JP2799394B2 - 摩擦締結要素 - Google Patents

摩擦締結要素

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JP2799394B2
JP2799394B2 JP4047890A JP4047890A JP2799394B2 JP 2799394 B2 JP2799394 B2 JP 2799394B2 JP 4047890 A JP4047890 A JP 4047890A JP 4047890 A JP4047890 A JP 4047890A JP 2799394 B2 JP2799394 B2 JP 2799394B2
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良明 芹澤
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動変速機のパワートレーンに多板クラッ
チや多板ブレーキ等として適用される摩擦締結要素に関
する。
(従来の技術) 最近、軽量化を狙って多板クラッチのピストンやクラ
ッチドラムをプレス成形したものが多用されている。
前者のピストンをプレス成形したものとしては、特開
昭57−200729号公報,特開昭61−175327号公報等に記載
されているものが知られ、また、後者のクラッチドラム
をプレス成形したものとしては、特開昭59−140925号公
報等に記載されているものが知られている。そして、こ
れらの多板クラッチには、ピストン油室の作動油をクラ
ッチ解放時に抜くために、ドリフトオンボール弁がピス
トン油室に臨んで設けられている。
しかしながら、前者のピストンをプレス成形したもの
にあっては、プレス成形品ではないクラッチドラム側
に、また、後者のクラッチドラムをプレス成形したもの
にあっては、プレス成形品ではないピストン側に、高精
度で円筒面と円錐面とを有するボール穴を機械加工し、
このボール穴にバルブボールを設ける構成となっている
為、多大な加工工数を要し非常に高価となっていた。
そこで、上記問題を解決するために、例えば、特開昭
59−175631号公報等に記載されているように、ボール穴
を有するボールシリンダを精度管理を行なって予め作
り、ピストンやドラムに形成したボールシリンダ圧入孔
にボールシリンダを圧入することでドリフトオンボール
弁を設ける技術が提案されるに至っている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、ボールシリンダ圧入方式の従来技術に
あっては、ピストンやドラムに形成したボールシリンダ
圧入孔にボールシリンダを圧入し、次に、ボールシリン
ダのボール穴にバルブボールを挿着し、最後に、ピスト
ン油室側からボール抜け止め用のリテーナを圧入するこ
とで行なわれる為、組付工数が多大となるばかりでな
く、リテーナのボール穴に対する圧入代が多く、組付後
にドリフトオンボールが作動しないような場合が生じる
という問題があった。
本発明は、上述のような問題に着目してなされたもの
で、ボールシリンダ圧入方式によるドリフトオンボール
弁を有する摩擦締結要素において、組付工数の低減や圧
入作業容易性を図りながらバルブボールの確実な作動を
保証することを課題とする。
(課題を解決するための手段) 上記課題を解決するために本発明の摩擦締結要素で
は、ボールシリンダ圧入方式によるドリフトオンボール
弁で、ボールシリンダ圧入孔のピストン油室側に予めボ
ール抜け止め用の内周側突起を形成する手段とした。
即ち、駆動側と被動側の動力伝達部材にそれぞれ一体
化可能とされるドラム及びハブと、該ドラム及びハブに
周方向固定で軸方向移動可能に設けられるドライブプレ
ート及びドリブンプレートと、該ドライブプレート及び
ドリブンプレートに摩擦締結力を付与するピストンと、
解放時に作動油を抜くためピストン油室に臨んで設けら
れるドリフトオンボール弁とを備えた摩擦締結要素にお
いて、前記ドラム及びピストンの少なくとも一方のピス
トン油室側に内周側突起を形成したボールシリンダ圧入
孔を開孔し、該ボールシリンダ圧入孔にバルブボールを
遊挿し前記突起の一部とはめ合い可能な切欠き部を有す
るボールシリンダを圧入することで前記ドリフトオンボ
ール弁を設けた。
(作 用) ドリフトオンボール弁の組付時には、ピストン油室側
に内周側突起を形成したボールシリンダ圧入孔にバルブ
ボールを遊挿したボールシリンダを圧入する作業のみで
組み付けられ、ドリフトオンボール弁の組付工数の低減
が図られるし、また、ボールシリンダの圧入時に内周側
突起が圧入ストッパの機能を果すことから圧入寸法や圧
入位置が規定され、ボールシリンダ圧入代の安定と圧入
作業容易性が図られる。
また、摩擦締結要素を締結する時には、ピストン油室
に供給される加圧作動油によりバルブボールがピストン
油室から離れる方向に移動して弁を閉鎖する。そして、
摩擦締結要素を解放する時には、ピストン油室の油圧低
下に伴なってバルブボールがピストン油室に向かう方向
に移動し、内周側突起によりバルブボールが抜け止めさ
れながら弁を解放する。
このように、バルブボールの確実な作動が保証され
る。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
第1図は実施例の多板クラッチ(摩擦締結要素の一
例)を示す断面図で、図外の駆動側動力伝達部材に固定
されるクラッチドラム1と、図外の被動側動力伝達部材
に固定されるクラッチハブ2と、前記クラッチドラム1
及びクラッチハブ2に周方向固定で軸方向移動可能にス
プライン結合され、互いに交互に配置されるドライブプ
レート3及びドリブンプレート4と、該ドライブプレー
ト3及びドリブンプレート4に摩擦締結力を付与するピ
ストン5と、ピストン油室6の加圧作動油を解放時に完
全に抜くために前記クラッチドラム1の外径位置に設け
られるドリフトオンボール弁7とを備えている。
尚、第1図中8はスナップリング、9はリテーニング
プレート、10はディシュプレート、11はリターンスプリ
