JPH10241284A - 信号再生装置及び信号記録再生装置 - Google Patents
信号再生装置及び信号記録再生装置Info
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- JPH10241284A JPH10241284A JP9062531A JP6253197A JPH10241284A JP H10241284 A JPH10241284 A JP H10241284A JP 9062531 A JP9062531 A JP 9062531A JP 6253197 A JP6253197 A JP 6253197A JP H10241284 A JPH10241284 A JP H10241284A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ヘリカルスキャン型VTR等の回転ヘッドの
スイッチングノイズを抑制する。 【解決手段】 ヘリカルスキャン型VTRにおいて、連
続信号を変調し分割した複数の分割記録信号がオーバラ
ップ記録された磁気テープを、回転ヘッド(H1,H2)によ
り順次再生し、第1の制御信号に基づいて得られた複数
の分割再生信号を切換選択して連続した再生信号に統合
し、該再生信号を第2の制御信号に基づいてサンプリン
グを行い、第3の制御信号に基づいてサンプリングされ
た信号を出力することでヘッド切換え時のスイッチング
ノイズを除去する。
スイッチングノイズを抑制する。 【解決手段】 ヘリカルスキャン型VTRにおいて、連
続信号を変調し分割した複数の分割記録信号がオーバラ
ップ記録された磁気テープを、回転ヘッド(H1,H2)によ
り順次再生し、第1の制御信号に基づいて得られた複数
の分割再生信号を切換選択して連続した再生信号に統合
し、該再生信号を第2の制御信号に基づいてサンプリン
グを行い、第3の制御信号に基づいてサンプリングされ
た信号を出力することでヘッド切換え時のスイッチング
ノイズを除去する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヘリカルスキャン
型VTR等において、回転ヘッドのスイッチングノイズ
を抑制する信号再生装置に関する。
型VTR等において、回転ヘッドのスイッチングノイズ
を抑制する信号再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の家庭用の映像信号磁気記録再生装
置(以下、「VTR」と略す。)においては、FM変調
された音声信号をテープ状記録媒体(以下、「磁気テー
プ」あるいは単に「テープ」という)の深層部に先行記
録した後、その上層部にFM変調された映像信号を重畳
記録することが行われている。
置(以下、「VTR」と略す。)においては、FM変調
された音声信号をテープ状記録媒体(以下、「磁気テー
プ」あるいは単に「テープ」という)の深層部に先行記
録した後、その上層部にFM変調された映像信号を重畳
記録することが行われている。
【0003】このような従来のVTRでは具体的に2チ
ャンネルの音声信号を夫々異なる副搬送周波数でFM変
調し磁気テープの深層部に記録し、映像信号を輝度信号
と色信号とに分離して夫々FM変調と低域周波数に変換
して周波数多重し、磁気テープの深層部に記録された音
声信号に重畳記録している。
ャンネルの音声信号を夫々異なる副搬送周波数でFM変
調し磁気テープの深層部に記録し、映像信号を輝度信号
と色信号とに分離して夫々FM変調と低域周波数に変換
して周波数多重し、磁気テープの深層部に記録された音
声信号に重畳記録している。
【0004】また、上記したVTRでは磁気ヘッドが搭
載された回転ドラムに磁気テープを巻き付けてヘッドが
テープを螺旋状に走査(ヘリカルスキャン)することに
より所定のトラックパターンを形成しながら映像信号と
音声信号とを記録していく。
載された回転ドラムに磁気テープを巻き付けてヘッドが
テープを螺旋状に走査(ヘリカルスキャン)することに
より所定のトラックパターンを形成しながら映像信号と
音声信号とを記録していく。
【0005】こうしてテープに記録された映像信号及び
音声信号は、磁気ヘッド(以下、「回転ヘッド」とい
う)が上記したトラックパターン上を走査することによ
って得た再生信号を、記録時に変調された所定の周波数
帯域で夫々分離し、分離された信号を記録時とは逆の復
調処理を施して元に戻すことによって取り出される。
音声信号は、磁気ヘッド(以下、「回転ヘッド」とい
う)が上記したトラックパターン上を走査することによ
って得た再生信号を、記録時に変調された所定の周波数
帯域で夫々分離し、分離された信号を記録時とは逆の復
調処理を施して元に戻すことによって取り出される。
【0006】このとき、上記の映像信号及び音声信号は
連続信号として伝送されるが、上記したようにヘリカル
スキャン型VTRの記録において、記録すべき信号はテ
ープ上のトラックパターンに夫々分割記録される。従っ
て再生時は、分割記録された信号を複数の回転ヘッドが
夫々再生し、その再生信号を切換え出力して連続再生信
号として得て所定の信号処理(FM復調処理等)を施す
ことにより、記録時の映像信号及び音声信号を復元す
る。
連続信号として伝送されるが、上記したようにヘリカル
スキャン型VTRの記録において、記録すべき信号はテ
ープ上のトラックパターンに夫々分割記録される。従っ
て再生時は、分割記録された信号を複数の回転ヘッドが
夫々再生し、その再生信号を切換え出力して連続再生信
号として得て所定の信号処理(FM復調処理等)を施す
ことにより、記録時の映像信号及び音声信号を復元す
る。
【0007】ここで、上記した再生時において、回転ヘ
ッドの切換え出力時に切換えノイズが発生し、再生信号
に妨害を与えることが従来から知られている。このノイ
ズ(以下、「スイッチングノイズ」という)はヘッド切
換時に再生FM信号の位相が不連続となったところが復
調処理後にパルス状の信号となって再生信号に現れるも
のであり、映像信号では垂直同期信号付近に発生するよ
うにして画面上殆ど目立たなくできるが、連続信号であ
る音声信号では聴覚上耳障りな妨害となる。
ッドの切換え出力時に切換えノイズが発生し、再生信号
に妨害を与えることが従来から知られている。このノイ
ズ(以下、「スイッチングノイズ」という)はヘッド切
換時に再生FM信号の位相が不連続となったところが復
調処理後にパルス状の信号となって再生信号に現れるも
