JP2001208124A - 流体封入式筒型マウントおよびその製造方法 - Google Patents

流体封入式筒型マウントおよびその製造方法

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    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F13/00Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs
    • F16F13/04Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper
    • F16F13/06Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/08Units comprising springs of the non-fluid type as well as vibration-dampers, shock-absorbers, or fluid springs comprising both a plastics spring and a damper, e.g. a friction damper the damper being a fluid damper, e.g. the plastics spring not forming a part of the wall of the fluid chamber of the damper the plastics spring forming at least a part of the wall of the fluid chamber of the damper
    • F16F13/14Units of the bushing type, i.e. loaded predominantly radially
    • F16F13/1463Units of the bushing type, i.e. loaded predominantly radially characterised by features of passages between working chambers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体封入式筒型マウントの製造工程におい
て、外筒金具を圧入によって組み付ける際の金属スリー
ブの変形を防止して、目的とする製品を安定且つ容易に
製造可能とすること。 【解決手段】 金属スリーブ18の窓部24を周方向に
跨いで配設したオリフィス部材44を、窓部24の周方
向略中央部分において、該窓部24の軸方向両側縁部に
当接させることにより、かかるオリフィス部材44を介
して、金属スリーブ18の窓部24の軸方向両側縁部を
連接し、以て、金属スリーブ18の軸方向の耐荷重強度
を向上せしめた。また、金属スリーブ18の窓部24の
周方向端部では、窓部24の軸方向両側縁部からオリフ
ィス部材44を離間位置せしめて、ポケット部32を外
周面に開口させたことにより、非圧縮性流体の注入に際
しての空気抜きを容易とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、内部に封入された非圧縮性流体
の流動作用に基づいて防振効果を得るようにした流体封
入式筒型マウントとその製造方法に係り、特に、製造時
における部材の変形等が有利に防止されて、製品の品質
および性能の安定化が図られ得る、製造が容易な流体封
入式筒型マウントとその製造方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来から、振動伝達系を構成する部材間に
介装される防振連結体乃至は防振支持体の一種として、
特開平10−153233号公報等に記載されているよ
うに、軸金具と金属スリーブを互いに同心的に若しくは
偏心して離間配置すると共に、それら軸金具と金属スリ
ーブを本体ゴム弾性体で連結する一方、金属スリーブを
外筒金具に外挿固定して、金属スリーブに設けた窓部を
通じて外周面に開口形成された複数のポケット部を流体
密に覆蓋することにより、非圧縮性流体が封入された複
数の流体室を形成すると共に、それらの流体室を相互に
連通するオリフィス通路を設けた構造の流体封入式筒型
マウントが、知られている。そして、このような流体封
入式円筒形マウントは、オリフィス通路を通じて流動す
る非圧縮性流体の共振作用等の流動作用に基づいて、軸
直角方向の入力振動に対して優れた防振効果を得ること
が出来ることから、例えば自動車用エンジンマウント等
への適用が検討されている。
【0003】ところで、金属スリーブに外筒金具を外挿
固定するに際しては、例えば金属スリーブに外筒金具を
遊挿せしめた後に八方絞り加工等で外筒金具を縮径する
