JPH06349007A - オージオ信号の記録および再生が改良されたビデオレコーダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、高品質のオージオ信号を低いテー
プ速度でも良好に記録再生することのできるビデオレコ
ーダを得ることを目的とする。 【構成】 ＢＡＳ信号により周波数変調された画像搬送
波信号と、変調された画像搬送波信号のスペクトル的に
下に配置された色信号と、周波数範囲が変調された画像
搬送波信号のスイング範囲の外側の変調されたオージオ
搬送波信号とを含む複合信号の記録・再生において、オ
ージオ搬送波信号はパルス振幅サンプリングによって得
られたオージオ信号u1,u2 の電圧値によってそれぞれ変
調された発振パケットから構成され、複合信号中に断続
的に存在し、水平ブランキングの内側にそれぞれ配置さ
れた時間ウインドウ14の期間によって時間的に制限さ
れ、時間ウインドウ14の内側のオージオ搬送波信号がオ
ージオ信号の異なるサンプリング値の変調をシーケンス
で含む一連の発振パケット15から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はオージオ信号の記録およ
び再生が改良されたビデオレコーダ、特にビデオおよび
オージオ信号がらせん状に走査されるか、またはサンプ
リングされるホームビデオレコーダに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来知られているように、通常のホーム
ビデオレコーダは磁気ビデオヘッドを回転することによ
ってビデオ信号をらせん状に走査する。対照的に、ビデ
オ表示用のモノオージオ信号はテープのエッジの縦方向
のトラックに特別なオージオヘッドによって記録されて
いる。

【０００３】ホームビデオレコーダにおいて、正常の動
作中のテープの進行は全体の約半分に過ぎず、１／２ま
たは１／３のテープ速度の動作（ロングプレイまたは延
長モード）中、それはコンパクトカセットより著しく小
さいことが欠点である。これはオージオ信号プロセスの
品質に悪影響を与える。それは特に例えば３倍の再生時
間等の延長されたテープ走行時間に関わる動作モードに
関する。特に、周波数上限、信号対雑音比、同期動作お
よびバイアス点適合に関してテープ材料に問題がある。
これらは、テープおよびヘッド材料の品質上の改良によ
って十分に克服されることは不可能である。さらに、ス
テレオ信号の成分が分割された縦方向トラックにおいて
伝送される装置が提案されている。しかしながら、この
解決方法では満足できる品質が得られなかった。それ
は、この理由のためにもはや使用されない。

【０００４】縦方向のトラックに加えて、らせん状のビ
デオ走査トラックにオージオ信号を記録することによっ
てビデオレコーダのオージオ特性を改良することを目的
とする種々の解決方法が知られている。例えば音響信号
の記録が改良されたビデオレコーダがドイツ国特許DE-P
S 31 53 617 号明細書に記載されており、ここにおいて
通常の色信号およびＦＭ−ＢＡＳ信号に加えて、分離し
た搬送波上のビデオ表示のオージオ信号が加算ステップ
を介して回転しているビデオヘッドに送られる。オージ
オ信号は、周波数変調されたＢＡＳ信号の低サイドバン
ドにおける各搬送波上の周波数変調として位置される。
画像搬送波信号のスペクトル中のこれらの領域は２つの
ノッチフィルタによって抑制されなければならない。オ
ージオ搬送波周波数は、オージオとビデオ搬送波信号と
の間の良好な信号分離のための最大ヘッド／テープ曲線
の近くに配置される。オージオ搬送波信号の小さい振幅
はこの周波数範囲において使用されることが可能であ
り、輝度信号はそこにはほとんど現れない。

【０００５】このタイプのビデオレコーダは、ビデオと
オージオ信号間の十分な混信減衰が上記の方法で達成で
きない欠点を有する。さらに、輝度帯域中に存在するオ
ージオ搬送波によって発生させられる再生中の画像妨害
を阻止するために電気的な方法、特にフィルタ処理が必
要とされる。さらに、オージオ信号によって発生させら
れる一時的な画像妨害並びに画像および音響品質に関す
る妥協は避け難い。このような付加的なオージオ信号を
記録するビデオテープが対応した付加的な選択手段を持
たない通常のビデオレコーダで再生された場合、画像表
示への妨害を避けることは不可能である。

