JP2004239376A - 防振装置 - Google Patents

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JP2004239376A
JP2004239376A JP2003030112A JP2003030112A JP2004239376A JP 2004239376 A JP2004239376 A JP 2004239376A JP 2003030112 A JP2003030112 A JP 2003030112A JP 2003030112 A JP2003030112 A JP 2003030112A JP 2004239376 A JP2004239376 A JP 2004239376A
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Naoki Yamaguchi
尚樹 山口
Yoshitaka Ishimoto
善隆 石本
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Toyo Tire Corp
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Toyo Tire and Rubber Co Ltd
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Abstract

【課題】ホルダに取り付ける際の圧入力の低減と、ホルダからの抜け力を確保することのできる防振装置を提供する。
【解決手段】内筒10と、これを取り囲む外筒12と、両筒間に介設されたゴム弾性体14とからなる防振装置において、外筒12の軸方向一端にフランジ18を設けるととに、外筒12の外周面を、軸方向においてフランジ側の大径部24と反フランジ側の小径部26とで構成し、小径部26において外筒外周面に環状のゴムリブ32を設ける。これにより、筒状ホルダ4内に圧入したときに、フランジ側の大径部24が剛体での圧入部となり、反フランジ側の小径部26がゴムでの圧入部となって、双方の利点を生かすことができる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、防振装置に関し、特に自動車の足回り部材などの取り付けのために用いられる防振用のボディマウントとして好適な防振装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のボディマウントとしては、足回り部材とボディとのいずれか一方に取り付けられる内筒と、他方に取り付けられる外筒と、両筒間に固着されたゴム弾性体とからなるものが公知である。
【0003】
このようなボディマウントは、足回り部材とボディとのいずれか一方に設けられた筒状のホルダ内に、外筒を圧入することで取り付けられるが、従来の外筒は、ホルダに圧入される部分においては軸方向で外径が一定の筒状であるため、非常に大きな圧入力を必要とし、そのためホルダへの取り付け作業性に劣るという欠点がある。
【0004】
そこで、特開平4−327033号公報には、外筒のホルダへの取付性向上のために、外筒の外周面に多段の凸条を備えたゴム膜を形成して、この凸条によりホルダに取り付けたときの抜け止めを図るとともに、座りを良くすることが開示されている。
【0005】
【特許文献1】特開平4−327033号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のように外筒の外周面全体にゴム膜を設ける構造では、圧入荷重は低くなる一方で、抜き荷重も低くなるため、使用される環境が制限されてしまう。
【0007】
また、この構造では、外筒の内側には内筒との間を結合するゴム弾性体を成形し、外筒の外側には外周面の全体にわたって薄いゴム膜を、しかも軸方向に間隔をおいて複数の凸条を持つように成形するものであるため、成形性に問題がある。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、生産性を向上しつつ、筒状ホルダへの外筒の圧入力を低減し、かつ、ホルダからの抜け力を確保することのできる防振装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の防振装置は、内筒と、これを取り囲む外筒と、これら内筒と外筒との間に介設されて両筒を結合するゴム弾性体とを備えてなり、前記外筒はその軸方向の一端側において半径方向外方に延びるフランジを備え、該外筒の外周面が軸方向においてフランジ側の大径部と、該大径部よりも外径が小さく設定された反フランジ側の小径部とからなり、該小径部において外筒外周面に周方向に延びる環状のゴムリブが固着されたものである。
【0010】