ング、12はスプリングリテーナ、13,14はピストンシー
ル、15はクラッチ油孔である。
そして、前記ドリフトオンボール弁7は、第2図及び
第3図に示すように、クラッチドラム1のピストン油室
6側に内周側突起71を形成したボールシリンダ圧入孔72
を開孔し、該ボールシリンダ圧入孔72にバルブボール73
をボール穴74aに遊挿したボールシリンダ74を圧入する
ことで設けられている。
次に、作用を説明する。
(イ)ドリフトオンボール弁組付時 まず、精度管理されたボール穴74aを有するボールシ
リンダ74を予め製作して用意しておく。
そして、ドリフトオンボール弁7の組付時には、ピス
トン油室6側に内周側突起71を形成したボールシリンダ
圧入孔72にバルブボール73を遊挿したボールシリンダ74
を圧入する。
以上のように、ボールシリンダ74の圧入作業のみでド
リフトオンボール弁7を組み付けることができ、従来技
術のように、リテーナの圧入作業等を必要とせず、ドリ
フトオンボール弁7の組付工数の低減が図られる。
また、ボールシリンダ74の圧入時に内周側突起71が圧
入ストッパの機能を果すことから、内周側突起71の内面
71aにより圧入寸法Lが規定され、ボールシリンダ圧入
代の安定と共に圧入作業容易性が図られる。
(ロ)クラッチ作動時 多板クラッチを締結する時には、クラッチ油孔15から
ピストン油室6に加圧作動油が導入され、リターンスプ
リング11に抗してピストン5が第1図左方向にストロー
クし、ピストン油室6の圧力にピストン受圧面積を掛け
合わせた締結力をドライブプレート3及びドリブンプレ
ート4に付与することで行なわれる。そして、このクラ
ッチ締結作動によりクラッチドラム1からドライブプレ
ート3及びドリブンプレート4を介してクラッチハブ2
へトルク伝達が行なわれる。
このクラッチ締結作動には、ピストン油室6に供給さ
れる加圧作動油によりバルブボール73がピストン油室6
から離れる方向(第1図右方向)に移動し、油圧に応じ
た押付力でドリフトオンボール弁7を閉鎖する。
一方、多板クラッチを解放する時には、ピストン油室
6の加圧作動油をクラッチ油孔15からドレーンし、ピス
トン5をリターンスプリング11による付勢力で第1図右
方向にストロークさせ、ドライブプレート3及びドリブ
ンプレート4に付与していたクラッチ締結力を解除する
ことで行なわれる。
このクラッチ解放作動時には、ピストン油室6の油圧
低下に伴なってバルブボール73がピストン油室6に向か
う方向(第1図左方向)に移動し、内周側突起71により
バルブボール73が抜け止めされながらドリフトオンボー
ル弁7を解放し、ドリフトオンボール弁7からのケース
内気の導入によりクラッチ油孔15からの作動油ドレーン
を助長する。
以上のように、バルブボール73の抜け止め機能部品
を、予めボールシリンダ圧入孔72に形成した内周側突起
71としたことにより、従来技術のように、リテーナの圧
入によりバルブボールが作動しないというような事態の
発生が回避され、バルブボール73の確実な作動が保証さ
れる。
以上、実施例を図面に基づいて説明してきたが、具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても
本発明に含まれる。
例えば、実施例では多板クラッチの例を示したが、多
板ブレーキの場合にも同様に適用できる。
また、実施例では、クラッチドラム側にドリフトオン
ボール弁を設けた例を示したが、ピストン側にドリフト
オンボール弁を設けても良い。
また、プレス成形品によるドラムやピストンの場合に
は、内周側突起やボールシリンダ圧入孔を、プレス穿孔
と深絞り成形等により形成するようにしても良く、この
場合、高精度の機械加工を要さず、安価に製造できる。
(発明の効果) 以上説明してきたように、本発明にあっては、ボール
シリンダ圧入方式によるドリフトオンボール弁を有する
摩擦締結要素において、ボールシリンダ圧入孔のピスト
ン油室側に予めボール抜け止め用の内周側突起を形成す
る手段とした為、組付工数の低減や圧入作業容易性を図
りながらバルブボールの確実な作動を保証することが出
来るという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明実施例の多板クラッチ(摩擦締結要素)
を示す断面図、第2図は実施例多板クラッチのドリフト
オンボール弁部を示す拡大図、第3図は第2図矢印A方
向から視た図である。 1……クラッチドラム(ドラム) 2……クラッチハブ(ハブ) 3……ドライブプレート 4……ドリブンプレート 5……ピストン 6……ピストン油室 7……ドリフトオンボール弁 71……内周側突起 72……ボールシリンダ圧入孔 73……バルブボール 74……ボールシリンダ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動側と被動側の動力伝達部材にそれぞれ
    一体可能とされるドラム及びハブと、該ドラム及びハブ
    に周方向固定で軸方向移動可能に設けられるドライブプ
    レート及びドリブンプレートと、該ドライブプレート及
    びドリブンプレートに摩擦締結力を付与するピストン
    と、解放時に作動油を抜くためピストン油室に臨んで設
    けられるドリフトオンボール弁とを備えた摩擦締結要素
    において、 前記ドラム及びピストンの少なくとも一方のピストン油
    室側に内周側突起を形成したボールシリンダ圧入孔を開
    孔し、該ボールシリンダ圧入孔にバルブボールを遊挿し
    前記突起の一部とはめ合い可能な切欠き部を有するボー
    ルシリンダを圧入することで前記ドリフトオンボール弁
    を設けた事を特徴とする摩擦締結要素。
  2. 【請求項2】前記突起と切欠き部とは円周方向にはすき
    間があり、軸方向には圧入時のつきあてとなる形状であ
    ることを特徴とする請求項1記載の摩擦締結要素。
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