JP3113970B2 - 塗装型枠合板の製造方法 - Google Patents

塗装型枠合板の製造方法

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JP3113970B2
JP3113970B2 JP08209094A JP20909496A JP3113970B2 JP 3113970 B2 JP3113970 B2 JP 3113970B2 JP 08209094 A JP08209094 A JP 08209094A JP 20909496 A JP20909496 A JP 20909496A JP 3113970 B2 JP3113970 B2 JP 3113970B2
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靖 田代
和仁 三枝
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規なコンクリート
型枠用塗装合板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、コンクリート型枠用合板は原木の
枯渇等の事情からコンクリートの硬化不良を起こしやす
い不純物(糖質成分等)を多く含む木材が素材に使用さ
れるようになった。その結果、コンクリートの硬化不良
により施工表面が固まり難く、また粉吹きが多くなる等
平滑性が損なわれると共に、型枠合板の表面にコンクリ
ートの断片(ノロ)が付着するようになり、型枠として
の再使用が不可能となる等の問題が生じ、その解決が急
がれている。
【0003】このため、従来からコンクリート型枠用合
板の表面に溶剤型あるいは無溶剤型ウレタン樹脂塗料を
塗装する方法が試みられている。しかしながら、溶剤型
ウレタン塗料は、生産性や作業性が悪いのみならず、使
用する有機溶剤が作業員の健康を害する等の理由により
労働安全衛生上の規制が強化されつつある。一方、無溶
剤型ウレタン樹脂塗料は、基板となる木質材料との濡れ
性が悪く、塗布時に巻き込み泡が多くなり、また、基板
の導管中に存在する水分と架橋剤であるイソシアネート
化合物が反応して炭酸ガスを発生し、これが塗膜中に気
泡を形成させる原因となる等、多くの問題点を有してい
る。すなわち、濡れ性が悪く、かつ、水分との反応性の
高い無溶剤型ウレタン樹脂塗料を木質基板の上塗り塗布
液(トップコート)に使用するためには、塗膜が平滑で
造膜速度が速く、かつ膜中の水分ができるだけ少ないう
えに木質基板との濡れや上塗り樹脂層との密着性が優れ
た下塗り樹脂液(アンダーコート)による前処理が必要
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】こうした問題を解決す
るために、本発明者らは先に合板等の木質板の表面に無
溶剤型ウレタン樹脂塗料又は紫外線硬化型塗料を塗装す
る前に、水性ラテックスや水性樹脂エマルジョン、イソ
シアネート化合物及び充填剤を主成分とする樹脂液を下
塗り塗装した後に無溶剤型ウレタン樹脂塗料または紫外
線硬化型塗料を上塗り塗装する方法を見出した(特公平
6−39843号公報)。しかし、最近の東南アジア諸
国による原木輸出の制限政策、世界的規模で展開してい
る熱帯雨林保護運動等により、従来のような良質な広葉
樹の原木が入手困難となっており、その結果として、種
々の接着阻害成分を多量に含んだ低級の広葉樹材、或は
年輪や節等により表面が著しく平滑性を欠いた針葉樹材
等が増加し、上記アンダーコート、トップコートの併用
による塗装方式では、原木表面の欠点をカバーすること
が困難となってきた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
難問を解決するために鋭意検討を重ねた結果、合板等の
木質板の表面に無溶剤型ウレタン樹脂塗料又は紫外線硬
化型塗料からなる上塗り塗布液(トップコート)を塗布
するに先立ち、該板面に前処理として高硬度・高固形分
表面処理剤を塗布して該板面の表面を目止め、補修する
工程を施すと、昨今の低劣な原木を使用しても仕上がり
表面の良好な塗装型枠用合板が得られることを見出し本
