JPH0639843B2 - コンクリート型枠用塗装木質板およびその製造方法 - Google Patents

コンクリート型枠用塗装木質板およびその製造方法

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JPH0639843B2 JP34112589A JP34112589A JPH0639843B2 JP H0639843 B2 JPH0639843 B2 JP H0639843B2 JP 34112589 A JP34112589 A JP 34112589A JP 34112589 A JP34112589 A JP 34112589A JP H0639843 B2 JPH0639843 B2 JP H0639843B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は新規なコンクリート型枠用塗装木質板およびそ
の製造方法に関するもので、その目的とするところは、
コンクリートの硬化を妨げることなく、かつ、型枠とコ
ンクリートの剥離が容易で、しかも平滑で光沢を有する
コンクリート硬化面を得ることができるコンクリート型
枠用塗装木質板を提供することにある。
〔従来の技術〕
近年、コンクリート型枠擁木質板、特にコンクリート型
枠用合板は原木の枯渇等の事情からコンクリートの硬化
不良を起し易い不純物(糖質成分等)を多く含む木材が
素材に使用されるようになってきた。
その結果、コンクリートの硬化不良により施工表面が固
まり難く、また、粉吹きが多くなる等平滑性が損なわれ
ると共に、型枠合板の表面にコンクリートの断片(ノ
ロ)が付着するようになり、型枠としての再使用が不可
能となる等の重大な問題が生じ、その解決が急がれてい
る。
そこで、この付着物を除去するため、ケレンがけが行わ
れているが、その結果、型枠合板表面が荒されたり欠損
したりしてしまうため、転用回数が低下し、再使用が困
難となる等の問題点を有する。
この問題点を解決する手段として、従来からコンクリー
ト型枠用合板の表面に溶剤型ウレタン塗料や無溶剤型ウ
レタン塗料等を塗装したコンクリート型枠用塗装合板の
使用が試みられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、溶剤型ウレタン塗料は、生産性や作業性
が悪いのみならず、使用する有機溶剤が作業員の健康を
害する等の理由により労働安全衛生上の規制が強化され
つつある。
一方、無溶剤型ウレタン塗料は、基板となる木質材料と
の濡れ性が悪く、塗布時に巻き込み泡が多くなり、また
基板の導管中に存在する水分と架橋剤であるイソシアネ
ート化合物が反応して炭酸ガスを発生し、これが塗膜中
に気泡を形成させる原因となる等、多くの問題点を有し
ている。すなわち、濡れ性が悪く、かつ、水分との反応
性の高い無溶剤型ウレタン塗料を木質基板の上塗り樹脂
液(トップコート)に使用するためには、塗膜が平滑で
造膜速度が速く、かつ、膜中の水分ができるだけ少ない
うえに木質基板との濡れや上塗り樹脂層との密着性が優
れた下塗り樹脂液(アンダーコート)による前処理が必
要である。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らはこれら多くの問題点を解決するため種々研
究を重ねた結果、合板等のごとき木質板の表面に高価な
無溶剤型ウレタン塗料または紫外線硬化型ウレタン塗料
を塗装する前に、安価な水性ラテックスおよび/または
水性樹脂エマルジョン(以下、単に水性エマルジョンと
いう)、イソシアネート化合物、および充填剤を主成分
とする樹脂液を下塗り塗装し、木質板の目止めを施した
後、無溶剤型ウレタン塗料または紫外線硬化型ウレタン
