JP3031088B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JP3031088B2
JP3031088B2 JP4319735A JP31973592A JP3031088B2 JP 3031088 B2 JP3031088 B2 JP 3031088B2 JP 4319735 A JP4319735 A JP 4319735A JP 31973592 A JP31973592 A JP 31973592A JP 3031088 B2 JP3031088 B2 JP 3031088B2
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録再生装置に係
り、特に記録時の速度の何十倍、何百倍といった高速早
見再生を行わせる磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】こうした装置に類する従来技術の一例と
しては筆者らが先に考案した特公昭63−51592記
載の方法などがある。これは記録時と異なる速度で磁気
テ−プを走行させると回転ヘッドとの相対速度偏差が大
きく、画面上のノイズバ−が流れたり、色ずれが発生し
たりするので、回転ヘッドの回転速度を変化させること
によって相対速度を記録時と一致させようとするもので
ある。またこの他に、特開平−221075記載の方法
は高速変速再生モ−ドの再生映像信号を1フィ−ルドの
メモリを用いて、ライン補間、ライン間引きを行い、フ
ィ−ルド周期を合わせ込もうとするものである。
【0003】これらの、従来技術の概要を図25、26
によって示す。図25、26において、1は磁気テ−
プ、2、3、7、8はテ−プ上に記録されたトラックパ
タ−ン、4、5、9、10は再生時にヘッドが走査する
軌跡、6はこれらのヘッド走査軌跡間で発生する差分で
ある。記録時の走査軌跡は図25の4に一致し、テ−
プ、ヘッドの方向が一致する場合に例えばテ−プを停止
すると差分6だけ走査される部分が増える。逆にテ−プ
を倍の速さで走らせると、同じく差分6だけ走査部分が
減る。差分6を水平同期信号の本数でαと表すと、倍速
数Nで再生した時の差分はα×(N−1)で示される。
この分をキャンセルするように回転ヘッドの回転速度を
変化させようとするのが上記特公昭63−51592記
載の方法であり、フィ−ルドメモリに一旦蓄えてから、
ラインの補間、間引きを行うのが特開平−221075
記載の方法である。ちなみに1フィ−ルドの走査線数L
=262.5本となるNTSC信号では回転ヘッドの速
度変化分はα×(N−1)/262.5で示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来技術で高
速サ−チを行う場合、 1)フィ−ルドメモリを必要とするので非常に高価にな
る。
【0005】2)補間を簡単に行うには例えば画面上下
に単色信号などを入れることなどが考えられるが、おし
つぶされた画面となる。
【0006】3)ラインの補間、間引きを演算で行うの
は莫大な規模の回路を要する。
【0007】4)ラインの補間、間引きを行わずに水平
同期周波数のみを合わせるようにした場合、垂直同期周
波数が変化するのでテレビジョンの性能により、最高で
も20倍速程度までしか高速化できない。
【0008】5)水平同期信号を回転ヘッドの制御に用
いると複雑な保護を施さないと回転ヘッド駆動モ−タが
暴走したり、回転が不安定になる。
【0009】等多数の問題を生ずる。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、これら
の問題を解決することにある。
【0011】そして、極めて高速な変速再生を実現する
ものである。
【0012】上記目的を達成するために、次の手段を提
案するものである。
【0013】すなわち、以下の構成とする。
【0014】回転ヘッドにより磁気テープの走行方向に
対して斜めの方向に映像信号の1垂直同期信号を単位と
して記録するヘリカルスキャン型の磁気記録再生装置で
あって、再生された水平同期信号に同期した書き込みク
ロックにより記憶される少なくとも1水平同期周期相当
で1フィールドより少ない容量を有するメモリ手段と、
前記メモリ手段から一定周波数のクロックで読み出す読
みだし手段と、前記メモリ手段と前記読みだし手段とを
有してなる時間軸補正手段と、前記メモリ手段への書き
込みデータの位相と前記メモリ手段からの読み出しデー
タの位相を比較する比較手段と、 前記比較手段の比較結
果に基づいてデータの書き込み停止と再読み出しを制御
する制御手段と、前記テープの高速再生時に再生される
垂直同期信号間の水平同期信号数が、通常再生時とほぼ
等しくなるように、前記時間軸補正手段により1水平同
期周期を単位として間引く又は補間する間引き補間制御
手段と、を備えてなる構成とする。
【0015】また、回転ヘッドにより磁気テープの走行
方向に対して斜めの方向に映像信号の1垂直同期信号を
単位として記録するヘリカルスキャン型の磁気記録再生
装置であって、前記テープの速度検出手段と、前記速度
検出手段により書き込みクロック信号の中心周波数を制
御する中心周波数制御手段と、前記中心周波数制御手段
により制御された書き込みクロック信号を、再生された
水平同期信号に同期した信号にする書き込みクロック信
号発生手段と、前記書き込みクロック信号発生手段によ
りタイミングを制御され、再生信号が記憶される少なく
とも1水平同期周期相当で1フィールドより少ない容量
を有するメモリ手段と、前記メモリ手段から一定周波数
のクロックで読み出す読みだし手段と、前記メモリ手段
と前記読みだし手段とを有して成る時間軸補正手段と、
前記メモリ手段への書き込みデータの位相と前記メモリ
手段からの読み出しデータの位相を比較する比較手段
と、 前記比較手段の比較結果に基づいてデータの書き込