発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、 (1)木質板の表面を、TAPPI・T402om−8
3に準拠して測定した際にNo.2濾紙に対する浸透度
が300秒以下であるプライマーで処理した後、該板面
に、不揮発分が70%以上で硬化後にアスカーD型硬度
計による塗膜硬度が50度以上となる高硬度・高固形分
表面処理剤を塗布して該板面の表面を目止め、補修する
工程(目止め補修工程)と、その上に、無溶剤型ウレタ
ン樹脂塗料又は紫外線硬化型塗料からなる上塗り塗布液
を塗布してほぼ均一で平らな塗膜を形成する上塗り工程
とを施すことからなる塗装型枠合板の製造方法、及び、
【0007】(2)木質板の表面を、TAPPI・T4
02om−83に準拠して測定した際にNo.2濾紙に
対する浸透度が300秒以下であるプライマーで処理
た後、該板面に、 a.不揮発分が70%以上で硬化後にアスカーD型硬度
計による塗膜硬度が50度以上となる高硬度・高固形分
表面処理剤を塗布して該板面の表面を目止め、補修する
工程と、 b1.水性ラテックス及び/又は水性樹脂エマルジョ
ン、イソシアネート化合物及び/又はアジリジン化合
物、及び充填剤を主成分とする下塗り樹脂液、又は、 b2.水性ラテックス及び/又は水性樹脂エマルジョ
ン、イソシアネート化合物及び/又はアジリジン化合
物、ホルムアルデヒド系樹脂、樹脂用硬化剤及び充填剤
を主成分とする下塗り樹脂液を塗布する下塗り工程と
を、a工程とb工程のいずれか一方の工程を先に行った
後に、他方の工程を施し、その後、無溶剤型ウレタン樹
脂塗料又は紫外線硬化型塗料からなる上塗り塗布液を塗
布する上塗り工程を施すことからなる塗装型枠合板の製
造方法、よりなるものである。
【0008】上記の各方法において、目止め補修工程後
又は下塗り工程後に板面にバフ処理、サンダー処理等
(以下、単にサンダー処理という)を施すと、更にその
後の塗装効果を高めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明におけるプライマーとして
は、アクリル樹脂エマルジョン、アクリル・スチレン樹
脂エマルジョン、ポリウレタンディスパージョン、エポ
キシ樹脂エマルジョン等や木材と反応して造膜するイソ
シアネート化合物があり、木材内部からの糖の移動を阻
止し、木材表面の寸法安定性に寄与できるものならば良
い。特にTAPPI・T402om−83に準拠して測
定したプライマーのNo.2濾紙に対する浸透度が30
0秒以下の範囲に入るものが好ましい。これは、浸透性
が上記範囲のプライマーを塗布すると、プライマーが木
質材の表層部に一部が含浸硬化して表面部を強化し、木
質材と高硬度・高固形分表面処理剤との密着性を向上せ
しめるとともに、また、木質材の収縮、膨張に伴う塗装
面の平滑性の低下を抑制することができるからである。
プライマーの塗装はスプレー、ロールコーター、フロー
コーター、ナイフコーター等の通常の塗装手段により行
い、塗布量は木質材によって異なるが10〜120g/
程度塗装する。塗装後、必要に応じて乾燥処理を施
してもよい。
【0010】本発明において使用する高硬度・高固形分
表面処理剤は、虫ピン、ワレ、目ボレ、節穴、春秋材等
の肌荒れ、欠点の表面を目止め補修するために、不揮発
分が70%以上であること及び次の工程までに適当な硬
さが得られることを必要とするので、最低造膜温度が5
℃以上の水性ラテックス及び水性樹脂エマルジョン、ホ
ルムアルデヒド系樹脂及び有機ポリイソシアネートから
なる群から選ばれた物質の1種または2種以上と、必要
に応じて多官能アジリジン化合物、発泡剤、充填剤又は
専用硬化剤とからなる塗布剤が用いられる。
【0011】表面処理剤のうち、特に硬化後の塗膜硬度
が、JIS K6902(熱硬化性樹脂化粧板試験方
法)の耐摩耗性の試験による180番の研磨材(ベルト
サンダー)で500回転後の研削量が0.7g以上であ
るものが好ましい。さらに、本発明における表面処理剤
は、硬化後にアスカーD型硬度計による塗膜硬度が50
度以上好ましくは55〜80度の範囲に入るものが良い
