JPH0635333Y2 - 小形電気機器の端子固定構造 - Google Patents

小形電気機器の端子固定構造

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JPH0635333Y2
JPH0635333Y2 JP1987075026U JP7502687U JPH0635333Y2 JP H0635333 Y2 JPH0635333 Y2 JP H0635333Y2 JP 1987075026 U JP1987075026 U JP 1987075026U JP 7502687 U JP7502687 U JP 7502687U JP H0635333 Y2 JPH0635333 Y2 JP H0635333Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〈考案の分野〉 この考案はスイツチやリレー等に適用される小形電気機
器の端子固定構造に関するものである。
〈従来技術とその問題点〉 従来、たとえばシーソー式の小形スイツチとして、第8
図(A),(B)に示すようにスイツチケース101に枢
着された操作ボタン102で駆動される可動片103を支持し
た可動片支持用の第1の端子104と、上記可動片103に接
離される第2の端子105とをスイツチケース101の底壁10
1aに固定したものがある。
上記端子104,105は、それぞれ上記底壁101aに形成され
た端子挿通孔106.107にそれぞれ挿入されて外部に突出
する外端部片104a,105aと、上記底壁101aの内面に沿う
ようにそれぞれ上記外端部片104a,105aに連成された内
端部片104b,105bを有するもので、従来では、上記両端
子104,105における各外端部片104a,105aの基端部の両肩
部104c,104cならびに105c,105cをかしめることにより、
スイツチケース101に固定している。
すなわち、両端子104,105における各外端部片104a,105a
をそれぞれ内部から第9図(A)に示すように端子挿通
孔106,107に挿通し、上記外端部片104a,105aの両肩部10
4c,104cおよび105c,105cに対して第9図(B)に示すよ
うにかしめ用ポンチMを打ち込めば、上記各肩部104c,1
04cならびに105c,105cがかしめ片となつて上記両端子10
4,105が固定される。
しかるに、この固定構造では、両端子104,105とも、各
外端部片104a,105aの肩部104c,104cならびに105c,105c
をかしめる2点固定のため、固定強度が十分ではなく、
横方向および引張方向からの外力によりがたつきを生じ
るおそれがあつた。
また、上記とは別に第10図(A)に示すように両端子10
4,105の各外端部片104a,105aを第10図(B)のようにペ
ンチP等でひねり変形させ、さらに外端部片104a,105a
の根元に接着剤を塗布して固定する方法もあるが、この
ものは、端子配列にずれが生じるため、、使いにくく、
しかも接着剤を用いるため、固定作業が非能率的となる
不具合がある。
さらに、従来、第11図で示すように、ケースの底壁101a
に形成された端子挿通孔107に、端子105の外端部片105a
を内部から挿入し、上記外端部片105aに連成された内端
部片105bを上記底壁101aの内面に沿わせ、上記端子105
における内端部片105bの先端に突状部105cを突設し、こ
の突状部105cを上記底壁101aに形成された貫通孔108に
挿通して折曲し、この折曲部105dを上記底壁101aの外面
に係止させるとともに、上記外端部片105aの基端部に形
成された両肩部105c,105cをそれぞれかしめ固定したも
のが知られている(実開昭56-110531号公報参照)。
ところで、上記構成によれば、上記内端部片105bの先端
に突設された突状部105cを折曲するに際し、この折曲部
105dを端子105の外端部片105aの方向へ折曲しているた
め、上記端子105には、図示の時計周りの方向へ回転モ
ーメントが常時作用する。
そのため、上記外端部片105aの基端部に形成された両肩
部105c,105cのかしめ部に常時内部応力が作用し、上記
端子挿通孔107との間に緩みが発生し、上記内端部片105
bは底壁101aの内面との間に間隙が発生して傾斜する。
したがって、上記構成の端子固定構造を、たとえば固定
接点109の端子構造に適用した場合、上記固定接点109が
傾斜して、これに接離する可動接点110の片当りで接触
不良や接点溶着の要因となる。
このことは、上記構成の端子固定構造を、可動接点110
の可動片103を支持する端子構造に適用した場合でも、
ほぼ同様の課題がある。
〈考案の目的〉 この考案は上記課題を解消するためになされたもので、
製造組み立てが容易で、かつ接触不良や接点溶着のおそ
れのない、長寿命な小形電気機器の端子固定構造を提供
することを目的とする。
〈考案の構成と効果〉 この考案による小形電気機器の端子固定構造は、ケース
底壁の内面に沿う平坦な端子における内端部片の先端に
幅方向へ所定間隔を存して1対の突状部を上記内端部片
に直交させて突設し、上記底壁に形成された対応する各
貫通孔に挿通して上記各突状部を内端部片の幅方向内方
へ折曲し、この折曲部を上記底壁の外面に係止させるよ
うに構成したことを特徴とする。
上記構成によれば、各突状部を内端部片の幅方向内方へ
折曲して、この折曲部を上記底壁の外面に係止させるよ
うに構成したから、上記端子には回転モーメントの発生
のおそれがない。
そのため、上記外端片の基端部に形成された両肩部のか
しめ部に常時内部応力が作用して、上記端子挿通孔との
間に緩みが発生して傾斜するのを有効に防止することが
でき、接点の片当りで接触不良や接点溶着が発生するお
それがなく、長寿命である。
また、上記構成によれば、1対の突状部を上記内端部片
に直交させて突設し、上記底壁に形成された対応する各
貫通孔に挿通して上記各突状部を内端部片の幅方向内方
へ折曲し、この折曲部を上記底壁の外面に係止させるも
のであるから、製造組み立てが容易である。
〈実施例の説明〉 以下、この考案の実施例を図面にしたがつて説明する。
第1図(A),(B)および(C)はそれぞれこの考案
に係る小形電気機器の端子固定構造をシーソー式スイツ
チに適用した例を示すものである。
同図において、1は合成樹脂等からなる上壁開放の箱形
スイツチケースであり、上端開口には略断面E字形の操
作ボタン2が嵌入されるとともに、中央脚部2aに形成さ
れたピン3を上記ケース1の開口端部に形成されたピン
孔4に嵌合することにより、揺動可能に設定されてい
る。
上記スイツチケース1内には、上記中央脚部2aで駆動さ
れる略への字形の1対の導電性可動片5,5が配設されて
おり、各可動片5の先端部5aには、固定接点6に接離す
る可動接点7が固着されている。
上記スイツチケース1の底壁1aには、第2図に示すよう
に上記可動片5,5の各基端部5bを枢支する係合溝部8が
形成された支持壁9を備えた1対の第1の端子10,10
と、上記固定接点6をもつた1対の第2の端子11,11と
が固定されている。
上記スイツチは、操作ボタン2が第1図(A)に示す位
置にあれば、可動片5が反時計方向へ変位した開放位置
に設定され、可動接点7と固定接点6とが開放状態とな
り、また、上記操作ボタン2を第1図(B)に示す位置
に反転させると、可動片5が基端部5bの係合溝部8を支
点として時計方向へ変位するため、可動接点7と固定接
点6とが閉成状態となる。なお、12は上記操作ボタン2
の内側に配設された金属板、13は上記スイツチケース1
の底壁1aの外面に突設された端子隔壁である。
つぎに、上記第1および第2の端子10,11の固定構造を
説明する。
第1の端子10は、垂直状の外端部片10aとこの外端部片1
0aの基端に一体形成された水平状の内端部片10bとから
なり、上記外端部片10aは上記スイツチケース1の底壁1
aに形成された第1の端子挿通孔14(第3図)に内側か
ら挿通されるものであり、基端部にはかしめ用の肩部10
c,10cが形成されている。上記内端部片10bは上記底壁1a
の内面を沿うように配設されており、側端に前記支持壁
9が立設され、先端には、上記底壁1aに形成された第1
の貫通孔15(第3図)を貫通するかしめ用の突状部、た
とえば1つの突片16が形成されている。
一方、第2の端子11は、垂直状の外端部片11aとこの外
端部片11aの基端に一体形成された水平状の内端部片11b
とからなり、上記外端部片11aは上記スイツチケース1
の底壁1aに形成された第2の端子挿通孔17に内側から挿
通されるものであり、基端部にはかしめ用の肩部11c,11
cが形成されている。上記内端部片11bは上記底壁1aを沿
うように配設され、その主面に前記固定接点6が固着さ
れており、先端両側には、上記底壁1aに形成された1対
の第2の貫通孔18,18を貫通するかしめ用の突状部、た
とえば1対の突起片19,19が形成されている。
上記第1および第2の端子10,11を第4図(A)のよう
にスイツチケース1の底壁1aに装着し、各端子10,11の
外端部片10a,11aにおける両肩部10c,10cならびに11c,11
cに対して第4図(B)に示すようなかしめ用ポンチM
を打ち込むことにより、上記各肩部10c,10cならびに11
