JPH05266443A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH05266443A
JPH05266443A JP20806992A JP20806992A JPH05266443A JP H05266443 A JPH05266443 A JP H05266443A JP 20806992 A JP20806992 A JP 20806992A JP 20806992 A JP20806992 A JP 20806992A JP H05266443 A JPH05266443 A JP H05266443A
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video
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Akihiro Maeda
昭浩 前田
Kuniaki Fujii
邦明 藤井
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 標準モードのトラックピッチの6分の1より
も広く3分の1よりも狭いヘッド幅を有するビデオヘッ
ド53L・53Rを備えたVTR。 【効果】 映像信号を標準モードの6倍の時間、ビデオ
テープに記録することができる。しかも、VTR間での
互換性を保てる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VHS方式のVTR
(ビデオテープレコーダー)等の磁気記録再生装置に係
り、特にその回転ヘッドの構成に関するものである。
【0002】
【従来の技術】VHS方式のVTRでは、トラックピッ
チが58μmのSPモード(標準モード)と、ビデオテ
ープの走行速度をSPモードのときの1/3にすること
により記録時間を3倍にしたEPモード(3倍モード)
とに対応できるように、SPモード用の2つのビデオヘ
ッドとEPモード用の2つのビデオヘッドが回転ドラム
上に備えられている。
【0003】これらのビデオヘッドは、互いに異なるア
ジマスを有するヘッドコアを同一ヘッドベース状に貼り
付けた、いわゆるダブルアジマス型のビデオヘッドとし
て構成されている。EPモード用のビデオヘッドのヘッ
ド幅は、通常再生と共にスロー再生や早送り再生等の特
殊再生ができるように、EPモードのトラックピッチ
(19μm)よりも広く設定されており、通常、26〜
30μmに設定されている。しかしながら、これによ
り、EPモードでは、隣接トラックからのクロストーク
が大きくなるので、通常再生時の画質が低下する。
【0004】そこで、最近の回転ドラム60では、図8
に示すように、180°配置されたSPモード用のビデ
オヘッド61L・61R、特殊再生用のビデオヘッド6
4L・64R、Hi−Fi音声用のオーディオヘッド6
5L・65Rが備えられているだけでなく、EPモード
のトラックピッチにちょうど等しいヘッド幅を有するビ
デオヘッド62L・62Rが新たに追加されている。こ
れにより、EPモードでの画質向上を図っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
構成では、EPモードで長時間記録用のビデオテープ
(VHS規格のT−180)を使用しても、9時間以上
の記録を行えないという問題点を有している。
【0006】しかも、VHS規格のビデオテープは、8
mm方式のVTRで使用されるビデオテープの約5倍の
容積を有しているが、記録時間は2.25倍に過ぎな
い。このため、ビデオテープの保有本数が増えるに連れ
て、保管場所に大きなスペースを必要とするという問題
点も有している。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る磁
気記録再生装置は、上記の課題を解決するために、回転
ドラム上に少なくとも1対のビデオヘッドを有する回転
ヘッドを備え、ビデオテープに映像の記録再生を行う磁
気記録再生装置において、ビデオヘッドのヘッド幅は標
準モードのトラックピッチの6分の1よりも広く、3分
の1よりは狭く設定されており、上記1対のビデオヘッ
ドは回転ドラム上に(180+α)度に配置され、αは
1水平走査期間の4分の1の期間に回転ドラムが回転す
る角度に設定されており、ビデオテープの送り速度を標
準モードでの送り速度の6分の1にして映像の記録再生
を行うことを特徴としている。
【0008】請求項2の発明に係る磁気記録再生装置
は、上記の課題を解決するために、回転ドラム上に少な
くとも1対のビデオヘッドを有する回転ヘッドを備え、
ビデオテープに映像の記録再生を行う磁気記録再生装置
において、ビデオヘッドのヘッド幅は標準モードのトラ
ックピッチの6分の1よりも広く、3分の1よりは狭く
