JPH0638655B2 - トラツキング制御装置 - Google Patents

トラツキング制御装置

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JPH0638655B2
JPH0638655B2 JP58161979A JP16197983A JPH0638655B2 JP H0638655 B2 JPH0638655 B2 JP H0638655B2 JP 58161979 A JP58161979 A JP 58161979A JP 16197983 A JP16197983 A JP 16197983A JP H0638655 B2 JPH0638655 B2 JP H0638655B2
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track
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英男 西島
隆康 伊藤
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    • G11INFORMATION STORAGE
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    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/1808Driving of both record carrier and head
    • G11B15/1875Driving of both record carrier and head adaptations for special effects or editing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、斜走査方式ビデオテープレコーダにおいて、
特殊再生モードでノイズバンドのない良好な再生画像を
得ることができるようにした回転ヘッドのトラッキング
制御装置に関する。
〔発明の背景〕
近年、ビデオテープレコーダにおいて、再生時、磁気テ
ープ上に斜め方向に形成されているトラックの全体を回
転ヘッドが正確に走査するようにするために、オートト
ラッキング装置が提案され始めた。かかるオートトラッ
キング装置は、記録時とは異なる走行速度で磁気テープ
を走行させて再生を行なう、スローモーション再生、ス
チル再生、クイック再生、逆転再生などの特殊再生モー
ドにおいても、ノイズバンドのない再生画像が得られ
る。これはビデオ信号を再生する回転ヘッドが電気−機
械変換素子(たとえば、バイモルフ)に取りつけられ、
回転ヘッドがトラックを走査する各瞬時のトラッキング
状態を検出してトラッキング信号を得、このトラッキン
グ信号でもって電気−機械変換素子を制御することによ
り、回転ヘッドのトラックを走査する各瞬時のトラッキ
ングずれを補正することができるからである。回転ヘッ
ドの各瞬時でのトラッキング状態を検出するためには、
通常、電気−機械変換素子にウォーブリング信号を印加
して回転ヘッドをトラックの幅方向にウォーブリングさ
せ、この結果得られる再生ビデオ信号のエンベロープの
脈動位相などから、周知の方法によってトラッキング制
御信号を得るようにしたウォーブリング法が用いられ
る。
ところで、かかる従来のトラッキング装置においては、
ウォーブリング信号による回転ヘッドのトラック幅方向
への変位量は、再生画像のS/Nの劣化を防止する上か
ら、たとえば、トラック幅の10%程度と小さく設定しな
ければならない。このために、再生ビデオ信号から得ら
れる回転ヘッドのトラックに対する位置情報は極めてS
/Nが悪く、かかるS/Nの悪い位置情報から充分なト
ラッキング精度を得るために、トラッキング制御ループ
に時定数の大きな低減通過フィルタが挿入されている。
しかしながら、かかる低域通過フィルタにより、ノイズ
のない直流的なトラッキング制御装置が得られ、これに
よって、標準再生モードや各種特殊再生モードにおける
回転ヘッドのトラッキングが正しく行なわれるが、標準
再生モードと各種特殊再生モードとの間の切換えや各種
特殊再生モード間の切換えなど、磁気テープの走行速度
