JPH0122925Y2 - - Google Patents

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JPH0122925Y2
JPH0122925Y2 JP15516585U JP15516585U JPH0122925Y2 JP H0122925 Y2 JPH0122925 Y2 JP H0122925Y2 JP 15516585 U JP15516585 U JP 15516585U JP 15516585 U JP15516585 U JP 15516585U JP H0122925 Y2 JPH0122925 Y2 JP H0122925Y2
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grommet
bore
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chamber
head gasket
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は副室式デイーゼルエンジンのヘツド
ガスケツトの改良に係り、詳しくは、ヘツドガス
ケツトに配設されるグロメツトの舌状部に、クラ
ツクが発生するのを防止するようにしたヘツドガ
スケツトに関するものである。
〔従来の技術〕
副室式のデイーゼルエンジンにおけるシリンダ
ブロツクとシリンダヘツドとの間の気密性を保持
するために設けられるシリンダヘツドガスケツト
(以下、ヘツドガスケツトという)においては、
特に、ボア周縁部が高温高圧に曝されるため、こ
の部分をシールするには、高度の耐熱性と剛性が
要求される。そこで、従来より、この部分のヘツ
ドガスケツトには、鋼板製などのグロメツトが取
り付けられている。副室を有するエンジンでは、
ボア中心部より周縁部に位置する副室下方にもグ
ロメツトが必要とされるので、上述のグロメツト
には、実開昭58−158143号公報に記載されている
ように、部分的に突出した舌状部が形成される。
ところが、この舌状部3aには、第5図に示すよ
うなクラツクCが発生し易い傾向がある。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記したように、グロメツトはシリンダヘツド
とシリンダブロツクとの間の気密性を保持すべ
く、上下から強圧された状態に取り付けられるの
で、常に外部的な拘束を受けている。したがつ
て、熱膨張時には、この拘束により部分的に無理
な変形を強いられることになり、その部分に熱応
力が発生する。また、グロメツト3の前記した副
室直下の舌状部3aが他の部分より高温となるた
め、グロメツトの内部に不均一な温度分布を形成
し、各部分の自由な伸縮を相互に影響しあうこと
によつても、熱応力が生じる。これらの熱応力
は、エンジンの運転のたびに繰り返し発生するの
で、疲れ限度以上の繰り返し熱応力が発生する個
所には、クラツクが発生することになる。上記の
舌状部は、前述したように、副室の直下にあるた
め最も高温となり、かつ、周囲から拘束を受けて
いるため、発生熱応力が大きくなり、前記したよ
うなクラツクCが発生し易いという問題がある。
本考案は上記した問題に鑑みなされたもので、
その目的は、副室式デイーゼルエンジンのヘツド
ガスケツトにおいて、ガスケツトの副燃焼室下方
に配設されるグロメツトに高温に耐え得る強度を
維持させ、かつ、その周りに拘束を緩和する部分
を設けることによつて、応力の集中を回避し、ク
ラツクの発生を防止することができるようにした
ヘツドガスケツトを提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の副室式デイーゼルエンジンのヘツドガ
スケツトは、シリンダのボア周縁部に当接し、ボ
ア周縁およびボア周縁部の上下面を構成するグロ
メツトが配設され、このグロメツトの上面に、副
室を形成するチヤンバ下方のボア周縁部に位置す
る舌状部が設けられた副室式デイーゼルエンジン
のヘツドガスケツトに適用される。
その特徴とするところは、第1図aおよび第2
図を参照して、グロメツト3の上面の舌状部3a
のつけ根部分であつて、上方からのチヤンバ4の
投影部4aの輪廓部分に、ボア2の周方向に所定
幅の薄肉部3bが形成される。そして、その薄肉
部3bが、グロメツト3におけるチヤンバ4の投
影部4aの中央部の上面の肉厚Tおよび略舌状部
(舌状部3aおよび投影部4aの輪郭部分)を除
くボア2の周縁部のグロメツト3の上面の肉厚T
より薄い厚みtに形成されていることである。
〔実施例〕
以下、本考案を実施例に基づき、図面を参照し
ながら詳細に説明する。
副室式デイーゼルエンジンのヘツドガスケツト
1には、第1図a,bおよび第2図に示すよう
に、シリンダのボア2の周縁部に当接し、ボア2
の周縁および周縁部の上下面を構成するグロメツ
ト3が配設されている。そして、このグロメツト
3の上面には、副室を形成するチヤンバ4の下方
のボア2の周縁部に位置する部分に舌状部3aが
設けられている。このようなグロメツト3の上面
の舌状部3aのつけ根部分には、第2図中にハツ
チングで示すチヤンバ4の上方からの投影部4a
の輪廓部分に、ボア2の周方向に所定幅の薄肉部
3bが形成される。この薄肉部3bは、第1図a
およびbに示すように、グロメツト3におけるチ
ヤンバ4の投影部4aの中央部のの上面の肉厚T
や、舌状部3aおよび投影部4aの輪郭部分であ
る略舌状部3aを除くボア2の周縁部のグロメツ
