JPH0227168Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0227168Y2 JPH0227168Y2 JP1983003843U JP384383U JPH0227168Y2 JP H0227168 Y2 JPH0227168 Y2 JP H0227168Y2 JP 1983003843 U JP1983003843 U JP 1983003843U JP 384383 U JP384383 U JP 384383U JP H0227168 Y2 JPH0227168 Y2 JP H0227168Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liner
- cylinder liner
- cylinder
- small diameter
- cylinder block
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 3
- 238000007789 sealing Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000005121 nitriding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は、ドライライナをシリンダブロツクに
挿入するエンジンのシリンダライナ構造に関する
ものである。
挿入するエンジンのシリンダライナ構造に関する
ものである。
従来、ドライライナをシリンダブロツクのライ
ナ嵌合穴に嵌合固定する場合には、先ず、シリン
ダライナをライナ嵌合穴内に圧入嵌合せしめ、し
かる後に、圧入時の接触圧力によつて狂つたシリ
ンダライナの真円度を修整するためにその内周面
をホーニング加工するとともに、シリンダブロツ
クのトツプデツキ面とシリンダライナの上端面を
一体的に面刎ね（つらはね）加工してガスケツト
面のシール性を確保するようにするのが一般的で
あつた。
ナ嵌合穴に嵌合固定する場合には、先ず、シリン
ダライナをライナ嵌合穴内に圧入嵌合せしめ、し
かる後に、圧入時の接触圧力によつて狂つたシリ
ンダライナの真円度を修整するためにその内周面
をホーニング加工するとともに、シリンダブロツ
クのトツプデツキ面とシリンダライナの上端面を
一体的に面刎ね（つらはね）加工してガスケツト
面のシール性を確保するようにするのが一般的で
あつた。
ところが、シリンダブロツクの内周面には、そ
の耐摩耗性を向上させる意味から通常、窒化処理
等の表面硬化処理が施されている関係上、そのホ
ーニング加工は極めて困難であり、コストアツプ
になるという問題があつた。このため、ホーニン
グ加工の必要のないシリンダライナ構造の開発が
望まれていた。
の耐摩耗性を向上させる意味から通常、窒化処理
等の表面硬化処理が施されている関係上、そのホ
ーニング加工は極めて困難であり、コストアツプ
になるという問題があつた。このため、ホーニン
グ加工の必要のないシリンダライナ構造の開発が
望まれていた。
このような観点から開発されたシリンダライナ
構造の公知例としては、例えば実開昭54−22650
号公報に示された如きものが知られている。この
公知例のシリンダブロツク構造は、シリンダライ
ナとライナ嵌合穴とのハメアイを該シリンダライ
ナの全長においてルーズなハメアイとすることに
より圧入嵌合時の如き圧入応力によるシリンダラ
イナの真円度の狂いを未然に防止しもつてシリン
ダライナのホーニング加工を廃止するようにして
いる。
構造の公知例としては、例えば実開昭54−22650
号公報に示された如きものが知られている。この
公知例のシリンダブロツク構造は、シリンダライ
ナとライナ嵌合穴とのハメアイを該シリンダライ
ナの全長においてルーズなハメアイとすることに
より圧入嵌合時の如き圧入応力によるシリンダラ
イナの真円度の狂いを未然に防止しもつてシリン
ダライナのホーニング加工を廃止するようにして
いる。
ところが、この公知例のシリンダライナ構造
は、シリンダライナの上部に鍔部を設け、この鍔
部をライナ嵌合穴側に設けた肩部に掛止して該肩
部とシリンダヘツドの間でガスケツトを介して締
め付けることによつてシリンダライナをシリンダ
ブロツク側に固定するようにしているため、シリ
ンダライナをシリンダブロツクに取付けた状態で
ガスケツト面の面刎ね加工を行なうことができ
ず、このためガスケツト面のシール性が劣るとい
う問題があつた。
は、シリンダライナの上部に鍔部を設け、この鍔
部をライナ嵌合穴側に設けた肩部に掛止して該肩
部とシリンダヘツドの間でガスケツトを介して締