み停止と再読み出しを制御する制御手段と、前記テープ
の高速再生時に再生される垂直同期信号間の水平同期信
号数が、通常再生時とほぼ等しくなるように、前記時間
軸補正手段により1水平同期周期を単位として間引く又
は補間する間引き補間制御手段と、を備えてなる構成と
する。
【0016】また、回転ヘッドにより磁気テープの走行
方向に対して斜めの方向に映像信号の1垂直同期信号を
単位として、FM変調輝度信号と、低域変換色信号を1
水平同期信号ごとに位相を90度シフトして記録するヘ
リカルスキャン型の磁気記録再生装置であって、再生さ
れた水平同期信号に同期した書き込みクロックにより記
憶される少なくとも1水平同期周期相当のメモリ手段
と、前記メモリ手段から一定周波数のクロックで読み出
す読みだし手段と、前記メモリ手段と前記読みだし手段
とを有してなる時間軸補正手段と、前記テープの高速再
生時に再生される垂直同期信号間の水平同期信号数が、
通常再生時とほぼ等しくなるように、前記時間軸補正手
段により1水平同期周期を単位として間引く又は補間す
る間引き補間制御手段と、前記メモリ手段から出力され
た信号中の前記低域変換色信号を復調する色信号復調手
段と、前記間引き補間制御手段により1水平同期信号を
間引く又は補間されたことを示す信号により、前記1水
平同期信号ごとの位相シフトを補正する色位相シフト補
正手段と、を備えてなる構成とする。
【0017】
【作用】ここでメモリは上記書き込み、読みだしクロッ
クの周波数比に応じてメモリが更新される毎に時間軸変
換されるので、書き込み側を固定、読み出し側を可変あ
るいは、双方可変することも考えられるが、これらはす
べて同じ作用を発することは言うまでもない。さて、上
記したメモリ手段は映像信号をほぼ1走査線単位で記憶
する。この際テ−プ走行速度により、信号が時間軸にお
いて圧縮される場合には周波数の高いクロック信号に同
期し、逆の場合には周波数の低いクロック信号に同期し
て蓄え、読みだしは一定周波数のクロックに同期して行
う。こうして相対速度の変化によりテレビジョンの同期
引込み範囲をはるかに逸脱した信号も、所定の同期信号
周期となるように元の時間軸に戻される。この作用によ
り、テレビジョンの同期引込み範囲に信号変換が行わ
れ、高速テ−プ走行時にも録画された内容を見ることが
できるようになる。ここで書き込みクロック発生手段は
極めて高速なテ−プ走行にも対応できるように広範な動
作領域を有し、しかも安定な発振を得られるものである
ことは必要である。しかしメモリはわずかの容量で良
く、水平同期信号は回転ヘッドの制御には無関係である
ため、シリンダモ−タが暴走することもない。
【0018】
【実施例】では、本発明の一実施例を図1のブロック図
によって説明する。図1において、21は回転ヘッド、
22は回転シリンダ、23は再生アンプ、24はスイッ
チ回路、25は同期信号復調器、26は位相比較器、2
7は分周回路、28は電圧制御発振回路、29は加算回
路、30はフィルタ回路、31はA/D(アナログ/デ
ィジタル)変換器、32はメモリ、33は書き込み制御
回路、34はD/A(ディジタル/アナログ)変換器、
35は固定発振回路、36は読み出し制御回路、37は
リ−ル制御回路、38は電圧発生回路、39は(テ−
プ)供給リ−ル、40は(テ−プ)巻取りリ−ル、41
は磁気テ−プ、42、43はリ−ル駆動器、44は信号
処理回路、45はテレビジョン(あるいは、映像モニ
タ)である。以下に動作概要を説明する。
【0019】磁気テ−プ41に接して回転シリンダ22
上に取り付けられて回転するヘッド21は、テ−プから
再生信号を拾いだす。これを再生アンプ23で増幅しス
イッチ回路24にて切り替えることにより、時間的に連
続した再生信号を得る。ここで、スイッチ回路24は、
磁気テ−プ41に2つの回転ヘッドのうち何れの方が接
しているかに従って、接している側の再生信号を選択し
て切り替える。このタイミングは回転シリンダ22に取
り付けられた磁石(図示せず)が作る磁場をセンサ(図
示せず)で検出するなどして得るのが一般的である。さ
てこのようにして得られた再生信号は一方では同期信号
検出器に印加されて同期信号抽出に用いられる。他方で
はディジタル変換されてメモリ回路を経ることで時間軸
変換される。まず、前者である同期信号検出器25にて
検出された同期信号は要素26、27、28、30等か
らなる位相ロックル−プの基準信号となる。即ち、電圧
制御発振器28で発振した高周波クロック信号が分周回
路27で分周され、位相比較器26にて前記した同期検
出信号と一定位相となるように周波数(位相も含む)制
御される。この時フィルタ回路30により、帯域制限さ
れた信号は、加算器29で電圧発生回路38から生ぜら
れる信号と加算されて電圧制御発振器28の周波数を制
御して上記した(位相比較器26の二つの入力が位相ロ
ックする)状態となるように働く。以上のようにしてテ
−プ上に記録された同期信号に位相ロックする信号、つ
まり同期信号の周波数が変化すればこれと同時に周波数
変化するような信号が得られる。これらの動作の詳細は
後述する。
【0020】メモリ32への情報書き込みは上記したよ
うに同期信号に応じて周波数変化するクロック信号(5
1、52)に同期して行われるが、メモリの先頭番地を
アクセスするタイミングが必要となる。これはやはり再
生された同期信号に同期してなされる。書き込み制御回
路33は同期信号を受け、このタイミングパルスを出力
する。読みだし側は発振器35の発生する一定の周波数
で読みだされるが、やはり、1走査線(ライン)分読み
だしたタイミングでメモリ32の読みだし場所を先頭番
地に戻す走査が必要で、このため読みだし制御回路36
が付加されている。メモリ32から読みだされ時間軸変
換された信号はD/A変換器34でアナログ信号に変換
されて後段の信号処理回路44で変換され、RF信号、