c,11cが第4図(C)のようなかしめ片となる。
また、第1の端子10の内端部片10bの先端側に形成され
て第5図(A)のように第1の貫通孔15を貫通した突片
16の先端に対して第5図(B)のようなかしめ用ポンチ
Nを2箇所に打ち込むことにより、この突片16が第5図
(C)のようなかしめ片となる。この突片16の先端に対
するポンチNの打ち込み箇所は1箇所であつてもよく、
その打ち込み箇所の数は任意に選べばよい。
さらにまた、第2の端子11の内端部片11bの先端に形成
されて第6図(A)のように1対の第2の貫通孔18,18
に貫通された1対の突起片19,19に対して第6図(B)
のようなかしめ用ポンチWを打ち込むことにより、両突
起片19,19が第6図(C)のように折曲状のかしめ片と
なる。
上記構成によれば、第6図(C)で示すように、端子11
の各突起片19,19を内端部片11bの幅方向Aの内方へ折曲
して、この折曲部19a,19aを上記底壁1aの外面に係止さ
せるように構成したから、従来のように、上記端子11に
は第6図(D)で示す時計周り(矢印B方向)の回転モ
ーメントの発生のおそれがない。
そのため、上記外端部片11aの基端部に形成された両肩
部11c,11cのかしめ部に常時内部応力が作用することが
なく、上記端子挿通孔17との間に緩みが発生して傾斜す
るのを有効に防止でき、第6図(E)のように、接点6,
7に片当りが発生することなく、接触不良や接点溶着の
発生を防止して長寿命である。
また、上記構成によれば、1対の突起片19,19を上記内
端部片11bに直交させて突設し、上記底壁1aに形成され
た対応する各貫通孔18,18に挿通して上記各突起片19,19
を内端部片11bの幅方向内方へ折曲し、この折曲部19a,1
9aを上記底壁1aの外面に係止させるものであるから、製
造組み立てが容易である。
なお、上記実施例において、1対の突起片19,19を固定
接点6用の端子11に形成した端子固定構造について説明
したけれども、上記端子11の端子固定構造を可動接点7
の可動片5を支持する端子固定構造に適用してもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図(A),(B)および(C)はそれぞれこの考案
に係る小形電気機器の端子固定構造を適用したシーソー
式スイツチの一例を示すOFF状態の正面断面図、ON状態
の正面断面図およびOFF状態の側面断面図、第2図は同
スイツチの端子取付部分の分解斜視図、第3図は同スイ
ツチのスイツチケースを示す底面図、第4図(A)〜
(C)、第5図(A)〜(C)および第6図(A)〜
(E)は同スイツチの端子固定時の説明図、第7図は同
スイツチの端子固定後の底面図、第8図(A),(B)
はそれぞれ従来の小形電気機器の端子固定構造を適用し
たシーソー式スイツチを示す正面断面図および側面断面
図、第9図(A)〜(C)は従来の同スイツチの端子固
定時の説明図、第10図(A),(B)は従来の小形電気
機器の他の端子固定構造の説明図、第11図は他の従来例
を示す要部の断面図である。 1……ケース、1a……底壁、11……端子、11a……外端
部片、11b……内端部片、11c,11c……肩部、17……端子
挿通孔、18,18……貫通孔、19,19……突状部、19a,19a
……折曲部、A……幅方向。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケースの底壁に形成された端子挿通孔と、
    この端子挿通孔に内部から挿入された外端部片ならびに
    上記底壁の内面に沿う状態で上記外端部片に連成された
    内端部片からなる端子とを備え、上記端子における内端
    部片の先端に突状部を突設し、この突状部を上記底壁に
    形成された貫通孔に挿通して折曲し、この折曲部を上記
    底壁の外面に係止させるとともに、上記外端部片の基端
    部に形成された両肩部をそれぞれかしめ固定してなる小
    形電気機器の端子固定構造において、1対の突状部を上
    記内端部片に直交させて突設し、上記底壁に形成された
    対応する各貫通孔に挿通して上記各突状部を内端部片の
    幅方向内方へ折曲し、この折曲部を上記底壁の外面に係
    止させるように構成したことを特徴とする小形電気機器
    の端子固定構造。
JP1987075026U 1987-05-18 1987-05-18 小形電気機器の端子固定構造 Expired - Lifetime JPH0635333Y2 (ja)

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