JP2506414B2 - Fm音声記録の再生装置 - Google Patents

Fm音声記録の再生装置

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JP2506414B2 JP63180665A JP18066588A JP2506414B2 JP 2506414 B2 JP2506414 B2 JP 2506414B2 JP 63180665 A JP63180665 A JP 63180665A JP 18066588 A JP18066588 A JP 18066588A JP 2506414 B2 JP2506414 B2 JP 2506414B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、ヘリカルスキヤン方式によるFM音声記録
の再生装置に関する。
〔発明の概要〕
この発明は、ヘリカルスキヤン方式によるFM音声記録
の再生装置において、FM再生信号がオーバラツプする期
間内にフエーズロツクループ回路を作動させて両FM再生
信号の位相を一致させることにより、再生ヘツドの切換
えによるFM音声信号波形の不連続部の発生を防止し、そ
の波形不連続部による音声信号のノイズを除去するよう
にしたものである。
〔従来の技術〕
近年、ビデオの音声がハイフアイ(高忠実度)化し、
モノーラルからステレオあるいはバイリンガル(2ヶ国
語)と変化するにつれて、音声信号の周波数帯域幅が拡
大し、高品質の伝送系が要求されるようになつてきた。
そのため、VTR(ビデオテープレコーダ)の音声記録
系も、音声信号をテープの走行方向と平行なオーデイオ
トラツクにそのまま連続して記録するだけでなく、それ
と同時に音声信号をFM変調したFM音声信号を、映像信号
記録と同様に複数の記録ヘツドを用いたヘリカルスキヤ
ン方式で記録するものがある。
例えば、音声専用ヘツドを設けてテープの磁気記録層
の深層部にFM音声信号を記録した後、映像専用ヘツドに
よりその表層部に映像信号を記録するVHS方式、あるい
は映像信号にFM音声信号を合成した信号を映像ヘツドで
一緒に記録するベータフオーマツト方式または8mmビデ
オ方式等である。
いずれも、例えば第6図に示すように、矢示B方向に
回転する回転ドラム1の180゜離れた回転軸対称位置に
設けた2個の記録再生兼用のヘツド2,2′(以下音声に
関係するヘツドのみを示し、映像専用のヘツドのあるも
のはこれを省略する)により、回転ドラム1を半周以上
ヘリカルに巻いて矢示A方向に走行するテープ3にFM音
声信号を記録する。
第7図は、このテープ3に記録された信号を、テープ
のベース面から見た状態で可視的に示す展開図である。
同図において、4は音声信号をそのまま連続記録した
オーデイオトラツク、5は回転ヘツドのトラツキングを
とるためのコントロールトラツクである。
FM音声信号は映像信号1フイールド分(NTSCでは1/60
秒)に相当する信号に分割され、それぞれヘツド2,2′
によつてテープ3の走行方向に対して斜めにFM音声トラ
ツク6,6′として記録されているが、相隣るFM音声トラ
ツク6,6′は、それぞれその先行トラツクの終端部aと
後続トラツクの先端部bとが、約5%程度オーバラツプ
して記録されている。
第8図は、このように記録されたFM音声信号から連続
した音声信号を再生する再生装置の従来例を示すブロツ
ク図である。
ヘツド2,2′とプリアンプ7,7′とはそれぞれ直列に接
続されて2つのチヤンネルCH1,CH2を構成し、その出力
はそれぞれ例えばアナログ・マルチプレクサよりなる切
換スイツチング回路8に入力する。
いま、チヤンネルCH1のヘツド2がFM再生信号を出力
している場合、そのFM再生信号はプリアンプ7で増幅さ
れたのち切換スイツチング回路8に入力する。
切換スイツチング回路8は信号を再生しているチヤン
ネル(以下「ライブチヤンネル」という)側に切換えら
れるように構成されているから、チヤンネルCH1の信号
は切換スイツチング回路8を通つたのち、混入している
映像信号等の不要な信号やノイズはバンドパスフイルタ
(以下「BPF」という)9により遮断され、FM音声信号
のみが復調器10によつて復調されて音声信号として出力
される。
次に、チヤンネルCH2のヘツド2′がFM再生信号を出
力し始める(以下信号を出力していないチヤンネルを
