JP4015239B2 - 筒型液封防振装置の製法 - Google Patents

筒型液封防振装置の製法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車のエンジンマウント等に使用される筒型液封防振装置の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平9−68254号には、外筒及び内筒を径方向に隔てて嵌合配置し、これら内外筒間を弾性部材で連結するとともに、オリフィス通路を介して連通する主液室と副液室内部に設けた本体部を形成し、この本体部をアルミ合金製の取付ブラケットに設けられた筒状部に嵌合し、その後、取付ブラケットを縮径して本体部と取付ブラケットを一体化する筒型液封防振装置の製法が示されている。
【0003】
また、このようなアルミ合金製でない鉄製の取付ブラケットを使用する一般的なものでは、本体部をまずカシメ用の鉄製筒部材である中間スリーブへ圧入して、この中間スリーブの軸方向両端をカシメて本体部と一体化し、その後、この一体化した中間組立体を取付ブラケットの保持穴へ圧入していた。
【0004】
なお、本願発明においては、軸方向の語を、筒状部又はここに形成された筒状の空間である保持穴の中心軸線方向と平行な方向をいうものとし、径方向とはこれと直交する方向であって、筒状部又は保持穴の半径方向と平行な方向を意味するものとする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記中間スリーブを用いる形式の場合は、圧入工程が2段階になるため製造に手間がかかるととともに、中間スリーブの存在自体も部品点数並びに重量の増加を招くことになる。一方、前記特開平9−68254号によれば、これらのいずれをも解決可能であるが、取付ブラケットを縮径させるには大がかりで複雑かつ高価な装置が必要になるから製造上有利でない。そのうえ、筒状部の外周部から径方向へ一体に取付用脚部が突出している形式の取付ブラケットでは、取付用脚部が邪魔になって筒状部を縮径できない部分が生じるから、成形できる取付ブラケットの形状が極めて限定されたものになってしまい、設計の自由度が減少する。そこで本願は係る問題の解決を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本願の筒型液封防振装置の製法に係る第1の発明は、外筒及び内筒を径方向に隔てて内外に配置し、これら内外筒間を弾性部材で連結するとともに、オリフィス通路を介して連通する主液室と副液室を内部に設けた本体部と、この本体部を保持するための取付ブラケットを備えるとともに、
この取付ブラケットは本体部が嵌合される保持穴が形成された筒状部と取付用脚部を有し、
筒状部の保持穴を囲む端面に保持穴の径方向内方へ突出する前記本体部の抜け止め部を形成した筒型液封防振装置の製法において、
断面形状が、保持穴の中心軸線と直交方向における取付ブラケットの断面と略同一であるアルミ合金製で長尺の中間成形品を押し出し成形し、
これを筒状部の幅と同じ間隔で切断して一次ブラケットを形成し、
この一次ブラケットの筒状部に対して、端面から軸方向へ突出する厚肉部を形成して前記保持穴内周囲に設け、
この保持穴内へ前記本体部を嵌合し、
前記厚肉部を軸方向からプレスして保持穴の径方向内方へ向う径方向突部を形成することにより、前記一次ブラケットを前記取付ブラケットとし、かつこの径方向突部により前記本体部の抜け止め部を形成したことを特徴とする。
【0007】
第2の発明は、前記第1の発明において、前記厚肉部が前記保持穴周囲に沿って連続する環状に形成され、前記抜け止め部も環状をなしていることを特徴とする。
【0008】
第3の発明は、前記第1の発明において、 前記厚肉部が前記保持穴周囲に沿って間隔を持って複数形成され、前記抜け止め部も間隔を持って複数形成されることを特徴とする。
【0009】
