JPH0210333Y2 - - Google Patents

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JPH0210333Y2
JPH0210333Y2 JP1983042410U JP4241083U JPH0210333Y2 JP H0210333 Y2 JPH0210333 Y2 JP H0210333Y2 JP 1983042410 U JP1983042410 U JP 1983042410U JP 4241083 U JP4241083 U JP 4241083U JP H0210333 Y2 JPH0210333 Y2 JP H0210333Y2
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JP
Japan
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flywheel
crankshaft
mounting flange
flange
annular
Prior art date
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JP1983042410U
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English (en)
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JPS59147913U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、内燃機関のクランクシヤフト構造に
関するものであり、特に、クランクシヤフトの一
端に形成されるフライホイール取付フランジの構
造に係る。
【従来の技術】
従来よりクランクシヤフトの一端に形成された
フライホイール取付フランジ(以下、単に取付フ
ランジという)端面には、クランクシヤフトの回
転力を慣性力として蓄えておくためのフライホイ
ールが複数(通常6本)の取付ボルト(以下、単
にボルトという)によつて緊密に取付けられてい
る。 このクランクシヤフトはクランクジヤーナル部
をクランクキヤツプによつて支持することによ
り、内燃機関本体に回動可能に取付けられる。 そして端部に位置する取付フランジ外周面に
は、オイルシールが装着され、取付フランジ外周
面と密着摺動することにより、クランクケース内
のオイルの洩れを防止するよう構成されている。
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のクランクシヤフトにおい
ては、フライホイール取付けに伴うボルトの締結
力によつてフライホイール取付フランジ外周部の
変形をきたし、オイルシールと取付フランジ外周
面との間に隙間ができてクランクケース内のオイ
ルが洩れるという不具合が生じることがあつた。 具体的に言えば、フライホイールを取付フラン
ジ端面にボルトを介して締結する際に、取付フラ
ンジ内に形成されるボルト孔にクランクシヤフト
軸方向への引張力が作用する。 このため、取付フランジには引張力の作用によ
つて、所謂ダレが生じて変形するが、取付フラン
ジ端面にはフライホイールが密着しているととも
に、ボルトによる締結力によつて押圧力が作用す
るために、軸方向への変位が規制され、取付フラ
ンジは規制力の作用しない外周部方向へ変位し、
変形を起こすことになる。 このとき、フライホイールは複数(通常6本)
のボルトによつて取付フランジに締結されるた
め、取付フランジ外周部の変形はそれぞれのボル
ト締結部分において大きくなり、第2図に示すよ
うにボルトの数に対応する突出部10となつて外
方に張り出すことになる。即ち、取付フランジ外
周部には6箇所の凹凸が形成されることになる。 この凹凸の形成により、取付フランジ外周面に
装着されるオイルシールとの間に隙間が生ずる。
この隙間はオイルシールが取付フランジ外周面の
変形に追従して変形することが可能であればオイ
ルの洩れに対してはさほど問題はないが、このボ
ルト締結に伴う変形量がその許容範囲を越えた場
合や、オイルシール材の経時変化により、オイル
シールの追従変形が困難となつた場合には、その
隙間からクランクケース内のオイルが洩れてしま
うことになる。 さらには、突出部10の形成に伴う凹凸によつ
てオイルシールに部分的な応力集中が発生すると
ともに、変形量が各箇所において不均一となる等
の理由により、オイルシールの劣化が促進され、
耐久性が低下するという不具合があつた。 従つて、本考案はボルト締結に伴う取付フラン
ジ外周部の変形をなくし、オイルシールとの間に
おける隙間の発生を防止することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、上記の課題を解決するため
に、一端に形成されたフライホイール取付フラン
ジに複数の取付ボルトを介してフライホイールが
取付けられるとともに、このフライホイール取付
フランジ外周面と機関本体との間にオイルシール
を介挿して回動可能に支持される内燃機関のクラ
ンクシヤフトにおいて、上記フライホイール取付
フランジは、フライホイール取付ボルト孔より外
周側に形成される環状スリツトによつてフライホ
イール取付面を構成する中央部とフライホイール
とは当接しな環状フランジ部に分割され、環状ス
リツトはフライホイール取付面側からクランクシ
ヤフト軸方向に向かつてボルト締付深さ以上の深
さを有していることを特徴とする。
【作用】
本考案のクランクシヤフトによれば、環状スリ
ツトの形成により、ボルト締結に伴う引張力はフ
ライホイール取付面を構成する中央部のみに作用
する。 このため、取付フランジに引張力の作用による
変形が生じても、中央部のみが外方に突出変形す
るだけで、環状フランジ部の変形は生じない。 従つて、取付フランジ外周部の真円度が保た
れ、オイルシールの間に隙間が生じない。
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。 第1図は本考案の一実施例の要部を示す縦断面
図である。 クランクシヤフト1の端部にはフライホイール
取付フランジ2が形成されており、この取付フラ
ンジ2の端面にフライホイール7が複数(実施例
では6本)のボルト8によつて締結される。 取付フランジ2には、ボルト孔(符号なし)よ
りも外周側にフライホイール取付面側からクラン
クシヤフト軸方向に向かつてボルト締付深さ以上
の深さを有する環状スリツト3が形成されてお
り、この環状スリツト3によつて取付フランジ2
は中央部4と環状フランジ部5に分割される。 従つて、ボルト孔は中央部4に穿設され、この
中央部4端面がフライホイール取付面を構成し、
フライホイール7が緊密に取付けられることにな
