JPH0637285A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH0637285A
JPH0637285A JP7752392A JP7752392A JPH0637285A JP H0637285 A JPH0637285 A JP H0637285A JP 7752392 A JP7752392 A JP 7752392A JP 7752392 A JP7752392 A JP 7752392A JP H0637285 A JPH0637285 A JP H0637285A
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voltage
erase
memory cell
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藤 秀 雄 加
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 データの消去、書き換えのできる浮遊ゲート
を有するメモリセルのソースに消去電圧を与えるに当た
り、消去電圧の立ち上がり時間を制御したり段階的に電
圧を上昇させることにより、メモリセルの消去特性を向
上する。 【構成】 浮遊ゲートにより電気的にデータの書き込み
消去のできる複数のメモリセルを配列したメモリセルア
レイのメモリセルのデータ消去を行なうべく前記メモリ
セルのソースに立ち上がり時間を制御された高電圧を供
給する消去制御手段37を備え、消去制御手段37によ
り立ち上がり時間をある時間に制御され一定の時間を経
て所定の高電圧に達するような電圧をメモリセルのソー
スに供給することによりデータの消去を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不揮発性半導体記憶装
置に関し、特に、電気的にデータの書き換えが可能な不
揮発性半導体メモリにおけるデータ消去に着目してなさ
れた不揮発性半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電気的に記憶データを消去し、新たなデ
ータを再書き込みできるEEPROM(Electri
cally Erasable and Progra
mmable Read Only Memory)
は、ボード上に実装や組込みをしたままの状態で、電気
信号によりデータ消去が可能である。このため、その使
い易さから、制御用あるいはICカード(メモリカー
ド)用等に需要が急増している。
【0003】従来から、大容量化に適したEEPROM
として、図9〜図12に示すようなメモリセル構造が知
られている。図9はメモリセルのパターン平面図、図1
0は図9のA−A’線断面図、図11は図9のB−B’
線断面図、図12はそれらの等価回路である。
【0004】これらの各図に示すように、P型基板13
上に形成されるフィールド酸化膜20により囲まれた領
域上には、厚さ約100オングストローム程度のゲート
酸化膜18が形成されている。このゲート酸化膜18を
介して、第1層目の多結晶シリコンからなる浮遊ゲート
11が形成される。この浮遊ゲート11の上には、絶縁
膜19を介して、第2層目の多結晶シリコンからなる制
御ゲート12が形成される。絶縁膜19は、例えば、O
−N−O構造(Oxide−Nitride−Oxid
e)の3層構造となっており、その厚さは酸化膜換算で
約200オングストローム程度である。制御ゲート12
は、このメモリセルのワード線として用いられる。制御
ゲート12の上には絶縁層21が配される。
【0005】更に、浮遊ゲート11および制御ゲート1
2の両側のP型基板13上には、N型拡散層からなる
ソース14およびドレイン15が形成されている。絶縁
層21のドレイン15に対応する領域には、コンタクト
ホール16が開口している。アルミニウム層からなるデ
ータ線17が、このコンタクトホール16を介して、ド
レイン15と接続されている。
【0006】以上のようにしてメモリセルを構成した結
果、図12の等価回路図に示すような機能構成を実現す
ることができる。図12において、Dはドレイン15、
Sはソース14、CGは制御ゲート12にそれぞれ対応
する。
【0007】以上のような構成において、次にその動作
を説明する。
【0008】先ず、データを消去する場合は、ソース1
4に消去電圧として、例えば、12ボルトを印加し、ド
レイン15をフローティングとし、制御ゲート12を0