あるいはビデオ信号などの形でテレビジョン45に印加
される。さらに本件の目標とする再生スピ−ドは極めて
高速なのでテ−プスピ−ドに応じて電圧制御発振器28
への印加電圧を概略変化させる電圧を要素38に発生さ
せてこれと同期信号の位相ロック電圧と加算し、要素2
8へ与えることで、非常に広範囲にわたり所望の時間軸
変換動作を行わせることができる。
【0021】さて次に磁気テ−プを駆動する部分につい
て説明を加える。駆動方式としてはテ−プをピンチロ−
ラとキャプスタン(図示せず)とで挟んで駆動するキャ
プスタン駆動方式とリ−ル台を駆動するリ−ル駆動方式
などがあるがここではリ−ル駆動方式について述べる。
リ−ル駆動方式では供給、あるいは巻取りリ−ル(要素
39、40)を別々あるいは単一のモ−タで直接駆動す
るので駆動力が高く、巻戻し、早送りなどのテ−プ高速
走行に適している。単一モ−タの場合にはどちらのリ−
ルに駆動力を伝達するかを機構的に切り替える。本例の
ようにそれぞれの駆動源を設けることも多いが、いずれ
にするかはシステムのコスト等にからむのみで本件の本
質とはかかわらない(いずれでも良い)。必要なのは、
従来にない速いサ−チスピ−ドで再生画面を見るため
に、ある程度高速で、安定したヘッドタッチを得られる
ような制御系である。こうした例は公知の技術として既
に存在している(例えばテレビジョン学会技術報告19
90年8月、VOL.14,No41、pp.7〜12
記載のコンポジットディジタルVTR(D2)用テ−プ
駆動システム等)。これらの制御はマイクロコンピュ−
タで行われる事が多いが本例ではこれらを総称して、リ
−ル制御回路37にて示した。
【0022】ではここで先に概説した時間軸変換の詳細
動作を図2の要部波形図を用いて下記する。図2におい
て50〜55(うち50〜53は−A〜−C)は電気信
号である。そしてそれぞれ−Aは標準スピ−ドでの再生
時、−Bは正方向走行高速再生時、−Cは逆方向走行高
速再生時の模様を示している。NTSC方式の磁気記録
再生装置を例にとるとまず再生信号から復調された同期
信号50−Aは周波数にして15.75kHz、周期は6
3.5μ秒の信号となる。また電圧制御発振器28から
生ずるクロックは例えば20MHzといった高周波を用い
ることにより10MHz程度の帯域を確保することができ
る。信号52−Aはこれを時間的に引き延ばしたもので
周期が50n秒であることを示している。信号53−A
はこれを1270分周し、20MHz÷1270=15.
75kHzとなった模様を示す。前述のように信号50と
信号53とが一定位相となるように制御系が動作し、位
相比較誤差信号54は加算器29を介して電圧制御発振
器28に帰還される。次にそれぞれ−Bで示した電圧信
号を+60倍速を例にとって以下に説明する。前述の速
度変化に伴う同期信号周波数変化量は Δv=−α×(N−1)/L …(1) においてα=1.5(標準的モ−ドでの値)、N=6
0、L=262.5(1フィ−ルド内の走査線数)を代
入して、 Δv=−0.337 つまり、33.7%周波数が下がる(前述の例ではこれ
を補正するため、回転ヘッドの回転数をあげて、再生さ
れる水平同期周波数を一定としている)。逆に逆転方向
60倍速再生ではN=−60として、 Δv=0.339 となり、約34%周波数が上がる。
【0023】前記したように、従来例と本願との非常に
大きな差異は回転ヘッドの回転数を変化させることなく
(たとえ変化させたとしてもテレビジョンの同期回路が
引き込めるような狭い範囲、例えば10%程度での変化
である)、若干のメモリによって時間軸変換する点であ
り、ここで詳しく述べる。これらの再生速度における要
部波形図を図2を用いて以下に説明する(尚、本例で
は、回転ヘッド周波数は変化させないものする)。+6
0倍速では再生される同期周波数は下がる。これに応じ
てリ−ル制御回路37は電圧発生回路38により低い電
圧を出力するように指令する。これにより加算器29の
出力信号は低くなり、電圧制御発振回路28は発振周波
数を低くする。逆に逆方向高速再生(−60倍速)では
再生同期信号周波数は高くなるのでこれに追従するよう
にリ−ル制御回路37は電圧発生回路38に高い電圧を
出力するように指令し、加算器29の出力信号は高くな
り、電圧制御発振回路28は発振周波数を高める。する
と、再生速度に応じて常に同期周波数と高周波クロック
(信号51、52)との比が一定となる。つまり、一つ
の同期信号から次の同期信号までを埋める高周波クロッ
ク数は常に一定(本例では1270)であり、このクロ
ック信号に同期してメモリ32内に書き込まれる信号デ
−タ数は1走査線あたり1270で常に一定の値を取
る。これを一定の読みだしクロック(発振器35の出
力)に同期して読みだせば、再生速度に拘らず同期周波
数一定の信号を得ることが出来るわけである。
【0024】これらを定性的に示すと次のようになる
(信号名は図25における要素番号と一致する)。印加
電圧に対する発振周波数の模様(信号55に対する信号
51、52の変化)は一般的なバリキャップダイオ−ド
発振器を例に取ると図3のようになる。図中、横軸は発
生周波数、縦軸は印加電圧である。他方再生速度に対
し、要求されるクロック周波数は図4に示されるとおり
(横軸:再生スピ−ド、縦軸:信号51、52のクロッ
ク周波数)であり、これらから加算器29に求められる
出力特性は図5(横軸:再生スピ−ド、縦軸:出力電
圧)のようになる。図5において示した特性は再生スピ
−ドに対する信号55の特性であり、これは斜線部は位
相ロック部分からの信号電圧54と電圧発生回路38と
の加算出力(信号56)との関係を示している。図6は
信号55が、信号54と信号56との和電圧であること
を示している。また、信号54は前記した信号50と信
号53とが一定の位相関係にあるために必要な電圧であ