【０００６】らせん走査トラックでオージオ信号を記録
し、再生するためのハイファイディープ多重プロセスは
文献（DE-Z：Funkschau ，1985年，brochure 7，45乃至
48頁）に記載されている。それは良好な信号分離のため
のビデオテープ上での二重層記録を可能にする。適切な
ビデオヘッドに先行する、大きいギャップ幅を持つ２つ
の付加的な回転オージオヘッドは既知のビデオ記録方法
と同様に最初に横方向の各ステレオ信号により変調され
た２つの搬送波を磁気層に記録する。続いて、狭いギャ
ップ幅を持つビデオヘッドが同じトラックにビデオを記
録する。２つのオージオ搬送波（ｆ1 ＝ 1.4ＭＨｚおよ
びｆ2 ＝ 1.8ＭＨｚ）はビデオトラックの下で常に一緒
である。

【０００７】オージオヘッドはビデオヘッドではなく、
互いに関して方位角（＋30°または−30°）で移動され
る。これは信号対雑音比を改良する。そのために、オー
ジオトラックはまたビデオトラックより狭く記録され
る。このプロセスには記録および再生増幅器並びに高価
な機械およびヘッドおよびヘッド回路に信号を送るため
の電子手段が要求されるだけでなく、モノ信号を記録す
るためであってもビデオヘッドホイール中に２個の付加
的なオージオヘッドが必要とされる欠点である。さら
に、ヘッド移動問題が存在している。各トラック変化
（50Ｈｚ）により、位相ジャンプはオージオ信号範囲に
おいて周期的な妨害信号、信号ギャップおよび信号歪み
を発生させる。ビデオヘッドにおいて発生するものと対
照的に、これらは検出可能である。したがって、それら
は大きい犠牲を払って取除かれるか、或は補正されなけ
ればならない。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】上記の方法だけでは、
ビデオ信号記録中にオージオ記録がビデオヘッドのスト
レイフィールドによって影響を与えられる可能性が高い
ため、ビデオとオージオ信号間の十分な混信減衰は達成
されることができない。再生中、重ねられた記録はヘッ
ドにおいて別の搬送波信号の妨害電圧を誘導する。この
妨害は全て電子手段によって記録または再生側で減少さ
れるか、或は取除かれなければならない。この方法にお
いて、オージオ信号は復調によって圧縮され、制限され
て周波数が歪まされるため、変調された画像搬送波信号
のサイドバンド中に小さい変調帯域幅が必要とされる。
通常のレコーダから逸脱すると、ビデオ信号のレベルは
テープ材料の飽和範囲においてもはや制御不可能であ
る。これは、特に一時的な画像および音響内容のために
変調された信号の周波数が互いに好ましくない割合であ
る場合に画像欠陥がこのプロセスにおいても発生する理
由である。

【０００９】分離したビデオヘッド対がトラック幅の適
合のために各テープ速度に対して設けられるため、テー
プ速度動作の低下のためにビデオレコーダに関して上記
の問題が増加する。しかしながら、同じ対のオージオヘ
ッドは両速度に対して使用される。そのために、オージ
オトラックの幅に関して妥協が成される。さらに、ビデ
オ走査トラックにおけるオージオ信号のデジタル記録お
よび再生用のハイファイディープ多重プロセスは文献
（DE-Z：Funkschau ，1990年，brochure 6，72乃至73
頁）に記載されている。この例において、ステレオ信号
は48ｋＨｚの周波数で走査され、その値はそれぞれ16ビ
ットで量子化される。３ＭＨｚの搬送波による直角位相
シフトは磁気テープ上に記録するために使用される。こ
のタイプのデジタル記録に適するのは超ＶＨＳ（登録商
標）プロセスだけであり、費用のかかるヘッド切替えお
よび信号供給装置に加えて記録および再生増幅器の他に
付加的な回転オージオヘッドもまた必要とされる欠点で
ある。

【００１０】本発明の目的は、改良された高品質を有す
るオージオ信号がテープ速度とは無関係に、特に低いテ
ープ速度で伝送されることが可能であり；搬送波信号お
よび妨害のレシプロ的影響が従来技術より簡単な手段に
よって阻止されることが可能であり；記録が何等欠陥を
伴わずに通常のホームビデオレコーダで再生されること
ができるビデオレコーダを構成することである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】この目的は以下の特徴を
備えたビデオレコーダによって満足される： １．オージオおよびビデオ信号は、回転ビデオヘッドに
よって一緒に記録され走査される。合計点における直線
的な重なりによって発生させられた複合信号はそのため
に使用される。 ２．複合信号は、画像、ブランキングおよび同期信号
（ＢＡＳ信号）により周波数変調された画像搬送波信号
と、変調された画像搬送波信号の下にスペクトル的に配
置された色信号と、周波数範囲が変調された画像搬送波
信号のスイング範囲の外側に位置された１以上の変調さ
れたオージオ搬送波信号とから構成されている。 ３．オージオ搬送波信号は、水平ブランキングレベル内
に位置された時間ウインドウの期間中だけ１以上のオー
ジオ信号の走査値により断続的に変調される。