る。なお、環状フランジ部5の端面9にはフライ
ホイール7は当接しない。 また、この環状フランジ部5はその外周面にお
いてオイルシール6との摺動面を構成する。 オイルシール6は環状フランジ部5と内燃機関
本体(図示せず)との間に介挿され、環状フラン
ジ部5と密着摺動することによつて、図示しない
クランクケース内のオイルの洩れを防止する。 上記の構成における本実施例の作用を説明す
る。 フライホイール7は複数(例えば、6本)のボ
ルト8によつて取付フランジ2の端面に取付けら
れる。この時、フライホイール7の端面は取付フ
ランジ2を構成する中央部4の端面のみと当接
し、環状フランジ部5の端面9とは当接しない状
態で取付けられる。 このフライホイール7を取付ける際には、ボル
ト8の締結によつて取付フランジ2の中央部4に
クランクシヤフト1の軸方向に引張力が生じ、中
央部4は軸方向に変形を生ずる。 ところが、取付フランジ2の中央部4端面には
フライホイール7が取付けられているため、ボル
ト8の締結によつて引張力が作用した中央部4は
その端部の変位が規制されるため、中央部4は規
制力の作用しない外周部方向に変形する。 しかし、中央部4と環状フランジ部5の間には
環状スリツト3が形成されているため、中央部4
の外方への変形は環状スリツト3内で吸収される
ことになる。特に本実施例においては、環状スリ
ツト3がフライホイール取付面側からクランクシ
ヤフト軸方向に向かつてボルト締付深さ以上の深
さを有するように構成しているため、中央部4の
変形は環状フランジ部5に影響を及ぼさない。 さらに、環状フランジ部5にはフライホイール
7が当接しないよう構成されているため、フライ
ホイール7取付に伴う押圧力が環状フランジ部5
に作用することもなく、これによつても環状フラ
ンジ部5の変形は回避される。 従つて、環状フランジ部5は製造時の真円度を
保持することができる。 即ち、本実施例のクランクシヤフト構造によれ
ば、ボルト8を介してフライホイール7を締結し
たとしても、環状フランジ5(取付フランジ2)
の外周部には凹凸が形成されず、外周面と摺動す
るオイルシール6との間には隙間が生じない。 このためクランクケース内のオイルの洩れを防
止することができるとともに、オイルシール6の
応力集中も回避され、オイルシール6の耐久性向
上もはかることができる。 以上、本考案の特定の実施例について説明した
が、本考案は、この実施例に限定されるものでは
なく、実用新案登録請求の範囲に記載の範囲内で
種々の実施態様が包含されるものである。
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、環状スリツトの
形成により、ボルト締結に伴う引張力はフライホ
イールと当接する中央部のみに作用し、取付フラ
ンジに引張力の作用による変形が生じても、中央
部のみが外方に突出変形するだけで、環状フラン
ジ部の変形は生じない。 従つて、取付フランジ外周部の真円度が保た
れ、オイルシールとの間に隙間が生じることが回
避され、クランクケース内のオイルの洩れを防止
することができる。 また、凹凸との接触に伴うオイルシールの劣化
が防止され、オイルシールの耐久性向上を図るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の要部を示す縦断面
図、第2図はフライホイールを複数(6本)のボ
ルトで締結した際の取付フランジ外周部の変形を
模式的に示した概略説明図である。 1…クランクシヤフト、2…フライホイール取
付フランジ、3…環状スリツト、4…中央部、5
…環状フランジ部、6…オイルシール、7…フラ
イホイール、8…ボルト、9…環状フランジ部端
面。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 一端に形成されたフライホイール取付フランジ
    に複数の取付ボルトを介してフライホイールが取
    付けられるとともに、このフライホイール取付フ
    ランジ外周面と機関本体との間にオイルシールを
    介挿して回動可能に支持される内燃機関のクラン
    クシヤフトにおいて、 上記フライホイール取付フランジは、フライホ
    イール取付ボルト孔より外周側に形成される環状
    スリツトによつてフライホイール取付面を構成す
    る中央部とフライホイールとは当接しない環状フ
    ランジ部に分割され、環状スリツトはフライホイ
    ール取付面側からクランクシヤフト軸方向に向か
    つてボルト締付深さ以上の深さを有していること
    を特徴とする内燃機関のクランクシヤフト。
JP4241083U 1983-03-24 1983-03-24 内燃機関のクランクシャフト Granted JPS59147913U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4241083U JPS59147913U (ja) 1983-03-24 1983-03-24 内燃機関のクランクシャフト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4241083U JPS59147913U (ja) 1983-03-24 1983-03-24 内燃機関のクランクシャフト

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59147913U JPS59147913U (ja) 1984-10-03
JPH0210333Y2 true JPH0210333Y2 (ja) 1990-03-14

Family

ID=30172952

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4241083U Granted JPS59147913U (ja) 1983-03-24 1983-03-24 内燃機関のクランクシャフト

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5643536U (ja) * 1979-09-12 1981-04-20

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56156910U (ja) * 1980-04-22 1981-11-24

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5643536U (ja) * 1979-09-12 1981-04-20

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JPS59147913U (ja) 1984-10-03

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