のであり、映像信号では垂直同期信号付近に発生するよ
うにして画面上殆ど目立たなくできるが、連続信号であ
る音声信号では聴覚上耳障りな妨害となる。
【0008】そこでこのスイッチングノイズを低減する
ため特開平7−57390号公報に記載されたノイズ低
減回路、本出願人から特開平6−208758号公報に
記載された信号再生装置及び信号記録再生装置等が提案
されていた。
ため特開平7−57390号公報に記載されたノイズ低
減回路、本出願人から特開平6−208758号公報に
記載された信号再生装置及び信号記録再生装置等が提案
されていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した特開平6−2
08758号公報に記載された信号再生装置及び信号記
録再生装置は、スイッチングノイズを復調信号のゼロク
ロス付近に強制的に発生されるようにしてこれを除去
し、ゼロクロスのタイミングに基づいて復調信号を補間
することによりスイッチングノイズを除去したものであ
り、上記した特開平7−57390号公報に記載された
ノイズ低減回路は、FM音声信号の不連続位相180°
付近の検出を行い、復調する前段でFM音声信号の反転
処理を行うことにより不連続位相を強制的に0°付近に
して復調することにより復調ノイズを抑えたものであ
る。
08758号公報に記載された信号再生装置及び信号記
録再生装置は、スイッチングノイズを復調信号のゼロク
ロス付近に強制的に発生されるようにしてこれを除去
し、ゼロクロスのタイミングに基づいて復調信号を補間
することによりスイッチングノイズを除去したものであ
り、上記した特開平7−57390号公報に記載された
ノイズ低減回路は、FM音声信号の不連続位相180°
付近の検出を行い、復調する前段でFM音声信号の反転
処理を行うことにより不連続位相を強制的に0°付近に
して復調することにより復調ノイズを抑えたものであ
る。
【0010】ここで、上記したノイズ低減回路はバンド
パスフィルタの特性を応用して残留ノイズを低減するに
とどまり、ノイズの低減効果はフィルタの特性に左右さ
れるといえるので、更にノイズ低減効果を得るには復調
信号の直線近似の補間を行う必要があることが示唆され
ている。また、上記した信号再生装置及び信号記録再生
装置も復調信号を補間することによりスイッチングノイ
ズを除去するものである。
パスフィルタの特性を応用して残留ノイズを低減するに
とどまり、ノイズの低減効果はフィルタの特性に左右さ
れるといえるので、更にノイズ低減効果を得るには復調
信号の直線近似の補間を行う必要があることが示唆され
ている。また、上記した信号再生装置及び信号記録再生
装置も復調信号を補間することによりスイッチングノイ
ズを除去するものである。
【0011】しかしながら、復調信号の補間は、例え
ば、復調信号の傾斜予測を行って予測信号を得て行うの
が一般的であり、復調信号のS/Nが悪いと復調信号の
高域ノイズが強調されてしまい、誤った補間が行われる
ことによりスイッチングノイズが増加するという不都合
があった。
ば、復調信号の傾斜予測を行って予測信号を得て行うの
が一般的であり、復調信号のS/Nが悪いと復調信号の
高域ノイズが強調されてしまい、誤った補間が行われる
ことによりスイッチングノイズが増加するという不都合
があった。
【0012】
【発明を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た課題を解決するため以下の構成を提供する。
た課題を解決するため以下の構成を提供する。
【0013】(1) 第1の発明は、連続信号を変調し
分割した複数の分割記録信号が複数の回転ヘッドにより
オーバラップ記録された磁気テープ(T)を、複数の回転
ヘッド(H1,H2)により順次再生して得られた複数の分割
再生信号をヘッド切換信号により切換えて連続信号を再
生する信号再生装置において、該複数の分割再生信号を
回転ヘッドの切換信号と所定のタイミング信号とに基づ
いて切換選択して統合された再生信号を選択出力するス
イッチ(SW3)と、回転ヘッド(H1,H2)の切換信号と所定の
タイミング信号とに基づいて、選択出力信号をサンプリ
ングすることにより、スイッチ(SW3)からの再生信号を
復調して得た復調信号中に発生する切換ノイズを除去す
る切換ノイズ除去回路(14,15)と、該切換ノイズ除去回
路(14,15)の出力信号に所定の再生信号処理を施す再生
信号処理回路(16,17)とを備えたことを特徴とする信号
再生装置を提供する。
分割した複数の分割記録信号が複数の回転ヘッドにより
オーバラップ記録された磁気テープ(T)を、複数の回転
ヘッド(H1,H2)により順次再生して得られた複数の分割
再生信号をヘッド切換信号により切換えて連続信号を再
生する信号再生装置において、該複数の分割再生信号を
回転ヘッドの切換信号と所定のタイミング信号とに基づ
いて切換選択して統合された再生信号を選択出力するス
イッチ(SW3)と、回転ヘッド(H1,H2)の切換信号と所定の
タイミング信号とに基づいて、選択出力信号をサンプリ
ングすることにより、スイッチ(SW3)からの再生信号を
復調して得た復調信号中に発生する切換ノイズを除去す
る切換ノイズ除去回路(14,15)と、該切換ノイズ除去回
路(14,15)の出力信号に所定の再生信号処理を施す再生
信号処理回路(16,17)とを備えたことを特徴とする信号
再生装置を提供する。
【0014】(2) 第2の発明は、連続信号を変調し
分割した複数の分割記録信号が複数の回転ヘッドにより
オーバラップ記録された磁気テープ(T)を、複数の回転
ヘッド(H1,H2)により順次再生して得られた複数の分割
再生信号をヘッド切換信号により切換えて連続信号を再
生する信号再生装置において、該複数の分割再生信号を
第1の制御信号(9a)に基づいて切換選択して統合された
再生信号を選択出力するスイッチ(SW3)と、位相の異な
る第2及び第3の制御信号に基づいて前記した選択出力
信号のサンプリングを行うことにより、スイッチ(SW3)
からの再生信号を復調して得た復調信号中に発生する切
換ノイズを除去する切換ノイズ除去回路(14,15)と、回
転ヘッド(H1,H2)の切換信号と所定のタイミング信号と
に基づいて第2の制御信号(9b)を生成し、該第2の制御
信号(9b)に基づいて第1の制御信号(9a)を生成し、該第
2の制御信号(9b)と異なる位相の第3の制御信号(9c)を