(JISK−7215、ASTM D2240に準
拠)。この要件は、硬化後のサンダー処理を容易にし、
かつ次に塗布される塗布液との密着性を向上させ、仕上
がり状態を良好とさせる。この表面処理剤を塗布する目
止め補修工程は、木質板の表面状態に応じて、下塗り工
程を施した後に実施しても良い。
【0012】本発明において、下塗り樹脂液として使用
する水性ラテックス又は水性エマルジョンは、具体的に
はクロロプレン系ラテックス、ポリアクリルエステル系
ラテックス、ポリ塩化ビニリデン系ラテックス、スチレ
ン・ブタジエン系ラテックスおよびポリウレタン系エマ
ルジョン、ポリエステル系エマルジョン、エポキシ樹脂
系エマルジョン、酢酸ビニル系エマルジョン、酢酸ビニ
ル・アクリル系エマルジョン等、従来から公知の水性ラ
テックス又は水性エマルジョンを挙げることができる。
これらの水性ラテックス又は水性エマルジョンは、下塗
り樹脂液全量に対して20〜80重量%の範囲で使用す
るものであるが、好ましくは25〜55重量%の範囲内
が適当である。水性ラテックス又は水性エマルジョンの
使用量がこれ以下になると造膜性が低下し、塗膜にクラ
ックが発生しやすくなり、一方、これ以上になると造膜
性は良いが、種類によりその後に塗布することのある目
止め補修用の表面処理剤又は上塗り塗布液との密着性が
低下することがあるので前記の範囲に定めた。
【0013】イソシアネート化合物としては、分子内に
2個以上のイソシアネート基を有する化合物が好まし
く、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレ
ンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、キシ
リデンジイソシアネート、ナフタリンジイソシアネート
のようなジイソシアネート類や、ウレタンプレポリマー
と呼ばれるポリエーテル又はポリエステルとイソシアネ
ート基を残存させたものでも良い。このうち、ジフェニ
ルメタンジイソシアネートが特に好ましい。これらイソ
シアネート化合物の配合量は、水性ラテックス又は水性
エマルジョン100重量部に対して0.5〜20重量部
程度が好ましい。イソシアネート化合物の使用量がこれ
以下になると耐水性が低下し、一方、これ以上になると
充填部が発泡して平滑な塗膜を得ることが困難となる。
【0014】充填剤としては、炭酸カルシウム、ゼオラ
イト、タルク、クレー、ベントナイト、珪藻土、マイ
カ、木粉、コーンスターチ、大豆蛋白、コーングルテ
ン、小麦粉、セルロシン、骨粉、又はフェノール樹脂、
メラミン樹脂、ユリア樹脂等の成形物の粉(プラスチッ
ク粉)、並びに合板、パーティクルボード等の木質板の
研削粉(サンダー粉)、パルプ粉等が使用できる。これ
ら充填剤の配合量は、水性ラテックス又は水性エマルジ
ョン100重量部に対して20〜200重量部の範囲で
使用するものであるが、好ましくは、50〜150重量
部の範囲内が適当である。充填剤の使用量がこれ以下に
なると、木質板面の導管孔や溝、割れへの充填効果が低
下して塗膜の平滑性が損なわれる。一方、これ以上にな
ると耐水性、耐クラック性が低下する場合があるので上
記の範囲に定めた。
【0015】ホルムアルデヒド樹脂としては、ユリア樹
脂、メラミン樹脂、ユリア・メラミン共縮合樹脂、グア
ナミン樹脂、フェノール樹脂、アミノ樹脂、変性フェノ
ール樹脂、レゾルシノール樹脂等、従来公知のホルムア
ルデヒド系樹脂が使用でき、これらホルムアルデヒド系
樹脂の配合量は、水性ラテックス又は水性エマルジョン
100重量部に対して10〜80重量部の範囲で使用す
るものであるが、好ましくは、30〜50重量部の範囲
内が適当である。ホルムアルデヒド系樹脂の使用量がこ
れ以下になると塗膜に硬さと、より強力な耐水性の付与
が望めなくなる。一方、これ以上になると、耐クラック
性が低下する。ホルムアルデヒド系樹脂用硬化剤として
は、有機スルホン酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、塩
化アンモニウム、パラホルムアルデヒド等、従来から公
知の硬化剤が使用できる。
【0016】これらの下塗り樹脂液は、合板等の木質板