り、図中斜線部で示した量である。各図において標準再
生、正方向60倍速再生、逆方向60倍速再生における
電圧(信号55)、周波数(信号51、52)、再生倍
速数をV0、V1、V2で示した。尚、リ−ル制御回路3
7、電圧発生回路38野動作はシステムコントロ−ラ、
あるいは専用のマイクロプロセッサ等で容易に実現でき
ることは言うまでもない。
【0025】さて本件の特徴であるほぼライン単位の時
間軸補正を行う場合、色信号処理において以下の特徴的
処理を施すことが必要になる場合がある。すなわち家庭
用に用いられている磁気記録再生装置の場合、情報記録
密度をあげるためにアジマス角の互いにことなるヘッド
でトラックを隣接させて記録させるアジマス記録が用い
られるのが一般的であるが、色信号では更に走査線(ラ
イン)毎に色信号の位相を90度シフトしたり、反転さ
せたりして記録し、再生時に隣接トラック同士の信号を
加算して、隣接妨害成分を除去する工夫をしている。更
に、後段に色復調を安定に行うためにカラ−位相安定器
が設けられていて、再生された色の基準となるバ−スト
信号と呼ばれるものが自動的に一定の基準(副搬送波)
信号にロックするように働く。ところが高速再生時には
トラックを頻繁に横切るために上記した色処理がうまく
働かなくなり、所望の色が再生されなかったり、色消え
を起こしたりする。ここではその原因と、これに対処し
た実施例について以下説明を加える。
【0026】図7は一般的なVHS方式の色処理を説明
したものであり、例えば文献(稲津稔 他著:画像の記
録と再生,コロナ社:pp.408〜411)等に示さ
れたものである。図7中、60は磁気テ−プ、61はコ
ントロ−ルトラック、62は、音声トラック、63、6
4は互いに隣接する映像トラック、66は位相シフト回
路、67は1H(1水平同期周期)遅延回路、68は加
算器である。また、円の中に表示された矢印は記録され
た色信号の位相を示す。また65は記録された信号中の
水平同期信号間隔(1H)である。図のように隣接した
トラックでは逆方向ではあるが、1水平同期(1H)毎
に色信号の位相を90度ずつシフトさせる。これを再生
時には記録時と逆方向に位相シフトさせながら、1H時
間前の信号と加算させることで隣接妨害成分を除去す
る。
【0027】また、図8はカラ−位相安定器を説明する
図(同著書:pp.205)である。これは図7のブロ
ックの更に後段に付加され、再生された、時間軸変動成
分の多い色信号に位相同期し、また安定な色基準(色副
搬送波)信号を得る物である。図中、70、71は周波
数発振器、72は基準(副搬送波)信号発生器、、73
は加算器、74は電圧制御発振器、75はフィルタ回
路、76はバ−スト信号抽出器、77は位相比較器であ
る。再生信号はその中から色信号を抜き出すために本図
のような処理を受け、同時に時間軸変動誤差成分を補正
される(但し補正範囲はせいぜい1μ秒といったごくわ
ずかな範囲である)。まず入力された信号は周波数変換
器70によって副搬送波帯(3.58MHz近傍)に変換
され、時間軸変動成分を含む周波数変換器71出力と加
算器73で加算されることによって、変動成分のみ相殺
される。後、フィルタ75で色信号が抽出された色信号
からバ−スト信号抽出器76で抜き出されたバ−スト信
号は時間軸変動成分を含んでいる。この時間軸変動は、
基準信号(要素71出力)に対して位相比較器77で位
相比較することによって、位相誤差電圧として検出され
る。この電圧を電圧制御発振器74で周波数信号に換
え、要素71で前記した副搬送波帯(3.58MHz近
傍)に変換して帰還させる。このようにして磁気テ−プ
走行に伴う時間軸変動はある程度除去される。しかしな
がらこの制御は帰還制御であり、効果を発するまでに、
ある程度の時間を必要とする。例えば、一度外乱によっ
て乱されると復帰までに7〜10走査線(10H)程度
分の時間を要するのであり、従来のようなごく低速のサ
−チ再生であれば、ノイズバ−から次のノイズバ−まで
の間隔が確保されていて、復帰が可能であるが本件で目
標としているような非常な高速再生には無力である。そ
こで以下に示すような処理が必要となり、更に高度な実
施例をつけ加えることとなる。
【0028】図9は高速再生時のトラックジャンプの模
様を示すもので、色の位相シフトを同時に説明するもの
である。図9中、80、81は高速再生時に時間的に連
続して再生されるトラックを示したもので、実際はアジ
マス記録等を考慮する必要等があるがここでは簡単のた
めに簡略化して示している。また82は再生時にヘッド
が走査する軌跡を描いたもの、83、84はトラックジ
ャンプ点85、86は記録された水平同期(H)信号で
ある。図のように高速再生時にはトラックジャンプが頻
繁に(83、84で)、短時間に発生する。この時先に
述べた色位相連続性が損なわれる。これはあるひとつの
走査線(ライン)の走査中(例えば84)にも生じ、色
誤りとなる。
【0029】これを解決するに、まずメモリ書き込みタ
イミングを制御することを考える。例えば正/逆60倍
速再生時のタイミング図10、図11によって説明す
る。まず、逆方向高速再生において、90、91(図1
0)はそれぞれメモリの書き込み及び読みだし位相を走
査線番号で示したものである。横軸は時間であり、前述
のように逆方向再生時には再生される信号の周波数が上
がり、水平同期の検出周期も短くなる。これを記録時と
等しい速度で読みだすので書き込み位相が読みだし位相
を追い越すこととなる。このタイミングが図中の95、
96である。例えば、2ライン目の途中まで読みだした
段階で書き込み位相がこれを追越し、3ライン目の情報
がメモリ内に書かれてしまう。つまりラインの真中で2
ライン目と3ライン目とがつなぎ合わされる。
【0030】これは先に説明した色信号の連続性のみな
らず、メモリ制御のうえでも好ましくない動作である。
と言うのは、時点95、96ではメモリの書き込み、読
みだしが同時に行われてしまい、メモリによってはこの
場合の動作が保証されないことがあるからである。この
動作を回避するために、99、100のようにメモリ制
御する。すなわち、前記した好ましくない追越し現象が
発生しそうな場合にそのラインのメモリへの書き込み動
作を停止する。例えば図10の例では3、5、8ライン
目の書き込みを停止する。このような制御はラインメモ
リの書き込みを停止する信号101の如き信号をもって
制御することで達成できる。これを具体化する手段は後
述することとして、正方向の高速再生についてもここで
考察しておく。図11は正方向再生時の制御概要を説明
するものである。図中、105、106は高速再生時に
おける、書き込み読みだしそれぞれの位相関係、113
は追越しが生ずる時点を示している。前記した逆方向再
生時とは逆に再生される信号は周期が延び、読みだしよ
りも書き込みの方がゆっくりとした位相で行われる。す
るとあるラインの書き込みが完了する前に読みだしが行
われてしまい、読みだされるラインに順番が前後する状
態を生ずる。例えば、図11の場合3ライン目の情報が
半分書き込まれたところで読みだし位相が追い越してし
まい後半は書き込まれないうちに2ライン目の情報が読
みだされる。結果的に時点113の前後で時間軸が逆転
する。こうした現象を克服するに、以下にメモリを(第
1、第2の)ふたつ設けた例を述べる。図中、108、
109は第1のメモリの書き込み読みだし位相、11
0、111は第2のメモリの書き込み読みだし位相、1
15、116は時点、120、121は書き込み、読み
だし制御信号である。まず、時点115までは第1のメ
モリに書き込みを行い、その後第1メモリの書き込みを
停止し、第2のメモリの書き込みを開始する。第1のメ
モリへの書き込みは停止されるため途中で読みだし位相
が追い越すことはない。次に時点116で読みだしが第
1のメモリから第2のメモリに移り、しばらくして再
び、第2のメモリから第1のメモリに移る(ここまでは
図示していない)。これらの制御は例えば信号120、
121等でなされる。今低電位(ロウレベル)で書き込
み、読みだしが許可されるメモリを想定すれば第1のメ
モリは信号120、121で、第2のメモリはそれぞれ
その逆相信号で制御できる。ではこれらの制御を可能に
する実施例を以下に記述する。
【0031】図12は本発明の他の実施例を説明するブ
ロック図である。図中、130はコントロ−ルヘッド、
131は速度検出回路、132は電圧発生回路、13
3、134は第1、第2のメモリ、135はスイッチ回
路、136、137は(メモリアドレス)リセット回
路、138は読み書き活性化制御器であり、その他図1
の実施例と同じ要素には同一の番号を付加してある。ま
た、150〜157は電気信号である。本実施例におい
ては、テ−プ41の走行速度デ−タを、要素130で再
生されたコントロ−ル信号の周期計測によっているが、
前例のようにリ−ル制御回路37から得ても良い。さて
本実施例の最も特徴的な制御は要素138の読み書き活
性化制御器によって行われるので、この動作を中心に話
を進めることとする。まず2つのメモリのクロックは書
き込み側は電圧制御発振器28から、読みだし側は発振
器35からの信号を用いるところは前出の例と同様であ
る。また、ライン(1H)ごとのリセット発生も書き込
み側は再生された同期信号に同期すること、読みだし側
は要素35の出力をカウントして得ることなど、前記例
と同じである。問題は信号152〜155の発生の仕方
である。信号152〜155はそれぞれ、第1メモリの
書き込み読みだし活性化信号、第2メモリの書き込み読
みだし活性化信号である。またこれらはテ−プ走行方向
信号150と速度検出信号151、そして読みだし、書
き込みのリセット信号などから発生する。このうち、再
生速度信号は、読み書き双方のリセット信号の周期を監
視することによっても得られるのでこれで代用しても良
い。ではまず、逆方向再生について述べる。逆方向再生
では再生された信号は周波数が上がる方向なので、書き
込み側のリセット信号周期が読みだし側よりも上がる
(尚、読みだし側の周期は再生速度に拘らず一定であ
る)。この時読み書き位相が追越し現象を発生する条件
を図13に示す。図13において、160、161は書
き込み位相を、162は読みだし位相を示し、167は
期間を示す。図のように、書き込みの速度の方が速いこ
とから読みだしの位相162にたいして、160から1
61の間に書き込み位相が存在する場合には必ず追越し
が発生することを示している。これはつまり、1Hの読
みだし開始から、期間167の間に(1H)書き込みが
開始される位相関係にある場合である。この場合には前
記図10に示したように書き込みを(1H分)停止すれ
ば良い。期間167(あるいは書き込みの1H周期)
は、再生速度によって一義的に決まるので、先に述べた
速度情報を用いることとなる。一定期間167内に信号
の開始点が存在するか否かを判定するにはマイクロプロ
セッサを用いても良いし、たとえば、図14の回路を用
いても良い。図において170は単安定マルチバイブレ
−タ、171はDフリップフロップ、172はディジタ
ル/アナログ変換器、173は抵抗、174はトランジ
スタ、175は容量、156、157、168、169
は電気信号、180は期間である。この回路の波形図は
図15のようになり、最終出力169は第1あるいは第
2のメモリの書き込み活性化信号(低電位:ロウで活性
化)152あるいは154として用いられる。前記した
ように逆方向再生時はメモリは1系統で良く、第1、第
2いずれかを用いる。例えば第1メモリを用いる場合は
信号153は活性化(ロウ)、信号154、155は非
活性(ハイ)で良い。信号169出力まで至る回路の動
作を簡単に記すと、まず速度検出器131は再生速度を
