JP2589759Y2 - エンジンマウント - Google Patents

エンジンマウント

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JP2589759Y2
JP2589759Y2 JP1993027511U JP2751193U JP2589759Y2 JP 2589759 Y2 JP2589759 Y2 JP 2589759Y2 JP 1993027511 U JP1993027511 U JP 1993027511U JP 2751193 U JP2751193 U JP 2751193U JP 2589759 Y2 JP2589759 Y2 JP 2589759Y2
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liquid chamber
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stopper ring
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順一 鈴木
道夫 村瀬
祐一 坂部
幸和 加納
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Hosei Brake Industry Co Ltd
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Hosei Brake Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エンジンマウントに関
する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、エンジンおよび変速機の
重量支持のため、およびこれらからの振動を抑制するた
めに用いられるエンジンマウントには、一例として、液
体封入式構造を備えたものがある。
【0003】この構造は、ゴムの変形と液体を流動させ
る際のオリフィス効果とを組合せることによって、異な
る周波数帯域の振動をそれぞれ抑制する複合式マウント
を構成している。
【0004】図4は、上記エンジンマウントの一例を示
している。なお、図4において、符号Aで示す側がエン
ジンマウントの上側として説明する。このエンジンマウ
ント10は、エンジン側との連結部をなす内筒12と外
周部をなすアウタリング16とを備えている。
【0005】内筒12の外周面には第1の弾性体をなす
防振ゴム14が加硫接着され、この防振ゴム14の内部
には、第2の弾性体をなす液体、例えば、所定の粘度を
もたせたオイル(不凍液)等が封入されている。
【0006】内筒12の上方に相当する位置には、アウ
タリング16の内周面で中心側から順にストッパリング
18、ダイヤフラム20、液室インサート22およびオ
リフィスリング24がそれぞれ配置されている。
【0007】ストッパリング18は、内筒12が上方に
向け移動する際の上限規制部をなすものであって、内筒
12の外周面に接着されている防振ゴム14の外表面に
当接する内向き凸部を有し、後述する液室インサート2
2とともにアウタリング16によって軸方向端部を保持
されている。
【0008】また、ダイヤフラム20は、液室間での液
体の平衡を保つための圧力付勢部材であって、ストッパ
リング18と後述する液室インサート22とで軸方向端
部を保持されている。
【0009】さらに、液室インサート22は、絞り部を
介して液室を連通するオリフィスリング24を支持する
ためのものである。このため、図5に示すように、液室
インサート22には、その周面でオリフィスリング24
に形成されている絞り孔に連通する位置に開口22Aが
形成されている。また、液室インサート22は、ダイヤ
フラム20の軸方向端部をストッパリング18とともに
挟持するための段部22Bが形成されている。なお、図
中、符号26はフロートを示し、このフロート26は、
防振ゴム14におけるストッパリング18が配置されて
いる位置とは反対側に形成されている液室内14Aにお
いて内筒12の下限移動規制を行なうものである。
【0010】このような構造のエンジンマウントでは、
防振ゴム14を内筒12および液室インサート22の一
部に対して加硫接着した後、この防振ゴム14の外周面
にストッパリング18およびダイヤフラム20を組込ん
だ液室インサート22を装着する。また、液室インサー
ト22を装着した後、アウタリング16の軸方向端部を
ヘミング状にかしめてストッパリング18と液室インサ
ート22の軸方向端部を挟持する。
【0011】従って、エンジン側からの振動は、内筒1
2に伝達された場合、高周波数の振が内筒12を介して
防振ゴム14によって減衰され、また、低周波数の振動
が液室を収縮変形させる際のオイルの流動を絞る、所
謂、オリフィス効果によって減衰される。
【0012】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記エンジ
ンマウントを構成する部品のうち、少なくともストッパ
リング18、液室インサート22は、振動荷重および液
圧に対する強度を確保する意味で金属製部品で構成され
ていることが多い。
【0013】しかしながら、一例として液室インサート
の場合でいうと、最終形状を設定するまでの加工工程が
多く、加工コストを上昇させる場合がある。
【0014】すなわち、液室インサート22を製作する
場合には、引き抜きパイプを所定の長さに切断した後、