の表面にフローコーター、ロールコーター、スプレー、
刷毛、スクイズコーター、ナイフコーター等を用いて湿
潤物(ウエット(wet)状態)として50〜300g
/m程度均一に塗布する。次に50〜150℃の乾燥
機により乾燥させる。下塗り樹脂液の塗布は、通常、目
止め補修工程を施した後に行うが、木質板の表面状態や
樹種によっては、目止め補修工程の前に塗布しその後目
止め補修工程を行う。目止め補修工程を施した後に下塗
り樹脂液を塗布したときには、乾燥後、必要に応じてサ
ンダーにて塗布面を平滑に研磨することにより木質板表
面に均一な下塗り樹脂皮膜層を形成することができる。
【0017】本発明において、上塗り塗布液として使用
する無溶剤型ウレタン樹脂塗料としては、水酸基を2個
以上有する化合物(以下ポリオールという)を主成分と
し、これに触媒、顔料の添加剤を混合してなる第1液
と、イソシアネート基を2個以上有する化合物(以下ポ
リイソシアネートという)を主成分とする第2液からな
るものである。
【0018】ポリオール成分としては、一般にポリウレ
タン合成に使用されるものでも使用できる。例えば、ポ
リエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、ポリ
カーボネートポリオール、ポリブタジエンポリオール等
を単独又は混合して使用することができ、使用温度にお
いて液状のものが好ましい。ポリイソシアネートとして
は、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシ
リデンジイソシアネート、ナフタリンジイソシアネート
のようなジイソシアネート類や、ウレタンプレポリマー
と呼ばれるポリエーテルまたはポリエステルとイソシア
ネート基を残存させたものでも良い。このうち、ジフェ
ニルメタンジイソシアネートが特に好ましい。
【0019】紫外線硬化型樹脂とは、アクリル酸、メタ
クリル酸と水酸基を2個以上有する化合物のモノエステ
ルで、水酸基の残った化合物と上記ポリイソシアネート
の反応により得られるウレタン化アクリル酸又はメタク
リル酸エステルをモノマーとして重合するものである。
このモノマーに重合開始剤、光増感剤、希釈モノマー、
消泡剤等を添加してなるものである。これらの塗料は、
合板等の木質板に塗装後、紫外線を照射することにより
硬化するものである。これらの上塗り塗布液は、合板等
の木質板の表面にフローコーター、ロールコーター、ス
プレー、刷毛、スクイズコーター、ナイフコーター等を
用いて湿潤物として通常は20〜60g/mの範囲で
均一に塗布され、次に50〜100℃の乾燥機により乾
燥するか若しくは紫外線を照射して塗膜を硬化させる。
【0020】
【実施例】以下に実施例によって本発明を説明するが、
本発明はこれらの例に限定されるものではない。なお、
実施例中の部は、特記しない限り重量部を示す。
【0021】比較例1. 不揮発分60%のメラミン樹脂(ホーネンコーポレーシ
ョン製品、MW−095)80部に酢酸ビニル・エチレ
ン・塩化ビニル共重合樹脂(ヘキスト合成製品、モビニ
ール191E)20部、メラミン系分散剤(日曹マスタ
ービルダーズ製品、NL−4000)1部を混合、攪拌
した。更に着色剤としてカーボンブラック0.5部、充
填剤として酸化チタン30部、クレー100部を混合し
た後、硬化剤として塩化アンモニウム2部を添加して充
分に攪拌し、不揮発分81%、翌日のD硬度82度、研
削量1.2gの表面処理剤とした。年輪や節等により著
しく平滑性を欠いた針葉樹を表面に使用している厚さ1
2mmのJAS型枠合板に、上記の表面処理剤をナイフ
コーターを用いて90〜110g/mになるように均
一に塗布し、90℃の熱風乾燥機で2分間乾燥した後、
24時間堆積放置した。上記表面処理剤を塗布した合板
の表面特性は、JIS K6902の耐摩耗性試験にお
いて、硬化後の表面処理剤の研削量が180番、500
回転で1g以上であることを確認した。
【0022】比較例2. 水性ラテックス(日本合成ゴム製品、JSR−066
8)20部、水性樹脂エマルジョン(ヘキスト合成製
品、E−180)30部に、分散剤として10%ヘキサ
メタリン酸ナトリウム1部を混合攪拌した。次に着色剤
として黄色ベンガラ4.5部、充填剤として重質炭酸カ
ルシウム50部を混合した後、水5部を添加し、粘度を
20〜30Pa・s/25℃に調整した。更に硬化剤と
して液状のポリメチレンポリフェニルポリイソシアネー
ト(NCO含有率30%)4部を加えて素速く混合、攪
拌して、不揮発分66%、翌日のD硬度47度、研削量
0.5gでペーパー目詰まりする下塗り樹脂液を調製し
た。比較例1で得られた表面処理剤を塗布した合板に、
上記下塗り樹脂液をナイフコーターを用いて90〜11
0g/mになるように均一に塗布し、70℃の熱風乾
燥機で10分間乾燥して下塗り塗布合板を得た。
【0023】実施例1. 水性樹脂エマルジョン(日本合成ゴム製品、AE12
0)100部に、界面活性剤(日華化学製品、ピークロ
ン350)0.5部、消泡剤(花王製品、アンチホーム
E−20)0.5部、水30部を加えて攪拌し、プライ
マーとした。得られたプライマーが保水性試験機(理学
工業製品、ウオーターリテンションテスター)にてTA
PPI・T402om−83に準拠して測定した濾紙
(No.2)に対する浸透度が300秒以内であること
を確認した後、年輪や節等により著しく平滑性を欠いた
針葉樹を表面に使用している厚さ12mmのJAS型枠
合板に、上記のプライマーをスプレーを用いて10〜1
20g/mになるように均一に塗布した。得られたプ
ライマー処理合板の表面に、比較例1の表面処理剤と
較例2の下塗り塗布液をそれぞれの比較例と同様にして
順次塗布し、乾燥させて処理合板を得た。
【0024】実施例2. 年輪や節等により著しく平滑性を欠いた針葉樹を表面に
使用している厚さ12mmのJAS型枠合板に、実施例
3のプライマーをスプレーを用いて10〜120g/m
になるように均一に塗布した。更に、比較例1の表面
処理剤を比較例1と同様に塗布、乾燥後、180番のワ
イドベルトサンダーにて表面を研磨した。更に、比較例
の下塗り塗布液を比較例2と同様に塗布、乾燥させ
た。
【0025】比較例3. 水性ラテックス(日本合成ゴム製品、JSR−066
8)20部、水性樹脂エマルジョン(日本合成ゴム製
品、AE516)30部に、分散剤として10%ヘキサ
メタリン酸ナトリウム1部を混合攪拌した。次に着色剤
として黄色ベンガラ4.5部、充填剤として重質炭酸カ
ルシウム100部を混合した後、水5部を添加し、粘度
を20〜30Pa・s/25℃に調整した。更に硬化剤
として液状のポリメチレンポリフェニルポリイソシアネ
ート(NCO含有率30%)4部を加えて素速く混合、
攪拌し、不揮発分80%、翌日のD硬度75度に調整し
た表面処理剤とした。この表面処理剤を良好な平滑性を
持った広葉樹を表面に使用している厚さ12mmのJA
S型枠合板に、ナイフコーターを用いて90〜110g
/mになるように均一に塗布し、70℃の熱風乾燥機
で10分間乾燥した後にサンディング処理し、上塗り塗
装を実施した。
【0026】比較例4. 針葉樹を表面に使用している厚さ12mmのJAS型枠
合板の板面に、比較例2で調製した下塗り塗料を塗布し
た後、比較例3で調製した目止め補修用の表面処理剤を
塗布した。塗布及び乾燥条件は各比較例に記載の方法に
従った。
【0027】比較例5. 年輪や節等により著しく平滑性を欠いた針葉樹を表面に
使用している厚さ12mmのJAS型枠合板に、比較例
2の下塗り樹脂液をナイフコーターを用いて90〜11
0g/mになるように均一に塗布し、70℃の熱風乾
燥機で10分間乾燥した。
【0028】以上の各実施例及び比較例で得られた塗装
板に、無溶剤型ウレタン樹脂塗料(ホーネンコーポレー
ション製品、CPN−075)100部に専用架橋剤
(ホーネンコーポレーション製品、CP−BP)65部
を加えて混合した上塗り塗布液をスクイズコータを用い
て20〜60g/mになるように均一に素速く塗布
し、90℃の乾燥機で10分間乾燥して、塗装型枠合板
を得た。上記の実施例及び比較例にそって製作した塗装
型枠合板で型枠を作り、ポルトランドセメント100
部、砂200部、砕石(粒径10〜15mm)300部
及び水50部からなる生コンクリートを流し込んで30