第4の発明は、前記第の発明において、前記厚肉部が前記取付用脚部よりも軸方向へ長く突出していることを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】
第1発明によれば、筒状部の端面に抜け止め部を設けたので、筒状部の軸方向両端における抜け止め部だけで本体部を筒状部内へ固定でき、組立作業が極めて簡単になる。
【0014】
また、筒状部をアルミ合金製としたので、抜け止め部を形成するための加工も容易になるとともに、従来の中間スリーブを省略でき、部品点数並びに圧入回数をそれぞれ削減できかつ全体の軽量化が可能になる。
【0015】
第2の発明によれば、抜け止め部を環状にしたので、抜け止め部を軸方向から加工でき、かつ本体部の軸方向端部全周を固定でき、固定が確実になるとともに封入液のシールも確実になる。
【0016】
第3の発明によれば、抜け止め部を周方向へ間隔を持って不連続に形成したので、筒状部の径方向から抜け止め部を加工できる。
【0017】
さらに、の発明によれば、筒状部がアルミ合金製であるため、保持穴を囲む筒状部の端面に対して一部の体積を保持穴の延長内へ移動させる変形加工を比較的容易に施すことができる。したがって従来のような筒状部全体に対する絞り加工を不要とし、大がかりで高価な装置を必要とせず、組立作業が極めて簡単になる。しかも取付ブラケットの取付用脚部形状にあまり影響されることなく本体部を固定できるので、設計の自由度が大きくなる。
【0018】
また、アルミ合金からなる筒状部の端面に対して抜け止め部を厚肉部の形成と径方向突部の形成からなる2行程で形成するので、厚肉部を取付ブラケットの成形時に形成し、径方向突部を本体部圧入後に形成するよう形成時期を分離できる。しかも、厚肉部及び径方向突部はプレス成形により比較的小さな力で容易に加工できる。
【0019】
ここで、本願発明におけるプレス成形とは所定形状にされた成形品(中間製品を含む)に対してその一部又は前部を成形型で加圧することにより折り曲げ、絞り、切断及び穿孔等、肉厚変化を含む種々の変形を生じさせる成形方法を意味するものとする。
【0022】
【発明の実施の形態】
図1乃至7に基づいて本願発明が適用されたエンジンマウントを説明する。図1は本実施例に係る筒型エンジンマウントの図2における図2の1−1線に沿う断面図、図2はその側面図、図3はその正面図、図4は図3の4−4線に沿う断面図、図5は中間部材の製法を示す図、図6は厚肉部の成形方法を説明する図、図7は径方向突部の成形方法を説明する図である。
【0023】
まず、図1〜図4において、この筒型エンジンマウントは、アルミ合金製取付ブラケット1と、取付ブラケット1に設けられた筒状部2の保持穴3内に嵌合されて筒状部2の軸方向両端部に設けられた抜け止め部4により抜け止めされて固定された本体部5とで構成されている。
【0024】
本体部5は鉄製の外筒6及びその内側に偏心して配置された内筒7、これらの間を連結するゴム製の弾性部材8で構成される。弾性部材8には内筒7を挟んで主液室10と副液室11がポケット状に設けられ、これら各室の内部には水等の適宜非圧縮性液体が封入されるとともに互いにオリフィス通路12を介して連通している。
【0025】
副液室11と内筒7に挟まれた弾性部材8には軸方向の貫通穴13が形成され、これにより弾性部材8のうち副液室11及び弾性部材8の各壁部をなす部分は変形容易な可撓性膜であるダイアフラム14を構成している。ダイアフラム14の一部は副液室11内へ突出してストッパをなす肉厚部15をなしている。
【0026】
弾性部材8のうち内筒7の軸方向両端部は軸直交方向に広がって外筒6と内筒7間を連結する側壁部16をなし、主液室10及び副液室11を構成する壁部の一部をなしている。主液室10内には嵌合により取付けられる別体のストッパ17が設けられている。
【0027】
