JP3094905B2 - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

Info

Publication number
JP3094905B2
JP3094905B2 JP7450896A JP7450896A JP3094905B2 JP 3094905 B2 JP3094905 B2 JP 3094905B2 JP 7450896 A JP7450896 A JP 7450896A JP 7450896 A JP7450896 A JP 7450896A JP 3094905 B2 JP3094905 B2 JP 3094905B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
source
transistor
voltage
drain
gate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7450896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09265788A (ja
Inventor
智之 太田
典昭 児玉
敏且 神保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP7450896A priority Critical patent/JP3094905B2/ja
Priority to US08/828,757 priority patent/US5808940A/en
Priority to KR1019970012139A priority patent/KR100275609B1/ko
Publication of JPH09265788A publication Critical patent/JPH09265788A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3094905B2 publication Critical patent/JP3094905B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11CSTATIC STORES
    • G11C16/00Erasable programmable read-only memories
    • G11C16/02Erasable programmable read-only memories electrically programmable
    • G11C16/06Auxiliary circuits, e.g. for writing into memory
    • G11C16/30Power supply circuits

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は不揮発性半導体記憶
装置に関し、特に電気的に書込み,消去可能な不揮発性
半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】フローティングゲートを有する電界効果
トランジスタは、このフローティングゲートに蓄積され
る電荷量に応じてそのしきい値電圧が変化するので、こ
のしきい値電圧の違いと情報のレベルとを対応させて情
報(データ)を不揮発に記憶する。
【0003】このような電界効果トランジスタの断面図
を図3(A)に示す。この電界効果トランジスタのしき
い値電圧は、初期状態において一般的には1〜2V程度
であるが、ソース12を0Vとし、ドレイン13に例え
ば12V程度、制御ゲート14に例えば6〜8V程度の
電圧を印加すると、フローティングゲート15に電子が
注入され、しきい値電圧が高くなる(書込み動作)。こ
のときしきい値電圧を、読出し動作時に制御ゲート14
に印加される電圧(例えば5V)より高くすると(例え
ば6V)、読出し動作時、この高いしきい値電圧をもつ
電界効果トランジスタには電流が流れないが、初期状態
の電界効果トランジスタには電流が流れるので、記憶し
ている情報を読出すことができる。
【0004】また、高いしきい値電圧をもつ電界効果ト
ランジスタの制御ゲート14を0Vとし、ドレイン13
をオープン状態としてソース12に例えば12V程度の
電圧を印加すると、フローティングゲート15から電子
が引き抜かれ、そのしきい値電圧を初期状態程度まで下
げることができる(消去動作)。
【0005】消去動作時の、ソース12に印加する電圧
(ソース電圧Vs)とソースに流れる電流(Is)との
関係(以下、セル特性という)を図3(B)に示す。
【0006】セル特性曲線CCは、ソース電圧Vsが所
定の電圧より低いときに発生するバンド間トンネル電流
による範囲(CCbt)と、所定の電圧より高いときに
発生するアバランシェブレークダウン電流による範囲
(CCab)とに分けることができる。何れの部分でも
絶縁膜16を介してソース電流が流れ、このとき絶縁膜
16にキャリアのトラップが生じてメモリセルの諸特性
(以下、単に特性という)が劣化することが知られてお