ことによりポケット部を流体密に覆蓋する手法の他、金
属スリーブを外筒金具に対して圧入固定することにより
ポケット部を流体密に覆蓋する手法が考えられる。そこ
において、後者の手法は、前者の手法に比して、製造作
業が迅速且つ容易であると共に、ブラケット等が固設さ
れた異形タイプの外筒金具を採用する場合にも適用可能
であるなどの利点がある。
【0004】ところが、かかる後者の手法においては、
金属スリーブに外筒金具を圧入する際に、金属スリーブ
に対して軸方向の圧入抵抗力乃至は摩擦力が及ぼされる
ことから、金属スリーブが変形し易く、特に、ポケット
部を開口させるための窓部の形成部位では、軸方向寸法
が小さくされて強度が低下しているために比較的容易に
変形するおそれがあった。そして、金属スリーブが変形
すると、本体ゴム弾性体のばね特性に悪影響が及ぼされ
るだけでなく、封入流体のシール性が不十分となって液
漏れの発生原因ともなるために、金属スリーブの変形に
起因する不良品の発生率が大きいという問題があったの
である。
【0005】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、外筒金具に圧入固定する際の金属スリーブ
の変形が防止されて、目的とする製品を安定して且つ容
易に製造することの出来る、新規な構造の流体封入式筒
型マウントと、それを有利に製造することの出来る製造
方法を提供することにある。
【0006】
【解決手段】以下、このような課題を解決するために為
された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各
態様において採用される各構成は、可能な限り任意の組
み合わせで採用することが出来る。また、本発明の態様
および技術的特徴は、以下に記載のものに限定されるこ
となく、明細書全体および図面に記載され、或いは、そ
れらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想
に基づいて、認識されるものであることが理解されるべ
きである。
【0007】すなわち、流体封入式筒型マウントに係る
本発明の第一の態様は、軸部材と、該軸部材の外周側に
所定距離を隔てて配された金属スリーブとの間に本体ゴ
ム弾性体を配設し、該本体ゴム弾性体をそれら軸部材と
金属スリーブに接着する一方、該軸部材を挟んだ軸直角
方向両側にそれぞれ金属スリーブに設けられた窓部を通
じて外周面に開口するポケット部を形成すると共に、該
金属スリーブを外筒部材に圧入固定して前記複数の窓部
を閉塞せしめることにより、内部に非圧縮性流体が封入
された複数の流体室を形成し、更にそれらの流体室を相
互に連通するオリフィス通路を設けた流体封入式筒型マ
ウントにおいて、前記金属スリーブの軸方向中間部分に
対して外周面に開口して周方向に延びる凹溝を形成する
と共に、該金属スリーブの窓部を周方向に跨いで延びる
オリフィス部材を配設し、該オリフィス部材を該窓部の
周方向両側の凹溝に嵌め込んで支持せしめて、該オリフ
ィス部材の外周面に開口して形成されたオリフィス溝を
前記外筒部材で閉塞することにより前記オリフィス通路
を形成する一方、該オリフィス部材の幅寸法を周方向で
異ならせて、前記金属スリーブの窓部の周方向略中央部
分において該窓部の軸方向両側縁部に該オリフィス部材
を当接させると共に、該金属スリーブの窓部における周
方向の少なくとも一端部分において該窓部の縁部から該
オリフィス部材を軸方向に離間位置せしめて前記ポケッ
ト部を外周面に開口させたことを特徴とするものであ
る。
【0008】このような本態様に従う構造とされた流体
封入式筒型マウントにおいては、軸部材と金属スリーブ
に本体ゴム弾性体を固着せしめて弾性連結した後、かか
る弾性連結体にオリフィス部材を組付け、更にその後、
外筒部材に金属スリーブを圧入固定することによって製
造されることとなる。
【0009】そこにおいて、かかる流体封入式筒型マウ
ントにあっては、金属スリーブにおける窓部の軸方向両
側縁部が、窓部内に配設されたオリフィス部材を介し
て、軸方向で相互に連続的に接続された構造となってい
ることから、金属スリーブにおける窓部の形成部位の部
材強度が高められており、軸方向に及ぼされる荷重に対
して有効な変形抵抗力を発揮し得ることとなる。それ
故、外筒部材に金属スリーブを圧入固定するに際しての
該金属スリーブにおける変形が可及的に防止されるので
あり、以て、所期のばね特性と流体密性を安定して得る
ことが出来ると共に、金属スリーブに対する外筒部材の
圧入作業性が向上され得て、目的とする流体封入式筒型
マウントを容易に製造することが可能となるのである。
【0010】しかも、外筒金具の組付け前には、金属ス
リーブの窓部の周方向端部において、金属スリーブとオ
リフィス部材の軸方向対向面間を通じて、ポケット部が
外周面に開口せしめられていることから、流体の封入時