外筒6は内筒7の軸方向両端側に分離した左右一対のリング状部材であり、左右の外筒6の間に主液室10及び副液室11をなす弾性部材8のポケット部が位置している。これらのポケット部を覆って左右の外筒6の間にカバー18、19が取付けられ、軸方向における左右の外筒6の位置決めになっている。
【0028】
カバー18は比較的剛性のある樹脂製の部材であって、中央部はポケット部内へ突出するとともに、周囲にゴム等の適宜弾性部材が一体化されてストッパ17になっている。カバー19の中央部は穴が開いており、ここに肉厚部15の突出端側が入り込んでいる。
【0029】
左右の外筒6に近いカバー18、19の各縁部は、シール部20を介して外筒6の外周側へ重なっている。シール部20は外筒6の一部を小径にすることにより形成された段差部上弾性部材8と一体に形成されている。
【0030】
左右の外筒6とカバー18、19を一体化した本体部5の外周部における軸方向長さは筒状部2の軸方向両端面における一般部(抜け止め部4が形成されていない部分)間の長さとほぼ同じである。
【0031】
抜け止め部4は筒状部2の軸方向両端面において、保持穴3を囲んで周方向に連続して環状に形成され、軸方向外方へ突出すする厚肉部21と、この厚肉部21部から一体に保持穴3の径方向内方へ突出する径方向突部22とで構成されている。
【0032】
径方向突部22が保持穴3の径方向内方へ突出することにより、外筒6の軸方向両端部が軸方向移動不能に固定され、本体部5が取付ブラケット1の筒状部2に対して抜け止めされている。取付ブラケット1は筒状部2を挟んで両側に取付用脚部23が一体に延出形成され、それぞれに取付穴24が設けられ、この取付穴24を介して、例えば車体フレーム側へボルト止めされる。取付用脚部23の幅W1は筒状部2の軸方向幅Wと同一になっている。
【0033】
次に、この筒型エンジンマウントの製法を作用とともに説明する。図5は取付ブラケット1の成形方法を示す。この図に明らかなように、まずアルミ合金を用いて保持穴3の軸直交方向における取付ブラケット1の断面(図4参照)と同一断面をなす中間成形品25が押し出し成形される。
【0034】
この中間成形品25は、取付ブラケット1の軸方向幅Wに対して少なくとも2倍以上の長さをなすように長尺に形成され、その後、軸方向幅Wよりも若干大きめの幅にカットされて一次ブラケット26が形成される。
【0035】
この一次ブラケット26は、抜け止め部4と取付穴24が形成されていない点で完成品の取付ブラケット1と相違するが、筒状部2及び保持穴3並びに取付用脚部23は既に一体に形成されている。このため、一次ブラケット26を比較的簡単な装置並びに成形方法で量産効率よく製造できる。
【0036】
抜け止め部4と取付穴24は、前記カット後の一次ブラケット26に対して加工することにより形成される。抜け止め部4はプレス成形により筒状部2の軸方向両端面に厚肉部21を一体に形成することにより行われ、さらに取付穴24は別工程の機械加工やピアス成形で形成される。
【0037】
図6はプレス成形による厚肉部21の形成工程A〜Cを示す図であり、各工程毎に成形部及びそのポンチ型を断面で示し、さらに工程A,Cでは右側に筒状部2の端面形状を併記してある。
【0038】
まず、A工程ではポンチ型30の成形部31で筒状部2の端面2aを軸方向からプレス成形する。成形部31は筒状部2と同径の筒状をなし、その端面32の厚さも筒状部2の端面2aの厚さと同厚であり、さらに抜け止め部4が形成される位置に相当する場所に、端面32から軸方向内方へ成形凹部33が環状に形成されている。
【0039】
B工程はプレス成形後の状態を示し、成形部31によって筒状部2の端面2aがプレス成形され、その一部が成形凹部33内へ突出して厚肉部21となる。厚肉部21は筒状部2の端面2a内周縁から外周側へ環状に形成され、保持穴3の軸方向延長内へ突出しないようになっている。
【0040】
このように、一次ブラケット26に対して筒状部2の端面2aにプレス成形を施せば、筒状部2がアルミ合金のため、端面2aの一部が容易に体積移動を伴う変形を生じて厚肉部21を形成することができる。