計測しその速度に応じたディジタルデ−タを出力する。
これを要素172で電圧に変換し、トランジスタ173
によって、抵抗173の値:Rで決まる電流を容量17
5にチャ−ジして行く。この電流量は単安定マルチバイ
ブレ−タ170の動作期間(167)を与える。この信
号をデ−タとし信号156をトリガとしてサンプリング
して信号169が得られる。
【0032】次に正方向の高速再生における説明を加え
る。こちらの場合、再生される(同期信号も含めて)周
波数は、前記とは逆に下がる方向になる。よって書き込
み読みだし位相が追越し現象を生ずる条件は図16のよ
うになる。図中190は書き込み位相、192、193
は読みだし位相、197は期間である。原理は逆転再生
と同じである。実際にメモリ群を制御する信号を発生す
る回路例と波形図を図17、図18に示し、動作を簡単
に説明する。図中、170’、171’等’付きの要素
は’無しの物とほぼ等しいが前記したものと共用化は必
ずしも可能でない。198、200は電気信号、201
はTフリップフロップ、202はDフリップフロップで
ある。先に示した例と同様に再生速度に応じて175’
の容量にチャ−ジする電流量を制御して単安定マルチバ
イブレ−タ170’の動作時間を変化させる。今、一定
速度で高速再生して、198の動作時間を得ている場
合、これをフリップフロップ200により信号157で
サンプリングすることにより、信号200を得る。この
信号がハイになる時には追越しが発生することから、こ
の立上りエッジで反転するような信号をTフリップフロ
ップ201で生ぜしめ、これを第1のメモリの書き込み
活性化信号(152)とし、逆相信号を第2のメモリの
書き込み活性化信号(154)とする。更にメモリから
の読みだしも切り替えるため、信号157のタイミング
で信号152をサンプリングして第1のメモリの読みだ
し活性化信号(153)と第2のメモリの読みだし活性
化信号(155)とを得る。こうして読み書きの追越し
現象による、水平同期(H)途中での信号の不連続を回
避することが出来る。
【0033】以上の効果に更に色信号の90度シフトの
連続性まで確保した実施例を次に図19のブロック図を
用いて説明する。図中200は色信号抽出器、201は
位相ジャンプ検出器、202はシフトパルス発生器、2
03は色位相シフト回路、204は輝度信号処理回路、
205は色信号処理回路、206は加算回路であり、そ
の他前記と同じ要素には同じ番号を付加してある。ま
た、250、251は電気信号である。では動作を簡単
に説明する。まず、前記した例で述べた処理によりライ
ン(走査線)単位でパス(逆転走行時)、あるいは繰返
し読みだしされた時系列デ−タ(アナログ信号である)
は色信号処理系と輝度信号処理系とに印加され、後者は
輝度信号処理回路204で復調等の処理を受ける。色信
号は色信号抽出器200で抽出され、色位相シフト回路
203へ送られる。通常、色位相は1ライン(1H)進
行する毎に90度ずつシフトされる。この場合、1Hに
1個ずつシフトパルス251がシフトパルス発生回路2
02から色位相シフト回路203に印加される。シフト
パルス251は一個につき色位相を90度シフトするの
で2個印加すれば180度、3こ印加すれば270度、
印加しなければ前のラインの位相の状態を保持する。先
に図10、図11で示したように高速再生時には逆方向
でラインをパス(削除)、正方向でラインを重複してメ
モリから読みだすことになるので、前者では180度シ
フト、後者では前ラインのシフト量保持が必要となる。
そこで要素201でラインのパス、あるいは重複を検出
し、その結果に従ってシフトパルス発生器202からシ
フトパルス251を発生させる。それではこの動作をも
う少し具体的な回路で説明する。
【0034】図20は位相ジャンプ検出器201とシフ
トパルス発生器202の具体的構成を示すブロック図、
図21、図22はその要部波形図である。図20におい
て300、301はマルチプレクサ、302は排他的論
理和、303は抵抗、304は容量、305は遅延回
路、306はインバ−タ、307、308はDフリップ
フロップ、309はナンドゲ−ト、310、311、3
12はアンドゲ−ト、313はオアゲ−ト、320〜3
26は電気信号330、331は時間帯である。マルチ
プレクサ300、301については切り替え入力(S)
に対して Sがロウで、 X1→Y Sがハイで、 X2→Y となるものとし、正方向でS:ハイ、逆方向でS:ロウ
となるものとする。
【0035】まず逆方向高速再生ではS:ロウとなり書
き込み活性化信号152の立上りエッジで短いパルス信
号323がマルチプレクサ300を介して信号せん25
0に得られる。この信号でリセットされ、信号157
(読みだしリセット信号)でトリガされるDフリップフ
ロップ307のQ出力は信号321となる。これをさら
に信号157でトリガした時の反転信号は322とな
る。これらと信号157を遅延回路305でわずかに遅
延させた信号324とをアンドゲ−ト310で論理和す
るパスしたラインでパルスを生ずる信号325を得るこ
とが出来、マルチプレクサ301の出力251には通常
のラインで1個、パスしたライン(時間帯330)で2
個のパルスとなるオアゲ−ト313出力が伝達される。
次に正方向高速再生ではSはハイとなり、マルチプレク
サ300、301のY出力にはX2入力が伝達される。
従って、マルチイプレクサ300の出力(信号線)25
0には、書き込み活性化信号152の両エッジで短いパ
ルスとなる信号320が表れる。先に述べたようにこの
パルスが発生するのは同じライン情報が重複して読みだ
される時である。このパルス発生後、逆方向再生時と同
様、信号321と信号321とが得られ、ナンドゲ−ト
309の出力信号326は時間帯331でロウとなる。
これと信号324(遅延回路305で信号157をわず
かに遅延したもの)との積をアンゲ−ト311によって