このように外筒外周面のフランジ側を大径部とし、反フランジ側を小径部として、当該小径部に環状のゴムリブを設けた場合、筒状ホルダ内に圧入したとき、フランジ側の大径部が剛体での圧入部となり、反フランジ側の小径部が弾性体であるゴムでの圧入部となり、双方の利点を生かすことができる。そのため、外筒の外径が軸方向で一定の場合に比べて圧入力を低減することができる。また圧入された外筒の抜け力を確保することもでき、更に軸直角方向の入力に対する安定性にも優れる。また、外筒外周面には1本のゴムリブを設けるだけなので成形性の問題も低減され、生産性を向上することができる。更に、このゴムリブにより水や埃などの侵入を防止することもできる。
【0011】
本発明の防振装置においては、前記小径部が、前記外筒の反フランジ側の端部から軸方向においてホルダへの圧入範囲の半分以上の範囲に設けられていることが好ましい。また、ゴムリブは、外筒の反フランジ側の端部に設けられていることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。
【0013】
本実施形態の防振装置は、自動車のサスペンションなどの足回り部材をボディに対して防振的に支持するためのボディマウントであり、図1はその縦断面図(図2のI−I線断面図)、図2は底面図、図3は側面図であり、図4は製造途中における縦断面図、図5は組付け状態での縦断面図である。
【0014】
このボディマウントは、内筒10と、これを取り囲んで同心に配された外筒12と、これら内筒10と外筒12との間に介設されて両者を結合するゴム弾性体14とからなる。内筒10は、この例では、ボディに対して取付部材1を介して取り付けられる部材であって、その内側を貫通するボルト2により取付部材1に対して締結固定される。また、外筒12は、足回り部材に連結されたサスペンションメンバの筒状のホルダ4に対し、その上方から圧入されることで固定される。
【0015】
ゴム弾性体14の直径方向に対向する2箇所には、すぐり部16,16が形成されている。これにより、ボディマウントは、直径方向にしてすぐり部16を横断する方向に振動を与える低荷重が加わったときには、すぐり部16が撓むことにより、内筒10の周囲においてゴム弾性体14が柔なる撓み特性を発揮して振動防振に寄与する。また、上記の横断する方向に直交する方向においては、剛なる撓み特性を発揮して高荷重の振動に耐えることができ、このようにしてバネ特性に異方向性が与えられている。
【0016】
外筒12は、その上端において半径方向外方に延びるフランジ18を有しており、フランジ18の上面には、取付部材1との間でストッパ作用を発揮するストッパゴム20がゴム弾性体14から連なるゴムにより形成されている。また、フランジ18の下面には、ホルダ4の上端のフランジ部5に当接する板状の当てゴム22がストッパゴム20から連なるゴムにより形成されている。
【0017】
外筒12は、この実施形態では鉄などの金属材料からなり、その外周面は、軸方向においてフランジ18側の大径部24と、大径部24よりもわずかに外径が小さく設定された反フランジ側(フランジ18と反対側)の小径部26とからなり、両者24,26は段差部28を介して連結されている。
【0018】
詳細には、外筒12におけるホルダ4への圧入範囲30において、小径部26は、外筒12の下端からその高さ方向の半分以上(より好ましくは2/3以上、図示する実施例では3/4程度)の範囲で設けられている。そして、大径部24は、上記圧入範囲30における上部側の残りの範囲、即ち、圧入範囲30の高さ方向の半分以下(より好ましくは1/3以下、図示する実施例では1/4程度)で設けられている。
【0019】
小径部26における外筒外周面には、周方向に全周にわたって延びる1本の環状のゴムリブ32が固着されている。このゴムリブ32は、外筒12の上記圧入範囲30における下端部に設けられている。ゴムリブ32の半径方向外方への突出高さは、圧入時にホルダ4の内周面により圧縮されて組付けられることから、その外径が大径部24の外径よりも若干大きくなるように設定されている。また、ゴムリブ32は、圧入時の挿入性を考慮して、下端側に傾斜面32Aを持たせて形成されている。
【0020】
上記の大径部24及び小径部26は、外筒12の周壁を軸方向の上下で圧縮量が異なるように半径方向内方に圧縮(縮径)させることで形成することができる。すなわち、大径部24とするフランジ側では圧縮量を小さくし、小径部26とする反フランジ側では圧縮量を大きく設定する。
【0021】
詳細には、図4に示すように、外筒12を軸方向において外径が一定の筒状に形成しておき、この外筒12を用いて内筒10との間にゴム弾性体14を加硫成形する。その際、反フランジ側の端部において外筒外周面にゴムリブ32を同時に加硫成形しておく。次いで、ゴム弾性体14における加硫後の収縮による残留歪みを除去するために、外筒12を半径方向内方に圧縮させるいわゆる絞りを施す。この絞りの際に、大径部となるフランジ側部分24’よりも小径部となる反フランジ側部分26’の方が絞り率(圧縮量)が大きくなるように、不図示のダイスを用いて、外筒12外周面を内向きに押圧して両部分24’,26’を半径方向に圧縮変形させる。なお、このようにして大径部24及び小径部26を形成する場合、ゴム弾性体14の加硫成形時には外筒12が外径一定の筒状であるため、加硫成形しやすいという利点がある。