塗料を上塗り塗装することにより、上記従来の課題を解
決したコンクリート型枠用塗装木質板を得ることができ
ることを見出し本発明を完成した。
すなわち、本発明は、 (1) 水性ラテックスおよび/または水性エマルジョ
ン、イソシアネート化合物、および充填剤を主成分とす
る下塗り樹脂層、 水性ラテックスおよび/または水性エマルジョン、イ
ソシアネート化合物、天然または/および合成増粘剤、
および充填剤を主成分とする下塗り樹脂層、または 水性ラテックスおよび/または水性エマルジョン、イ
ソシアネート化合物、ホルムアルデヒド系樹脂、樹脂用
硬化剤、および充填剤を主成分とする下塗り樹脂層、と 無溶剤型ウレタン塗料または紫外線硬化型ウレタン塗料
を主成分とする上塗り樹脂層 とを有する木質板から成るコンクリート型枠用塗装木質
板、ならびに (2) 木質板の表面に、水性ラテックスおよび/または
水性エマルジョン、イソシアネート化合物、および充填
剤を主成分とする下塗り樹脂層、水性ラテックスおよ
び/または水性エマルジョン、イソシアネート化合物、
天然または/および合成増粘剤、および充填剤を主成分
とする下塗り樹脂層、または水性ラテックスおよび/
または水性エマルジョン、イソシアネート化合物、ホル
ムアルデヒド系樹脂、樹脂用硬化剤、および充填剤を主
成分とする下塗り樹脂液、を塗布した後乾燥、硬化せし
めて均一な樹脂皮膜を形成する第1工程と、 該樹脂皮膜の上に無溶剤型ウレタン塗料または紫外線硬
化型ウレタン塗料を主成分とする上塗り樹脂液を塗布し
た後硬化せしめて均一な樹脂皮膜を形成する第2工程 とから成るコンクリート型枠用塗装木質板の製造方法、 よりなるものである。
上塗り樹脂液用の無溶剤型ウレタン塗料または紫外線硬
化型ウレタン塗料は、従来の溶剤型ウレタン塗料、溶剤
型アクリル塗料、ポリ塩化ビニリデン塗料と比較して、
作業環境、生産性、コンクリートに対する剥離性、コン
クリート成形物の仕上り面の平滑性が良い等コンクリー
ト型枠用塗料として多くの優れた特長を有しており、従
って、この塗料を塗装した合板はコンクリート型枠とし
ての転用回数も多い。
しかし、これらの塗料を合板表面に直接塗布すると、導
管孔や表原板の割れに起因する巻き込み泡による空気が
塗膜に入り込み、気泡を形成して表面の平滑性を損なう
という欠点を生ずる。また、合板に含まれる水分とイソ
シアネートが反応して炭酸ガスが放出されることによっ
て塗装面の平滑性を失ったり硬化不良を引き起こす原因
となる。さらに、導管孔や原板割れ等の間隙に高価な無
溶剤型ウレタン塗料または紫外線硬化型ウレタン塗料が
浸透、充填するため該塗料を多量に消費することになり
経済的にも好ましくない。
そこで、本発明は、この上塗り樹脂層と木質板との間
に、新たに上塗り樹脂と密着性が良いのみならず、木質
板とも濡れや密着性が良く、しかも耐水性に優れ、透水
性の少ない、かつ、安価な水性ラテックスおよび/また
は水性エマルジョン、イソシアネート化合物、および充
填剤を主成分とする下塗り樹脂層を設けることにより上
記問題点を完全に解決したものである。
以下、下塗り樹脂液(下塗り塗料)および上塗り樹脂液
(上塗り塗料)について述べるが、特記しない限り部は
重量部、%は重量%を示す。
本発明において、下塗り樹脂液として使用する水性ラテ
ックスまたは水性エマルジョンは、具体的には、クロロ
プレン系ラテックス、ポリアクリルエステル系ラテック
ス、ポリ塩化ビニリデン系ラテックス、スチレン・ブタ
ジエン系ラテックス、およびポリウレタン系エマルジョ
ン、ポリエステル系エマルジョン、エポキシ樹脂系エマ
ルジョン、酢酸ビニール系エマルジョン、酢酸ビニール
・アクリル系エマルジョン等、従来から公知の水性ラテ
ックスまたは水性エマルジョンを挙げることができる。
