JPH06350282A - 電磁波シールド用ガスケット - Google Patents
電磁波シールド用ガスケットInfo
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- JPH06350282A JPH06350282A JP13786593A JP13786593A JPH06350282A JP H06350282 A JPH06350282 A JP H06350282A JP 13786593 A JP13786593 A JP 13786593A JP 13786593 A JP13786593 A JP 13786593A JP H06350282 A JPH06350282 A JP H06350282A
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Abstract
過する電磁波を遮蔽する電磁波シールド用ガスケットに
おいて、耐久性と形状の復元性を向上させる。 【構成】 ガスケット2は、弾力性のある発泡材により
柱状に形成された芯材4と、その周囲に覆設されたシー
ト状の導電性被覆材6とを備えており、導電性被覆材6
は、ポリ塩化ビニル8とポリエチレンテレフタレート1
0とアルミ箔12とを夫々積層して形成されている。そ
して、芯材4と導電性被覆材6とは、導電性筐体に接触
する上下面側のみで、両面粘着テープ14,16により
接着されている。つまり、導電性筐体に接触しない左右
面側では、芯材4と導電性被覆材6とは接着されないこ
ととなり、ガスケット2が導電性筐体により圧縮された
際には、導電性被覆材6は左右方向の外側に緩やかに湾
曲するだけで劣化せず、また、芯材4は均一に伸縮可能
となるため、ガスケット2自身の形状の復元性がよい。
Description
まれて、その間隙を通過する電磁波を遮蔽する電磁波シ
ールド用ガスケットに関する。
スケットとしては、例えば、その端部を図5(A)に示
すように、弾性材により棒状に形成された芯材32の側
面周囲に、導電性繊維によって織られた導電性布34
を、接着剤により接着して覆設したもの(例えば、米国
特許第4857668号)が知られている。
に、ワイヤメッシュを芯材32の側面周囲に覆設したも
の(例えば、特開平2−296396号公報)も提案さ
れている。
ような従来の電磁波シールド用ガスケット(以下、単に
ガスケットともいう)においては、以下のような問題が
あった。まず、芯材32がスポンジ等、圧縮されると体
積自体が小さくなるような材料によって形成されている
場合に、当該ガスケットを、図5(B)に例示する如く
導電性筐体36a,36bの間隙に挟んで使用すると、
芯材32は圧縮方向へ全体的に縮もうとするが、芯材3
2の導電性筐体36a,36bに接しない側の面は導電
性布34やワイヤメッシュによって縮むことができない
ため、結局、導電性布34やワイヤメッシュが、圧縮さ
れた芯材32の内側に鋭角に折り曲げられてしまうこと
となり、導電性布34やワイヤメッシュに折り目が生じ
て劣化してしまうという問題があった。また、極端な場
合には、導電性布34やワイヤメッシュに亀裂が生じて
本来のシールド効果が得られなくなるという可能性もあ
る。
閉する導電性筐体の合わせ部に装着した場合には、導電
性布34やワイヤメッシュに生じる折り目によって芯材
32が変形し、ガスケット自身の弾性、即ち復元力が次
第に低下して、導電性筐体との密着性が悪化するという
問題がある。
ときに体積自体があまり変化しない材料によって形成さ
れている場合に、当該ガスケットを、図5(C)に例示
する如く導電性筐体36a,36bの間隙に挟んで使用
すると、芯材32はその圧縮方向に縮むだけでなく圧縮
方向に対して垂直方向に膨らむため、芯材32と導電性
布34やワイヤメッシュとの接着面にストレスが発生し
て、導電性布34やワイヤメッシュの耐久性が低下する
という問題がある。
導電性筐体の合わせ部に装着した場合には、導電性筐体
を何度も開閉するうちに、上述のストレスによって芯材
32と導電性布34等との間で位置ずれが起こり、ガス
