JP2000018011A - 内燃機関のバルブシート - Google Patents

内燃機関のバルブシート

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JP2000018011A
JP2000018011A JP10191971A JP19197198A JP2000018011A JP 2000018011 A JP2000018011 A JP 2000018011A JP 10191971 A JP10191971 A JP 10191971A JP 19197198 A JP19197198 A JP 19197198A JP 2000018011 A JP2000018011 A JP 2000018011A
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JP
Japan
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valve seat
intake
valve opening
opening part
valve
Prior art date
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Pending
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JP10191971A
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English (en)
Inventor
Eiichi Komatsu
栄一 小松
Hiroyuki Makihara
宏之 槙原
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Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
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Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】吸気側のバルブシートの温度が上昇すると、異
常燃焼や吸入空気の流入に不具合が生じた。 【解決手段】内燃機関の燃焼室2の弁口部に圧入される
バルブシート5であって、弁口部3に向けて弁口部軸心
に対して傾斜して延びる傾斜通路4bとの接続部4c近
傍部位を圧入後に傾斜通路4bの内面の傾斜に近似する
ように削除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として自動車用
の内燃機関の例えば吸気ポートに連通する弁口に圧入さ
れるバルブシートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関のシリンダヘッドにおい
て、バルブシートが圧入される吸気弁口に連通する吸気
ポートは、入口部から燃焼室に開口する吸気弁口に向け
て、円弧状や直線状に延びる吸気通路にて構成され、中
子を用いて鋳造にて製造される。吸気ポートが中子によ
り形成されるために、吸気ポートに対する吸気弁口の相
対位置が、例えば燃焼室の中心側に偏ったり、あるいは
その逆方向に偏ったりすることがある。このため、バル
ブシートを精度よく圧入するために、圧入前にその圧入
部位を機械加工する。また、圧入後、吸気ポートの内壁
面との面の連続性を向上させるために、再度バルブシー
トの内側及び吸気ポートとバルブシートの接続部に形成
された角を切除するために、機械加工するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、吸気
ポートの偏位を修正するために、バルブシートを圧入し
た後に部分的に機械加工を行う必要があるので、吸気ポ
ートとバルブシートとの接続部部分の吸気ポート形状
を、所定の曲率を有する曲面形状にあらかじめ形成して
おいて、この種の機械加工を省略することが可能なもの
が知られている(例えば、特開平8−326598号公
報)。このようなものでは、基本的にはバルブシートを
圧入した後の機械加工が不要になるものである。
【0004】ところで、吸気ポートのバルブシートの場
合、その温度が上昇すると、吸入空気がその部分で加熱
されて体積が膨張するため、燃焼室に流入しにくくな
る。そして、バルブシートの燃焼室に近い側が部分的に
ある温度以上に上昇すると、その温度上昇が原因となっ
て異常燃焼が生じることがある。このため、バルブシー
トを積極的に冷却する必要があった。また、吸気ポート
の偏位の状態によっては、吸気ポートとバルブシートと
の接続部における面の連続性をさらに滑らかにして、吸
入空気又は混合気の流れを円滑にする必要も生じた。
【0005】本発明は、このような不具合を解消するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、本発明に係る内燃機関のバルブシート
は、弁口部に圧入後に、傾斜通路との接続部分近傍の部
位を傾斜通路の内面の傾斜に近似するように削除する構
成である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、内燃機関の燃焼室の弁
口部に圧入されるバルブシートであって、弁口部に向け
て弁口部軸心に対して傾斜して延びる傾斜通路との接続
部近傍部位を圧入後に傾斜通路の内面の傾斜に近似する
ように削除してなることを特徴とする内燃機関のバルブ
シートである。
【0008】このような構成のものであれば、傾斜通路
との接続部近傍部位を削除することにより、体積が減少
するとともに表面積が拡大する。したがって、熱容量的
に小さくなるとともに、放熱面が増加し、温度の上昇を
抑制することが可能になる。また、傾斜面の内面の傾斜
に近似するように削除することにより、傾斜通路から弁
口に流入する空気の流速を早くすることが可能になり、
内燃機関の出力を向上させることが可能になる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を、図1〜2を参照
して説明する。図1において、シリンダヘッド1は、燃
料室2の上壁2aを形成する壁面に一対の吸気弁口部3
と排気弁口部(図示しない)と、その吸気弁口部3及び
排気弁口部にそれぞれ連通する吸気ポート4及び排気ポ
ート(図示しない)と、吸気弁口部3及び排気弁口部に
圧入されるバルブシート5とを備えている。
【0010】吸気弁口部3は、燃焼室2の上壁2aに開
口するもので、所定の間隔をあけて対を成している。そ
れぞれの吸気弁口部3には、円環状のバルブシート5が
圧入されるもので、バルブシート5の形状に合わせて形
成してあり、その内径は吸気ポート4の内径より大き
く、バルブシート5の外径より、また深さはバルブシー
ト5の厚みより、それぞれ若干小さくしてある。したが
って、吸気弁口部3は、吸気ポート4の燃焼室2側の端
部に、段部を形成したようになっている。そして、バル
ブシート5との密着性を良好にするために、吸気弁口部
3の内面を、その内面に存在する鋳造時の凹凸等を取り
除くために機械加工し、その内径及び深さがバルブシー
ト5の外径及び厚みと略同一にするものである。
【0011】吸気ポート4は、シリンダヘッド1の鋳造
時に、中子を用いて形成されるもので、入口部4aを一
つにし、それぞれの吸気弁口部3に向けて略直線的に延
びる傾斜通路4bを具備している。吸気ポート4の傾斜
通路4bは、その通路軸心Axに垂直な断面形状が略円
形になっており、通路軸心Axを吸気弁口部3に対して
所定の角度傾斜して形成してある。つまり、この傾斜通
路4bの通路軸心Axと吸気弁口部3の弁口軸心Ayと
は異なっているので、バルブシート5が吸気ポート4と
接触するバルブシート5との接続部4c近傍部分におい
て、傾斜通路4bには角部4dが形成されている。この
角部4dは、バルブシート5を圧入後、バルブシート5
の所定部位を削除することにより、取り除くものであ
る。
【0012】以上のようにして吸気弁口部3の加工を完
了した後、バルブシート5をその吸気弁口下部3に圧入
する。バルブシート5を圧入した後、その内径を内径加
工具により加工する。次に、バルブシート5の吸気ポー
ト4との接続部4c近傍部位を、治具例えばスロートカ
ッター6を所定の角度でバルブシート5に接触させて、
傾斜通路4の内面の傾斜に近似するように削除する。削
除する部位は、バルブシート5が吸気ポート4と接触す
る部分で、かつ燃焼室2に最も接近している部位であ
る。
【0013】詳細には、この削除部位は、吸気ポート4
を側面から見た場合に、傾斜通路4の下面に連続するバ
ルブシート5の内周角部分である。また、吸気ポート4
を上から見た場合には、傾斜通路4bの通路軸心Axを
中心に、バルブシート5の円周方向に拡がる略扇状に削
除するものである。さらに、削除の深さは、削除する部
位において、バルブシート5内周の角及び吸気ポート4
の角部4dがほぼなくなるまで削除する。したがって、
削除によりバルブシート5に現れる傾斜面5aが、傾斜
通路4bの傾斜と略等しくなる。このように、形成され
た傾斜面5aの傾斜が吸気ポート4の傾斜と略等しくな
ることにより、吸入空気の流れが円滑になるものであ
る。
【0014】バルブシート5は、その周囲にウォータジ
ャケット7が形成されているので、基本的には冷却水に
より冷却されるものである。バルブシート5の各部位の
温度を詳細に見た場合、燃焼室下面2bに対してバルブ
シート5が傾斜しているため、バルブシート5の下側、
つまり燃焼室下面2bに近い部位は、上側、つまり燃焼
室下面2bから離間している部位より温度が上昇し易
く、またウォータジャケット7からの距離が上側に比べ
て大きいので冷却されにくい。したがって、バルブシー
ト5の中でも燃焼室下面2bに近いために温度が上昇し
易い部位を削除して傾斜面5aを形成すると、バルブシ
ート5の表面積が増加する。また、削除することにより
バルブシート5の体積が減少することになる。この結
果、削除により形成された傾斜面5aにより、放熱のた
めの表面積が増加して、吸入空気と広く接触することに
なる。
【0015】したがって、エンジンが運転されてバルブ
シート5が加熱された場合、体積が減少していることに
より、従来に比べて冷めやすい状態になり、熱負荷に対
する信頼性を向上させることができる。しかも、削除後
の傾斜面5aによりバルブシート5の表面積が増加し、
その結果放熱面積が増えることにより、この部分の温度
が部分的に温度が高くなって、ノッキング等の異常燃焼
が生じるといった不具合を防止することができる。
【0016】また、形成された傾斜面5aは、吸気ポー
ト4の傾斜と略等しくなっているので、吸入空気が吸気
ポート4とバルブシート5との接続部4cにおいて淀む
ことなくスムーズに燃焼室2へと流入するようになる。
したがって、吸入空気の吸気効率が高くなり、エンジン
の出力性能を向上させることができる。なお、本発明は
以上に説明した実施例に限定されるものではない。上記
実施例においては、吸気弁口部3に圧入されるバルブシ
ート5を説明したが、排気弁口部に圧入するバルブシー
トに適用するものであってもよい。この場合にあっても
熱負荷に対する信頼性を向上させることができるととも
に、排気効率を向上させることができる。
【0017】その他、各部の構成は図示例に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変
形が可能である。
【0018】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、傾斜通
路との接続部近傍部位を削除することにより、体積を減
少することができるとともに表面積を拡大することがで
きる。したがって、熱容量的に小さくなるとともに、放
熱面が増加し、温度の上昇を抑制することができる。ま
た、傾斜面の内面の傾斜に近似するように削除すること
により、傾斜通路から弁口に流入する空気の流速を早く
することができ、内燃機関の出力を向上させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す内燃機関のバルブシー
トの縦断面図。。
【図2】同実施例の平面形状を示す構成説明図。
【符号の説明】
3…吸気弁口部 4…吸気ポート 4b…傾斜通路 4c…接続部 5…バルブシート Ax…通路軸心 Ay…弁口軸心

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の燃焼室の弁口部に圧入されるバ
    ルブシートであって、弁口部に向けて弁口部軸心に対し
    て傾斜して延びる傾斜通路との接続部近傍部位を圧入後
    に傾斜通路の内面の傾斜に近似するように削除してなる
    ことを特徴とする内燃機関のバルブシート。
JP10191971A 1998-07-07 1998-07-07 内燃機関のバルブシート Pending JP2000018011A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102116211A (zh) * 2009-11-05 2011-07-06 通用汽车环球科技运作公司 用于内燃机的气缸盖组件及其制造方法
JP2016121646A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 川崎重工業株式会社 シリンダヘッド用ワークの加工方法
JP2019044632A (ja) * 2017-08-30 2019-03-22 ダイハツ工業株式会社 内燃機関のシリンダヘッド

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102116211A (zh) * 2009-11-05 2011-07-06 通用汽车环球科技运作公司 用于内燃机的气缸盖组件及其制造方法
JP2016121646A (ja) * 2014-12-25 2016-07-07 川崎重工業株式会社 シリンダヘッド用ワークの加工方法
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