設定されており、上記1対のビデオヘッドは回転ドラム
上に(180+α)度に配置され、αは1水平走査期間
の4分の1の期間に回転ドラムが回転する角度に設定さ
れており、記録信号および再生信号を1水平走査期間の
半整数倍の期間だけ遅延させる遅延手段と、遅延手段で
遅延させた信号と遅延させていない信号とをフレーム毎
に切り換えて出力する切り換え手段とが設けられてお
り、ビデオテープの送り速度を標準モードでの送り速度
の6分の1にして映像の記録再生を行う際、遅延させた
記録信号と遅延させていない記録信号とをフレーム毎に
切り換えて映像を記録し、遅延させていない記録信号に
対応した再生信号を遅延させ、遅延させた記録信号に対
応した再生信号を遅延させないように、遅延させた再生
信号と遅延させていない再生信号とをフレーム毎に切り
換えて映像を再生することを特徴としている。
【0009】請求項3の発明に係る磁気記録再生装置
は、上記の課題を解決するために、請求項2において、
上記の切り換え手段は、記録時、遅延手段で遅延させた
信号と遅延させていない信号とをフレーム毎に切り換え
るスイッチ手段と、ビデオヘッドをフィールド毎に交互
に切り換えるためのスイッチングパルスを2分周するこ
とによりスイッチ手段を切り換える制御パルスを発生さ
せる制御手段からなることを特徴としている。
【0010】請求項4の発明に係る磁気記録再生装置
は、上記の課題を解決するために、請求項2において、
上記の切り換え手段は、再生時、遅延手段で遅延させた
信号と遅延させていない信号とをフレーム毎に切り換え
るスイッチ手段と、再生信号から垂直同期信号を分離す
る同期分離回路と、垂直同期信号の時間間隔が60分の
1秒になるように、スイッチ手段を切り換える制御パル
スを発生させる制御手段からなることを特徴としてい
る。
【0011】請求項5の発明に係る磁気記録再生装置
は、上記の課題を解決するために、回転ドラム上に少な
くとも1対のビデオヘッドおよび1対のオーディオヘッ
ドを有する回転ヘッドを備え、ビデオテープに映像およ
び音声の記録再生を行う磁気記録再生装置において、ビ
デオヘッドおよびオーディオヘッドのヘッド幅は標準モ
ードのトラックピッチの6分の1よりも広く、3分の1
よりは狭く設定されており、上記1対のビデオヘッド
は、回転ドラム上に(180+α)度に配置され、αは
1水平走査期間の4分の1の期間に回転ドラムが回転す
る角度に設定されており、上記1対のオーディオヘッド
は、回転ドラム上に180度に配置され、ビデオテープ
の送り速度を標準モードでの送り速度の6分の1にして
映像および音声の記録再生を行うことを特徴としてい
る。
【0012】請求項6の発明に係る磁気記録再生装置
は、上記の課題を解決するために、請求項5において、
一対のオーディオヘッドのアジマス角は、左右約40°
に設定されていることを特徴としている。
【0013】請求項7の発明に係る磁気記録再生装置
は、上記の課題を解決するために、回転ドラム上に、ト
ラックピッチに等しいヘッド幅を有する左アジマスの第
1ビデオヘッドと右アジマスの第2ビデオヘッドが18
0度配置されており、前記トラックピッチの3分の1に
等しいヘッド幅を有する左アジマスの第3ビデオヘッド
と右アジマスの第4ビデオヘッドが180度配置されて
いると共に、前記トラックピッチの3分の1よりも広く
前記トラックピッチよりも狭いヘッド幅を有する左アジ
マスの第1オーディオヘッドと右アジマスの第2オーデ
ィオヘッドが180度配置されている回転ヘッドを有し
ており、標準モードでは第1および第2のビデオヘッド
で映像をビデオテープに記録し、3倍モードでは第3お
よび第4のビデオヘッドで映像をビデオテープに記録す
る磁気記録再生装置において、前記回転ドラム上には、
前記トラックピッチの6分の1よりも広く前記トラック
ピッチの3分の1よりも狭いヘッド幅を有する左アジマ
スの第5ビデオヘッドと右アジマスの第6ビデオヘッド
が180度配置されていると共に、前記トラックピッチ
の6分の1よりも広く前記トラックピッチの3分の1よ
りも狭いヘッド幅を有する左アジマスの第3オーディオ
ヘッドと右アジマスの第4オーディオヘッドが180度
配置されており、かつ、前記第3ビデオヘッドと第6ビ
デオヘッド、前記第4ビデオヘッドと第5ビデオヘッ
ド、前記第1オーディオヘッドと第4オーディオヘッ
ド、および、前記第2オーディオヘッドと第3オーディ
オヘッドの各ペアがダブルアジマス型に構成されている
ことを特徴としている。
【0014】
【作用】請求項1の構成によれば、映像を標準モードの
6倍の時間、ビデオテープに記録することができる。し
かも、磁気記録再生装置間で再生時の互換性を容易に保
てる。
【0015】請求項2の構成によれば、上記の請求項1
の作用に加え、ビデオテープ上で水平同期信号の位置が