生成するTG回路(9)と、該切換ノイズ除去回路(14,15)
の出力信号に所定の再生信号処理を施す再生信号処理回
路(16,17)とを備えたことを特徴とする信号再生装置を
提供する。
分割した複数の分割記録信号が複数の回転ヘッドにより
オーバラップ記録された磁気テープ(T)を、複数の回転
ヘッド(H1,H2)により順次再生して得られた複数の分割
再生信号をヘッド切換信号により切換えて連続信号を再
生する信号再生装置において、該複数の分割再生信号を
第1の制御信号(9a)に基づいて切換選択して統合された
再生信号を選択出力するスイッチ(SW3)と、位相の異な
る第2及び第3の制御信号に基づいて前記した選択出力
信号のサンプリングを行うことにより、スイッチ(SW3)
からの再生信号を復調して得た復調信号中に発生する切
換ノイズを除去する切換ノイズ除去回路(14,15)と、回
転ヘッド(H1,H2)の切換信号と所定のタイミング信号と
に基づいて第2の制御信号(9b)を生成し、該第2の制御
信号(9b)に基づいて第1の制御信号(9a)を生成し、該第
2の制御信号(9b)と異なる位相の第3の制御信号(9c)を
生成するTG回路(9)と、該切換ノイズ除去回路(14,15)
の出力信号に所定の再生信号処理を施す再生信号処理回
路(16,17)とを備えたことを特徴とする信号再生装置を
提供する。
【0015】(3) 第3の発明は、連続信号を変調し
分割した複数の分割記録信号が複数の回転ヘッドにより
オーバラップ記録された磁気テープ(T)を、複数の回転
ヘッド(H1,H2)により順次再生して得られた複数の分割
再生信号をヘッド切換信号により切換えて連続信号を再
生する信号再生装置において、該複数の分割再生信号を
第1の制御信号(9a)に基づいて切換選択して統合された
再生信号を出力するスイッチ(SW3)と、スイッチ(SW3)の
出力信号を復調した復調信号をディジタル信号に変換す
るA/D変換器(20,21)と、回転ヘッド(H1,H2)の切換信
号と所定のタイミング信号とに基づいて基準のタイミン
グパルスを生成すると共に、この基準のタイミングパル
スに基づいて第1の制御信号(9a)を生成するTG回路
(9)とを備え、A/D変換器(20,21)が基準のタイミング
パルスに基づいて復調信号のサンプリングを行うことに
より、回転ヘッド(H1,H2)のスイッチングノイズを除去
することを特徴とする信号再生装置を提供する。
分割した複数の分割記録信号が複数の回転ヘッドにより
オーバラップ記録された磁気テープ(T)を、複数の回転
ヘッド(H1,H2)により順次再生して得られた複数の分割
再生信号をヘッド切換信号により切換えて連続信号を再
生する信号再生装置において、該複数の分割再生信号を
第1の制御信号(9a)に基づいて切換選択して統合された
再生信号を出力するスイッチ(SW3)と、スイッチ(SW3)の
出力信号を復調した復調信号をディジタル信号に変換す
るA/D変換器(20,21)と、回転ヘッド(H1,H2)の切換信
号と所定のタイミング信号とに基づいて基準のタイミン
グパルスを生成すると共に、この基準のタイミングパル
スに基づいて第1の制御信号(9a)を生成するTG回路
(9)とを備え、A/D変換器(20,21)が基準のタイミング
パルスに基づいて復調信号のサンプリングを行うことに
より、回転ヘッド(H1,H2)のスイッチングノイズを除去
することを特徴とする信号再生装置を提供する。
【0016】(4) 第4の発明は、回転ヘッド(H1,H
2)の切換信号と所定のタイミング信号に基づいて前記し
た第1〜第3の制御信号を生成する際、回路の伝送特性
に応じてスイッチングノイズの発生するタイミングのず
れを吸収するように該制御信号あるいは該基準のタイミ
ングパルスの位相を夫々可変できることを特徴とする上
記(1)乃至(3)記載の信号再生装置を提供する。
2)の切換信号と所定のタイミング信号に基づいて前記し
た第1〜第3の制御信号を生成する際、回路の伝送特性
に応じてスイッチングノイズの発生するタイミングのず
れを吸収するように該制御信号あるいは該基準のタイミ
ングパルスの位相を夫々可変できることを特徴とする上
記(1)乃至(3)記載の信号再生装置を提供する。
【0017】(5) 第5の発明は、連続信号に所定の
信号記録処理を施して分割してなる複数の分割記録信号
を得てこの分割記録信号を、磁気テープ(T)上を走査す
る回転ヘッド(H1,H2)に供給して記録する信号記録処理
回路(1,2)と、回転ヘッド(H1,H2)により順次再生された
複数の分割再生信号を連続信号として再生する上記
(1)乃至(4)記載の信号再生装置の構成とを備えた
ことを特徴とする信号記録再生装置を提供する。
信号記録処理を施して分割してなる複数の分割記録信号
を得てこの分割記録信号を、磁気テープ(T)上を走査す
る回転ヘッド(H1,H2)に供給して記録する信号記録処理
回路(1,2)と、回転ヘッド(H1,H2)により順次再生された
複数の分割再生信号を連続信号として再生する上記
(1)乃至(4)記載の信号再生装置の構成とを備えた
ことを特徴とする信号記録再生装置を提供する。
【0018】(6) 第6の発明は、TG回路(9)は、
再生信号の内映像信号の色副搬送波を所定のタイミング
信号としてこれに基づいて第1〜第3の制御信号あるい
は基準のタイミングパルスを生成することを特徴とする
上記(1)乃至(5)記載の信号再生装置及び信号記録
再生装置を提供する。
再生信号の内映像信号の色副搬送波を所定のタイミング
信号としてこれに基づいて第1〜第3の制御信号あるい
は基準のタイミングパルスを生成することを特徴とする
上記(1)乃至(5)記載の信号再生装置及び信号記録
再生装置を提供する。
【0019】(7) 第7の発明は、TG回路(9)は、
再生信号の内映像信号の垂直同期信号あるいは水平同期
信号を所定のタイミング信号としてこれに基づいて第1
〜第3の制御信号あるいは基準のタイミングパルスを生
成することを特徴とする上記(1)乃至(5)記載の信
号再生装置及び信号記録再生装置を提供する。
再生信号の内映像信号の垂直同期信号あるいは水平同期
信号を所定のタイミング信号としてこれに基づいて第1
〜第3の制御信号あるいは基準のタイミングパルスを生
成することを特徴とする上記(1)乃至(5)記載の信
号再生装置及び信号記録再生装置を提供する。
【0020】(8) 第8の発明は、前記した所定のタ
イミング信号は、独立に設けられたクロック信号を発振
する発振器から生成されることを特徴とする上記(1)
乃至(5)記載の信号再生装置及び信号記録再生装置を
提供する。
イミング信号は、独立に設けられたクロック信号を発振
する発振器から生成されることを特徴とする上記(1)
乃至(5)記載の信号再生装置及び信号記録再生装置を
提供する。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面と共に
説明する。図1において、ここでは図示せぬ伝送路よ
り、R,Lチャンネル一組の第1,第2の入力音声信号
aa,bbが第1,第2の記録音声信号処理回路1,2に夫々供
給され、所定のノイズリダクション、プリエンファシス
等の記録処理を施された後、第1,第2のFM変調器3,
4に夫々供給され、所定のFM変調を施された後、加算
回路5に供給される。第1,第2のFM変調器3,4から
の第1,第2のFM変調信号は、例えば、1.7MHz,1.3M
Hzを中心周波数として最大±150KHzのデビエーションを
夫々占有するものである。加算回路5において第1,第
2のFM変調信号を周波数多重した信号は記録音声信号
として記録アンプ6において所定のレベルに増幅されて
第1,第2のスイッチ回路SW1,SW2に夫々供給される。
説明する。図1において、ここでは図示せぬ伝送路よ
り、R,Lチャンネル一組の第1,第2の入力音声信号
aa,bbが第1,第2の記録音声信号処理回路1,2に夫々供
給され、所定のノイズリダクション、プリエンファシス
等の記録処理を施された後、第1,第2のFM変調器3,
4に夫々供給され、所定のFM変調を施された後、加算
回路5に供給される。第1,第2のFM変調器3,4から
の第1,第2のFM変調信号は、例えば、1.7MHz,1.3M
Hzを中心周波数として最大±150KHzのデビエーションを
夫々占有するものである。加算回路5において第1,第
2のFM変調信号を周波数多重した信号は記録音声信号
として記録アンプ6において所定のレベルに増幅されて
第1,第2のスイッチ回路SW1,SW2に夫々供給される。
【0022】記録音声信号は第1,第2のスイッチ回路
SW1,SW2中のREC端子に供給される。この第1,第2
のスイッチ回路SW1,SW2の可動片は、記録時はREC端
子側に切換え接続され、再生時はPB端子側に切換え接
続される。記録時にREC端子から出力された記録音声
信号は回転ヘッドH1,H2を介して磁気テープTに夫々記
録される。ここで、磁気テープTはヘッドH1,H2が相対
向して配設される回転ドラムに180°以上巻き付けら
れており、記録音声信号をオーバーラップして記録して
いる。ここで、ヘリカルスキャン型VTRでは、回転ド
ラムに磁気テープを180°+α巻き付けて回転ヘッドの
切換えを考慮して隣接するトラックでヘッド切換え点付
近の情報をオーバラップして記録している(以下、「オ
ーバーラップ記録」ともいう)。
SW1,SW2中のREC端子に供給される。この第1,第2
のスイッチ回路SW1,SW2の可動片は、記録時はREC端
子側に切換え接続され、再生時はPB端子側に切換え接
続される。記録時にREC端子から出力された記録音声
信号は回転ヘッドH1,H2を介して磁気テープTに夫々記
録される。ここで、磁気テープTはヘッドH1,H2が相対
向して配設される回転ドラムに180°以上巻き付けら
れており、記録音声信号をオーバーラップして記録して
いる。ここで、ヘリカルスキャン型VTRでは、回転ド
ラムに磁気テープを180°+α巻き付けて回転ヘッドの
切換えを考慮して隣接するトラックでヘッド切換え点付
近の情報をオーバラップして記録している(以下、「オ
ーバーラップ記録」ともいう)。
【0023】再生時においては、回転ヘッドH1,H2を用
いて磁気テープTより再生された信号が第1,第2のス
イッチ回路SW1,SW2を介してプリアンプ7,8に夫々供給さ
れ、所定のレベルに増幅された後第3のスイッチ回路SW
3に供給される。第3のスイッチ回路SW3は、後述するT
G(Timing Generator)回路9より供給される第1の制御
信号9aに基づいて、プリアンプ7,8から供給された信号
を交互に切換えて、図3(A)に示した信号形態で第1,
第2のバンドパスフィルタ(BPF)10,11に供給す
る。尚、第1のBPF10及びその後段の回路はRチャン
ネルに、第2のBPF11及びその後段の回路はLチャン
ネルに、夫々係るものである。
いて磁気テープTより再生された信号が第1,第2のス
イッチ回路SW1,SW2を介してプリアンプ7,8に夫々供給さ
れ、所定のレベルに増幅された後第3のスイッチ回路SW
3に供給される。第3のスイッチ回路SW3は、後述するT
G(Timing Generator)回路9より供給される第1の制御
信号9aに基づいて、プリアンプ7,8から供給された信号
を交互に切換えて、図3(A)に示した信号形態で第1,
第2のバンドパスフィルタ(BPF)10,11に供給す
る。尚、第1のBPF10及びその後段の回路はRチャン
ネルに、第2のBPF11及びその後段の回路はLチャン
ネルに、夫々係るものである。
【0024】第1,第2のBPF10,11にて、上記した
第1,第2のFM変調信号の帯域に応じた信号を夫々抽
出し、これらを第1,第2のFM復調器12,13で復調し
て第1,第2の再生信号12a,13aを得ている。これらの
信号は、第3のスイッチ回路SW3の切換え出力で生じ
た、FM再生信号の不連続に伴って復調中に生じたスイ
ッチングノイズ(図3(B))を除去する第1,第2のス
イッチングノイズ除去回路14,15に供給される。
第1,第2のFM変調信号の帯域に応じた信号を夫々抽
出し、これらを第1,第2のFM復調器12,13で復調し
て第1,第2の再生信号12a,13aを得ている。これらの
信号は、第3のスイッチ回路SW3の切換え出力で生じ
た、FM再生信号の不連続に伴って復調中に生じたスイ
ッチングノイズ(図3(B))を除去する第1,第2のス
イッチングノイズ除去回路14,15に供給される。
【0025】第1,第2のスイッチングノイズ除去回路
14,15は、TG回路9より供給される第2,第3の制御
信号9b,9cに基づいて、FM復調器12,13から供給された
第1,第2の再生信号12a,13aに生じたスイッチングノ
イズを除去して第1,第2の再生音声信号処理回路16,1
7に供給する。スイッチングノイズの除去された再生信
号(図3(C))は第1,第2の再生音声信号処理回路16,
17にてデイエンファシス、ノイズリダクション等の所定
の再生処理を施され、R,Lチャンネルに係る第1,第
2の出力音声信号cc,ddとして図示せぬ伝送路に出力さ
れる。
14,15は、TG回路9より供給される第2,第3の制御
信号9b,9cに基づいて、FM復調器12,13から供給された
第1,第2の再生信号12a,13aに生じたスイッチングノ
イズを除去して第1,第2の再生音声信号処理回路16,1
7に供給する。スイッチングノイズの除去された再生信
号(図3(C))は第1,第2の再生音声信号処理回路16,
17にてデイエンファシス、ノイズリダクション等の所定
の再生処理を施され、R,Lチャンネルに係る第1,第
2の出力音声信号cc,ddとして図示せぬ伝送路に出力さ
れる。
【0026】ここで本発明の要部である第1,第2のス
イッチングノイズ除去回路14,15を説明する。この除去
回路14,15は、例えば、図2に示すようなスイッチド・
キャパシタ・フィルタからなる。このスイッチド・キャ
パシタ・フィルタはスイッチSW4,SW5、コンデンサC1,C
2、バッファB1(バッファB1とコンデンサC2とで積分回
路となっている)とから構成される。
イッチングノイズ除去回路14,15を説明する。この除去
回路14,15は、例えば、図2に示すようなスイッチド・
キャパシタ・フィルタからなる。このスイッチド・キャ
パシタ・フィルタはスイッチSW4,SW5、コンデンサC1,C
2、バッファB1(バッファB1とコンデンサC2とで積分回
路となっている)とから構成される。
【0027】このフィルタを構成するスイッチSW4,SW5
は、TG回路9からの第2,第3の制御信号9b,9cによ
って制御されることにより上記したスイッチングノイズ
を除去する。通常スイッチSW4,SW5は夫々ONの状態で
復調信号を第1,第2の再生音声信号処理回路16,17へ
供給する。そして上記した不連続点を含む再生信号をF
M復調することによってスイッチングノイズが生じたと
きは、第1,第2のスイッチングノイズ除去回路14,15
において、第2の制御信号9bに基づいてスイッチSW4が
OFFとなる。一方、第2の制御信号9bと異なる位相の
第3の制御信号9cがスイッチSW5をONにする。このと
きコンデンサC1に充電された電圧がスイッチSW5を介し
て積分回路(B1,C2)で所定の信号値として出力される。
即ち、復調中にスイッチングノイズが発生したときはそ
の直前の信号値をサンプリング期間中チャージングして
出力することになりスイッチングノイズが除去される
(図3の(C))。
は、TG回路9からの第2,第3の制御信号9b,9cによ
って制御されることにより上記したスイッチングノイズ
を除去する。通常スイッチSW4,SW5は夫々ONの状態で
復調信号を第1,第2の再生音声信号処理回路16,17へ
供給する。そして上記した不連続点を含む再生信号をF
M復調することによってスイッチングノイズが生じたと
きは、第1,第2のスイッチングノイズ除去回路14,15
において、第2の制御信号9bに基づいてスイッチSW4が
OFFとなる。一方、第2の制御信号9bと異なる位相の
第3の制御信号9cがスイッチSW5をONにする。このと
きコンデンサC1に充電された電圧がスイッチSW5を介し
て積分回路(B1,C2)で所定の信号値として出力される。
即ち、復調中にスイッチングノイズが発生したときはそ
の直前の信号値をサンプリング期間中チャージングして
出力することになりスイッチングノイズが除去される
(図3の(C))。
【0028】次に上記した第1〜第3の制御信号9a〜9c
を生成する制御信号生成手段(TG回路)9を説明す
る。TG回路9には周知のヘッド切換え信号(図3
(F))とVTR内で生成されたタイミングパルス(図3
(H))とが供給されており、これに基づいて先ず基準の
タイミングクロックを生成し、上記した第1の制御信号
(図3(G))9a、第2の制御信号(図3(D))9b、第3の
制御信号(図3(E))9cを夫々生成する。上記したタイ
ミングパルスはVTRで生成あるいは再生信号から分離
される各種タイミング信号を用いることができる。NT
SC方式のテレビジョン信号の場合、色信号副搬送波(f
sc)は3.58MHzで、水平同期信号fHの周波数との間にfsc
=fH・455/2の関係がある。例えば、水平同期信号
fHの6倍の周波数を基準のタイミングクロックとした
時、fscを12/455分周することで基準のタイミングパル
ス(fs=約94.4kHz)を生成する(図3(I))。また、この
タイミング信号には再生映像信号等から得た水平/垂直
同期信号を用いても良いことは勿論である。
を生成する制御信号生成手段(TG回路)9を説明す
る。TG回路9には周知のヘッド切換え信号(図3
(F))とVTR内で生成されたタイミングパルス(図3
(H))とが供給されており、これに基づいて先ず基準の
タイミングクロックを生成し、上記した第1の制御信号
(図3(G))9a、第2の制御信号(図3(D))9b、第3の
制御信号(図3(E))9cを夫々生成する。上記したタイ
ミングパルスはVTRで生成あるいは再生信号から分離
される各種タイミング信号を用いることができる。NT
SC方式のテレビジョン信号の場合、色信号副搬送波(f
sc)は3.58MHzで、水平同期信号fHの周波数との間にfsc
=fH・455/2の関係がある。例えば、水平同期信号
fHの6倍の周波数を基準のタイミングクロックとした
時、fscを12/455分周することで基準のタイミングパル
ス(fs=約94.4kHz)を生成する(図3(I))。また、この
タイミング信号には再生映像信号等から得た水平/垂直
同期信号を用いても良いことは勿論である。
【0029】通常は、図3(A)の不連続点から、例え
ば、約4〜5μsecの幅で図3(B)のスイッチングノイズ
が生じる。このため、上記したスイッチSW3の切換出力
(不連続点のタイミング)とスイッチングノイズ除去回
路14,15のスイッチSW4のON/OFFのタイミングが合
わないとスイッチングノイズを完全に除去できない。そ
こで、例えば、基準のタイミングクロックを上記した約
94.4kHzとするとその周期は10.6μsecとなりこれを用い
て上記したスイッチングノイズを除去する制御信号を生
成することができる。
ば、約4〜5μsecの幅で図3(B)のスイッチングノイズ
が生じる。このため、上記したスイッチSW3の切換出力
(不連続点のタイミング)とスイッチングノイズ除去回
路14,15のスイッチSW4のON/OFFのタイミングが合
わないとスイッチングノイズを完全に除去できない。そ
こで、例えば、基準のタイミングクロックを上記した約
94.4kHzとするとその周期は10.6μsecとなりこれを用い
て上記したスイッチングノイズを除去する制御信号を生
成することができる。
【0030】第2,第3の制御信号9b,9cは、例えば、
タイミングクロックを94.4kHzとしたときのパルス幅約1
0.6μsecを「H」の期間5μsec、「L」の期間5.6μse
cとした信号であり、夫々同時に「H」とはならないよ
うに一定の位相差を保つ。スイッチSW4,SW5は夫々ON
になる時間より十分に長いOFFになる時間が設定され
ているため4〜5μsecのスイッチングノイズを確実に
除去することができる。
タイミングクロックを94.4kHzとしたときのパルス幅約1
0.6μsecを「H」の期間5μsec、「L」の期間5.6μse
cとした信号であり、夫々同時に「H」とはならないよ
うに一定の位相差を保つ。スイッチSW4,SW5は夫々ON
になる時間より十分に長いOFFになる時間が設定され
ているため4〜5μsecのスイッチングノイズを確実に
除去することができる。
【0031】スイッチングノイズを除去するには第2の
制御信号(スイッチSW4の制御信号)9bの立ち下がりと
スイッチングノイズの発生するタイミング、即ち、再生
信号の不連続点(スイッチSW3の切換え出力のタイミン
グ)とを合わせればスイッチSW4がOFFの間にスイッ
チングノイズを閉じ込めることができる。従って、スイ
ッチSW3の切換え制御を行う第1の制御信号9aは第2の
制御信号9bの立ち下がりと同期させれば良い。
制御信号(スイッチSW4の制御信号)9bの立ち下がりと
スイッチングノイズの発生するタイミング、即ち、再生
信号の不連続点(スイッチSW3の切換え出力のタイミン
グ)とを合わせればスイッチSW4がOFFの間にスイッ
チングノイズを閉じ込めることができる。従って、スイ
ッチSW3の切換え制御を行う第1の制御信号9aは第2の
制御信号9bの立ち下がりと同期させれば良い。
【0032】ここで、第1の制御信号9aは、個々の回転
ヘッドから再生された信号を切換え出力制御する信号な
ので回転ドラムの回転と同じ周期を持つ信号を用いる。
このとき、再生信号を周波数帯域毎に分離するBPF1
0,11、FM復調回路12,13の特性によっては、スイッチ
ングノイズの発生するタイミングが変わるので、第2の
制御信号9bに対して第1の制御信号9aのタイミングを可
変できるようにすれば尚良い。
ヘッドから再生された信号を切換え出力制御する信号な
ので回転ドラムの回転と同じ周期を持つ信号を用いる。
このとき、再生信号を周波数帯域毎に分離するBPF1
0,11、FM復調回路12,13の特性によっては、スイッチ
ングノイズの発生するタイミングが変わるので、第2の
制御信号9bに対して第1の制御信号9aのタイミングを可
変できるようにすれば尚良い。
【0033】図3のように、第2の制御信号9bの立ち下
がりに合わせて第1の制御信号9aが立ち上がる(あるい
は立ち下がる)ようにすればスイッチSW3とスイッチSW4
のタイミングが同期することになり、同図(B)に示すス
イッチングノイズに合わせて、第2の制御信号9bが立ち
下がってスイッチSW4をOFFとすることができる。ま
た、第1の制御信号9aは第2の制御信号9bの立ち下がり
の前後に微調整可能なタイミングで生成することによっ
て、上記したようにアンプやフィルタ等の回路素子を介
することによるスイッチングノイズ発生のタイミングを
完全に除去することができるのは勿論である。更に、上
記したように第2の制御信号9bの立ち上がり/立ち下が
りを変化させてもオーバーラップ記録される期間が十分
長い(約500μsec)ので再生信号が途切れることがな
い。
がりに合わせて第1の制御信号9aが立ち上がる(あるい
は立ち下がる)ようにすればスイッチSW3とスイッチSW4
のタイミングが同期することになり、同図(B)に示すス
イッチングノイズに合わせて、第2の制御信号9bが立ち
下がってスイッチSW4をOFFとすることができる。ま
た、第1の制御信号9aは第2の制御信号9bの立ち下がり
の前後に微調整可能なタイミングで生成することによっ
て、上記したようにアンプやフィルタ等の回路素子を介
することによるスイッチングノイズ発生のタイミングを
完全に除去することができるのは勿論である。更に、上
記したように第2の制御信号9bの立ち上がり/立ち下が
りを変化させてもオーバーラップ記録される期間が十分
長い(約500μsec)ので再生信号が途切れることがな
い。
【0034】ここで、上記した基準のタイミングクロッ
クの周波数は94.4kHzとしたが、例えば、復調信号中に
このクロック周波数の半分47.2kHzを超える周波数成分
が多く含まれていると、上記したスイッチングノイズ除
去を介して折り返しノイズが発生してしまう。そのとき
はタイミングクロックの周波数をもっと高くすれば良い
がスイッチングノイズを除去しきれなくなるので、上記
したスイッチド・キャパシタ・フィルタを数段設ける必
要が生じる。従って、基準のタイミングクロックを設定
するときは折り返しノイズの生じない周波数を設定して
からスイッチングノイズを除去できる第2,第3の制御
信号9b,9cを設定する。
クの周波数は94.4kHzとしたが、例えば、復調信号中に
このクロック周波数の半分47.2kHzを超える周波数成分
が多く含まれていると、上記したスイッチングノイズ除
去を介して折り返しノイズが発生してしまう。そのとき
はタイミングクロックの周波数をもっと高くすれば良い
がスイッチングノイズを除去しきれなくなるので、上記
したスイッチド・キャパシタ・フィルタを数段設ける必
要が生じる。従って、基準のタイミングクロックを設定
するときは折り返しノイズの生じない周波数を設定して
からスイッチングノイズを除去できる第2,第3の制御
信号9b,9cを設定する。
【0035】このスイッチングノイズ除去によれば、復
調信号のS/Nがあまり良くない状態でFMキャリア成
分やその他ノイズ成分が重畳していてもスイッチングノ
イズの発生するタイミングとその直前の信号をサンプリ
ングして出力することができるので、確実にスイッチン
グノイズを除去することができる。また、上記したスイ
ッチングノイズ除去回路14,15は抵抗とコンデンサを用
いたローパスフィルタと等価であり、その時定数は(1/f
s)・(C2/C1)で表すことができ、高精度のフィルタを実現
できる。
調信号のS/Nがあまり良くない状態でFMキャリア成
分やその他ノイズ成分が重畳していてもスイッチングノ
イズの発生するタイミングとその直前の信号をサンプリ
ングして出力することができるので、確実にスイッチン
グノイズを除去することができる。また、上記したスイ
ッチングノイズ除去回路14,15は抵抗とコンデンサを用
いたローパスフィルタと等価であり、その時定数は(1/f
s)・(C2/C1)で表すことができ、高精度のフィルタを実現
できる。
【0036】次に本発明のその他の実施の形態を説明す
る。図4に示すように、音声信号のディジタル信号処理
回路を用いて上記したスイッチングノイズを低減するこ
とができる。即ち、FM復調された信号を、上記した基
準のタイミングクロックでA/D変換(サンプリング)
することにより、スイッチングノイズを除去することが
できる。このとき上記した基準のタイミングクロック
(図3(I))の立ち下がりでA/D変換のサンプリング
を行えば、クロックが「L」のときにスイッチングノイ
ズが閉じ込められる。
る。図4に示すように、音声信号のディジタル信号処理
回路を用いて上記したスイッチングノイズを低減するこ
とができる。即ち、FM復調された信号を、上記した基
準のタイミングクロックでA/D変換(サンプリング)
することにより、スイッチングノイズを除去することが
できる。このとき上記した基準のタイミングクロック
(図3(I))の立ち下がりでA/D変換のサンプリング
を行えば、クロックが「L」のときにスイッチングノイ
ズが閉じ込められる。
【0037】このとき上記した基準のタイミングクロッ
クは、上述したように、安定な発振器からの色副搬送波
を分周して生成しても良いし、再生信号の水平同期信号
あるいは垂直同期信号に基づいて生成しても良いことは
勿論である。そしてこの場合、上記した基準のタイミン
グクロックはディジタル信号処理のシステムクロックと
なる。
クは、上述したように、安定な発振器からの色副搬送波
を分周して生成しても良いし、再生信号の水平同期信号
あるいは垂直同期信号に基づいて生成しても良いことは
勿論である。そしてこの場合、上記した基準のタイミン
グクロックはディジタル信号処理のシステムクロックと
なる。
【0038】A/D変換されたディジタル信号は後段の
ディジタル信号処理回路においてノイズリダクション、
ディ・エンファシス等の信号処理が施された後D/A変
換を経て、スイッチングノイズが除去された再生音声信
号が得られる。
ディジタル信号処理回路においてノイズリダクション、
ディ・エンファシス等の信号処理が施された後D/A変
換を経て、スイッチングノイズが除去された再生音声信
号が得られる。
【0039】尚、復調信号をA/D変換するためにこの
信号をLPFに通すことがあるが、その特性によっては
スイッチングノイズのパルス幅が増大することが考えら
れる。そこで、上記した基準のタイミングクロックと位
相をずらしたクロックによってA/D変換を行うこと
で、スイッチングノイズのパルス幅の変化に対応するこ
とができる。即ち、スイッチングノイズを完全に除去で
きなくともその振幅、パルス幅を小さくすることができ
る。
信号をLPFに通すことがあるが、その特性によっては
スイッチングノイズのパルス幅が増大することが考えら
れる。そこで、上記した基準のタイミングクロックと位
相をずらしたクロックによってA/D変換を行うこと
で、スイッチングノイズのパルス幅の変化に対応するこ
とができる。即ち、スイッチングノイズを完全に除去で
きなくともその振幅、パルス幅を小さくすることができ
る。
【0040】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、スイ
ッチングノイズを除去するために復調信号のサンプリン
グを行う第2の制御信号に基づいて第1の制御信号を生
成し、第2の制御信号と異なる位相の第3の制御信号に
よってサンプリングした信号を出力することにより、再
生信号のS/Nに影響されずにスイッチングノイズ発生
のタイミングから確実にサンプリングされた復調信号を
出力することが可能となり、スイッチングノイズを大幅
に低減することができるという効果がある。
ッチングノイズを除去するために復調信号のサンプリン
グを行う第2の制御信号に基づいて第1の制御信号を生
成し、第2の制御信号と異なる位相の第3の制御信号に
よってサンプリングした信号を出力することにより、再
生信号のS/Nに影響されずにスイッチングノイズ発生
のタイミングから確実にサンプリングされた復調信号を
出力することが可能となり、スイッチングノイズを大幅
に低減することができるという効果がある。
【0041】また、本発明によれば、再生された音声信
号のディジタル信号処理を行うためのタイミングクロッ
ク(システムクロック)とヘッド切換えのタイミングと
を調整することにより別段スイッチングノイズ除去を行
う回路を設けずとも音声信号のサンプリングによってス
イッチングノイズを除去することができるという効果が
ある。
号のディジタル信号処理を行うためのタイミングクロッ
ク(システムクロック)とヘッド切換えのタイミングと
を調整することにより別段スイッチングノイズ除去を行
う回路を設けずとも音声信号のサンプリングによってス
イッチングノイズを除去することができるという効果が
ある。
【0042】更に、本発明によれば、ディジタル信号処
理を行うためのシステムクロックを再生信号あるいは安
定な発振器から得ることにより、簡易な構成によってス
イッチングノイズを除去する回路を構成することができ
ると共に、IC化に適した回路を構成することができる
という効果がある。
理を行うためのシステムクロックを再生信号あるいは安
定な発振器から得ることにより、簡易な構成によってス
イッチングノイズを除去する回路を構成することができ
ると共に、IC化に適した回路を構成することができる
という効果がある。
【図1】本発明の信号記録再生装置を説明するブロック
図である。
図である。
【図2】本発明の要部である切換ノイズ除去手段を説明
する図である。
する図である。
【図3】本発明の要部である切換ノイズ除去手段の動作
を説明するための信号波形図である。
を説明するための信号波形図である。
【図4】本発明のその他の実施の形態を説明するための
ブロック図である。
ブロック図である。