「デツドチヤンネル」、デツドチヤンネルが信号を出力
し始めてからは「フオローチヤンネル」という)と、そ
のオーバラツプ期間内に切換スイツチング回路8はチヤ
ンネルCH2に切換えられる。
以上の動作が交互に繰返されるために、復調された音
声信号は連続信号として出力される。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、第6図に示した回転ドラム1上のヘツド2,
2′の相対位置(対称性)は極めて精度良く製作されて
いるが、その僅かな製作公差による記録時と再生時のヘ
ツド位置のちがい、温湿度や経年変化によるテープの伸
縮や回転ドラムの膨張収縮あるいは回路の遅れの差等に
より若干のFM再生信号の位相ズレは避けられない。
そのために、チヤンネルCH1,CH2のFM再生信号の間に
位相差を生じ、その一例を第9図に示すように、切換ス
イツチング回路8の切換えによつてFM音声信号の波形に
不連続部を生ずる。
第9図(a),(b)はそれぞれチヤンネルCH1,CH2
が出力するFM音声信号の波形であり、そのオーバラツプ
期間内に切換スイツチング回路8が(c)に示すように
切換わることにより、(d)に示すように連続したFM音
声信号の波形が得られる。
しかしながら、ジツタのために第9図(a),(b)
に示した信号波形に若干の位相差が生じ、(d)に示し
た信号波形のうち切換え時点Sの近傍を時間軸を拡大
(以降同様)して見ると、(e)に示すように、切換え
による信号波形の不連続部が発生する。
この不連続部のあとでは、この後のBPF9の帯域幅で決
まる時間だけ周波数が変つてしまう。
したがつて、これを復調器10により音声信号に復調す
ると、第9図(f)に示すように音声信号の波形に乱れ
Dが生じる。
この音声信号の波形の乱れを抑えるため、例えば音声
信号に復調した後処理として音声信号波形のレベルを一
時保持するか、あるいは第9図(g)に示すようにその
1次微分値を一時ホールドしてから、チヤンネルCH2の
復調信号に移行する等の工夫がなされているが、本質的
に波形の不連続性が解決されるものではなかつた。
これはヘツドの切換え毎に一定周期で発生する(NTSC
では毎秒60回)ので、打楽器,オーケストラあるいは人
声の子音部のように波形の複雑な音声の場合は目立たな
いが、管楽器,オルガンあるいは人声の母音(特に
「ア」や「オ」)のように単純な純音に近い波形の音声
が持続するような場合には目立つてくるノイズである。
この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ヘ
ルカルスキヤン方式でFM音声信号を再生する際のチヤン
ネルの切換えによるFM音声信号波形の不連続部の発生を
防止し、その波形不連続による音声信号のノイズを除去
することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
この発明は上記の目的を達成するため、上述のような
再生装置において、各再生ヘツドからのFM再生信号を、
それぞれそのFM再生信号に含まれている搬送波と周波数
の異なる周波数変換用信号により周波数変換する周波数
変換手段と、その各周波数変換用信号を発生する電圧制
御発振器と、オーバラツプ期間内に各周波数変換手段に
よつて周波数変換された2のFM再生信号の位相を比較し
てその差に応じた差信号を出力する位相比較器と、この
位相比較器が出力する差信号を後から再生されたFM再生
信号を周波数変換するための周波数変換用信号を発生す
る電圧制御発振器に入力させるスイツチング回路と、こ
れらが構成するループ系を安定化させるループフイルタ
とを設け、オーバラツプ期間内の出力切換え前に2つの
周波数変換されたFM再生信号の位相を一致させるように
したものである。
〔作 用〕
この発明は、上記のように構成することにより、オー
バラツプ期間内にフオローチヤンネル側のスイツチング
回路をオンにして、電圧制御発振器と周波数変換手段と
位相比較器とループフィルタとからなるフエーズロツク
ループ回路を形成し、フオローチヤンネルの周波数変換
されたFM再生信号の位相をライブチヤンネルの同じく周
波数変換されたFM再生信号の位相と一致させた後チヤン
ネルを切換えるようにしたから、復調器に入力するFM音
声信号の波形はチヤンネルを切換えても不連続部のない
連続した波形になり、復調された音声信号にはFM音声信