並ぶ、いわゆるH並べになるので、隣接トラック間で相
関ができる。これにより、画面上のビート状の妨害が起
こりにくくなる。
【0016】請求項3の構成によれば、上記の請求項2
の作用に加え、記録時にフレーム毎に出力される制御パ
ルスを簡単な構成で作成できる。
【0017】請求項4の構成によれば、上記の請求項2
の作用に加え、再生時にフレームの連続した再生信号を
得るための制御パルスを簡単な構成で作成できる。
【0018】請求項5の構成によれば、映像および音声
を標準モードの6倍の時間、ビデオテープに記録するこ
とができる。しかも、磁気記録再生装置間で再生時の互
換性を容易に保てる。
【0019】請求項6の構成によれば、上記の請求項5
の作用に加え、ビデオテープ上の隣接トラックからのク
ロストークを低減できるので、音質が向上する。
【0020】請求項7の構成によれば、第5および第6
のビデオヘッドにより映像を標準モードの6倍の時間、
ビデオテープに記録することができる。また、第3およ
び第4のオーディオヘッドにより音声を標準モードの6
倍の時間、ビデオテープに記録することができる。しか
も、この記録された映像について、第3、第5、および
第6のビデオヘッドまたは、第4、第5、および第6の
ビデオヘッドを用いて、スチルやスロー等の特殊再生を
行うことができる。さらに、磁気記録再生装置間で再生
時の互換性を容易に保てる。
【0021】
【実施例】本発明の第1の実施例について図1ないし図
7に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0022】本実施例のS−VHS方式のVTRの記録
系は、図2に示すように、テレビジョンチューナーやビ
デオカメラからの複合ビデオ信号を適当な振幅に増幅す
るAGC(自動利得制御回路)1と、AGC1の出力信
号からY信号(輝度信号)とC信号(クロマ信号)を分
離して取り出すY/C分離回路2を備えている。
【0023】さらに、VTRの記録系は、Y/C分離回
路2からのY信号から低周波成分を取り出すLPF(ロ
ーパスフィルター)3と、LPF3からの信号の高域を
強調するノンリニアエンファシス回路4およびメインエ
ンファシス回路5と、メインエンファシス回路5からの
信号のホワイトクリップおよびダーククリップを行うホ
ワイト/ダーククリップ回路6と、ホワイト/ダークク
リップ回路6からの信号をFM変調(周波数変調)する
FM変調回路7を備えている。
【0024】また、VTRの記録系は、Y/C分離回路
2からのC信号から3.58MHzを中心周波数とする
信号成分を取り出すBPF(バンドパスフイルター)1
1と、バースト信号の振幅を一定にするACC(自動ク
ロマレベル制御回路)12と、C信号の低域変換を行う
低域変換回路13と、バースト信号を強調するバースト
エンファシス回路14と、C信号がモノクロ信号である
とき出力を切るカラーキラー回路15と、低周波成分を
取り出すLPF16を備えている。
【0025】VTRの記録系は、さらに、上記のFM変
調回路7からの出力信号と上記のLPF16からの出力
信号を合成する合成回路8と、合成回路8からの信号を
増幅する記録アンプ9と、記録アンプ9からの記録信号
をビデオテープ17に磁気記録する回転ヘッド10を備
えている。
【0026】本実施例のVTRの再生系は、図3に示す
ように、ビデオテープ17から回転ヘッド10により得
られた再生信号を増幅する再生アンプ21と、再生アン
プ21からのY信号の特性をフラットにする再生イコラ
イザー22と、Y信号をFM復調するFM復調回路23
と、記録系のメインエンファシス回路5とは逆にY信号
の高域を抑圧するメインディエンファシス回路24と、
低周波成分を取り出すLPF25と、記録系のノンリニ
アエンファシス回路4とは逆にY信号の高域を抑圧する
ノンリニアエンファシス回路26と、高域ノイズのカッ
トを行う輝度信号処理回路27を備えている。
【0027】また、VTRの再生系は、再生アンプ21
からのC信号から低周波成分を取り出すLPF29と、
バースト信号の振幅を一定にするACC30と、記録系
の低域変換回路13とは逆にC信号を高域に戻す高域変
換回路31と、C信号成分を取り出すBPF32と、記
録系のバーストエンファシス回路14とは逆にバースト
信号を抑圧するバーストディエンファシス回路33と、
C信号のクロストークを除去するクロストーク除去くし
型フィルター34と、C信号がモノクロ信号であるとき
出力を切るカラーキラー回路35と、高域ノイズのカッ
トを行うCNR(カラー信号処理回路)36を備えてい
る。
【0028】VTRの再生系は、さらに、上記の輝度信
号処理回路27からのY信号と上記のCNR36からの
C信号を合成し、複合ビデオ信号としてモニター等に出
力する合成回路28を備えている。
【0029】上記の回転ヘッド10は、図1に示すよう
