JPH0515556Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0515556Y2 JPH0515556Y2 JP1987131580U JP13158087U JPH0515556Y2 JP H0515556 Y2 JPH0515556 Y2 JP H0515556Y2 JP 1987131580 U JP1987131580 U JP 1987131580U JP 13158087 U JP13158087 U JP 13158087U JP H0515556 Y2 JPH0515556 Y2 JP H0515556Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- notch
- toppland
- valve recess
- shape
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 claims description 7
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 7
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Combustion Methods Of Internal-Combustion Engines (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は内燃機関のピストンに関し、より詳し
くは、トツプランド形状の改良に関する。
くは、トツプランド形状の改良に関する。
ピストン頂部には、ピストンが上死点近傍にあ
る時に吸排気弁との干渉を避けるため、バルブリ
セスが形成される。このバルブリセスの形状が比
較的大きい場合、実開昭56−66025号公報、実開
昭57−66225号公報、実開昭58−46846号公報、お
よび実開昭59−27141号公報に開示されているよ
うに、バルブリセスの外周縁部とトツプランドと
の間には、ピストンの軸方向に凹陥する例えば円
弧状の切欠きが形成される。
る時に吸排気弁との干渉を避けるため、バルブリ
セスが形成される。このバルブリセスの形状が比
較的大きい場合、実開昭56−66025号公報、実開
昭57−66225号公報、実開昭58−46846号公報、お
よび実開昭59−27141号公報に開示されているよ
うに、バルブリセスの外周縁部とトツプランドと
の間には、ピストンの軸方向に凹陥する例えば円
弧状の切欠きが形成される。
ところが機関運転時、トツプランドの切欠きよ
り下方部分の温度が他の部分よりも高くなるた
め、トツプランドの水平断面形状は、第８図に示
すように、機関休止時には実線Ａのように円弧状
であつたものが、切欠きより下方部分において破
線Ｂのように径方向外方へ突出する。このような
突出部分はシリンダボアに対して強く摺接するた
め、ピストンの焼付きを起こすおそれを生じると
いう問題がある。一方、この問題を防止するため
にトツプランドの径を小さく定めると、これによ
りトツプリングおよびピストンのトツプリング溝
部が燃焼室内の熱の影響を受けやすくなり、トツ
プリングとピストンのトツプリング溝の間でリン
グステイツクを起こすという問題が生じる。
り下方部分の温度が他の部分よりも高くなるた
め、トツプランドの水平断面形状は、第８図に示
すように、機関休止時には実線Ａのように円弧状
であつたものが、切欠きより下方部分において破
線Ｂのように径方向外方へ突出する。このような
突出部分はシリンダボアに対して強く摺接するた
め、ピストンの焼付きを起こすおそれを生じると
いう問題がある。一方、この問題を防止するため
にトツプランドの径を小さく定めると、これによ
りトツプリングおよびピストンのトツプリング溝
部が燃焼室内の熱の影響を受けやすくなり、トツ
プリングとピストンのトツプリング溝の間でリン
グステイツクを起こすという問題が生じる。
本考案は以上の問題点を解決するためになされ
たものであり、バルブリセスとトツプランドの間
に切欠きを有するピストンにおいて、トツプラン
ドの切欠きより下方部分が外方に突出してシリン
ダボアに対する当たりが強くなりピストンの焼付
きが生じるおそれを、リングステイツクを起こす
ことなく防止することを目的とする。
たものであり、バルブリセスとトツプランドの間
に切欠きを有するピストンにおいて、トツプラン
ドの切欠きより下方部分が外方に突出してシリン
ダボアに対する当たりが強くなりピストンの焼付
きが生じるおそれを、リングステイツクを起こす
ことなく防止することを目的とする。
本考案は、前記従来技術の問題点を解消するた
めに、ピストン頂部にバルブリセスが形成され、
該ピストン頂部の外周側に形成されたトツプラン
ドと上記バルブリセスの外周縁部との間には切欠
きが形成された内燃機関のピストンにおいて、上
記トツプランドの切欠きより軸方向下方の部分は
トツプランドの径を他の部分よりも小さくするこ
とにより局部的にピストン内方への凹陥部を形成
したことを特徴とする内燃機関のピストンを提供
する。