【0041】
その後C工程でポンチ型30を後退させれば、筒状部2の端面2aに保持穴3を囲む環状の厚肉部21が形成された取付ブラケット1を効率よく製造でき、その量産性が高くなる。
【0042】
このようにして得られ取付ブラケット1に対して、予め公知方法により製造された本体部5を筒状部2の保持穴3へ圧入する。通常この圧入工程は封入液が充填されたタンク中で行われ、圧入と同時に各液室10、11内へ封入液が封入される。
【0043】
このとき、取付ブラケット1は、アルミ合金製の筒状部2の開口部端面2aの一部から保持穴3の軸方向外方へ突出する厚肉部21が一体に設けられ、かつこの厚肉部21は保持穴3内へ突出していないので、この取付ブラケット1の保持穴3へ本体部5を嵌合する場合は厚肉部21が邪魔することなく圧入可能となる。
【0044】
その後、本体部5が取付ブラケット1へ圧入一体化された中間組立体を仮組状態でタンクから取り出す。このとき外筒6と筒状部2の内面との間はシール部20により密閉されるので、封入液が漏出するおそれはなく、取り扱い性が向上する。
【0045】
この中間組立体は、筒状部2の軸方向端面における一般部とほぼ面一で外筒6の軸方向各端面が位置し、厚肉部21が筒状部2の軸方向端面における一般部からさらに軸方向外方へ突出しているので、この厚肉部21を軸方向からプレス成形してその一部を保持穴3の径方向内方へ突出させた径方向突部22とする。
【0046】
図7はプレス成形による径方向突部22の形成工程A〜Cを示す図であり、各工程毎に成形部及びそのポンチ型を断面で示し、さらに工程A,Cでは右側に筒状部2の端面形状を併記してある。
【0047】
まず、A工程ではポンチ型40の成形部41で筒状部2の端面2aを軸方向からプレス成形する。成形部41は筒状部2と同径の筒状をなし、その端面42の厚さは筒状部2の端面2aよりも厚く、内周側が外筒6を越えて径方向内方へ延びる程度になっている。
【0048】
さらに厚肉部21に対応する位置に、端面42から軸方向内方へ成形凹部43が形成されている。この成形凹部43は奥行きが浅いが、方向内方へ向かって延び、内周側が外筒6を越えて方向内方へ延びている。
【0049】
B工程はプレス成形後の状態を示し、成形部41によってプレス成形された筒状部2の端面2a自体は変形を受けないが、厚肉部21はその一部が変形されて凹部43内へ体積移動して保持穴3の延長内へ突出する径方向突部22となり、この径方向突部22により外筒6の端面を押さえる。
【0050】
このとき、筒状部2の端面2aには外筒6の端面を押さえた径方向突部22及びこれと一体の厚肉部21からなる抜け止め部4が連続して環状に形成される。また、厚肉部21から径方向突部22をプレス成形により形成することは、厚肉部21がアルミ合金製であるから容易である。
【0051】
その後C工程でポンチ型40を後退させれば、本体部5が筒状部2の保持穴3内へ抜け止め固定されて取付ブラケット1と一体化した筒型エンジンマウントが完成され、かつ抜け止め部4が環状に連続するので封入液も確実にシールされる。
【0052】
次に、このようにして得られた本実施例の筒型エンジンマウントにおける作用を説明する。この筒型エンジンマウントは、取付ブラケット1の筒状部2における軸方向端面に形成された厚肉部21の一部を径方向突部22として径方向内方へ張り出させる。
【0053】
これにより本体部5を構成する外筒6の軸方向端面を押さえるので、従来のように筒状部2を絞り加工する必要がなく、その結果、大がかりで高価な装置を不要にでき、製造が容易でかつ安価である。
【0054】
また、抜け止め部4が取付ブラケット1と一体のアルミ合金製であるから、これを比較的小さな力で容易に一部の体積移動を伴う変形をさせることができ、この変形による抜け止め部で本体部を保持穴内へ抜け止めして保持できる。したがって、本体部の筒状部内における固定作業が極めて簡単になる。