プレス加工によって形状出しおよび開口形成のための打
抜きが行なわれる。このため、液室インサート22の加
工工数が増加することで部品コストが上昇してしまう。
【0015】また、加工工数に関してはアウタリング1
6に関してもいえる。つまり、アウタリング16は、周
方向でストッパリング18および液室インサート22と
が重畳している箇所と、単に液室インサートのみが位置
している箇所とに軸方向端部を対向させている。前者の
位置では、ストッパリング18が外れるのを防止するた
めにストッパリング18および液室インサート22の軸
方向端部がかしめられる。従って、アウタリング16
は、周方向でかしめのための片部が形成されている部分
とその片部が存在しない部分とがある。このため、通
常、アウタリングを形成する場合には、図6において二
点鎖線で示すように、周方向でかしめに用いられる範囲
を残して他の部分が除去されている。従って、パイプ状
に形成したアウタリング16の周方向で除去加工が必要
になるために加工工数が増加するとともに材料の歩留り
も悪くなる。
【0016】そこで、本考案の目的とするところは、上
記従来のエンジンマウントにける問題に鑑み、部品コス
トを低減させることができる構造を備えたエンジンマウ
ントを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の考案は、エンジンおよび変速機から
の振動を、防振ゴム内に形成された液室間を通過する液
体が受ける流動抵抗によって減衰する構造を備えたエン
ジンマウントにおいて、内筒およびマウントの外周部の
間に、内筒の移動を規制するストッパリングと、絞り部
を介して上記液室どうしを連通する構造を備えた液室イ
ンサートと、外周部で上記ストッパリングおよび液室イ
ンサートの軸方向端部をかしめる片部が形成されている
アウタリングとを備え、上記液室インサートは、周方向
で上記ストッパリングが重畳される部分がストッパリン
グの板厚分だけ薄くされて成形された樹脂部材により構
成されていることを特徴としている。
【0018】また、請求項2記載の考案は、請求項1記
載のエンジンマウントにおいて、上記アウターリング
は、かしめるための片部を全周に渡って形成されている
ことを特徴としている。
【0019】また、請求項3記載の考案は、請求項1記
載のエンジンマウントにおいて、上記液室インサート
は、ポリアミド系樹脂で構成されていることを特徴とし
ている。
【0020】
【作用】本考案では、液室インサートに絞り加工や打抜
き加工を必要としない。しかも、複雑な形状であって
も、少ない工数で作ることができる。
【0021】さらに本考案によれば、液室インサートの
軸方向端部は、ストッパリングが重畳された場合、スト
ッパリングが重畳される箇所とそうでない箇所とが同じ
厚さに設定される。従って、マウントの外周部を構成す
るアウタリングは、軸方向端面で形状が変化する部分が
ない。つまり、全周にわたってストッパリングをかしめ
るための片部を形成した形状、いわゆる、パイプをその
まま用いることができる。
【0022】
【実施例】以下、図面に示した実施例により、本考案の
詳細を説明する。
【0023】図1は、本考案によるエンジンマウントの
要部を示す断面図である。なお、図1において、図4以
降に示したものと同じ構成部品については同符号により
示してある。
【0024】すなわち、本実施例におけるエンジンマウ
ント10は、従来の場合と同様に、防振ゴム14を外周
面に加硫接着される内筒12を備えている。
【0025】一方、マウント10の外周を形成するアウ
タリング16の内部には、ストッパリング18の内周面
との間に液室インサート30が配置されている。
【0026】本実施例の場合、液室インサート30は、
液室内に封入される液体であるエチレングリコールに対
する耐久性およびエンジンマウントが使用される環境温
度に対しても耐久性を備えた樹脂によって成形された部
品である。本実施例では、耐薬品性および耐熱性を有す
る樹脂として、例えば、66ナイロンが選択され、この
材質に対して、例えば、30重量%のガラス繊維を含有
したものが用いられている。
【0027】そして、液室インサート30は、図2に示
すように、軸方向中央部に液室用の開口30Aが、そし
て、軸方向両端に凹部30Bがそれぞれ形成されてい
る。
【0028】開口30Aは、図3に示すように、オリフ
ィスリング32の絞り開口32Aに対面する位置に形成
されている。
【0029】また、凹部30Bの内周面は、図3に示す
ように、この面に対向当接するストッパリング18の形
状に、また、外周面がこの面に対向当接するオリフィス
リング32の形状にそれぞれ倣った形状を設定された段
部が形成されている。
【0030】さらに、凹部30Bは、周縁部が図2に示
す形状を設定されている。
【0031】すなわち、軸方向端面の周方向で、ストッ
パリング18を重畳される範囲の肉厚が、図2中、二点
鎖線で示すストッパリング18の板厚を除いた厚さに設
定されている。従って、ストッパリング18が重畳され
ない周方向の範囲では、ストッパリング18の板厚を含
めた肉厚が設定されている。このため、図1に示すよう
に、ストッパリング18を含めたアウタリング16内周
面からの厚さは、周方向全域にわたって同じに設定され
ていることになる。
【0032】なお、本実施例では、上記オリフィスリン
グ32が板金製とすることも可能である。すなわち、オ
リフィスリング32は、軸方向中央部に仕切用の凸部、
所謂、外向きに膨出したビードが形成される一方、軸方
向で位相を反転させた位置に液室と連通する開口が形成
