JP2530612Y2 - 金属ガスケット - Google Patents

金属ガスケット

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JP2530612Y2 JP1989146498U JP14649889U JP2530612Y2 JP 2530612 Y2 JP2530612 Y2 JP 2530612Y2 JP 1989146498 U JP1989146498 U JP 1989146498U JP 14649889 U JP14649889 U JP 14649889U JP 2530612 Y2 JP2530612 Y2 JP 2530612Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、表面にコーティング剤が塗布される金属ガ
スケットの構造に関し、とくにコーティング剤の段差部
からのガス漏れを抑制するようにした金属ガスケットの
構造に関する。
〔従来の技術〕
金属ガスケットは、たとえば内燃機関のシリンダブロ
ックとシリンダヘッドとの間のシールに用いられてい
る。この金属ガスケットのシール面には、一般にシール
性を確保するためシール材が塗布されている。金属ガス
ケットのシール面にシール材を塗布した先行技術として
は、たとえば、実開昭63−145059号公報、実開昭63−18
0770号公報が知られている。
第3図は、内燃機関のシリンダブロックとシリンダヘ
ッドとの間に介装される従来の金属ガスケットを示して
いる。図において、1は金属ガスケットを示し、2はシ
リンダブロックのシリンダボアに位置するボア部を示し
ている。ボア部2の外周には、複数のボルト穴3、冷却
水穴4a、4b、4c、オイル戻し穴5がそれぞれ位置してい
る。金属ガスケット1のシール面には、2種類のコーテ
ィング剤6、7が塗布されている。両コーティング剤
6、7は、ともにシリコン樹脂系のコーティング剤であ
り、一方のコーティング剤6は、他方のコーティング剤
7よりも耐熱性に優れ、価格の点でも他方より高価であ
る。このコーティング剤6は、高温になるボア部2に沿
って塗布されている。なお、シール面は耐熱性の優れた
一方のコーティング剤6のみで対応することも可能であ
るが、コスト高となるので、高温になる部分にのみ耐熱
性の高いコーティング剤を用い、他の部分は他方のコー
ティング剤7により対応せざるを得なくなっている。
ところで、金属ガスケット1に2種類のコーティング
剤を塗布する場合は、不必要な部分へのコーティング剤
の塗布を防止するため、マスキングが必要となる。第5
図は、マスキングによるコーティング剤の塗布作業を示
している。図中、11は金属ガスケット1に向けてコーテ
ィング剤を吹きつけるスプレーガンを示しており、12は
マスキング板を示している。マスキング板12は、アーム
13によって支持されており、アーム13は、量産効果を上
げるため、マスキング板12の長手方向に延ばされてい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、第5図に示すような状態での塗布作業
によって製品化された金属ガスケット1には問題があっ
た。すなわち、マスキング板12を支持するアーム13は、
量産効果のみを考慮して取付けられているので、金属ガ
スケット1のシール面における面圧の低い部分にマスキ
ングのアーム13が位置する場合は、塗布の関係上、第4
図に示すように、その部分にコーティング剤6、7の段
差部Aが生じてしまう。そのため、金属ガスケット1の
組付け後においても、コーティング剤の段差部Aがつぶ
れず、その段差部Aによってガス漏れ経路が形成される
という問題があった。
本考案は、簡易な構造でコーティング剤の段差部に起
因するガス漏れを防止することのできる金属ガスケット
を提供することを目的とする。
〔課題を解決しようとする手段〕
この目的を達成するための本考案に係る金属ガスケッ
トは、次の通りである。
シール面に複数のコーティング剤を部分的に塗布した
金属ガスケットにおいて、互いに隣接するコーティング
剤が重なって生じる段差部のうち金属ガスケットの外周
端部に向って延びる部位を、シール面のうちボルト穴に
隣接した面圧の高くなる部分に配置したことを特徴とす
る金属ガスケット。
〔作用〕
このように構成された金属ガスケットにおいては、コ
ーティング剤の段差部がシール面の面圧の高くなる部分
に配置されているので、金属ガスケットの組付時には、
コーティング剤の段差部が押しつぶされ、段差部による
隙間は形成されない。なお、段差部の位置変更は、コー
ティング剤の塗布時におけるマスキング位置を変えるこ
とにより、容易に行なわれる。したがって、金属ガスケ
ットの外周端部に向って延びる段差部によるガス漏れ経
路は、確実に遮断され、ガスの外部への漏れは防止され
る。
〔実施例〕
以下に、本考案に係る金属ガスケットの望ましい実施
