JPH0669467U - エンジン支持構造 - Google Patents

エンジン支持構造

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JPH0669467U
JPH0669467U JP1660793U JP1660793U JPH0669467U JP H0669467 U JPH0669467 U JP H0669467U JP 1660793 U JP1660793 U JP 1660793U JP 1660793 U JP1660793 U JP 1660793U JP H0669467 U JPH0669467 U JP H0669467U
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JP
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bracket
support structure
elastically deformable
bracket portion
inner cylinder
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Withdrawn
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JP1660793U
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Inventor
道夫 村瀬
順一 鈴木
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Hosei Brake Industry Co Ltd
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Hosei Brake Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 軽量化および製造コストの低減を確保するこ
とのできる構造を備えたエンジン支持構造を提供するこ
とにある。 【構成】 内筒12とブラケット部14との間に、ブラ
ケット部12と同じ樹脂材料によって一体成形された弾
性変形部16を張り渡した状態で設けてある。そして、
この弾性変形部16は、張り渡されている途中に、ブラ
ケット部14の径方向に撓むことのできる彎曲部16A
を形成されたリーフスプリングとしての機能を設定され
ている。従って、ブラケット部14内での占有面積を少
なくすることで重量の軽減が可能になる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案はエンジン支持構造に関し、特に、エンジンマウントの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知のように、自動車のエンジンルームには、エンジンや変速機を支持すると 共にエンジンからの振動を車体側に伝達しないようにするためのエンジンマウン トを用いた支持構造が設けられている。
【0003】 エンジン支持構造の一つに、例えば、FF車に用いられる筒型ゴムマウントを 用いたものがある。この筒型ゴムマウントは、内筒と共にゴムを外筒内周面に加 硫接着して構成されたゴムブッシュを備えており、このゴムブッシュがブラケッ トに圧入されて組立てられる。このような筒型ゴムマウントは、ブラケットを介 して車体側に取り付けられる。
【0004】 ところで、このような筒型ゴムマウントを用いたエンジン支持構造では、ゴム ブッシュがブラケットに圧入される前にゴムの予圧縮が行なわれる。これは、ブ ラケット部に加硫接着されているゴムの耐久強度を向上させるための処理であり 、具体的には、加硫時寸法から所定の量だけ圧縮している。このため、ゴムブッ シュが圧入されるブラケットの内径寸法は、ゴムブッシュを挿填するための内径 およびブラケットへの圧入代さらには圧縮代を含む寸法に設定されている。そし て、ゴムブッシュにおける外筒は、従来、圧入に際して比較的変形に対する耐久 強度が高い鋼材等の金属部材で形成されている。
【0005】 ところで、近年、車体構成部品の軽量化に関する要求が増加する傾向にあり、 筒型ゴムマウントにおいても例外ではない。このため、種々、検討が行なわれて いるのが現状である。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
軽量化が可能な方法の一つに材料の変更がある。このような観点により、筒型 ゴムマウントの構成部品を鋼材から樹脂に置き換えることも考えられる。
【0007】 この場合には、筒型ゴムマウントのうちのゴムブッシュの構成部品である内筒 および外筒のうち、外筒を樹脂で成形することが本考案者によっても考えられて いる。
【0008】 このような樹脂成形による外筒では、ゴムを外筒に装填する場合の手順が部品 点数に影響されてかなり複雑にならざるを得ないのが現状である。
【0009】 つまり、外筒を樹脂成形する場合においてもゴムが依然として存在している。 このため、ゴムを外筒に装填する場合には、外筒の内面に内筒を加硫接着したゴ ムを接着する方法、ゴムの加硫時に外筒をインサートする方法あるいは外筒の成 形時にゴムブッシュをインサートする方法のいずれかが選択される。従って、部 品点数が多いと、加硫時あるいは成形時での型込めが繁雑になりやすく、製造コ ストを上昇させる原因となる。
【0010】 さらに、ゴムをどうしても必要とする関係上、振動吸収および荷重を受けるた めの形状によっては筒型ゴムマウントとしての軽量化がさほど期待できない場合 もある。