が急変する場合、上記の低域通過フィルタにより、上記
従来のトラッキング制御装置は磁気テープの走行速度の
変化に追従することができず、磁気テープの走行速度の
変更期間中、再生画面にノイズバンドが現われて再生画
像を見づらいものにするという欠点があった。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記従来技術の欠点を除き、磁気テー
プの走行速度の急変時においても、これに追従して回転
ヘッドが磁気テープ上のトラック全体を正しく走査する
ようにし、ノイズバンドのない再生画像を得ることがで
きるようにしたトラッキング制御装置を提供するにあ
る。
〔発明の概要〕
この目的を達成するために、本発明は、コントロール信
号、キャプスタンモータの回転速度に応じた周波数の信
号および回転ヘッドが1/2回転する毎に反転する信号に
よって回転ヘッドのトラックに対する位置関係を想定
し、磁気テープの走行速度の急変時における最適なトラ
ッキング制御信号を予測し、該トラッキング制御信号で
もって該回転ヘッドのトラッキングを行なうようにした
点を特徴とする。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の実施例を図面について説明する。
第1図は本発明によるトラッキング制御装置の一実施例
を示す構成図であって、1は磁気テープ,2はヘッドド
ラム,3,4は回転ヘッド,5,6は電気−機械変換素
子,7,8,9はスリップリング,10,11,12はブラ
シ,13はコントロールヘッド,14はキャプスタンモー
タ,15は周波数発生器,16は速度制御回路,17はモータ
駆動回路,18は位相比較器,19は再生モード指令部,20
はヘッドモータ,21はタックヘッド,22は位相比較器,
23はモータ駆動回路,24は基準発振器,25は演算回路,
26は入力端子,27はオートトラッキング回路,28は高耐
圧増幅器である。
同図において、長手方向に対して斜めにトラック(図示
せず)が形成されている磁気テープ1はキャプスタンモ
ータ14によっては走行される。キャプスタンモータ14が
再生モード指令部19によって設定される回転速度となる
ように、再生モード指令部19によって速度制御回路16と
位相比較器18は動作モードが設定される。周波数発生器
15からのキャプスタンモータ14の回転速度に応じた周波
数の信号(以下、キャプスタン周波数信号という)aが
速度制御回路16に供給され、また、コントロールヘッド
13は再生されたコントロール信号bと基準発振器24から
の基準信号とが位相比較器18で位相比較され、速度制御
回路16と位相比較器18との出力信号は加算されてモータ
駆動回路17に供給される。キャプスタンモータ14は、モ
ータ駆動回路17の出力信号によって駆動され、結局、速
度制御回路16の出力信号によって速度制御されて位相比
較器18の出力信号によって位相制御される。
ヘッドドラム2上には、回転ヘッド3が取りつけられた
電気−機械変換素子(たとえば、バイモルフ)5と回転
ヘッド4が取りつけられた電気−機械変換素子6とが、
回転ヘッド3,4が互いに180°の角間隔となるよう
に、設けられている。ヘッドドラム2は、ヘッドモータ
20により、回転され、1/2回転毎に回転ヘッド3,4が
磁気テープ1をその長手方向に対して斜めに走査する。
タックヘッド21はドラムモータ20が1/2回転する毎に反
転する信号(以下、ヘッドドラム信号という)cを発生
する。このヘッドドラム信号cは、位相比較器22におい
て、基準発振器24からの基準信号と位相比較される。位
相比較器22からの位相差信号はモータ駆動回路23に供給
され、ドラムモータ20がモータ駆動回路23の出力によっ
て駆動される。したがって、ヘッドドラム2は基準発振
器24からの基準信号をもとに回転位相制御される。
入力端子26からは、先の従来技術と同様に、回転ヘッド
3,4のウォーブリングによって生じた再生ビデオ信号
の脈動するエンベロープ信号が供給され、オートトラッ
キング回路27において、直流的なトラッキング制御信号
が検出される。このトラッキング制御信号とウォーブリ
ングのための信号とが混合されてオートトラッキング回
路27の出力信号となり、この出力信号は高耐圧増幅器2