T…テープ状記録録媒体、H1,H2…回転ヘッド、S
W3…選択手段、9…制御信号生成手段、14,15…
切換ノイズ除去手段。
W3…選択手段、9…制御信号生成手段、14,15…
切換ノイズ除去手段。
Claims (8)
- 【請求項1】連続信号を変調し分割した複数の分割記録
信号が複数の回転ヘッドによりオーバラップ記録された
テープ状記録媒体を、前記複数の回転ヘッドにより順次
再生して得られた複数の分割再生信号をヘッド切換信号
により切換えて連続信号を再生する信号再生装置におい
て、 該複数の分割再生信号を前記回転ヘッドの切換信号と所
定のタイミング信号とに基づいて切換選択して再生信号
を選択出力する選択手段と、 前記回転ヘッドの切換信号と所定のタイミング信号とに
基づいて、前記選択出力信号をサンプリングすることに
より、前記選択手段からの再生信号を復調して得た復調
信号中に発生する切換ノイズを除去する切換ノイズ除去
手段と、 該切換ノイズ除去手段の出力信号に所定の再生信号処理
を施す再生信号処理手段とを備えたことを特徴とする信
号再生装置。 - 【請求項2】連続信号を変調し分割した複数の分割記録
信号が複数の回転ヘッドによりオーバラップ記録された
テープ状記録媒体を、前記複数の回転ヘッドにより順次
再生して得られた複数の分割再生信号をヘッド切換信号
により切換えて連続信号を再生する信号再生装置におい
て、 該複数の分割再生信号を第1の制御信号に基づいて切換
選択して統合された再生信号を選択出力する選択手段
と、 位相の異なる第2及び第3の制御信号に基づいて前記し
た選択出力信号のサンプリングを行うことにより、前記
選択手段からの再生信号を復調して得た復調信号中に発
生する切換ノイズを除去する切換ノイズ除去手段と、 前記回転ヘッドの切換信号と所定のタイミング信号とに
基づいて第2の制御信号を生成し、該第2の制御信号に
基づいて前記第1の制御信号を生成し、該第2の制御信
号と異なる位相の第3の制御信号を生成する制御信号生
成手段と、 該切換ノイズ除去手段の出力信号に所定の再生信号処理
を施す再生信号処理手段とを備えたことを特徴とする信
号再生装置。 - 【請求項3】連続信号を変調し分割した複数の分割記録
信号が複数の回転ヘッドによりオーバラップ記録された
テープ状記録媒体を、前記複数の回転ヘッドにより順次
再生して得られた複数の分割再生信号をヘッド切換信号
により切換えて連続信号を再生する信号再生装置におい
て、 該複数の分割再生信号を第1の制御信号に基づいて切換
選択して統合された再生信号を出力する選択手段と、該
選択手段の出力信号を復調した復調信号をディジタル信
号に変換するA/D変換手段と、 前記回転ヘッドの切換信号と所定のタイミング信号とに
基づいて基準のタイミングパルスを生成すると共に、こ
の基準のタイミングパルスに基づいて前記第1の制御信
号を生成する制御信号生成手段とを備え、 前記A/D変換手段が前記基準のタイミングパルスに基
づいて前記復調信号のサンプリングを行うことにより、
前記回転ヘッドのスイッチングノイズを除去することを
特徴とする信号再生装置。 - 【請求項4】前記回転ヘッドの切換信号と所定のタイミ
ング信号に基づいて前記した第1〜第3の制御信号を生
成する際、回路の伝送特性に応じてスイッチングノイズ
の発生するタイミングのずれを吸収するように該制御信
号あるいは該基準のタイミングパルスの位相を夫々可変
できることを特徴とする請求項1乃至3記載の信号再生
装置。 - 【請求項5】連続信号に所定の信号記録処理を施して分
割してなる複数の分割記録信号を得てこの分割記録信号
を、テープ状記録媒体上を走査する回転ヘッドに供給し
て記録する信号記録処理手段と、 前記回転ヘッドにより順次再生された複数の分割再生信
号を前記連続信号として再生する請求項1乃至4記載の
信号再生装置の構成とを備えたことを特徴とする信号記
録再生装置。 - 【請求項6】前記制御信号生成手段は、再生信号の内映
像信号の色副搬送波を所定のタイミング信号としてこれ
に基づいて前記第1〜第3の制御信号あるいは前記基準
のタイミングパルスを生成することを特徴とする請求項
1乃至5記載の信号再生装置及び信号記録再生装置。 - 【請求項7】前記制御信号生成手段は、再生信号の内映
像信号の垂直同期信号あるいは水平同期信号を所定のタ
イミング信号としてこれに基づいて前記第1〜第3の制
御信号あるいは前記基準のタイミングパルスを生成する
ことを特徴とする請求項1乃至5記載の信号再生装置及
び信号記録再生装置。 - 【請求項8】前記した所定のタイミング信号は、独立に
設けられたクロック信号を発振する発振器から生成され
ることを特徴とする請求項1乃至5記載の信号再生装置
及び信号記録再生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9062531A JPH10241284A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 信号再生装置及び信号記録再生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9062531A JPH10241284A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 信号再生装置及び信号記録再生装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10241284A true JPH10241284A (ja) | 1998-09-11 |
Family
ID=13202888
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9062531A Pending JPH10241284A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 信号再生装置及び信号記録再生装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10241284A (ja) |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP9062531A patent/JPH10241284A/ja active Pending
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