【0011】 そこで、本考案の目的とするところは、上記従来のエンジン支持構造における 問題に鑑み、軽量化および製造コストの低減を確保することのできる構造を備え たエンジン支持構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、請求項1記載の考案は、エンジンの支持およびエン ジンからの振動を抑制するために設けられているエンジンの支持構造であって、 エンジンとの連結部を構成する内筒と、 車体側との固定部を備え、上記内筒を内部に配置した状態で車体側で支持する ためのブラケット部と、 上記内筒および上記ブラケット部との間に配置されている弾性変形部とを備え 、 上記弾性変形部は、上記ブラケット部の内筒配置側の面の周方向に沿って複数 箇所で一体成形されたリーフスプリングを構成していることを特徴とするエンジ ン支持構造。
【0013】 請求項2記載の考案は、請求項1記載のエンジン支持構造において、 上記ブラケット部と弾性変形部とは、同じ材料の樹脂により一体成形されてい ることを特徴としている。
【0014】 請求項3記載の考案は、請求項1記載のエンジン支持構造において、 上記ブラケット部と弾性変形部とは、異なる機械的特性を設定されて形成され ていることを特徴としている。
【0015】 請求項4記載の考案は、請求項1記載乃至請求項3いずれかに記載のエンジン 支持構造において、 上記弾性変形部は、ブラケット部の径方向で撓み変形可能な彎曲部を形成され ていることを特徴としている。
【0016】
【作用】
本考案では、内筒とブラケット部との間にこれら両者間に張り渡されてリーフ スプリングを構成する弾性変形部が設けられている。しかも、弾性変形部は、ブ ラケット部と同じ材料の樹脂により一体成形することも可能である。従って、ブ ラケット部に充填される部品はブラケット部と一体のものですむので、部品点数 を減らして成形手順の簡素化および軽量化ができる。
【0017】 また、本考案では、ブラケット部と一体の弾性変形部が薄片で構成されるリー フスプリングとしての機能をもたせたものであるので、ブラケット部内部での占 有面積を少なくすることができ、これによって重量の増大を抑えることができる 。
【0018】
【実施例】
以下、図1および図2において本考案実施例の詳細を説明する。
【0019】 図1は、本考案によるエンジン支持構造の要部をなす筒型マウントを示してい る。本実施例は、従来、ゴムブッシュに用いられていた外筒およびこれの内面に 一体化されていたゴムを不要にした点を特徴としている。
【0020】 すなわち、筒型マウント10は、内筒12、ブラケット部14および弾性変形 部16によって構成されている。
【0021】 内筒12は、ブラケット部14の中心部に位置する金属製のパイプで構成され ており、後述する弾性変形部16のボス部16Aに一体化されている。
【0022】 一方、ブラケット部14は、内部に内筒12および後述する弾性変形部16を 配置するための開口14Aが形成されるとともに側面が上半周に連続して垂下す る面に形成されている樹脂成形部品である。そしてブラケット部14は、垂下部 底面に露出する雌ネジ部を持つ金属ナット18が装填され、この位置が車体側へ の取付け部とされている。
【0023】 また、ブラケット部14の垂下部には、厚さ方向に凹部14Bが形成されてい る。この凹部14Bは、ブラケット部14の肉部を少なくして軽量化を図るとと もに、成形時でのヒケやボイドを防止するための部分である。
【0024】 一方、弾性変形部16は、本実施例の特徴的な構造である。すなわち、弾性変 形部16は、本実施例の場合、ブラケット部14と同じ材料の樹脂によってブラ ケット部14と一体に成形された部分であり、ブラケット部14の中心位置に配 置される内筒12の外周面に対しては成形されたボス部14Aを介して一体化さ れている。そして、この弾性変形部16は、内筒12とブラケット部14との間 でブラケット部14の開口14Aの周方向に沿って複数箇所に張り渡されている 。
【0025】 また、弾性変形部16は、張り渡されている範囲の途中でブラケット部14の 径方向と直角な方向に膨出する彎曲部16Bが形成されている。これにより、ブ ラケット部14の径方向に撓み変形可能なリーフスプリングを構成している。従 って、弾性変形部16は、樹脂自体の弾性力に加えて彎曲部16Aを有するリー フスプリングとしての機能によってブラケット部14の径方向での負荷に対する 弾性力を高められている。
【0026】 また、弾性変形部16は、ブラケット部14の成形時にボス部14Aに対して 内筒12をインサートすることにより内筒12を支持するようになっているが、 内筒12の抜けを防止するための構造が設けられている。この抜け防止構造は、 図2に示すように、内筒12の外周面で軸方向の一部に形成された凹部12Aに より構成されており、この凹部12Aに対して弾性変形部16のボス部16Aを 構成する樹脂が充満することで、内筒12が軸方向にずれないようになっている 。
【0027】 次に、作用に付いて説明する。
【0028】 筒型マウント10は、内筒12および金属ナット18をインサートされた状態 でブラケット部14が成形されることにより構成される。従って、成形されたブ ラケット部14は、ボス部14Aを介して内筒12が一体化されるとともに内筒 12の外周面とブラケット部14の内周面との間に周方向に沿って複数の弾性変 形部16が設けられている。そして、このような筒型マウント10は、ブラケッ ト部14の底部に位置する金属ナット18に図示されないボルトを締結すること により車体側に固定される。
【0029】 一方、エンジンの振動は、内筒12を介して弾性変形部16に伝達される。弾 性変形部16では、樹脂自らの弾性力とリーフスプリングとしての機能とによっ て振動の大きさに応じて撓み変形することで制振する。