これらの水性ラテックスまたは水性エマルジョンは、下
塗り樹脂液全量に対し20〜80%程度使用するものである
が、好ましくは35〜60%の範囲内が適当である。水性ラ
テックスまたは水性エマルジョンの使用量がこれ以下に
なると造膜性が低下し、塗膜にクラックが発生し易くな
り、一方、これ以上になると造膜性は良いが、種類によ
り上塗り樹脂液との密着性が低下する。
水性ラテックスまたは水性エマルジョンは、通常固形分
35〜60%のものが使用される。
また、イソシアネート化合物としては、分子内に2個以
上のイソシアネート基を有する化合物が好ましく、ジフ
ェニルメタンジイソシアネート、ヘキメチレンジイソシ
アネート、トリレンジイソシアネート、キシリデンジイ
ソシアネート、ナフタリンジイソシアネートのようなジ
イソシアネート類やウレタンプレポリマーと呼ばれるポ
リエーテルまたはポリエステルとイソシアネート基を残
存させたものでもよい。この内、ジフェニルメタンジイ
ソシアネートが特に好ましい。これらイソシアネート化
合物の配合量は、水性ラテックスまたは水性エマルジョ
ン 100部に対し1〜50部程度が好ましい。イソシアネー
ト化合物の使用量がこれ以下になると耐水性が低下し、
一方、これ以上になると充填部が発泡して平滑な塗膜を
得ることが困難となる。
さらに、天然または合成増粘剤としては、アラビアゴ
ム、アルギン酸、カゼイン、グルテン、澱粉類、天然ガ
ム類、およびポリビニールアルコール、カルボキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセ
ルロース、アルギン酸ナトリウム、カゼインナトリウム
等がある。これら天然または合成増粘剤の配合量は、水
性ラテックスまたは水性エマルジョン 100部に対し1〜
50部程度使用するものであるが、好ましくは、1〜30部
の範囲内が適当である。天然または合成増粘剤の使用量
がこれ以下になると増粘効果が得られなくなり、一方、
これ以上になると塗膜の耐水性が低下する。
また、充填剤としては、炭酸カルシウム、ゼオライト、
タルク、クレー、ベントナイト、珪藻土、マイカ、木粉
等がある。これら充填剤の配合量は、水性ラテックスま
たは水性エマルジョン 100部に対し20〜200 部程度使用
するものであるが、好ましくは、50〜150 部の範囲内が
適当である。充填剤の使用量がこれ以下になると、木質
基板の導管孔や溝割れ部入への充填効果が低下して塗膜
の平滑性が損なわれる。一方、これ以上になると耐水
性、耐クラック性が低下してしまう。
ホルムアルデヒド系樹脂としては、ユリア樹脂、メラミ
ン樹脂、ユリア・メラミン共縮合樹脂、グアナミン樹
脂、フェノール樹脂、アミノ樹脂、変性フェノール樹
脂、レゾルシノール樹脂等、従来公知のホルムアルデヒ
ド系樹脂が使用でき、これらホルムアルデヒド系樹脂の
配合量は、水性ラテックスまたは水性エマルジョン 100
部に対し10〜80部程度使用するものであるが、好ましく
は、30〜50部の範囲内が適当である。ホルムアルデヒド
系樹脂の使用量がこれ以下になると塗膜に硬さと、より
強力な耐水性の付与が望めなくなる。一方、これ以上に
なると、耐クラック性が低下する。
ホルムアルデヒド系樹脂用硬化剤としては、有機スルホ
ン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、塩化アンモニウ
ム、パラホルムアルデヒド等、従来から公知の硬化剤が
使用できる。
本発明の下塗り樹脂液にはこれら各成分のほかに、必要
に応じて、シリコーン等のごとき消泡剤、アクリルコポ
リマー等の成分からなるレオロジー改質剤(粘性付与
剤)、パラフィンエマルジョン、シリコン樹脂、フッソ
