JPH0639167Y2 - 内燃機関の楕円ピストン - Google Patents
内燃機関の楕円ピストンInfo
- Publication number
- JPH0639167Y2 JPH0639167Y2 JP1988069317U JP6931788U JPH0639167Y2 JP H0639167 Y2 JPH0639167 Y2 JP H0639167Y2 JP 1988069317 U JP1988069317 U JP 1988069317U JP 6931788 U JP6931788 U JP 6931788U JP H0639167 Y2 JPH0639167 Y2 JP H0639167Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- piston ring
- elliptical
- cylinder
- fitted
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は内燃機関の楕円ピストンに係り、特にそのピス
トンリング及びピストンリング溝に関するものである。
トンリング及びピストンリング溝に関するものである。
〔従来の技術〕 従来の楕円ピストンに関しては、実開昭56−2043号公
報、実開昭61−137866号公報等に開示されているがいず
れもその横断面形状が楕円形若しくは小判形を成してい
るシリンダ孔に該シリンダ孔と略同形の楕円ピストン又
は小判形ピストンを嵌合し、該ピストンには、前記シリ
ンダ孔の中心軸線に対して直角となる、すなわちピスト
ンの中心軸線に対しても直角となる面内にピストンリン
グ及びピストンリング溝が配設されている。したがっ
て、該ピストンリング溝及びピストンリングの形状も、
前記シリンダ孔の断面形状と略同形の楕円形若しくは小
判形を成している。
報、実開昭61−137866号公報等に開示されているがいず
れもその横断面形状が楕円形若しくは小判形を成してい
るシリンダ孔に該シリンダ孔と略同形の楕円ピストン又
は小判形ピストンを嵌合し、該ピストンには、前記シリ
ンダ孔の中心軸線に対して直角となる、すなわちピスト
ンの中心軸線に対しても直角となる面内にピストンリン
グ及びピストンリング溝が配設されている。したがっ
て、該ピストンリング溝及びピストンリングの形状も、
前記シリンダ孔の断面形状と略同形の楕円形若しくは小
判形を成している。
前述の従来技術における楕円ピストンにおいては楕円形
のピストンリング溝にこれと略同形の楕円ピストンリン
グを嵌装してあるために、エンジンの運転中ピストンリ
ングがシリンダ孔中心軸を中心として回動することがで
きず、ピストンリングは常に一定の位置に固定されたま
まの状態で運転される。このために、ピストンリング部
への潤滑や熱の放散が部分的に偏りを生じピストンリン
グのスティック（固着）等の不具合が発生し易い。
のピストンリング溝にこれと略同形の楕円ピストンリン
グを嵌装してあるために、エンジンの運転中ピストンリ
ングがシリンダ孔中心軸を中心として回動することがで
きず、ピストンリングは常に一定の位置に固定されたま
まの状態で運転される。このために、ピストンリング部
への潤滑や熱の放散が部分的に偏りを生じピストンリン
グのスティック（固着）等の不具合が発生し易い。
また、ピストンリングが回動しないために、燃料ガスの
ブローバイ通路となる合い口部が固定されてしまい、こ
のために、合い口部が他部よりも異常に加熱される。
ブローバイ通路となる合い口部が固定されてしまい、こ
のために、合い口部が他部よりも異常に加熱される。
また、回動がないために、スラツジ等の燃焼生成物のピ
ストンリング溝への堆積が生じやすい。
ストンリング溝への堆積が生じやすい。
本考案は、上記の問題点を解決するために、楕円ピスト
ンのピストンリングに運転中回転を与えて、リングのス
ティックや過熱及び潤滑作用の低下、燃焼生成物の堆積
等を防止することを目的とするものである。
ンのピストンリングに運転中回転を与えて、リングのス
ティックや過熱及び潤滑作用の低下、燃焼生成物の堆積
等を防止することを目的とするものである。
上記の問題点を解決するために本考案においては楕円形
状の筒であるシリンダに嵌合部する楕円ピストンであっ
て、 前記楕円形の長軸を回転軸として前記楕円ピストンが嵌
合しているシリンダ孔の中心軸線に対して直角の方向か
ら 回転角＝COS-1（前記楕円形の短径／前記楕円形の長
径） だけ回転した面により切断された断面形状が真円となる
ピストン溝と、このピストンリング溝に嵌合しその形状
を真円とし、前記楕円形の長径と略等しい外径を有する
ピストンリングとを備えたことを特徴とする内燃機関の
楕円ピストンを提供する。
状の筒であるシリンダに嵌合部する楕円ピストンであっ
