JPS6025948B2

JPS6025948B2 - 映像信号記録再生方式

Info

Publication number: JPS6025948B2
Application number: JP57226933A
Authority: JP
Inventors: 善彦大田
Original assignee: Victor Company of Japan Ltd
Current assignee: Victor Company of Japan Ltd
Priority date: 1982-12-27
Filing date: 1982-12-27
Publication date: 1985-06-21
Also published as: JPS58116887A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は映像信号記録再生方式に係り、相隣るトラック
に記録されるＦＭ変調波のキャリア周波数の差を映像信
号とインターリービング関係にある周波数に設定するこ
とにより、隣接トラック間の妨害を少なくし得、従って
各トラック間のガードバンドを少なく或はガードバンド
なく記録し得、記録媒体の利用効率を高め得て記録再生
し得るようにした記録再生方式を提供することを目的と
する。

一般に、ビデオテープレコーダあるいはカセット式ビデ
オテープレコーダにおいて、再生時のトラックずれによ
って隣接するトラックの信号を再生した時、画面にビー
ト妨害を発生する。

そこで従来、テープ上の映像トラック間にガードバンド
を設けることによって画面にビート妨害が発生しないよ
うにしていた。例えば、カセット式の場合、映像トラッ
ク幅８５仏ｍに対してガードバンドは５０〃ｍの幅を有
しており、ガードバンド幅はトラック幅に対し６３％に
も及び、磁気テープの利用効率は極めて悪い欠点があっ
た。本発明は上記の欠点を除去したものであり、以下図
面と共にその各実施例につき説明する。

第１図は本発明になる映像信号記録再生方式の１実施例
のブロック系統図を示す。同図において入力端子１に入
来した映像信号はＡＧＣ回路２にて規定レベルに制御さ
れ、ＦＭ変調回路３にてＦＭ変調される。この時、ＦＭ
変調波の周波数偏移は、同期信号先端部（シンクチツプ
）が２．９Ｍ比、白側先端部（ホワイトピーク）が４Ｍ
Ｈｚになるように設定される。

上記ＦＭ変調波はＦＭ記録回路４にて増幅され、磁気ヘ
ッド５により磁気テープ６に記録される。

上記系統は従来の記録方式と同様である。他方、ＦＭ変
調回路３よりのＦＭ変調波は周波数変換回路７に供給さ
れ、局部発振回路８よりの１１．４５８の批の発振周波
数の信号で周波数変換されて１３．９５５〜１５．４５
８ＭＨｚのＦＭ変調波となる。このＦＭ変調波は周波数
変換回路９に供給され、局部発振回路１０よりの１０
．７３則ＭＨｚの発振周波数の信号で周波数変換されて
３．２１６〜４．７１８Ｍ比のＦＭ変換波となり、２．
５〜４ＭＨｚの周波数偏移を有していたＦＭ変調回路３
の出力ＦＭ変調波は０．７１８Ｍ位変換されたことにな
る。このＦＭ変調波はＦＭ記録回路１１にて増幅され、
磁気ヘッド１２により磁気テ−プ６に磁気ヘッド５によ
るトラックに隣接して記録される。従って、磁気ヘッド
５と磁気ヘッド１２とにより磁気テープ６上隣接するト
ラックに記録されたＦＭ変調波の周波数間には０．７１
弧伍ｚの差があることになる。

この場合、本実施例では、磁気ヘッド５と１２とに供給
されるＦＭ変調周波数を略同一周波数帯域内において映
像信号の水平走査周波数１５．７３４Ｋ位の１／２の奇
数倍貝０ち９１ノ２倍（０．７１８Ｍ位）だけ異ならし
めるように選定している。なお、隣接するトラックは水
平同期信号部がトラックと直角の線上に一直線に並ぶよ
うなテープパターンにしておくことが望ましい。次に再
生系においては、磁気テープ６より磁気ヘッド５にて再
生した２．５〜山Ｍ舷のＦＭ変調波は再生増幅回路１３
において増幅され、切替回路１４に供Ｖ給される。

一方、磁気ヘッド１２より再生された３．２１６〜４．
７１８Ｍ比のＦＭ変調波は再生増幅回路１５において
増幅された後、周波数変換回路１６に供孫舎され、局部
発振回路１０よりの信号で周波数変換されて１３．９５
５〜１５．４５９Ｍ比の周波数となる。

