JPH051649Y2 - - Google Patents

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JPH051649Y2
JPH051649Y2 JP18776687U JP18776687U JPH051649Y2 JP H051649 Y2 JPH051649 Y2 JP H051649Y2 JP 18776687 U JP18776687 U JP 18776687U JP 18776687 U JP18776687 U JP 18776687U JP H051649 Y2 JPH051649 Y2 JP H051649Y2
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fuel
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spill
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えばデイーゼルエンジンに用いら
れる分配型燃料噴射ポンプに関する。
〔従来の技術〕
この種の燃料噴射ポンプは、通常、燃料タンク
から燃料を吸込みでポンプ室内へ送り込み、送り
込まれた燃料の圧送はシリンダ内を回転・往復運
動するプランジヤが上昇し始めた時に始まり、分
配通路、デリバルバルブを通つて噴射ノズルから
高圧噴射され、さらにプランジヤが上昇し、プラ
ンジヤスピルポートがそれを塞いでいるスピルリ
ングの移動によりポンプ室へと開放された時に終
了する。
従来、特に寒冷地におけるエンジンの始動を容
易にするため、燃料噴射時期を早める低温始動時
進角装置等を燃料噴射ポンプに組込んだものが知
られている。すなわち、エンジンの低回転域にお
いて噴射時期を進角させるものであり、始動後、
エンジンは低速でスムーズに運転される。
なお、適用するポンプの構成を若干異にする
が、機関低温時のエンジン始動性の向上を図るた
め、プランジヤの行程を燃料温度に応じて変更せ
しめ始動時(低温時)に噴射時期を所定量遅らせ
過早着火を防止する機構が実開昭59−142466号公
報に開示されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来の燃料噴射ポンプにあつては、燃料高温時
に燃料の粘度がその性質上低下するため、プラン
ジヤ部からの内部リーク量が増大し、加えてスピ
ル開始が早くなることから、全負荷時の燃料噴射
量が減少しがちである。このため、燃料高温時に
エンジン性能が低下し易いという問題がある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案は、プランジヤがシリンダ及びスピルリ
ングの少なくともいずれか一方の線膨張係数より
大きな線膨張係数を有する材料により形成されて
いることを特徴としている。
〔実施例〕
以下図示実施例により本考案を説明する。
図面は本考案を適用した燃料噴射ポンプを示
す。
フイードポンプ11(90度展開してある)はド
ライブシヤフト12により回転駆動され、矢印A
方向から流入する液体燃料をポンプ室13内に圧
送する。プランジヤ14は、ケーシング15に形
成されたシリンダ16のボア16a内に摺動自在
に支持され、軸心周りに回転自在であるとともに
軸心方向に進退動する。プランジヤ14とシリン
ダボア16aにより形成された変圧室17はプラ
ンジヤ14の進退動により拡大縮小し、これによ
り吸入通路18を介してポンプ室13から燃料を
吸込み、分配通路19およびデリバリバルブ20
を介して噴射弁(図示せず)へ圧送する。
プランジヤ14はドライブシヤフト12により
回転駆動され、また基部に設けられたフエイスカ
ム21がローラ22に係合することにより軸心方
向に進退動する。フエイスカム21は、これとケ
ーシング15の内壁との間に設けられたばね23
により常時図の左方に付勢されてローラ22に係
合しており、これによりプランジヤ14は軸心周
りに回転するとともにフエイスカム21のカム面
の形状に従つて進退動する。このプランジヤ14
の進退動による燃料噴射の量は次に述べるスピル
リング25の位置により定まり、また燃料噴射時
期は後述するタイマピストン61により制御され
る。
プランジヤ14の基部側すなわちポンプ室への
突出部分には変位室17とポンプ室13とを連通
可能にするスピルポート24が形成される。短い
円筒形のスピルリング25は、プランジヤ14に
摺動自在に嵌合してスピルポート24を開閉可能
である。すなわち、プランジヤ14が進退動する
と、スピルポート24はスピルリング25によつ
て開閉される。
しかしてプランジヤ14が進退動して燃料を外
部へ吐出する際、この燃料の吐出はプランジヤ1
4が右行して変圧室17を圧縮し始めた時に始ま
り、さらにプランジヤ14が右行してスピルポー
ト24がスピルリング25の右端部からポンプ室
13内へ開放された時に終わる。すなわち、スピ
ルリング25の位置により、変圧室17からポン
プ室13への燃料の還流量が定まり、つまり、燃
料噴射量が定まる。
スピルリング25は、コントロールレバー26
の下部に固定された突起27に係合し、このコン
トロールレバー26がピン28の周りに回転変位
することにより変位する。コントロールレバー2
6は後述するガバナスリーブ41に押圧されて回
動し、またテンシヨンレバー30が回転変位した
とき板ばね29を介して押圧されて回動する。す
なわちコントロールレバー26は、ガバナスリー
ブ41およびテンシヨンレバー30から受ける力
がつり合う位置において静止する。テンシヨンレ
バー30はコントロールスプリング31を介して
アジヤステイングレバー32に連結され、このア
ジヤステイングレバー32の回転位置に応じて回
転変位する。ガバナスリーブ41はガバナシヤフ
ト42に案内されて進退動する。ガバナシヤフト
42は、ケーシング15により軸心周りに回転自
在に支持され、このシヤフト42に固定されたギ
ア43がドライブシヤフト12に固定されたギア
44に噛合して回転することにより回転駆動され
る。ガバナシヤフト42に設けられたホルダ45
内にはこのシヤフト42の回転により生じる遠心
力により外方へ広がるフライウエイト46が収容
され、このフライウエイト46にガバナスリーブ
41が係合する。しかしてガバナシヤフト42が
回転してフライウエイト46が広がると、これと
ともにガバナスリーブ41が変位し、コントロー
ルレバー26を押圧するようになつている。
このようにしてスピルリング25の位置が調整
されて燃料噴射量が制御される一方、ポンプ室1
3内の圧力に応じてタイマピストン61が変位し
て燃料噴射時期が制御される。タイマピストン6
1はケーシング15の下方に形成されたボア62
内に摺動自在に収容される。タイマピストン61
の右端面とボア62との間に形成された受圧室6
3は、通路64を介して常時ポンプ室13と連通
し、タイマピストン61の左端面とボア62の端
壁との間にはタイマスプリング65が設けられ
る。タイマピストン61はレバー66を介してロ
ーラ22に連結し、受圧室63内の圧力とタイマ
スプリング65の弾発力とがつり合つた位置で静
止してローラ22の位置を定める。すなわち、タ
イマピストン61はポンプ室13内の圧力に応じ
て変位し、例えばポンプ室13内が低圧になると
タイマスプリング65に付勢されて受圧室63側
へ変位し、これによりローラ22は燃料噴射時期
を遅らせる方向に変位する。
ポンプ室13内の圧力はガバナスリーブ41に
よつて制御される。
ところで、燃料噴射量はシリンダ16と該シリ
ンダ16内を回転・往復運動するプランジヤ14
との相対的寸法差(クリアランス)による燃料リ
ーク量に大きく影響され、同様に、プランジヤ1
4と該プランジヤ14に摺動自在に嵌合しスピル
ポート24を開閉するスピルリング25との相対
的寸法差(クリアランス)による燃料リーク量に
も大きく影響され得る。すなわち、燃料の温度変
化に対し燃料の粘度が変化するが該当部のクリア
ランスが略同一であることから燃料リーク量は変
動してしまう。例えばレーシングを行つたり、走
行して回転数がある程度高くなつた場合、あるい
はこれらに加え夏季の猛暑等のような場合にあつ
ては燃料高温時に燃料の粘度が低下し内部リーク
量が低温時と比較し増大する。この結果、燃料噴
射量が減少し所定の動力性能を発揮できないこと
がある。
本考案はこの点に鑑み、燃料の温度変化に対応
する燃料の粘度の変化に対して相補的に上記クリ
アランスを変化せしめ、当該リーク量を一定下に
抑え常時安定した燃料噴射量を提供し得る燃料噴
射ポンプを提供することを目的としてなされたも
のであり、何ら複雑高度な制御手段を必要とせず
これを達成し得るものである。
すなわち、シリンダ及びスピルリングのいずれ
か一方あるいは双方の線膨張係数より大きな線膨
張係数を有する材料でプランジヤを形成する。従
つて燃料高温時には燃料の粘度が低下しリーク量
が増大し易くなるもののプランジヤの方が線膨張
係数が大きい分当該クリアランスが減少し結果と
してリーク量が略一定に保たれ燃料噴射量が安定
し得る。これらの場合に、線膨張係数の差は好ま
しくは1×10-6以上とする。
例えばプランジヤを18−8ステンレス鋼(Cr
約18%、Ni約8%含有、線膨張係数α=16.4×
10-6)、シリンダ及びスピルリングを鋳鉄(α=
11×10-6)で形成することにより目的を達成し得
る。この場合、燃料温度が25℃から75℃に変化
し、プランジヤ径がφ10mmであるとすると、シリ
ンダ・プランジヤ間、及びスピルリング・プラン
ジヤ間のクリアランスが約1μm減少することにな
る。すなわち、 スピルリングの膨張 2π(10/2)×11×10-6×(75−25)/2π =2.75×10-3 プランジヤの膨張 2π(10/2)×16.4×10-6×(75−25)/2π =4.1×10-3 従つて、両者の膨張差は1.35μmとなる。
以上のように本考案においては、燃料の温度変
化に相殺する如く燃料の内部リーク量を制御し常
時一定に保ち得るための安定した燃料噴射量を確
保し得る。
また、何ら複雑高価な装置及び制御を要せず、
プランジヤ等の材料選定により簡便に所期の目的
を達成し得ることから、本考案は当該分野に広く
採用される可能性を有すると考えられる。
〔考案の効果〕
以上、説明のように本考案によれば、 燃料温度上昇に伴い当該クリアランスが減少す
るため、プランジヤ部からの燃料リーク量が低減
され、またスピル開始も結果的に遅くなり、燃温
上昇に伴なう噴射量減少が適切に補正され、斯く
してエンジンはその性能を遺憾無く発揮すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
図は本考案を適用した燃料噴射ポンプを示す断
面図である。 11……フイードポンプ、13……ポンプ室、
14……プランジヤ、15……ケーシング、16
……シリンダ、16a……ボア、17……変圧
室、19……分配通路、24……スピルポート、
25……スピルリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダ内でのプランジヤの回転・往復運動に
    より燃料を加圧圧送し、プランジヤのスピルポー
    トを塞ぐスピルリングの移動により燃料噴射量を
    制御する分配型燃料噴射ポンプにおいて、上記プ
    ランジヤは上記シリンダ及びスピルリングの少な
    くともいずれか一方の線膨張係数より大きな線膨
    張係数を有する材料により形成されることを特徴
    とする分配型燃料噴射ポンプ。
JP18776687U 1987-12-11 1987-12-11 Expired - Lifetime JPH051649Y2 (ja)

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JP18776687U JPH051649Y2 (ja) 1987-12-11 1987-12-11

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JP18776687U JPH051649Y2 (ja) 1987-12-11 1987-12-11

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JPH0193364U JPH0193364U (ja) 1989-06-20
JPH051649Y2 true JPH051649Y2 (ja) 1993-01-18

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ID=31478898

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JPH0193364U (ja) 1989-06-20

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