て、 前記楕円形の長軸を回転軸として前記楕円ピストンが嵌
合しているシリンダ孔の中心軸線に対して直角の方向か
ら 回転角＝COS-1（前記楕円形の短径／前記楕円形の長
径） だけ回転した面により切断された断面形状が真円となる
ピストン溝と、このピストンリング溝に嵌合しその形状
を真円とし、前記楕円形の長径と略等しい外径を有する
ピストンリングとを備えたことを特徴とする内燃機関の
楕円ピストンを提供する。
真円に形成されたピストンリング溝内に真円に形成され
たピストンリングが嵌め込まれているために、エンジン
の運転中にピストンリングが回動する。このピストンリ
ングの回動によりピストンリング部の潤滑が全周にわた
り良く行われスティック、過熱、燃焼生成物の堆積等の
不具合の発生がない。
たピストンリングが嵌め込まれているために、エンジン
の運転中にピストンリングが回動する。このピストンリ
ングの回動によりピストンリング部の潤滑が全周にわた
り良く行われスティック、過熱、燃焼生成物の堆積等の
不具合の発生がない。
本考案の実施例を図面に基いて説明する。
第１図は該実施例の縦断面図を示し、図において、１は
シリンダヘッド、２はシリンダ、３はピストン、４はピ
ストンリング溝、５はピストンリング、６はバルブ、７
は燃焼室、８はシリンダ孔を示す。
シリンダヘッド、２はシリンダ、３はピストン、４はピ
ストンリング溝、５はピストンリング、６はバルブ、７
は燃焼室、８はシリンダ孔を示す。
第２図に、第１図のII−II断面によるピストンの輪郭の
形状を示す。シリンダ孔８はその断面形状が楕円形であ
り、これに嵌合するピストン３の形状も、第２図にその
輪郭を示すように長径がａ、短径がｂの楕円となってい
る。ピストンリング溝４は第１図に示すようにシリンダ
中心軸Ｚ−Ｚに対して直角になる方向Ｘ−Ｘから回転角 だけ回転させた平面（第１図においてはＢ−Ｂを含む平
面）内でその形状は真円となっている。したがってこの
平面内でピストンリング溝４に嵌合しているピストンリ
ング５もその形状も真円である。このように、本考案に
よれば断面形状が楕円のピストンリング溝を真円に加工
し、真円のピストンリングを楕円シリンダ孔のエンジン
に使用することが可能となる。第３図に第１図のIII−I
II視断面におけるピストンリング５の形状を示す。この
III−III視断面においては、シリンダ孔８、ピストンリ
ング溝４、及びピストンリング５の形状はいづれも同心
の真円であるために、エンジンの運転中にシリンダ中心
線Ｚ−Ｚを中心としたピストンリング５の回動が可能と
なり、ピストンリング５が回動することでピストンリン
グ５への潤滑が偏りなく良く行われ、部分的な過熱が防
止され耐スティック性が向上する。また、ピストンリン
グ５の合い口部5a（第３図）の位置が固定されないため
にブローバイガスが合い口部を通過しても他部よりも過
熱することがない。またスラツジ等の燃焼生成物がピス
トンリング溝に多く堆積することも防止できる。
形状を示す。シリンダ孔８はその断面形状が楕円形であ
り、これに嵌合するピストン３の形状も、第２図にその
輪郭を示すように長径がａ、短径がｂの楕円となってい
る。ピストンリング溝４は第１図に示すようにシリンダ
中心軸Ｚ−Ｚに対して直角になる方向Ｘ−Ｘから回転角 だけ回転させた平面（第１図においてはＢ−Ｂを含む平
面）内でその形状は真円となっている。したがってこの
平面内でピストンリング溝４に嵌合しているピストンリ
ング５もその形状も真円である。このように、本考案に
よれば断面形状が楕円のピストンリング溝を真円に加工
し、真円のピストンリングを楕円シリンダ孔のエンジン
に使用することが可能となる。第３図に第１図のIII−I
II視断面におけるピストンリング５の形状を示す。この
III−III視断面においては、シリンダ孔８、ピストンリ
ング溝４、及びピストンリング５の形状はいづれも同心
の真円であるために、エンジンの運転中にシリンダ中心
線Ｚ−Ｚを中心としたピストンリング５の回動が可能と
なり、ピストンリング５が回動することでピストンリン
グ５への潤滑が偏りなく良く行われ、部分的な過熱が防
止され耐スティック性が向上する。また、ピストンリン
グ５の合い口部5a（第３図）の位置が固定されないため
にブローバイガスが合い口部を通過しても他部よりも過
熱することがない。またスラツジ等の燃焼生成物がピス
トンリング溝に多く堆積することも防止できる。
本考案を実施することにより、楕円ピストンにおいても
一般の円形ピストンと同様に円形ピストンリングの使用
が出来、それにより運転中のピストンリングの回動が可
能となる。これにより、ピストンリングの潤滑が充分に
行われ、ピストンリングのスティック等の不具合の発生
が防止できる。また、ブローバイガスが合い口部を通過
しても他部よりも過熱することがない。また、燃焼生成
物がピストンリング溝に多く堆積することも防止できる
等、従来の楕円ピストンにおける問題点が改善される。
一般の円形ピストンと同様に円形ピストンリングの使用
が出来、それにより運転中のピストンリングの回動が可
能となる。これにより、ピストンリングの潤滑が充分に
行われ、ピストンリングのスティック等の不具合の発生
が防止できる。また、ブローバイガスが合い口部を通過
しても他部よりも過熱することがない。また、燃焼生成
物がピストンリング溝に多く堆積することも防止できる
等、従来の楕円ピストンにおける問題点が改善される。
第１図は本考案の実施例の断面図、第２図は第１図のII
−II視ピストン輪郭図、第３図は第１図のIII−III視ピ
ストンリング断面図を示す。 １…シリンダヘッド、２…シリンダ、 ３…ピストン、４…ピストンリング溝、 ５…ピストンリング、６…バルブ、 ７…燃焼室、８…シリンダボア、 θ…回転角、ａ…楕円の長径、 ｂ…楕円の短径。
−II視ピストン輪郭図、第３図は第１図のIII−III視ピ
ストンリング断面図を示す。 １…シリンダヘッド、２…シリンダ、 ３…ピストン、４…ピストンリング溝、 ５…ピストンリング、６…バルブ、 ７…燃焼室、８…シリンダボア、 θ…回転角、ａ…楕円の長径、 ｂ…楕円の短径。
Claims (1)
- 【請求項１】楕円形状の筒であるシリンダに嵌合する楕
円ピストンであって、前記楕円形の長軸を回転軸として
シリンダ孔の軸線に対して直角の方向から 回転角＝COS-1（前記楕円形の短径／前記楕円形の長
径）だけ回転した面により切断された断面形状が真円と
なるピストン溝と該ピストンリング溝に嵌合しその形状
を真円とし、前記楕円形の長径と略等しい外径を有する
ピストンリングとを備えたことを特徴とする内燃機関の
楕円ピストン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988069317U JPH0639167Y2 (ja) | 1988-05-27 | 1988-05-27 | 内燃機関の楕円ピストン |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1988069317U JPH0639167Y2 (ja) | 1988-05-27 | 1988-05-27 | 内燃機関の楕円ピストン |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01173563U JPH01173563U (ja) | 1989-12-08 |
| JPH0639167Y2 true JPH0639167Y2 (ja) | 1994-10-12 |
Family
ID=31294597
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1988069317U Expired - Lifetime JPH0639167Y2 (ja) | 1988-05-27 | 1988-05-27 | 内燃機関の楕円ピストン |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0639167Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2286077A4 (en) * | 2008-04-16 | 2011-10-26 | Exodus R & D Pty Ltd | IMPROVED INTERNAL COMBUSTION ENGINE |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56169455U (ja) * | 1980-05-20 | 1981-12-15 | ||
| JPS57148034U (ja) * | 1981-03-13 | 1982-09-17 | ||
| JPS627370A (ja) * | 1985-07-01 | 1987-01-14 | Sanken Electric Co Ltd | 直流変換器 |
| JPS6267262A (ja) * | 1985-09-18 | 1987-03-26 | Honda Motor Co Ltd | 内燃機関のピストン |
-
1988
- 1988-05-27 JP JP1988069317U patent/JPH0639167Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01173563U (ja) | 1989-12-08 |
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