JPH0639886Y2 - V溝カツタ− - Google Patents

V溝カツタ−

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JPH0639886Y2
JPH0639886Y2 JP1986107241U JP10724186U JPH0639886Y2 JP H0639886 Y2 JPH0639886 Y2 JP H0639886Y2 JP 1986107241 U JP1986107241 U JP 1986107241U JP 10724186 U JP10724186 U JP 10724186U JP H0639886 Y2 JPH0639886 Y2 JP H0639886Y2
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JP
Japan
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outer peripheral
abrasive
tip
base metal
groove cutter
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JP1986107241U
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JPS6313651U (ja
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耿一 鈴木
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Sankyo Diamond Industrial Co Ltd
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Sankyo Diamond Industrial Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はカッターに係り、特にモルタル・コンクリート
等の構造物にひび割れ等が発生した場合に、該構造物を
補修するため、発生したひび割れ等に溝を切るために使
用されるV溝カッターの改良に関するものである。
[従来の技術] 従来から、モルタル・コンクリート等の構造物にひび割
れ等が発生した場合、V溝カッターを用いてひび割れ部
分に溝を切り、その溝部に補修材料を充填してひび割れ
等の補修をしていた。
従来のこの種、V溝カッターの一例を第4図に示す。
第4図(A),(B)で示すように、V溝カッター40は
円形状の台金41と、該台金41の外周上に所定間隔で鑞付
けされた複数のダイヤモンド砥粒を含有する砥粒層チッ
プ42とで構成されている。
この種V溝カッター40の砥粒層チップ42は、断面が五角
形を成し、外周先端である頂角42aが鋭角をした角柱形
状をしている。
[従来技術の問題点] 上述のようなV溝カッター40は、砥粒層チップ42が間隔
を置いて鑞付けされているため、例えば図において時計
回りで回転すると、台金41と共に回転する各砥粒層チッ
プ42の角部42aが、溝切り加工時に被切削物であるモル
タルやコンクリートと衝突し、このとき生じる衝撃によ
って、いわゆるチップ飛びの危険が生じたり、カッター
自体の振れ、ガタ等の発生という問題があった。
またカッター自体の振れやガタの発生は、スムーズな作
業に支障を来たすことになり、騒音の発生等の問題も生
じることになる。
またV溝カッターは使用個所が補修用の溝切りのため、
切断用カッターと異なりチップを大きくする必要があ
り、従来のようなカッターでは、ダイヤモンド砥粒の使
用量が多くなって製造コストがかかるという問題があ
る。
さらに砥粒層チップは溝切り作業によって摩耗し、砥粒
層チップが可成り残っている状態(つまり砥粒層チップ
の中心部が残る状態)で事実上V溝カッターとして使え
なくなって不経済であるという問題もある。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案は、上述のような従来技術の問題点を解消してチ
ップ飛びの危険性がなく、作業性が良いV溝カッターの
提供を目的とする。
さらに本考案の他の目的は砥粒層チップを略使い切るま
で使用できる経済的なV溝カッターを安価に量産するこ
とである。
[問題点を解決するための手段] 本考案は、上記技術的課題を解決するためになされたも
のであり、V溝カッターを形成するにあたり、台金の外
周部を内円部より厚く形成した円形台金を用いて、この
円形台金の外周部を逆V字形に形成する。そして逆V字
形部分の傾斜した両側面にダイヤモンド等の砥粒を含有
する複数の砥粒層チップを、間隔を置いて、且つ交互に