における空気抜きも容易に行うことが出来るのであり、
それによって、目的とする流体封入式筒型マウントの更
なる製作性の向上と性能の安定化が図られ得る。
【0011】また、流体封入式筒型マウントに係る本発
明の第二の態様は、前記第一の態様に従う構造とされた
流体封入式筒型マウントにおいて、前記金属スリーブの
窓部の縁部と、前記オリフィス部材との当接面間にゴム
層を介在せしめたことを、特徴とする。このような本態
様に従う構造とされた筒型マウントにおいては、金属ス
リーブの窓部にオリフィス部材を嵌め込んで組み付ける
際に、それら両部材間に介在されるゴム弾性体の弾性変
形に基づいて、オリフィス部材を金属スリーブの窓部に
対して容易に嵌め込むことが出来るのであり、良好なる
組付作業性が実現される。しかも、ゴム層を圧縮変形さ
せて、オリフィス部材を金属スリーブの窓部に嵌め込む
ことによって、オリフィス部材を金属スリーブに対して
密着状態で組み付けることが出来ることから、オリフィ
ス部材の金属スリーブに対する補強作用が安定して発揮
されるといった利点もある。なお、金属スリーブとオリ
フィス部材の間に介在せしめられるゴム層は、オリフィ
ス部材乃至は金属スリーブに固着形成されることが望ま
しく、例えば金属スリーブに接着された本体ゴム弾性体
と一体成形することによって、有利に形成され得る。
【0012】また、流体封入式筒型マウントに係る本発
明の第三の態様は、前記第一又は第二の態様に従う構造
とされた流体封入式筒型マウントにおいて、前記金属ス
リーブにおける複数の窓部のうち、前記オリフィス部材
が開口部に配設された少なくとも一つの窓部を、1/3
周以上の周方向長さで形成したことを、特徴とする。こ
のような本態様に従う構造とされた筒型マウントにおい
ては、オリフィス部材によって金属スリーブの窓部形成
部位における強度を十分に確保しつつ、かかる窓部を周
方向に大きく開口させて大きな容積の流体室を形成する
ことが出来るのであり、それによって、振動入力時にお
けるオリフィス通路を通しての流体流動量が有利に確保
されて、流体の共振作用等による流動作用に基づく防振
効果の向上が図られ得る。
【0013】また、流体封入式筒型マウントに係る本発
明の第四の態様は、前記第一乃至第三の何れかの態様に
従う構造とされた流体封入式筒型マウントにおいて、前
記軸部材を軸直角方向に挟んだ一方の側に位置せしめら
れて、前記本体ゴム弾性体によって、壁部の一部が構成
されることにより、振動が入力される受圧室と、該受圧
室に対して該軸部材を挟んだ他方の側に位置せしめられ
て、壁部の一部が可撓性膜で構成されることにより容積
変化が許容される平衡室とを含んで、前記複数の流体室
を構成すると共に、少なくとも該受圧室を形成するポケ
ット部の開口部分に、前記オリフィス部材を配設したこ
とを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされ
た筒型マウントにおいては、受圧室の壁部を構成する外
筒部材の内周面に沿ってオリフィス部材が配設されるこ
とから、オリフィス部材によって外筒部材の補強効果が
発揮される。なお、本態様においては、平衡室側にはオ
リフィス部材を配設する必要がなく、受圧室側だけにオ
リフィス部材を配設することによって、平衡室の容積可
変量も有利に確保することが可能となる。
【0014】また、流体封入式筒型マウントに係る本発
明の第五の態様は、前記第一乃至第四の何れかの態様に
従う構造とされた流体封入式筒型マウントにおいて、前
記オリフィス部材に対して、周方向の中央部分で軸方向
両側に突出する一対の軸方向突部を形成せしめて、それ
らの軸方向突部の突出先端面を、前記金属スリーブの窓
部の周方向略中央部分において該窓部の軸方向両側縁部
に当接させると共に、かかる窓部の周方向両端部分にお
いて、それぞれ、該オリフィス部材を挟んだ軸方向両側
で前記ポケット部を外周面に開口せしめたことを、特徴
とする。このような本態様に従う構造とされた筒型マウ
ントにおいては、金属スリーブの窓部の周方向中央部分
に対してオリフィス部材が当接されることから、金属ス
リーブに対する補強効果が極めて有効に発揮されるので
あり、しかも、金属スリーブの窓部の周方向両側におい
て、ポケット部の外周面への開口部が形成されることか
ら、かかる開口部を通じて非圧縮性流体をポケット部に
注入するに際して、ポケット部からの空気抜きが容易と
なって、非圧縮性流体の注入効率と充填性の向上が図ら
れ得る。
【0015】また、流体封入式筒型マウントに係る本発
明の第六の態様は、前記第一乃至第五の何れかの態様に
係る流体封入式筒型マウントにおいて、前記オリフィス
部材に対して、該金属スリーブの窓部の中央部から前記
流体室の内方に向かって突出せしめられて、該軸部材に
対して軸直角方向で所定距離を隔てて対向位置するスト
ッパ部を一体的に形成したことを、特徴とする。このよ
うな本態様に従う構造とされた筒型マウントにおいて
