JP2630156B2 - 半導体磁器組成物及びその製造方法 - Google Patents

半導体磁器組成物及びその製造方法

Info

Publication number
JP2630156B2
JP2630156B2 JP4071008A JP7100892A JP2630156B2 JP 2630156 B2 JP2630156 B2 JP 2630156B2 JP 4071008 A JP4071008 A JP 4071008A JP 7100892 A JP7100892 A JP 7100892A JP 2630156 B2 JP2630156 B2 JP 2630156B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
varistor
semiconductor
range
crystal grain
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP4071008A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05275213A (ja
Inventor
隆裕 高田
修 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Metal Industries Ltd filed Critical Sumitomo Metal Industries Ltd
Priority to JP4071008A priority Critical patent/JP2630156B2/ja
Publication of JPH05275213A publication Critical patent/JPH05275213A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2630156B2 publication Critical patent/JP2630156B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatuses And Processes For Manufacturing Resistors (AREA)
  • Thermistors And Varistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体磁器組成物及びそ
の製造方法、より詳細には電子機器等において発生する
ノイズ、パルス、静電気等から半導体部品及び回路を保
護するために利用されるよう容量性バリスタと呼称され
る電子部品を構成するための粒界絶縁型半導体磁器組成
物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータ及びOA機器等の情報処理
装置の普及にともない、これらデジタル機器が発生する
ノイズによるIC、トランジスタ等の半導体部品の誤動
作が問題となっており、また、半導体部品はサージ、パ
ルス、静電気等の高電圧で破壊され易いという欠点があ
るので、電子回路バリスタ素子を組み込んで各々の部品
を保護することが行なわれている。
【0003】 バリスタとは印加電圧により抵抗値が非
直線的に変化する機能素子であり、その電圧−電流特性
は、
【0004】
【数1】 I=KVα で表わされる。ここでIは素子を流れる電流値、Kはバ
リスタ固有係数、Vはバリスタ両端にかかる電圧値、α
は非直線性を示す係数(電圧非直線係数)である。
【0005】バリスタの評価は電圧非直線係数で表わさ
れ、電圧非直線係数αが大きければ、それにともなっ
て、バリスタ効果も大きくなる。SiC系バリスタの電
圧非直線係数αは3から7、ZnO系バリスタの電圧非
直線係数αは50から100にもなる。しかし、従来の
SiC、ZnO系バリスタは静電容量が低いために、高
周波成分を持つノイズを殆ど吸収することができなかっ
た。他方、セラミックコンデンサの静電容量は、ZnO