に、回転ドラム50と、回転ドラム50上に180°配
置されたSPモード(標準モード)用のビデオヘッド5
1L・51R(第1および第2ビデオヘッド)、EPモ
ード(3倍モード)用のビデオヘッド52L・52R
(第3および第4ビデオヘッド)、APモード(6倍モ
ード)用のビデオヘッド53L・53R(第5および第
6ビデオヘッド)、SPモードおよびEPモードでの特
殊再生用のビデオヘッド54L・54R、SPモードお
よびEPモードでのHi−Fi音声用のオーディオヘッ
ド55L・55R(第1および第2オーディオヘッ
ド)、APモードでのHi−Fi音声用のオーディオヘ
ッド56L・56R(第3および第4オーディオヘッ
ド)を備えている。
【0030】ビデオヘッド51L〜54Lのアジマス角
は+6度、ビデオヘッド51R〜54Rのアジマス角は
−6度、オーディオヘッド55L・56Lのアジマス角
は+30度、オーディオヘッド55R・56Rのアジマ
ス角は−30度に設定されている。
【0031】SPモード用のビデオヘッド51L・51
Rのヘッド幅は、SPモードにおける記録トラックの幅
(58μm)にほぼ一致するように設定されており、E
Pモード用のビデオヘッド52L・52Rのヘッド幅
は、EPモードにおける記録トラックの幅(19.3μ
m)にほぼ一致するように設定されている。
【0032】一方、APモード用のビデオヘッド53L
・53Rのヘッド幅は、APモードにおける記録トラッ
クの幅(9.6μm)より広く、かつ、隣々接の記録ト
ラックからのクロストークを回避するために記録トラッ
クの2倍の幅(19.3μm)より狭くなるように設定
されており、本実施例では、15μmに設定されてい
る。
【0033】また、SPモードおよびEPモードでの特
殊再生用のビデオヘッド54L・54Rのヘッド幅は、
EPモードにおける記録トラックの幅(19.3μm)
より広く、かつ、隣々接の記録トラックからのクロスト
ークを回避するために記録トラックの2倍の幅(38.
6μm)より狭くなるように設定されており、本実施例
では、26〜30μmに設定されている。
【0034】さらに、SPモードおよびEPモードでの
Hi−Fi音声用のオーディオヘッド55L・55Rの
ヘッド幅は、EPモードにおける記録トラックの幅(1
9.3μm)より広く、かつ、隣々接の記録トラックか
らのクロストークを回避するために記録トラックの2倍
の幅(38.6μm)より狭くなるように設定されてお
り、本実施例では、28μmに設定されている。
【0035】一方、APモードでのHi−Fi音声用の
オーディオヘッド56L・56Rのヘッド幅は、APモ
ードにおける記録トラックの幅(9.6μm)より広
く、かつ、隣々接の記録トラックからのクロストークを
回避するために記録トラックの2倍の幅(19.3μ
m)より狭くなるように設定されており、本実施例で
は、18μmに設定されている。
【0036】上記のビデオヘッド51L・54Rのペア
は、各々のヘッドコアが同一ヘッドベース状に貼り付け
られたダブルアジマス型の構成になっている。ビデオヘ
ッド51R・54L、ビデオヘッド52L・53R、ビ
デオヘッド52R・53L、オーディオヘッド55L・
56R、オーディオヘッド55R・56Lの各ペアにつ
いても同様にダブルアジマス型の構成になっている。
【0037】APモードで異なるVTR間での互換性を
確保するためには、ビデオヘッド53L・53Rのヘッ
ド幅は、記録トラックのリニアリティーを考慮すると、
15μm以上であることが好ましい。これについて、図
4に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0038】S−VHSの目標規格では、記録トラック
のリニアリティーは7μm以内と決められている。した
がって、例えば、図4に示すように、再生側のVTRが
曲線40に示すようなリニアリティー特性を有してお
り、記録側のVTRが曲線41に示すようなリニアリテ
ィー特性を有している場合、両方のVTRは規格を満足
している。
【0039】ここで、縦軸はリニアリティーを示してお
り、横軸は記録トラックに沿った位置を示している。ま
た、位置A〜Dは、それぞれ、ビデオヘッド53L・5
3Rの切り換え点、垂直同期信号の記録位置、映像信号
の記録開始位置、映像信号の中間付近の記録位置を示し
ている。
【0040】曲線41のリニアリティー特性を有するV
TRで映像を記録したビデオテープ17を曲線40のリ
ニアリティー特性を有するVTRで再生する場合、垂直
同期信号が記録されている位置Bでのオントラック量が
APモードでのトラックピッチ(9.6μm)の50%
以上であり、かつ、映像信号が記録されている位置C以
降でのオントラック量が70%以上であれば、これらの
VTR間の互換性を保てる。換言すれば、位置Bでのオ