【００１２】以下の動作は再生モードである：合計信号
からの変調されたオージオ搬送波信号の選択；時間ウイ
ンドウ中の発振パケットの時間選択変調；復調された走
査値の保存；段階的電圧への走査値の変換；段階的電圧
からの元のオージオ信号の再生成。

【００１３】本発明は、わずかな情報だけが水平ブラン
キング中ホームビデオレコーダの信号部分で伝送される
ことを利用する。ライン内容が存在している時間範囲と
対照的に、ビデオ信号スペクトルは同期パルスおよびポ
ーチ範囲において低い信号エネルギを有し、また正確に
限定された信号周波数を少しだけ有している。その時、
画像搬送波信号は輝度信号を含まず、カラーバーストは
色信号の変換後存在しない。水平ブランキング中、ポー
チおよび同期値を特徴付ける周波数だけが信号スペクト
ルに存在している。

【００１４】本発明によると、各時間ウインドウはビデ
オ信号がこの限定された信号状態を示す時間範囲中に１
つづつ配置されているため、オージオ情報がビデオヘッ
ドを通ってビデオ信号と一緒に断続的に変調されている
１以上のオージオ搬送波信号を伝送する。これは、１ラ
イン長の期間内の限定された時間における各オージオ信
号の各振幅値が既知のサンプリングおよび保持回路によ
って決定されることができるため行われる。

【００１５】各オージオ信号は、記録時に１ライン中１
度以上走査されることが有効である。しかしながら、走
査理論によると７ｋＨｚの制限周波数までのオージオ信
号だけが通常のライン周波数で伝送されることができ
る。そのために、多数のライン周波数が走査周波数とし
て使用されることが有効である。

【００１６】本発明の特別な構造によると、各時間ウイ
ンドウ内において、画像内容が位置されている前の時間
範囲において異なる時点で信号成分から得られたステレ
オ信号の信号成分からの複数の走査値が伝送される。こ
れは、走査値が関数の条件に応じて水平ブランキングか
ら少なくとも部分的に得られることを意味する。したが
って、並列サンプリングおよび保持装置が各オージオ信
号に対して設けられる。これらの装置は走査周波数の関
数としてライン期間内のオージオ信号を周期的に走査
し、最後の発振パケットのスタートの前に全ての値が各
時間ウインドウ中にあるように走査値を蓄積する。時間
ウインドウにおいて、これらの値はオージオ搬送波を変
調するための制御の大きさとして機能する。

【００１７】信号処理は記録および再生中断続されるた
め、水平ブランキングおよび同期信号は同期のために使
用される。そのために、記録および再生中、オージオ信
号に対する走査パルス周波数および信号処理装置に対す
る走査信号は、水平ブランキングおよび同期信号により
周波数および位相ロックされる。

【００１８】変調は純粋な時間多重化機能で行われるこ
とができ、多重化スイッチは時間ウインドウ内で変調器
の入力に全てのオージオ信号の走査値を連続的に送る。

【００１９】水平ブランキングより少ないかまたはそれ
に等しい時間ウインドウの最大期間は、ブランキングお
よび同期信号の後方ポーチの前および後端のスタートに
よって制限される。

【００２０】デジタル装置は、互いに時間的に直ぐに連
続する１以上の発振パケットから成る時間ウインドウ
（約12μｓ）内で何等大きい過渡的発振を生じさせずに
高周波搬送波信号を生成し、そのパルス周波数、パルス
位相、パルス長、パルス密度またはその他の大きさが各
走査値に対応する変調器として有効に使用される。