系バリスタの10倍から20倍程度と高く、このため前
記ノイズ等の吸収、除去に利用されている。逆に高電圧
には弱くサージ等により破壊されるといった欠点を有し
ていた。そこでZnO系バリスタとコンデンサを組み合
わせて並列回路を構成し、コンデンサに高周波ノイズを
吸収させる一方、バリスタで高電圧を吸収、除去するこ
とが行なわれていたが、このことは電子機器の小型化に
反し、実装面で非常に不利であった。そこで、一つの素
子でコンデンサ特性及びバリスタ特性の両機能を有し、
SrTiO3 を主成分とする複合機能素子として容量性
バリスタが開発され実用化されている。容量性バリスタ
にはSrTiO3 系(特開昭56−36103号公
報)、Sr1-x Bax TiO3 系(特開昭59−925
03号公報)等がある。これらの容量性バリスタは、S
rを主成分とし、副成分として半導体化剤であるNb、
Y、W、Ta、Dy等、電圧非直線係数改善剤としてC
u、Co、Mn、Ni、V等、焼結助剤であるSi、A
l、B等を組み合わせて添加したものを還元雰囲気中で
焼成して半導体磁器焼結体を得た後、この半導体磁器焼
結体の結晶粒界に絶縁層を形成するために、金属酸化物
として、Na化合物とB23 、Sb23 、TiO
2 、MoO3 、WO3 等が用いられている(特開昭61
−131501号公報)。又、半導体磁器組成物の中に
はSr1-x Cax TiO3 にNbあるいはMnを添加
し、結晶粒界にBi、Cu、Naを拡散させた組成物が
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
SrTiO3 系容量性バリスタは、バリスタ特性とコン
デンサ特性の両方の機能を持つ複合機能素子であり、か
つ小型であるという特徴をもつため、IC及びLSI等
が組み込まれる小型電子機器の保護に適している。しか
し、近年の半導体部品は動作電圧が低くなったと同時
従来の半導体部品では破壊されなかった比較的電圧の
パルス、静電気等で破壊されることがあり、そのような
半導体部品を有する高周波電子回路を保護する容量性バ
リスタとしては、より大きい電圧非直線係数、低いバリ
スタ電圧及び大きい絶縁抵抗を有し、かつコンデンサと
して大きい比誘電率、小さい誘電損失を持ったものが望
まれている。
【0007】これまで、大きい比誘電率でかつ低いバリ
スタ電圧特性を得るためには、素体の肉厚を薄くする
か、あるいは結晶粒径を大きくするか、いずれかの方法
がとられていた。しかし、素体の肉厚を薄くする方法で
は強度が低下し、さらに絶縁抵抗が低下して素子が電気
的に破壊され易くなるために限界があり、又、結晶粒径
を大きくする方法では焼成時に異常粒が成長して均一な
結晶粒径が得られないので、電圧非直線係数が低下し、
素子が破壊され易くなるという課題があった。
【0008】 本発明は上記した課題に鑑み発明さ
ものであって、定電圧で動作する半導体部品を搭載した
高周波電気・電子機器に使用する容量性バリスタに要求
される、大きい電圧非直線係数、低いバリスタ電圧、大
きい絶縁抵抗、大きい比誘電率および小さい誘電損失の
5つの条件を満足する容量性バリスタ用半導体磁器組成
物及びその製造方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に鋭意研究した結果、ABO3 で示されるペロブスカイ
ト型の結晶構造を有する半導体磁器は、非化学量論比
([A]/[B])の極僅かな変動と半導体焼成及び粒
界絶縁化焼成の焼成条件によって結晶粒径とそのばらつ
きが変化し、電圧非直線係数、バリスタ電圧、絶縁抵
抗、比誘電率及び誘電損失が変化するという知見が初め
て得られた。本発明は上記目的を達成するために、上記
知見に基づいてなされた発明であって、課題を解決する
ために本発明に係る半導体磁器組成物は、結晶粒内が
(Sr1-xCax)TiyNbzCuwO3 (式中、x,y,z及びwは
それぞれ、0.001≦x≦0.300、0.9900
≦y<1.3000、0.0001≦z≦0.010
