JPH0330595Y2 - - Google Patents

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JPH0330595Y2
JPH0330595Y2 JP1984088538U JP8853884U JPH0330595Y2 JP H0330595 Y2 JPH0330595 Y2 JP H0330595Y2 JP 1984088538 U JP1984088538 U JP 1984088538U JP 8853884 U JP8853884 U JP 8853884U JP H0330595 Y2 JPH0330595 Y2 JP H0330595Y2
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fuel
feed pump
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chamber
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JP1984088538U
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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は分配型燃料噴射ポンプにおいてプラン
ジヤの往復タイミングを制御して燃料噴射時期を
調整する装置に関する。
〔従来の技術〕
分配型燃料噴射ポンプは、第5図および第6図
に従来例を示すように、デイーゼルエンジン等に
よつて駆動される駆動軸11より、ポンプハウジ
ング12内に装備したロータリ式フイードポンプ
13を駆動するとともにプランジヤ14を回転さ
せるようになつている。
フイードポンプ13は燃料タンク15から燃料
を導入してポンプハウジング12内に形成した燃
料室16に燃料を供給する。燃料室16内の燃料
圧力はエンジンの回転数、つまりフイードポンプ
13の回転数に応じて上昇する。
プランジヤ14はカツプリング17を介して軸
方向へ摺動自在として駆動軸11に連結されてお
り、このプランジヤ14にはフエイスカム18が
一体的に設けられている。フエイスカム18に転
接しているカムローラ19のためプランジヤ14
は1回転につきエンジンの気筒数に応じて複数回
往復される。プランジヤ14の吸入行程中にプラ
ンジヤ14の先端に形成した吸入溝20が吸入ポ
ート21に連通すると、燃料室16内の燃料が導
入通路22を介して圧送ポンプ室23へ吸入され
る。プランジヤ14の圧縮行程で加圧された圧送
ポンプ室23内の燃料は、連通路24に導かれ、
供給ポート25が吐出ポート26と導通した場合
に噴射通路27から気筒のインジエクタへ供給さ
れる。なお29はデリバリバルブである。
噴射通路27によりインジエクタへ燃料を供給
中に、車両のアクセルと連通するアジヤステイン
グレバー30を回動させると、メインスプリング
31を介してテンシヨンレバー32が回動され、
このテンシヨンレバー32の下端に取着したスピ
ルリング33がプランジヤ14の軸方向へ変位さ
れてスピルポート34を開くので、連通路24の
燃料は燃料室16に逃がされる。これによりイン
ジエクタへの燃料供給を停止する。
また駆動軸11に取り付けられた駆動ギア35
が従動ギア36を回転させており、エンジンの回
転数が増大すると従動ギア36に取り付けたフラ
イウエイト37が作動してカバナスリーブ38に
推力を与え、このガバナスリーブ38がコントロ
ールレバー39を押すのでスピルリング33をプ
ランジヤ14の軸方向へ移動させる。スピルリン
グ33がスピルポート34を開くとインジエクタ
28からの燃料噴射が停止する。したがつて、テ
ンシヨンレバー32やコントロールレバー39お
よびスピルリング33等は燃料の噴射量を制御す
る役目をなす。
前記フエイスカム18に転接しているカムロー
ラ19はローラピン40を介してローラリング4
1に支持されている。ローラリング41はロツド
42によりタイマとしての調整ピストン43に連
結されている。調整ピストン43は燃料室16内
の燃料を導いた圧力室44の燃料圧力とスプリン
グ45とのバランスにより作動される。第5図で
は調整ピストン43の軸方向を紙面の左右方向に
画いてあるが、実際上は調整ピストン43の軸方
向は紙面と直交する方向となるように設定され
る。燃料室16内の燃料圧力が上昇すると、ピス
トン43はスプリング45に抗して軸方向へ変位
し、この変位はロツド42を通じてローラリング
41に伝えられる。このためローラリング41は
周方向へ回動され、したがつてカムローラ19は
フアイスカム18に対して相対的に進角もしくは
遅角される。カムローラ19の角変位はフアイス
カム18を通じてプランジヤ14の往復動を進角
または遅角させることになり、よつて燃料の噴射
時期が調整されるものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、従来における上記ローラリング41
の支持構造は第6図のようになつていた。すなわ
ちローラリング41はポンプハウジング12に形
成した挿入穴50内に回動可能に嵌挿されてお
り、このローラリング41の端面41aは、フイ
ードポンプ13と燃料室16とを区割するフイー
ドポンプカバー51に当接されていた。これによ
り、ローラリング41はスラスト荷重がフイード
ポンプカバー51により支持され、かつラジアル
荷重が挿入孔50の内面により受けられて摺動す
るようになつていた。しかしながらこのような従
来構造では、摺動面の仕上げ精度、面粗度、荷
重、燃料粘度等により摺動抵抗に大きなばらつき
を生じ、特に低回転、低粘度の場合に進角特性、
つまり燃料噴射時期の適正な値を得難い不具合が
あつた。
したがつて本発明はローラリングに作用するス
ラスト荷重に対する摺動抵抗を軽減し、しかも加
工精度や面粗度、燃料粘度等の影響を受けること
なく適正な燃料噴射時期を安定して得られる分配
型燃料噴射ポンプの燃料噴射時期調整装置の提供
を目的とする。
〔問題を解決するための手段〕
すなわち本考案は、フイードポンプカバーと当
接するローラリングの当接部、若しくはローラリ
ングと当接するフイードポンプカバーの当接部の
少なくとも一方に、油の溜まる連続または不連続
の凹部を設けることである。
〔考案の効果〕
本考案によれば、フイードポンプカバーと当接
するローラリングの当接部、若しくはローラリン
グと当接するフイードポンプカバーの当接部の少
なくとも一方に連続または不連続の凹部を設けた
ことにより、その凹部に油が溜りローラリングの
摺動抵抗が軽減されて調整ピストンの作動に対し
て円滑に追従し、適正な燃料噴射時期特性を発揮
する。しかも、フイードポンプカバーやローラリ
ングを高精度に面加工する必要がないとともに、
面精度による特性のばらつきが解消され安定した
特性が得られ、その構成も簡単であつて、部品点
数が増えないので組付作業性に優れるなどの効果
がある。
以下本考案の一実施例を第1図ないし第4図に
基づいて説明する。
第1図a,bはフイードポンプカバーの断面
図、正面図、第2図a,bはローラリングの断面
図、部分拡大図であり、分配型燃料噴射ポンプの
基本構造は第5図と同様であるので説明を省略す
る。
第1図a,bに示す如くフイードポンプカバー
51′のローラリング41′との当接部には、不連
続の凹部たとえば多数の孔51′aが穿設されて
おり、孔51′aはローラリング41′の当接部と
対応して同一円周上に設けられている。孔51′
aの径γは、ローラリング41′の当接部の肉厚
tと同程度、若しくは大きくなつており、孔5
1′a内に油が容易に流入して溜る構成である。
ここで、孔51′aの径γ、深さ、間隔、形状等
はローラリング41′とフイードポンプカバー5
1′の摺動抵抗が低減されるように決められるも
のであり、図示されるものに限定されるものでな
い。
第2図a,bに示す如く、ローラリング41′
のフイードポンプカバー51′との当接部には連
続の凹部たとえばV字型またはU字型の油溜め用
の溝41′aが形成されている。この溝41′a
は、ローラリング41′に形状に対応して環状に
形成されているが、放射状であつてもよい。ま
た、この溝41′aの幅は、ローラリング4
1′の肉厚tに対し1/3程度が適当である。この場
合も前述と同様、その幅、深さ、等は面圧許容
範囲内にて摺動抵抗が低減される様任意に決める
ことができ、図示のものに限定されるものではな
い。
このような構成とすることにより、ローラリン
グ41の摺動抵抗がきわめて低減され、タイマと
しての調整ピストン43(第4図参照)からの出
力を抵抗なくローラリング41の変位に置きかえ
ることができ、ローラリング41が調整ピストン
43の変位に対して高精度に追従し得る。
第3図はタイマ進角と進角させる必要な荷重と
の関係を、本実施例の場合と従来の場合とを比較
して示す特性図である。タイマ進角とは調整ピス
トン43の移動量つまりローラリング41の回動
量に相当し、このローラリング41を一定量回動
させるに必要な荷重は摺動抵抗に比例する。第3
図より本考案による従来のものより一定荷重を加
えた時、タイマ進角値が大幅に向上している。す
なわち摺動抵抗が大幅に低減されていることがわ
かる。第4図はタイマ進角とポンプ回転数とのタ
イマ進角特性を示すもので、第5図、第6図に示
された従来のものでは、特に低回転域でバラツキ
によるタイマのいわゆるだれ現象と称される非直
線特性が生じることがあつたが、本実施例の場合
は全回転域で安定した特性が得られた。
尚、上述の実施例においては、ローラリングと
フイードポンプカバーの両方に油溜りの連続また
は不連続の凹部を形成したが、どちらか一方に同
様な凹部が形成されている場合も同様の効果を発
揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは本考案の一実施例のフイードポ
ンプカバーを示す断面図、正面図、第2図aは本
考案の一実施例のローラリングを示す断面図、第
2図bは第2図aの〇印の部分拡大図、第3図及
び第4図は本考案の効果の説明に供する特性図、
第5図及び第6図はそれぞれ従来の分配型燃料噴
射ポンプの断面図、要部断面図である。 11……駆動軸、12……ポンプハウジング、
13……フイードポンプ、14……プランジヤ、
16……燃料室、18……フエイスカム、19…
…カムローラ、23……圧送ポンプ室、33……
スピルリング、41,41′……ローラリング、
43……調整ピストン、51,51′……フイー
ドポンプカバー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内燃機関によつて駆動される駆動軸によりポン
    プハウジング内に設けたフイードポンプおよびプ
    ランジヤを回転し、このプランジヤに設けたフエ
    イスカムをカムローラにより作動させて上記プラ
    ンジヤを1回転中に軸方向へ複数回往復動させ、
    上記フイードポンプによつてポンプハウジング内
    の燃料室に供給された燃料を上記プランジヤの往
    復動により圧送ポンプ室に吸入するとともにこの
    圧送ポンプ室から内燃機関の各気筒へ分配供給す
    るようにし、前記カムローラを支持したローラリ
    ングを、上記燃料室の燃料圧力に応じて作動され
    る調整ピストンによつて周方向へ変位させ、この
    ローラリングの周方向変位によりプランジヤの作
    動タイミングを調整するようにした分配型燃料噴
    射ポンプにおいて、上記フイードポンプと燃料室
    とを区割するフイードポンプカバーを有し、前記
    ローラリングは前記駆動軸に取付けられた駆動ギ
    アを内部に収納するよう略円筒形をなすととも
    に、略円環状の端面は前記フイードポンプカバー
    を直接当接して位置決めされており、前記フイー
    ドポンプカバーと前記ローラリングとの当接部の
    少なくともいずれか一方に、連続または不連続の
    凹部を設け、この凹部により前記フイードポンプ
    カバーと前記ローラリングとの摺動抵抗を低減し
    たことを特徴とする分配型燃料噴射ポンプの燃料
    噴射時期調整装置。
JP8853884U 1984-06-13 1984-06-13 分配型燃料噴射ポンプの燃料噴射時期調整装置 Granted JPS613933U (ja)

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JP8853884U JPS613933U (ja) 1984-06-13 1984-06-13 分配型燃料噴射ポンプの燃料噴射時期調整装置

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JP8853884U JPS613933U (ja) 1984-06-13 1984-06-13 分配型燃料噴射ポンプの燃料噴射時期調整装置

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JPS613933U JPS613933U (ja) 1986-01-11
JPH0330595Y2 true JPH0330595Y2 (ja) 1991-06-27

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ID=30641773

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JP8853884U Granted JPS613933U (ja) 1984-06-13 1984-06-13 分配型燃料噴射ポンプの燃料噴射時期調整装置

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Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3516867A1 (de) * 1985-05-10 1986-11-13 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Kraftstoffeinspritzpumpe fuer brennkraftmaschinen

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5830735B2 (ja) * 1974-02-12 1983-07-01 株式会社東芝 ハンドウタイソウチノ セイゾウホウホウ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5830735U (ja) * 1981-08-24 1983-02-28 日産自動車株式会社 分配型燃料噴射ポンプの噴射時期調整装置
JPS58106557U (ja) * 1982-01-13 1983-07-20 株式会社ボッシュオートモーティブ システム 分配型燃焼噴射ポンプ

Patent Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5830735B2 (ja) * 1974-02-12 1983-07-01 株式会社東芝 ハンドウタイソウチノ セイゾウホウホウ

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JPS613933U (ja) 1986-01-11

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