JPH0137157Y2 - - Google Patents

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JPH0137157Y2
JPH0137157Y2 JP18996184U JP18996184U JPH0137157Y2 JP H0137157 Y2 JPH0137157 Y2 JP H0137157Y2 JP 18996184 U JP18996184 U JP 18996184U JP 18996184 U JP18996184 U JP 18996184U JP H0137157 Y2 JPH0137157 Y2 JP H0137157Y2
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recess
cutting
cylinder head
tool
cutting tool
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JP18996184U
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、下面が平坦なエンジン例えばデイー
ゼルエンジンのシリンダヘツドに関するものであ
る。
(従来技術) 従来より、デイーゼルエンジン等のシリンダヘ
ツド下面が平坦なエンジンのシリンダヘツドにお
いて、吸気ポートと排気ポートとの間の狭いブリ
ツジ部分は、熱負荷が大きくてクラツクが発生し
やすいことから、このブリツジ部分の表面を凹状
に切削してリセスを形成することによつて熱負荷
を軽減し、クラツクの発生を抑制するようにした
技術が、例えば、実公昭52−36883号に見られる
ように公知である。
しかるに、上記ブリツジ部分に形成されるリセ
スは、その表面に凹凸が形成されていると、熱応
力の集中によるクラツクが発生しやすいものであ
つて、ブリツジ部分を切削具で切削した後に研摩
加工を施す必要がある。上記リセスを形成する切
削具としては、円柱状で先端に曲線状の切削刃が
設けられた切削具を回転させて、その先端部をブ
リツジ部分に上方から垂直に押し当てて切削加工
を行うものが、加工上もしくは設備的にも好適で
あるが、ツールマークのセンターがリセスの加工
面に位置して、この部分に突部が形成され上記応
力集中をまねくことになる。すなわち、上記切削
工具による加工ではリセスの周辺部分は切削速度
が大きく、中心部の周速は小さくなり、アルミ合
金シリンダヘツドではその材質の粘りが高いこと
から、上記切削はせん断にならずにむしり取るよ
うな加工が行われることになり、加工面周辺部は
滑かであるが、ツールマークのセンター部分では
凹凸が形成されて表面が粗面となり、前記のよう
に大きな熱負荷が作用した際に、熱応力集中によ
るクラツク発生点となつて、クラツクが発生しや
すくなる問題を有する。
(考案の目的) 本考案は上記事情に鑑み、クラツクの発生をさ
らに阻止するようにしたリセスを有するエンジン
のシリンダヘツドを提供することを目的とするも
のである。
(考案の構成) 本考案のシリンダヘツドは、平坦なシリンダヘ
ツド下面に開設された開口部の間のブリツジ部分
に、切削工具の回転軸が傾斜されて先端切削刃の
センターが加工面から外れた状態で加工されてな
るリセスを有し、このリセスにはツールマークの
センターが現出していないことを特徴とするもの
である。
(考案の効果) 本考案によれば、周速が低く、切屑がむしり形
となつて加工面が粗くなるツールマークのセンタ
ーを外した状態で形成されたリセスを有すること
により、後加工を要することなく良好な表面状態
のリセスを有し、応力集中を抑制してリセスにク
ラツクの発生を低減でき、かつ加工中の切屑、熱
の逃げもよくなり、工具の寿命も延ばすことがで
きる。
また、ブリツジ部分へのクラツクの発生が低減
することにより、このブリツジ部分の幅を狭くす
ることが可能となつて開口部の径をより大きくし
てエンジンの性能の向上が図れるものである。
(実施例) 以下、図面により本考案の実施例を説明する。
第1図にシリンダヘツドの底面図を示すように、
このシリンダヘツド1の下面は平坦に形成され、
シリンダボア2を有するシリンダブロツク(図示
せず)と締結されてエンジンが構成される。
上記シリンダヘツド1下面には、シリンダボア
2に対応する部分に、吸気ポート3および排気ポ
ート4が隣接して開設され、この吸気ポート3お
よび排気ポート4には図示しない吸気バルブおよ
び排気バルブが装着される。さらに、上記シリン
ダボア2に臨んで予燃焼室ポート5が開設され、
この予燃焼室ポート5には図示しないセラミツク
体による予燃焼室ユニツトが装着され、底部のノ
ズル孔5aおよびグロー孔5bにはそれぞれ図示
しない燃料噴射ノズルおよびグロープラグが装入
される。
上記吸気ポート3と排気ポート4との間におけ
るブリツジ部分1aには、第2図にも示すように
凹状のリセス6が形成される。このリセス6は、
先端に球状の切削面を有する切削工具8によつて
形成されるものであつて、このリセス6内にはツ
ールマークのセンターが位置しないように、上記
切削工具8の回転軸8aが所定角度傾斜され、回
転軸8aの延長線がリセス6の加工面内に位置し