されている。このような構造のオリフィスリング32
は、従来、アルミニュウム等を用いたダイキャストで構
成されていたが、これに代えて板金プレス加工した部品
とすることで加工コストを低減することが可能になる。
【0033】一方、マウント10の外周を構成するアウ
タリング34は、組み付け前の形状として、図1中、二
点鎖線で示すように、かしめのための片部に相当する長
さを周方向全域にわたって設定されたパイプで構成され
ている。
【0034】本実施例は以上のような構造であるから、
エンジンマウント10を組立てる場合には、オリフィス
リング32を液室インサート30の外周面の段部に装着
した状態で液室14A側が位置する防振ゴム14の内周
面および外周面が内筒12および液室インサート30に
それぞれ加硫接着される。そして、ダイヤフラム20お
よびストッパリング18を挿入して液室インサート30
の凹部30Bの段部にそれぞれ対向させる。
【0035】一方、アウタリング16の内周面側に配置
されるべき部品の組付けが終ると、アウタリング16を
液室インサート30の外周面に装着して液室内に液体を
満たす。
【0036】そして、エンジンマウント10の組付け最
終工程において、図1において二点鎖線で示す元の状態
から実線で示すように、アウタリング16の軸方向端部
をヘミング状にかしめる。このかしめに際しては、液室
インサート30の周縁部では、ストッパリング18が重
畳されている範囲および残りの範囲の全域にわたって同
じ厚さに設定されているので、アウタリング16の片部
の折返し量が周方向で一様とされる。
【0037】以上のように本実施例によれば、アウタリ
ング16の周方向全域にわたってかしめることができる
ので、液室内から軸方向端部に向けた液体の漏出が遮断
できる。
【0038】また、本実施例によれば、オリフィスリン
グを板金プレス加工によって形成しているので、とく
に、材料費の点でコストダウンを図ることが可能にな
る。
【0039】
【考案の効果】以上、説明したように本考案によれば、
加工工数を低減することが可能になる。すなわち、液室
インサートは、絞り加工や打抜き加工を必要としない。
しかも、複雑な形状であっても、少ない工数で作ること
ができる。
【0040】特に、液室インサートは単に樹脂成形する
だけでなく、樹脂成形するにあたり、周縁部の形状とし
て、周方向でストッパリングが重畳された部分と残りの
部分とが同じ肉厚となる形状を設定された樹脂成形品で
構成されている。従って、マウントの外周を構成するア
ウタリングの構造としても、マウント全周で同じ量のか
しめが行なえる片部を設けるだけの単純な形状を設定し
たパイプ材をそのまま用いることができるので、特別な
加工を要しない。
【0041】このように、加工工数を低減させることで
部品コストの低減を図ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるエンジンマウントの実施例を示す
断面図である。
【図2】図1に示した要部構造の構成部品を示す斜視図
である。
【図3】図1に示したエンジンマウントの要部構造を示
す断面図である。
【図4】エンジンマウントの従来例の一部断面を示す斜
視図である。
【図5】図4に示した要部構造の全体構造を示す断面図
である。
【図6】図4に示した従来例に用いられる部品の構造を
示す斜視図である。
【符号の説明】
10 エンジンマウント 12 内筒 16 アウタリング 18 ストッパリング 20 ダイヤフラム 30 液室インサート 30A 開口 30B 凹部 34 アウタリング
フロントページの続き (72)考案者 加納 幸和 愛知県豊田市和会町道上10番地 豊生ブ レーキ工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−102944(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 13/00

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンおよび変速機からの振動を、防
    振ゴム内に形成された液室間を通過する液体が受ける流
    動抵抗によって減衰する構造を備えたエンジンマウント
    において、 内筒およびマウントの外周部の間に、内筒の移動を規制
    するストッパリングと、絞り部を介して上記液室どうし
    を連通する構造を備えた液室インサートと、外周部で上
    記ストッパリングおよび液室インサートの軸方向端部を
    かしめる片部が形成されているアウタリングとを備え、 上記液室インサートは、周方向で上記ストッパリングが
    重畳される部分がストッパリングの板厚分だけ薄くされ
    て成形された樹脂部材により構成されていることを特徴
    とするエンジンマウント。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジンマウントにおい
    て、 上記アウターリングは、かしめるための片部を全周にわ
    たって形成されていることを特徴とするエンジンマウン
    ト。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のエンジンマウントにおい
    て、 上記液室インサートは、ポリアミド系樹脂で構成されて
    いることを特徴とするエンジンマウント。
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