0、0.0010≦w≦0.0200の範囲の値で、か
つy+zの値が1.0000<y+zの範囲の値)で示
される組成を有し、結晶粒界層にBi、アルカリ金属
と、Si及びAlから選んだ1種または2種が含まれて
いる半導体磁器組成物であって、平均結晶粒径が10〜
28μmであることを特徴としている。
【0010】また、上記の半導体磁器組成物の製造方法
においては、SrCO3 とCaCO3 の合計量100.00mo
lに対して、TiO2を99.00〜103.00mol、
Nb2O5 を0.005〜0.50molの範囲内の量で、
かつ前記TiO2と前記Nb2O5 の合計量が100molを超
える範囲内の量とCuO を0.10〜2.00molの量
の割合で混合し、さらにSiO2及びAl2O3 から選んだ1種
または2種を混合し、還元雰囲気中で1380〜155
0℃の温度範囲内で半導体化焼成を行い、焼成後の焼結
体にBiとアルカリ金属が含まれている金属酸化物を塗
布し、大気中で950〜1300℃の温度範囲内で粒界
絶縁化焼成することを特徴としている。
【0011】
【作用】半導体磁器組成物は、還元雰囲気中における半
導体化焼成工程で結晶粒内が半導体化されかつ結晶粒の
成長が行なわれ、粒界絶縁化焼成工程で、結晶粒内への
拡散剤の熱拡散及び結晶粒界の形成が同時に行われて、
粒界層を形成する。
【0012】静電容量を有するバリスタの特性のうち、
バリスタとしての特性は主として上記結晶粒間の粒界が
持つ特性を利用するものである。従って、バリスタとし
ての特性は主として上記結晶粒界の物質及び電極間の結
晶粒界の数によって決定される。
【0013】一方、コンデンサとしての特性である見か
けの比誘電率εapp は粒界の比誘電率εg を用いて
【0014】
【数2】 εapp =εg r/t で表わされ、全体の静電容量Cは
【0015】
【数3】 C= εapp S/d で与えられる。ここで、rは結晶粒径、tは結晶粒界層
の厚さ、Sは電極面積、dは電極間距離をそれぞれ表わ
している。
【0016】 従って、静電容量Cは結晶粒径rに比例
し、結晶粒界層の厚さtに反比例する。このような構造
を持つSrTiO3 系容量性バリスタでは、電極間の結
晶粒界の数が少ないため、バリスタ電圧が減少し、見か
けの比誘電率εapp は大きくなり、半導体化されること
により誘電損失は小さくなる。しかし一般にSrTiO
3 磁器は、異常粒成長が生じ易く混粒組織になり易いの
で電流の流れる方向の結晶粒界の数が場所によって異な
る傾向がある。また、各結晶粒界層の厚さや成分分布に
ばらつきを生じ易い。その結果、個々の粒界に印加され
る電圧及び個々の粒界の破壊電圧にばらつきが生じ、絶
縁抵抗が小さくなる。さらに混粒組織は、印加電圧に対
する電流の立ち上がりの鋭さを表わす指標である電圧非
直線係数α低下させる。従って、容量性バリスタに要
求される、大きい電圧非直線、低いバリスタ電圧、大き
い絶縁抵抗、大きい比誘電率および小さい誘電損失の5
つの条件を満足するためには、異常粒成長を抑制し、均
一で大きい結晶粒径を持つ組織にすることが必要であ
る。
【0017】半導体磁器の原料を配合して、還元雰囲気
中で1380〜1550℃の温度範囲内で半導体化焼成
を行い、焼成後の焼結体にBi及びアルカリ金属が含ま
れている金属酸化物を塗布し、大気中で950〜130
0℃の温度範囲内で粒界絶縁化焼成をして得られた(Sr
1-xCax)TiyNbzCuwO3 の各成分を請求範囲のように限定
した理由は次の通りである。
【0018】xの値が0では電圧非直線係数αは改善さ
れず、xの値の範囲が0.30を超えると、バリスタ電
圧が高くなる。yの値が0.9900未満では、平均結
晶粒径が小さくなり、その結果比誘電率が小さくなって
コンデンサとして十分に機能しなくなる。zの値が0で
は半導体化が十分に進まず、zの値が0.05を超える
と未反応の半導体化剤が結晶粒界に偏析し、拡散工程で
の結晶粒内の拡散層の高抵抗化を著しく妨げることとな