ないような状態で切削加工されて設けられている
ものである。
上記切削工具8は第4図および第5図に示すよ
うに、円柱状の軸部9の先端球面9aに切削刃1
0が設けられ、この切削刃10の回転方向に対す
る前側の軸部球面9aには逃げ溝9bが形成され
てなり、回転軸8aを中心としての切削刃10の
回転による切削面は球状であり、切削屑は逃げ溝
9bを通つて排出される。
上記切削工具8の傾斜は、その傾斜方向に対応
して、切削刃10の回転に伴つて形成される加工
面のツールマーク方向が異なる。すなわち、第3
図Aに示すように吸気ポート3および排気ポート
4の中心を結ぶ線に沿つて切削工具8の回転軸8
a傾斜させた場合には、リセス6の加工面には傾
斜させた側の吸気もしくは排気ポート3,4の外
周に沿うようにツールマークmが形成されるもの
である。一方、第3図Bに示すように吸気ポート
3および排気ポート4の中心を結ぶ線と直交する
方向に切削工具8の回転軸8aを傾斜させた場合
には、リセス6の加工面にはポート外周と直交す
る方向にツールマークmが形成される。
上記のように切削工具8で加工形成されたリセ
ス6を有するシリンダヘツド1は、シリンダブロ
ツクと締結されてエンジンを構成した場合に、そ
の燃焼によつて吸気ポート3と排気ポート4との
間のブリツジ部分1aが高温となつて大きな熱負
荷を受け、熱膨張に伴う応力上昇をもたらすが、
ブリツジ部分1aへのリセス6の形成により熱応
力の集中が改善され、クラツクの発生が抑制され
る。
また、リセス6の加工面にはツールマークmの
センターすなわち切削刃10の回転中心で加工さ
れた部分が位置しないことから、その加工面は研
摩加工等の後加工を行わなくても粗面とならずに
平滑であり、クラツクの発生ポイントを形成する
ことなく、より一層のクラツクの発生が阻止され
る。
なお、ブリツジ部分1aの熱膨張は、吸気ポー
ト3および排気ポート4にはそれぞれ弁座を構成
するポートインサートが装着されて規制されるこ
とから、その応力パターンは吸気および排気ポー
ト3,4の中心を結ぶ線と直交する方向すなわち
ブリツジ部分1aの長手方向に沿つて伸縮するよ
うに発生するものであつて、このブリツジ部分1
aに形成されるリセス6は、第3図Aに示される
ような伸縮方向に沿うツールマークmが形成され
たものが、上記熱変形に伴うクラツクの発生要因
が減少する点で好ましい。
また、上記実施例においては、リセス6を吸気
ポート3と排気ポート4との間のブリツジ部分1
aに形成しているが、第1図に鎖線で示すように
排気ポート4と予燃焼室ポート5との間のブリツ
ジ部分1bに同様にリセス6′を形成するように
してもよく、このように幅が狭くて熱負荷の大き
いブリツジ部分に形成してクラツクの発生を抑制
するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例におけるエンジンの
シリンダヘツドの要部底面図、第2図は切削工具
を仮想線で示す第1図の−線に沿うリセス部
分の断面図、第3図A,Bはそれぞれ切削工具の
傾斜方向に対するリセスに形成されるツールマー
クの方向を示す説明図、第4図は切削状態におけ
る切削工具の側面図、第5図は切削工具の先端正
面図である。 1……シリンダヘツド、1a,1b……ブリツ
ジ部分、3……吸気ポート、4……排気ポート、
5……予燃焼室ポート、6,6′……リセス、8
……切削工具、8a……回転軸、9……軸部、1
0……切削刃。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 平坦なシリンダヘツド下面を有し、このシリン
    ダヘツド下面に開設されたバルブポート等の開口
    部の間のブリツジ部分に、回転軸を中心にして回
    転し先端切削刃により加工面を凹面状に切削する
    切削工具で凹状に形成されたリセスを有するシリ
    ンダヘツドであつて、上記リセスは、切削工具の
    回転軸が傾斜され切削刃のセンターが加工面から
    外れた状態で加工されてなり、該リセスにはツー
    ルマークのセンターが現出していないことを特徴
    とするエンジンのシリンダヘツド。
JP18996184U 1984-12-14 1984-12-14 Expired JPH0137157Y2 (ja)

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JP18996184U JPH0137157Y2 (ja) 1984-12-14 1984-12-14

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JP18996184U JPH0137157Y2 (ja) 1984-12-14 1984-12-14

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JPS61103553U JPS61103553U (ja) 1986-07-01
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JPS61103553U (ja) 1986-07-01

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