【0055】
そのうえ、取付ブラケット1全体がアルミ合金製であり、かつ従来の中間スリーブを省略できるので、部品点数を削減できるとともに、全体の軽量化を図ることができる。ただし、取付ブラケット1は少なくとも筒状部2がアルミ合金製であればよく、このようにしてもある程度の軽量化が実現される。
【0056】
また、取付ブラケット1は、筒状部2と取付用脚部23が一体に形成され、かつ筒状部2の軸方向幅Wに対して取付用脚部23の幅W1がやや大きいが、厚肉部21を環状に形成してこれを軸方向から冷間鍛造することにより、取付用脚部23に邪魔されずに厚肉部21の一部を保持穴3の径方向内方へ押し出して容易に径方向突部22を形成することもできる。
【0057】
図8は参考例に係る取付ブラケット1の図3に相当する図であり、この取付ブラケット1は筒状部2の軸方向幅Wよりも取付用脚部23の同方向幅W2がかなり広くなっている。
【0058】
この場合、径方向突部22の成形方向が軸方向からに限定される反面、取付用脚部23の形状について自由度が大きくなるとともに、取付用脚部23を筒状部2と同一のアルミ合金で一体に形成するばかりでなく、組成の異なるアルミ合金や鉄等他の金属に変更して異材の組合せを可能にすることにより、取付ブラケット1に対する設計の自由度を高める利益がある。
【0059】
図9及び図10は、第実施例に係り、図9は図2に相当し、図10は図3にそれぞれ相当している。この例では、抜け止め部4が周方向へ間隔を持って複数形成されている。抜け止め部4が厚肉部21と径方向突部22で構成されること並びにこれらの形成方法はほぼ同一である。
但し、本実施例では、筒状部2の軸方向幅Wと取付用脚部23の幅W4が同程度もしくはそれ以下に設定され、かつ径方向突部22の成形方向が保持穴3の径方向である点で相違する。
【0060】
このようにすると、筒状部2の軸方向幅Wに対して取付用脚部23の幅W4が同程度もしくはそれ以下であるから、取付用脚部23の端縁に沿って軸直交方向から厚肉部21を径方向内方へ折り曲げるようにプレスすれば、取付用脚部23に邪魔されずに各厚肉部21を保持穴3の径方向外方から内方へ押すプレス成形により容易に径方向突部22を形成できる。
【0061】
したがって、前記軸方向からのプレス成形ばかりでなく、径方向からのプレス成形も可能になるので、成形の自由度が高くなる。なお、厚肉部21を周方向へ独立させて複数個形成すると、径方向からプレス成形により径方向突部22を形成する作業が容易になる。
【0062】
図11及び図12は、筒状部2の端面を1回もプレス成形により抜け止め部を形成する別の参考例を示す部分断面であり、図11は筒状部2の端面近傍における外周部の体積を移動させるようにプレス成形する例であり、図12は逆に内周側をプレス成形する例である。
【0063】
すなわち、図11では、本体部5が筒状部2の保持穴3内へその端面2aよりも若干内側へ引っ込んだ状態で嵌合され、この状態の端面2aを軸方向からポンチ型40でプレス成形するようになっている。
【0064】
ポンチ型40は筒状部2の内周側で保持穴3内へ嵌合する突部41と、これよりも若干突出高さが低くかつ筒状部2の内周部2bを越えて中心側へ延びる水平部42と、この外周部から連続して外周側程突出量が多くなるように変化する傾斜部43を備えている。
【0065】
このポンチ型40でAに示すように端面2aを軸方向からプレス成形すると、主として外周部2c側の体積が傾斜部43で成形されて、余肉が水平部42内へ押し出されることにより、本来の内周部2bよりも中心側へ突出し、Bに示すように、第1実施例の径方向突部22に相当する部分のみで構成された抜け止め部4が形成される。
【0066】
このようにすると、図5の一次ブラケット26に対して1工程で抜け止め部4を形成できるので、成形が容易になるとともに、筒状部2においてあまり必要のない端面外周部2c側の体積を利用できるので、筒状部2の端面2aを軸方向へあまり突出させなくても済み、それだけ軸方向幅を狭くして全体のコンパクト化に貢献できる。