日間養生した後、型枠を取り外し、得られたコンクリー
トの表面等を測定した結果を表1に記す。表中、塗装品
は得られた塗装型枠合板の表面状態を示し、コンクリー
トは得られたコンクリートの表面状態を示す。表面状態
の評価は目視により、×は不良、△は梢不良、○は良、
◎は良好を示す。
【0029】
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−192958(JP,A) 特開 平2−43464(JP,A) 特開 平3−267174(JP,A) 特開 平4−219172(JP,A) 特公 平6−39843(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05D 1/36,1/38 B05D 7/06 B05D 7/24 302 B28B 7/00 - 7/46 E04G 9/05

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質板の表面を、TAPPI・T402
    om−83に準拠して測定した際にNo.2濾紙に対す
    る浸透度が300秒以下であるプライマーで処理した
    、該板面に、不揮発分が70%以上で硬化後にアスカ
    ーD型硬度計による塗膜硬度が50度以上となる高硬度
    ・高固形分表面処理剤を塗布して該板面の表面を目止
    め、補修する工程と、その上に、無溶剤型ウレタン樹脂
    塗料又は紫外線硬化型塗料からなる上塗り塗布液を塗布
    する上塗り塗装工程とを施すことからなる塗装型枠合板
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 木質板の表面を、TAPPI・T402
    om−83に準拠して測定した際にNo.2濾紙に対す
    る浸透度が300秒以下であるプライマーで処理した
    、該板面に、 a.不揮発分が70%以上で硬化後にアスカーD型硬度
    計による塗膜硬度が50度以上となる高硬度・高固形分
    表面処理剤を塗布して該板面の表面を目止め、補修する
    工程と、 b1.水性ラテックス及び/又は水性樹脂エマルジョ
    ン、イソシアネート化合物及び/又はアジリジン化合
    物、及び充填剤を主成分とする下塗り樹脂液を塗布する
    下塗り工程とをいずれか一方の工程を先に行った後に、
    他方の工程を施し、 その後、無溶剤型ウレタン樹脂塗料又は紫外線硬化型塗
    料からなる上塗り塗布液を塗布する上塗り工程を施すこ
    とからなる塗装型枠合板の製造方法。
  3. 【請求項3】 木質板の表面を、TAPPI・T402
    om−83に準拠して測定した際にNo.2濾紙に対す
    る浸透度が300秒以下であるプライマーで処理した
    、該板面に、 a.不揮発分が70%以上で硬化後にアスカーD型硬度
    計による塗膜硬度が50度以上となる高硬度・高固形分
    表面処理剤を塗布硬化せしめて該板面の表面を目止め、
    補修する工程と、 b2.水性ラテックス及び/又は水性樹脂エマルジョ
    ン、イソシアネート化合物及び/又はアジリジン化合
    物、ホルムアルデヒド系樹脂、樹脂用硬化剤及び充填剤
    を主成分とする下塗り樹脂液を塗布する下塗り工程とを
    いずれか一方の工程を先に行った後に、他方の工程を施
    し、 その後、無溶剤型ウレタン樹脂塗料又は紫外線硬化型塗
    料からなる上塗り塗布液を塗布する上塗り工程を施すこ
    とからなる塗装型枠合板の製造方法。
  4. 【請求項4】 硬化後の高硬度・高固形分表面処理剤の
    塗膜の研削量が、JIS K6902(熱硬化性樹脂化
    粧板試験方法)の耐摩耗性の試験による180番で50
    0回転後の研削量が0.7g以上であることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗装型枠合板の
    製造方法。
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