ントラック量が5μm以上、位置C以降でのオントラッ
ク量が7μm以上であれば、VTR間の互換性を保て
る。
【0041】なお、位置Bでのオントラック量が小さく
ても良いのは、垂直同期信号部ではキャリア周波数が低
いのでS/Nの面で有利であるためである。
【0042】位置Bで5μm以上のオントラック量を確
保するためには、位置Bでのオフトラック量は8.5μ
mであるから、トラッキングシフト量を最大1μmとす
ると、8.5μm+5μm+1μm=14.5μmのヘ
ッド幅が少なくとも必要となる。一方、位置C以降で7
μm以上のオントラック量を確保するためには、位置C
でのオフトラック量は3.5μmであるから、トラッキ
ングシフト量を最大1μmとすると、3.5μm+7μ
m+1μm=12.5μmのヘッド幅が少なくとも必要
となる。したがって、ビデオヘッド53L・53Rのヘ
ッド幅は15μm以上であることが好ましい。
【0043】同様に、APモードでのHi−Fi音声信
号の場合、オントラック量が映像信号と同様に7μm以
上であれば、VTR間の互換性を保てる。ただし、Hi
−Fi音声信号は、垂直帰線期間がなく連続しているこ
とから、Hi−Fi音声用のオーディオヘッド56L・
56Rの切り換え点以降、常に7μm以上のオントラッ
ク量を確保する必要がある。
【0044】そのため、位置Aでのオフトラック量は
9.5μmであるから、これに上記のオントラック量7
μmを加算し、さらに、D点でのトラッキングシフト量
の1μmを加算した17.5μmが必要なヘッド幅とな
る。したがって、オーディオヘッド56L・56Rのヘ
ッド幅は18μm以上であることが好ましい。なお、互
換性に余裕を持たせるためには、リニアリティー特性が
5μm以内であることが望ましい。
【0045】次に、映像信号と音声信号の分離につい
て、図5ないし図7に基づいて説明する。
【0046】APモードでは、SPモードやEPモード
と同様に、Hi−Fi音声を専用のオーディオヘッド5
6L・56Rにより映像に先行して記録する、いわゆる
深層記録方式を採用している。このため、図5に示すよ
うに、ビデオテープ17上には、Hi−Fi音声信号の
記録トラック42と、ビデオ信号の記録トラック43が
重なっている。なお、図中の斜線はアジマス方向を示し
ている。
【0047】映像信号と音声信号はアジマス損失を利用
して分離されるが、プラスアジマスの記録トラック42
とプラスアジマスの記録トラック43が重なっている幅
W(あるいは、マイナスアジマスの記録トラック42と
マイナスアジマスの記録トラック43が重なっている幅
W)が大きいほど、図6に示すように、映像信号と音声
信号の分離度が向上する。なお、分離度は1.3MHzで
測定された。
【0048】このため、記録トラック42と43が完全
に重なっている状態が最良であるが、オーディオヘッド
56L・56Rとビデオヘッド53L・53Rの段差
(高さ)調整時の能率を考慮して、重なっている幅Wは
8μm以上あればよい。
【0049】ところで、上述のように、ビデオヘッド5
3L・53Rのヘッド幅を15μm以上に設定している
ので、ビデオヘッド53L・53Rは隣接する記録トラ
ック42のHi−Fi音声信号も検出することになる。
この場合、映像信号と音声信号の分離度は、図7に示す
ように、ビデオヘッド53L・53Rと隣接する記録ト
ラック42がオーバーラップする量が約6μmであると
きに極大になる。
【0050】上述のように、ビデオヘッド53L・53
Rのヘッド幅を15μmに設定すれば、記録トラック4
2と43が完全に重なっている場合、上記のオーバーラ
ップする量は約5.5μm(≒15−9.6)になるの
で、大きな分離度が得られ、好都合である。
【0051】ところで、APモードでは、ビデオテープ
17の走行速度がEPモードのときの半分となるため、
隣接する記録トラック43・43同士がH並べの状態に
ならない。しかも、ビデオヘッド53L・53Rが隣接
する記録トラック43にまで広がるため、キャリア周波
数の低い水平同期信号部やカラーバースト部のクロスト
ークが発生して画面中央付近にビート状の妨害が発生す
る。
【0052】これを視覚上、目立たなくするためには、
記録時に、EPモードで行われているように、FM変調
回路7におけるキャリア周波数を記録トラック43毎に
1/2水平走査周波数(fH /2)だけシフトする必要
がある。
【0053】さらに、SPモードやEPモードのとき
に、記録時にカラーバーストを2倍にし、再生時にそれ
を1/2にすることにより、カラーバーストのS/Nを
アップさせるバーストエンファシス回路14およびバー
ストディエンファシス回路33を、APモードでは働か
せないようにする必要がある。
【0054】FM変調回路7における(fH /2)キャ
リアシフト、バーストエンファシス回路14およびバー