号波形の不連続部によるノイズが生じない。
〔実 施 例〕
以下、この発明の実施例を第1図以降を参照して具体
的に説明する。
第1図は、この発明の一実施例の基本的構成を示すブ
ロツク図であり、第8図に示したように回転ドラムの18
0゜離れた位置に配置された2個のヘツドによつてそれ
ぞれ再生されて増幅された各チヤンネルCH1,CH2のFM再
生信号が切換スイツチング回路8に入力する直前に、そ
れぞれフエーズロツクループ回路(以下「PLL」とい
う)20,20′を設けている。
このPLL20は、周波数変換手段21と電圧制御発振器
(以下「VCO」という)22と位相比較器(PC)23とルー
プフイルタであるローパスフイルタ(以下「LPF」とい
う)24とから構成され、2つの信号の位相が一致するよ
うに作用するが、一般のPLLと異なり、位相比較器23とL
PF24との間に、このPLL20が作動するタイミングを制御
するアナログ電子スイツチ回路からなるスイツチング回
路25を介挿している。
チヤンネルCH2のPLL20′もこのPLL20と全く同様に構
成されている。
各スイツチング回路25,25′はそれぞれ常時開いてい
るが、両チヤンネルに同時にFM再生信号が入力するオー
バラツプ期間に、後からFM再生信号が入力し始めたフオ
ローチヤンネル側のスイツチが閉じるようになつている
から、フオローチヤンネル側のPLLが形成され、その位
相がライブチヤンネル側の位相と一致するように作動す
る。
第2図は、第1図に示した実施例を更に具体的に示し
た回路図である。
各チヤンネルCH1,CH2のヘツド2,2′が記録媒体(例え
ばビデオ用1/2インチ磁気テープ)から再生するFM再生
信号は、記録時に周波数f0(例えば1.4MHz)の搬送波を
音声信号でFM変調(周波数偏移±50kHz)したFM音声信
号であり、それぞれプリアンプ7,7′によつて増幅され
てBPF9,9′を通して出力される。
この増幅されたFM再生信号には、FM音声信号の他に輝
度信号(周波数帯域3.4M〜4.4MHz)と低域変換された色
信号(変換周波数630kHz)とからなる映像信号やノイズ
が混入しているから、各BPF9,9′はその映像信号やノイ
ズ信号を遮断して、周波数f0の搬送波を中心としたFM音
声信号のみを出力する。
LPF24,24′は、それぞれその一端が共通接続点で接続
されたコンデンサCと抵抗R1,R2とから構成され、コン
デンサCの他端はアース、抵抗R1の他端は基準電圧E、
抵抗R2の他端はスイツチング回路25,25′の出力端子、
共通接続点はそれぞれVCO22,22′の入力端子に接続され
ている。
VCO22,22′は、それぞれその入力端子の電圧が基準電
圧Eと等しい時に、周波数変換用信号の基準周波数f
1(例えば1MHz)を出力する。
チヤンネルCH1の周波数変換手段21は、例えば直列に
接続された変調器26とBPF27とから構成されている。
そして、変調器26には、BPF9から出力されるFM音声信
号と、VCO22から出力される周波数変換用信号とが入力
され、FM音声信号を周波数変換用信号で振幅変調するこ
とにより、周波数(f0+f1)と周波数(f0−f1)を中心
として周波数偏移する両側帯波が出力されるが、BPF27
は変調器26から入力する両側帯波のうち上側帯波である
周波数(f0+f1)を中心とするFM信号を出力する。
従つて、この周波数変換手段21は、再生信号であるチ
ヤンネルCH1のFM音声信号をVCO22が出力する周波数(≒
f1)だけ高い方に周波数変換したFM音声信号を出力す
る。
チヤンネルCH2の周波数変換手段21′も、同様に変調
器26′とBPF27′とから構成されており、変調器26′に
はBPF9′から出力されるFM音声信号とVCO22′から出力
される周波数変換用信号とが入力され、BPF27′からは
再生信号であるチヤンネルCH2のFM音声信号をVCO22′が
出力する周波数(≒f1)だけ高い方に周波数変換したFM
音声信号を出力する。
このようにして、両チヤンネルCH1,CH2の周波数変換
手段21,21′が出力するそれぞれ周波数変換されたFM音
声信号は、切換スイツチング回路8の2つの入力端子
と、位相比較器23,23′の2つの入力端子にそれぞれ出
力される。
位相比較器23,23′の2つの入力端子には、両PLL20,2
0′が出力するFM音声信号が互に逆に入力されているか