このＦＭ変調波は更に周波数変換回路１７に供給され、
局部発振回路８よりの信号で周波数変換されて２．５〜
虹け比となり、元の周波数に戻される。周波数変換回路
１７よりのＦＭ変調波と、再生増幅回路１３よりのＦＭ
変調波とは切替回路１４に供孫舎され、ここで両方のＦ
Ｍ変調波が交互に切替えられて一つの連続した信号とな
る。このＦＭ変調波はＦＭ復調回路１８に供給され、元
の映像信号に復調される。ここで、再生時において、磁
気ヘッド５あるいは磁気ヘッド１２がトラックずれを起
こし、一のヘッドが隣接するトラックのＦＭ変調波を混
合して再生した場合を考えてみる。

この際、隣接するトラックのＦＭ変調波は本釆再生すべ
きトラックのＦＭ変調波の周波数に比して常に０．７１
８Ｍ比の差があるため、この２つのＦＭ変調波を復調す
ると、隣接するトラックのＦＭ変調波は０．７１跡日ｚ
の単一周波数を有する不要信号成分として映像信号に混
合されて雑音成分になる。しかしながら、この周波数０
．７１磯川ｚは上記の如く水平走査周波数の１／２の奇
数倍（本実施例では９１／２）に選定してあるので、映
像信号とインターｌｊーピング関係にあり、その結果、
雑音成分は画面上においては殆ど目立たない。従って、
磁気ヘッド５あるいは１２が走査に際しトラックずれを
起こしても、上記不要信号成分は再生画面上では殆んど
目立たない。このため使用する磁気テープ６上の各隣り
合う映像トラックの間隔を少なくしてガードバンドを極
力少なく或いは無くし得、磁気テープ６の利用効率を高
めることができる。また、他の実施例として、ＡＧＣ回
路２の出力信号を周波数が０．７１弧ｍｚ異なる２つの
ＦＭ変調回路に夫々供孫舎して、その夫々のＦＭ変調回
路より２つの磁気ヘッドにて磁気テープ上に記録するよ
うにしても、隣接するトラックに記録されたＦＭ変調波
の周波数間には０．７１弧伍ｚの差があることになる。

第２図は更にまた他の実施例の１部分のブロック系統図
を示す。

この実施例では１１．４５８Ｍ比及び１０．７３ｇＭＨ
ｚの特殊な周波数を得るのに一般の水晶発振器を用いて
いる。同図において、水晶発振器２５よりの３．５７９
５４即日ｚの発振周波数は１／５逓降回路２６に供給さ
れて０．７１８Ｍ比になると共に、３逓情回路２７に
供給されて１０．７３＄Ｍ世になる。

また、３逓倍回路２７よりの１０．７３則ＭＨｚの出力
信号は、１／５逓降回路２６よりの０．７１飢町ｚの出
力信号と共に周波数変換回路２８に供給されて１１．４
５８ＭＨｚになる。この場合、第１図における特殊な局
部発振器８及び１０１こ比して、より安定に動作し得か
つ安価に構成し得る。なお、より良質の画面を再生する
為には、０．７１８Ｍ批の不要信号成分をとり除く方法
が必要となるが、以下、その実施例について説明する。

第１図において、ＦＭ復調回路１８にて復調された映像
信号は５００ＫＨｚの低域フィルター９と５００ＫＨ
ｚの高域フィル夕２０に供給される。映像信号は５００
ＫＨｚを境にして２つに分割されて、高城フィル夕２０
の出力信号成分は〈し形フィル夕２１に供給される。く
し形フィル夕２１を通過して不要信号成分を除去された
映像信号は低域フィル夕１９を通過した映像信号と共に
合成回路２２に供給されてここで合成され、映像信号出
力回路２３を介して出力端子２４よりとり出される。合
成回路２２で、上記の如く、くし形フィル夕２１により
１水平走査期間遅らせた信号と次の遅らせない信号とを
加算すると、１水平走査期間毎に位相が１８００異なつ
ている周波数成分貝０ちインターリービング周波数成分
は打消されて零になり、０．７１８ＭＨｚの不要信号成
分は除去される。このとき、映像信号成分は２つの水平
走査期間の信号の和となって現われるが、映像信号はそ
の性質上１フィールドと次の１フィールドとでは殆ど同
じような情報を有しているので、視覚上何ら問題とはな
らない。なお、くし形フィル夕２１の代りに例えばクリ
スピニング回路等の非線形増幅回路を用いても同様の結
果が得られる。また、各実施例においては、隣接するト
ラックに記録するＦＭ変調波は０．７１８ＭＨｚの周波
数差をもたされているが、この周波数に限定されること
なく、インターリービングし得る周波数即ち水平走査周
波数の１／２の奇数倍であれば同様の結果が得られる。

更に、ＦＭ変調回路３の発振周波数を決定している素子
あるいは電位を１トラック毎に切替えてＦＭ変調波の周
波数を異ならせても同様の結果が得られる。

なお、以上本発明を磁気テープ上に２つの磁気ヘッドを
使用して記録再生する実施例により説明したが、本発明
はこれに限定されることなく、特許請求の範囲に記載の
趣旨に沿うものを含むことは勿論である。

上述の如く、本発明になる映像信号記録再生方式は、記
録時に互いに隣り合うトラックに記録されるＦＭ変調波
のキャリア周波数を略同一周波数帯域内において映像信
号の水平走査周波数の１／２の奇数倍に相当する周波数
だけ異ならしめて記録媒体に記録するようにしているた
め、記録媒体上の互いに隣り合うトラック間の周波数差
は映像信号の周波数とインターリービングし得る周波数
であるので、再生時に変換器がトルツクずれを起こして
も隣り合うトラック間での周波数の差が不要信号成分と
してとり出されるが実用上は再生画面では殆ど目立たず
、従って使用する記録媒体の互いに相隣るトラック間の
ガードバンドを少なく又は無くして互いに隣接せしめ得
、記録媒体の利用効率を従来方式に比して例えば約４０
％も高め得、隣り合うトラックに記録される信号の周波
数差は伝送帯域に比して騒く僅かであり、２つのトラッ
ク間の伝送帯城は略同一であるから周波数帯域を広げる
ことなく有効に利用し得る等の特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明になる映像信号記録再生方式の１実施例
のブロック系統図、第２図は本発明方式の他の実施例の
要部のブロック系統図である。１・・・入力端子、２・・・ＡＧＣ回路、３・・・ＦＭ
変調回路、４，１１・・・ＦＭ記録回路、５，１２・・
・磁気ヘッド、６・・・磁気テープ、７，９，１６，１
７，２８・・・周波数変換回路、８，１０・・・局部発
振回路、１３，１５・・・再生増幅回路、１４・・・切
替回路、１８・・・ＦＭ復調回路、１９・・・低減フィ
ル夕、２０・・・高域フィル夕、２１・・・〈し形フィ
ル夕、２２・・・合成回路、２３・・・映像信号出力回
路、２４・・・出力端子、２５・・・水晶発振器、２６
・・・１／５逓降回路、２７・・・３逓倍回路。第１図第２図

Claims

【特許請求の範囲】１入力映像信号をＦＭ変調回路にてＦＭ変調した後に
隣り合うトラツクの一方のトラツクを形成する磁気ヘツ
ドに供給する手段と、該ＦＭ変調回路より取出されたＦ
Ｍ変調波を周波数変換して記録媒体上の互いに隣り合う
トラツク間のキヤリア周波数を略同一の周波数帯域内に
おいて映像信号の水平走査周波数の１／２の奇数倍に相
当する周波数だけ異ならせるようにして他方のトラツク
を形成する磁気ヘツドに供給する手段と、隣り合うトラ
ツクを形成する磁気ヘツドにより再生した映像信号のキ
ヤリア周波数を同一になるように周波数変換する手段と
、キヤリア周波数を同一にした両方のＦＭ変調波を交互
に切替えて連続した信号とする手段と、該手段よりの信
号をＦＭ復調して再生映像信号を得る手段とよりなるこ
とを特徴とする映像信号記録再生方式。２入力映像信号をＦＭ変調回路にてＦＭ変調した後に
隣り合うトラツクの一方のトラツクを形成する磁気ヘツ
ドに供給する手段と、該ＦＭ変調回路より取出されたＦ
Ｍ変調波を周波数変換して記録媒体上の互いに隣り合う
トラツク間のキヤリア周波数を略同一の周波数帯域内に
おいて映像信号の水平走査周波数の１／２の奇数倍に相
当する周波数だけ異ならせるようにして他方のトラツク
を形成する磁気ヘツドに供給する手段と、隣り合うトラ
ツクを形成する磁気ヘツドにより再生した映像信号のキ
ヤリア周波数を同一になるように周波数変換する手段と
、キヤリア周波数を同一にした両方のＦＭ変調波を交互
に切替えて連続した信号とする手段と、該手段よりの信
号をＦＭ復調するＦＭ復調手段と、隣り合うトラツクを
形成する磁気ヘツドより再生されたＦＭ変調波のキヤリ
ア周波数の差の周波数を含む帯域の第１のフイルタと該
差の周波数を含まない帯域の第２のフイルタとにて該Ｆ
Ｍ復調手段よりとり出された映像信号を帯域分割する周
波数帯域分割手段と、該第１のフイルタよりの映像信号
を１水平走査期間遅延させた映像信号と該第１のフイル
タよりの映像信号とを加算する加算手段と、該加算手段
よりとり出された映像信号と該第２のフイルタよりとり
出された映像信号とを合成して再生映像信号を得る手段
とよりなることを特徴とする映像信号記録再生方式。