ストディエンファシス回路33によるバーストアップ
は、各モードに応じて制御手段(図示されていない)よ
り出力される制御信号に基づいて実行される。
【0055】各モードにおける(fH /2)キャリアシ
フトとバーストアップの動作状態を表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】以上のように、本実施例のAPモードで
は、(fH /2)キャリアシフトすることにより、記録
トラック43毎にインターリーブの関係を作り、これに
より、画質劣化を抑えており、さらに、バーストアップ
を行わないことにより、色の飽和度が低い画面における
バースト間のクロストークを目立たないようにしてい
る。
【0058】APモードにおけるスチルやスローなどの
特殊再生は、ビデオヘッド52R・53L・53Rによ
って行われる。すなわち、スチルはビデオヘッド52R
・53Rにより、サーチ(早送り再生)はビデオヘッド
53L・53Rにより、スローはビデオヘッド52R・
53L・53Rにより行われる。
【0059】APモードにおける各特殊再生で選択され
るビデオヘッド52R・53L・53Rを表2に示す。
なお、特殊再生時、ビデオヘッド52R・53L・53
Rの代わりに、ビデオヘッド52L・53L・53Rを
使用してもよい。
【0060】
【表2】
【0061】なお、以上の実施例において、編集を行い
やすくするために、回転ドラム50上に回転消去ヘッド
を追加してもよい。また、以上の実施例では、S−VH
S方式のVTRについて説明したが、通常のVHS方式
のVTRにも本発明を応用できる。
【0062】本発明の第2の実施例について図8ないし
図17に基づいて説明すれば、以下の通りである。な
お、説明の便宜上、前記の実施例の図面に示した部材と
同一の機能を有する部材には、同一の符号を付記し、そ
の説明を省略する。
【0063】本実施例の回転ヘッド10’は、図8に示
すように、APモード用のビデオヘッド53L’・53
R’が回転ドラム50上に(180+α)°に配置され
ている点と、回転消去ヘッド57aとバランス用のダミ
ーヘッド57bが回転ドラム50上に180°に配置さ
れている点で、前記実施例とは異なっている。ここで、
αは、回転ヘッド10’が0.25Hに等しい時間に回転
する角度であり、Hは1水平走査期間である。
【0064】この回転ヘッド10’を使用してAPモー
ド(6倍モード)で映像を記録した場合、ビデオテープ
17上では、図12に示すように、同一フレームにおい
て、奇数フィールドの水平同期信号の位置と偶数フィー
ルドの水平同期信号の位置が並ぶ。一方、フレーム間に
おいて、奇数フィールドの水平同期信号の位置と偶数フ
ィールドの水平同期信号の位置が0.5Hに対応した距離
だけ離れる。ちなみに、前記実施例の回転ヘッド10を
使用してAPモードで映像を記録した場合、ビデオテー
プ17上では、図13に示すように、水平同期信号の位
置が隣接トラック間で0.25Hに対応した距離だけ離れ
ている。
【0065】このように、本実施例の回転ヘッド10’
によれば、同一フレームにおいて水平同期信号の位置が
並ぶので、前記実施例の回転ヘッド10と比較して、画
面上のビート状の妨害が起こりにくくなる。
【0066】さらに、本実施例の回転ヘッド10’を使
用したVTRにおいて、記録時、1フレームおきに、記
録信号をn×0.5H(nは正の奇数)の期間だけ遅延さ
せるようにすれば、ビデオテープ17上では、すべての
水平同期信号の位置が直線上に並ぶ。すなわち、H並べ
を実現できる。一方、再生時において、記録時に遅延さ
せていないフレームをn×0.5Hの期間だけ遅延させる
ようにすれば、すべてのフレームの時間軸が連続にな
る。
【0067】以上のようにVTRを構成すれば、APモ
ードにおいて、画面上のビート状の妨害がほとんど起こ
らなくなる。なお、隣接トラック間で相関を持たせるた
めに、nは1もしくは3が望ましい。
【0068】このVTRの一例を図9に示す。なお、図
中の処理ブロック70が本実施例の主要部であり、VH
S方式の輝度信号処理回路およびクロマ信号処理回路に
ついては、前記実施例とほぼ共通であるので、図示して
いない。
【0069】記録系は、複合ビデオ信号を適当な振幅に
増幅するAGC71と、AGC71の出力信号からY信
号とC信号を分離して取り出すY/C分離回路72と、
C信号から3.58MHzを中心周波数とする信号成分
を取り出すBPF74と、C信号を629kHzに低域
変換するメインコンバーター75と、低周波成分を取り
出すLPF76を備えている。
【0070】再生系は、回転ヘッド10’によって再生
されたFM信号を復調してY信号を取り出すFM復調回
路77と、FM信号から取り出されたC信号から低周波
成分を取り出すLPF78を備えている。記録(Rec)と