は、耐荷重強度を有するオリフィス部材を利用して、径
方向で軸部材と外筒部材の相対的変位量を制限するスト
ッパ機構を、有利に付与することが出来るのである。ま
た、ストッパ部を構成するオリフィス部材を外筒部材で
直接支持せしめたことにより、大きなストッパ荷重性能
を有利に得ることが出来る。
【0016】さらに、流体封入式筒型マウントの製造方
法に係る本発明の特徴とするところは、本発明に従う構
造とされた前記第一乃至第六の何れかの態様に係る流体
封入式筒型マウントを製造するに際して、前記非圧縮性
流体中において、前記軸部材と前記金属スリーブを備え
た前記本体ゴム弾性体の一体加硫成形品に前記非圧縮性
流体を組み付けた組付体に対して、前記外筒部材を圧入
固定するようにしたことにある。
【0017】このような本発明方法に従えば、外筒金具
の圧入による組付けと同時に非圧縮性流体を流体室に充
填して封入することが出来、八方絞り加工等の後加工も
原則として不要となることから、製造工数の削減につな
がり、優れた生産性が発揮され得る。
【0018】また、組付体を非圧縮性流体に浸漬した際
のポケット部の空気抜きも、金属スリーブの窓部の周方
向端部に設けられた開口部を通じて容易且つ確実に行う
ことが可能となるのであり、更に、外筒金具の圧入に際
しての金属スリーブの変形も、金属スリーブの窓部の軸
方向両側縁部間に跨がって配設されたオリフィス部材に
よって有利に防止され得ることから、目的とする流体封
入式筒型マウントを安定した品質で容易に製造すること
が出来るのである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の実施形態について、図面を参
照しつつ、詳細に説明する。
【0020】すなわち、図1〜3には、本発明の一実施
形態としての自動車用エンジンマウント10が示されて
いる。このエンジンマウント10は、軸部材としての内
筒金具12と、外筒部材としての外筒金具14が、互い
に径方向に所定距離を隔てて配設されていると共に、そ
れらの間に介装された本体ゴム弾性体16によって連結
されている。そして、内筒金具12と外筒金具14の各
一方が、図示しないボデーとパワーユニットの各何れか
一方に取り付けられることにより、パワーユニットとボ
デーの間に介装されて、パワーユニットをボデーに対し
て防振支持せしめるようになっている。なお、内筒金具
12と外筒金具14は、僅かに偏心配置されており、装
着状態下でパワーユニット重量が及ぼされて本体ゴム弾
性体16が弾性変形することにより、内外筒金具12,
14が略同軸的に位置せしめられるようになっていると
共に、防振すべき主たる振動が、内外筒金具12,14
の略偏心方向に入力されるようになっている。
【0021】より詳細には、内筒金具12は、小径の円
筒形状を有しており、その径方向外方には、所定距離を
隔てて且つ僅かに偏心して略大径円筒形状の金属スリー
ブ18が配設されている。この金属スリーブ18は、軸
方向中央部分の小径部20と、軸方向両端部分の大径部
22,22を有する段付円筒形状とされており、小径部
20によって、周方向に延びる幅広の凹溝46が形成さ
れている。
【0022】また、かかる金属スリーブ18には、内筒
金具12との偏心方向における離隔距離の大なる側に、
周方向略半周弱に亘って開口する第一の窓部24が設け
られている一方、内筒金具12との偏心方向における離
隔距離の小なる側には、それぞれ略半周弱に亘って開口
する一対の第二の窓部26,26が、互いに周方向に離
間して設けられている。要するに、これら第一の窓部2
4と一対の第二の窓部26,26は、軸部材を挟んだ軸
直角方向で互いに径方向に対向位置して形成されている
のである。また、第一及び第二の窓部24,26,26
は、小径部20の軸方向長さよりも大きな軸方向長さで
形成されており、それによって、それら第一及び第二の
窓部24,26,26の形成部位においては、金属スリ
ーブ18が、かかる窓部24,26,26を挟んだ軸方
向両側に配設された一対の帯状の大径部分22,22の
みとされている。
【0023】そして、これら内筒金具12と金属スリー
ブ18の間に、本体ゴム弾性体16が介装されており、
図4〜7に示されているように、内筒金具12の外周面
と金属スリーブ18の内周面に対して、それぞれ加硫接
着された一体加硫成形品27として形成されている。
【0024】かかる本体ゴム弾性体16は、全体として
厚肉の円筒形状を有しており、その内周面が内筒金具1
2の外周面に加硫接着されていると共に、その外周面が
金属スリーブ18の内周面に加硫接着されている。な
お、内筒金具12と金属スリーブ18の間には、それら
の偏心方向における離隔距離の小なる側において、軸方
向に貫通する貫通空所30が、周方向略半周に亘って形
成されており、実質的に、内筒金具12と金属スリーブ
18が、それらの偏心方向における離隔距離の大なる側