【００２１】オージオ搬送波信号は、変調された画像搬
送波信号のスイング範囲の外側に安全な距離で配置され
る。水平ブランキングの時間に、画像搬送波信号は原則
として２つの固定された周波数だけを含み、最後のパル
ス上昇期間によって発生させられるそれらの伝送周波数
だけでなく、これらの周波数はブラックレベル（約 4Ｍ
Ｈｚ）および水平同期パルス（ 3.8ＭＨｚ）を含んでい
る。この方法において、既知の解決方法と対照的に、合
計信号の内部におけるオージオ搬送波信号位置の選択に
はさらに多数の可能性がある。ビデオ信号への影響が通
常のビデオレコーダでも生じることのない周波数範囲
は、変調されたオージオ搬送波信号に対する特別な選択
手段を使用せずに何等問題なく選択されることができ
る。パルス位相またはパルス長変調の使用は、その低い
正確に限定された付加的なスペクトルのために変調され
た信号が互いに衝突する可能性が搬送波周波数距離の対
応した選択によってさらに減少される付加的な利点があ
る。

【００２２】オージオ変調器は、ビデオ信号部分におけ
る干渉を阻止するために時間ウインドの外側でオフに切
替えられる（スタート・停止発生器）。

【００２３】本発明の別の構造による水平ブランキング
中の合計信号スペクトルの複合のために、複数のオージ
オ信号搬送波は組合せられた周波数多重化および時間多
重化プロセスで走査値を伝送するために使用されること
ができる。この方法において、例えば３倍のライン周波
数（46,875ｋＨｚ）によりステレオ信号の成分を走査
し、各約４μｓ期間の３つの連続した発振パケットとし
てこれらの値を２つの分離したオージオ搬送波に伝送す
ることができる。これは、異なるオージオ信号の連続し
た並列な信号処理および時間制御の簡単化を可能にす
る。スペクトルの成分はまた別の搬送波周波数による周
波数多重化プロセスだけに使用することを可能にする。
その場合、全ての走査値は異なる変調器によって搬送波
を分離するように同時に変調される。その場合、各変調
器は１時間ウインド内で１つの発振パケットだけを生成
する。そのようにして、時間ウインドの長さおよび位置
は水平ブランキング内で有効に変化されることができ
る。

【００２４】搬送波周波数は、同期パルスおよびブラッ
クレベルのスタートの認識を保証するように選択され
る。これらはその他のビデオ信号成分より妨害を受け難
い。隣接したらせんトラックにおける残留信号からのオ
ージオ信号搬送波中の干渉を抑制するために、搬送波の
位置を選択することによって方位角減衰が既知の方法で
使用されることができる。隣接したトラックからの干渉
信号の減衰はまた既に知られているように各フィールド
後に２つのオージオ信号搬送波周波数間の変化を生じさ
せることによって著しく増加されることができる。

【００２５】本発明の顕著な利点は、オージオ搬送波信
号が通常のレコーダ中に既に存在している同じ装置によ
って記録され、走査されることである。

【００２６】再生中、増幅された合計信号は付加的な選
択手段を使用せずに既知の方法でビデオ信号部分に送ら
れることが可能であり、特に水平ブランキングおよび同
期信号が復元される。これは、オージオ再生部分を制御
するための時間の基準値として必要とされる。信号混合
はまた水平ブランキング中存在しているため、変調され
た画像搬送波信号からオージオ再生部分中の合計信号を
フィルタ処理することが必要である。最も簡単な場合に
は画像搬送波のスイング範囲をブロックするローパスフ
ィルタで十分である。

【００２７】フィルタ処理された変調されたオージオ搬
送波信号は復調装置に送られる。変調された画像搬送波
信号がこれらの装置に影響を与えないようにするため
に、信号は時間ウインドの外側の時間中オフに切替えら
れるか、或は限定された状態にシフトされる。

【００２８】信号電圧シーケンスは、振幅、極性および
時間的位置が記録中に変調器入力で走査された値に対応
して復調装置の出力で発生する。これらの電圧値は既知
の装置によって一時的に蓄積され、段階的な電圧に変換
される。元のオージオ特性は既知のフィルタ構造によっ
て段階的な電圧から復元される。

【００２９】

【実施例】以下、図面を参照にして実施例によって本発
明を詳細に説明する。

【００３０】示された構造において、14ｋＨｚまでの上
限周波数を持つ２つのオージオ信号が伝送される。それ
らは常にライン周波数の２倍（ｆ_h ＝15,625Ｈｚ）で走
査され、オージオ搬送波信号により記録される。

【００３１】図１は、記録中のオージオ信号処理のブロ
ック回路図を示す。図２のａ乃至ｆは、図１に示された
装置における信号および制御電圧の時間的なプロセスを
示す。オージオ信号源１および２は、例えば付随したバ
イリンガル音調の信号等の分離したオージオ信号だけで
なく、ステレオ信号の横方向の情報を含むオージオ信号
ｕ1 およびｕ2 をそれぞれ出力する。したがって、オー
ジオ信号ｕ1 は常にサンプリングおよび保持装置３およ
び４の入力に接続され、オージオ信号ｕ2 はサンプリン
グおよび保持装置５および６の入力に接続される。走査
パルスＰ1 （図２のｃ）はサンプリングおよび保持装置
３および５の制御入力７および９に送られ、走査パルス
Ｐ2 （図２のｄ）はサンプリングおよび保持装置４およ
び６の制御入力８および10に送られる。走査パルスＰ1
およびＰ2 は、水平ブランキングおよび同期信号から生
成される。要求された走査パルス周波数（ｆ_p ＝２ｆ_H
＝31.250Ｈｚ）を得るために、走査パルスＰ1 はライン
期間の半分だけ走査パルスＰ2 に関してシフトされる。
この方法において、オージオ信号ｕ1 およびｕ2 は、Ｔ
＝64μｓのライン期間により32μｓで走査される。走査
パルスＰ1 およびＰ2 の水平ブランキングおよび同期信
号に関する位相位置は、走査値Ａ1 乃至Ａ4 が水平ブラ
ンキング11の前方ブラックレベルのスタート前に得られ
るように処理される。したがって、走査パルス周波数の
位相位置は水平ブランキング11のスタート前にΔｔだけ
時間シフトされる（図２のｄ）。

【００３２】この方法で、水平ブランキング11中、オー
ジオ信号ｕ1 およびｕ2 からの走査値Ａ1 乃至Ａ4 の電
圧Ｕ_A1乃至Ｕ_A4は、時間多重化装置12の対応した信号入
力に並列である。時間多重化装置12は、時間ウインドウ
14内において制御入力13を介して４つの制御パルスのパ
ルスシーケンス15を受信し、それによって電圧Ｕ_A1乃至
Ｕ_A4は同時に（３μｓ以下で）変調器16の信号入力に連
続的に到達する（図２のｅ）。スタート・停止発生器原
理によると、変調器16は、制御入力17で信号によって生
成された各時間ウインドウ14において４つの発振パケッ
トを連続的に生成する（図２のｆ）。例えば、これらは
走査値Ａ1 乃至Ａ4 をそれぞれ特徴とする周波数ｆ1 乃
至ｆ4 を持つ方形波である。

【００３３】しかしながら、本発明の別の構造において
４つの発振パケットは走査値の振幅が対応した位相位
置、メメーク対ブレイク比またはパルス間隔によって特
徴付けられて同じ周波数で生成されることもできる。変
調されたオージオ搬送波信号ｕ_ATは合計点18でおよび変
換された色信号の周波数位置において画像搬送波信号Ｆ
Ｍ−ＢＡＳに付加され、既にビデオレコーダ中に存在し
ており、ヘッド切替え機能を実行する記録増幅器19を介
してビデオヘッド20に送られる。

【００３４】図３はオージオ信号の再生装置を示す。図
４のａ乃至ｈは、図３の装置の対応した信号および制御
電圧の時間的なプロセスを示す。図４のａの磁気テープ
における合計信号ｕ_suはビデオヘッド20によって走査さ
れ、再生増幅器21によって増幅され、この再生増幅器21
はまた通常のレコーダ中に存在し、ヘッド切替え機能を
実行する。増幅された合計信号は、輝度または色信号の
復元のために既知の方法でビデオ信号部分22に送られ
る。特に水平ブランキングおよび同期信号11も復元され
る。

【００３５】オージオ再生部分において、合計信号ｕ_su
はフィルタ23によって画像搬送波信号から放出され、オ
ージオ復調器24に送られる。オージオ復調器24は、時間
ウインドウ14の外側の時間の期間中入力26において制御
25によって減衰される。

【００３６】一連のＡＭパルス（図４のｂ）はオージオ
復調器24の出力で発生し、それらの振幅、極性および互
いに対する位置において記録中時間多重化装置12の出力
における走査値Ａ1 乃至Ａ4 に対応する。

【００３７】例えばサンプリングおよび保持装置28乃至
31によって形成される第２の時間多重化装置27により、
信号電圧シーケンスの４つの電圧値Ｕ_A 1 乃至Ｕ_A 4 は
段階的な電圧への変換が実行されるまで並列に維持され
る。したがって、各サンプリングおよび保持装置28乃至
31は対応した制御電圧パルスＵ_ST1 乃至Ｕ_ST4 を受信す
る。