再生(PB) の切り換えはスイッチ73a、73bよって
行われる。
【0071】処理ブロック70は、Y信号系、C信号
系、制御系から構成されている。Y信号系は、LPF8
1、0.5Hの遅延回路82、遅延信号およびスルー信号
の切り換え用のスイッチ83a(スイッチ手段)を備え
ている。C信号系は、AGC85、0.5Hの遅延回路8
6、遅延信号およびスルー信号の切り換え用のスイッチ
83b(スイッチ手段)を備えている。制御系(切り換
え手段)は、制御用のマイクロコンピューター88(制
御手段)と、同期分離回路87を備えている。SPモー
ド&EPモードとAPモードの切り換えはスイッチ84
a〜84cよって行われる。
【0072】上記の構成において、スイッチ84a〜8
4cによってSPモード&EPモードを選択した場合、
Y信号とC信号は処理ブロック70を単に通過するだけ
である。すなわち、記録時、Y/C分離回路72からの
Y信号は後段の輝度信号処理回路に送られ、LPF76
からのC信号は(Y/C)のMIX回路を経て記録アン
プに送られる。一方、再生時、FM復調回路77からの
Y信号は輝度信号処理回路に送られ、LPF78からの
C信号はACC89を経てクロマ信号処理回路に送られ
る。
【0073】スイッチ84a〜84cによってAPモー
ドを選択した場合、処理ブロック70で遅延処理が行わ
れる。
【0074】まず、APモードでの記録について説明す
る。Y/C分離回路72からのY信号は、LPF81で
不要な高周波成分を除去された後、遅延回路82を通し
た遅延信号と遅延回路82を通さないスルー信号に分け
られる。遅延信号とスルー信号は、スイッチ83aによ
って1フレーム毎に交互に選択され、選択された信号が
輝度信号処理回路に送られる。メインコンバーター75
からのC信号は、LPF76で不要な高周波成分を除去
された後、遅延回路86を通した遅延信号と遅延回路8
6を通さないスルー信号に分けられる。遅延信号とスル
ー信号は、スイッチ83bによって1フレーム毎に交互
に選択され、選択された信号が(Y/C)のMIX回路
を経て記録アンプに送られる。
【0075】スイッチ83a、83bは、マイクロコン
ピューター88によって制御される。すなわち、マイク
ロコンピューター88は、図11に示すように、記録ス
タートの信号(同図(b))を受け取ると、ビデオヘッ
ド53L’と53R’を交互に切り換えるためのスイッ
チングパルス(同図(a))を2分周することにより、
フレーム毎にハイレベルになる制御パルス(同図
(c))を作り、これにより、スイッチ83aおよび8
3bを切り換えている。図では、制御パルスがローレベ
ルのとき、スルー信号が選択され、ハイレベルのとき、
遅延信号が選択されることが示されている。
【0076】上記の遅延回路82は、CCD(電荷結合
素子)を用いたアナログ回路であってもよいし、ライン
メモリーを用いたディジタル回路でもよい。アナログ回
路で構成した場合、S−VHSの広いバンドをカバーす
るために4fSC(fSCは色副搬送波周波数)以上の帯域
幅が必要である。そこで、折り返しノイズを防ぐために
LPF81で入力の帯域制限を行っている。しかし、こ
の帯域制限のために、遅延信号とスルー信号との間でレ
ベル差および周波数特性差が生じやすい。そこで、遅延
回路82用のIC(集積回路)には、図10に示すよう
に、クランプ回路91およびCCD92だけでなく、ス
イッチ83aも設けるようにし、遅延信号とスルー信号
とをIC内部で切り換えるようになっている。なお、ク
ロマ信号用の遅延回路86の場合、クランプ回路91は
不要である。
【0077】遅延回路82、86をディジタル回路で構
成した場合、スルー信号も遅延信号もA/D変換(アナ
ログ−ディジタル変換)されるので、レベル差や周波数
特性差が生じることはない。
【0078】次に、APモードでの再生について説明す
る。FM復調回路77からのY信号は、LPF81で不
要な高周波成分を除去された後、遅延回路82を通した
遅延信号と遅延回路82を通さないスルー信号に分けら
れる。遅延信号とスルー信号は、スイッチ83aによっ
て1フレーム毎に交互に選択され、選択された信号が輝
度信号処理回路に送られる。LPF78からのC信号
は、AGC85を経て、遅延回路86を通した遅延信号
と遅延回路86を通さないスルー信号に分けられる。遅
延信号とスルー信号は、スイッチ83bによって1フレ
ーム毎に交互に選択され、選択された信号がACC89
を経てクロマ信号処理回路に送られる。
【0079】スイッチ83a、83bは、マイクロコン
ピューター88によって制御される。同期分離回路87
で再生信号から垂直同期信号を取り出し、マイクロコン
ピューター88で垂直同期信号のパルス間隔を測定し、
パルス間隔が1/60秒になるように制御パルスの極性