においてだけ、本体ゴム弾性体16によって径方向対向
面が相互に弾性的に連結されている。
【0025】また、本体ゴム弾性体16には、内筒金具
12と金属スリーブ18の径方向における離間距離の大
なる側において、外周面に開口する第一のポケット部3
2が、周方向に略1/3周の長さで形成されており、金
属スリーブ18における第一の窓部24を通じて開口せ
しめられている。また一方、本体ゴム弾性体16におい
て、第一のポケット部32に対する径方向反対側には、
外周面に開口する一対の第二のポケット部38,38
が、互いに周方向に離間して形成されており、それぞ
れ、金属スリーブ18における第二の窓部26,26を
通じて開口せしめられている。更にまた、第二のポケッ
ト部38,38は、それらの底面から僅かに径方向内方
に離間した位置に貫通空所30が形成されており、この
貫通空所30によって第二のポケット部38,38の底
壁部が薄肉化されることにより、かかる底壁部が、変形
の容易な可撓性膜33とされている。更に、本体ゴム弾
性体16は、金属スリーブ18の第一及び第二の窓部2
4,26,26を通じて金属スリーブ18の外周面にま
でまわされており、以て、金属スリーブ18における大
径部22,22の外周面の略全面を略一定の厚さで被覆
する薄肉のシールゴム42が形成されて金属スリーブ1
8の外周面に加硫接着されている。なお、シールゴム4
2の表面には、金属スリーブ18の軸方向両側を周方向
に連続して延びると共に、第一の窓部24の周方向両側
部分をそれぞれ軸方向に延びる形態をもって、僅かに突
出するシールリップ31が一体形成されている。
【0026】更にまた、金属スリーブ18における小径
部20にも、シールゴム42が入り込んでおり、第一の
窓部24の周方向一方の側に位置する小径部20には、
凹溝46にシールゴム42が充填されて実質的に遮断さ
れていると共に、第一の窓部24から周方向に僅かな長
さで延びる嵌合凹部21が形成されている。また、第一
の窓部24の周方向他方の側に位置する小径部20に
は、第一の窓部24と第二の窓部26,26の間に跨が
って周方向に延びる嵌合凹溝25が形成されている。更
にまた、第二の窓部26,26の間に位置する小径部2
0には、周方向に延びる幅広の連通凹所23が形成され
ており、この連通凹所23によって第二の窓部26,2
6同士が相互に連通されている。
【0027】さらに、このような構造とされた一体加硫
成形品27には、その外周面に対してオリフィス部材4
4が組み付けられている。このオリフィス部材44は、
アルミニウム合金等の剛性材によって形成されており、
金属スリーブ18における小径部20の幅よりも小さな
幅寸法で、金属スリーブ18の小径部20と略同じ曲率
半径をもって、金属スリーブ18の周方向に略半周弱の
長さで延びる円弧板形状を有している。そして、かかる
オリフィス部材44は、金属スリーブ18の外周面上に
おいて、第一の窓部24を周方向に跨いで配設されてお
り、周方向両端部が、それぞれ金属スリーブ18の小径
部20内に形成された嵌合凹溝25と連通凹所23に嵌
め込まれて支持されることによって組み付けられてい
る。
【0028】そして、オリフィス部材44には、周方向
の一方の端部から周方向他方の端部近くに至る長さをも
って直接的に延びるオリフィス溝45が、外周面に開口
して形成されており、周方向一方の閉鎖側端部が、オリ
フィス溝45の底部に貫設された連通孔47を通じて第
一のポケット部32に連通せしめられている一方、周方
向他方の開口側端部が、金属スリーブ18の外周面に形
成された嵌合凹溝25を通じて第二のポケット部38,
38に連通せしめられている。また、オリフィス部材4
4の周方向略中央部分には、軸方向中央部分に位置して
径方向内方に突出するストッパ部52が一体形成されて
おり、このストッパ部52が、金属スリーブ18の第一
の窓部24を通じて第一のポケット部32内に向かって
突設されている。そして、このストッパ部52の突出先
端面が、内筒金具12に対して、径方向に対向配置され
ており、本体ゴム弾性体16が過大に変形せしめられた
際に、本体ゴム弾性体16によって形成された第一のポ
ケット部32の底壁部を介して、内筒金具12に当接さ
れるようになっている。
【0029】また、オリフィス部材44には、周方向略
中央部分において、軸方向両側に向かってそれぞれ突出
する軸方向突部72,72が一体形成されている。これ
らの軸方向突部72,72は、第一のポケット部32の
周方向寸法よりも十分に小さな周方向寸法をもって形成
されており、本実施形態では、第一のポケット部32の
略1/3周の周方向長さで形成されている。また、かか
る軸方向突部72,72の突出高さは、両側軸方向突部
の突出先端面間の距離が、オリフィス部材44における
第一の窓部24の軸方向開口寸法よりも僅かに小さくな
るように設定されている。更にまた、オリフィス部材4
4の外周面には、略全面に亘って薄肉のゴム層68が加
硫接着されており、オリフィス溝45の形成部位を除く
オリフィス部材44の外周面の実質的全面に亘って、オ
リフィス部材44がゴム層68によって被覆されてい
る。また、オリフィス部材44の外周面には、オリフィ
ス溝45を囲むように延びるシールリップ31が、ゴム
層68によって突出形成されている。
【0030】そして、一体加硫成形品27に組み付けら
れたオリフィス部材44は、両側の軸方向突部72,7
2の突出先端面が、金属スリーブ18における第一の窓
部24の軸方向内側端面に対して、それぞれ実質的に当
接されている。特に本実施形態では、オリフィス部材4
4の軸方向突部72,72の突出先端面が、金属スリー
ブ18の第一の窓部24の内周面に回されたシールリッ
プ31と、オリフィス部材44の表面に被着されたゴム
層68とを介して、互いに当接されている。これによ
り、金属スリーブ18は、第一の窓部24によって軸方
向両側に分断された一対の大径部22,22が、それら
の間に嵌め込まれたオリフィス部材44を介して、相互
に直接的に連接されているのであり、一方の大径部22
に軸方向内方への荷重が加えられた際には、オリフィス
部材44を通じて、他方の大径部22にも伝達されるよ
うになっている。
【0031】また、オリフィス部材44の軸方向両側部
分、換言すれば軸方向突部72,72が形成されていな
い部分は、軸方向幅が第一の窓部の軸方向開口幅よりも
小さくされており、以て、第一のポケット部32の開口
部における周方向両側部分には、オリフィス部材44を
挟んだ両側において、第一のポケット部32を外周面上
に開口せしめるポケット開口部35が形成されている。
即ち、本実施形態では、かかるポケット開口部35が、
第一のポケット部32の四隅にそれぞれ形成されている
のである。
【0032】さらに、上述の如くしてオリフィス部材が
組み付けられた一体加硫成形品27には、図1〜3に示
されているように、外筒金具14が外装されて、金属ス
リーブ18に対して嵌着固定されている。そして、この
外筒金具14により、金属スリーブ18における第一の
窓部24が流体密に覆蓋されて、壁部の一部が本体ゴム
弾性体16で構成されることにより、内外筒金具12,
14間への径方向の振動入力時に本体ゴム弾性体16の
弾性変形に伴う圧力変化が生ぜしめられる受圧室56が
形成されている。また、金属スリーブ18における第二
の窓部26,26と連通凹部21が流体密に覆蓋され
て、壁部の一部が可撓性膜33によって構成されて、そ
れら可撓性膜33の弾性変形に基づいて容積変化が容易
に許容される平衡室58が形成されている。なお、封入
流体としては、水やアルキレングリコール、ポリアルキ
レングリコール、シリコーン油等が好適に採用される。
また、かかる非圧縮性流体の注入と充填は、例えば、オ
リフィス部材44を組み付けた一体加硫成形品27をか
かる非圧縮性流体中に浸漬せしめて、流体中で外筒金具
14を組み付けること等によって、容易に為され得る。
【0033】ここにおいて、一体加硫成形品27に対す
る外筒金具14の組付けは、一体加硫成形品27を外筒
金具14に圧入固定することによって行われる。具体的
には、金属スリーブ18の外径寸法よりも大きくて、金
属スリーブ18の大径部外周面に被着されたシールゴム
42の外径寸法よりも小さな内径寸法を有する外筒金具
14を別途形成し、この外筒金具に対して一体加硫成形
品27を、軸方向一方の側から圧入することによって行
われる。
【0034】そして、オリフィス部材44の外周面に、
開口して形成されたオリフィス溝45が外筒金具14で
閉塞されることにより、流体室たる受圧室56と平衡室
58を相互に連通して、それら両室56,58間での流
体流動を許容するオリフィス通路62が形成されてい
る。そして、このオリフィス通路62を通じて流動せし
められる流体の共振作用に基づいて、アイドリング振動
など、防振を目的とする振動に対して有効な防振効果が
発揮されるように、オリフィス通路62の通路長さを通
路断面積が、封入流体の密度や流体室56,58の壁ば
ね剛性等を考慮して設定されている。
【0035】そして、上述の如き構造とされたエンジン
マウント10は、前述の如く、内筒金具12と外筒金具
14が、自動車のパワーユニットとボデーの各一方に取
り付けられることによって自動車に装着されるのであ
り、そのような装着状態下、内筒金具12と外筒金具1
4の間に振動が入力されると、オリフィス通路62を通
じての流体流動が生ぜしめられて流体の共振作用等の流
動作用に基づく防振効果が発揮されることとなる。
【0036】そこにおいて、かかるエンジンマウントに
おいては、大きな開口窓で軸方向に分断されることによ
って強度が低下せしめられた金属スリーブ18の第一の
窓部24の形成部位が、オリフィス部材44の軸方向突
部72,72の形成部位において軸方向で相互に当接さ
れることから、金属スリーブ18が補強されるのであ
り、特に軸方向荷重に対して有効な部材強度、即ち耐変
形強度を発揮し得ることとなる。それ故、金属スリーブ
18に対する外筒金具14の圧入固定を、十分な圧入代
をもって強固に且つ優れた作業性のもとに行うことが出
来るのであり、金属スリーブ18の変形等の不具合を生
ずることなく、外筒金具14を強固に圧入固定すること
が可能となって、優れた流体室の流体密性、ひいては防
振性能を有するエンジンマウントを有利に製造すること
が出来るのである。
【0037】しかも、本実施形態のエンジンマウント1
0においては、一体加硫成形品27にオリフィス部材4
4を組み付けた状態下で、第一のポケット部32がオリ
フィス部材44によって覆蓋されてしまうことなく、第
一のポケット部32の四隅部分に、それぞれポケット開
口部35が形成されることから、流体の注入を容易且つ
速やかに行うことが出来、優れた生産性が発揮されると
共に、流体室への空気の残留が防止されて、目的とする
防振性能を安定して得ることが可能となるのである。
【0038】以上、本発明の一実施形態について詳述し
てきたが、これはあくまでも例示であって、本発明は、
かかる実施形態における具体的な記載によって、何等、
限定されるものでない。
【0039】例えば、前記実施形態では、受圧室56を
形成する第一のポケット部32の開口部分にオリフィス
部材44が配設されて、金属スリーブ18における第一
の窓部24の形成部位が軸方向に連接補強されていた
が、受圧室56に代えて、或いは受圧室56に加えて、
平衡室58を形成する第二のポケット部38,38の開
口部分にオリフィス部材44を配設することも可能であ
る。
【0040】また、平衡室を備えないで、振動が入力さ
れる受圧室を複数備えた流体封入式筒型マウントにも、
本発明は適用可能である。その場合には、少なくとも一
つの受圧室を形成するポケット部の開口部分に上述の如
きオリフィス部材を配設することによって、上述の如き
効果が有効に発揮される。
【0041】更にまた、オリフィス部材44に形成され
るオリフィス通路の形状や構造は、何等、限定されるも
のでなく、要求される防振特性等に応じて、適宜に設計
変更され得るものである。
【0042】また、平衡室を形成する場合にも、前記実
施形態において平衡室58を形成する二つのポケット部
38,38を周方向に連結して、金属スリーブに形成さ
れた単一の窓部を通じて開口する単一のポケット部によ
って平衡室58を形成することも、もちろん可能であ
る。
【0043】更にまた、オリフィス部材44は、周方向
の中央の一カ所だけでポケット部の開口部に当接させる
構造に限定されるものでなく、例えば、ポケット部の開
口部に対して、周方向の複数箇所で当接させたり、或い
は軸方向の一方の側だけで当接させたり、また、周方向
の中央部分にポケット開口部を形成したりすることも可
能である。
【0044】加えて、本発明は、自動車用エンジンマウ
ントの他、自動車用ボデーマウントや、デフマウント
等、或いは自動車以外に用いられる各種の流体封入式筒
型マウントにおいても同様に適用可能であり、本発明の
効果が何れも同様に発揮されるものである。
【0045】その他、一々列挙はしないが、本発明は当
業者の知識に基づいて種々なる修正、変更、改良等を加
えた態様において実施されるものであり、また、そのよ
うな実施態様が本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも
本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでも
ない。
【0046】
【発明の効果】上述の説明から明らかなように、本発明
に従う構造とされた流体封入式筒型マウントにおいて
は、金属スリーブにおける窓部の形成部位がオリフィス
部材で軸方向に連接されることによって補強されること
から、金属スリーブの変形を回避しつつ、外筒部材を金
属スリーブに対して容易に且つ強固に圧入固定すること
が出来るのであり、それによって、製造性の向上と製品
品質の安定化が有利に達成されるのである。
【0047】また、本発明方法に従えば、金属スリーブ
の変形を回避しつつ、外筒部材を圧入組み付けすること
が出来ると共に、流体室への流体の注入に際して、エア
抜きを容易に且つ速やかに行うことが出来ることから、
目的とする流体封入式筒型防振装置を安定した品質をも
って容易に製造することが可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての自動車用エンジン
マウントを示す縦断面図であって、図2におけるI−I
断面に相当する図である。
【図2】図1に示されたエンジンマウントの横断面図で
ある。
【図3】図2におけるIII−III断面図である。
【図4】図1に示されたエンジンマウントを構成する一
体加硫成形品に対するオリフィス部材の組付状態を示す
底面図である。