り、特にアバランシェブレークダウン電流が流れる場合
にその劣化が顕著となる。従って、通常、消去動作はバ
ンド間トンネル電流による範囲内で行ない劣化の進行を
抑えている。
【0007】このような電界効果トランジスタをメモリ
セルとして複数行,複数列のマトリクス状に配置したセ
ルアレイを有する不揮発性半導体記憶装置の、消去動作
に関わる部分回路図を図4に示す。
【0008】この不揮発性半導体記憶装置は、メモリセ
ルを形成する電界効果トランジスタ(以下メモリセルト
ランジスタという)MTを複数行,複数列のマトリクス
状に配置したセルアレイ1と、このセルアレイ1のメモ
リセルトランジスタMTの複数行それぞれと対応して設
けられ対応する行のメモリセルトランジスタMTの制御
ゲートと接続する複数のワード線WLと、セルアレイの
メモリセルトランジスタMTの複数列それぞれと対応し
て設けられ対応する列のメモリセルトランジスタMTの
ドレインと接続する複数のディジット線DLと、書込み
動作時及び読出し動作時にはアドレス信号ADに従って
複数のワード線WLのうちの1本を選択して所定のレベ
ルとし消去制御信号ERがアクティブレベルの消去動作
時には複数のワード線WL全てを接地電位レベル(0
V)とする行選択回路2と、書込み動作時及び読出し動
作時にはセルアレイ1のメモリセルトランジスタMT全
てのソースを接地電位(0V)とし消去動作時にはセル
アレイ1のメモリセルトランジスタMT全てのソースに
所定のソース電圧Vsを供給するソース用電源回路3x
とを有する構成となっている。
【0009】なお、消去動作時、ディジット線DL全て
は書込み回路,読出し回路等(図示省略)と切り離さ
れ、開放(オープン)状態となっている。
【0010】消去動作時には、ディジット線DL全て、
従ってメモリセルトランジスタMT全てのドレインが開
放状態となるほか、ワード線WL全て、従ってメモリセ
ルトランジスタMT全ての制御ゲートが接地電位レベル
となり、またメモリセルトランジスタMT全てのソース
にソース用電源回路3xからソース電圧Vsが印加さ
れ、メモリセルトランジスタMT全てが一括消去され
る。
【0011】図5(A),(B)はソース用電源回路3
xの具体的な回路例を示す回路図である。
【0012】図5(A)は最も一般的で基本的な回路例
である。
【0013】この回路は、書込み・消去用電圧Vppの
受電端と接地電位点との間に、ゲートに消去制御信号
A,Bを受けるPチャネル型のトランジスタQ5とNチ
ャネル型のトランジスタQ6とが直列接続され、この直
列接続点からソース電圧Vsを出力する構成となってい
る。
【0014】この回路において、消去制御信号A,Bが
低レベルのアクティブレベルになると、トランジスタQ
6はオフ、トランジスタQ5はオンとなって、書込み・
消去用電圧Vppレベルのソース電圧Vsが出力され、
メモリセルトランジスタMT全てのソースに供給され
る。
【0015】この回路では、トランジスタQ5の特性に
よってメモリセルトランジスタMTのソースに供給され
るソース電圧Vs及びソース電流(Is)を、セル消去
特性のバンド間トンネル電流による範囲になるように設
定,制御しているが、製造プロセスのばらつきやフロー
ティングゲートに蓄積される電荷量等によってアバラン
シェブレークダウン電流が流れる範囲まで移行すること
があり、メモリセルトランジスタMTの特性の劣化速度
が速められる。
【0016】そこで、図5(B)に示されたように、ソ
ース電流Isを制限するトランジスタQ7を設け、ソー
ス電流(Is)がアバランシェブレークダウン電流の領
域に入らないようにする方法が提案されている(例え
ば、特開平5−182483号公報参照)。
【0017】この回路は、図5(A)の回路のソース電
圧Vs出力端とトランジスタQ5のドレインとの間に、
ドレインをトランジスタQ5のドレインと接続しソース
及びゲートをソース電圧Vs出力端及びトランジスタQ
6のドレインと接続するディスプレッション型Nチャネ
ル型のトランジスタQ7を設けた構成となっている。
【0018】このトランジスタQ7を設けることによ
り、図6に示された特性図のように、トランジスタQ5
の特性だけで制限していたときにはアバランシェブレー
クダウン電流が流れるような電流範囲にあったものを
(図6の上側の破線)、トランジスタQ7の特性(Is
一定の実線及び破線)により、バンド間トンネル電流に
よる範囲に抑えることができ、メモリセルトランジスタ
MTの特性の劣化の進行速度を抑えることができる。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の不揮発
性半導体記憶装置は、ソース用電源回路3xを図5
(B)に示すような回路としてそのトランジスタQ7に
より消去(ソース)電流(Is)をセル特性(CC)の
バンド間トンネル電流による範囲(CCbt)に抑え、
メモリセルトランジスタMTの特性の劣化の進行速度を
抑えているものの、次に示すような問題点がある。
【0020】メモリセルトランジスタMTの消去動作
は、フローティングゲート中の電子をソースに引き抜く
ことで行うが、このとき、フローティングゲート中の電
荷量によって、セル特性は変化する。図7に示すよう
に、消去が進んで行くとセル特性曲線は、CC−1から
CC−2、CC−2からCC−3へと低下して行く。従
って、常にメモリセルトランジスタMTのソースにアバ
ランシェブレークダウン電流が流れないようにするため
には、トランジスタQ7の特性を、ソース電流(Is)
が低電流となるように設定する必要があり、ソース電流
を低電流に抑えるとメモリセルトランジスタMTの消去
時間が長くなる。
【0021】本発明の目的は、消去時間を長くすること
なくバンド間トンネル電流による範囲で消去動作を行う
ことができ、消去動作によりメモリセルトランジスタの
特性が劣化するのを抑えることができる不揮発性半導体
記憶装置を提供することにある。
【0022】本発明の不揮発性半導体記憶装置は、電気
的にしきい値電圧を変化させることでデータの書込み,
消去が可能なメモリセルトランジスタを複数行,複数列
に配置したセルアレイと、このセルアレイのメモリセル
トランジスタの複数行それぞれと対応して設けられ対応
する行のメモリセルトランジスタの制御ゲートと接続す
る複数のワード線と、前記セルアレイのメモリセルトラ
ンジスタの複数列それぞれと対応して設けられ対応する
列のメモリセルトランジスタのドレインと接続する複数
のディジット線と、前記セルアレイの複数行,複数列の
メモリセルトランジスタのソースと接続するソース線
と、消去動作時に前記ソース線に所定のレベルのソース
電圧を供給するソース用電源回路とを備え、消去動作
時、前記ソース電圧により前記セルアレイの複数行,複
数列のメモリセルトランジスタのデータを消去する不揮
発性半導体記憶装置において、前記ソース用電源回路
を、消去動作時に前記ソース線に供給する電流が、前記
ソース電圧が所定の電圧より低い範囲では、Pチャネル
型のトランジスタの飽和領域のソース・ドレイン間電流
によって、前記ソース電圧に関らず一定の電流値に制限
され、前記ソース電圧が前記所定の電圧より高い範囲で
は、ゲート電極とドレイン電極とを接続してダイオード
接続にしたPチャネル型のトランジスタのソース・ドレ
イン間の電圧・電流特性に従って、前記ソース電圧の上
昇に伴って低下する電流値に制限される構成としたこと
を特徴とする。
【0023】また、ソース用電源回路を、ソースに所定
のレベルの電源電圧を受けゲートに消去制御信号を受け
るPチャネル型の第1のトランジスタと、ソースを前記
第1のトランジスタのドレインと接続しゲート及びドレ
インをソース電圧の出力端と接続するPチャネル型の第
2のトランジスタと、ソースを接地電位点と接続しゲー
トに前記消去制御信号を受けドレインを前記ソース電圧
の出力端と接続するNチャネル型のトランジスタとを含
む回路として構成される。
【0024】更に、また、ソース用電源回路を、ソース
に所定のレベルの電源電圧を受けゲートに消去制御信号
を受けるPチャネル型の第1のトランジスタと、ソース
を前記第1のトランジスタのドレインと接続しドレイン
をソース電圧の出力端と接続するPチャネル型の第2の
トランジスタと、ソースを前記ソース電圧の出力端と接
続しゲート及びドレインを前記第2のトランジスタのゲ
ートと接続するPチャネル型の第3のトランジスタと、
一端をこの第3のトランジスタのゲート及びドレインと
接続し他端を接地電位点と接続する抵抗と、ソースを接
地電位点と接続しゲートに前記消去制御信号を受けドレ
インを前記ソース電圧の出力端と接続するNチャネル型
のトランジスタとを含む回路として構成される。
【0025】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
図面を参照して説明する。
【0026】図1(A),(B)は本発明の第1の実施
の形態のソース用電源回路の具体的な回路を示す回路図
及びこのソース用電源回路の負荷特性をセル特性と共に
示した特性図である。
【0027】この第1の実施の形態が図4,図5(B)
及び図6に示された従来の不揮発性半導体記憶装置と相
違する点は、図4,図5(B)に示されたソース用電源
回路3xに代えて、これとは構成の異なるソース用電源
回路3を設けた点にある。本実施の形態におけるソース
用電源回路3は、ソースに書込み・消去用電圧Vppを
受けゲートに消去制御信号Aを受けるPチャネル型の第
1のトランジスタQ1と、ソースをトランジスタQ1の
ドレインと接続しゲート及びドレインを共にソース電圧
Vsの出力端に接続してダイオード接続としたPチャネ
ル型の第2のトランジスタQ2と、ソースを接地電位点
と接続しゲートに消去制御信号Bを受けドレインをソー
ス電圧Vsの出力端と接続するNチャネル型のトランジ
スタQ3とからなる。このソース用電源回路3は、消去
制御信号A,Bがアクティブレベル(低レベル)になっ
消去動作を行う場合、ソース電圧Vsが所定の電位よ
り低い範囲では、トランジスタQ1のソース・ドレイン
間電流により所定の値のほぼ一定のソース電流をメモリ
セルトランジスタMTのソースに供給し、ソース電圧V
sが上記所定の電位より高い範囲では、ダイオード接続
したトランジスタQ2のソース・ドレイン間の電圧・電