ト3の上面の肉厚Tより薄い厚みtとされている
〔第4図参照〕。なお、図中の4bはチヤンバ4の
噴孔、5はピストン、6はシリンダブロツク、7
はシリンダヘツドであり、略舌状部を除くボア周
縁部は、ガスシールのための面圧を大きくするこ
とができるように厚く設定される。
上記ヘツドガスケツト1の本体は、シリンダブ
ロツク6やシリンダヘツド7との馴染みがよく、
かつ、優れた耐熱性を有することが要求されるの
で、第1図aおよびbに示すように、芯材として
の鋼板1aの両面に、アスベスト1bを圧着した
ものが用いられる。このヘツドガスケツト1のボ
ア2の周縁部およびチヤンバ4の下方は、特に燃
焼ガスが副室より噴出する噴孔4bに臨んでお
り、かつ、高温となるチヤンバ4の下面に当接し
ている。そのため、前記したように、この部分を
鋼板製のグロメツト3で覆い、ヘツドガスケツト
1の本体を高熱から保護すると共に、その剛性に
よつて締め付け時の十分な面圧を確保し、気密性
の高いシーリングを施すことができるようにして
いる。
上記のグロメツト3は、エンジンの稼働中に、
とりわけ舌状部3aにおいて、燃料の燃焼により
高温となつて、第3図aに示すように熱膨張し、
エンジン停止時には、同図bに示すように元の状
態に戻る。ところで、グロメツト3は、その上下
をシリンダブロツク6およびシリンダヘツド7で
強圧された拘束状態にあり、かつ、温度分布も異
なるため、前記したように、熱膨張時には熱応力
が発生し、いわゆる熱疲労が起る。舌状部3a
は、前述したように最も温度条件がきびしい個所
であり、熱疲労がおこり易いが、本実施例におい
ては、その両側部の上面側に薄肉部3bを形成し
たことによつて、第4図に示すように、熱膨張時
に、この個所で熱歪を分散させ、舌状部3aの中
央部に熱応力が集中するのを避け、クラツクの発
生を防止している。
なお、上記のヘツドガスケツト1の形成は、ま
ず、グロメツト3を形成する材料鋼板の必要個所
にプレスを施すことにより、薄肉部3bを形成
し、その材料鋼板を所定のグロメツト3の形状に
切断した後、それをヘツドガスケツト1に合わ
せ、プレスにより被着させることにより、簡単に
行うことができる。
〔考案の効果〕
本考案によれば、以上の実施例の説明から判る
ように、グロメツトの上面の舌状部のつけ根部分
であつて、上方からのチヤンバ投影部の輪廓部分
に、ボア周方向に所定幅の薄肉部を形成し、か
つ、その薄肉部が、グロメツトにおけるチヤンバ
投影部の中央部の上面の肉厚および略舌状部を除
くボア周縁部のグロメツト上面の肉厚より薄く形
成されていることにより、舌状部の中央部に発生
する熱膨張歪を、グロメツト厚さの薄い個所で吸
収することができる。したがつて、応力の集中を
回避でき、舌状部にクラツクの発生するのを回避
できるという極めて実用的な効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
第1図aは本考案の実施例のヘツドガスケツト
が装着された状態であつて、第2図におけるB−
B線断面図、第1図bは第2図中のA−A線断面
図、第2図はヘツドガスケツトの部分平面図、第
3図aおよびbはグロメツトの熱膨張および収縮
状態を示す断面図、第4図は本実施例のグロメツ
トの舌状部の熱歪を薄肉部で吸収している状態を
示す断面図、第5図は従来のグロメツトにクラツ
クが発生した状態を示す平面図である。 1……ヘツドガスケツト、2……ボア、3……
グロメツト、3a……舌状部、3b……薄肉部、
4……チヤンバ、4a……投影部、t……グロメ
ツトの薄肉部の厚み、T……チヤンバ投影部の中
央部および略舌状部を除くボアの周縁部のグロメ
ツトの上面の肉厚。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 シリンダのボア周縁部に当接し、ボア周縁およ
    びボア周縁部の上下面を構成するグロメツトが配
    設され、このグロメツトの上面に、副室を形成す
    るチヤンバ下方のボア周縁部に位置する舌状部が
    設けられた副室式デイーゼルエンジンのヘツドガ
    スケツトにおいて、 上記グロメツトの上面の舌状部のつけ根部分で
    あつて、上方からのチヤンバ投影部の輪廓部分
    に、ボア周方向に所定幅の薄肉部を形成し、か
    つ、その薄肉部が、グロメツトにおけるチヤンバ
    投影部の中央部の上面の肉厚および略舌状部を除
    くボア周縁部のグロメツト上面の肉厚より薄く形
    成されていることを特徴とする副室式デイーゼル
    エンジンのヘツドガスケツト。
JP15516585U 1985-10-09 1985-10-09 Expired JPH0122925Y2 (ja)

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JPS6264855U JPS6264855U (ja) 1987-04-22
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JPH0842698A (ja) * 1994-08-04 1996-02-16 Nippon Gasket Co Ltd 副室式ディーゼルエンジンの金属製ガスケット

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JPS6264855U (ja) 1987-04-22

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