例を、図面を参照して説明する。
第1図および第2図は、本考案の一実施例を示してい
る。本実施例が第3図に示す金属ガスケットと異なる部
分は、コーティング剤の塗布位置のみであり、その他の
部分は従来技術に準じるので、準じる部分に第3図と同
一の符号を付すことにより準じる部分の説明を省略し、
異なる部分についてのみ説明する。
第1図に示すように、金属ガスケット1のボア部2の
シール面には、耐熱性の高いコーティング剤6が塗布さ
れている。第3図に示す従来技術では、金属ガスケット
1の長手方向の端部に位置するコーティング剤6の端部
6bは、2つのボルト穴3のほぼ中間部分に位置していた
が、本実施例では、コーティング剤6の端部6aは、ボル
ト穴3上に位置している。すなわち、コーティング剤
6、7の段差部Aは、ボア部2から金属ガスケット1の
外周端部に向って延びており、段差部Aはシール面のう
ちボルト穴3に隣接した面圧の著しく高くなる部分に配
置されている。また、本実施例では、コーティング剤6
の端部6a内に、ボルト穴3が完全に収まるように配置さ
れているが、段差部Aはボルト穴3に挿通されるボルト
(図示略)の緊締力によって押しつぶされればよいの
で、上記のような配置に限定される必要はない。
つぎに、上記の金属ガスケットにおける作用について
説明する。
金属ガスケット1のシール面には、コーティング剤
6、7が塗布されるが、この塗布作業は第6図のマスキ
ング板12のアーム形状を変更したものを用いて行なわれ
る。この場合、マスキング板を支持するアームの位置
は、ボルト穴3の位置に合わせて設けられるため、コー
ティング剤6、7の重なる段差部Aは、面圧の高くなる
ボルト穴3に隣接して配置されることになる。したがっ
て、ボルト穴3に挿入されるボルトを締付けた場合は、
コーティング剤6、7の段差部Aは、ボルトの締結力に
よって押しつぶされ、燃焼ガスの漏れ経路は確実に遮断
される。
また、金属ガスケット1のボルト穴3の外周には、第
2図に示すように、ボルト穴3への水の侵入を防止する
ためにビード9が形成されるが、この場合には、ビード
9の部分がボルトの締結力によって十分に押圧され、そ
の部分のシール性がさらに高められる。
なお、本実施例は、シール面に2種類のコーティング
剤が塗布された金属ガスケットを内燃機関のシリンダブ
ロックとシリンダヘッドとの間に介装する例を示した
が、一般的なシールを必要とする金属ガスケットであれ
ば、シール面の一部にコーティング剤を塗布する場合
や、複数のコーティング剤を塗布する場合にも適用可能
である。また、金属ガスケット1が介装される部位の締
結は、ボルトに限定される必要はなく、リベット等によ
る締結であってもよい。
〔考案の効果〕
本考案に係る金属ガスケットによれば、互いに隣接す
るコーティング剤が重なって生じる段差部のうち金属ガ
スケットの外周端部に向って延びる部位を、シール面の
うちボルト穴に隣接した面圧の高くなる部分に配置した
ので、段差部を高い面圧によって押しつぶすことが可能
となる。したがって、段差部に起因するガス漏れ経路
は、段差部の変形によって確実に遮断することができ、
外部へのガス漏れを防止することができる。
また、シム等を用いることもないので、これらを用い
る組付に比べて生産性を向上させることができる。
なお、金属ガスケットのシール面に塗布されるコーテ
ィング剤の膜厚は、段差部によるシール性の低下を防止
する意味からその公差が著しく厳しいものとなっている
が、本考案のように、面圧が高くなる部分に段差部を配
置することにより、コーティング剤の膜厚管理が容易と
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る金属ガスケットの平面図、 第2図は第1図の部分拡大図、 第3図は従来の金属ガスケットの平面図、 第4図は第3図の金属ガスケットにおけるコーティング
剤の段差部近傍の拡大断面図、 第5図は第3図の金属ガスケットへのコーティング剤の
塗布作業状態を示す斜視図、 である。 1……金属ガスケット 3……ボルト穴(面圧の高い部分) 4a、4b、4c……冷却水穴 5……オイル戻し穴 6、7……コーティング剤 A……段差部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シール面に複数のコーティング剤を部分的
    に塗布した金属ガスケットにおいて、互いに隣接するコ
    ーティング剤が重なって生じる段差部のうち金属ガスケ
    ットの外周端部に向って延びる部位を、シール面のうち
    ボルト穴に隣接した面圧の高くなる部分に配置したこと
    を特徴とする金属ガスケット。
JP1989146498U 1989-12-21 1989-12-21 金属ガスケット Expired - Fee Related JP2530612Y2 (ja)

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