JPH0642402B2 - バリスタ - Google Patents

バリスタ

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JPH0642402B2
JPH0642402B2 JP1084461A JP8446189A JPH0642402B2 JP H0642402 B2 JPH0642402 B2 JP H0642402B2 JP 1084461 A JP1084461 A JP 1084461A JP 8446189 A JP8446189 A JP 8446189A JP H0642402 B2 JPH0642402 B2 JP H0642402B2
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JP
Japan
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varistor
zno
whiskers
present
tetrapot
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JP1084461A
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實 芳中
栄三 朝倉
光正 奥
光二郎 松尾
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はバリスタに関する。さらに詳しくは、酸化亜鉛
バリスタの改善に関する。
従来の技術 従来よりバリスタに酸化亜鉛(以下ZnOと表記する)が
使用されてきた。
すなわち、原料としてフランス法により微細な(1μm
以下)ZnO粉末と、副成分としてのBi2O3,Pr6O11,CoO,Mn
O,Cr2O3,Sb2O3,SiO2,TiO2などの金属酸化物を混合し、
造粒,成形の工程を経たのち焼成され、両面に銀ペース
トが焼付けられてバリスタとなるものであり、この時点
でZnO粒の大きさは10μm前後となった。
発明が解決しようとする課題 しかるに、この種のZnOバリスタは、安定な低電圧バリ
スタを得るのが難しく、また並列接続してパワーアップ
を図ることなどにも難点があった。
その他、静電容量を小さくすること、大直径化できるよ
うにすること、長さによって自由にバリスタ電圧を制御
すること、安価な製造方法などが課題であった。
課題を解決するための手段 本発明は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねて
得られたもので、高性能なバリスタを提供するものであ
る。
すなわち、本発明は、ZnOウイスカーを用いたことを特
徴としたバリスタである。
また、ZnOウイスカーの基部から先端までの長さが、6
μm以上で、アスペクト比が3以上である前記バリスタ
である。
さらに、ZnOウイスカーの形状がテトラポット状である
前記バリスタである。
また、ZnOウイスカーを主成分とし、その他の副成分と
混合し、焼結したことを特徴としたバリスタである。
作用 従来において、造粒の工程において微細な(1μm以
下)ZnO粉から結晶粒を成長させ、粒の大きさを制御す
ることによって各種定格のバリスタを得ていた。
一方、本発明においては、結晶粒の大きさの判明したZn
Oウイスカーを使用するため、造粒工程を省略すること
ができ、工程の簡素化と、特性の安定化および歩留まり
の向上が図ることができる。
特に低電圧バリスタにおいては均一な大きな結晶粒が必
要となるが、本発明におけるZnOウイスカーは大きさが
よく揃うため特に有効である。
また、本発明のバリスタでは、αの値が小から中程度の
ものが得られ易いため、並列接続でパワーアップ可能な
バリスタとなる。
さらに、本発明に用いるZnOウイスカーは、3次元のテ
トラポット構造のものが用いられ得るが、このZnOウイ
スカーを用いると、粒状粒子に比べて少ない粒界数で対
抗電極まで到達し得るため、この意味でも特に低電圧バ
リスタ設計の場合に有効となる。
実施例 以下に実施例を用いて具体的に説明するが、本発明は以
下の実施例に限定されるものではない。
本発明では、バリスタとして全く新規なZnOウイスカー
を用いる。このZnOウイスカーの中でも特に、テトラポ
ット構造のZnOウイスカーが有用である。このZnOウイス
カーは、表面に酸化皮膜を有する金属亜鉛粉末を酸素を
含む雰囲気下で加熱処理して生成することができる。得
られたテトラポット状ZnOウイスカーは、みかけの嵩比
重0.02〜0.1を有し、70wt%以上の高収率で極めて量産
的である。第1図および第2図はその電子顕微鏡写真で
生成品の一例を示す。これによると、前記の形状的,寸
法的特長が明確に認められる(テトラポット構造)。
ところで、テトラポット状ZnOウイスカーの針状結晶部
が、3軸、あるいは2軸、さらには1軸のものが混入す
る場合があるが、これは元来4軸の結晶の一部が折損し
たものである。また、このテトラポットZnOウイスカー
を混入する場合には、充分配慮しないと混合時や成形時
にテトラポット構造がくずれて、単純な針状ウイスカー
に変化する場合が多い。
このテトラポット状ZnOウイスカーのX線回折図をとる
と、すべてZnOのピークを示し、また、電子線回折の結
果も、転移,格子欠陥の少ない単結晶性を示した。ま
た、不純物の含有量も少なく、原子吸光分析の結果、Zn