ら、一方の位相比較器23はチヤンネルCH2に対してチヤ
ンネルCH1のFM音声信号の位相が、他方の位相比較器2
3′はチヤンネルCH1に対してチヤンネルCH2のFM音声信
号の位相がそれぞれ進んでいるか遅れているかに応じ
て、基準電圧Eより高いか低い電圧を出力する。
そして、両チヤンネルの周波数変換されたFM音声信号
の位相が一致した時は、位相比較器23,23′の出力電圧
は共に基準電圧Eと等しい。
第6図に示した回転ドラム1の回転軸には図示しない
回転位置センサが設けられ、ヘツド2,2′の位置に応じ
て何れのヘツドがそれぞれライブポジシヨンにあるか、
デツドポジシヨンまたはフオローポジシヨン(以上その
ヘツドの属するチヤンネルがそれぞれライブチヤンネ
ル,デツドチヤンネル,フオローチヤンネルである時の
ヘツドの位置をいう)にあるか等を示す信号を出力す
る。
第1図及び第2図に示したスイツチング回路25,25′
および切換スイツチング回路8は、この回転位置センサ
の出力する信号に応じてそれぞれ作動する。
第3図は各信号およびスイツチング回路の作動を示す
タイムチヤートであり、(a),(b)はそれぞれヘツ
ド2,2′が信号再生ポジシヨンにあるか否かを示す回転
位置センサの出力信号、(c),(d)はそれぞれチヤ
ンネルCH1,CH2のPLL20,20′に入力するFM音声信号の波
形の一例、(e),(f)はそれぞれスイツチング回路
25,25′のオン・オフ、(g)は切換スイツチング回路
8の切換え方向、(h)は復調器10から出力される復調
された音声信号波形の一例をそれぞれ示している。
これらの図に示されるように、スイツチング回路25
は、ヘツド2のポジシヨン信号の立上りによつてオンに
なり、ヘツド2′のポジシヨン信号の立下りによつてオ
フになる。
スイツチング回路25′の作動も、スイツチング回路25
の作動と同様である。
切換スイツチング回路8は、ヘツド2,2′のポジシヨ
ン信号の立下りによつて、そのヘツドの属するチヤンネ
ルから他のチヤンネル側に切換えられ、それぞれフオロ
ーチヤンネルがライブチヤンネルに、ライブチヤンネル
がデツドチヤンネルに変る。
第4図は、第3図に示したタイムチヤートのうち、チ
ヤンネル切換えの部分を時間軸(横軸)を拡大して示し
たものである。
第4図(a),(b)はそれぞれチヤンネルCH1,CH2
のPLL20,20′が出力する信号の波形の一例(第3図
(c),(d)に示した信号が周波数変換されたものに
相当)、第4図(c)はチヤンネルCH1のスイツチング
回路25のオン・オフ(第3図(e)に同じ)、第4図
(d),(e)はそれぞれチヤンネルCH1,CH2の位相比
較器23,23′の出力電圧波形の一例をそれぞれ示してい
る。
FM再生信号の位相ズレは時間にして150ns程度である
から、このズレが音声信号(周波数上限10k〜20kHz)の
位相に及ぼす影響は問題にならないが、FMの搬送波(f0
=1.4MHz)及び周波数変換されたFM音声信号(f≒2.4M
Hz)の波形では位相がズレ、切換スイツチング回路8の
切換えによるFM音声信号の波形の不連続部が復調された
音声信号の波形の乱れとなつて現れることは既に説明し
た通りである。
以下、第2図におけるPLL20,20′の動作を第4図を参
照しながら説明する。
最初は、チヤンネルCH1,CH2がそれぞれデツドチヤン
ネル,ライブチヤンネルであるとし、スイツチング回路
25,25′はいずれもオフになつているから、VCO22,22′
は共にその入力電圧が基準電圧Eであり、従つて出力す
る周波数変換用信号の周波数は基準周波数f1である。
チヤンネルCH2のPLL20′はFM再生信号が入力している
から、BPF27′からは周波数変換された(f0+f1)を中
心とするFM音声信号が出力されているが、チヤンネルCH
1はデツドチヤンネルであるからBPF27からの出力信号は
ない。
位相比較器23,23′は、一方の入力信号が0の時は、
両方の入力信号の位相が一致している時と同じく、基準
電圧Eと等しい電圧を出力している。
チヤンネルCH1のヘツド2から信号が出力し始め、プ
リアンプ7,BPF9を通つてPLL20に信号が入力すると、チ
ヤンネルCH1はデツドチヤンネルからフオローチヤンネ
ルになる。
位相比較器23,23′は、BPF27,27′から出力される周
波数変換されたFM音声信号を比較して、フオローチヤン