得、マルチプレクサ301を介し、信号251を最終的
に得る。信号251はライン重複時にパルスが削除さ
れ、(本ブロックの)後段で位相シフトがパスされるこ
ととなり、所望の動作を得る。
【0036】本実施例は高速再生時に限って色位相シフ
トを改善した例について述べたが、通常時、スロ−モ−
ション再生時、あるいはライン単位で信号欠落した場合
等に前ライン情報で信号置換する操作では同様に応用出
来る。
【0037】上記した実施例は再生された信号を輝度
(Y)と色(C)とに分離する前で本発明を実施した例
であるが、それより後段で実施することも勿論可能であ
る。では以下にこうした例を示し、簡単に説明する。
【0038】図23は本発明の他の実施例を示すブロッ
ク図である。図中400は(輝度信号)復調回路、40
1、411はアナログ/ディジタル(A/D)変換器、
402は同期信号検出器、403、404は(メモリ)
書き込み制御回路、405、406はメモリ、407、
408はディジタル/アナログ(D/A)変換器、40
9、410は(メモリ)読みだし制御回路、412は色
信号検出復調回路、413は輝度信号処理回路、414
は色信号処理回路、415は加算器、416、417は
分周回路、418は発振器、420は位相ロック回路で
ある。本実施例にリ−ル駆動系を記載していないが、こ
れは簡単化のためで、前出の例と同等に考えて良い。ま
たメモリ制御の周波数は色信号と輝度信号の帯域を考え
ると前者の方を高くするのが一般的かと思われ、このた
め書き込み制御回路、読みだし制御回路等を色信号、輝
度信号それぞれの系に独立に設けており、色信号処理に
は分周器416、417で分周した低いクロックを用い
ているが、簡単化のためには共通化しても良い(分周回
路416、417にはいっているクロック信号は高周波
と分周を同期させるための信号である)。さらに要素4
20は前述の例における、同期信号に位相ロックする高
周波クロック発生部を示し、同じ動作をするものであ
る。よって同期信号に位相ロックする高周波発生部を
色、輝度それぞれの系に独立に設けてもよい。本例にお
いては輝度信号、色信号はそれぞれ分離された後、ライ
ン(1H)単位で時間軸あわせがなされ挿入、パスが行
える。前述のメモリ読み書き位相の追越し制御に関する
ブロックは本実施例においてもまったくそのまま(輝
度、色2系統)に付加することが出来る。ただ色位相シ
フト制御は(本実施ブロックが)既に色位相処理を施さ
れた後であるので必要なくなる。 さて本発明は加える
に、色、輝度信号双方を復調し、再び加算してビデオ信
号に整形した後にも実施することが出来る。最後にこの
実施例を図24に示す。
【0039】図24において、450、451はビデオ
信号でありその他はほぼ図13の実施例と一致する。
【0040】以上、実施例ではリ−ルモ−タ駆動による
高速再生で説明したが、キャプスタンモ−タによるキャ
プスタン駆動方式でも事情はまったく同じで、本件をそ
のまま利用できることは言うまでもない。
【0041】また、以上の実施例では、ヘッド回転周波
数を記録時と同じとした。これは再生される信号の垂直
同期周波数を常に一定とし、テレビジョンの垂直同期引
込みを確保しようという狙いからである。しかしなが
ら、再生速度が更に速くなった場合を考えると、メモリ
による時間軸変換のみでは苦しくなって来る。例え
ば、、100倍速再生を考えると、これに伴う周波数変
化量は(1)よりおおよそ Δv=0.57 となりこれを時間軸変換するのに必要な電圧制御発振器
の発振周波数レンジが±60%近くという莫大な値とな
る。これは例えば記録時と同じ速度で中心値20MHzと
なる発振器では最高32MHz程度が要求されることとな
る。そこで必要な時間軸変換の一部を回転ヘッドの回転
数変化でカバ−し(勿論、テレビジョンの垂直同期引込
みができる10%程度)、残りを本件の実施で補えば、
更に適用範囲を広く出来る。この場合必要な構成は、例
えば図1、図12等と等しくなり、ただ、リ−ル制御回
路37から電圧発生回路38へのデ−タ、あるいは速度
検出回路131から電圧発生回路132へのデ−タが変
わるのみで、前記のようにこれをマイクロプロセッサ等
で構成すれば実に簡単に実現できる。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば 1)フィ−ルドメモリに対して非常に安価なラインメモ
リを用いることによって非常に高速な早見再生を実現で
きる。
【0043】2)画面を押しつぶしたような不自然な映
像にならない。
【0044】3)走査線間の演算等を要さず、簡単な回
路で実現できる。
【0045】4)回転ヘッドの速度を換えなくても実現
でき、モ−タサ−ボ制御が簡単になる。
【0046】5)再生された水平同期信号の周期デ−タ
で回転ヘッド速度を変化させる必要がなく、暴走等の心
配がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例のブロック図、
【図2】本発明の1実施例の要部波形図、
【図3】本発明の1実施例の動作説明図、
【図4】本発明の1実施例の動作説明図、
【図5】本発明の1実施例の動作説明図、
【図6】本発明の1実施例の動作説明図、
【図7】本発明の他の実施例説明のための補助図、
【図8】本発明の他の実施例説明のための補助図、
【図9】本発明の他の実施例説明のための補助図、
【図10】本発明の他の実施例で得られる効果を示す
図、
【図11】本発明の他の実施例で得られる効果を示す
図、
【図12】本発明の他の実施例を示すブロック図、
【図13】図12の実施例の動作説明図、
【図14】図12の実施例の動作説明図、
【図15】図12の実施例の動作説明図、
【図16】図12の実施例の動作説明図、
【図17】図12の実施例の動作説明図、
【図18】図12の実施例の動作説明図、
【図19】本発明の他の実施例のブロック図、