ボルトとする。これにより、薄いゲート酸化膜18を介
して、浮遊ゲート11とソース14との間に比較的高い
消去電圧が印加される。ファウラ−・ノルトハイムのト
ンネル効果により浮遊ゲート11中の電子がソース14
に放出される。結果的に、データの消去が行なわれる。
【0009】一方、データを書き込む場合は、ドレイン
15に約6ボルトを、ソース14に0ボルトを、制御ゲ
ート12に12ボルトをそれぞれ印加する。その結果、
ドレイン15近傍でインパクトアイオナイゼーションが
起こり、電子が浮遊ゲート11に注入され、データの書
き込みが行なわれる。
【0010】また、データの読み出し時には、ドレイン
15を1ボルト、ソース14を0ボルト、制御ゲート1
2を5ボルトとする。これにより、浮遊ゲート11中の
電子の有無により、データ“0”または“1”が得られ
る。
【0011】図13は以上のような構成のメモリセルを
用いた従来の半導体記憶装置の回路構成図を示すもので
ある。特に、EEPROMとして、フラッシュタイプ
で、8ビット分の出力を有するバイト構成のものを例示
している。
【0012】図12に示すように、メモリセル30は、
m行、n列のマトリックス状に配置されている。これら
のメモリセル30のソースは共通に端子SSに接続され
る。また、メモリセル30の制御ゲートは、行毎に、行
線WL1〜WLmに接続される。メモリセル30のドレ
インは、列毎に、列線DL1〜DLnに接続される。
【0013】なお、端子SSは、外部高電圧電源端子V
ppから高電圧が供給されているソース電圧制御回路3
7に接続されている。行線WL1〜WLmは、行デコー
ダ31に接続される。列線DL1〜DLnは、エンハン
スメント形の列選択トランジスタ33−1〜33−nを
介して、共通接続点N−1〜N−8に接続される。列選
択トランジスタ33−1〜33−nは、列デコーダ32
に接続される列選択線CL1〜CLnの出力をゲート入
力としている。
【0014】共通接続点N−1〜N−8と、データの書
込み消去時に高電圧が印加される外部高電圧電源端子V
ppとの間には、書込み用のエンハンスメント形の負荷
トランジスタ34−1〜34−8が接続される。これら
の負荷トランジスタ34−1〜34−8のゲートには、
外部端子から書込みデータDin*1〜Din*8を入
力されている書込みデータ制御回路35−1〜35−8
から、書込みデータNDin*1〜NDin*8(/は
反転信号を意味する)が入力される。
【0015】さらに、行デコーダ31、列デコーダ32
には、高電圧切換回路36の出力SWが供給される。こ
の回路36には、外部高電圧電源端子Vppから高電圧
を供給される。
【0016】また、共通接続点N−1〜N−8には、デ
ータの読み出し用の負荷トランジスタを含むデータ読み
出し用のセンス増幅器38−1〜38−8が提供され
る。このセンス増幅器38−1〜38−8には、外部端
子へデータを出力するための出力回路39−1〜39−
8がそれぞれ接続される。
【0017】ソース電圧制御回路37において、消去信
号Eraseは、直列接続されるP型トランジスタ37
AとN型トランジスタ37Bのゲートに入力される。P
型トランジスタ37AとN型トランジスタ37Bの共通
接続されるドレインの出力は、N型トランジスタ37C
のソースからドレインを経て、直列接続されたP型トラ
ンジスタ37DとN型トランジスタ37Eのゲートに入
力される。P型トランジスタ37DとN型トランジスタ
37Eの共通接続されたドレインは、端子SSに接続さ
れると共に、P型トランジスタ37Fのゲートに接続さ
れる。P型トランジスタ37Fのドレインは、P型トラ
ンジスタ37DとP型トランジスタ37Aのゲートに接
続される。P型トランジスタ37Aのソース、N型トラ
ンジスタ37Cのゲートは電源に接続されている。P型
トランジスタ37FとP型トランジスタ37Dの各ソー
スは、外部高電圧電源端子Vppに接続される。
【0018】以上のような構成において、次にその動作
を説明する。
【0019】先ず、データの書込み時においては、外部
高電圧電源端子Vppに12ボルトが供給される。この
外部高電圧電源端子Vppに12Vが印加されると、高
電圧切換回路36から出力SWに12ボルトが出力さ
れ、列デコーダ32、行デコーダ31に与えられる。同
時に、図示しないアドレス信号により選択された列選択
線CL1〜CLnと行線WL1〜WLmにより、各出力
ビット毎に、1つのメモリセル30が、つまり8個の出
力ビットについてそれぞれ1ビット分のメモリセル30
が、合計8個選択される。
【0020】ここでは、行線WL1〜WLmの内の選択
されたライン、例えば行線WL1に12ボルトが与えら
れ、列選択線CL1〜CLnの内の選択されたライン、
例えば列選択線CL1に12ボルトが印加されることに
する。
【0021】ここで、書込みデータDin*1〜Din
*8が“0”の場合、外部高電圧電源端子Vppから高
電圧を印加されている書込みデータ制御回路35−1〜
35−8は、書込みデータ/Din*1〜/Din*8
として約9ボルトを出力する。その結果、負荷トランジ
スタ34−1〜34−8がオンする。これにより、外部
高電圧電源端子Vppから、それぞれ負荷トランジスタ
34−1〜34−8及び列選択トランジスタ33−1〜
33−nを介して、列線DL1〜DLnのうちの選択さ
れたラインに、約6ボルトの電圧が印加される。これに
より、対応するメモリセル30にデータの書込みが行な
われる。一方、書込みデータDin*1〜Din*8が
“1”の場合、書込みデータ/Din*1〜/Din*
8が0ボルトとなり、負荷トランジスタ34−1〜34
−8がオフになる。これにより、選択されたメモリセル
30のドレインには電圧は印加されず、データの書込み
は行なわれない。
【0022】データの消去を行なう場合には、ソース電
圧制御回路37を介して外部高電圧電源端子Vppから
約12ボルトの高電圧が端子SSに供給され、列選択線
CL1〜CLnと行線WL1〜WLmが全て0ボルトと
なる。これにより、全てのメモリセル30が一括して消
去される。
【0023】なお、この場合、ソース電圧制御回路37
に消去信号Eraseを与えることにより消去が行なわ
れる。しかし、消去信号EraseによりP型トランジ
スタ37Aがオフとなり、N型トランジスタ37Bがオ
ンとなる。このため、N型トランジスタ37Cを通じ
て、P型トランジスタ37Dがオンとなり、同時に、N
型トランジスタ37Eがオフとなるる。これにより、端
子SSには、外部高電圧電源端子Vppが出力される。
なお、同時にP型トランジスタ37Fのゲートも外部高
電圧電源端子Vppとなる。このためP型トランジスタ
37Fはオフ状態である。
【0024】また、データの読み出し時には、データ書
込み用の負荷トランジスタ34−1〜34−8は常にオ
フとなり、高電圧切換回路36から出力される出力SW
もVcc電圧である5ボルトとなる。列デコーダ32と
行デコーダ31により選択されたメモリセル30のデー
タ“1”または“0”は、センス増幅器38−1〜38
−8で感知増幅され、出力回路39−1〜39−8を通
じて、外部出力端子に出力される。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体記憶装置
は、以上のように、データの消去時に、ソース電圧制御
回路37を通じて、外部高電圧電源端子Vppを印加す
るように構成されている。このため、以下に述べるよう
な問題がある。
【0026】図14はデータ消去時の各部の動作を示す
ための波形図である。図14(a)は消去信号Eras
eに対して端子SSから出力される電圧の波形を、同図
(b)はメモリセル30の各トランジスタのソースにバ
イアスを印加した時のトンネル電流特性を、同図(c)
はソース電圧制御回路37のP型トランジスタ37Dの
負荷特性をそれぞれ示す。
【0027】図14(a)に示すように、データの消去
モードになり、消去信号Eraseが“1”になると、
ソース電圧制御回路37から端子SSに供給される高電
圧は、急峻に12ボルトまで立上がっている。この立上
がり時間は1マイクロ秒以下である。
【0028】データの消去時には、メモリセル30の制
御ゲートに0ボルトが加えられ、ドレインがフローティ
ングとされ、ソースにソース電圧制御回路37から消去
電圧が与えられる。しかし、メモリセル30のトランジ
スタのトンネル電流Iは、ソース電圧Vsに対して、図
14(b)のように変化する。つまり、メモリセル30
の浮遊ゲートに電子が注入されて負の電位の状態になっ
ていると、その電圧分だけ低いソース電圧でバンド間ト
ンネル電流が流れる。これは、図14(c)のラインT
に示すとおりである。このとき、バンド間トンネル電流
がiアンペア流れると、P型トランジスタ37Dの負
荷線RとラインTとの交点Qで、浮遊ゲートから電子を
引き抜く。
【0029】消去が進むにしたがって、浮遊ゲートの電
位は上昇する。このため、バンド間電流は徐々になくな
り、動作点はQ点からラインPを通って12ボルトとな
る。
【0030】しかしながら、ソース電圧が12ボルトに