ネルCH1の位相がライブチヤンネルCH2の位相より進んで
いるか遅れているかに応じて、その出力電圧が基準電圧
Eから高い方または低い方へそれぞれ逆方向にシフトす
る。
次に、フオローチヤンネルCH1のスイツチング回路25
がオンになると、VCO22の入力端子には、抵抗R1,R2の並
列抵抗値とコンデンサCの容量値とから決定される時定
数を有するLPF24を介して位相比較器23の出力電圧が印
加されるから、その電圧は基準電圧Eから位相比較器23
の出力電圧のシフト分(フオローチヤンネルCH1の進相
・遅相に応じた差信号)だけシフトする。
したがつて、VCO22が出力する周波数変換用信号の周
波数は、フオローチヤンネルCH1の位相がライブチヤン
ネルCH2の位相と一致するように、基準周波数f1からシ
フトするので、周波数変換手段21のBPF27が出力する周
波数変換されたFM音声信号も周波数変換用信号のシフト
分だけシフトし、その位相がライブチヤンネルCH2の位
相に近づく。
位相が近づくと、位相比較器23,23′の出力はそれぞ
れ互いに逆方向から基準電圧Eに戻つて行き、遂には両
チヤンネルCH1,CH2の信号の位相が一致する。
周波数変換されたFM音声信号の中心周波数は比較的高
い(例えば2.4MHz)ので、その位相が一致するに要する
時間はオーバラツプ期間(例えば0.8ms)に比べて遥か
に短かい。
第4図(c)示したチヤンネルCH1のスイツチング回
路25がオフになると同時に、切換スイツチング回路8が
切換えられてチヤンネルCH1がライブチヤンネルになる
が、その時点までには同図(a),(b)に示した周波
数変換されたFM音声信号の位相は一致しているから、切
換スイツチング回路8の切換えによる復調器10の入力信
号波形の不連続は発生せず、復調された音声信号には、
切換えによる波形の乱れ、即ちノイズがない。
以上、チヤンネルCH2からチヤンネルCH1に切換える場
合について説明したが、逆にチヤンネルCH1からチヤン
ネルCH2に切換える場合も全く同様である。
ここで、第1図及び第2図に示した復調器10は中心周
波数(f0+f1)に調整されているから、第8図に示した
従来例の中心周波数f0に調整されている復調器10とは中
心周波数が異なるだけであり、他は同じである。
また、第2図に示した実施例においては、チヤンネル
CH1とCH2の各PLL20,20′を全く同一に構成したが、その
VCO22,22′を、例えばその入力電圧が基準電圧Eよりも
高くシフトした時に、それぞれが出力する周波数変換用
信号の周波数が基準周波数f1から逆方向にシフト(一方
の周波数が高く他方の周波数が低くシフト)するような
コンプリメンタルなVCOを組合せるようにすれば、位相
比較器はいづれか1個で済む。
例えば、第5図に示すように1個の位相比較器23の出
力端子をスイツチング回路25,25′の入力端子にそれぞ
れ接続して、両方のスイツチング回路に同じ信号を出力
するようにしても、スイツチング回路25,25′が同時に
オンになることはないから、PLL20,20′は相互に干渉す
ることなく正常に作動する。
以上、この発明によるFM音声記録の再生装置をモノー
ラルの場合について説明したが、この発明はステレオ,
バイノーラル(L,R両チヤンネルの音声のイヤホーン等
で左右の耳にそれぞれ独立に入力するステレオ),バイ
リンガルあるいは3チヤンネル,4チヤンネル等のマルチ
チヤンネル系再生装置にも適用することが出来る。
例えばステレオFM放送で実施されているように、L,R
チヤンネルの音声信号をマトリツクス回路によりその和
信号と差信号に変換して、その差信号で38kHz程度の低
い搬送波を変調した信号と和信号とを合成したAF(オー
デイオ周波数)信号を、上述した周波数f0の搬送波をFM
変調したFM音声信号として記録した信号を再生する場合
には、上述の実施例に示した回路でAF信号に復調した
後、マトリクス回路で逆変換してL,Rチヤンネルに分離
すればよい。
さらに、周波数の異なる2つの搬送波(例えば1.4MHz
と1.6MHz)をL,Rチヤンネルで別個にFM変調し、それを
合成して記録した信号を再生する場合には、チヤンネル
CH1,CH2の各ヘツド2,2′からプリアンプ7,7′を介して
それぞれ出力される再生信号を、それぞれ異なる搬送波
の中心周波数に合わせた2組のBPFを通してそれぞれL,R