【0067】
図12のポンチ型40は水平部42に続いて外周側程突出量が少なくなるように変化する傾斜部45を備え、最外周側は最も突出量が少ない水平部46になっている。一方、筒状部2の端面2aは図11の場合よりも本体部5の端部から軸方向長く突出している。
【0068】
そこでAに示すように端面2aをポンチ型40で軸方向からプレス成形すると、主として内周部2b側の体積が水平部42と傾斜部45で成形されて、余肉が水平部42内へ押し出されることにより、Bに示すように抜け止め部4が形成される。
【0069】
このようにすると、前参考例同様に1工程で抜け止め部4を形成できるとともに、端面2aに対して抜け止め部4に近い内周側を成形すればよいので、プレス成形に要する力が小さくて済み、成形がさらに容易になる。
【0070】
なお、本願発明は上記実施例に限定されず種々に変形可能であり、例えば、本願発明の適用対象は、エンジンマウントのみならずサスペンションマウントなど車体各部の防振装置が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例に係る図2の1−1線断面図
【図2】 その側面図
【図3】 その正面図
【図4】 図3の4−4線断面図
【図5】 中間部材の成形方法を示す斜視図
【図6】 厚肉部の成形方法を示す図
【図7】 径方向突部の成形方法を示す図
【図8】 参考例に係る図3に相当する図
【図9】 第実施例に係る図2に相当する図
【図10】 第実施例に係る図3に相当する図
【図11】 別の参考例に係る抜け止め部の成形方法を示す図
【図12】 さらに別の参考例に係る抜け止め部の成形方法を示す図
【符号の説明】
1:取付ブラケット、2:筒状部、3:保持穴、4:抜け止め部、5:本体部、6:外筒、7:内筒、8:弾性部材、10:主液室、11:副液室、12:オリフィス通路、20:シール部、21:厚肉部、22:径方向突部

Claims (4)

  1. 外筒及び内筒を径方向に隔てて内外に配置し、これら内外筒間を弾性部材で連結するとともに、オリフィス通路を介して連通する主液室と副液室を内部に設けた本体部と、この本体部を保持するための取付ブラケットを備えるとともに、この取付ブラケットは本体部が嵌合される保持穴が形成された筒状部と取付用脚部を有し、
    筒状部の保持穴を囲む端面に保持穴の径方向内方へ突出する前記本体部の抜け止め部を形成した筒型液封防振装置の製法において、
    断面形状が、保持穴の中心軸線と直交方向における取付ブラケットの断面と略同一であるアルミ合金製で長尺の中間成形品を押し出し成形し、
    これを筒状部の幅と同じ間隔で切断して一次ブラケットを形成し、
    この一次ブラケットの筒状部に対して、端面から軸方向へ突出する厚肉部を形成して前記保持穴内周囲に設け、
    この保持穴内へ前記本体部を嵌合し、
    前記厚肉部を軸方向からプレスして保持穴の径方向内方へ向う径方向突部を形成することにより、前記一次ブラケットを前記取付ブラケットとし、かつこの径方向突部により前記本体部の抜け止め部を形成したことを特徴とする筒型液封防振装置の製法。
  2. 前記厚肉部が前記保持穴周囲に沿って連続する環状に形成され、前記抜け止め部も環状をなしていることを特徴とする請求項1に記載した筒型液封防振装置の製法。
  3. 前記厚肉部が前記保持穴周囲に沿って間隔を持って複数形成され、前記抜け止め部も間隔を持って複数形成されることを特徴とする請求項1に記載した筒型液封防振装置の製法。
  4. 前記厚肉部が前記取付用脚部よりも軸方向へ長く突出していることを特徴とする請求項3に記載した筒型液封防振装置の製法。
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