Oが99.98%であった。
一方、単純な針状のZnOウイスカーも生成することがで
き、例えば金属亜鉛粉末を木炭等と同時に焼成して、ル
ツボの壁面等に生成させることができるが、量産的では
ない。
また、バリスタ性能の点から針状結晶部の長さが6μm
より小さなZnOウイスカーが大きな割合(例えば99wt%
以上)を示める系は好ましくない。好ましくは、針状結
晶部の長さが30μm以上のZnOウイスカーを3wt%以上
用いるのが望ましい。さらに望ましくは、長さが50μ
m以上のZnOウイスカーを70wt%以上用いるのが好まし
い。
次にZnOウイスカーのアスペクト比は平均で3以上望ま
しく、さらに望ましくは、平均で10以上が望ましい。
また、針状結晶部の基部の径で先端部の径を除した値
は、0.8以下がバリスタ特性から望ましく、好ましく
は、0.5以下、さらに好ましくは0.1以下が好ましい。
本発明で用いるZnOウイスカーの抵抗値範囲は、0.2mm厚
の圧粉状態(5kg/cm2,50DVC)で、10〜108Ω
-cmの範囲が可能であり、用途により使い分けるが、バ
リスタ性能からは6×102〜8×105Ω-cmが好ましく、
さらに生産コストを考慮に入れると、5×103〜8×104
Ω-cmが特に有効である。この範囲内のテトラポット状Z
nOウイスカー(平均脚長:70μm)を用いて、350
kg/cm2の圧粉(5mm厚)では1.2×107Ω-cm(ヒオキ社
製:デジタルテスターにて測定)を示した。一方、長さ
5mmの針状ウイスカーの両端に銀ペイントで電極をつ
け、この針状ウイスカーのV−I特性を測定し、DC3
0Vにおける針状ウイスカーの比抵抗を測定したとこ
ろ、約10Ω-cmであった。
本発明に用いるZnOウイスカーの抵抗値は、ウイスカー
製造時の焼成条件や、還元焼成処理あるいは、他の元素
(例えば、Al,Li,Cuなど)を適切な方法でドープするこ
とにより変えることもできる。
次に、本発明のバリスタは種々の形態で用いられること
ができる。
すなわち、ZnOウイスカーの粉体状態,圧粉状態,堆積
物状態,焼成状態などであり、それぞれにおいて、適切
な有機や無機系のバインダを使用することもできる。
特に、ZnOウイスカーと副成分を混合し、適当な条件で
焼結することにより優れたバリスタを得ることができ
る。その副成分には、Bi2O3,CoO,MnO,Sb2O3,MgO,Pr
6O11,PbO,BaO,NiO,Cr2O3,SiO2,TiO2等の金属酸化物の中
から、1種類または複数種類組み合わせて使用すること
ができる。また、別の副成分としては、粘土等を用いる
こともできる。
(実施例1) 表面に酸化皮膜を有する金属亜鉛粉末を酸素を含む雰囲
気下で加熱処理してテトラポット状ZnOウイスカーを生
成した。このZnOウイスカーは基部から先端までの長さ
が平均100μmで、基部の系の平均が5μmであり、
大部分がテトラポット構造をしていた。このとき、この
ウイスカーの抵抗値は、5kg/cm2,50VDC,20
0μm厚で、2.5×104Ω-cmであった。
次に、このZnOウイスカーを第3図の如く、銀製の平板
電極(電極面積:6.0cm2)間にはさみ、0.3kg/cm2の圧
力で均等に加圧した。この素子を用いてV−i特性を測
定したところ、第4図の如く大きな非直線性を示し、バ
リスタ特性を持つことがわかった。
(実施例2) 実施例1で用いたのと同じテトラポット状ZnOウイスカ
ー100重量部と、粘土20重量部を混合し、成形した
後、1200℃で4時間焼成して厚さ1mm,直径2cmの
素子を得た。このような、セラミックス的手法により得
た素子の両面に亜鉛を金属溶射し電極とした。
この素子のV−i特性を調べたところ、大きな非直線性
を示し、α=3.8であった。
発明の効果 近年、エレクトロニクスの進歩はめざましく、バリスタ
においても極めて多種多様な定格のものが求められるよ
うになってきた。例えば、電子機器のIC化による回路
電圧の低電圧化に伴い、極めて低電圧のサージ保護素子
への要望が強くなってきている。
かくの如き分野において本発明は極めて有用であり、そ
の産業性は、計り知れないものがある。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明に用いるZnOウイスカーの
結晶構造を示す電子顕微鏡写真、第3図は本発明のバリ
スタの模式的断面図、第4図は本発明のバリスタの電気
特性図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電圧非直線素子として酸化亜鉛ウイスカー
    を用いたことを特徴とするバリスタ。
  2. 【請求項2】酸化亜鉛ウイスカーの基部から先端までの
    長さが、6μm以上でアスペクト比が3以上である特許
    請求の範囲第1項記載のバリスタ。
  3. 【請求項3】酸化亜鉛ウイスカーの形状がテトラポット
    状である特許請求の範囲第1項または第2項記載のバリ
    スタ。
  4. 【請求項4】酸化亜鉛ウイスカーを主成分とし、その他
    の副成分と混合し、焼結したことを特徴とするバリス
    タ。
JP1084461A 1989-04-03 1989-04-03 バリスタ Expired - Lifetime JPH0642402B2 (ja)

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