樹脂等のごとき撥水剤、ホルマリンや有機スズ系、ハロ
ゲン化フェノール系、有機ヨウ素系等の防カビ剤、酸化
チタン、カーボンブラック、ベンガラ、黄鉛、EMカラ
ー、AMカラー等のごとき無機系または有機系の着色剤
等が適宜添加、使用できる。
これらの化合物からなる下塗り樹脂液は、合板等の木質
板の表面に、フローコーター、ロールコーター、スプレ
ー、刷毛、スクイズコーター、ナイフコーター等を用
い、湿潤物として50〜 300g/m2程度均一に塗布す
る。次ぎに、50〜 100℃の乾燥機により乾燥した後、必
要に応じサンダーにて塗布面を平滑に研磨することによ
って、合板表面に均一な下塗り樹脂皮膜層を形成するこ
とができる。
湿潤状態の下塗りの樹脂液は、1回で塗布しても良い
が、数回に分けて塗布、乾燥工程を繰り返すことにより
平滑な下塗り塗装合板を得ることができる。
本発明は、このようにして得られた下塗り塗装済合板
に、無溶剤型ウレタン塗料または紫外線硬化型ウレタン
塗料を主成分とする樹脂液を上塗り塗装する。
本発明において、上塗り樹脂液として使用する無溶剤型
ウレタン塗料としては、水酸基を2個以上有する化合物
(以下ポリオールという)を主成分とし、これに触媒、
顔料の添加剤を混合して成る第1液と、イソシアネート
基を2個以上有する化合物(以下ポリイソシアネートと
いう)を主成分とする第2液から成るものである。ポリ
オール成分としては、一般にポリウレタン合成に使用さ
れるものでも使用できる。例えば、ポリエーテルポリオ
ール、ポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリ
オール、ポリブタジエンポリオール、等を単独または混
合して使用することができ、使用温度において液状のも
のが好ましい。ポリイソシアネートとしては、トリレン
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ポリメリックメチレンジイソシアネート(MD
I)、ヘキサメチレンジイソシアネート等の一般にウレ
タンの合成に使用されているものであり、ポリオールと
一部反応させて得られる末端イソシアネートのプレポリ
マーも使用できる。ポリイソシアネートは使用温度にお
いて液状であるものが好ましい。硬化速度を調整するた
めには触媒を使用する。また、硬化した塗装板を着色す
る場合には顔料を適宜添加することができる。その他、
消泡剤、平滑剤等の助剤も使用することができる。これ
らの添加剤はポリオールを主成分とする第1液に添加す
ることが好ましい。
また、紫外線硬化型ウレタン塗料としては、アクリル
酸、メタクリル酸と水酸基を2個以上有する化合物のモ
ノエステルで、水酸基の残った化合物と前記ポリイソシ
アネートの反応により得るウレタン化アクリル酸または
メタクリル酸エステルをモノマーとして重合するもので
ある。このモノマーに重合開始剤、光増感剤、希釈モノ
マー、消泡剤等を添加してなるものである。紫外線硬化
型ウレタン塗料は合板に塗装した後、紫外線を照射する
ことにより硬化するものである。
これらの無溶剤型ウレタン塗料または紫外線硬化型ウレ
タン塗料の塗料法としては、下塗り樹脂液と同様の方法
で塗装が可能である。これらの塗料を上塗り樹脂液とし
て使用すると、下塗り樹脂層によって合板等、木質板の
導管孔や原板の割れ部分が補修され、かつ、合板からの
水分が遮断されているため、平滑な塗装面が得られる。
〔実施例〕
次に本発明を実施例により説明するが、本発明はこれら
に限定されるものではない。
実施例1 水性ラテックス(日本合成ゴム(株)製、JSR−068
8)20部および水性エマルジョン(日本合成ゴム(株)
製、AE516)30部に分散剤として10%ヘキサメタリ
ン酸ソーダ1部を混合した後、充填剤として重質炭酸カ