【図5】図4における右側面図である。
【図6】図4における左側面図である。
【図7】図4に示された一体加硫成形品とオリフィス部
材の組付体の縦断面図である。
【符号の説明】
10 エンジンマウント 12 内筒金具 14 外筒金具 16 本体ゴム弾性体 18 金属スリーブ 24 第一の窓部 26 第二の窓部 32 第一のポケット部 38 第二のポケット部 44 オリフィス部材 46 凹溝 56 受圧室 58 平衡室 62 オリフィス通路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸部材と、該軸部材の外周側に所定距離
    を隔てて配された金属スリーブとの間に本体ゴム弾性体
    を配設し、該本体ゴム弾性体をそれら軸部材と金属スリ
    ーブに接着する一方、該軸部材を挟んだ軸直角方向両側
    にそれぞれ金属スリーブに設けられた窓部を通じて外周
    面に開口するポケット部を形成すると共に、該金属スリ
    ーブを外筒部材に圧入固定して前記複数の窓部を閉塞せ
    しめることにより、内部に非圧縮性流体が封入された複
    数の流体室を形成し、更にそれらの流体室を相互に連通
    するオリフィス通路を設けた流体封入式筒型マウントに
    おいて、 前記金属スリーブの軸方向中間部分に対して外周面に開
    口して周方向に延びる凹溝を形成すると共に、該金属ス
    リーブの窓部を周方向に跨いで延びるオリフィス部材を
    配設し、該オリフィス部材を該窓部の周方向両側の凹溝
    に嵌め込んで支持せしめて、該オリフィス部材の外周面
    に開口して形成されたオリフィス溝を前記外筒部材で閉
    塞することにより前記オリフィス通路を形成する一方、
    該オリフィス部材の幅寸法を周方向で異ならせて、前記
    金属スリーブの窓部の周方向略中央部分において該窓部
    の軸方向両側縁部に該オリフィス部材を当接させると共
    に、該金属スリーブの窓部における周方向の少なくとも
    一端部分において該窓部の縁部から該オリフィス部材を
    軸方向に離間位置せしめて前記ポケット部を外周面に開
    口させたことを特徴とする流体封入式筒型マウント。
  2. 【請求項2】 前記金属スリーブの窓部の縁部と前記オ
    リフィス部材との当接面間にゴム層を介在せしめた請求
    項1に記載の流体封入式筒型マウント。
  3. 【請求項3】 前記金属スリーブにおける複数の窓部の
    うち、前記オリフィス部材が開口部に配設された少なく
    とも一つの窓部を、1/3周以上の周方向長さで形成し
    た請求項1又は2に記載の流体封入式筒型マウント。
  4. 【請求項4】 前記軸部材を軸直角方向に挟んだ一方の
    側に位置せしめられて、前記本体ゴム弾性体によって壁
    部の一部が構成されることにより振動が入力される受圧
    室と、該受圧室に対して該軸部材を挟んだ他方の側に位
    置せしめられて、壁部の一部が可撓性膜で構成されるこ
    とにより容積変化が許容される平衡室とを含んで、前記
    複数の流体室を構成すると共に、少なくとも該受圧室を
    形成するポケット部の開口部分に前記オリフィス部材を
    配設した請求項1乃至3の何れかに記載の流体封入式筒
    型マウント。
  5. 【請求項5】 前記オリフィス部材に対して、周方向の
    中央部分で軸方向両側に突出する一対の軸方向突部を形
    成せしめて、それらの軸方向突部の突出先端面を、前記
    金属スリーブの窓部の周方向略中央部分において該窓部
    の軸方向両側縁部に当接させると共に、かかる窓部の周
    方向両端部分において、それぞれ、該オリフィス部材を
    挟んだ軸方向両側で前記ポケット部を外周面に開口せし
    めた請求項1乃至4の何れかに記載の流体封入式筒型マ
    ウント。
  6. 【請求項6】 前記オリフィス部材に対して、前記金属
    スリーブの窓部の中央部分から前記流体室の内方に向か
    って突出せしめられて、前記軸部材に対して軸直角方向
    で所定距離を隔てて対向位置するストッパ部を一体的に
    形成した請求項1乃至5の何れかに記載の流体封入式筒
    型マウント。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6の何れかに記載の流体封
    入式筒型マウントを製造するに際して、 前記非圧縮性流体中において、前記軸部材と前記金属ス
    リーブを備えた前記本体ゴム弾性体の一体加硫成形品に
    前記非圧縮性流体を組み付けた組付体に対して、前記外
    筒部材を圧入固定することを特徴とする流体封入式筒型
    マウントの製造方法。
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