ケット自身の形状が元に戻らなくなって、導電性筐体と
の密着性が悪化してしまうという問題もある。
ものであり、耐久性及び形状の復元性に優れた電磁波シ
ールド用ガスケットを提供することを目的としている。
るためになされた請求項1に記載の本発明は、弾性材に
より棒状に形成された芯材と、該芯材の側面周囲に覆設
されたシート状の導電性被覆材と、を備え、導電性筐体
の間隙に挟まれて電磁波を遮蔽する電磁波シールド用ガ
スケットにおいて、前記導電性被覆材の前記導電性筐体
に接触する面の両方の内側又は片方の内側のみを前記芯
材に接着してなること、を特徴とする電磁波シールド用
ガスケットを要旨としている。
1に記載の電磁波シールド用ガスケットにおいて、前記
導電性被覆材を、合成樹脂からなるフィルム材に金属層
を積層することにより形成してなること、を特徴とする
電磁波シールド用ガスケットを要旨としている。
1に記載の電磁波シールド用ガスケットは、導電性筐体
の間隙に挟み込んだり、開閉自在な導電性筐体の合わせ
部に装着して使用する。すると、弾性材により形成され
た芯材の弾力によって、その側面周囲に覆設された導電
性被覆材が導電性筐体に密着し、導電性筐体の間隙や合
わせ部間を通過する電磁波を遮蔽することができるので
ある。
用ガスケットにおいては、導電性被覆材の導電性筐体に
接触する面の両方の内側又は片方の内側だけを芯材に接
着するように構成されている。つまり、当該ガスケット
における導電性筐体に接触しない面では、導電性被覆材
と芯材とが接着されないのである。
用ガスケットによれば、芯材がスポンジ等、圧縮される
と体積自体が小さくなるような材料によって形成されて
いる場合に、当該ガスケットが導電性筐体により圧縮さ
れても、導電性被覆材は芯材の内側に折り曲げられるこ
となく外側に緩やかに湾曲するようになるため、導電性
被覆材が劣化することがない。そして更に、芯材は、導
電性被覆材に妨げられることなく全体的にバランス良く
伸縮することができるようになるため、当該ガスケット
本来の弾性を長期間に渡って維持することができ、導電
性筐体との密着性が悪化するということもないのであ
る。
に体積自体があまり変化しない材料によって形成されて
いる場合に、当該ガスケットが導電性筐体により圧縮さ
れて、芯材が導電性筐体と接触しない面側に膨らんで
も、その面側で芯材と導電性被覆材とが接着されていな
いため、両者の位置関係がスムースに変化して導電性被
覆材に余分なストレスがかからなくなる。そして、当該
ガスケットが圧縮されなくなると、芯材と導電性被覆材
との位置関係は速やかに元の状態に戻るため、ガスケッ
ト自身の復元性が低下することもない。
用ガスケットによれば、芯材の伸縮特性に係わらず、優
れた耐久性と復元性が得られるようになるのである。
尚、導電性被覆材としては、上記従来のガスケットのよ
うに、導電性繊維によって織られた導電性布やワイヤメ
ッシュを使用することができるが、この場合では、導電
性被覆材と導電性筐体とが完全な面接触をする訳ではな
いため、例えば、導電性筐体の間隙や合わせ部間を完全
に導通させるには限界がある。
用ガスケットにおいては、合成樹脂からなるフィルム材
に金属層を積層することにより導電性被覆材を形成して
いる。従って、請求項2に記載の電磁波シールド用ガス
ケットによれば、導電性筐体と導電性被覆材とを金属層
によって完全に面接触させることができるようになるた
め、導電性筐体の間隙や合わせ部間をより低抵抗な状態
で導通させることができるようになる。そしてこの場
合、導電性被覆材が、合成樹脂製のフィルム材に金属層
を積層して形成されているため、その可とう性によって
当該ガスケットが圧縮されても金属層に亀裂が生じるこ
とが防止され、また、万が一金属層に亀裂が生じたとし
ても、それが部分的なものに留まって広がることがない
のである。
る。まず、図1は、本発明が適用された第1実施例の電
磁波シールド用ガスケットの構成を説明するための説明
図である。
波シールド用ガスケット2は、弾力性のある発泡材(例
えば、クロロプレンやポリウレタン等をスポンジ状に形