【００３８】電気ゲート回路36および37は、電圧Ｕ_A 1
とＵ_A 3 またはＵ_A 1 とＵ_A 4 を段階的な電圧ｕａ1 ま
たはｕａ2 に変換する。元のオージオ信号ｕ1 およびｕ
2 は、ＮＦ（低周波数）ローパスフィルタ38および39に
よってこの段階的な電圧から復元される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明によるレコーダのオージオ信号記録部分
のブロック回路図。

【図２】記録部分における信号処理の時間シーケンスを
表した波形図。

【図３】本発明によるレコーダのオージオ信号再生部分
のブロック回路図。

【図４】オージオ信号復元の時間シーケンスを表した波
形図。

【図５】水平ブランキングおよび時間ウインドを示した
波形図。

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 オージオ信号を変調し復調する装置と、
   複合信号を記録し走査するビデオヘッドとを含み、複合
   信号が：ＢＡＳ信号により周波数変調された画像搬送波
   信号と、 変調された画像搬送波信号のスペクトル的に下に配置さ
   れた色信号と、 周波数範囲が変調された画像搬送波信号のスイング範囲
   の外側にある１以上の変調されたオージオ搬送波信号と
   を含むオージオ信号の記録および再生が改善されたビデ
   オレコーダにおいて、 オージオ搬送波信号は、 パルス振幅サンプリングによって得られたオージオ信号
   の電圧値によってそれぞれ変調された発振パケットから
   構成され、 複合信号中に断続的に存在し、水平ブランキングの内側
   にそれぞれ配置された時間ウインドウの期間によって時
   間的に制限され、時間ウインドウの内側のオージオ搬送
   波信号がオージオ信号の異なるサンプリング値の変調を
   シーケンスで含む一連の発振パケットから構成されてい
   ることを特徴とするビデオレコーダ。
2. 【請求項２】 記録中、各オージオ信号は１ラインの間
   隔中パルスをサンプリングすることによって数回走査さ
   れ、パルス振幅は保持装置に送られることを特徴とする
   請求項１記載のビデオレコーダ。
3. 【請求項３】 再生動作は：複合信号から変調されたオ
   ージオ搬送波信号を選択し、 時間ウインドウ中発振パケットを時間選択的に復調し、 復調されたサンプリング値を保持し、 段階的な電圧にサンプリング値を変換し、 元のオージオ表示を再度生成するための装置を含んでい
   ることを特徴とする請求項１記載のビデオレコーダ。
4. 【請求項４】 記録および再生中、連続的信号処理装置
   のためにオージオ信号および制御信号をサンプリングす
   るサンプリングパルスは、水平ブランキングおよび同期
   信号に位相ロックされ、変調されたオージオ搬送波信号
   はパルス周波数変調され、パルス期間変調され、または
   パルス位相変調されたバーストから構成されていること
   を特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項記載のビデ
   オレコーダ。
5. 【請求項５】 発振パケットの時間選択的復調用の装置
   の出力は、並列に接続された保持装置に時間多重装置に
   より接続されていることを特徴とする請求項１乃至４の
   いずれか１項記載のビデオレコーダ。
6. 【請求項６】 オージオ信号のサンプリング値は１つの
   発振パケットまたは一連の発振パケットとしてそれぞれ
   異なるオージオ搬送波に並列に配置されていることを特
   徴とする請求項１記載のビデオレコーダ。
7. 【請求項７】 異なるオージオ信号のサンプリングおよ
   び保持装置は記録中同時に動作することを特徴とする請
   求項１、４または６記載のビデオレコーダ。
8. 【請求項８】 時間ウインドウの内側において、オージ
   オ搬送波信号は各場合に１ラインの期間中一度サンプル
   されたモノオージオ信号のサンプリング値により変調さ
   れた発振パケットから構成されていることを特徴とする
   請求項１記載のビデオレコーダ。
9. 【請求項９】 連続したフィールド間においてオージオ
   搬送波信号の周波数は第１および第２の値間で常に変化
   していることを特徴とする請求項１、４または６記載の
   ビデオレコーダ。
10. 【請求項１０】 記録中、各オージオ信号は１以上の遅
    延装置によって並列機能しているサンプリングおよび保
    持装置に直接送られることを特徴とする請求項１、４ま
    たは６記載のビデオレコーダ。