JPS6227744Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPS6227744Y2 JPS6227744Y2 JP15146581U JP15146581U JPS6227744Y2 JP S6227744 Y2 JPS6227744 Y2 JP S6227744Y2 JP 15146581 U JP15146581 U JP 15146581U JP 15146581 U JP15146581 U JP 15146581U JP S6227744 Y2 JPS6227744 Y2 JP S6227744Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston ring
- piston
- rotation
- ring
- abutment
- Prior art date
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- Expired
Links
- 230000002265 prevention Effects 0.000 claims description 13
- 238000004880 explosion Methods 0.000 description 2
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 239000012141 concentrate Substances 0.000 description 1
- 238000005336 cracking Methods 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000002360 explosive Substances 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 230000000630 rising effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はピストンリングの廻り止め部材に関す
るものである。
るものである。
２サイクルエンジン用のピストンには、運転時
にピストンリングが回転してリング合口部が吸排
気ボートと合致しないように、ピストンリングの
廻り止め部材を設けている。
にピストンリングが回転してリング合口部が吸排
気ボートと合致しないように、ピストンリングの
廻り止め部材を設けている。
第１〜２図に従来使用されているピストンリン
グの廻り止め部材を示す。１はピストン、２はピ
ストン１のピストンリング溝３に装着されたピス
トンリングで、合口部分のリング両端部上面を段
付に形成し、該両端段付部で形成される凹部４内
に、ピストンリング溝底５に突設した円形断面ピ
ン６を嵌合させ、ピストンリング２の回転を阻止
するものである。
グの廻り止め部材を示す。１はピストン、２はピ
ストン１のピストンリング溝３に装着されたピス
トンリングで、合口部分のリング両端部上面を段
付に形成し、該両端段付部で形成される凹部４内
に、ピストンリング溝底５に突設した円形断面ピ
ン６を嵌合させ、ピストンリング２の回転を阻止
するものである。
第３〜４図に示すものも廻り止め部材として円
形断面ピンを使用したもので、ピストンリング７
合口部分のリング両端部内周面を段付に形成し、
該両端段付部で形成される凹部４′内に、ピスト
ンリング溝底５に突設した円形断面図ピン６′を
嵌合させ、ピストンリング７の回転を阻止するも
のである。
形断面ピンを使用したもので、ピストンリング７
合口部分のリング両端部内周面を段付に形成し、
該両端段付部で形成される凹部４′内に、ピスト
ンリング溝底５に突設した円形断面図ピン６′を
嵌合させ、ピストンリング７の回転を阻止するも
のである。
しかして、最近のエンジンは高出力化され、高
い爆発圧力がピストンリングに加わるようになつ
てきている。したがつて、運転時に高い爆発圧力
を受けると、ピストンリング合口部に形成された
段付部に亀裂８，８′が発生し（第２図及び第３
図参照）、最終的には折損に至り、エンジンの出
力低下或いは焼き付事故を起こす問題点を有して
いる。
い爆発圧力がピストンリングに加わるようになつ
てきている。したがつて、運転時に高い爆発圧力
を受けると、ピストンリング合口部に形成された
段付部に亀裂８，８′が発生し（第２図及び第３
図参照）、最終的には折損に至り、エンジンの出
力低下或いは焼き付事故を起こす問題点を有して
いる。
本考案は上記問題点を解消するためにピストン
リングの廻り止め部材を改良したもので、廻り止
め部材の強度と剛性を十分に保持しつつピストン
リング合口部に嵌合する廻り止め部のピストン円
周方向の厚さを薄くすることにより、リング組付
け合口隙間を適正に保持しつつ合口部に形成する
段付部長さを短かくして、段付部の亀裂の発生を
防止することを目的とするものである。
リングの廻り止め部材を改良したもので、廻り止
め部材の強度と剛性を十分に保持しつつピストン
リング合口部に嵌合する廻り止め部のピストン円
周方向の厚さを薄くすることにより、リング組付
け合口隙間を適正に保持しつつ合口部に形成する
段付部長さを短かくして、段付部の亀裂の発生を
防止することを目的とするものである。
以下、図面に基いて本考案の実施例を説明す
る。第５〜６図において、１はピストン、９はピ
ストン１のピストンリング溝３に装着されたピス
トンリングで、合口部分のリング両端部上面を段
付に形成し、該両端段付部で形成される凹曲底面
を有する凹部１０内に、ピストンリング溝底５に
突設し、前記従来使用されている円形断面ピン
６，６′と同等の強度及び剛性を有するピストン
１軸方向に縦長の矩形断面をなす廻り止め部材１
１の廻り止め部を嵌合させ、ピストンリング９の
回転を阻止するものである。
る。第５〜６図において、１はピストン、９はピ
ストン１のピストンリング溝３に装着されたピス
トンリングで、合口部分のリング両端部上面を段
付に形成し、該両端段付部で形成される凹曲底面
を有する凹部１０内に、ピストンリング溝底５に
突設し、前記従来使用されている円形断面ピン
６，６′と同等の強度及び剛性を有するピストン
１軸方向に縦長の矩形断面をなす廻り止め部材１
１の廻り止め部を嵌合させ、ピストンリング９の
回転を阻止するものである。
第７〜８図に示すものは、ピストンリング１２
の合口部分のリング両端部内周面を段付に形成
し、該両端段付部で形成される凹曲底面を有する
凹部１３内に、ピストンリング溝底５に突設し、
前記従来使用されている円形断面図ピン６，６′
と同等の強度及び剛性を有するピストン１軸方向
に縦長の矩形断面をなす廻り止め部材１４の廻り
止め部を嵌合させ、ピストンリング１２の回転を
阻止するものである。
の合口部分のリング両端部内周面を段付に形成
し、該両端段付部で形成される凹曲底面を有する
凹部１３内に、ピストンリング溝底５に突設し、
前記従来使用されている円形断面図ピン６，６′
と同等の強度及び剛性を有するピストン１軸方向
に縦長の矩形断面をなす廻り止め部材１４の廻り
止め部を嵌合させ、ピストンリング１２の回転を
阻止するものである。
したがつて、本考案に係る廻り止め部材１１，
１４を用いれば、第１〜４図に示す円形断面図ピ
ン６，６′を使用した場合に比べて、廻り止め部
材としての強度と剛性を十分に保持しつつピスト
ンリング合口部に嵌合する廻り止め部のピストン
円周方向の厚さを薄くすることができるので、リ
ング組付け合口隙間Ａを適正に保持しつつピスト
ンリング合口部に形成する段付部長さｌを短くす
ることができ、更に廻り止め部材の廻り止め部嵌
合凹部１０の底面を凹曲面としたので、該凹部１
０の立上り角部に応力が集中せず、したがつて廻
り止め部材の折損、変形を来さず且つリング合口
部からの爆発ガスの漏洩による出力低下も来たさ
ずに、段付部の根本に作用する曲げ能力を小なら
しめて従来の致命的欠陥たるピストンリングの合
口段付部の亀裂、折損等の事故を防止し得るもの
である。
１４を用いれば、第１〜４図に示す円形断面図ピ
ン６，６′を使用した場合に比べて、廻り止め部
材としての強度と剛性を十分に保持しつつピスト
ンリング合口部に嵌合する廻り止め部のピストン
円周方向の厚さを薄くすることができるので、リ
ング組付け合口隙間Ａを適正に保持しつつピスト
ンリング合口部に形成する段付部長さｌを短くす
ることができ、更に廻り止め部材の廻り止め部嵌
合凹部１０の底面を凹曲面としたので、該凹部１
０の立上り角部に応力が集中せず、したがつて廻
り止め部材の折損、変形を来さず且つリング合口
部からの爆発ガスの漏洩による出力低下も来たさ
ずに、段付部の根本に作用する曲げ能力を小なら
しめて従来の致命的欠陥たるピストンリングの合
口段付部の亀裂、折損等の事故を防止し得るもの
である。
なお、廻り止め部材の材質としては、現在
SUP、SWP等が使用されており、段付部の折損
防止のため、その長さｌを短かくすると、必然的
に廻り止め部材の外径が小となり、運転中折損す
る危険がある。
SUP、SWP等が使用されており、段付部の折損
防止のため、その長さｌを短かくすると、必然的
に廻り止め部材の外径が小となり、運転中折損す
る危険がある。
しかし、本考案によれば、軸方向に縦長の扁平
断面としても、外径の小なる円形断面の廻り止め
部に比べその断面積を充分とることができるの
で、折損の危険はない。
断面としても、外径の小なる円形断面の廻り止め
部に比べその断面積を充分とることができるの
で、折損の危険はない。
また、段付部の長さｌは、ピストンリング外径
が25φｍ／ｍ〜95φｍ／ｍの範囲の場合、従来品
ではｌ＝1.0〜1.5ｍ／ｍであつたが、本考案によ
れば、ｌ＝0.2〜1.1ｍ／ｍに短縮することが可能
になつた。
が25φｍ／ｍ〜95φｍ／ｍの範囲の場合、従来品
ではｌ＝1.0〜1.5ｍ／ｍであつたが、本考案によ
れば、ｌ＝0.2〜1.1ｍ／ｍに短縮することが可能
になつた。
以上、本考案に係るピストンリングの廻り止め
部材として断面が矩形のものについて説明してき
たが、本考案に係る廻り止め部材は、ピストンリ
ング合口部に形成した凹曲底面を有する凹部に嵌
合する廻り止め部がピストン軸方向に縦長の矩形
断面をなしているものに限らず、廻り止め部が扁
平断面をなすものであれば差し支えなく、上記効
果を有するものである。
部材として断面が矩形のものについて説明してき
たが、本考案に係る廻り止め部材は、ピストンリ
ング合口部に形成した凹曲底面を有する凹部に嵌
合する廻り止め部がピストン軸方向に縦長の矩形
断面をなしているものに限らず、廻り止め部が扁
平断面をなすものであれば差し支えなく、上記効
果を有するものである。
第１〜２図及び第３〜４図は夫々従来のピスト
ンリング廻り止め部材を説明するための図でピス
トンの廻り止め部材組付部分を拡大したものであ
り、第１図及び第３図はピストン軸方向から見た
図、第２図及び第４図はピストン径方向から見た
図、第５〜６図及び第７〜８図は夫々本考案のピ
ストンリング廻り止め部材を説明するための図で
ピストンの廻り止め部材組付部分を拡大したもの
であり、第５図及び第７図はピストン軸方向から
見た図、第６図及び第８図はピストン径方向から
見た図である。 １……ピストン、３……ピストンリング溝、５
……ピストンリング溝底、９，１２……ピストン
リング、１１，１４……ピストンリングの廻り止
め部材。
ンリング廻り止め部材を説明するための図でピス
トンの廻り止め部材組付部分を拡大したものであ
り、第１図及び第３図はピストン軸方向から見た
図、第２図及び第４図はピストン径方向から見た
図、第５〜６図及び第７〜８図は夫々本考案のピ
ストンリング廻り止め部材を説明するための図で
ピストンの廻り止め部材組付部分を拡大したもの
であり、第５図及び第７図はピストン軸方向から
見た図、第６図及び第８図はピストン径方向から
見た図である。 １……ピストン、３……ピストンリング溝、５
……ピストンリング溝底、９，１２……ピストン
リング、１１，１４……ピストンリングの廻り止
め部材。
Claims (1)
- ピストンのピストンリング溝底に突設し、前記
ピストンリング溝に装着されるピストンリング合
口部に形成した凹曲底面を有する段付凹部内に嵌
合し、ピストン軸方向に縦長の扁平形状断面をな
す廻り止め部を有するピストンリングの廻り止め
部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15146581U JPS5856139U (ja) | 1981-10-14 | 1981-10-14 | ピストンリングの廻り止め部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15146581U JPS5856139U (ja) | 1981-10-14 | 1981-10-14 | ピストンリングの廻り止め部材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5856139U JPS5856139U (ja) | 1983-04-16 |
| JPS6227744Y2 true JPS6227744Y2 (ja) | 1987-07-16 |
Family
ID=29944149
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15146581U Granted JPS5856139U (ja) | 1981-10-14 | 1981-10-14 | ピストンリングの廻り止め部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5856139U (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2825162B2 (ja) * | 1989-05-23 | 1998-11-18 | ヤマハ発動機株式会社 | ピストンリングの回り止め構造 |
-
1981
- 1981-10-14 JP JP15146581U patent/JPS5856139U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5856139U (ja) | 1983-04-16 |
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