。
【図4】従来の防振装置を示す断面図。
【図5】図4のA部拡大図。
【符号の説明】
11…防振ゴム 12…芯金 13…外筒 15a…外周面 16…内端部 17…外端部 17a…頂点(高部位) 19…シール突部 19a…先端部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内筒の外周に固着された略円形状の防振
    ゴムの外周部に筒状の芯金を固着すると共に、該芯金の
    外周面に、液体封入用のシール突部を設け、かつ芯金の
    外周に防振ゴムを被う外筒をかしめ固定してなる液体封
    入式の防振装置において、 前記芯金をプレス成形によって形成すると共に、該芯金
    の外周面を内端部から外端部に亘って斬次高部位になる
    ように形成したことを特徴とする液体封入式の防振装
    置。
  2. 【請求項2】 前記芯金の外周面を、内端部側から外端
    部側に沿って直線状の上り傾斜状に形成し、該外端部の
    頂点をシール突部の高さより若干低い突状に形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の液体封入式の防振装置。
  3. 【請求項3】 前記芯金の外周面を、内端部側から外端
    部側に沿って曲線状の上り傾斜状に形成し、該外端部の
    頂点をシール突部の高さより若干低い突状に形成したこ
    とを特徴とする請求項1記載の液体封入式の防振装置。
JP6297794A 1994-03-31 1994-03-31 液体封入式の防振装置 Pending JPH07269644A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105358864A (zh) * 2013-08-14 2016-02-24 山下橡胶株式会社 液压支承件
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