め付けることによつてシリンダライナをシリンダ
ブロツク側に固定するようにしているため、シリ
ンダライナをシリンダブロツクに取付けた状態で
ガスケツト面の面刎ね加工を行なうことができ
ず、このためガスケツト面のシール性が劣るとい
う問題があつた。
本考案は、上記の如き従来のシリンダライナ構
造の問題に鑑み、シリンダライナのホーニング加
工の廃止によるコストダウンと、ガスケツト面の
面刎ね加工によるシール性の向上とを図り得るよ
うにしたエンジンのシリンダライナ構造を提案す
ることを目的としてなされたものであつて、ドラ
イライナをシリンダブロツクに挿入するエンジン
のシリンダライナ構造において、シリンダライナ
の外周は大径部と小径部とを有し、該大径部はシ
リンダブロツクに圧入嵌合され、該小径部はシリ
ンダブロツクに対してゆるやかに嵌合されており
該小径部はピストンリングが該シリンダライナに
摺動する範囲である如くしたことを特徴とするも
のである。
造の問題に鑑み、シリンダライナのホーニング加
工の廃止によるコストダウンと、ガスケツト面の
面刎ね加工によるシール性の向上とを図り得るよ
うにしたエンジンのシリンダライナ構造を提案す
ることを目的としてなされたものであつて、ドラ
イライナをシリンダブロツクに挿入するエンジン
のシリンダライナ構造において、シリンダライナ
の外周は大径部と小径部とを有し、該大径部はシ
リンダブロツクに圧入嵌合され、該小径部はシリ
ンダブロツクに対してゆるやかに嵌合されており
該小径部はピストンリングが該シリンダライナに
摺動する範囲である如くしたことを特徴とするも
のである。
以下、本考案のエンジンのシリンダライナ構造
を第１図に示す実施例に基づいて説明すると、こ
のシリンダライナ構造は、シリンダライナ２を大
径部８と小径部９を有する段付筒状に形成する一
方、シリンダブロツク１側に、シリンダライナ２
の大径部８を嵌合せしめる大径穴部６と、小径部
９を嵌合せしめる小径穴部７よりなるライナ嵌合
穴５を、該大径穴部６がシリンダブロツク１のト
ツプデツキ面１ａ側になるようにして形成し、こ
のライナ嵌合穴５に対してシリンダライナ２を嵌
合せしめるようになつている。この時、シリンダ
ライナ２とライナ嵌合穴５のハメアイ及びシリン
ダライナ２の大径部８の長さL1と小径部９の長
さL2を下記の如く設定している。即ち、シリン
ダライナ２の大径部８とライナ嵌合穴５の大径部
６のハメアイを圧入嵌合可能なるしまりバメとす
る一方、シリンダライナ２の小径部９とライナ嵌
合穴５の小径穴部７のハメアイを、該小径穴部７
内にシリンダライナ２の小径部９を嵌入せしめた
とき両者間の接触圧により該小径部９の内周面９
ａの真円度が所定レベル以上狂わないような程度
の比較的ルーズなハメアイとする。また、シリン
ダライナ２の長さは、該シリンダライナ２をライ
ナ嵌合穴５内に嵌合せしめたとき、小径部９によ
つてピストン３のピストンリング４Ａ，４Ｂ，４
Ｃの摺動範囲の全域をカバーし得るように大径部
８の長さ寸法L1と小径部９の長さ寸法L2を適宜
に設定している。
を第１図に示す実施例に基づいて説明すると、こ
のシリンダライナ構造は、シリンダライナ２を大
径部８と小径部９を有する段付筒状に形成する一
方、シリンダブロツク１側に、シリンダライナ２
の大径部８を嵌合せしめる大径穴部６と、小径部
９を嵌合せしめる小径穴部７よりなるライナ嵌合
穴５を、該大径穴部６がシリンダブロツク１のト
ツプデツキ面１ａ側になるようにして形成し、こ
のライナ嵌合穴５に対してシリンダライナ２を嵌
合せしめるようになつている。この時、シリンダ
ライナ２とライナ嵌合穴５のハメアイ及びシリン
ダライナ２の大径部８の長さL1と小径部９の長
さL2を下記の如く設定している。即ち、シリン
ダライナ２の大径部８とライナ嵌合穴５の大径部
６のハメアイを圧入嵌合可能なるしまりバメとす
る一方、シリンダライナ２の小径部９とライナ嵌
合穴５の小径穴部７のハメアイを、該小径穴部７
内にシリンダライナ２の小径部９を嵌入せしめた
とき両者間の接触圧により該小径部９の内周面９
ａの真円度が所定レベル以上狂わないような程度
の比較的ルーズなハメアイとする。また、シリン
ダライナ２の長さは、該シリンダライナ２をライ
ナ嵌合穴５内に嵌合せしめたとき、小径部９によ
つてピストン３のピストンリング４Ａ，４Ｂ，４
Ｃの摺動範囲の全域をカバーし得るように大径部
８の長さ寸法L1と小径部９の長さ寸法L2を適宜
に設定している。
上述の如くシリンダライナ２とライナ嵌合穴５
を構成すると、該ライナ嵌合穴５内にシリンダラ
イナ２を挿入した場合、シリンダライナ２の大径
部８がライナ嵌合穴５の大径穴部６内に圧入嵌合
せしめられ、この両者の接触圧によつてシリンダ
ライナ２がシリンダブロツク１側に強固に固定さ
れるとともに、小径穴部７と小径部９がルーズな
ハメアイであるため両者間の接触圧が小さく小径
部９の内周面９ａ即ち、シリンダライナ内周面２
ｂの内のピストンリング４の摺接面の真円度が所
定レベル以上に維持される。このため、シリンダ
ライナ２の圧入嵌合後においてその内周面２ｂに
ホーニング加工を施す必要がなくなる。更に、シ
リンダブロツク１とシリンダライナ２が、該シリ
ンダライナ２の大径部８とライナ嵌合穴５の大径
穴部６の間の接触圧によつて強固に固定されてい
るため、この両者を一体化した状態のままシリン
ダブロツク１のトツプデツキ面１ａとシリンダラ
イナ２の上端面２ａを面刎ね加工してガスケツト
面の平坦度を確保することができる。
を構成すると、該ライナ嵌合穴５内にシリンダラ
イナ２を挿入した場合、シリンダライナ２の大径
部８がライナ嵌合穴５の大径穴部６内に圧入嵌合
せしめられ、この両者の接触圧によつてシリンダ
ライナ２がシリンダブロツク１側に強固に固定さ
れるとともに、小径穴部７と小径部９がルーズな
ハメアイであるため両者間の接触圧が小さく小径
部９の内周面９ａ即ち、シリンダライナ内周面２
ｂの内のピストンリング４の摺接面の真円度が所
定レベル以上に維持される。このため、シリンダ
ライナ２の圧入嵌合後においてその内周面２ｂに
ホーニング加工を施す必要がなくなる。更に、シ
リンダブロツク１とシリンダライナ２が、該シリ
ンダライナ２の大径部８とライナ嵌合穴５の大径
穴部６の間の接触圧によつて強固に固定されてい
るため、この両者を一体化した状態のままシリン
ダブロツク１のトツプデツキ面１ａとシリンダラ
イナ２の上端面２ａを面刎ね加工してガスケツト
面の平坦度を確保することができる。
次に、本考案の効果を説明すると、本考案のエ
ンジンのシリンダライナ構造は、シリンダブロツ
クに挿入されるシリンダライナを大径の外周面を
有する大径部と小径の外周面を有する小径部とで
構成し、該大径部をシリンダブロツク側に圧入嵌
合することにより該シリンダブロツクに対してシ
リンダライナを強固に固定することができるよう
にしているため、シリンダブロツクのトツプデツ
キ面とシリンダライナの上端面を一体的に面刎ね
加工にて面一に形成し、ガスケツト面の平坦度を
良好ならしめてそのシール性の向上を図ることが
できるという効果がある。
ンジンのシリンダライナ構造は、シリンダブロツ
クに挿入されるシリンダライナを大径の外周面を
有する大径部と小径の外周面を有する小径部とで
構成し、該大径部をシリンダブロツク側に圧入嵌
合することにより該シリンダブロツクに対してシ
リンダライナを強固に固定することができるよう
にしているため、シリンダブロツクのトツプデツ
キ面とシリンダライナの上端面を一体的に面刎ね
加工にて面一に形成し、ガスケツト面の平坦度を
良好ならしめてそのシール性の向上を図ることが
できるという効果がある。
又、シリンダライナの小径部とシリンダブロツ
クの嵌合状態を、両者間の接触圧によつて該小径
部の真円度が所定レベル以上狂わない程度のゆる
い嵌合とし且つピストンリングがシリンダライナ
に摺動する範囲をこの小径部で構成するようにし
ているため、少なくともピストンリングが摺動す
る範囲のシリンダライナ内周面の真円度を所定レ
ベル以上に維持することができ、これにより、従
来のシリンダライナ構造において行なわれていた
ようなシリンダライナ内周面のホーニング加工を
廃止して加工コストの低廉化を図ることができる
という効果もある。
クの嵌合状態を、両者間の接触圧によつて該小径
部の真円度が所定レベル以上狂わない程度のゆる
い嵌合とし且つピストンリングがシリンダライナ
に摺動する範囲をこの小径部で構成するようにし
ているため、少なくともピストンリングが摺動す
る範囲のシリンダライナ内周面の真円度を所定レ
ベル以上に維持することができ、これにより、従
来のシリンダライナ構造において行なわれていた
ようなシリンダライナ内周面のホーニング加工を
廃止して加工コストの低廉化を図ることができる
という効果もある。
第１図は本考案実施例に係るシリンダライナ構
造を有するエンジン頂部の縦断面図である。 １……シリンダブロツク、２……シリンダライ
ナ、３……ピストン、４……ピストンリング。
造を有するエンジン頂部の縦断面図である。 １……シリンダブロツク、２……シリンダライ
ナ、３……ピストン、４……ピストンリング。
Claims (1)
- ドライライナをシリンダブロツクに挿入するエ
ンジンのシリンダライナ構造において、該シリン
ダライナの外周は大径部と小径部とを有し、該大
径部はシリンダブロツクに圧入嵌合され、該小径
部は該シリンダブロツクに対してゆるやかに嵌合
されており、該小径部はピストンリングが該シリ
ンダライナに摺動する範囲であることを特徴とす
るエンジンのシリンダライナ構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP384383U JPS59107945U (ja) | 1983-01-13 | 1983-01-13 | エンジンのシリンダライナ構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP384383U JPS59107945U (ja) | 1983-01-13 | 1983-01-13 | エンジンのシリンダライナ構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59107945U JPS59107945U (ja) | 1984-07-20 |
| JPH0227168Y2 true JPH0227168Y2 (ja) | 1990-07-23 |
Family
ID=30135457
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP384383U Granted JPS59107945U (ja) | 1983-01-13 | 1983-01-13 | エンジンのシリンダライナ構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59107945U (ja) |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5224664U (ja) * | 1975-08-11 | 1977-02-21 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS57123932U (ja) * | 1981-01-27 | 1982-08-02 | ||
| JPS58161145U (ja) * | 1982-04-22 | 1983-10-27 | 川崎重工業株式会社 | シリンダライナ |
-
1983
- 1983-01-13 JP JP384383U patent/JPS59107945U/ja active Granted
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5224664U (ja) * | 1975-08-11 | 1977-02-21 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59107945U (ja) | 1984-07-20 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS5941316Y2 (ja) | 内燃エンジンのピストンリング | |
| JPH0227168Y2 (ja) | ||
| JPS5851478Y2 (ja) | オイルシ−ル | |
| US4979757A (en) | Oil ring assembly | |
| JPH0620937Y2 (ja) | ロッカ−カバ−ガスケット | |
| JPS6224870Y2 (ja) | ||
| JPH0210333Y2 (ja) | ||
| JPH0343400Y2 (ja) | ||
| JPS6329169Y2 (ja) | ||
| JPH05322052A (ja) | アキシャルリップ型オイルシール用スリンガ | |
| JPH0225967Y2 (ja) | ||
| JPS608133Y2 (ja) | 内燃機関のシリンダライナの取付け装置 | |
| JPH055336Y2 (ja) | ||
| JPH03487Y2 (ja) | ||
| JPS6311285Y2 (ja) | ||
| JPS5933882Y2 (ja) | エンジンのカバ−類のシ−ル構造 | |
| JPH0134688Y2 (ja) | ||
| JPH0216048Y2 (ja) | ||
| JPS6310938Y2 (ja) | ||
| JPH0517405Y2 (ja) | ||
| JPH029084Y2 (ja) | ||
| JPH0749138Y2 (ja) | 密封装置 | |
| JP2562967Y2 (ja) | リング溝部のマスキング用治具 | |
| JPH0536137Y2 (ja) | ||
| JPS6320850Y2 (ja) |