【0022】
なお、図5において、符合8は、内筒10の上方への過大変位を制限するストッパであり、リング状の補強金具8Aと、その下面に一体に成形されたゴム8Bとで構成されている。
【0023】
以上よりなる本実施形態に係るボディマウントでは、図5に示すようにホルダ4に圧入したとき、フランジ18側の大径部24が剛体での圧入部となり、反フランジ側の小径部26がゴムリブ32からなる弾性体での圧入部となる。そのため、外筒が一定の外径を持つ場合に比べて、ホルダ4の内周面との剛体同士の接触面積が小さくなり、よって、圧入に要する力を低減して取付作業性を向上することができる。特に、先に圧入される反フランジ側が小径部26であるため、反フランジ側を大径とする場合に比べて、圧入作業性の一層の向上が図られる。
【0024】
また、圧入された外筒12は、フランジ18側の大径部24において、ホルダ4の内周面との間で、剛体同士の高い接触圧での接触により強固に保持されているため、ホルダ4からの抜け力も十分に確保することができる。
【0025】
また、反フランジ側の小径部26においては、ゴムリブ32とホルダ4の内周面との間の接触により保持されるため、軸直角方向での入力に対する安定性についても確保されている。すなわち、上部側の大径部24のみで保持されている場合、内筒10の軸が外筒12の軸に対して傾くような変位(こじり方向の変位)を生じやすいが、上部側の大径部24とともに下部側のゴムリブ32でもホルダ4の内周面を支持しているので、このようなこじり方向の変位を抑えることができる。
【0026】
また、外筒12の下端から外筒12とホルダ4間への水や埃の侵入に対しては、ゴムリブ32でその侵入を防止することができる。更に、外筒12の外周面に設けるゴムは、下端部の1本のゴムリブ32のみであるため、従来の成形性の問題も解消され、生産性の向上が図られる。
【0027】
なお、上記実施形態では、金属製の外筒12を用いたが、外筒はポリアミド66などの樹脂材料により構成することもできる。樹脂材料からなる場合、外筒の射出成形時に上記の大径部と小径部を形成することができる。
【0028】
【発明の効果】
本発明の防振装置であると、生産性が向上され、また、筒状ホルダへの圧入力が低減されるとともに、ホルダからの抜け力も確保することができ、更に、軸直角方向の入力に対する安定性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る防振装置の縦断面図である。
【図2】同防振装置の底面図である。
【図3】同防振装置の側面図である。
【図4】同防振装置の外筒絞り前の断面図である。
【図5】同防振装置の組付け状態での縦断面図である。
【符号の説明】
4……筒状のホルダ
10……内筒
12……外筒
14……防振基体
18……フランジ
24……大径部
26……小径部
30……外筒の筒状ホルダへの圧入範囲
32……ゴムリブ

Claims (3)

  1. 内筒と、これを取り囲む外筒と、これら内筒と外筒との間に介設されて両筒を結合するゴム弾性体とを備えてなり、前記外筒はその軸方向の一端側において半径方向外方に延びるフランジを備え、該外筒の外周面が軸方向においてフランジ側の大径部と、該大径部よりも外径が小さく設定された反フランジ側の小径部とからなり、該小径部において外筒外周面に周方向に延びる環状のゴムリブが固着されたことを特徴とする防振装置。
  2. 前記外筒が筒状のホルダに圧入されるものであって、前記小径部が前記外筒の反フランジ側の端部から軸方向においてホルダへの圧入範囲の半分以上の範囲に設けられたことを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  3. 前記ゴムリブが前記外筒の反フランジ側の端部に設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の防振装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011033112A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Bridgestone Corp 防振装置とその製造方法
US8157251B2 (en) 2007-03-29 2012-04-17 Tokai Rubber Industries, Ltd. Vibration damping mounting assembly
JP2014097771A (ja) * 2012-11-15 2014-05-29 Suzuki Motor Corp 車両のトーションビーム式サスペンション

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