成した部材)により柱状に形成された芯材4と、この芯
材4の側面周囲に覆設されたシート状の導電性被覆材6
と、を備えている。
に、ポリ塩化ビニル(PVC)8とポリエチレンテレフ
タレート(PET)10とアルミ箔12とを夫々積層す
ることによって形成されており、各素材の厚さは、夫
々、PVC8が100μm、PET10が25μm、ア
ルミ箔12が12μmとなっている。
両側縁が図1(A)において芯材4の上面中心部で合わ
さるように芯材4の周囲に緩やかに巻き付けられてお
り、芯材4の底面及び上面に夫々貼着された両面粘着テ
ープ14,16によって接着固定されている。また、導
電性被覆材6の合わせ部17側の面には、後述する導電
性筐体に、このガスケット2を装着するための両面粘着
テープ18が貼着されており、その幅は芯材4の幅より
も小さく設定されている。そして、両面粘着テープ18
の表面には剥離紙20が貼着されている。
電性被覆材6とを接着する両面粘着テープ14,16の
幅は、芯材4の幅とほぼ同一に形成されているが、芯材
4の幅よりも小さく設定しておいてもよい。また、導電
性被覆材6を芯材4に緩やかに巻き付けるようにしてい
るのは、導電性被覆材6のアルミ箔に余分なストレスを
与えないようにするためである。従って、導電性被覆材
6が芯材4に接着されない2面では、図1(A)に示す
ように、導電性被覆材6と芯材4との間に若干のクリア
ランスが設けられることとなる。
例えば図2(A)に示すように、開閉自在な導電性筐体
の本体部22aに、剥離紙20を剥した両面粘着テープ
18によって接着固定される。そして、この状態で、図
2(B)に示すように、導電性筐体の蓋部22bを矢印
方向に閉じると、ガスケット2が圧縮されて、導電性被
覆材6が導電性筐体の本体部22aと蓋部22bとに夫
々密着し、本体部22aと蓋部22bとの合わせ部間を
通過する電磁波が遮断されるのである。
導電性筐体の本体部22aに装着するための両面粘着テ
ープ18の幅を芯材4の幅よりも小さくしているため、
導電性筐体の蓋部22bを閉じれば、図2(B)に示す
ように、導電性被覆材6は導電性筐体の本体部22aに
確実に密着するのである。
は、導電性筐体の本体部22aと蓋部22bとに接触し
ない面、即ち図2における左右の面では、芯材4と導電
性被覆材6とを接着していない。従って、導電性筐体の
蓋部22bを閉じた場合には、図2(B)に示すよう
に、導電性被覆材6は芯材4の内側に折り曲げられるこ
となく外側に緩やかに湾曲することとなるため、導電性
筐体の蓋部22bを繰り返し開閉しても、導電性被覆材
6が劣化することがないのである。また、芯材4は、導
電性被覆材6に妨げられることなく圧縮方向に対して全
体的に伸縮することができるようになるため、ガスケッ
ト2が備えた本来の弾性を長期間に渡って維持すること
ができ、導電性筐体の本体部22a及び蓋部22bとの
密着性が悪化するということもない。
は、導電性被覆材6の表面がアルミ箔であるため、導電
性被覆材6と導電性筐体の本体部22a及び蓋部22b
との接触が面で行われることとなり、より確実に本体部
22aと蓋部22bとを導通させることができるように
なる。そして、このような導電性被覆材6は、アルミ箔
の内側に積層されたPETとPVCによって十分な可と
う性を備えているため、耐久性にも優れている。
ンやポリウレタン等をスポンジ状に形成した弾力性のあ
る発泡材を使用して芯材4を形成したが、芯材4を弾性
ゴム等、圧縮されたときに体積自体があまり変化しない
材料によって形成してもよい。そして、この場合には、
導電性筐体の蓋部22bを閉じると、芯材4が導電性筐
体の本体部22a及び蓋部22bと接触しない面側に膨
らむこととなるが、その面側では芯材4と導電性被覆材
6とは接着されていないため、両者の位置関係はスムー
スに変化して導電性被覆材6に余分なストレスがかかる
ことはない。また、導電性筐体の蓋部22bを開ける
と、芯材4と導電性被覆材6との位置関係は速やかに元
の状態に戻るため、ガスケット2自身の復元性も低下す
ることがないのである。
ば、上述のような優れた効果を奏するのであるが、ガス
ケット2を導電性筐体に装着する際等に、ガスケット2
の長手方向に大きな折り曲げ応力を加えてしまうと、導
電性被覆材6のアルミ箔に亀裂が入る可能性がある。
うな取り扱い上の不具合を解消できる電磁波シールド用
ガスケットについて説明する。図3(A)に示すよう
に、本実施例のガスケット24は、第1実施例のガスケ
ット2と全く同様に構成されているが、導電性被覆材6
の導電性筐体に接しない側の2面に予め切込み26が等
間隔で設けてある点のみ異なっている。
4の長手方向に対して垂直方向に設けられているため、
ガスケット24の長手方向に折り曲げ応力が加えられて
も、ガスケット24がその切込み26の位置で曲がるこ
とになり、導電性被覆材6に予期しない亀裂が生じる心
配がなくなるのである。
4によれば、接触する導電性筐体の表面に多少の凹凸が
ある場合でも、導電性被覆材6の表面がその凹凸に応じ
て変形し易くなるため、両者の密着性が損なわれること
がない。また更に、ガスケット24を所望の長さに切断
する作業が非常に容易となる。
24は、導電性筐体に接触しない側の2面に切込み26
を設けたものであったが、図3(B)に示すように、切
込み26を、導電性被覆材6の両面粘着テープ18が貼
着される面以外の3面に設けてもよい。
に切込み26設けないのは、導電性被覆材6に切込み2
6を入れた後、それを芯材4に巻き付けることを想定し
ているためであり、例えば、導電性被覆材6を芯材4に
巻き付けてから切込み26を設ける場合には、当然、そ
の4面全てに切込み26を入れることができる。
実施例のガスケット2,24においては、導電性筐体と
の密着性を重視して、樹脂にアルミ箔を積層した導電性
被覆材6を使用すると共に、そのアルミ箔に余分なスト
レスを与えないために、導電性被覆材6と芯材4とを接
着しない2面において、両者の間に若干のクリアランス
を設けるようにしたものであったが、導電性被覆材6が
より大きな弾力性を備えている場合には、例えば、図4
(A)に示すように、導電性被覆材6と芯材4とを接着
しない2面での両者のクリアランスをなくすようにして
もよい。
ット2,24においては、導電性被覆材6が導電性筐体
に接触する両方の面で、芯材4と導電性被覆材6とを両
面粘着テープ14,16により接着するようにしたが、
その接着は当然、接着剤によるものでもよい。また、例
えば、図4(B)に示すように、導電性筐体に接触する
片方の面だけで芯材4と導電性被覆材6とを接着するよ
うにしてもよい。そして更にこの場合には、例えば、図
4(C)に示すように、芯材4と導電性被覆材6との間
に全体的に大きくクリアランスを設けておいてもよい
し、また、図4(D)に示すように、断面形状が略半円
状の芯材28を使用してもよい。
や、芯材4,28に対する導電性被覆材6の接着箇所を
適宜変更した場合でも、上述のように優れた耐久性と復
元性とを得ることができるのである。
明する説明図である。
用状態を説明する説明図である。
明する説明図である。
説明図である。
…芯材 6…導電性被覆材 8…ポリ
塩化ビニル(PVC) 10…ポリエチレンテレフタレート(PET)12…ア
ルミ箔 14,16…両面粘着テープ
Claims (2)
- 【請求項1】 弾性材により棒状に形成された芯材と、 該芯材の側面周囲に覆設されたシート状の導電性被覆材
と、を備え、 導電性筐体の間隙に挟まれて電磁波を遮蔽する電磁波シ
ールド用ガスケットにおいて、 前記導電性被覆材の前記導電性筐体に接触する面の両方
の内側又は片方の内側のみを前記芯材に接着してなるこ
と、 を特徴とする電磁波シールド用ガスケット。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電磁波シールド用ガス
ケットにおいて、 前記導電性被覆材を、 合成樹脂からなるフィルム材に金属層を積層することに
より形成してなること、 を特徴とする電磁波シールド用ガスケット。
Priority Applications (1)
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