【図20】図19の実施例の要素ブロック図、
【図21】図19の実施例の要部波形図、
【図22】図19の実施例の要部波形図、
【図23】本発明の他の実施例のブロック図、
【図24】本発明の他の実施例のブロック図、
【図25】従来例の動作説明図である。
【図26】従来例の動作説明図である。
【符号の説明】
25…同期信号復調器 26…位相比較器 27…分周回路 28…電圧制御発振器 32…メモリ 36…読みだし制御回路 33…書き込み制御回路 131…速度検出回路 38、132…電圧発生回路 138…読み書き活性化制御器 133…第1メモリ 134…第2メモリ 201…位相ジャンプ検出器 202…シフトパルス発生器 203…色位相シフト回路 400…復調回路 402…同期検出器 412…色信号検出復調器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 9/896 H04N 9/89 C (72)発明者 北出 武志 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株 式会社日立製作所映像メディア研究所内 (72)発明者 中本 敏夫 茨城県勝田市稲田1410番地株式会社日立 製作所AV機器事業部内 (56)参考文献 特開 平3−4684(JP,A) 特開 平1−221075(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/91 - 5/956 H04N 9/79 - 9/898 G11B 5/027

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ヘッドにより磁気テープの走行方向に
    対して斜めの方向に映像信号の1垂直同期信号を単位と
    して記録するヘリカルスキャン型の磁気記録再生装置で
    あって、 再生された水平同期信号に同期した書き込みクロックに
    より記憶される少なくとも1水平同期周期相当で1フィ
    ールドより少ない容量を有するメモリ手段と、 前記メモリ手段から一定周波数のクロックで読み出す読
    みだし手段と、 前記メモリ手段と前記読みだし手段とを有してなる時間
    軸補正手段と、前記メモリ手段への書き込みデータの位相と前記メモリ
    手段からの読み出しデータの位相を比較する比較手段
    と、 前記比較手段の比較結果に基づいてデータの書き込み停
    止と再読み出しを制御する制御手段と、 前記テープの高速再生時に再生される垂直同期信号間の
    水平同期信号数が、通常再生時とほぼ等しくなるよう
    に、前記時間軸補正手段により1水平同期周期を単位と
    して間引く又は補間する間引き補間制御手段と、 を備えてなることを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】回転ヘッドにより磁気テープの走行方向に
    対して斜めの方向に映像信号の1垂直同期信号を単位と
    して記録するヘリカルスキャン型の磁気記録再生装置で
    あって、 前記テープの速度検出手段と、 前記速度検出手段により書き込みクロック信号の中心周
    波数を制御する中心周波数制御手段と、 前記中心周波数制御手段により制御された書き込みクロ
    ック信号を、再生された水平同期信号に同期した信号に
    する書き込みクロック信号発生手段と、 前記書き込みクロック信号発生手段によりタイミングを
    制御され、再生信号が記憶される少なくとも1水平同期
    周期相当で1フィールドより少ない容量を有するメモリ
    手段と、 前記メモリ手段から一定周波数のクロックで読み出す読
    みだし手段と、 前記メモリ手段と前記読みだし手段とを有して成る時間
    軸補正手段と、前記メモリ手段への書き込みデータの位相と前記メモリ
    手段からの読み出しデータの位相を比較する比較手段
    と、 前記比較手段の比較結果に基づいてデータの書き込み停
    止と再読み出しを制御する制御手段と、 前記テープの高速再生時に再生される垂直同期信号間の
    水平同期信号数が、通常再生時とほぼ等しくなるよう
    に、前記時間軸補正手段により1水平同期周期を単位と
    して間引く又は補間する間引き補間制御手段と、 を備えてなることを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】回転ヘッドにより磁気テープの走行方向に
    対して斜めの方向に映像信号の1垂直同期信号を単位と
    して、FM変調輝度信号と、低域変換色信号を1水平同
    期信号ごとに位相を90度シフトして記録するヘリカル
    スキャン型の磁気記録再生装置であって、 再生された水平同期信号に同期した書き込みクロックに
    より記憶される少なくとも1水平同期周期相当のメモリ
    手段と、 前記メモリ手段から一定周波数のクロックで読み出す読
    みだし手段と、 前記メモリ手段と前記読みだし手段とを有してなる時間
    軸補正手段と、 前記テープの高速再生時に再生される垂直同期信号間の
    水平同期信号数が、通常再生時とほぼ等しくなるよう
    に、前記時間軸補正手段により1水平同期周期を単位と
    して間引く又は補間する間引き補間制御手段と、 前記メモリ手段から出力された信号中の前記低域変換色
    信号を復調する色信号復調手段と、 前記間引き補間制御手段により1水平同期信号を間引く
    又は補間されたことを示す信号により、前記1水平同期
    信号ごとの位相シフトを補正する色位相シフト補正手段
    と、 を備えてなることを特徴とする磁気記録再生装置。
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