る。また、wの値が0では電圧非直線係数は改善され
ず、wの値の範囲が0.05を超えると見かけの比誘電
率εapp が低下する。
【0019】SiO2、Al2O3 は、均一な結晶粒径を形成さ
せるので絶縁抵抗が大きくなり、さらに電圧非直線係数
を大きくする。また、SiO2、Al2O3 は結晶粒界を形成
し、その結晶粒界が余剰のSr、 Ca、Ti、Nb、Cu を受け入れ
る傾向があるため、容量性バリスタの機能が発現する。
さらに、Bi及びアルカリ金属は粒内に拡散して高抵抗の
拡散層を形成し、電圧非直線係数の改善に寄与する。
【0020】また、焼成温度を限定した理由は次の通り
である。
【0021】半導体化焼成時の焼成温度を1380℃未
満にすると電圧非直線係数が小さく、誘電損失が大きく
なり、1550℃を超えると絶縁抵抗が大幅に小さくな
る。一方、粒界絶縁化焼成時の焼成温度を950℃未満
にすると粒界が絶縁化されず、1300℃を超えるとバ
リスタ電圧が大きくなる。
【0022】
【実施例】以下、本発明に係る容量性バリスタ用の半導
体磁器組成物及びその製造方法の実施例を説明する。
【0023】まず、セラミックス合成のための原料とし
て純度99.99%以上のSrCO3、CaCO3、 TiO2、 及び N
b2O5と、純度99.9%以上のCuO と純度99%以上の
SiO2及びAl2O3 のうちの少なくとも1種を表1に示した
組成比になるように調合を行なう。調合は各原料を正確
に秤量し、適量の玉石、分散剤、純水とともにポットミ
ル内で24時間混合を行う。混合されたスラリー状の原
料を脱水乾燥させ、解砕する。この解砕粉を例えばジル
コニア製の焼成ルツボ内に移し、仮焼合成を行う。所定
の固溶体が合成されていることをX線解析、組成分析等
で確認した。
【0024】次に解砕した仮焼合成粉を1.0μm前後
の均一粉に整粒する。この粉末に10Wt%のポリビニル
アルコール水溶液をバインダーとして添加混合し、造粒
する。この造粒粉末を直径10mm,厚さ500μmの円
板形状に加圧成形し、1000℃で脱脂する。この脱脂
体を例えばアルミナ製の焼成ルツボに充填し、還元雰囲
気中で半導体化焼成し、半導体化した焼結体を得る。半
導体化焼成は水素1〜15%、窒素85〜99%の混合
ガス雰囲気中で1380〜1550℃の温度範囲内で
2.0〜8.0時間焼成する。
【0025】次に得られた焼結体を有機溶剤、熱水中で
十分洗浄した後、表面に粒界絶縁化のための金属酸化物
ペーストを塗布し、乾燥する。ここで、金属酸化物ペー
ストは、Bi2O3 とNa2CO3を混合し、この混合物に有機溶
剤を混合し、混練して調合したものを使用し、その塗布
量は焼結体1gあたり20〜100 mg程度とする。金属酸
化物ペーストが塗布された焼結体を大気中、あるいは酸
素雰囲気中にて950〜1300℃の温度範囲内で0.
5〜4.0時間焼成し、焼結体の粒界が絶縁化されると
同時に粒内にBi、Naが熱拡散されて、容量性バリスタ用
半導体磁器組成物を得るBi及びNaが拡散されている
ことをEPMA等で確認した。
【0026】さらに前記半導体磁器組成物の特性を調べ
るために、その両面に銀ペーストを塗布し、800℃の
温度で焼き付けを行ない、電極を形成して素子を完成す
る。
【0027】完成した半導体磁器組成物の評価は、次の
ように行なった。
【0028】半導体磁器組成物の結晶粒径は、走査型電
子顕微鏡(SEM)による観察により測定した。表1の
平均結晶粒径は、同一ロットから半導体磁器組成物を無
作為に30個取り出し、結晶粒径を測定した値の平均で
ある。
【0029】電気的特性は、見かけの比誘電率εapp
誘電損失DF(%)をインピ−ダンスアナライザで絶縁
抵抗IR(Ω)、電圧非直線係数α及びバリスタ電圧V
1mAは直流定電圧電源を用いて評価した。見かけの比誘
電率εapp はAC1kHz、印加電圧 1Vで測定した静
電容量の値と素子の寸法から算出した値である。誘電損
失DF(%)は、AC1kHz、印加電圧1Vで測定し
た値である。また、絶縁抵抗IR(Ω)は半導体磁器組
成物の両面の電極間に直流電圧25Vを印加し、1分間に
流れる電流を測定し、その値から算出した値である。電
圧非直線係数α、バリスタ電圧V1mA は1vから100
Vまで5Vごとに1秒間電圧を印加したときの電流を測
定して得られた電流−電圧曲線から計算した。表1の電
気的特性のデータは、同一ロットから半導体磁器組成物
を100個取り出し、それらの平均値を示している。
【0030】
【表1】
【0031】
【表1の2】
【0032】
【表1の3】
【0033】
【表1の4】
【0034】
【表1の5】
【0035】
【表1の6】
【0036】
【表1の7】
【0037】
【表1の8】
【0038】
【表1の9】
【0039】表1から明らかなように、本発明に係る半
導体磁器組成物及びその製造方法によれば、半導体磁器
組成物の平均粒径を10〜28μmに抑制することがで
き、さらにそのばらつきが小さいので、見かけの比誘電
率εapp が10000以上で、誘電損失DFは1.5%
以下絶縁抵抗IRが 1.0×106 Ω以上、電圧非直線
係数αは10以上、バリスタ電圧V1mA は100V以
下、耐圧は250V以上の特性を有する素子ができ、コ
ンデンサ及びバリスタの優れた複合機能を有する。
【0040】尚、実施例では拡散剤としてBi2O3 とNa2C
O3の混合物を使用したが、Bi、アルカリ金属が含まれ
ている化合物または混合物であればよく、例えば、Na2C
O3の代わりK2CO3、Li2CO3、Rb2CO3、Cs2CO3を使用してもよ
い。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る半導体
磁器組成物にあたっては、(Sr1-xCax)TiyNbzCuwO3
(式中、x,y,z及びwはそれぞれ、0.001≦x
≦0.300、0.9900≦y<1.3000、0.
0001≦z≦0.0100、0.0010≦w≦0.
0200の範囲の値で、y+zの値が1.0000<y
+zの範囲の値)で示される組成を有し、結晶粒界層に
Bi及びアルカリ金属から選んだ1種又は2種以上と、
Si及びAlから選んだ1種または2種が含まれている
半導体磁器組成物であって、平均結晶粒径が10〜28
μmであるので、大きい電圧非直線係数、低いバリスタ
電圧、大きい絶縁抵抗、大きい比誘電率および小さい誘
電損失の5つの条件を満足する容量性バリスタが得られ
る。
【0042】また、上記記載の半導体磁器組成物の製造
方法において、SrCO3 とCaCO3 の合計量100.00m
olに対して、TiO2を99.00〜103.00mo
l、Nb2O5 を0.005〜0.50molの範囲内の量
で、かつ前記TiO2と前記Nb2O5の合計量が100mol
を超える範囲内の量とCuO を0.10〜2.00mol
の量の割合で混合し、さらにSiO2及びAl2O3 から選んだ
1種または2種を混合し、還元雰囲気中で1380〜1
550℃の温度範囲内で半導体化焼成を行い、焼成後の
焼結体にBiとアルカリ金属が含まれている金属酸化物
を塗布し、大気中で1000〜1350℃の温度範囲内
で粒界絶縁化焼成するので、従来プロセスを損なうこと
なく、コンデンサ特性とバリスタ特性との双方に優れた
半導体磁器組成物を得ることができる。従って、容量性
バリスタに要求される、大きい非直線係数、低いバリス
タ電圧、大きい絶縁抵抗、大きい比誘電率および小さい
誘電損失の5つの条件を満たす容量性バリスタ用半導体
磁器組成物及びその製造方法を提供し、その組成物から
製作された容量性バリスタは、高周波に対応した電気、
電子機器等に搭載される電気回路に使用することができ
る。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶粒内が(Sr1−xCa)Ti
    NbCu(式中、x,y,z及びwはそれぞ
    れ、0.001≦x≦0.300、0.9900≦y<
    1.3000、0.0001≦z≦0.0100、0.
    0010≦w≦0.0200の範囲の値で、かつy+
    の値が1.0000<y+zの範囲の値)で示される組
    成を有し、結晶粒界層にBi及びアルカリ金属と、Si
    及びAlから選んだ1種又は2種が含まれている半導体
    磁器組成物であって、平均結晶粒径が10〜28μmで
    あることを特徴とする半導体磁器組成物。
  2. 【請求項2】 SrCO3 とCaCO3 の合計量100.00m
    olに対して、TiO2を99.00〜103.00mo
    l、Nb2O5 を0.005〜0.50molの範囲内の量
    で、かつ前記TiO2と前記Nb2O5 の合計が100molを
    超える範囲内の量と、CuO を0.10〜2.00mol
    の量の割合で混合し、さらにSiO2及びAl2O3 から選んだ
    1種または2種を混合し、還元雰囲気中で1380〜1
    550℃の温度範囲内で半導体化焼成を行い、焼成後の
    焼結体にBiとアルカリ金属が含まれている金属酸化物
    を塗布し、大気中で950〜1300℃の温度範囲内で
    粒界絶縁化焼成することを特徴とする請求項1記載の半
    導体磁器組成物の製造方法。
JP4071008A 1992-03-27 1992-03-27 半導体磁器組成物及びその製造方法 Expired - Fee Related JP2630156B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4071008A JP2630156B2 (ja) 1992-03-27 1992-03-27 半導体磁器組成物及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4071008A JP2630156B2 (ja) 1992-03-27 1992-03-27 半導体磁器組成物及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05275213A JPH05275213A (ja) 1993-10-22
JP2630156B2 true JP2630156B2 (ja) 1997-07-16

Family

ID=13448051

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4071008A Expired - Fee Related JP2630156B2 (ja) 1992-03-27 1992-03-27 半導体磁器組成物及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2630156B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60165710A (ja) * 1984-02-07 1985-08-28 株式会社村田製作所 多機能素子
JPH0459656A (ja) * 1990-06-27 1992-02-26 Sumitomo Metal Ind Ltd 磁器組成物及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05275213A (ja) 1993-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2630156B2 (ja) 半導体磁器組成物及びその製造方法
JP2713040B2 (ja) 半導体磁器組成物及びその製造方法
JP2555791B2 (ja) 磁器組成物及びその製造方法
JPS63312616A (ja) 半導体磁器組成物
JP2580916B2 (ja) 磁器組成物及びその製造方法
JP2800268B2 (ja) 電圧依存性非直線抵抗体磁器組成物およびバリスタの製造方法
JP2727693B2 (ja) 電圧依存性非直線抵抗体磁器組成物およびバリスタの製造方法
JP2808775B2 (ja) バリスタの製造方法
JP3000847B2 (ja) 半導体磁器組成物及びその製造方法
JP3598177B2 (ja) 電圧非直線性抵抗体磁器
JP2555790B2 (ja) 磁器組成物及びその製造方法
JP2937024B2 (ja) 半導体磁器組成物とその製造方法
JP2830321B2 (ja) 電圧依存性非直線抵抗体磁器組成物およびバリスタの製造方法
JP2979915B2 (ja) 半導体磁器組成物及びその製造方法
JPH06204005A (ja) 半導体磁器組成物及びその製造方法
JP2903991B2 (ja) 半導体磁器組成物及びその製造方法
JP2998586B2 (ja) 半導体磁器組成物とその製造方法
JP2937039B2 (ja) 半導体磁器組成物とその製造方法
JP2789676B2 (ja) 電圧依存性非直線抵抗体磁器組成物およびバリスタの製造方法
JPH07144964A (ja) 半導体磁器組成物及びその製造方法
JP2900687B2 (ja) 半導体磁器組成物及びその製造方法
JPH038765A (ja) 電圧依存性非直線抵抗体磁器組成物およびバリスタの製造方法
JPH03138905A (ja) 電圧依存性非直線抵抗体磁器及びその製造方法
JPH038767A (ja) 電圧依存性非直線抵抗体磁器組成物およびバリスタの製造方法
JPH09171908A (ja) 半導体磁器組成物とその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090418

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees