JPH0635863B2 - 燃料噴射ポンプ - Google Patents

燃料噴射ポンプ

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JPH0635863B2
JPH0635863B2 JP60060225A JP6022585A JPH0635863B2 JP H0635863 B2 JPH0635863 B2 JP H0635863B2 JP 60060225 A JP60060225 A JP 60060225A JP 6022585 A JP6022585 A JP 6022585A JP H0635863 B2 JPH0635863 B2 JP H0635863B2
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plunger
control
fuel injection
groove
fuel
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JP60060225A
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洋 及川
明男 石田
和夫 伊藤
公夫 上原
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Bosch Corp
Mitsubishi Motors Corp
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Mitsubishi Motors Corp
Diesel Kiki Co Ltd
Zexel Corp
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Priority to DE3546930A priority patent/DE3546930C2/de
Priority to PCT/JP1985/000153 priority patent/WO1985005152A1/ja
Priority to AU41546/85A priority patent/AU563901B2/en
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は内燃機関の燃焼室へ燃料を噴射するための燃料
噴射ポンプに関するものである。
従来、例えば実開昭58−114875号に示されるよ
うな燃料噴射ポンプ、即ち第1図においてバレル04内
に摺動可能に嵌装されるプランジャ08、プランジャ0
8の上端面と周側面とを連通するプランジャ内の油孔0
8a、油孔08aに連通され、プランジャ08の周側面
に形成された傾斜溝08bと縦溝08c、プランジャ0
8の外周に摺動自在に嵌装された可動スリーブ014、
可動スリーブ014に形成され傾斜溝08bあるいは縦
溝08cとを連通される開口014aを有し、プランジ
ャ08をボール022を介してラック024により回動
させて傾斜溝08bと開口014aとの位置を制御して
噴射量を制御し、可動スリーブ014をレバー028を
介して操作軸026により上下動させて噴射時期を制御
した燃料噴射ポンプが知られている。しかしながら、該
燃料噴射ポンプはプランジャ08が最小有効ストローク
の状態で、かつプランジャ08が上昇行程位置にあると
き、可動スリーブ014と開口014aの間の長さと縦
溝08c上端と開口014aの間の長さとの関係が示さ
れておらず、開口014aが傾斜溝08bを通過した
後、縦溝08cの上端が可動スリーブ08の上端より突
出せず、縦溝08c及び傾斜溝08bが可動スリーブ0
8に閉塞されて、2度噴射する惧れがあった。本願発明
は上記不具合を解消するもので、プランジャが最小有効
ストロークの状態で、かつプランジャが上昇行程位置に
あるとき、制御スリーブと制御孔の間の長さと縦溝上端
と制御孔の間の長さとの関係を有して、制御孔が傾斜溝
を通過した後、縦溝の上端が制御スリーブの上端から突
出して、縦溝及び傾斜溝が制御スリーブに再度閉塞され
ることなく、2度噴射するのを防止することを目的とす
るものである。本願の発明は、ハウジング内に形成した
加圧室に連通するばね負荷された吐出弁,その一端が上
記加圧室に臨み他端がエンジンにより駆動されるカムに
作動的に連結されたプランジャ,一端が上記加圧室に連
通する同プランジャ内の油路,ハウジング内において上
記プランジャを囲んで設けられた燃料室,上記燃料室内
においてプランジャの外側に摺動自在に嵌装された制御
スリーブ,上記油路を介して加圧室と燃料室とを連通さ
せ又は遮断するための上記プランジャの外周面又は制御
スリーブのいずれか一方にプランジャ軸線に対して傾斜
させて設けた傾斜溝と同軸線に沿って設けた縦溝とを有
する制御溝,プランジャ外周面又は制御スリーブのいず
れか他方に設けられた上記制御溝と協働する制御孔,上
記ハウジングに支持された燃料噴射量を制御するための
噴射量制御部材,及び同スリーブを上記プランジャの軸
線方向に移動させる噴射時期制御部材を備え,上記噴射
量制御部材の作動により上記プランジャが最小有効スト
ロークの状態で,且つ上記プランジャが上昇行程位置に
あるとき,上記制御スリーブ上端と上記制御孔との間の
長さを上記縦溝上端と上記制御孔との間の長さよりも小
さくなるように設定して燃料の2段吹きを防止するよう
に構成したことを特徴とする燃料噴射ポンプを要旨とす
る。
次に,第1の発明を第2〜14図に示す第1実施例につ
いて説明する。図中,符号2はハウジング,4は同ハウ
ジング内に保持された複数個のバレルの一つであって,
各バレル4の軸線がハウジング2内の一平面上に並列に
並ぶように位置されている。なお,このバレル4は第1
バレル部4aとこれに圧入された第2バレル部4bとよ
りなる。6は各バレル4の上部に取付けられたエンジン
の各気筒に夫々接続される吐出弁ホルダ,7aは吐出
弁,8は各バレル4内に摺動自在に嵌装されたプランジ
ャ,10は同プランジャを下方へ付勢するスプリング,
12は図示しないエンジンの駆動軸に連動されたプラン
ジャ8を押し上げるカム,14はプランジャ8外周に摺
動自在に嵌装された制御スリーブ,16は各バレル4に
固定された制御スリーブ14の案内溝17に係合してそ
の回動を規制するガイドピン,18はバレル4に回動自
在に支持されかつプランジャ8に回動不能に係合された
スリーブである。プランジャ8は,その上端面と周側面
とを連通する油路8aと,油路8aに連通して周側面に
形成した周側面開口8bと,開口8bと連続すると共に
プランジャ8軸線に沿う周側面に刻設した縦溝8cと,
この縦溝8cと交差すると共にプランジャ軸線に傾斜す
る傾斜溝8dとを有しており,上記両溝8c,8dと給
油孔8b(以下開口という)とで制御溝が形成される。
他方,制御スリーブ14には噴射終りを規定する制御孔
14aが貫設されている。ここで,プランジャ8が第7
図に示すように所定の有効ストロークをするとき,燃料
を噴射するための条件は,制御スリーブ14の上下巾を
0,縦溝8cと開口8bとを含む長さをl1とすると,
0>l1なる関係が成立することが要求される。また,
第8図に示すようにプランジャ8が最小の有効ストロー
ク、すなわち開口8bがプランジャ8の上昇に伴って傾
斜溝8d側の縦溝8c近傍を通過する最小の燃料噴射を
行うストロークで、燃料を噴射するときに、燃料終りに
おける2段吹きを防止するための条件は、制御孔14a
上端と制御スリーブ14上端との間の長さをl、該制
御孔14a上端と縦溝8cとの間の長さをlとすると
き、l>lなる関係が成立することが要求される。
つまり、開口8bがプランジャ8の上昇に伴って傾斜溝
8d側の縦溝8c近傍を通過して最小の燃料噴射を行
い、制御孔14aが傾斜溝8dに面して噴射が終了す
る。しかしながら、プランジャ8はさらに上昇し続ける
ため、制御孔14aが傾斜溝8dの下方に位置して(第
8図の状態)制御孔14aと傾斜溝8dとの連通が解除
され再度噴射状態となるが、l>lなる関係が存在
することから、制御孔14aと傾斜溝8dとの連通が解
除され再度噴射状態となる以前に縦溝8cの上端部が既
に制御スリーブ14の上端より突出して油路8a内の油
圧を開放させ、2度吹きが防止される。さらに第9図に
示されるように,制御孔14aか縦溝8cに対応した位
置でプランジャ8が上下動するとき,すなわち燃料の無
噴射を決めるための条件は,制御孔14a下縁と制御ス
リーブ14下端との間の長さをl2とするとき、l1>l
2なる関係が成立することが要求される。さらに第10
図において,上記無噴射作動の状態で制御孔14aが開
口8bの下縁でプランジャ8に閉塞されても,無噴射を
確実に実現できるための条件はl1≧l4なる関係が成立
することを要求される。なお,第4図において符号15
は図示しないフィードポンプから供給される燃料を貯溜
する燃料室を示し,燃料は,プランジャ8が筒形状の第
2バレル部4bに油密状態を保持したまま嵌合されてい
るため,カム軸室13に洩れない。また21はカム軸室
13内へ潤滑油を供給するための給油口,23はタペッ
トに突設したガイドピンであって,ハウジング2に刻設
したガイド溝27に摺動できるように係合する。さらに
第5図では図示していないが,第4図に示す符号29は
後述する操作軸26のねじ穴にねじ込まれた調整ねじ
(第5,12図では図示を省略している)であって,同
ねじを弛緩させてレバー28を適宜回転させることによ
り噴射時期を微調整することができるものである。
さらに上記構成ではエンジンの駆動軸より回転力を受け
て連動するカム軸12aにより,カム12が1回転する
と,タペット25のローラ25aはカム12に押圧され
る毎に,プランジャ8を上方に一定リフト量,即ち,1
ストローク上下に往復動するものである。
ここで,第4図に示す状態からプランジャ8がカム12
により押圧されて燃料を圧送する過程を第11図(a)
〜(e)(制御スリーブ14は(a)〜(b)間におい
て定位置にあるものとする)について説明すると,制御
スリーブ14,プランジャ8と制御スリーブ14との関
係位置が(a)図に示す状態,すなわち,開口8bが制
御スリーブ14によって未だ完全に閉塞されていないと
きは加圧室20と燃料室15とは連通しているため,燃
料は圧送されない。次いで開口8bが(b)図の状態を
経由して(c)図に示すように制御スリーブ14により
閉塞されると,加圧室20は燃料室15から遮断され,
プランジャ8により加圧される。このa〜cの間をプラ
ンジャ8がストロークすることをプレストロークとい
う。c図からd図のようにプランジャ8が上昇しつづけ
ると,加圧室20内の吐出圧が吐出弁ホルダ6のスプリ
ング7bのばね力に打勝って,吐出弁7aが開き,高圧
燃料は噴射管6aを介して噴射ノズルVへ供給される。
そしてプランジャの傾斜溝8dがe図のように制御孔1
4aに連通するまで燃料は圧送されるが,e図に示すよ
うに傾斜溝8dが制御孔14aに臨むようになると加圧
室20は油路8a,開口8b,縦溝8cを介して燃料室
15と連通して圧送が終了する。また傾斜溝8dは第6
図から明らかなように,プランジャ8の外周においてそ
の軸線に対し傾斜して延びているので,プランジャ8を
スリーブ18によって回動変位させることにより,プラ
ンジャ8のストロークにおいて傾斜溝8dと制御スリー
ブ14の開口14aとの対応時期を変えることができ,
これによりプランジャ8の1ストローク当りの噴射量を
調節できる。なお,スリーブ18の回動方向の変位は,
同スリーブ18上に固着されたボール22に係合するラ
ック24をその長手方向に変位させることによって行わ
れる。次に,噴射時期の制御機構について説明すると,
噴射時期の制御は制御スリーブ14をプランジャ8に沿
って摺動変位させることにより行われるが,この摺動変
位は,ハウジング2に支持され制御スリーブ14の側方
にあって上述したバレル4が並列にならぶ一平面と平行
なかつプランジャ8の軸線に直角な一直線上に軸線を有
する操作軸26と,同操作軸26に固定され同操作軸か
らプランジャ8に向って延びたレバー28と,制御スリ
ーブ14の外周面に形成されレバー28の先端部に係合
して同レバーの操作軸26を中心とする回動変位と制御
スリーブ14の摺動変位とを連動せしめる切欠溝14b
とにより行われる。なお,レバー28の先端部の外周面
はガタが生じないように切欠溝14bの内周面と常に接
触する曲率を有している。また,第12図によく示され
るように操作軸26の両端の支持部26aは,同操作軸
とレバー28とを含む同操作軸の直径方向外寸よりも大
きい外径を有する軸受30を介してハウジング2に支持
され,同軸受30の一端とハウジング2との間にはプレ
ート32が介装されている。34はハウジング2に嵌着
され軸受30の抜け止めを成すスナップリング,36は
軸受30に植設されプレート32を貫通してハウジング
2に係合する位置決めピンである。
操作軸26の取付けは,ハウジング2に各バレル4,プ
ランジャ8および制御スリーブ14を装着した後で,操
作軸26をハウジング2の端部から挿入することにより
行われるのであるが,このときレバー28のバレル4に
対する干渉を防止するため操作軸26を正規の装着位置
よりもバレル4から遠い位置に変位させることができる
ように,操作軸26の支持部26aに嵌装される軸受3
0およびプレート32をハウジング2へ装着しない状態
で同操作軸26をハウジング2の端部開口から同ハウジ
ング内に挿入する。そして,自重によって最下位置にあ
る可動スリーブ14の溝14bにレバー28の先端部が
入り込むように,操作軸26を側方へ変位させ,最後に
同操作軸26の支持部26aを軸受30およびプレート
32によってハウジング2の正規位置へ装着することに
より完了する。
なお,操作軸26の回動変位は,第2,3,5図に示さ
れるように同操作軸26の一端部に固定された操作レバ
ー40と,ハウジング2にブラケット41によって支持
され操作レバー40をスライダ42を介して回動せしめ
る電磁ソレノイド44によって行われ,更に同電磁ソレ
ノイドを正確に作動させるために操作レバー40の回動
変位を計測するポテンショメータ46がブラケット41
に支持されている。そして,第14図に示されるよう
に,エンジン回転数,ペダル踏込量,冷却水温,吸気
温,吸気系のブースト圧,排気温等の種々の情報源50
を演算するコントロールユニット52にポテンショメー
タ46による情報が送られ,これらを総合して演算して
より正確な噴射時期のコントロールが得られるように構
成されている。なお,このポテンショメータ46の代わ
りに差動トランス式センサを採用することも可能であ
る。また,上記実施例において,電磁ソレノイド44の
代わりに,油圧シリンダによって操作レバー40を回動
させることも可能である。
第1実施例は上記構成を有するため,次のような作用効
果を有する。すなわち,プランジャ8をその軸線の周り
に回動させ制御溝の一部を形成する傾斜溝8dに対する
制御孔14aの相対関係位置を変化させることにより,
プランジャの有効ストロークが変化し,このため燃料噴
射量を調整することができる。また縦溝8cを制御孔1
4aに一致させると第9図に示すように無噴射の状態に
できる。またレバー28を有する操作軸26が回動変位
することにより,制御スリーブ14はプランジャの軸線
方向に変位する。このためプランジャのプレストローク
が変化することになって,噴射タイミングが調整でき
る。そして,プランジャと制御スリーブとの間の各部の
寸法が第7〜10図に示したように,l0>l1((1)
式),l1>l2((2)式),l1≧l4((3)式),
およびl3>l4((4)式),の関係が成立するように
設定されているため,(1)式により噴射が可能となる
条件が,(2)式により無噴射を確保できる条件が,
(3)式により無噴射作動状態においては燃料の噴射を
確実に阻止する条件が,(4)式により最小の有効スト
ロークで噴射させている場合に,プランジャ8が第10
図に示すように上死点まで変位したとき,たとえ制御孔
14aが制御溝と連通しなくなっても縦溝8cの上端が
制御スリーブ14上端から燃料室15内に臨むことによ
り燃料の2段吹きを確実に阻止する条件がそれぞれ規定
される。このため,確実な燃料の噴射量制御および噴射
時期制御を実現でき,また噴射時期は小さな操作力で制
御できるため噴射時期の制御を電子制御できることとな
り,さらに従来のようなタイマを不要にでき,それだけ
構造を簡単にできる。さらに第2バレル4bの下方筒部
においてプランジャ8が油密に嵌合された構成であるた
め燃料室15の燃料がカム軸室13へ流入するのを阻止
できる。また第4図に示すプランジャ径で,カム12に
プロフイルを変更して,カムリフト量を大きくしたり,
あるいはカムリフト量はそのままで,プランジャ径のみ
を大きくしたりして吐出圧,すなわちポンプ圧力を増大
させた構造のポンプの場合には,ポンプ圧力がポンプ耐
圧近傍に達したとき,そのエンジン回転域から高回転域
において,上記噴射時期制御により進角操作(制御スリ
ーブ14を下方に移動させる)をすれば容易にポンプ耐
圧以下でポンプを使用可能となるもので,これにより,
エンジン出力の向上を図れるなどの種々の作用効果を有
する。
上記第1実施例では噴射量制御はプランジャ8を回動さ
せることにより行なったが,制御スリーブを1本の操作
リンク系によって上下動だけでなく,プランジャ軸線の
周りに回動させるように構成してもよい。また制御溝は
プランジャ8に,制御孔14aは制御スリーブ14に設
けたが,制御溝を制御スリーブ側に,制御孔をプランジ
ャ側にそれぞれ設けてもよく,さらに制御溝はプランジ
ャ8の片側の周面にのみ刻設したが,反対側の周面にも
設けてもよい。またプランジャを貫通する開口8bおよ
び制御スリーブの制御孔14aはそれぞれ2個づつ設け
たが,両者共対応する位置に1個づつでもよい。また上
記実施例の制御溝の変形例として,第15図に示す如
く,縦溝8c傾斜溝8dおよびプランジャ内の油路8a
に連通する開口8bを有する制御でもよい。この場合,
無噴射の状態を確実にするため,制御孔の内径dを両溝
8c,8d間の距離dよりも少なくとも等しいか,大き
くなるように設定する。また,第16図や第17図に示
される制御溝でもよい。なおまた上記第1実施例におい
て,制御スリーブ14の上端の内外両周面に亘って切欠
きを設けたり,又は第1バレル4a下端に切欠きを設け
たりすれば,制御スリーブが第1バレル4a下端に当接
して油密になっても,該切欠きより燃料が燃料室内へ排
出されるため,2段吹きを防止できる作用効果を有す
る。
次に第2の発明について説明する。前述した目的にある
通り,第2の発明は,第1の発明が制御孔上端と制御ス
リーブ上端との間の長さを,該制御孔上端と縦溝との間
の長さより小さくして,2段吹き防止を目的とした構成
を有することに着目し,これを利用してエンジン出力の
向上を図り,低燃費かつ排気性能の良好なエンジンを得
ることを目的として工夫されたものであり,その要旨は
ハウジング内に形成した加圧室に連通するばね負荷され
た吐出弁,その一端が上記加圧室に臨み他端がエンジン
により,駆動されるカムに作動的に連結されたプランジ
ャ,一端が上記加圧室に連通する同プランジャ内の油
路,ハウジング内において上記プランジャを囲んで設け
られた燃料室,上記燃料室内においてプランジャの外側
に摺動自在に嵌装された制御スリーブ,上記油路を介し
て加圧室と燃料室とを連通させ又は遮断するための上記
プランジャの外周面又は制御スリーブのいずれか一方に
プランジャ軸線に対し傾斜させて設けた傾斜溝と同軸線
に沿って設けた縦溝とを有する制御溝,プランジャ外周
面又は制御スリーブのいずれか他方に設けられ上記制御
溝と協働する制御孔,上記ハウジングに支持された燃料
噴射量を制御するための噴射量制御部材,及び同スリー
ブを上記プランジャの軸線方向に移動させる噴射時期制
御部材を備え,上記噴射量制御部材の作動により上記プ
ランジャが最小有効ストロークの状態で,且つ上記プラ
ンジャが上昇行程位置にあるとき,上記制御スリーブ上
端と上記制御孔との間の長さを上記縦溝上端と上記制御
孔との間の長さよりも小さくなるように設定して燃料の
2段吹きを防止するように構成すると共に,上記プラン
ジャの径D(mm)と上記カムのリフトh(mm)とから求めら
れる幾何学的平均送油率VP(mm3/deg)がVP=2.47
×10-2×D2×hの関係式で与えられるとき,同関係
式VPより求められる上記幾何学的平均送油率VPと上記
エンジンの単気筒当たりの行程容積VS()との間の
関係式が および であって,上記幾何学的送油率VPが上記両関係式との
間に なる関係式を満足する範囲に存するように構成したこと
を特徴とする燃料噴射ポンプにある。
市場ですでに知られているデイーゼルエンジンの各機種
に使用されている燃料噴射ポンプの主要諸元を表わすと
第18図のようになる。これより,横軸に平均送油率(m
m3/deg)を,縦軸に(プランジャ径)2×カムリフトをと
って機種A〜Jについてプロットすると第19図のグラ
フを得る。このグラフから幾何学的な平均送油率V(mm3
/deg)とプランジ径D(mm)とカムリフトh(mm)との間に
P=2.47×10-2×D2×hなる関係式が成立する
ことがわかる。この関係式は上記第1の発明のように制
御スリーブをプランジャ軸の周りに回動させたりする,
あるいは従来よく知られている遠心式オートタイマによ
り噴射時期の調整をする構造の噴射ポンプの種類には関
係なく成立するものであって,平均送油率をプランジャ
径とカムリフトとからほぼ算出できることを意味する。
ところで,機種A〜Jに関し,エンジンの単気筒当たり
行程容積VS()と幾何学時平均送油率VPとの関係を
みると,第20図のグラフのように示され,各燃料ポン
プは直線Kより下方領域に含まれることがわかる。換言
すれば直線Kより上方領域は平均送油率すなわち吐出圧
を高めてカムの単位角度当りの燃料噴射量を増大させる
ような構造の噴射ポンプが存在していないということが
言える。この理由はA〜Jの各噴射ポンプにおける噴射
時期の調整を遠心式オートタイマを用いて行なっていた
ことに関係する。すなわち,第21図のグラフに一点鎖
線で示したように,A〜Jの各噴射ポンプはエンジンの
最高回転域のときポンプの吐出圧がポンプ自体の耐圧限
界にほぼ近い状態に到達するように設定されており,そ
の中間域では逐次カム軸の回転位相をエンジンのクラン
ク角位相に対し変えることにより噴射時期制御が行なわ
れていたためである。このためエンジンの中低回転域
(500〜900カム軸回転数に相当)において吐出圧
を直線L,M,Nで示される領域に高めてエンジン出力
性能を向上させるような使用が全くできなかったが,こ
れは第1の発明の構造を有するポンプであって,かつ所
定のプランジャ径およびカムリフトを有するポンプによ
って実現することが可能となった。すなわち,第4図に
示す噴射ポンプの構造において,カム12のプロフイル
を第22図に示される寸法を有するカム形状に形成す
る。このカムリフトが14mmであるカムに対して,プラ
ンジャ8の径を12mmに設定したとき,得られるカム線
図は第23図のように示される。このとき得られる幾何
学的平均送油率VPを求めると、VP=2.47×10-2
×D2×h=2.47×10-2×122×14≒49.8
(mm3/deg)となり,これを第20図のグラフに画くと点
Pとなる。同様にD=12,h=15のときVP≒55
となりグラフでは点Qが,またD=12,h=12.5
のときVP≒45で点Rが,D=9.5,h=12のと
きVP≒26.5で点Sが,D=9.5,h=11のと
きVP≒24.5で点Tが,さらにD=9.5,h=
9.6で点Uが,それぞれ第20図に画かれる。上記各
点P〜Uを整理すると第24図を得る。このように第1
8図と比較してプランジャ径とカムリフトとを増大させ
れば第20図に示される如く,平均送油率VPが直線K
の上方部分にプロットされることがわかる。ところが,
列型噴射ポンプにおいては同ポンプの大巾な設計変更を
ほとんどなさないとの前提の下に,プランジャに外嵌す
るバレルの配置間隔の制約からプランジャ径を大きくす
るにも一定の限界があり,ポンプハウジングの高さが制
約されることからカムリフトを高くすることに対しても
限界があり,さらにポンプをエンジンに取付ける際の取
付ボルト穴の位置が制約されていることからカム12の
基礎円およびカムリフトを増大させることに限界があ
る。これら各ポンプの設計条件を考慮すると,適用可能
となるプランジャ径およびカムリフトを決めるには第2
0図に示すように平均送油率VPが点Qと点Sとを結ぶ
直線 と,点Rと点Uとを結ぶ直線 との両関係式の間に, なる関係式を満足する範囲(第20図の斜線部分)にあ
ると共に,この範囲に存するVPに基づいて,V=2.
47×10-2×D2×hの関係式を満足するプランジャ
径Dとカムリフトhとを選んで採用することができる。
次に本第2の発明が第20図の点Pに示すようにプラン
ジャ径が12mm,カムリフト14mmであって(第22図
に示すカムプロフィルを有する),第23図に示すカム
線図となる構成を有する場合を例に挙げて,その作用効
果を述べると,第21図に示すように,カム軸回転数と
ポンプ管内圧との関係はグラフMで表わされる。このと
き,ポンプの使用耐圧限界を800kg/cm2とすると,
カムの回転数が500から約900回転までのいわゆる
エンジン中,低回転域においては,第23図のカム軸図
に示すカム角度がθ1の範囲にあるときに,燃料がプラ
ンジャ8により吐出圧の高い状態で圧送される。そして
約900回転になると,ポンプ耐圧に達するが,最高回
転が約1100の時点で吐出圧がM′となるように使用
するポンプは破損してしまうので,これを回避するた
め,M点に到達したとき,制御スリーブ14をプランジ
ャ8に沿って所定量下方向に移動させる。するとプラン
ジャ8のプレストロークが短くなり,第23図に示すよ
うに速度定数が矢印の方向,すなわちカム角度がθ2
範囲で燃料が噴射されることとなる。かくして噴射時期
が進角制御されたこととなって,吐出圧は点Mで屈折し
てM″に変位する。このため,エンジンの高回転域では
燃料は最高の吐出圧で圧送される。
このように第1の発明の構成を基本構成として有する本
第2の発明によれば,エンジンの中,低回転域では吐出
圧の高い燃料噴射ポンプとして作用するため,エンジン
出力を向上でき,エンジンの高回転域では最大の吐出圧
の状態でしかも噴射時期が進角されているためエンジン
を最適制御して運転することができ,さらには第25図
のグラフに示したように上記従来の噴射ポンプの場合
(一点鎖線)に比べて本第2発明(実線)はエンジンの
全回転域において噴射時間が短かくなるように構成され
ているため燃費がそれだけ向上し,また排煙性能も良好
となるなどの作用効果を有する。
なお,第21図において直線LはD=12.5,h=1
4,直線NはD=12,h=13の各場合を示し,これ
らの場合にも進角制御すれば点M″に至る間は吐出圧を
抑制できるものである。上記ではポンプ耐圧を800kg
/cm2について説明したが,これに限定されるものでは
ない。また点M−M″間をポンプ耐圧にほぼ一致させた
が,ポンプ耐圧以下になるようにプレストロークを制御
してもよいものである。
さらに、上記第1の発明の実施例もそうであるが、本第
2の発明の実施例では第22図に示される形状のカムプ
ロフイルを用いたが、このカムプロフイルを適宜変えた
カムを使用すれば、第23図のカム線図で示したよう
に、速度定数の線図がa−b−c−dで示されることと
なり(当然にリフト曲線も変わる)、b−c間で比較的
速度定数がほぼ一定となる領域において燃料噴射時期を
自由に制御できる作用効果も有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の燃料噴射ポンプの断面図、第2図は第1
の発明の第1実施例を示す側面図、第3図は第2図の矢
印IIIからみた矢視側面図、第4図は第2図のIV−IV線
に沿った矢視断面図、第5図は主要部品をみた分解斜視
図、第6図はプランジャ8および制御スリーブ14の要
部拡大斜視図、第7〜10図はプランジャと制御スリー
ブとの相対関係位置における作用を示す作用説明図、第
11図はプランジャによる圧送作用を示す作用説明図、
第12図は第2図のVII−VII線に沿った矢視断面図、第
13図は第12図のVIII−VIII線に沿った矢視断面図、
第14図は電磁ソレノイド44の作動を説明する回路
図、第15〜17図はプランジャ外周面に削設された制
御溝の変形例を示す正面図、第18図はエンジンの各機
種に対応して用いられている燃料噴射ポンプの主要諸元
を示す表、第19図は平均送油率と(プランジャ径D)
×カムリフトhとの関係を示すグラフ、第20図はエン
ジンの単気筒当たりの行程容積と幾何学的平均送油率と
の関係を示すグラフ、第21図はカム軸回転数とポンプ
側管内圧との関係を示すグラフ、第22図はカムプロフ
イルの側面図、第23図はカム線図、第24図は本第1
の発明に含まれる燃料噴射ポンプの諸元を示す表、第2
5図は上記第1実施例における特性図である。 2……ハウジング、4……バレル、吐出弁、8……プラ
ンジャ、8a……油路、8b……開口、8c……縦溝、
8d……傾斜溝、14……制御スリーブ、14a……制
御孔、12……カム、12a……カム軸、20……加圧
室、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 和夫 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三菱 自動車工業株式会社東京自動車製作所丸子 工場内 (72)発明者 上原 公夫 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三菱 自動車工業株式会社東京自動車製作所丸子 工場内 審査官 蓑輪 安夫 (56)参考文献 実開 昭56−163665(JP,U) 実開 昭57−196257(JP,U) 実開 昭58−114875(JP,U)

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジング内に形成した加圧室に連通する
    ばね負荷された吐出弁,その一端が上記加圧室に臨み他
    端がエンジンにより駆動されるカムに作動的に連結され
    たプランジャ,一端が上記加圧室に連動する同プランジ
    ャ内の油路,ハウジング内において上記プランジャを囲
    んで設けられた燃料室,上記燃料室内においてプランジ
    ャの外側に摺動自在に嵌装された制御スリーブ,上記油
    路を介して加圧室と燃料室とを連通させ又は遮断するた
    めの上記プランジャの外周面又は制御スリーブのいずれ
    か一方にプランジャの軸線に対して傾斜させて設けた傾
    斜溝と同軸線に沿って設けた縦溝とを有する制御溝,プ
    ランジャ外周面又は制御スリーブのいずれか他方に設け
    られた上記制御溝と協働する制御孔,上記ハウジングに
    支持された燃料噴射量を制御するための噴射量制御部
    材,上記スリーブを上記プランジャの軸線方向に移動さ
    せる噴射時期制御部材を備え,上記噴射量制御部材の作
    動により上記プランジャが最小有効ストロークの状態
    で,且つ上記プランジャが上昇行程位置にあるとき,上
    記制御スリーブ上端と上記制御孔との間の長さを上記縦
    溝上端と上記制御孔との間の長さよりも小さくなるよう
    に設定して燃料の2段吹きを防止するように構成したこ
    とを特徴とする燃料噴射ポンプ
  2. 【請求項2】噴射量制御部材はプランジャを回動させる
    ように構成されたことを特徴とする特許請求の範囲第
    (1)項記載の燃料噴射ポンプ
  3. 【請求項3】噴射量制御部材は,制御スリーブをプラン
    ジャの周りに回動させるように構成されたことを特徴と
    する特許請求の範囲第(1)項記載の燃料噴射ポンプ
  4. 【請求項4】プランジャのポンプ作用により生じるポン
    プ圧力が所定のポンプ耐圧近傍に到達したとき,該ポン
    プ耐圧近傍のエンジン回転数から高回転数域におけるエ
    ンジン回転数域において,噴射時期制御部材を進角操作
    することにより,上記ポンプ圧力がポンプ耐圧以下に制
    御されるように構成したことを特徴とする特許請求の範
    囲第(1)項記載の燃料噴射ポンプ
  5. 【請求項5】制御溝は上記プランジャに,制御孔は上記
    制御スリーブにそれぞれ設けたことを特徴とする特許請
    求の範囲第(1)項記載の燃料噴射ポンプ
  6. 【請求項6】油路は制御溝を介して貫通して形成した給
    油孔を有することを特徴とする特許請求の範囲第(5)
    項記載の燃料噴射ポンプ
  7. 【請求項7】給油孔の両端のプランジャ外周に制御溝を
    刻設すると共に,該制御溝に対応させて制御スリーブに
    2個の制御孔を穿設してなることを特徴とする特許請求
    の範囲第(6)項記載の燃料噴射ポンプ
  8. 【請求項8】傾斜溝が縦溝と交差する方向における該両
    溝の最小間隔を,制御孔の内径よりも小さく設定して燃
    料無噴射の条件を得るように構成したことを特徴とする
    特許請求の範囲第(1)項記載の燃料噴射ポンプ
  9. 【請求項9】傾斜溝が縦溝の両端部以外の部分で交差す
    るように形成すると共に,上記縦溝のプランジャ軸線方
    向の長さを制御スリーブの摺動方向の長さよりも小さく
    設定して燃料噴射可能の条件を,且つ上記縦溝のプラン
    ジャ軸線方向の長さを制御スリーブ下端と制御孔との間
    の長さよりも大きく設定して燃料無噴射の条件を得るよ
    うに構成したことを特徴とする特許請求の範囲第(1)
    項記載の燃料噴射ポンプ
  10. 【請求項10】噴射量制御部材の作動により縦溝と制御
    孔とがほぼ対面した状態でプランジャが変位するとき,
    制御スリーブ上端と制御孔との間の長さを縦溝の長さよ
    りも小さく設定することにより燃料の無噴射を得るよう
    構成したことを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記
    載の燃料噴射ポンプ
  11. 【請求項11】カムの角度とプランジャの速度との関係
    で求められるカム線図において,所定のカム角度の範囲
    で速度定数がほぼ一定となるカムのプロフィルを形成
    し,上記所定のカム角度の範囲において噴射時期制御部
    材を制御するように構成したことを特徴とする特許請求
    の範囲第(1)項記載の燃料噴射ポンプ
  12. 【請求項12】ハウジング内に形成した加圧室に連通す
    るばね負荷された吐出弁,その一端が上記加圧室に臨み
    他端がエンジンにより駆動されるカムに作動的に連結さ
    れたプランジャ,一端が上記加圧室に連通する同プラン
    ジャ内の油路,ハウジング内において上記プランジャを
    囲んで設けられた燃料室,上記燃料室内においてプラン
    ジャの外側に摺動自在に嵌装された制御スリーブ,上記
    油路を介して加圧室と燃料室とを連通させ又は遮断する
    ための上記プランジャの外周面又は制御スリーブのいず
    れか一方にプランジャの軸線に対して傾斜させて設けた
    傾斜溝と同軸線に沿って設けた縦溝とを有する制御溝,
    プランジャ外周面又は制御スリーブのいずれか他方に設
    けられた上記制御溝と協働する制御孔,上記ハウジング
    に支持された燃料噴射量を制御するための噴射量制御部
    材,上記スリーブを上記プランジャの軸線方向に移動さ
    せる噴射時期制御部材を備え,上記噴射量制御部材の作
    動により上記プランジャが最小有効ストロークの状態
    で,且つ上記プランジャが上昇行程位置にあるとき,上
    記制御スリーブ上端と上記制御孔との間の長さを上記縦
    溝上端と上記制御孔との間の長さよりも小さくなるよう
    に設定して燃料の2段吹きを防止するように構成すると
    共に,上記プランジャの径D(mm)と上記カムのリフトh
    (mm)とから求められる幾何学的平均送油率Vp(mm3/de
    g)がVp=2.47×10-2×D2×hの関係式であた
    えられるとき,同関係式Vpより求められる上記幾何学
    的平均送油率Vpと上記エンジンの単気筒当たりの行程
    容積Vs()との間の関係式がVp1=22.8Vs
    +12.8およびVp2=18.8Vs+10.2であ
    って,上記幾何学的平均送油率Vpが上記両関係式との
    間にVp1=22.8Vs+12.8≧Vp≧Vp2=1
    8.8Vs+10.2なる関係式を満足する範囲に存す
    るように構成したことを特徴とする燃料噴射ポンプ
  13. 【請求項13】噴射量制御部材はプランジャを回動させ
    るように構成されたことを特徴とする特許請求の範囲第
    (12)項記載の燃料噴射ポンプ
  14. 【請求項14】噴射量制御部材は,制御スリーブをプラ
    ンジャの周りに回動させるように構成されたことを特徴
    とする特許請求の範囲第(12)項記載の燃料噴射ポン
  15. 【請求項15】プランジャのポンプ作用により生じるポ
    ンプ圧力が所定のポンプ耐圧近傍に到達したとき,該ポ
    ンプ耐圧近傍のエンジン回転数から高回転数域における
    エンジン回転数域において,噴射時期制御部材を進角操
    作することにより,上記ポンプ圧力がポンプ耐圧以下に
    制御されるように構成したことを特徴とする特許請求の
    範囲第(12)項記載の燃料噴射ポンプ
  16. 【請求項16】制御溝は上記プランジャに,制御孔は上
    記制御スリーブにそれぞれ設けたことを特徴とする特許
    請求の範囲第(12)項記載の燃料噴射ポンプ
  17. 【請求項17】油路は制御溝を介して貫通して形成した
    給油孔を有することを特徴とする特許請求の範囲第(1
    6)項記載の燃料噴射ポンプ
  18. 【請求項18】給油孔の両端のプランジャ外周に制御溝
    を刻設すると共に,該制御溝に対応させて制御スリーブ
    に2個の制御孔を穿設してなることを特徴とする特許請
    求の範囲第(17)項記載の燃料噴射ポンプ
  19. 【請求項19】傾斜溝が縦溝と交差する方向における該
    両溝の最小間隔を,制御孔の内径よりも小さく設定して
    燃料無噴射の条件を得るように構成したことを特徴とす
    る特許請求の範囲第(12)項記載の燃料噴射ポンプ
  20. 【請求項20】傾斜溝が縦溝の両端部以外の部分で交差
    するように形成すると共に,上記縦溝のプランジャ軸線
    方向の長さを制御スリーブの摺動方向の長さよりも小さ
    く設定して燃料噴射可能の条件を,且つ上記縦溝のプラ
    ンジャ軸線方向の長さを制御スリーブ下端と制御孔との
    間の長さよりも大きく設定して燃料無噴射の条件を得る
    ように構成したことを特徴とする特許請求の範囲第(1
    2)項記載の燃料噴射ポンプ
  21. 【請求項21】噴射量制御部材の作動により縦溝と制御
    孔とがほぼ対面した状態でプランジャが変位するとき,
    制御スリーブ上端と制御孔との間の長さを縦溝の長さよ
    りも小さく設定することにより燃料の無噴射を得るよう
    構成したことを特徴とする特許請求の範囲第(12)項
    記載の燃料噴射ポンプ
  22. 【請求項22】カムの角度とプランジャの速度との関係
    で求められるカム線図において,所定のカム角度の範囲
    で速度定数がほぼ一定となるカムのプロフィルを形成
    し,上記所定のカム角度の範囲において噴射時期制御部
    材を制御するように構成したことを特徴とする特許請求
    の範囲第(12)項記載の燃料噴射ポンプ
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