めに、ピストン頂部にバルブリセスが形成され、
該ピストン頂部の外周側に形成されたトツプラン
ドと上記バルブリセスの外周縁部との間には切欠
きが形成された内燃機関のピストンにおいて、上
記トツプランドの切欠きより軸方向下方の部分は
トツプランドの径を他の部分よりも小さくするこ
とにより局部的にピストン内方への凹陥部を形成
したことを特徴とする内燃機関のピストンを提供
する。
ピストン頂部のバルブリセスとピストン頂部の
外周側のトツプランドとの間に切欠きが形成され
ている場合には、トツプランドの切欠きの下方部
分は、それ以外の部分よりも温度が高くなる結
果、より大きく膨張して半径方向に突出するの
で、ピストンを製造する際に、この部分の径が他
の部分の径よりも小さくなるように、予めこの部
分に局部的なピストン内方への凹陥部を形成して
おくと、機関の運転状態においてこの部分が他の
部分よりも大きく膨張して、他の部分の半径と同
等になり、熱膨張差によるピストンの一部のシリ
ンダボアに対する異常に強い摺接や、焼付きを未
然に防止することができる。
外周側のトツプランドとの間に切欠きが形成され
ている場合には、トツプランドの切欠きの下方部
分は、それ以外の部分よりも温度が高くなる結
果、より大きく膨張して半径方向に突出するの
で、ピストンを製造する際に、この部分の径が他
の部分の径よりも小さくなるように、予めこの部
分に局部的なピストン内方への凹陥部を形成して
おくと、機関の運転状態においてこの部分が他の
部分よりも大きく膨張して、他の部分の半径と同
等になり、熱膨張差によるピストンの一部のシリ
ンダボアに対する異常に強い摺接や、焼付きを未
然に防止することができる。
以下図示実施例により本考案を説明する。
第２図および第３図はピストンの概略形状を示
す。これらの図において、ピストン頂部１１に
は、吸排気弁（図示せず）に対応した半円状の４
個のバルブリセス１２が形成され、またピストン
頂部１１の外周側に形成されたトツプランド１３
と各バルブリセス１２の外周縁部との間には、切
欠き１４が形成される。各バルブリセス１２は円
弧状部分側が深くなるように傾斜しており、平面
状を呈する。切欠き１４は、第４図に示すよう
に、ピストン頂部１１に対してバルブリセス１２
よりも深く凹陥している。また切欠き１４は、第
５図に示すように円筒面状に凹陥し、切欠き１４
の側面形状は第６図に示すように円弧状を呈す
る。
す。これらの図において、ピストン頂部１１に
は、吸排気弁（図示せず）に対応した半円状の４
個のバルブリセス１２が形成され、またピストン
頂部１１の外周側に形成されたトツプランド１３
と各バルブリセス１２の外周縁部との間には、切
欠き１４が形成される。各バルブリセス１２は円
弧状部分側が深くなるように傾斜しており、平面
状を呈する。切欠き１４は、第４図に示すよう
に、ピストン頂部１１に対してバルブリセス１２
よりも深く凹陥している。また切欠き１４は、第
５図に示すように円筒面状に凹陥し、切欠き１４
の側面形状は第６図に示すように円弧状を呈す
る。
第７図は、切欠き１４の周囲の形状、および機
関運転時におけるトツプランド１３近傍の温度分
布を示す。この図から理解されるように、ピスト
ン頂部１１に近づくほど温度は高くなり、また実
線Ｅに示されるように、切欠き１４が形成された
部分は他の部分よりも高温になる。したがつて、
熱膨張差により切欠き１４の近傍はピストンの径
方向外方に突出しやすくなる。そこで本実施例に
おいては、トツプランド１３の切欠き１４より下
方部分に、第１図に誇張して示すように凹陥部１
５を形成している。トツプランド１３は円筒面を
有するが、この凹陥部１５の円筒面からの凹み量
Ｒは非常に小さく、例えば0.1mm程度である。
関運転時におけるトツプランド１３近傍の温度分
布を示す。この図から理解されるように、ピスト
ン頂部１１に近づくほど温度は高くなり、また実
線Ｅに示されるように、切欠き１４が形成された
部分は他の部分よりも高温になる。したがつて、
熱膨張差により切欠き１４の近傍はピストンの径
方向外方に突出しやすくなる。そこで本実施例に
おいては、トツプランド１３の切欠き１４より下
方部分に、第１図に誇張して示すように凹陥部１
５を形成している。トツプランド１３は円筒面を
有するが、この凹陥部１５の円筒面からの凹み量
Ｒは非常に小さく、例えば0.1mm程度である。
したがつて機関運転時、凹陥部１５の熱膨張量
は他の部分よりも多いが、切欠き１４の下方部分
のみが突出することはなく、第１図に破線により
示すようにトツプランド１３は円筒面の形状を維
持する。この結果、トツプランド１３とシリンダ
ボアの壁面とのクリアランスは全周にわたつて均
一であり、トツプランド１３の切欠き１４の下方
部分が外方に突出してシリンダボアに当たること
はなくなる。また本実施例はトツプランド１３の
径を全体的に小さくするものではなく部分的に小
さくするものであるから、トツプランド１３のす
ぐ下側のリング溝およびトツプリングが燃焼室内
の熱により大きく影響されることはなく、リング
溝内でリングステイツクを起こすことはない。
は他の部分よりも多いが、切欠き１４の下方部分
のみが突出することはなく、第１図に破線により
示すようにトツプランド１３は円筒面の形状を維
持する。この結果、トツプランド１３とシリンダ
ボアの壁面とのクリアランスは全周にわたつて均
一であり、トツプランド１３の切欠き１４の下方
部分が外方に突出してシリンダボアに当たること
はなくなる。また本実施例はトツプランド１３の
径を全体的に小さくするものではなく部分的に小
さくするものであるから、トツプランド１３のす
ぐ下側のリング溝およびトツプリングが燃焼室内
の熱により大きく影響されることはなく、リング
溝内でリングステイツクを起こすことはない。
なお、凹陥部１５のピストン周方向の幅Ｆ（第
１図）は、切欠き１４の幅全体にわたる必要はな
く、切欠き１４の幅よりも短くてもよい。
１図）は、切欠き１４の幅全体にわたる必要はな
く、切欠き１４の幅よりも短くてもよい。
以上のように本考案によれば、リングステイツ
クを起こすことなく、ピストンの焼付きを確実に
防止することができるという効果が得られる。
クを起こすことなく、ピストンの焼付きを確実に
防止することができるという効果が得られる。
第１図は本考案の一実施例に係るピストンの要
部を示し、第６図の−線に沿う断面図、第２
図はピストンの側面図、第３図は第２図のピスト
ンの平面図、第４図は第３図の−線に沿う断
面図、第５図は切欠きを示す斜視図、第６図は切
欠きを示す側面図、第７図は切欠きの周囲の形状
と温度分布を示す図、第８図は従来のピストンの
切欠きの下方部分を示す断面図である。 １１……ピストン頂部、１２……バルブリセ
ス、１３……トツプランド、１４……切欠き、１
５……凹陥部。
部を示し、第６図の−線に沿う断面図、第２
図はピストンの側面図、第３図は第２図のピスト
ンの平面図、第４図は第３図の−線に沿う断
面図、第５図は切欠きを示す斜視図、第６図は切
欠きを示す側面図、第７図は切欠きの周囲の形状
と温度分布を示す図、第８図は従来のピストンの
切欠きの下方部分を示す断面図である。 １１……ピストン頂部、１２……バルブリセ
ス、１３……トツプランド、１４……切欠き、１
５……凹陥部。
Claims (1)
- ピストン頂部にバルブリセスが形成され、該ピ
ストン頂部の外周側に形成されたトツプランドと
上記バルブリセスの外周縁部との間には切欠きが
形成された内燃機関のピストンにおいて、上記ト
ツプランドの切欠きより軸方向下方の部分はトツ
プランドの径を他の部分よりも小さくすることに
より局部的にピストン内方への凹陥部を形成した
ことを特徴とする内燃機関のピストン。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987131580U JPH0515556Y2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987131580U JPH0515556Y2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6436642U JPS6436642U (ja) | 1989-03-06 |
| JPH0515556Y2 true JPH0515556Y2 (ja) | 1993-04-23 |
Family
ID=31387784
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987131580U Expired - Lifetime JPH0515556Y2 (ja) | 1987-08-31 | 1987-08-31 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0515556Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9265677B2 (en) | 2009-12-23 | 2016-02-23 | Piedmont 361, Llc | Hospital chair beds with stowable stand-assist supports |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5257109U (ja) * | 1975-10-24 | 1977-04-25 |
-
1987
- 1987-08-31 JP JP1987131580U patent/JPH0515556Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9265677B2 (en) | 2009-12-23 | 2016-02-23 | Piedmont 361, Llc | Hospital chair beds with stowable stand-assist supports |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6436642U (ja) | 1989-03-06 |
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