流特性によって、ソース電圧Vsが高くなるに従って低
下し、しかもその電流低下がトランジスタQ1の特性に
より低下すると仮定した場合よりも大きく低下するよう
な電流を供給している。
【0028】なお、図1(A)にはソース用電源回路3
のみが示されており、図4に示されているセルアレイ
1,行選択回路2,ワード線WL及びディジット線DL
等は省略されている。
【0029】次にこの第1の実施の形態の消去動作につ
いて説明する。
【0030】消去制御信号A,Bが低レベルのアクティ
ブレベルになると消去動作となり、トランジスタQ1が
オン、トランジスタQ3がオフとなり、トランジスタQ
2はゲート及びドレインが共にソース電圧Vsの出力端
と接続しているため、トランジスタQ1,Q2を通して
ソース電圧Vs及びソース電流(Is)がメモリセルト
ランジスタMTのソースに供給される。
【0031】ここで、トランジスタQ2によってソース
電流(Is)が制限されないものとすると、ソース電圧
Vsとソース電流(Is)との関係は、ソース電圧Vs
が低い間は、ソース電流(Is)はトランジスタQ1の
飽和領域の電流で決まり、ソース電圧Vsに関らずほぼ
一定である(実線部分)。ソース電圧Vsが高くなる
と、ソース電流(Is)はトランジスタQ1の非飽和領
域の特性に従うようになるので、ソース電圧Vsの上昇
に伴って上に凸の特性曲線に従って低下し、書込み・消
去電圧Vppになると“0”となる(破線部分)特性を
示す。一方、トランジスタQ1によってソース電流(I
s)が制限されないものとすると、ソース電流(Is)
はダイオード接続のトランジスタQ2のソース・ドレイ
ン間電流で決まるので、ソース電圧Vsとソース電流
(Is)との関係は、ソース電圧Vsを書込み・消去用
電圧Vppから順次低下させて行くと、ソース電圧が書
込み・消去用電圧Vppに対してトランジスタQ2のし
きい値電圧Vtp分だけ低くなって点からソース電流
(Is)が流れはじめ、ソース電圧Vsが低くなるに従
ってそのソース電流が下に凸の形状を保って増大して行
くような特性曲線で表される(実線部分からその延長線
上の破線部分)。
【0032】従って、これらトランジスタQ1,Q2を
合わせたときのソース電圧Vsとソース電流(Is)と
の関係は、トランジスタQ1のみによる特性曲線とトラ
ンジスタQ2のみによる特性曲線とが交差する電位より
低いソース電圧Vsの範囲では、トランジスタQ1の特
性で定まるほぼ一定のソース電流(Is)となり、この
交差する電位より高いソース電圧Vsの範囲では、ダイ
オード接続のトランジスタQ2のソース・ドレイン間の
電圧・電流特性で定まる、ソース電圧Vsが高くなるに
従って、トランジスタQ1の特性による電流低下より速
く低下するソース電流(Is)となる、図1(B)の実
線部分の負荷特性曲線LCとなる。
【0033】このような負荷特性をもつソース用電源回
路3によってメモリセルトランジスタMTのソースにソ
ース電圧Vs及びソース電流(Is)を供給することに
より、メモリセルトランジスタMTのデータの消去動作
(消去)の初期段階ではセル特性曲線CC−1のバンド
間トンネル電流による範囲内の比較的大きい値の電流I
sでデータの消去を行うことができ、メモリセルトラン
ジスタMTのデータの消去が進んでセル特性曲線がCC
−2,CC−3への変化するとトランジスタQ2によっ
てソース電流(Is)を低くしてこれらセル特性曲線C
C−2,CC−3のバンド間トンネル電流による範囲内
に設定することができるので、消去時間を殆ど長くする
ことなく(従って消去速度をあまり低下させることな
く)、バンド間トンネル電流による範囲内でデータの消
去ができ、メモリセルトランジスタMTの特性が劣化す
るのを抑えることができる。
【0034】図2(A),(B)は本発明の第2の実施
の形態のソース用電源回路の具体的な回路を示す回路図
及びこのソース用電源回路の負荷特性をセル特性と共に
示した特性図である。
【0035】この第2の実施の形態のソース用電源回路
3aが第1の実施の形態のソース用電源回路3と相違す
る点は、トランジスタQ2のゲートをそのドレイン及び
ソース電圧Vsの出力端と切り離し、ソースをソース電
圧Vsの出力端と接続しゲート及びドレインをトランジ
スタQ2のゲートと接続するPチャネル型の第3のトラ
ンジスタQ4と、トランジスタQ2のゲートと接地電位
点との間に接続された抵抗R1とを設けた点にある。
【0036】このように、トランジスタQ4と抵抗R1
とを設けることにより、トランジスタQ2のゲートに
は、その(Q2の)ソースの電圧に対しトランジスタQ
4のしきい値電圧分だけ低い電圧を供給することができ
る。ここで、Pチャネル型のトランジスタQ1,Q2,
Q4は通常、同一プロセスで形成されるので、これらト
ランジスタのしきい値電圧をほぼ同一値にすることがで
き、かつプロセスによるしきい値電圧の変動も同一方向
となるので、トランジスタQ2による負荷特性(実際に
はトランジスタQ4によるゲート電圧の制御も含まれて
いるので、Q2,Q4による負荷特性)はトランジスタ
Q2のしきい値電圧に依存することはなく、かつプロセ
スによる変動を含まない安定した特性とすることができ
る。従って安定した消去特性を得ることができる。
【0037】なお、これら実施の形態において、ソース
用電源回路3,3aのPチャネルトランジスタQ1,Q
2の基板はトランジスタQ1のソース、すなわち書込み
・消去用電圧Vppの受電端と接続し、ソース用電源回
路3aのPチャネル型のトランジスタQ4の基板は自身
(Q4)のソースと接続している。消去動作時にはトラ
ンジスタQ1の電圧降下は殆んどないので、トランジス
タQ2のソースは書込み・消去用電圧Vppとほぼ等し
く、トランジスタQ2の基板も実質的には自身(Q2)
のソースと接続されているのと等価である。
【0038】ソース用電源回路3,3aにおいては、消
去動作時のソース電圧Vs等が時間の経過と共に変動す
るので、このように各トランジスタQ1,Q2,Q4の
基板をそれぞれのソースと接続することにより、ソース
電圧Vs等の変動によるこれらトランジスタのしきい値
電圧の変動(バックゲート効果)を抑え、安定した負荷
特性を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ソース用
電源回路を、消去動作時に前記ソース線に供給する電流
が、前記ソース電圧が所定の電位より低い範囲では、P
チャネル型のトランジスタのソース・ドレイン間の飽和
領域の電流によって、ソース電圧に関らず一定に制限さ
れ、前記ソース電圧が前記所定の電位より高い範囲で
は、ゲート電極とドレイン電極とを接続してダイオード
接続にしたPチャネル型のトランジスタのソース・ドレ
イン間の電圧・電流特性に従って、前記ソース電圧の上
昇に伴って低下する電流値に制限される構成としてい
る。これにより、本発明によれば、データの消去動作の
初期段階ではトランジスタで設定されたセル特性曲線の
バンド間トンネル電流による範囲内の比較的大きな電流
でデータの消去を行うことができ、データの消去が進ん
でセル特性曲線が変化しても第2のトランジスタにより
バンド間トンネル電流による範囲内に設定できてアバラ
ンシェブレークダウン電流が流れないようにすることが
できるので、消去時間を殆んど長くすることなく消去動
作によりメモリセルトランジスタの特性が劣化するのを
抑えることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のソース用電源回路
の回路図及びこの第1の実施の形態の動作及び効果を説
明するための特性図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態のソース用電源回路
の回路図及びこの第2の実施の形態の動作及び効果を説
明するための特性図である。
【図3】不揮発性半導体記憶装置に使用されるメモリセ
ルトランジスタの構造を示す断面図及びセル特性図であ
る。
【図4】従来の不揮発性半導体記憶装置の一例の構成を
示す回路図である。
【図5】図4に示された不揮発性半導体記憶装置のソー
ス用電源回路の具体的な回路例を示す回路図である。
【図6】図4及び図5に示された不揮発性半導体記憶装
置の動作を説明するための特性図である。
【図7】図4〜図6に示された不揮発性半導体記憶装置
の課題を説明するための特性図である。
【符号の説明】
1 セルアレイ 2 行選択回路 3,3a,3x ソース用電源回路 DL ディジット線 MT メモリセルトランジスタ Q1〜Q6 トランジスタ R1 抵抗 WL ワード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−182483(JP,A) 特開 平5−114297(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11C 17/00 G11C 16/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的にしきい値電圧を変化させること
    でデータの書込み,消去が可能なメモリセルトランジス
    タを複数行,複数列に配置したセルアレイと、このセル
    アレイのメモリセルトランジスタの複数行それぞれと対
    応して設けられ対応する行のメモリセルトランジスタの
    制御ゲートと接続する複数のワード線と、前記セルアレ
    イのメモリセルトランジスタの複数列それぞれと対応し
    て設けられ対応する列のメモリセルトランジスタのドレ
    インと接続する複数のディジット線と、前記セルアレイ
    の複数行,複数列のメモリセルトランジスタのソースと
    接続するソース線と、消去動作時に前記ソース線に所定
    のレベルのソース電圧を供給するソース用電源回路とを
    備え、消去動作時、前記ソース電圧により前記セルアレ
    イの複数行,複数列のメモリセルトランジスタのデータ
    を消去する不揮発性半導体記憶装置において、 前記ソース用電源回路を、消去動作時に前記ソース線に
    供給する電流が、前記ソース電圧が所定の電圧より低い
    範囲では、Pチャネル型のトランジスタの飽和領域のソ
    ース・ドレイン間電流によって、前記ソース電圧に関ら
    ず一定の電流値に制限され、前記ソース電圧が前記所定
    の電圧より高い範囲では、ゲート電極とドレイン電極と
    を接続してダイオード接続にしたPチャネル型のトラン
    ジスタのソース・ドレイン間の電圧・電流特性に従っ
    て、前記ソース電圧の上昇に伴って低下する電流値に制
    限される構成としたことを特徴とする不揮発性半導体記
    憶装置。
  2. 【請求項2】 ソース用電源回路を、ソースに所定のレ
    ベルの電源電圧を受けゲートに消去制御信号を受けるP
    チャネル型の第1のトランジスタと、ソースを前記第1
    のトランジスタのドレインと接続しゲート及びドレイン
    をソース電圧の出力端と接続するPチャネル型の第2の
    トランジスタと、ソースを接地電位点と接続しゲートに
    前記消去制御信号を受けドレインを前記ソース電圧の出
    力端と接続するNチャネル型のトランジスタとを含む回
    路とした請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 ソース用電源回路を、ソースに所定のレ
    ベルの電源電圧を受けゲートに消去制御信号を受けるP
    チャネル型の第1のトランジスタと、ソースを前記第1
    のトランジスタのドレインと接続しドレインをソース電
    圧の出力端と接続するPチャネル型の第2のトランジス
    タと、ソースを前記ソース電圧の出力端と接続しゲート
    及びドレインを前記第2のトランジスタのゲートと接続
    するPチャネル型の第3のトランジスタと、一端をこの
    第3のトランジスタのゲート及びドレインと接続し他端
    を接地電位点と接続する抵抗と、ソースを接地電位点と
    接続しゲートに前記消去制御信号を受けドレインを前記
    ソース電圧の出力端と接続するNチャネル型のトランジ
    スタとを含む回路とした請求項1記載の不揮発性半導体
    記憶装置。
  4. 【請求項4】 Pチャネル型の第1,第2のトランジス
    タの基板それぞれをこれらトランジスタ自身のソース及
    び電源電圧の供給端のうちの一方と接続するようにした
    請求項2記載の不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 Pチャネル型の第1,第2のトランジス
    タの基板それぞれをこれらトランジスタ自身のソース及
    び電源電圧の供給端のうちの一方と接続し、Pチャネル
    型の第3のトランジスタの基板をこの第3のトランジス
    タのソースと接続するようにした請求項3記載の不揮発
    性半導体記憶装置。
JP7450896A 1996-03-28 1996-03-28 不揮発性半導体記憶装置 Expired - Fee Related JP3094905B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7450896A JP3094905B2 (ja) 1996-03-28 1996-03-28 不揮発性半導体記憶装置
US08/828,757 US5808940A (en) 1996-03-28 1997-03-25 Nonvolatile semiconductor memory
KR1019970012139A KR100275609B1 (ko) 1996-03-28 1997-03-28 비휘발성 반도체 기억 장치

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7450896A JP3094905B2 (ja) 1996-03-28 1996-03-28 不揮発性半導体記憶装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09265788A JPH09265788A (ja) 1997-10-07
JP3094905B2 true JP3094905B2 (ja) 2000-10-03

Family

ID=13549345

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7450896A Expired - Fee Related JP3094905B2 (ja) 1996-03-28 1996-03-28 不揮発性半導体記憶装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5808940A (ja)
JP (1) JP3094905B2 (ja)
KR (1) KR100275609B1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6292391B1 (en) 2000-03-28 2001-09-18 Silicon Storage Technology, Inc. Isolation circuit and method for controlling discharge of high-voltage in a flash EEPROM
JP4960078B2 (ja) 2006-12-22 2012-06-27 株式会社東芝 不揮発性半導体記憶装置
US20160006348A1 (en) * 2014-07-07 2016-01-07 Ememory Technology Inc. Charge pump apparatus

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05182483A (ja) * 1991-12-27 1993-07-23 Fujitsu Ltd 不揮発性半導体記憶装置
US5491656A (en) * 1992-04-24 1996-02-13 Nippon Steel Corporation Non-volatile semiconductor memory device and a method of using the same
JP3076195B2 (ja) * 1994-04-27 2000-08-14 日本電気株式会社 不揮発性半導体記憶装置

Also Published As

Publication number Publication date
US5808940A (en) 1998-09-15
JPH09265788A (ja) 1997-10-07
KR100275609B1 (ko) 2001-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3344331B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US5438544A (en) Non-volatile semiconductor memory device with function of bringing memory cell transistors to overerased state, and method of writing data in the device
JP3152762B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US20100296343A1 (en) Non-Volatile Memory and Semiconductor Device
US5097444A (en) Tunnel EEPROM with overerase protection
US6243292B1 (en) Nonvolatile semiconductor memory device capable of reducing memory array area
JPH1093058A (ja) フラッシュメモリ装置
US5521867A (en) Adjustable threshold voltage conversion circuit
JP3873679B2 (ja) 半導体容量装置、昇圧回路および不揮発性半導体記憶装置
JP3202545B2 (ja) 半導体記憶装置及びその設計方法
EP0387889A2 (en) Nonvolatile semiconductor memory
KR20030096403A (ko) Apde 공정 동안 효율성이 증가된 플래시 메모리디바이스
US6163481A (en) Flash memory wordline tracking across whole chip
JP5477483B2 (ja) 不揮発性半導体メモリ素子、および不揮発性半導体メモリ装置
JP3094905B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP3342878B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2735498B2 (ja) 不揮発性メモリ
US7031194B2 (en) Nonvolatile semiconductor memory and method for controlling the same
JPS6126158B2 (ja)
US5920509A (en) Nonvolatile semiconductor memory device capable of conditioning over-erased memory cells
JPH0528778A (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP3155821B2 (ja) 不揮発性半導体メモリ
US6819593B2 (en) Architecture to suppress bit-line leakage
JPH02133960A (ja) 書込可能不揮発性半導体記憶装置
KR960008359Y1 (ko) 불휘발성 반도체기억장치

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000704

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees