JPH051601Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH051601Y2 JPH051601Y2 JP8199686U JP8199686U JPH051601Y2 JP H051601 Y2 JPH051601 Y2 JP H051601Y2 JP 8199686 U JP8199686 U JP 8199686U JP 8199686 U JP8199686 U JP 8199686U JP H051601 Y2 JPH051601 Y2 JP H051601Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- apex seal
- apex
- main piece
- rotor
- piece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 3
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 3
- 238000007789 sealing Methods 0.000 claims description 3
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 3
- 239000000567 combustion gas Substances 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
Landscapes
- Sealing Devices (AREA)
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本考案は、ロータリピストンエンジンのアペツ
クスシール装置の改善に関するものである。
クスシール装置の改善に関するものである。
(従来技術)
従来から、ロータの頂辺に沿つて形成したアペ
ツクスシール溝にスプリングを介して摺動自在に
装着したアペツクスシールを、該アペツクスシー
ル溝の長手方向端部のコーナシール嵌挿溝との境
目上を通過し、かつロータの軸方向に傾斜する傾
斜面により、メインピースとサイドピースとに分
割形成することにより、メインピースの頂部をロ
ータハウジングの内周面に密着させると共に、上
記傾斜面のくさび面効果によりメインピース及び
サイドピースの端面をサイドハウジングに密着さ
せ、シール性の向上を図かつたものが知られてい
る(例えば、実公昭60−34721号公報参照)。
ツクスシール溝にスプリングを介して摺動自在に
装着したアペツクスシールを、該アペツクスシー
ル溝の長手方向端部のコーナシール嵌挿溝との境
目上を通過し、かつロータの軸方向に傾斜する傾
斜面により、メインピースとサイドピースとに分
割形成することにより、メインピースの頂部をロ
ータハウジングの内周面に密着させると共に、上
記傾斜面のくさび面効果によりメインピース及び
サイドピースの端面をサイドハウジングに密着さ
せ、シール性の向上を図かつたものが知られてい
る(例えば、実公昭60−34721号公報参照)。
しかしながら、上記従来のものにおいては、第
4図及び第5図に示すようにロータaの熱膨張に
より、上記アペツクスシール溝bの側壁部が、そ
の軸方向中央部から端部にかけて上記側壁部間距
離が除々にせばまる弓型状に変形し、この変形に
より、回転抵抗及びガス圧の影響で揺動するアペ
ツクスシールはアペツクスシール溝の軸方向端部
のみに当接することとなり、アペツクスシール両
端部に荷重が集中してしまう。この荷重の集中に
より、アペツクスシールの分割部で、かつメイン
ピースC側の端部近傍は他端に比し剛性が低い事
で、アペツクスシールがアペツクスシール溝bと
コーナシール嵌挿溝dとの境目eであるエツジ部
分に、繰り返し叩きつけられた時に、メインピー
スにクラツクが発生し易すく、ひいてはメインピ
ースの切損を招き、燃焼ガスの吹き抜けに起因す
る出力低下を起こす事が考えられる。
4図及び第5図に示すようにロータaの熱膨張に
より、上記アペツクスシール溝bの側壁部が、そ
の軸方向中央部から端部にかけて上記側壁部間距
離が除々にせばまる弓型状に変形し、この変形に
より、回転抵抗及びガス圧の影響で揺動するアペ
ツクスシールはアペツクスシール溝の軸方向端部
のみに当接することとなり、アペツクスシール両
端部に荷重が集中してしまう。この荷重の集中に
より、アペツクスシールの分割部で、かつメイン
ピースC側の端部近傍は他端に比し剛性が低い事
で、アペツクスシールがアペツクスシール溝bと
コーナシール嵌挿溝dとの境目eであるエツジ部
分に、繰り返し叩きつけられた時に、メインピー
スにクラツクが発生し易すく、ひいてはメインピ
ースの切損を招き、燃焼ガスの吹き抜けに起因す
る出力低下を起こす事が考えられる。
尚、アペツクスシールの板厚を縮小することに
よつて、燃焼ガスの排圧による摺動抵抗を低減さ
せ、燃費の向上を図るようにしたタイプのものに
おいては、上述の問題がさらに顕著となる。
よつて、燃焼ガスの排圧による摺動抵抗を低減さ
せ、燃費の向上を図るようにしたタイプのものに
おいては、上述の問題がさらに顕著となる。
(考案の目的)
本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされた
ものであり、メインピースの切損を防止し、出力
低下を招くことのない信頼性及び耐久性の優れた
ロータリピストンエンジンのアペツクスシール装
置を提供することを目的とする。
ものであり、メインピースの切損を防止し、出力
低下を招くことのない信頼性及び耐久性の優れた
ロータリピストンエンジンのアペツクスシール装
置を提供することを目的とする。
(考案の構成)
本考案は、上記目的達成のため、ロータの頂辺
に沿つて形成したアペツクスシール溝にスプリン
グを介して摺動自在に装着したアペツクスを、該
アペツクスシール溝の長手方向端部のコーナシー
ル嵌挿溝との境目上を通過し、かつロータの軸方
向に傾斜する傾斜面により、メインピースとサイ
ドピースとに分割形成したロータリピストンエン
ジンのアペツクスシール装置において、 上記メインピースとサイドピースとの分割部
で、かつ上記境目と当接するメインピースの角部
に面取りを設けたものである。
に沿つて形成したアペツクスシール溝にスプリン
グを介して摺動自在に装着したアペツクスを、該
アペツクスシール溝の長手方向端部のコーナシー
ル嵌挿溝との境目上を通過し、かつロータの軸方
向に傾斜する傾斜面により、メインピースとサイ
ドピースとに分割形成したロータリピストンエン
ジンのアペツクスシール装置において、 上記メインピースとサイドピースとの分割部
で、かつ上記境目と当接するメインピースの角部
に面取りを設けたものである。
(考案の効果)
本考案は、以上のように構成されるため、ロー
タの熱膨張時で、かつ回転抵抗及びガス圧の影響
により、アペツクスシールが上記境目に叩きつけ
られた時にメインピースの角部に発生する集中荷
重を、上記面取りにより分散させることでクラツ
クの発生が阻止され、メインピースの切損に起因
する出力低下を起たすことが阻止できる。
タの熱膨張時で、かつ回転抵抗及びガス圧の影響
により、アペツクスシールが上記境目に叩きつけ
られた時にメインピースの角部に発生する集中荷
重を、上記面取りにより分散させることでクラツ
クの発生が阻止され、メインピースの切損に起因
する出力低下を起たすことが阻止できる。
(実施例)
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。第1図において、1はロータハウジング、2
は偏心軸3に支承されて遊星回転するロータであ
り、このロータの頂部に沿つて形成されたアペツ
クスシール溝5内にはアペツクスシール6が嵌挿
され、このアペツクスシール6の両腕部にはコー
ナシール7がコーナシール嵌挿溝7aに設けられ
ている。また、上記ロータ2の側端面外周辺部に
沿つて形成されたサイドシール溝内にはサイドシ
ール8が嵌装されている。
る。第1図において、1はロータハウジング、2
は偏心軸3に支承されて遊星回転するロータであ
り、このロータの頂部に沿つて形成されたアペツ
クスシール溝5内にはアペツクスシール6が嵌挿
され、このアペツクスシール6の両腕部にはコー
ナシール7がコーナシール嵌挿溝7aに設けられ
ている。また、上記ロータ2の側端面外周辺部に
沿つて形成されたサイドシール溝内にはサイドシ
ール8が嵌装されている。
上記アペツクスシール6は第2,3図に示すよ
うに、その長手方向端部においてロータ2の軸心
方向に傾斜する傾斜面Aにより、メインピース6
aとサイドピース6bとに分割され、またメイン
ピース6aはロータ2の回転方向(矢印B)に傾
斜する傾斜面cにより上部材60aと下部材60
0aとに分割形成されている。更にメインピース
6aとサイドピース6bとの分割部である傾斜面
Aのうち、アペツクスシール溝5とコーナシール
嵌挿溝7aとの境目Dと当接するメインピース6
aの上部材60aの角部には面取り9が形成され
ている。尚、本実施例にあつては、この面取り9
の巾は、板厚2mmのアペツクスシール6に対し、
剛性を著しく低下させる大きなものではなく、実
験により求めた0.10〜0.15mmのものを用いてい
る。尚、10,11は、アペツクスシール6を、
ロータハウジング1の内周面及びサイドハウジン
グの摺動面に圧接させるスプリングである。
うに、その長手方向端部においてロータ2の軸心
方向に傾斜する傾斜面Aにより、メインピース6
aとサイドピース6bとに分割され、またメイン
ピース6aはロータ2の回転方向(矢印B)に傾
斜する傾斜面cにより上部材60aと下部材60
0aとに分割形成されている。更にメインピース
6aとサイドピース6bとの分割部である傾斜面
Aのうち、アペツクスシール溝5とコーナシール
嵌挿溝7aとの境目Dと当接するメインピース6
aの上部材60aの角部には面取り9が形成され
ている。尚、本実施例にあつては、この面取り9
の巾は、板厚2mmのアペツクスシール6に対し、
剛性を著しく低下させる大きなものではなく、実
験により求めた0.10〜0.15mmのものを用いてい
る。尚、10,11は、アペツクスシール6を、
ロータハウジング1の内周面及びサイドハウジン
グの摺動面に圧接させるスプリングである。
以上のように構成されるため、ロータ2の熱膨
張時で、かつ回転抵抗及びガス圧の影響によりア
ペツクスシール6のうち、メインピース6aの一
部を構成する上部材60aが、上記境目Dに叩き
つけられても、上記面取り9を設けたことにより
応力を分散させることができ、上記上部材60a
へのクラツクの発生が阻止される。これにより、