形成した構成とする。
次に実施態様で示すように、複数の砥粒層チップの隣接
する端部を接合する構成とする。
また実施態様で示すように砥粒層チップの各々が先端部
において、全周にわたって繁っているように構成する。
さらに実施態様で示すように砥粒層チップの側面下端部
が全周にわたってつながった状態に形成する構成とす
る。
[作用] 本考案は上述のような構成からなるが、その作用を第1
実施例に基づいて説明する。
本考案におけるV溝カッターは、従来のV溝カッターと
同様に切削作業の供されるものである。
例えば第1実施例の第1図で示すように、外周部5を内
円部2bより厚く形成した円形の台金2の外周部5を、両
傾斜面5a,5a及び外周面5bで構成する。そして台金2の
外周部5より内円部2bを薄く形成しているので、V溝カ
ッター1を軽量化できると共に、外周部5の巾を広く形
成することによって、形成される溝の巾を大きくするこ
とができる。
また各砥粒層チップ3aは、外周部5の傾斜面5aから外周
面5bの略中央の位置まで同じ厚さで交互に固着されてい
るので、各砥粒層チップ3a,3aの摩耗が均一になり、砥
粒層チップ3の全厚さを全て使い切ることができる。
さらに、砥粒層チップ3を固着する台金2の外周部5を
逆V字状に形成して、その傾斜面5a,5aと外周面5bに砥
粒層チップ3を形成するので、ダイヤモンド砥粒の使用
量が少なくて済むことになる。
カッター1の全周にわたって外周部3bに形成された砥粒
層チップ3は、つながった状態で形成される。従って、
従来例のように各砥粒層チップ3が離れていないので、
切削加工時に生じるチップへの衝撃が激減し、作業がス
ムーズになり、チップ飛びの危険がなくなる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。但し、
当然のことであるが、以下の説明例に記載しまたは図示
している構成部品その他の部材及び配置等は、本考案を
限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
第1図は本考案の第1実施例を示し、第1図(A)はV
溝カッターの一部省略正面図、第1図(B)は第1図
(A)のI−I線による断面図、第1図(C)はV溝カ
ッター外周面の展開図、第1図(D)はV溝カッター外
周部の拡大部分断面図である。
第1図において、本例におけるV溝カッター1は、台金
2と、砥粒層チップ3とから構成されている。
台金2は、内円部2bと該内円部2bの外周に外周部5が形
成された円板であり、第1図(B)で示されるように外
周部5より内円部2bが薄く形成され、カッターの軽量化
がなされている。
該台金2の中央部には取付孔4が形成され、外周部5は
傾斜面5a,5aと、先端が平坦となっている外周面5bが形
成された、いわゆる矢尻状の逆V字形になっている。
そして外周部5に形成された傾斜面5a,5a及び外周面5b
には、ダイヤモンド砥粒を含有する砥粒層チップ3が固
着されている。
砥粒層チップ3は所定の大きさのチップ3a,3a・・で形
成され、該チップ3a,3aが一定の間隔を置いて台金2の
両傾斜面5a,5a及び外周面5bに交互に形成されている。
各チップ3aは、傾斜面5aから外周面5bの略中央の位置ま
で同じ厚さで形成され、外周部5の傾斜面5a,5aに交互
に固着されている。
そして、間隔を置いて交互に固着されたチップ3a,3a・
・は、第1図(C)で示すように、外周部5b上に固着さ
れたチップ先端部3bのコーナー部3cにおいて、隣接する
コーナー部3cと互いに接合されている。このようにカー
ター1の全周にわたって外周面3bに形成された砥粒層3
はつながった状態で形成されている。
上述のような砥粒層チップ3の形成技術としては、例え
ば、台金2の外周部5に形成された傾斜面5aに砥粒層チ
ップ3a,3a・・を所定間隔で交互に且つ隣接する各チッ
プ3a,3aの端部が接合するように配置して、ホットプレ
スによって焼結すると同時に台金2に固着することによ
って形成することができる。
第2図は本考案の第2の実施例を示し、第2図(A)は
第1図(C)と同様なV溝カッター外周面の展開図、第
2図(B)は第2図(B)のII-II線による拡大断面図
である。
なお以下に説明する実施例については、第1実施例と同
一部材等には同一符号を付してその説明を省略する。
本例では、台金2の外周部5を形成する外周面5bの面積
(巾α)を第1実施例よりも巾広に形成する。そして、
該外周面5b上に砥粒層23bを環状に且つ傾斜面5aと同一
厚さに形成している。他は第1実施例と同様である。
本例における砥粒層チップ23の形成方法としては、台金
2の外周面5bの部分に帯状砥粒層23bと、各チップ23aを
別個に形成して台金2の外周部5と焼結結合しても良
い。本例のように構成することによって、カッターの安
定性が増加する。
なお第1実施例と同様に、台金2の外周部5に形成され
た傾斜面5aと外周面5bに、外周面5bと傾斜面5aに整合す
る形状の砥粒層チップ23a,23a・・を所定間隔で交互に
且つ隣接する各チップ23a,23aの端部が接合するように
配置して、ホットプレスによって各砥粒層チップ23を焼
結すると同時に台金2に固着しても良い。
第3図は本考案の第3実施例を示すV溝カッターの一部
省略正面図である。
本例では、第2実施例で説明したV溝カッターの砥粒層
側面下端部にも砥粒層33を台金2の外周部全周にわたっ
て形成したものである。他は第2実施例と同様である。
本例のように構成することによって、砥粒層の側面部の
摩耗を減少することができる。
なお、上記各実施例において、台金には適宜冷却、騒音
防止のための孔、スリット等を形成することができる。
[考案の効果] 本考案は上記のように、台金の外周部が台金の内円部よ
り厚く形成された円形台金の外周部を逆V字形に形成
し、該逆V字形部分の傾斜した両側面にダイヤモンド等
の砥粒を含有する複数の砥粒層チップを、間隔をおい
て、且つ前記傾斜した両側面に交互に形成したので、台
金の外周部の幅を内周部の幅より広く形成して、切削形
成する溝の幅を大きくできると共に、V溝カッターを軽
量にすることができ、傾斜面した両側面に砥粒層チップ
を形成するのでダイヤモンド砥粒層の使用量がすくなく
できると共に、砥粒層チップをほぼ使い切るまで使用で
きる経済的なV溝カッターを提供することができる。ま
た砥粒層チップの各々の先端部が隣接する砥粒層チップ
の先端部と少なくとも接合させたり、砥粒層チップの各
々が先端部において、全周にわたって繋っているように
構成したり、砥粒層チップの側面下端部が全周にわたっ
て繋った状態にすると、切削加工時の各砥粒層チップの
受ける衝撃を軽減でき、チップ飛びの危険性がなく砥粒
層チップの安定性が良好になり、作業性が良いV溝カッ
ターを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示し、第1図(A)はV
溝カッターの一部省略正面図、第1図(B)は第1図
(A)のI−I線による断面図、第1図(C)はV溝カ
ッター外周面の展開図、第1図(D)はV溝カッター外
周部の拡大部分断面図、第2図は本考案の第2の実施例
を示し、第2図(A)は第1図(C)と同様なV溝カッ
ター外周面の展開図、第2図(B)は第2図(A)のII
-II線による拡大断面図、第3図は本考案の第3図の実
施例を示す部分正面図、第4図は従来例を示し第4図
(A)は第1図(A)と同様なV溝カッターの正面図、
第4図(B)は第4図(A)のIII-III線による断面図
である。 1……V溝カッター、2……台金、 3,3a,23,23a……砥粒層チップ、 4……取付孔、5……外周部、 5a……傾斜面、5b……外周面。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】台金の外周部が台金の内円部より厚く形成
    された円形台金の外周部を逆V字形に形成し、該逆V字
    形部分の傾斜した両側面にダイヤモンド等の砥粒を含有
    する複数の砥粒層チップを、間隔をおいて、且つ前記傾
    斜した両側面に交互に形成したことを特徴とするV溝カ
    ッター。
  2. 【請求項2】前記砥粒層チップの各々の先端部が隣接す
    る砥粒層チップの先端部と少なくとも接合していること
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載のV溝
    カッター。
  3. 【請求項3】前記砥粒層チップの各々が先端部におい
    て、全周にわたって繋っていることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項記載のV溝カッター。
  4. 【請求項4】前記砥粒層チップの側面下端部が全周にわ
    たって繋った状態になっていることを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項乃至第3項いずれか記載のV溝
    カッター。
JP1986107241U 1986-07-13 1986-07-13 V溝カツタ− Expired - Lifetime JPH0639886Y2 (ja)

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JPS6313651U (ja) 1988-01-29

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