8,ブラシ10,12,スリップリング7,9を介して電気
−機械変換素子5,6に供給される。この結果、電気−
機械変換素子5,6は制御され、回転ヘッド3,4は、
磁気テープ1上のトラックを走査するように、ウォーブ
リングしながらトラッキング制御がなされる。
演算回路25は、磁気テープ1の異なる走行速度に応じた
回転ヘッド3,4の磁気テープ1上のトラックに対する
位置関係を想定し、想定される該位置関係を応じて最適
なトラッキング制御信号を予測形成するものである。こ
のために、演算回路25には、キャプスタン周波数信号
a,コントロール信号bおよびヘッドドラム信号cが供
給され、これらにもとづいて演算処理が行なわれ、磁気
テープ1の走行速度からトラックに対する回転ヘッド
3,4の位置関係を想定するとともに、これに応じた最
適なトラッキング制御信号(以下、これを主トラッキン
グ制御信号という。これに対して、オートトラッキング
回路27で得られるトラッキング制御信号を副トラッキン
グ制御信号という)が形成される。主トラッキング制御
信号はオートトラッキング回路27の出力信号と混合さ
れ、夫々電気−機械変換素子5,6に供給される。この
結果、磁気テープ1を記録時と異なる走行速度で走行さ
せる特殊再生モードにおいて、磁気テープ1の長手方向
に対するトラックの傾斜角と回転ヘッド3,4の走査角
との差異にもとづくトラッキングずれが主トラッキング
制御信号によって補償される。この場合、主トラッキン
グ制御信号は上記のように想定される回転ヘッド3,4
のトラックに対する位置関係から予測される最適なもの
であるからこの主トラッキング制御信号と理想的なトラ
ッキング制御信号との間には若干の差があり、この差を
副トラッキング制御信号で補償される。
しかるに、演算回路25は、再生モードの切換時における
磁気テープ1の急激な走行速度の変化に対しても、各瞬
時の走行速度における回転ヘッド3,4のトラックに対
する位置関係を想定し、夫々の位置関係に対する最適な
主トラッキング制御信号を発生し、この結果、磁気テー
プ1の急激な走行速度の変化期間においても、回転ヘッ
ド3,4の良好なトラッキングが保たれ、ノイズバンド
のない再生画像が得られる。
第2図は第1図の演算回路25の構成を示すブロック図で
あって、29,30,31は入力端子,32,33は出力端子,34
はダウンカウンタ,35はアップカウンタ、36はダウンカ
ウンタ,37,38,39,40はアップダウンカウンタ,41は
ラッチ回路,42は一致回路,43はタイミング制御回路,
44はクロック発生器,45,46は加算回路,47,48はデジ
タル−アナログ変換器である。
第2図において、入力端子29にはヘッドドラム信号c
が、入力端子30にはコントロール信号bが、また、入力
端子31にはキャプスタン周波数信号aが供給される。ダ
ウンカウンタ34はキャプスタン周波数信号aをカウント
してコントロール信号b毎にプリセットされる。このプ
リセット値は、コントロール信号bの1周期当りのキャ
プスタン周波数信号aのパルス数Nに等しく、このパル
ス数Nは磁気テープ1(第1図)の走行速度に関係なく
一定である。アップダウンカウンタ35はキャプスタン周
波数信号aをカウントし、ヘッドドラム信号cの立上り
あるいはカウント値が値Nになると零にリセットされ
る。ラッチ回路41はヘッドドラム信号cの立下りでアッ
プカウンタ35のカウント値eをラッチし、一致回路42は
ダウンカウンタ34のカウント値dとラッチ回路41でラッ
チされた値fとが一致した時点でプリセット信号gを発
生する。
ダウンカウンタ36はキャプスタン周波数信号aをカウン
トしてプリセット信号g毎に値N/2にプリセットされ
る。アップダウンカウンタ37は、タイミング制御回路43
からのアップダウン切換信号jにより、アップカウント
とダウンカウントとのモード期間の比が1:2の割合と
なるようにカウントモードが切換えられ、アップカウン
トモード時においては、キャプスタン周波数信号aの2
倍の周波数の信号をカウントするとともに、プリセット
信号iによってダウンカウンタ36のカウント値hがプリ
セットされ、また、ダウンカウントモード時において
は、キャプスタン周波数信号aをカウントする。アップ
ダウンカウンタ38も同様であるが、アップダウン切換信
号j′により、カウントモードの切換えがアップダウン