なる前に、リーク電流以外の要因、例えばブレークダウ
ン電流等で電流が流れると、ソースの電圧はそれ以上は
上昇せずトンネル電流も止まってしまうという問題があ
る。
【0031】つまり、データの消去時において、メモリ
セル30のソース電圧を急峻に立ち上げると、バンド間
電流を流すことになり、消去特性を劣化させることにな
ってしまう。
【0032】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決しようとするもので、データの消去、書き換えのでき
るメモリセルのソースの消去電圧を与えるに当たり、消
去電圧の立ち上がり時間を制御したり、段階的に電圧を
上昇させることにより、メモリセルの消去特性を向上さ
せることにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の半導体記
憶装置は、浮遊ゲートを有し、電気的にデータの書き込
み、消去のできるメモリセルの複数を配列したメモリセ
ルアレイと、前記メモリセルアレイ中の特定の前記メモ
リセルを選択するデコーダ手段と、前記メモリセルのデ
ータ消去を行なう際に、前記メモリセルのソースに、低
電圧から高電圧に至るまでの立ち上がり時間の制御され
た消去電圧を供給する消去電圧印加手段と、を備えるも
のとして構成される。
【0034】本発明の第2の半導体記憶装置は、前記第
1の装置において、前記消去電圧印加手段は、前記低電
圧から前記高電圧に至る時間を約1秒以上としたものと
して構成される。
【0035】本発明の第3の半導体記憶装置は、前記第
1又は第2の装置において、前記消去電圧印加手段は、
前記低電圧から前記高電圧までの立ち上がりをアナログ
的なものとしたものとして構成される。
【0036】本発明の第4の半導体記憶装置は、前記第
1又は第2の装置において、前記消去電圧印加手段は、
前記低電圧から前記高電圧までの立ち上がりをデジタル
的なものとしたものとして構成される。
【0037】本発明の第5の半導体記憶装置は、前記第
3の装置において、前記消去電圧印加手段は、前記低電
圧から第1段目の立ち上がり電圧に至る第1の立上り電
圧値を任意に設定可能としたものとして構成される。
【0038】
【作用】データ消去時には、メモリセルのソースには、
消去電圧印加手段により、低電圧から高電圧に経時的に
変化する消去電圧が印加される。これにより、消去は適
正に行われ、且つ、メモリセルの劣化が防止される。
【0039】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。
【0040】図1は本発明の一実施例に係る半導体記憶
装置の要部回路図である。特に、ソース電圧制御回路3
7の部分を示す。その他の回路は、図13のものと同様
であり、またメモリセルの構成は図9、図10、図11
に示すものと同じである。
【0041】図1に示すように、消去信号Erase
は、一旦昇圧回路8に入力され、次いで出力回路9を通
じて、端子SSに供給される。
【0042】昇圧回路8において、消去信号Erase
は、N型トランジスタ8Bのゲートに入力されると共に
インバータ8Cに入力される。インバータ8Cの出力
は、N型トランジスタ8Eのゲートに与えられる。N型
トランジスタ8Bのドレインは、P型トランジスタ8A
のドレインと接続される。N型トランジスタ8Bのドレ
インは、P型トランジスタ8D、N型トランジスタ8H
及びN型トランジスタ8Qの各ゲートに接続される。N
型トランジスタ8Eのドレインは、P型トランジスタ8
Aのゲート、N型トランジスタ8Fのゲート及びP型ト
ランジスタ8Dのドレインに接続される。N型トランジ
スタ8Fのドレインは、P型トランジスタ8Gのソース
と、N型トランジスタ8Iのソースに接続される。P型
トランジスタ8Gのドレインは、N型トランジスタ8H
のドレインに接続される。インバータ8Kには、発振信
号OSCが供給される。インバータ8Kの入力端は、コ
ンデンサ8Lを介してN型トランジスタ8Iのソースに
接続される。インバータ8Kの出力は、コンデンサ8M
を介して、N型トランジスタ8Iのドレインに接続され
る。N型トランジスタ8Iのドレインは、N型トランジ
スタ8Jのソースの接続される。N型トランジスタ8I
のゲートはN型トランジスタ8Iのソースに、N型トラ
ンジスタ8JのゲートはN型トランジスタ8Jのソース
に、それぞれ接続される。N型トランジスタ8N、N型
トランジスタ8O、P型トランジスタ8P及びN型トラ
ンジスタ8Qは直列接続される。N型トランジスタ8N
のソースには、外部高電圧電源端子Vppが供給されて
いる。N型トランジスタ8Nのゲートはそのソースに接
続されている。N型トランジスタ8Oのゲートもそのソ
ースに接続されている。P型トランジスタ8Pのゲート
もそのソースにそれぞれ接続されている。N型トランジ
スタ8OのソースとP型トランジスタ8Pのソースの接
続点は、N型トランジスタ8Jのドレインおよび出力回
路9に接続される。P型トランジスタ8Aのソース、P
型トランジスタ8Dのソース、N型トランジスタ8Fの
ドレインには、それぞれ外部高電圧電源端子Vppが供
給される。また、P型トランジスタ8Gのゲート、P型
トランジスタ8Pのゲートにはそれぞれ電源Vccが供
給されている。
【0043】出力回路9において、昇圧回路8からの信
号は、N型トランジスタ9Cのゲートと、P型トランジ
スタ9Aのソースに与えられる。P型トランジスタ9A
のドレインは、インバータ9Bを介して、N型トランジ
スタ9Dのゲートに与えられる。N型トランジスタ9C
のソースと、N型トランジスタ9Dのドレインは、共
に、端子SSに接続される。N型トランジスタ9Cのド
レインには、外部高電圧電源端子Vppが接続される。
P型トランジスタ9Aのソースには、電源Vccが接続
される。
【0044】なお、図1の8I等のシンボルで示すトラ
ンジスタは、0Vに近いしきい値電圧のトランジスタを
示す。
【0045】以上述べたような構成において、次にその
動作を図2の波形図を参照しつつ説明する。
【0046】今、消去信号Eraseが“0”から
“1”に立ち上がると、N型トランジスタ8Bがオンし
て、N型トランジスタ8Eがオフする。その結果、P型
トランジスタ8Aがオフ、P型トランジスタ8Dがオン
となる。これにより、N型トランジスタ8Fがオン、N
型トランジスタ8H及びN型トランジスタ8Qがオフと
なる。その結果、N型トランジスタ8Iのソースが
“1”となる。N型トランジスタ8IとN型トランジス
タ8Jには、発振信号OSCがインバータ8Kを介して
与えられている。このため、交互にオンとなる。コンデ
ンサ8L、コンデンサ8Mの作用により、この“1”の
信号は、N型トランジスタ8I及びN型トランジスタ8
Jを介して、徐々に伝播する。そして、この“1”信号
は、N型トランジスタ8N、N型トランジスタ8O及び
トランジスタ8Pにより、外部高電圧電源端子Vppの
電圧まで徐々に上昇する電圧に変換され、出力回路9に
出力される。出力回路9は、この電圧をN型トランジス
タ9Cのゲートに与えると共に、P型トランジスタ9A
及びインバータ9Bを介して、N型トランジスタ9Dの
ゲートに与える。このため、N型トランジスタ9Dはオ
フとなり、N型トランジスタ9Cは、そのゲート電圧に
したがって、徐々にその電圧を上昇させてゆく。
【0047】以上のような動作の結果、図2の波形図に
示すように、端子SSの電圧は、消去信号Eraseが
立ち上がってもすぐには立ち上がらず、一定の時間をか
けて徐々に外部高電圧電源端子Vppの電圧12ボルト
まで電圧を上昇させてゆく。この時間は1マイクロ秒以
上の時間に設定される。このため、メモリセル30にお
いては、瞬時にバンド間電流が流れるような電圧が印加
されない。このため、低い電圧で消去動作が行なわれる
ことになり、消去特性を大幅に改善することができる。
また、大きなバンド間電流が流れないので、100オン
グストローム程度と極めて薄いゲート酸化膜の劣化を防
止することもできる。
【0048】なお、上記実施例ではN型トランジスタ8
N、N型トランジスタ8O、P型トランジスタ8Pの特
性を調整することで、その立ち上がり時間を任意に設定
することができる。
【0049】図3は、本発明の他の実施例に係る半導体
記憶装置の要部回路図である。即ち、ソース電圧制御回
路37の部分を抜き出して示す。この例でも、図1のと
きと同様に、その他の回路構成については図13と同様
であり、またメモリセルの構成については図9、図1
0、図11に示すものと同じである。
【0050】図13に示すように、消去信号Erase
は、インバータ7Aを介して、遅延回路7Bに入力され
る。遅延回路7Bの出力は、インバータ7C及びインバ
ータ7Dを通じて、ノードRに出力される。消去信号E
raseとノードRの信号は、ナンド回路7Eに入力さ
れ、その出力はインバータ7Oを通じて信号HEEDと
して取り出される。一方、インバータ7Aで反転された
消去信号Eraseは、信号HEEBとして取り出され
る。信号HEEBと信号HEEDは、ノア回路7Fか
ら、インバータ7Gを介して、N型トランジスタ7Kの
ゲートおよびインバータ7Hに出力される。また、イン
バータ7Hの出力は、N型トランジスタ7Lのゲートに
出力される。N型トランジスタ7Kのドレインには、P
型トランジスタ7IのドレインとP型トランジスタ7J
のゲートが接続される。N型トランジスタ7Lのドレイ
ンには、P型トランジスタ7JのドレインとP型トラン
ジスタ7Iのゲートが接続される。P型トランジスタ7
JとN型トランジスタ7Lのドレインは、P型トランジ
スタ7Nのゲートに出力される。一方、信号HEED
は、N型トランジスタ7Mのゲートにも入力されてい
る。信号HEEBは、N型トランジスタ7Pのゲートに
も入力されている。N型トランジスタ7Mのソース及び
N型トランジスタ7Pのドレインは、共に、P型トラン
ジスタ7Nのドレインと共に端子SSに接続される。P
型トランジスタ7I、P型トランジスタ7J及びP型ト
ランジスタ7Nの各ソースは、外部高電圧電源端子Vp
pに接続され、N型トランジスタ7Mのドレインは電源
Vccに接続される。12ボルト程度の電圧を有する外
部高電圧電源端子Vppに対して、電源Vccは低い電
圧、例えば5ボルトである。
【0051】以上のような構成において、次にその動作
を図4のタイミングチャートおよび図5の波形図にした
がって説明する。図4(A)は消去信号Erase、同
図(B)はノードRの状態、同図(C)は信号HEE
D、同図(D)は信号HEEB、同図(E)はノードS
の状態をそれぞれ示すものである。
【0052】今、時刻t0から時刻t2の間で消去信号
Eraseが立ち上がる。このとき、図4(D)に示す
ように、消去信号Eraseが入力されるインバータ7
Aの出力である信号HEEBは、時刻t0から時刻t2
の間で“0”となる。この消去信号Eraseの反転信
号は、遅延回路7Bで遅延させられる。このため、その
出力にインバータ7C及びインバータ7Dを介して接続
されるノードRの状態は、図4(B)に示すように、時
刻t1で立ち下がる信号となる。ナンド回路7Eで、消
去信号EraseとノードRの信号のノア条件をとり、
これをインバータ7Oで反転する。これにより、図4
(C)に示すように、時刻t0から時刻t1の間に
“1”となる信号HEEDが得られる。
【0053】以上のようにして得られた信号HEEDと
信号HEEBをノア回路7Fに与える。これにより、時
刻t1から時刻t2の間に、インバータ7Gを介して、
N型トランジスタ7Kのゲートに“0”が入力され、さ
らにインバータ7Hを介してN型トランジスタ7Lのゲ
ートには“1”が入力される。その結果、N型トランジ
スタ7Kがオフ、N型トランジスタ7Lがオンとなり、
P型トランジスタ7Iがオン、P型トランジスタ7Jが
オフとなる。これにより、P型トランジスタ7JとN型
トランジスタ7Lのドレインに接続されるノードSは、
図4(E)に示すように、時刻t1から時刻t2の間
“0”となる。そして、この信号はP型トランジスタ7
Nのゲートに入力される。これにより、P型トランジス
タ7Nはこの間はオン状態となる。
【0054】一方、信号HEEDは、N型トランジスタ
7Mのゲートにも与えられる。これにより、N型トラン
ジスタ7Mは時刻t0から時刻t1までの間はオン状態
となる。また、信号HEEBはN型トランジスタ7Pの
ゲートに与えられる。これにより、N型トランジスタ7
Pは時刻t0から時刻t2の間はオフ状態となる。
【0055】つまり、消去信号Eraseが“0”状態
の時には信号HEEB及びノードSは“1”の状態にあ
り、信号HEEDは“0”状態であるこのため、端子S
Sはグランドレベルである。一方、消去信号Erase
が時刻t0で立ち上がると、信号HEEDは遅延回路7
Bに設定した時間、つまり時刻t0から時刻t1の間に
“1”となる。その結果、信号HEEDをゲート入力と
するN型トランジスタ7Mがこの間オンして端子SSを
充電し、(Vcc−Vth)のレベルとする。その後、
時刻t1から時刻t2までの間はノードSが“0”とな
る。これにより、P型トランジスタ7Nがオンして、端
子SSを外部高電圧電源端子Vppレベルとする。
【0056】以上のような動作の結果、図5に示すよう
に、端子SSには、時刻t0から時刻t1の間は、比較
的低い(Vcc−Vth)のレベルの電圧が出力され、
時刻t1から時刻t2の間は、高電圧である外部高電圧
電源端子Vppが出力される。これにより、端子SSに
は段階的に高い電圧が印加されることになる。その結
果、この端子SSからの消去電圧がソースに印加される
メモリセル30においては、瞬時にバンド間電流が流れ
るような電圧が印加されない。このため、低い電圧で消
去動作が行なわれることになり、消去特性を大幅に改善
することができる。
【0057】図6は、本発明の更に他の実施例に係る半
導体記憶装置の要部回路図であり、ソース電圧制御回路
37の部分を抜き出して示す。この例でも前と同様に、
その他の回路構成については図12と同様であり、また
メモリセルの構成については図9、図10、図11に示
すものと同じである。
【0058】図6に示すように、信号HEEDは、N型
トランジスタ7Vのゲートに与えられると共に、インバ
ータ7Xを介してN型トランジスタ7Wのゲートに与え
られる。N型トランジスタ7Vのドレインは、P型トラ
ンジスタ7QのドレインとP型トランジスタ7Rのゲー
トに接続される。N型トランジスタ7Wのドレインは、
P型トランジスタ7RのドレインとP型トランジスタ7
Qのゲートに接続される。N型トランジスタ7Vのドレ
インは、更にP型トランジスタ7Sのゲートに入力され
る。P型トランジスタ7Sは、N型トランジスタ7T、
N型トランジスタ7Uと共に直列回路を構成している。
N型トランジスタ7TのドレインとN型トランジスタ7
Uのソースは、ノードQを介して、N型トランジスタ7
Mのゲートに接続される。P型トランジスタ7Q、P型
トランジスタ7R、P型トランジスタ7I、P型トラン
ジスタ7J、P型トランジスタ7S及びP型トランジス
タ7Nの各ソースには、外部高電圧電源端子Vppが接
続される。N型トランジスタ7Mのドレインにも外部高
電圧電源端子Vppが接続される。その他の構成につい
ては、図3の構成とほぼ同様であり、N型トランジスタ
7Mのゲート電圧をトランジスタ7Tと7Uのgm比で
決まる任意の中間電圧に設定して与える点が異なる。
【0059】図6の構成において、次にその動作を図7
のタイミングチャートと図8の波形図にしたがって説明
する。図7(A)は消去信号Erase、同図(B)は
ノードRの状態、同図(C)は信号HEED、同図
(D)は信号HEEB、同図(E)はノードQの状態を
それぞれ示すものである。
【0060】さて、時刻t0から時刻t1の間、信号H
EEDは“1”となり、N型トランジスタ7Vのゲート
を“1”にすると共にインバータ7Xを介してN型トラ
ンジスタ7Wのゲートを“0”にする。その結果、P型
トランジスタ7Qがオン、P型トランジスタ7Rがオフ
し、同時にP型トランジスタ7SがオンしてN型トラン
ジスタ7TとN型トランジスタ7Uの直列回路に、外部
高電圧電源端子Vppの電圧を与える。その結果、図7
(E)に示すように、N型トランジスタ7TとN型トラ
ンジスタ7Uのgmにより決定される電圧が、N型トラ
ンジスタ7TとN型トランジスタ7Uの接続点であるノ
ードQに現れる。この電圧Vgは、N型トランジスタ7
Mのゲートに与えられる。その結果、N型トランジスタ
7Mのソースには図8に示すように、ノードQの電圧V
gに対応した電圧Vcntが出力され、端子SSから出
力される。
【0061】以上のように、図6の構成によれば、時刻
t0から時刻t1の間に端子SSに出力される電圧を、
グランドレベルと外部高電圧電源端子Vppの間の任意
の電圧に設定することができる。これにより、メモリセ
ルに消去電圧を与える場合に、グランドレベルとVpp
(12V)との間の中間のレベルを、N型トランジスタ
7TとN型トランジスタ7Uのgmの設定により、自由
に設定することができる。
【0062】以上のような動作の結果、図8に示すよう
に、端子SSには、時刻t0から時刻t1の間は任意に
設定可能な電圧Vcnt電圧が出力される。時刻t1か
ら時刻t2の間は、高電圧である外部高電圧電源端子V
ppの電圧が出力される。これにより、端子SSには、
段階的に高い電圧を印加することができる。その結果、
この端子SSからの消去電圧をソースに印加されるメモ
リセル30においては、瞬時にバンド間電流が流れるよ
うな電圧が印加されない。このため、低い電圧で消去動
作が行なわれることになり、消去特性を大幅に改善する
ことができる。
【0063】なお、図3、図6の各実施例では、端子S
Sの電圧を段階的に引上げるに当たり、(Vcc−Vt
h)なる電圧または外部高電圧電源端子Vpp以下の任
意の電圧Vgを1ステップだけ中間におく構成を例示し
た。しかし、さらに段階を多くして、徐々に端子SSの
消去電圧を引上げるような構成としてもよい。この場
合、遅延回路7Bのほかにさらに他の遅延回路を設け、
図3の構成と図6の構成を組み合わせたり、図6の構成
を複数段設けるようにして構成することができる。
【0064】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、メ
モリセルを消去する場合に、メモリセルのソースに与え
る消去電圧を徐々に引上げたり、あるいは段階的に引上
げたりするように構成した。このため、大きなバンド間
電流が流れず、消去特性を向上することが可能である。
更に、メモリセルの劣化を防止することができ、信頼性
の向上の点でも効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る半導体記憶装置の要部
回路図である。
【図2】図1の構成の動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【図3】本発明の他の実施例に係る半導体記憶装置の要
部回路図である。
【図4】図3の構成の動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【図5】図3の構成の動作を説明するための波形図であ
る。
【図6】本発明の更に他の実施例に係る半導体記憶装置
の要部回路図である。
【図7】図6の構成の動作を説明するためのタイミング
チャートである。
【図8】図3の構成の動作を説明するための波形図であ
る。
【図9】一般的なメモリセルの構成を示すパターン平面
図である。
【図10】図9のA−A’線断面図である。
【図11】図9のB−B’線断面図である。
【図12】図9〜図11に示したメモリセルの装置の等
価回路図である。
【図13】従来の半導体記憶装置の回路図である。
【図14】図12の構成の動作を説明するための波形図
である。
【符号の説明】
7B 遅延回路 8 昇圧回路 9 出力回路 11 浮遊ゲート 12 制御ゲート 13 P型基板 14 ソース 15 ドレイン 16 コンタクトホール 17 データ線 18 ゲート酸化膜 19 絶縁膜 20 フィールド酸化膜 21 絶縁層 30 メモリセル 31 行デコーダ 32 列デコーダ 33−1〜33−n 列選択トランジスタ 34−1〜34−8 負荷トランジスタ 35−1〜35−8 書込みデータ制御回路 36 高電圧切換回路 37 ソース電圧制御回路 38−1〜38−8 センス増幅器 39−1〜39−8 出力回路 WL1〜WLm 行線 CL1〜CLn 列選択線 DL1〜DLn 列線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/792 H01L 29/78 371

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】浮遊ゲートを有し、電気的にデータの書き
    込み、消去のできるメモリセルの複数を配列したメモリ
    セルアレイと、 前記メモリセルアレイ中の特定の前記メモリセルを選択
    するデコーダ手段と、 前記メモリセルのデータ消去を行なう際に、前記メモリ
    セルのソースに、低電圧から高電圧に至るまでの立ち上
    がり時間の制御された消去電圧を供給する消去電圧印加
    手段と、 を備えることを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】前記消去電圧印加手段は、前記低電圧から
    前記高電圧に至る時間を約1秒以上とした、請求項1記
    載の装置。
  3. 【請求項3】前記消去電圧印加手段は、前記低電圧から
    前記高電圧までの立ち上がりをアナログ的なものとし
    た、請求項1又は2に記載の装置。
  4. 【請求項4】前記消去電圧印加手段は、前記低電圧から
    前記高電圧までの立ち上がりをデジタル的なものとし
    た、請求項1又は2に記載の装置。
  5. 【請求項5】前記消去電圧印加手段は、前記低電圧から
    第1段目の立ち上がり電圧に至る第1の立上り電圧値を
    任意に設定可能とした、請求項4に記載の装置。
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US08/428,060 US5576994A (en) 1992-03-31 1995-04-25 Non-volatile semiconductor memory device
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