【0030】 本実施例によれば、彎曲部16Aを設けてリーフスプリングとしての機能を持 たせた弾性変形部16を形成したので、ブラケット部14内で充填される肉部を 少なくすることができる。ゴムを充填した場合に比べて筒型マウントとしての重 量を軽減することができる。また、ブラケット部は、内筒12との間に弾性変形 部16を延長させるだけであるので、従来必要とされていたゴムや外筒を不要に することができる。これによって、部品点数を低減することができるとともに、 ゴムを充填した場合に比べて筒型マウントとしての重量を軽減することができる 。
【0031】 なお、本実施例では、弾性変形部16の形状として、張り渡されている途中に 彎曲部を有する場合を対象として説明したが、本考案では、このような構造に限 られるものではない。例えば、彎曲部に代えて内筒12の外周面から延びる接線 方向に沿って傾斜した形状とすることも可能である。この場合には成形に用いら れる型の製作が簡単になる。要は、内筒とブラケット部との間で内筒からの振動 の伝達を弾性変形によって抑制できる形状であれば上記形状に限らないこと勿論 である。
【0032】 また、ブラケット14と弾性変形部16との間で機械的特性を異ならせること も可能である。これは、ブラケットに対しては、筒型マウントとしての必要強度 を満足させ、また、弾性変形部16に対しては、振動を吸収するための、所謂、 バネ定数を設定して、それぞれの部材に必要な機能を持たせるためである。そし て、この場合には、ブラケット側が硬質樹脂材料で、また弾性変形部側がブラケ ト側よりも軟質樹脂材料で構成されることが好ましい。ちなみに、弾性変形部は 、樹脂のみでなく、エラストマー、ゴム等の材料を選択することも可能である。 さらに、弾性変形部の設置個数に関して、あるいは、複数設けた場合の各弾性変 形部同士での形状や肉厚等に関しても、負荷あるいは振動の状態に応じて適宜変 更することは勿論可能である。
【0033】
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、ブラケット部を樹脂成形品で構成することがで きる。しかも、このブラケット部の内部に充填される弾性体も弾性変形部として 一体成形することにより設けられている。従って、ブラケット部内に充填される ゴムブッシュを不要にすることができるので、エンジン支持構造に用いられる筒 型マウントの構成部品の数を少なくすることができる。
【0034】 このように部品点数を少なくすることにより、筒型マウントを作る場合の工程 数を少なくすることができるので、製造コストを抑えることが可能になる。
【0035】 しかも、弾性変形部は、薄片により構成されるリーフスプリングとしての機能 をもたせてあるので、ブラケット部内部での占有面積を少なくすることができ、 これによって、ブラケット部の重量、引いては、エンジン支持構造に用いられる 筒型マウントの重量を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるエンジン支持構造の要部をなす筒
型マウントを示す正面図である。
【図2】図1に示した筒型マウントの横断面図である。
【符号の説明】
10 筒型マウント 12 内筒 14 ブラケット部 16 弾性変形部 16A 彎曲部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの支持およびエンジンからの振
    動を抑制するために設けられているエンジンの支持構造
    であって、 エンジンとの連結部を構成する内筒と、 車体側との固定部を備え、上記内筒を内部に配置した状
    態で車体側で支持するためのブラケット部と、 上記内筒および上記ブラケット部との間に配置されてい
    る弾性変形部とを備え、 上記弾性変形部は、上記ブラケット部の内筒配置側の面
    の周方向に沿って複数箇所で一体成形されたリーフスプ
    リングを構成していることを特徴とするエンジン支持構
    造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジン支持構造におい
    て、 上記ブラケット部と弾性変形部とは、同じ材料の樹脂に
    より一体成形されていることを特徴とするエンジン支持
    構造。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のエンジン支持構造におい
    て、 上記ブラケット部と弾性変形部とは、異なる機械的特性
    を設定されて形成されていることを特徴とするエンジン
    支持構造。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    のエンジン支持構造において、 上記弾性変形部は、ブラケット部の径方向で撓み変形可
    能な彎曲部を形成されていることを特徴とするエンジン
    支持構造。
JP1660793U 1993-03-11 1993-03-11 エンジン支持構造 Withdrawn JPH0669467U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010270912A (ja) * 2009-05-19 2010-12-02 Thales フレキシブル要素を有する貫通ピボット及びそのようなピボットを備える宇宙船
JP2017003062A (ja) * 2015-06-12 2017-01-05 株式会社ブリヂストン 防振装置
JP2017015207A (ja) * 2015-07-03 2017-01-19 日立アプライアンス株式会社 固定部材及びこれを備えた機器

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