カウンタ37に対してヘッドドラム信号cの1/2周期分づ
れている。さらに、アップダウンカウンタ37のプリセッ
ト信号iによるプリセットタイミングは、アップカウン
トモード期間の中間に設定され、アップダウンカウンタ
38のプリセット信号i′によるプリセットタイミング
は、アップダウンカウンタ37のプリセットタイミングと
一致する。したがって、アップダウンカウンタ38のプリ
セットタイミングは、ダウンカウントモード期間の中間
となり、アップダウンカウンタ37,38のアップカウント
モード期間のカウント数とダウンカウントモード期間の
カウント数とは同一であるから、アップダウンカウンタ
37,38からはヘッドドラム信号cの周期の1/2だけづれ
た同一波形の出力信号k,k′が得られる。
アップダウンカウンタ39,40は夫々クロック発生器44か
らのクロックパルスをカウントするが、アップダウンカ
ウンタ39のカウントモードはアップダウンカウンタ37と
逆であるように、また、アップダウンカウンタ40のカウ
ントモードはアップダウンカウンタ38と逆であるよう
に、夫々アップダウン切換信号j,j′によってカウン
トモードの切換えが行なわれる。
アップダウンカウンタ37の出力信号kとアップダウンカ
ウンタ39の出力信号とは加算回路45で加算され、デジ
タル−アナログ変換器47でアナログ信号に変換されて出
力端子32に電気−機械変換素子5(第1図)に対する主
トラッキング制御信号mが得られる。同様にして、アッ
プダウンカウンタ38の出力信号k′とアップダウンカウ
ンタ40の出力信号′とが加算回路46で加算され、デジ
タル−アナログ変換器48でアナログ信号に変換されて出
力端子33に電気−機械変換素子6(第1図)に対する主
トラッキング信号m′が得られる。
次に、標準再生モードにおける演算回路25の動作を第3
図を用いて説明する。なお、第3図において、第2図に
対応する信号には同一符号をつけている。また、各カウ
ンタの出力信号はカウント値とともに変化する波形でも
って表わしている。
いま、コントロール信号bがヘッドドラム信号cの立下
り時点とタイミングが一致すると、ヘッドドラム信号c
のデューティ比が1:1であってラッチ回路41にラッチ
されるアップカウンタ35のカウンタ値fはN/2であるか
ら、一致回路42から得られるプリセット信号gの発生タ
イミングは、ヘッドドラム信号cの立上り時点に一致
し、コントロール信号bよりその1/2の周期TDだけ遅れ
る。
ダウンカウンタ36はこのプリセット信号g毎にN/2にプ
リセットされ、キャプスタン周波数信号aをカウントす
る。アップダウンカウンタ37はアップダウン切換信号j
によってヘッドドラム信号cの立下りでアップカウント
を開始し、ヘッドドラム信号cの周期の1/3だけアップ
カウントモードが持続する。すなわち、アップカウント
モードとダウンカウントモードとが1:2の割合で設定
される。また、アップカウントモードの中間でプリセッ
ト信号iによってダウンカウント36のカウント値がプリ
セットされるとともに、アップカウントモード時におい
ては、キャプスタン周波数信号aの2倍の周波数の信号
をカウントする。したがって、アップダウンカウント37
は、そのプリセット値が−N/6であり、アップカウント
モード時、−N/2からN/6までカウントし、ダウンカウン
ト時、N/6から−N/2までカウントする。
これに対して、アップダウンカウント39は、アップダウ
ンカウンタ37がアップカウントモードである期間、N/2
から−N/6までダウンカウントし、また、アップダウン
カウント37がダウンカウントモードであるとき、−N/6
からN/2までアップカウントする。したがって、加算回
路45の出力信号は零となり、出力端子32に零の主トラッ
キング制御信号mが得られる。
回転ヘッド3がヘッドドラム信号cの高レベル期間T0
磁気テープ1を走査するものとすると、この期間T0
出力端子32から供給される主トラッキング信号mによっ
て回転ヘッド3が制御される。
他方の回転ヘッド4の主トラッキング制御信号m′は、
同様にして、アップダウンカウント38,40,加算回路4
6、デジタル−アナログ変換器48によって形成される。
アップダウンカウンタ39,40は、標準再生モード時にお
けるアップダウンカウンタ37,38の出力信号k,k′を
相殺するような出力信号,′を発生するが、また、
この出力信号,′はスチル再生モード時における主
トラッキング制御信号として用いられるものである。換
言すれば、アップダウントカウンタ39,40の出力信号
,′がスチル再生モード時の主トラッキング制御信
号となるように、クロック発生器44からのクロックパル
スの周波数が設定されており、標準再生モードにおい
て、アップダウンカウンタ37,38の出力信号k,k′が
アップダウンカウンタ39,40の出力信号,′を相殺
するように、キャプスタン周波数信号aの周波数,ダウ
ンカウンタ36のプリセット値などが設定される。
さて、次に、磁気テープ1が記録時とは異なる走行速度
で走行する場合の演算回路25の動作について説明する
が、この場合には、トラックと回転ヘッドの走査軌跡と
が互いにづれる。
第4図は磁気テープの任意の走行速度に対する回転ヘッ
ドの走査軌跡とトラックとの関係を示すものであるが、
トラック49を再生走査しようとするトラックとすると、
回転ヘッドの走査軌跡の中心線51はトラック49の中心線
50に対して傾斜しているとともに、中心線51の始端Pと
トラック49の中心線50の始端がDだけづれているものと
する。演算回路25(第2図)からの主トラッキング制御
信号は、回転ヘッドの走査軌跡の中心線51をトラック49
の中心線50に一致させるように形成されるものである
が、この主トラッキング制御信号による回転ヘッドのト
ラッキング制御は、中心線51,50の始端が一致するよう
に間隔Dだけ回転ヘッドを変位させるための制御(以
下、直流電圧制御という)と、始端が中心線50の始端と
一致した仮想中心線54の中心点をトラック49の中心線50
の中心点53に一致させ、両中心点が一致したときの走査
軌跡の中心線51に平行な想定される走査軌跡の中心線52
を矢印方向に傾かせてトラック49の中心線50に一致させ
るための制御(以下、交流電圧制御という)とからなる
とみることができる。なお、第4図において、55はコン
トロールトラックである。
そこで、まず、第5図、第6図を用いて全トラッキング
制御のうちの直流電圧制御に対する演算回路25の動作を
説明する。なお、第6図において、点線で示す信号は第
3図で示した標準再生モード時の信号であり、実線が、
第5図で示すように、回転ヘッドの走査軌跡の中心線51
がトラック49の中心線50からDだけずれたときの信号で
ある。また、第5図は第4図の対応する部分に同一符号
をつけている。
第5図に示すように、走査軌跡の中心線51とトラック49
の中心線50とがずれているとき、中心線51の始端Pとコ
ントロールヘッド13との間隔は一定であるから、コント
ロール信号bとヘッドドラム信号cの立上り時点とはr
だけ時間差が生ずる。このために、第2図において、ダ
ウンカウンタ34のプリセット時点はヘッドドラム信号c
の立下り時点よりもrだけ遅れる。
一方、アップカウンタ35のリセット時点はヘッドドラム
信号cの立上り時点に一致し、ヘッドドラム信号cの立
下り時点でのアップカウンタ35のカウント値N/2がダウ
ンカウンタ34の出力信号dと一致がとられるから、ダウ
ンカウンタ36のプリセット時点は、標準再生モード時よ
りもrだけ遅れることになる。
そこで、アップダウンカウンタ37のプリセット時点およ
びカウントモード期間は、ヘッドドラム信号cに関して
一定時間関係に設定されているから、アップダウンカウ
ンタ37のプリセット値は、標準再生モード時よりも大き
く、このために、アップダウンカウンタ37の出力信号k
は、標準再生モード時より大きい。したがって、加算回
路45からは一定の値Mが得られ、出力端子32に直流電圧
Eが得られる。この直流電圧Eが、回転ヘッド3(第1
図)のトラッキング制御を行ない、第5図における中心
線50,51間のずれ量Dを補償するものである。
次に、主トラッキング制御のうちの交流電圧制御につい
て説明するが、説明を簡略化するために、磁気テープ1
が記録時の2倍の速度で走行する2倍速再生について第
7図,第8図を用いて説明する。第7図における中心線
51がこの場合の回転ヘッドの走査軌跡の中心線とする。
第2図において、入力端子31からのキャプスタン周波数
信号aおよび入力端子30からのコントロール信号bの周
波数は、標準再生モード時の2倍である(なぜならば、
磁気テープ1の走行速度が標準再生モード時の2倍であ
るからである)。
そこで、ダウンカウンタ34はコントロール信号b毎に値
Nにプリセットされるが、このプリセット時点はヘッド
ドラム信号cの立上り、立下り時点でもある。一方、ア
ップカウンタ35はヘッドドラム信号cの立上りでリセッ
トされるが、これとともに、キャプスタン周波数信号a
の周波数が2倍となっているから、ヘッドドラム信号c
の1/2周期でカウント値がNとなり、したがって、ヘッ
ドドラム信号cの立下り時点で値Nとなって次のキャプ
スタン周波数信号aのパルスでリセットされる。
このために、ラッチ回路41にはアップカウンタ35のカウ
ント値Nがラッチされ、一致回路42からは、ダウンカウ
ンタ34の出力信号dが値Nであるとき、すなわち、コン
トロール信号bでダウンカウンタ34が値Nにプリセット
したときにプリセット信号gを発生する。
このプリセット信号gはダウンカウンタ36を値N/2にプ
リセットし、この結果、ダウンカウンタ36はN/2から−N
/2までを繰り返しカウントする。アップダウンカウンタ
37はヘッドドラム信号cの立下り時点からの1/6周期後
にダウンカウント36のカウント値がプリセットされる。
このプリセット値はN/6である。そして、アップダウン
カウンタ37はアップカウントモードでキャプスタン周波
数信号aの2倍の周波数の信号をカウントするから、ア
ップカウントモード時、−N/2から5N/6までカウントす
る。また、ダウンカウントモードでは、キャプスタン周
波数信号aをカウントするから、5N/6から−N/2までカ
ウントする。
これに対して、標準再生モード時においては、第3図で
説明したように、アップダウンカウンタ37は、アップカ
ウントモードで−N/2からN/6まで、ダウンカウントモー
ドでは、逆に、N/6から−N/2までカウントする。
アップダウンカウンタ37の出力信号kでの2倍速再生モ
ードと標準再生モードとのこの差分が加算回路45から得
られ、これがデジタル−アナログ変換器49でアナログ信
号に変換されて出力端子32に回転ヘッド3に対する主ト
ラッキング制御信号mが得られる。この主トラッキング
制御信号mのうち、直流電圧E′が第7図における間隔
D′を補正するものであり、この直流電圧E′に重畳さ
れた交流電圧が第4図の想定走査軌跡の中心線52をトラ
ック49の中心線50に一致させるためのものである。
アップダウンカウント38も同様の動作をなし、出力端子
33に回転ヘッド4(第1図)に対する主トラッキング信
号m′が得られる。
以上のように、2倍速再生モードにおいて、回転ヘッド
3,4に対する主トラッキング制御信号が形成される
が、これは、ヘッドドラム信号cが一定であるのに対
し、キャプスタン周波数信号aの周波数、コントロール
信号bの周波数と位相が磁気テープ1(第1図)の走行
速度に応じて変化することから、カウンタ34,35のカウ
ント速度やヘッドドラム信号cに対するプリセット,セ
ット時点が変化し、これに伴なってカウンタ36のプリセ
ット時点が変化するからである。そして、回転ヘッド
3,4の回転位相とヘッドドラム信号cの位相とは常に
一致しているから、2倍速再生時の磁気テープ1の走行
速度における磁気テープ1上のトラックと回転ヘッド
3,4との位置関係が、カウンタ36のプリセット時点と
対応していることになる。
カウンタ37,38はこの対応関係に応じた値がプリセット
され、キャプスタン周波数信号aをもとにしてアップ,
ダウンカウントし、予測される最適な主トラッキング制
御信号を形成するものである。この予測される最適な主
トラッキング制御信号とは、かかる主トラッキング制御
信号によって制御される回転ヘッドの走査軌跡が、トラ
ックに最も一致するようなものであって、主トラッキン
グ制御信号の直流電圧E′および傾斜せる交流電圧によ
って決まるものであり、カウンタ37,38,39,40の出力
信号とデジタル−アナログ変換器47,48の特性によって
設定される。
以上の説明から明らかなように、演算回路26は、磁気テ
ープ1の任意の速度に対してトラックに対する回転ヘッ
ド3,4の位置関係を想定し得、これにともなって予測
される最適な主トラッキング制御信号を発生することが
できる。上記2倍速再生モードにおいては、第7図に示
すように、トラック49の始端において回転ヘッド3,4
の走査軌跡は一致し、トラッキング制御しなければ、こ
の走査軌跡が隣りのトラックに順次ずれていくような場
合について示した。この場合には、第8図に示した主ト
ラッキング制御信号mが得られ、その直流電圧E′は走
査軌跡の中心線51の中心点とトラック49の中心線50の中
心点53とのずれ量D′を補正するものであった。
これに対して、第4図に示すように、回転ヘッドの走査
軌跡51の始端Pとトラック49の中心線50の始端とが一致
せず、かつ、磁気テープ1の長手方向に対する走査軌跡
51の傾きとトラック49の傾きとが一致しないようなトラ
ッキングずれの場合には、演算回路25から得られる主ト
ラッキング制御信号は、第5図のようなトラッキングず
れに対する第6図の主トラッキング制御信号m(すなわ
ち、直流制御分)と、第7図のようなトラッキングずれ
に対する第8図の主トラッキング制御信号m(すなわ
ち、交流制御分)とが加算された信号となる。
そして、各種再生モード間の切換時における磁気テープ
の走行速度の連続的な急変期間、すなわち、過渡期間に
おいても、間隔D,D′や走査軌跡51のトラック49に対
する傾きは時間と共に変化するが、第5図,第6図で説
明したような直流電圧と第7図,第8図で説明したよう
な交流電圧とが加算された主トラッキング制御信号が得
られる。したがって、過渡期間いおいても、回転ヘッド
は最適なトラッキングが行なわれ、再生画面には、ノイ
ズバンドが現われない。
この実施例では、スチル再生時において、磁気テープが
任意に停止しても、第2図において、ダウンカウンタ36
にキャプスタン周波数信号aが供給されなくなった時点
でのカウント値が保持され、このカウント値がアップダ
ウンカウンタ37,38のプリセット値となる。これらプリ
セット値がアップダウンカウンタ37,38の出力信号k,
k′となるが、これらは、磁気テープ1を任意に停止し
たことによる回転ヘッドの走査軌跡とトラックとの磁気
テープの長手方向のずれを補正する。
なお、上記実施例において、各カウンタのプリセット値
を特定したが、これらは一例として示したにすぎず、本
発明を限定するものではない。また、第2図のアップダ
ウンカウンタ37,38,39,40のアップカウントモードと
ダウンカウントモードとの期間の比を1:1としてもよ
く、この場合には、いずれのモード期間も、キャプスタ
ン周波数信号aをカウントする。一般に、アップダウン
カウンタ37,38のアップカウントモード期間をその
周期の1/n(但し、n>1)とすると、このアップカ
ウントモードでは、キャプスタン周波数信号aの(n−
1)倍の周波数の信号をアップカウントし、これに続く
同じ周期の(n−1)/nの期間では、キャプスタン周
波数信号aに等しい周波数の信号をダウンカウントす
る。さらに、逆転再生モードでは、アップダウンカウン
タ37,38は、アップカウントモードとダウンカウントモ
ードとが逆転する。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、磁気テープの任
意の走行速度に対して、常に、回転ヘッドのトラッキン
グ状態を最良に維持することができ、再生モードの切換
えによって磁気テープの走行速度が急変する過渡期間に
おいても、磁気テープの走行速度の変化に追従してトラ
ッキング制御が行なわれるものであって、常に、ノイズ
バンドのない再生画像を得ることができ、上記従来技術
の欠点を除いて優れた機能のトラッキング装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明によるトラッキング制御装置の一実施例
を示す構成図、第2図は第1図の演算回路の構成を示す
ブロック図、第3図は標準再生モード時の第2図の演算
回路の動作を示すタイミングチャート、第4図は磁気テ
ープの任意の走行速度における回転ヘッドのトラッキン
グずれを示す標式図、第5図は磁気テープの長手方向へ
の回転ヘッドのトラッキングずれを示す標式図、第6図
は第5図に示すトラッキングずれに対する第2図の演算
回路の動作を示すタイミングチャート、第7図は2倍速
再生モード時の回転ヘッドのトラッキングずれを示す標
式図、第8図は第7図に示すトラッキングずれに対する
第2図の演算回路の動作を示すタイミングチャートであ
る。 1……磁気テープ,2……ヘッドドラム,3,4……回
転ヘッド,5,6……電気−機械変換素子,13……コン
トロールヘッド、14……キャプスタンモータ,15……周
波数発生器,20……ヘッドモータ,21……タックヘッ
ド、25……演算回路,29……ヘッドドラム信号入力端
子,30……コントロール信号入力端子,31……キャプス
タン周波数信号入力端子、32,33……トラッキング制御
信号出力端子,34……ダウンカウンタ,35……アップカ
ウンタ,36……ダウンカウンタ,37,38,39,40……ア
ップカウンタ,42……一致回路,45,46……加算器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 隆康 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所家電研究所内 (72)発明者 世良 克己 東京都小平市上水本町1479番地 日立マイ クロコンピユータエンジニアリング株式会 社内 (72)発明者 古谷 貴史 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 日 立ビデオエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−20073(JP,A) 特開 昭58−3130(JP,A) 特開 昭58−77022(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の回転ヘッドが電気−機械変換素子を
    介してヘッドドラムに取り付けられ、該電気−機械変換
    素子にトラッキング制御信号を供給することにより、磁
    気テープの異なる走行速度に対し、該回転ヘッドの走査
    軌跡を該磁気テープ上に斜め方に形成されたトラックに
    一致させるようにしたトラツキング制御装置において、 キャプスタンモータの回転速度に応じたキャプスタン周
    波数信号をカウントクロックとしてヘッド切換信号と再
    生コントロール信号との位相差を検出し、該回転ヘッド
    の走査開始位置と再生走査されるべきトラックの始端位
    置とのずれを表わす位相情報を生成する位相情報検出手
    段を設けるとともに、 該回転ヘッド毎に、 該回転ヘッドが該磁気テープのトラック形成領域を走査
    し終る時点近傍での該ヘッド切換信号のエッジから次に
    該トラック形成領域を走査し終る時点近傍での該ヘッド
    切換信号のエッジまでの期間を1周期とし、その周期毎
    に、その周期の1/n期間(但し、n>1)該キャプス
    タン周波数信号の(n−1)倍の周波数の信号を一方向
    にカウントする第1のカウントモードが設定され、次
    に、残りの(n−1)/n期間該キャプスタン周波数信
    号を他の方向にカウントする第2のカウントモードが設
    定され、該第1のカウントモードで該位相情報検出手段
    で生成された該位相情報がプリセットされる第1のカウ
    ント手段と、 標準再生モードでの該キャプスタン周波数信号に等しい
    周波数のカウントクロックが用いられ、該第1のカウン
    ト手段とは逆のカウントモードが設定される第2のカウ
    ント手段と、 該第1,第2のカウント手段のカウント値を加算する加
    算手段と、 該加算手段の出力をアナログ信号に変換し、前記トラッ
    キング制御信号として前記電気−機械変換素子に供給す
    るディジタル−アナログ変換器と を設け、該第1のカウント手段での前記位相情報のプリ
    セットタイミングを当該回転ヘッドが磁気テープのトラ
    ック形成領域を走査する期間外に設定したことを特徴と
    するトラツキング制御装置。
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JPS5877022A (ja) * 1981-10-30 1983-05-10 Sony Corp 磁気記録再生装置

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