上記上部材60aのうち最も剛性の低い傾斜面A
側端部の切損に起因する出力低下を起たすことを
防止できるものである。また、本実施例において
は、通常シールの摩耗低減のため、メインピース
6aの上部材60aの端から端で、かつ下方の一
部分を除いた部分に施されるチル層(第2図中、
複数の点で示された部分)を、上記面取り9か
ら、所定距離おいて設けた事により、上記チル層
に比べ上記面取り9部分のヤング率を低下させる
ことになり、上述の効果が一層期待できる。
張時で、かつ回転抵抗及びガス圧の影響によりア
ペツクスシール6のうち、メインピース6aの一
部を構成する上部材60aが、上記境目Dに叩き
つけられても、上記面取り9を設けたことにより
応力を分散させることができ、上記上部材60a
へのクラツクの発生が阻止される。これにより、
上記上部材60aのうち最も剛性の低い傾斜面A
側端部の切損に起因する出力低下を起たすことを
防止できるものである。また、本実施例において
は、通常シールの摩耗低減のため、メインピース
6aの上部材60aの端から端で、かつ下方の一
部分を除いた部分に施されるチル層(第2図中、
複数の点で示された部分)を、上記面取り9か
ら、所定距離おいて設けた事により、上記チル層
に比べ上記面取り9部分のヤング率を低下させる
ことになり、上述の効果が一層期待できる。
尚、本実施例でいうところの、面取り9は、平
面、R面のどちらでも良い。また、メインピース
6aを上部材60a、下部材600aとに二分割
したものを用いたが、分割していないタイプのも
のでも、本考案を用いることができる。
面、R面のどちらでも良い。また、メインピース
6aを上部材60a、下部材600aとに二分割
したものを用いたが、分割していないタイプのも
のでも、本考案を用いることができる。
第1図、第2図及び第3図は、いずれも本考案
の実施例を示したものであり、第1図はロータリ
ピストンエンジンの構成を示す概略説明図、第2
図は第1図の−断面図、第3図は第2図の
−断面図である。また、第4図及び第5図は説
明図である。 2……ロータ、5……アペツクスシール溝、6
……アペツクスシール、6a……メインピース、
60a……上部材(メインピース)、600a…
…下部材(メインピース)、6b……サイドピー
ス、7……コーナシール、7a……コーナシール
嵌挿溝、9……面取り、A……傾斜面、D……境
目。
の実施例を示したものであり、第1図はロータリ
ピストンエンジンの構成を示す概略説明図、第2
図は第1図の−断面図、第3図は第2図の
−断面図である。また、第4図及び第5図は説
明図である。 2……ロータ、5……アペツクスシール溝、6
……アペツクスシール、6a……メインピース、
60a……上部材(メインピース)、600a…
…下部材(メインピース)、6b……サイドピー
ス、7……コーナシール、7a……コーナシール
嵌挿溝、9……面取り、A……傾斜面、D……境
目。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 ロータの頂辺に沿つて形成したアペツクスシー
ル溝にスプリングを介して摺動自在に装着したア
ペツクスシールを、該アペツクスシール溝の長手
方向端部のコーナシール嵌挿溝との境目を通過
し、かつロータの軸方向に傾斜する傾斜面によ
り、メインピースとサイドピースとに分割形成し
たロータリピストンエンジンのアペツクスシール
装置において、 上記メインピースとサイドピースとの分割部
で、かつ上記境目と当接するメインピースの角部
に面取りを設けたことを特徴とするロータリピス
トンエンジンのアペツクスシール装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8199686U JPH051601Y2 (ja) | 1986-05-29 | 1986-05-29 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8199686U JPH051601Y2 (ja) | 1986-05-29 | 1986-05-29 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62193101U JPS62193101U (ja) | 1987-12-08 |
JPH051601Y2 true JPH051601Y2 (ja) | 1993-01-18 |
Family
ID=30934250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8199686U Expired - Lifetime JPH051601Y2 (ja) | 1986-05-29 | 1986-05-29 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH051601Y2 (ja) |
-
1986
- 1986-05-29 JP JP8199686U patent/JPH051601Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62193101U (ja) | 1987-12-08 |
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