JP2000104810A - 自動変速機の多板ブレーキ構造 - Google Patents
自動変速機の多板ブレーキ構造Info
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Abstract
ことができて、第1多板ブレーキの締結開始域で共用ス
ナップリングの移動による変速ショックが防止される自
動変速機の多板ブレーキ構造を提供すること。 【解決手段】 トランスミッションケース1の外周部位
置に軸方向に直列配置された第1多板ブレーキ3の軸方
向移動の規制と第2多板ブレーキ4のピストンリテーナ
17の位置決めを共用化している共用スナップリング2
4を備えた自動変速機の多板ブレーキ構造において、共
用スナップリング24を、加工公差を考慮した最大リン
グ溝幅Wより大きな内径幅W1と、加工公差を考慮した
最小リング溝幅Wより小さな外径幅W2を持ち、且つ、
両側面の少なくとも一方の面に内外径の幅差を吸収する
テーパー面24bが形成されたスナップリングとし、共
用スナップリング24を、トランスミッションケース1
のリング溝23に対して軸方向の移動を許容しないテー
パー嵌合状態にて固定した。
Description
ンケースの外周部位置に軸方向に直列配置された第1多
板ブレーキ及び第2多板ブレーキとの間に共用スナップ
リングが設けられた自動変速機の多板ブレーキ構造の技
術分野に属する。
しては、例えば、実開平2−84058号公報に記載の
ものが知られている。
の外周部位置に軸方向に直列配置された第1多板ブレー
キ及び第2多板ブレーキと、トランスミッションケース
のリング溝に嵌合され、第1多板ブレーキの軸方向移動
を規制するスナップリングと、第2多板ブレーキを押圧
するピストンの油圧室を形成するピストンリテーナの軸
方向一端側の位置決めをするスナップリングとを共用化
している共用スナップリング20と、を備えた自動変速
機の多板ブレーキ構造が記載されている。
来の自動変速機の多板ブレーキ構造にあっては、軸方向
に隙間余裕を持った方形断面のリング溝に、方形断面の
共用スナップリングが嵌合されているものであるため、
第1多板ブレーキの締結開始域で一時的にブレーキ締結
容量の低下が生じ、変速ショックを生じるという問題が
ある。
動を規制する目的で設けられるスナップリングの場合、
図5に示すように、スナップリングには外径方向への弾
性力があるため、一度、多板ブレーキが締結されると多
板ブレーキが解放されても、スナップリングはリング溝
の他端方向へ押し付けられた位置に止まって保持されて
いる。この状態で多板ブレーキが締結されると、多板ブ
レーキのプレートが他端側に配置されているスナップリ
ングの位置まで移動し、ブレーキ締結が行なわれるた
め、変速ショックが起きることがない。
ブレーキの軸方向移動を規制するスナップリングと、第
2多板ブレーキを押圧するピストンの油圧室を形成する
ピストンリテーナの軸方向一端側の位置決めをするスナ
ップリングとを共用化している共用スナップリングの場
合、図6(イ) に示すように、第1多板ブレーキが解放状
態ではピストンリテーナに作用するリターンスプリング
力により共用スナップリングがリング溝の一端側に押し
付けられた状態となり、その後、第1多板ブレーキの締
結が開始されると、ブレーキ締結開始域である程度のブ
レーキ締結容量を持つまでは、図6(ロ) に示すように、
共用スナップリングがリング溝の一端側に押し付けられ
た状態を保つ。しかし、ブレーキ締結容量がリターンス
プリング力やスナップリング弾性力に打ち勝つレベルに
達すると、図6(ハ) に示すように、共用スナップリング
がリング溝の一端側から他端側へ移動する。このスナッ
プリングの移動中、ブレーキ締結容量が一時的に低下
し、変速ショックが生じる。
うに、リング溝に対して共用スナップリングを密に嵌合
し、共用スナップリングの軸方向移動を許容しないよう
に取り付ける案がある。
くとも加工公差の範囲でバラツキがあるため、共用スナ
ップリングの緊密嵌合を達成するには、少なくとも数種
類の軸方向幅が異なる共用スナップリングを用意しなけ
ればならずコスト増になると共に、リング溝の溝幅を確
認した上で、溝幅に最も合致する幅の共用スナップリン
グを選択し、強い力を加えながら選択された共用スナッ
プリングをリング溝に嵌合するという組み付け作業を要
するものであり、組み付けが困難であるという問題があ
る。
増を招くことがなく容易に組み付けることができて、第
1多板ブレーキの締結開始域で共用スナップリングの移
動による変速ショックが防止される自動変速機の多板ブ
レーキ構造を提供することにある。
の解決手段1(請求項1)は、トランスミッションケー
スの外周部位置に軸方向に直列配置された第1多板ブレ
ーキ及び第2多板ブレーキと、トランスミッションケー
スのリング溝に嵌合され、前記第1多板ブレーキの軸方
向移動を規制するスナップリングと、前記第2多板ブレ
ーキを押圧するピストンの油圧室を形成するピストンリ
テーナの軸方向一端側の位置決めをするスナップリング
とを共用化している共用スナップリングと、を備え、前
記ピストンリテーナの軸方向他端側の位置決めを、前記
油圧室の前記ピストンを挟んで反対側に配置されたリタ
ーンスプリングを介して行なう自動変速機の多板ブレー
キ構造において、前記トランスミッションケースは、軸
方向一端に開口部を設けると共に、前記共用スナップリ
ングを、加工公差を考慮した最大リング溝幅より大きな
内径幅と、加工公差を考慮した最小リング溝幅より小さ
な外径幅を持ち、且つ、両側面の少なくとも一方の面に
内外径の幅差を吸収するテーパー面が形成されたスナッ
プリングとし、該共用スナップリングを、トランスミッ
ションケースのリング溝に対して軸方向の移動を許容し
ないテーパー嵌合状態にて固定したことを特徴とする。 (解決手段2)上記課題の解決手段2(請求項2)は、
請求項1記載の自動変速機の多板ブレーキ構造におい
て、前記リング溝を、方形断面による溝とし、前記共用
スナップリングを、第1多板ブレーキ側の側面のみにブ
レーキ板に面接触するブレーキ板接触面とリング溝に線
接触するテーパー面が形成されたスナップリングとした
ことを特徴とする。 (解決手段3)上記課題の解決手段3(請求項3)は、
請求項1記載の自動変速機の多板ブレーキ構造におい
て、前記リング溝を、第1多板ブレーキ側の内側面のみ
にテーパー面が形成された溝とし、前記共用スナップリ
ングを、第1多板ブレーキ側の側面のみにブレーキ板に
面接触するブレーキ板接触面とリング溝のテーパー面に
面接触するテーパー面が形成されたスナップリングとし
たことを特徴とする。 (解決手段4)上記課題の解決手段4(請求項4)は、
請求項1記載の自動変速機の多板ブレーキ構造におい
て、前記リング溝を、第1多板ブレーキ側と第2ブレー
キ側との両内側面にテーパー面が形成された溝とし、前
記共用スナップリングを、第1多板ブレーキ側にリング
溝のテーパー面に面接触するテーパー面とブレーキ板に
面接触するブレーキ板接触面とが形成され、第2多板ブ
レーキ側にリング溝のテーパー面に面接触するテーパー
面とピストンリテーナに面接触するリテーナ接触面とが
形成されたスナップリングとしたことを特徴とする。
請求項1,2に記載の発明に対応する自動変速機の多板
ブレーキ構造である。
の多板ブレーキ構造を示す断面図で、1はトランスミッ
ションケース、2はサイドカバー、3は第1多板ブレー
キ、4は第2多板ブレーキ、5は第1ブレーキピスト
ン、6は第1油圧室、7は第1スプリングリテーナ、8
は第1リターンスプリング、9はリテーナ用スナップリ
ング、10は第1静止プレート、11は第1回転プレー
ト、12は第1回転ドラム、13は第2ブレーキピスト
ン、14は第2油圧室、15は第2スプリングリテー
ナ、16は第2リターンスプリング、17はピストンリ
テーナ、18は第2静止プレート、19は第2回転プレ
ート、20は第2プレート用スナップリング、21は第
2回転ドラム、22はスプライン部、23はリング溝、
24は共用スナップリング、25は締結ボルト、26は
トランスミッションケース1の開口部である。
ーキ4は、トランスミッションケース1の外周部位置に
軸方向に直列配置されている。
と前進3速位置とで締結されるブレーキであり、第1油
圧室6への圧油供給により第1ブレーキピストン5が図
面右方向にストロークし、交互に重ねられた第1静止プ
レート10と第1回転プレート11とが締結され、第1
回転ドラム12をケース固定とする。また、第1油圧室
6からの圧油排除により、第1リターンスプリング8に
よる付勢力で第1ブレーキピストン5が図面左方向にス
トロークして締結解放される。
と後退位置とで締結されるブレーキであり、第2油圧室
14への圧油供給により第2ブレーキピストン13が図
面右方向にストロークし、交互に重ねられた第2静止プ
レート18と第2回転プレート19とが締結され、第2
回転ドラム21をケース固定とする。また、第2油圧室
14からの圧油排除により、第2リターンスプリング1
6による付勢力で第2ブレーキピストン13が図面左方
向にストロークして締結解放される。
ミッションケース1のスプライン部22に形成されたリ
ング溝23に嵌合され、第1多板ブレーキ3の第1静止
プレート10の軸方向移動を規制するスナップリング
と、第2多板ブレーキ4を押圧する第2ブレーキピスト
ン13の第2油圧室14を形成するピストンリテーナ1
7の位置決めをするスナップリングとを共用化してい
る。 [要部構成について]図2は実施の形態1の自動変速機
の多板ブレーキ構造の共用スナップリング部を示す断面
図であり、3は第1多板ブレーキ、4は第2多板ブレー
キ、10は第1静止プレート、17はピストンリテー
ナ、23はリング溝、24は共用スナップリング、24
aはブレーキ板接触面、24bはテーパー面、24cは
第2ブレーキ側接触面、Wはリング溝幅、W1は内径
幅、W2は外径幅である。
方形断面による溝である。
を考慮した最大リング溝幅より大きな内径幅W1と、加
工公差を考慮した最小リング溝幅より小さな外径幅W2
を持ち、且つ、第1多板ブレーキ3側の側面のみに第1
静止プレート10に面接触するブレーキ板接触面24a
とリング溝23に線接触するテーパー面24bが形成さ
れている。尚、第2多板ブレーキ4側の側面は、ピスト
ンリテーナ17とリング溝23の内側面とに面接触する
第2ブレーキ側接触面24cとされている。
ンスミッションケース1のスプラン部22に形成された
リング溝23に対して軸方向の移動を許容しないテーパ
ー嵌合状態にて固定している。
プリングが軸方向にガタつかないで緊密嵌合を達成する
には、バラツキのあるリング溝の溝幅に最も合致する幅
の共用スナップリングを選択する手法があるが、この場
合、少なくとも数種類の軸方向幅が異なる共用スナップ
リングを用意しておく必要がありコスト増を招くし、ま
た、リング溝の溝幅と合致する幅の共用スナップリング
を選択する作業が必要であるし、また、寸法差がほとん
どないリング溝に共用スナップリングを嵌合させる作業
を必要とするものであり、組み付けが困難であった。
リング24は、加工公差を考慮した最大リング溝幅より
大きな内径幅W1と、加工公差を考慮した最小リング溝
幅より小さな外径幅W2を持ち、且つ、リング溝23に
線接触するテーパー面24bが形成されているため、加
工公差の範囲でバラツキのあるリング溝23に対し、差
し込み嵌合するだけで、内外径の幅差を吸収するテーパ
ー面24bのいずれかの位置がリング溝23との線接触
部となり、共用スナップリング24を、トランスミッシ
ョンケース1のリング溝23に対して軸方向の移動を許
容しないテーパー嵌合状態にて固定され、共用スナップ
リング24をリング溝23に対して組み付ける場合、コ
スト増を招くことがなく組み付けも容易となる。
けは、トランスミッションケース1の一端側に設けられ
た開口部26からピストンリテーナ17を組み付けた後
に行なう為、治具等により第2リターンスプリング16
を短縮させてリング溝23付近に充分な隙間を作ること
ができ、共用スナップリング24の組み付けが容易とな
る。 [変速ショック防止について]従来の軸方向に隙間余裕
を持った方形断面のリング溝に、方形断面の共用スナッ
プリングが嵌合されている構造の場合、軸方向に隙間余
裕があることで、第1多板ブレーキの締結開始域で一時
的にブレーキ締結容量の低下が生じ、変速ショックを生
じるという問題があった。
プリング24が、トランスミッションケース1のリング
溝23に対して軸方向の移動を許容しないテーパー嵌合
状態にて固定されているため、第1多板ブレーキ3の締
結開始域で共用スナップリング24の移動による変速シ
ョックが防止される。 [片側テーパー嵌合について]実施の形態1の場合、リ
ング溝23は、リング溝幅Wによる方形断面による溝と
し、共用スナップリング24は、第1多板ブレーキ3側
の側面のみに第1静止プレート10に面接触するブレー
キ板接触面24aとリング溝23に線接触するテーパー
面24bが形成されているスナップリングとした。
ング溝23を形成することができるし、片側のみをテー
パー面24bとした線材により共用スナップリング24
を製造すればよいため、例えば、リング溝にテーパ面を
形成したり、共用スナップリングの両面にテーパー面を
形成する場合に比べ、コスト及び加工工数を低減させる
ことができる。
の面側にテーパ面を形成するかについては、第1多板ブ
レーキ3の軸方向移動規制作用とピストンリテーナ13
の位置決め作用を考慮する必要がある。
パー面24bを形成したため、第2多板ブレーキ4に比
べて締結容量の大きな第1多板ブレーキ3の締結時、リ
ング溝23の内側面とに面接触する第2ブレーキ側接触
面24cにより締結反力を受けることができ、共用スナ
ップリング24のテーパー嵌合を達成しながら、第1多
板ブレーキ3の軸方向移動規制作用とピストンリテーナ
13の位置決め作用をうまく両立させることができる。 (実施の形態2)実施の形態2は請求項1,3に記載の
発明に対応する自動変速機の多板ブレーキ構造である。
レーキ構造の共用スナップリング部を示す断面図であ
り、3は第1多板ブレーキ、4は第2多板ブレーキ、1
0は第1静止プレート、17はピストンリテーナ、23
はリング溝、23bはテーパー面、24は共用スナップ
リング、24aはブレーキ板接触面、24bはテーパー
面、24cは第2ブレーキ側接触面、Wはリング溝幅、
W1は内径幅、W2は外径幅である。
第1多板ブレーキ3側の内側面のみにテーパー面23b
が形成された溝とし、共用スナップリング24を、第1
多板ブレーキ3側の側面のみに第1静止プレート10に
面接触するブレーキ板接触面24aとリング溝23の前
記テーパー面23bに面接触するテーパー面24bが形
成されたスナップリングとした例である。尚、他の構成
は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
リテーナ13の位置決め作用において共用スナップリン
グ24に加わる力を、互いに面接触するテーパー面23
bとテーパー面24bとで受けることができ、実施の形
態1に比べてピストンリテーナ13の位置決め支持力を
高めることができる。 (実施の形態3)実施の形態3は請求項1,4に記載の
発明に対応する自動変速機の多板ブレーキ構造である。
レーキ構造の共用スナップリング部を示す断面図であ
り、3は第1多板ブレーキ、4は第2多板ブレーキ、1
0は第1静止プレート、17はピストンリテーナ、23
はリング溝、23bはテーパー面、23dはテーパー
面、24は共用スナップリング、24aはブレーキ板接
触面、24bはテーパー面、24cは第2ブレーキ側接
触面、24dはテーパー面、Wはリング溝幅、W1は内
径幅、W2は外径幅である。
第1多板ブレーキ3側と第2ブレーキ4側との両内側面
にテーパー面23b,23dが形成された溝とし、共用
スナップリング24を、第1多板ブレーキ3側にリング
溝23のテーパー面23bに面接触するテーパー面24
bと静止プレート10に面接触するブレーキ板接触面2
4aとが形成され、第2多板ブレーキ4側にリング溝2
3のテーパー面23dに面接触するテーパー面24dと
ピストンリテーナ17に面接触するリテーナ接触面24
cとが形成されたスナップリングとした例である。尚、
他の構成は、実施の形態1と同様であるので説明を省略
する。
ー嵌合としているため、第1多板ブレーキ3の軸方向移
動規制とピストンリテーナ13の位置決めを高い支持力
にて達成できると共に、リング溝23へ共用スナップリ
ング24を組み付ける時、共用スナップリング24を傾
かせることなく整然とテーパー嵌合により取り付けるこ
とができる。
スミッションケースの外周部位置に軸方向に直列配置さ
れた第1多板ブレーキ及び第2多板ブレーキと、トラン
スミッションケースのリング溝に嵌合され、第1多板ブ
レーキの軸方向移動を規制するスナップリングと、第2
多板ブレーキを押圧するピストンの油圧室を形成するピ
ストンリテーナの軸方向一端側の位置決めをするスナッ
プリングとを共用化している共用スナップリングと、を
備え、前記ピストンリテーナの軸方向他端側の位置決め
を、油圧室のピストンを挟んで反対側に配置されたリタ
ーンスプリングを介して行なう自動変速機の多板ブレー
キ構造において、トランスミッションケースは、軸方向
一端に開口部を設けると共に、共用スナップリングを、
加工公差を考慮した最大リング溝幅より大きな内径幅
と、加工公差を考慮した最小リング溝幅より小さな外径
幅を持ち、且つ、両側面の少なくとも一方の面に内外径
の幅差を吸収するテーパー面が形成されたスナップリン
グとし、共用スナップリングを、トランスミッションケ
ースのリング溝に対して軸方向の移動を許容しないテー
パー嵌合状態にて固定したとしたため、コスト増を招く
ことがなく共用スナップリングをトランスミッションケ
ースの一端側に設けられた開口部から容易に組み付ける
ことができて、第1多板ブレーキの締結開始域で共用ス
ナップリングの移動による変速ショックを防止すること
ができるという効果が得られる。
記載の自動変速機の多板ブレーキ構造において、リング
溝を、方形断面による溝とし、共用スナップリングを、
第1多板ブレーキ側の側面のみにブレーキ板に面接触す
るブレーキ板接触面とリング溝に線接触するテーパー面
が形成されたスナップリングとしたため、請求項1記載
の発明の効果に加え、コスト及び加工工数を低く抑えた
構造としながら、第1多板ブレーキの軸方向移動規制作
用とピストンリテーナの位置決め作用をうまく両立させ
ることができる。
記載の自動変速機の多板ブレーキ構造において、リング
溝を、第1多板ブレーキ側の内側面のみにテーパー面が
形成された溝とし、共用スナップリングを、第1多板ブ
レーキ側の側面のみにブレーキ板に面接触するブレーキ
板接触面とリング溝のテーパー面に面接触するテーパー
面が形成されたスナップリングとしたため、請求項1記
載の発明の効果に加え、第1多板ブレーキの軸方向移動
規制とピストンリテーナの位置決めを高い支持力にて達
成することができる。
記載の自動変速機の多板ブレーキ構造において、リング
溝を、第1多板ブレーキ側と第2ブレーキ側との両内側
面にテーパー面が形成された溝とし、共用スナップリン
グを、第1多板ブレーキ側にリング溝のテーパー面に面
接触するテーパー面とブレーキ板に面接触するブレーキ
板接触面とが形成され、第2多板ブレーキ側にリング溝
のテーパー面に面接触するテーパー面とピストンリテー
ナに面接触するリテーナ接触面とが形成されたスナップ
リングとしたため、請求項1記載の発明の効果に加え、
第1多板ブレーキの軸方向移動規制とピストンリテーナ
の位置決めを高い支持力にて達成できると共に、リング
溝へ共用スナップリングを組み付ける時、共用スナップ
リングを傾かせることなく整然とテーパー嵌合により取
り付けることができる。
を示す断面図である。
の共用スナップリング部を示す断面図である。
の共用スナップリング部を示す断面図である。
の共用スナップリング部を示す断面図である。
プリング部を示す断面図である。
ナップリングを設けた場合の変速ショックを生じるメカ
ニズムの説明図である。
用スナップリングをリング溝に緊密嵌合させた断面図で
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 トランスミッションケースの外周部位置
に軸方向に直列配置された第1多板ブレーキ及び第2多
板ブレーキと、 トランスミッションケースのリング溝に嵌合され、前記
第1多板ブレーキの軸方向移動を規制するスナップリン
グと、前記第2多板ブレーキを押圧するピストンの油圧
室を形成するピストンリテーナの軸方向一端側の位置決
めをするスナップリングとを共用化している共用スナッ
プリングと、 を備え、前記ピストンリテーナの軸方向他端側の位置決
めを、前記油圧室の前記ピストンを挟んで反対側に配置
されたリターンスプリングを介して行なう自動変速機の
多板ブレーキ構造において、 前記トランスミッションケースは、軸方向一端に開口部
を設けると共に、 前記共用スナップリングを、加工公差を考慮した最大リ
ング溝幅より大きな内径幅と、加工公差を考慮した最小
リング溝幅より小さな外径幅を持ち、且つ、両側面の少
なくとも一方の面に内外径の幅差を吸収するテーパー面
が形成されたスナップリングとし、 該共用スナップリングを、トランスミッションケースの
リング溝に対して軸方向の移動を許容しないテーパー嵌
合状態にて固定したことを特徴とする自動変速機の多板
ブレーキ構造。 - 【請求項2】 請求項1記載の自動変速機の多板ブレー
キ構造において、 前記リング溝を、方形断面による溝とし、 前記共用スナップリングを、第1多板ブレーキ側の側面
のみにブレーキ板に面接触するブレーキ板接触面とリン
グ溝に線接触するテーパー面が形成されたスナップリン
グとしたことを特徴とする自動変速機の多板ブレーキ構
造。 - 【請求項3】 請求項1記載の自動変速機の多板ブレー
キ構造において、 前記リング溝を、第1多板ブレーキ側の内側面のみにテ
ーパー面が形成された溝とし、 前記共用スナップリングを、第1多板ブレーキ側の側面
のみにブレーキ板に面接触するブレーキ板接触面とリン
グ溝のテーパー面に面接触するテーパー面が形成された
スナップリングとしたことを特徴とする自動変速機の多
板ブレーキ構造。 - 【請求項4】 請求項1記載の自動変速機の多板ブレー
キ構造において、 前記リング溝を、第1多板ブレーキ側と第2ブレーキ側
との両内側面にテーパー面が形成された溝とし、 前記共用スナップリングを、第1多板ブレーキ側にリン
グ溝のテーパー面に面接触するテーパー面とブレーキ板
に面接触するブレーキ板接触面とが形成され、第2多板
ブレーキ側にリング溝のテーパー面に面接触するテーパ
ー面とピストンリテーナに面接触するリテーナ接触面と
が形成されたスナップリングとしたことを特徴とする自
動変速機の多板ブレーキ構造。前記を、としたことを特
徴とする自動変速機の多板ブレーキ構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27680598A JP3643712B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 自動変速機の多板ブレーキ構造 |
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JP27680598A JP3643712B2 (ja) | 1998-09-30 | 1998-09-30 | 自動変速機の多板ブレーキ構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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KR100793880B1 (ko) | 2006-08-14 | 2008-01-15 | 현대자동차주식회사 | 자동변속기 |
CN101846149A (zh) * | 2010-05-26 | 2010-09-29 | 厦门大学 | 一种多盘制动器 |
JP2015203845A (ja) * | 2014-04-16 | 2015-11-16 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置および画像形成装置 |
WO2019058886A1 (ja) * | 2017-09-20 | 2019-03-28 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 動力伝達軸 |
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- 1998-09-30 JP JP27680598A patent/JP3643712B2/ja not_active Expired - Fee Related
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