ルシウム(白石工業(株)製、P−10)40部を投入し、
ディスパーで攪拌した。
次に、着色剤として黄色ベンガラ 4.5部を加え、充分に
混合、分散した後、水5部を添加した粘度を 200〜 300
ボイズ/25℃に調節した。
さらに、架橋剤として液状のジフェニルメタンジイソシ
アネート化合物(NCO含有率31.3%)4部を加え素早
く混合して下塗り塗料を調製した。
この下塗り塗料を厚さ12mmのJAS型枠合板の表面に、
塗布量が90〜 110g/m2になるようにナイフコーター
により均一に塗布した。
下塗り塗料を塗布した合板を、70℃の熱風乾燥機で10分
間乾燥した後、粒度#120 のベルトサンダーにより表面
を研磨した。
この操作を2回繰り返して下塗り樹脂層を形成した。
該下塗り樹脂層を有する塗装合板の表面に、上塗り塗料
として無溶剤型ウレタン((株)ホーネンコーポレーショ
ン製、CPN−064) 100部に架橋剤(同社製、CP
−B)65部を回転速度2500rpm の回転ローターで素早く
混合したものを吐出した。
吐出した無溶剤型の上塗り塗料を、次いでスクイズロー
ルにより70〜 100μmの膜厚に均一に引き伸ばした後、
該上塗り塗料を硬化させるために、この塗装合板を90℃
の乾燥機中に10分間保持して本発明のコンクリート型枠
用塗装合板を得た。
実施例2 実施例1の下塗り塗料に、さらに合成増粘剤としてヒド
ロキシプロピルメチルセルロース(信越化学工業(株)
製、メトローズ65SH−400)の5%水溶液20部を
配合することによって下塗り塗料を調製した。この下塗
り塗料を使用したほかは実施例1と同様にして本発明の
コンクリート型枠用塗装合板を得た。
実施例3 実施例1の下塗り塗料に、さらにホルムアルデヒド系樹
脂として水溶性メラミン樹脂液((株)ホーネンコーポレ
ーション製、ML−044)40の樹脂用硬化剤として塩
化アンモニウム2部を配合すると共に、充填剤として重
質炭酸カルシウムの代わりにカオリン(土屋カオリン工
業(株)製、STカオリン)30部を使用することによって
下塗り塗料を調製した。この下塗り塗料を使用したほか
は実施例1と同様にして本発明のコンクリート型枠用塗
装合板を得た。
実施例4 実施例1で上塗り塗料として使用した無溶剤型ウレタン
塗料の代わりに紫外線硬化型ウレタン塗料(第一工業製
薬(株)製、ニュウフロンティアSK−1)を使用し、こ
の上塗り塗料をフローコーターにより塗布量35〜40g/
2になるように実施例1と同じ下塗り樹脂層を有する
塗装合板の表面に均一に塗布した。
該上塗り塗料を塗布した合板は、間隙3cm幅に 200Wの
紫外線ランプが2個設置されているオーブンの中を通過
させて上塗り樹脂層を硬化させ、本発明のコンクリート
型枠用塗装合板を得た。
比較例1 実施例1で製造した下塗り樹脂層のみを有する塗装合板
をコンクリート型枠用塗装合板とした。
比較例2 実施例1で上塗り塗料として使用した無溶剤型ウレタン
塗料を、下塗り塗料を塗布することなく、直接厚さ12mm
のJAS型枠合板の表面に塗布してコンクリート型枠用
塗装合板とした。
比較例3 実施例4で上塗り塗料として使用した紫外線硬化型ウレ
タン塗料を、下塗り塗料を塗布することなく、直接厚さ
12mmのJAS型枠合板の表面に塗布してコンクリート型
枠用塗装合板とした。
これら実施例および比較例により製造したコンクリート
型枠用塗装合板の性能を測定した結果を次表に示す。
〔発明の効果〕 本発明のごとく、木質板の表面に水性ラテックスおよび
/または水性エマルジョン、イソシアネート化合物、お
よび充填剤を主成分とする下塗り樹脂層と無溶剤型ウレ
タン塗料または紫外線硬化型ウレタン塗料を主成分とす
る上塗り樹脂層を設けることにより、表面樹脂層への気
泡の混入を防止し、平滑で光沢のあるコンクリート型枠
用塗装木質板を安価に製造することができるのみなら
ず、該コンクリート型枠用塗装木質板はコンクリートの
硬化不良を起し易い成分を多く含む南洋材、アフリカ材
を基材として使用しても何等問題無く、通常のコンクリ
ート型枠以上の転用回数が可能となる。また、該コンク
リート型枠用塗装木質板は、コンクリートの硬化を妨げ
ることなく、型枠とコンクリートの剥離が容易で、しか
も平滑で光沢を有するコンクリート成形物の硬化面を得
ることができるという著しい技術進歩をもたらしたもの
である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水性ラテックスおよび/または水性樹脂エ
    マルジョン、イソシアネート化合物、および充填剤を主
    成分とする下塗り樹脂層と無溶剤型ウレタン塗料または
    紫外線硬化型ウレタン塗料を主成分とする上塗り樹脂層
    とを有する木質板から成るコンクリート型枠用塗装木質
    板。
  2. 【請求項2】水性ラテックスおよび/または水性樹脂エ
    マルジョン、イソシアネート化合物、天然または/およ
    び合成増粘剤、および充填剤を主成分とする下塗り樹脂
    層と無溶剤型ウレタン塗料または紫外線硬化型ウレタン
    塗料を主成分とする上塗り樹脂層とを有する木質板から
    成るコンクリート型枠用塗装木質板。
  3. 【請求項3】水性ラテックスおよび/または水性樹脂エ
    マルジョン、イソシアネート化合物、ホルムアルデヒド
    系樹脂、樹脂用硬化剤、および充填剤を主成分とする下
    塗り樹脂層と無溶剤型ウレタン塗料または紫外線硬化型
    ウレタン塗料を主成分とする上塗り樹脂層とを有する木
    質板から成るコンクリート型枠用塗装木質板。
  4. 【請求項4】木質板の表面に、水性ラテックスおよび/
    または水性樹脂エマルジョン、イソシアネート化合物、
    および充填剤を主成分とする下塗り樹脂液を塗布した後
    乾燥、硬化せしめて均一な樹脂皮膜を形成する第1工程
    と、該樹脂皮膜の上に無溶剤型ウレタン塗料または紫外
    線硬化型ウレタン塗料を主成分とする上塗り樹脂液を塗
    布した後硬化せしめて均一な樹脂皮膜を形成する第2工
    程とから成るコンクリート型枠用塗装木質板の製造方
    法。
  5. 【請求項5】木質板の表面に、水性ラテックスおよび/
    または水性樹脂エマルジョン、イソシアネート化合物、
    天然または/および合成増粘剤、および充填剤を主成分
    とする下塗り樹脂液を塗布した後乾燥、硬化せしめて均
    一な樹脂皮膜を形成する第1工程と、該樹脂皮膜の上に
    無溶剤型ウレタン塗料または紫外線硬化型ウレタン塗料
    を主成分とする上塗り樹脂液を塗布した後硬化せしめて
    均一な樹脂皮膜を形成する第2工程とから成るコンクリ
    ート型枠用塗装木質板の製造方法。
  6. 【請求項6】木質板の表面に、水性ラテックスおよび/
    または水性樹脂エマルジョン、イソシアネート化合物、
    ホルムアルデヒド系樹脂、樹脂用硬化剤、および充填剤
    を主成分とする下塗り樹脂液を塗布した後乾燥、硬化せ
    しめて均一な樹脂皮膜を形成する第1工程と、該樹脂皮
    膜の上に無溶剤型ウレタン塗料または紫外線硬化型ウレ
    タン塗料を主成分とする上塗り樹脂液を塗布した後硬化
    せしめて均一な樹脂皮膜を形成する第2工程とから成る
    コンクリート型枠用塗装木質板の製造方法。
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