チヤンネルに分離した後、実施例に示した回路をそれぞ
れ2組設ければよい。
また、BPF9,9′および27,27′の帯域幅を広げて、実
施例に示した回路で位相を合わせて切換スイツチング回
路8で連続した信号とした後、それぞれ中心周波数の異
なる2つの復調器で別々に復調すればPLLが1組で済
む。
なお、この発明は、回転ドラム上のヘツドの数が3個
以上あるヘルカルスキヤン方式の場合でも適用すること
が出来る。
複数のヘツドにそれぞれ専用のPLLを設け、切換スイ
ツチング回路がライブチヤンネルからフオローチヤンネ
ルに順次切換えて復調器に出力するようにしてもよい
が、PLLの入力端子の前にそれぞれライブチヤンネルと
次にフオローチヤンネルになるデツドチヤンネルを選択
して切換えるマルチプレクサを設ければ、PLLは最小限
2組あれば複数のヘツドからの再生信号を同様に処理す
ることが出来る。
以上、この発明をVTRの音声記録再生系に適用した例
について説明したが、音声専用のオーデイオテープレコ
ーダにも適用出来ることはいうまでもない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明によれば、ヘリカルス
キヤン方式のFM音声記録の再生装置において、複数のヘ
ツドからの再生信号をライブチヤンネルからフオローチ
ヤンネルに切換えて連続するFM音声信号を形成する際
に、復調された音声信号にはFM音声信号の波形の不連続
によるノイズが生じないから、従来困難であつた純音に
近い澄んだ音声でも濁りなく再生することが出来る。
【図面の簡単な説明】 第1図はこの発明の一実施例の基本構成を示すブロツク
図、 第2図は同じくその具体的構成例を示す回路図、 第3図は同じくその各信号およびスイツチング回路の作
動を示すタイムチヤート、 第4図は同じくその切換部分の時間軸を拡大して示すタ
イムチヤート、 第5図はこの発明の他の実施例を示す第1図と同様なブ
ロツク図、 第6図はこの発明の対象とする再生装置におけるヘツド
とテープの相対位置を示す斜視図、 第7図は同じくそのテープに記録された信号を可視的に
示す展開図、 第8図は再生装置の従来例を示すブロツク図、 第9図は同じくその各信号及びスイツチング回路の作動
を示すタイムチヤートである。 1……回転ドラム、2,2′……ヘツド 3……テープ、7,7′……プリアンプ 8……切換スイツチング回路 9,9′,27,27′……ハンドパスフイルタ(BPF) 10……復調器 20,20′……フエーズロツクループ回路(PLL) 21,21′……周波数変換手段 22,22′……電圧制御発振器(VCO) 23,23′……位相比較器(PC) 24,24′……ローパスフイルタ(LPF) 25,25′……スイツチング回路 26,26′……変調器

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】搬送波の周波数を中心としてFM変調された
    FM音声信号が複数の記録ヘツドを用いたヘリカルスキヤ
    ン方式で記録された記録媒体から、複数の再生ヘツドを
    用いたヘリカルスキヤン方式で再生する各再生ヘツドか
    らのFM再生信号を、そのオーバラツプ期間内に順次切換
    えて連続信号とした後、音声信号に復調して出力するFM
    音声記録の再生装置において、 前記各再生ヘツドからのFM再生信号をそれぞれ前記搬送
    波と周波数の異なる周波数変換用信号により周波数変換
    する周波数変換手段と、 前記各周波数変換用信号を発生する電圧制御発振器と、 前記オーバラツプ期間内に前記各周波数変換手段によつ
    て周波数変換された2つのFM再生信号の位相を比較して
    その差に応じた差信号を出力する位相比較器と、 該位相比較器が出力する前記差信号を前記オーバラツプ
    期間内に後から再生されたFM再生信号を周波数変換する
    ための周波数変換用信号を発生する電圧制御発振器に入
    力させるスイツチング回路と、 これらが構成するループ系を安定化させるループフイル
    タとを設け、 前記オーバラツプ期間内の前記出力切換え前に2つの周
    波数変換されたFM再生信号の位相を一致させるようにし
    たことを特徴とするFM音声記録の再生装置。
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