を切り換えている。他の方法としては、例えば、遅延さ
せるべきフレームを示すパイロット信号を記録信号と一
緒に記録する方法がある。この場合、100kHz以下
のパイロット信号を記録信号に周波数多重してもよい
し、記録信号の垂直帰線期間にパイロット信号を挿入す
るようにしてもよい。
【0080】以上のように、本実施例のVTRによれ
ば、APモードにおいても、ビデオテープ17上のすべ
てのフレームの水平同期信号の位置が直線上に並ぶた
め、隣接トラックからのクロストークがあっても、画面
上にビート妨害が発生しない。また、APモードのカラ
ーバーストもSP/EPモードのそれと同様にバースト
アップができるので、C信号のS/Nが向上する。
【0081】次に、APモードでのHi−Fi音声用の
オーディオヘッド56L・56Rについて説明する。
【0082】オーディオヘッド56L・56Rのアジマ
ス角度を±30°とし、ヘッド幅を16μm、17μ
m、18μmに変えて、APモードにおける隣接トラッ
クからのクロストークの大きさを周波数について測定し
た結果を図14に示す。
【0083】また、オーディオヘッド56L・56Rの
アジマス角度を±40°とし、ヘッド幅を17μm、1
8μmに変えて、APモードにおける隣接トラックから
のクロストークの大きさを周波数について測定した結果
を図15に示す。
【0084】比較のために、SPモードおよびEPモー
ドでのHi−Fi音声用のオーディオヘッド55L・5
5Rのアジマス角度を±30°とし、ヘッド幅を25μ
m、26μm、27μm、28μmに変えて、EPモー
ドにおける隣接トラックからのクロストークの大きさを
周波数について測定した結果を図16に示す。同じく、
ヘッド幅を29μm、30μm、31μmに変えた場合
の測定結果を図17に示す。
【0085】EPモードでは、アジマス角度を±30°
でヘッド幅が25〜31μmに対応する曲線99a〜9
9g(図16および図17)から、クロストークの最大
値は約−30dBであり、APモードでは、アジマス角
度を±30°でヘッド幅が16〜18μmに対応する曲
線97a〜97c(図15)から、クロストークの最大
値は約−20dBである。したがって、APモードの方
がEPモードよりも約10dB大きいクロストークが起
こる。
【0086】APモードで、アジマス角度を±30°か
ら±40°にすると、ヘッド幅が17、18μmに対応
する曲線98b、98c(図16)から、クロストーク
の最大値は約−30dBになる。すなわち、EPモード
とほとんど差がなくなることが分かる。以上のように、
オーディオヘッド56L・56Rのアジマス角を30°
より大きくすることにより、好ましくは40°近傍にす
ることにより、APモードでのクロストークを低減で
き、良好な音質が得られる。
【0087】請求項1の発明に対応するVTRは、回転
ドラム50上に少なくとも1対のビデオヘッド53L’
・53R’を有する回転ヘッド10’を備え、ビデオテ
ープ17に映像の記録再生を行うVTRにおいて、ビデ
オヘッド53L’・53R’のヘッド幅は標準モードの
トラックピッチの6分の1よりも広く、3分の1よりは
狭く設定されており、上記1対のビデオヘッド53L’
・53R’は回転ドラム50上に(180+α)度に配
置され、αは1水平走査期間の4分の1の期間に回転ド
ラム50が回転する角度に設定されており、ビデオテー
プ17の送り速度を標準モードでの送り速度の6分の1
にして映像の記録再生を行うので、映像を標準モードの
6倍の時間、ビデオテープ17に記録することができ
る。しかも、VTR間で再生時の互換性を容易に保て
る。
【0088】請求項2の発明に対応するVTRは、回転
ドラム50上に少なくとも1対のビデオヘッド53L’
・53R’を有する回転ヘッド10’を備え、ビデオテ
ープ17に映像の記録再生を行うVTRにおいて、ビデ
オヘッド53L’・53R’のヘッド幅は標準モードの
トラックピッチの6分の1よりも広く、3分の1よりは
狭く設定されており、上記1対のビデオヘッド53L’
・53R’は回転ドラム上に(180+α)度に配置さ
れ、αは1水平走査期間の4分の1の期間に回転ドラム
が回転する角度に設定されており、記録信号および再生
信号を0.5Hだけ遅延させる遅延回路82・86と、遅
延回路82・86で遅延させた信号と遅延させていない
信号とをフレーム毎に切り換えて出力する切り換え手段
が設けられており、ビデオテープ17の送り速度を標準
モードでの送り速度の6分の1にして映像の記録再生を
行う際、遅延させた記録信号と遅延させていない記録信
号とをフレーム毎に切り換えて映像を記録し、遅延させ
ていない記録信号に対応した再生信号を遅延させ、遅延
させた記録信号に対応した再生信号を遅延させないよう
に、遅延させた再生信号と遅延させていない再生信号と
をフレーム毎に切り換えて映像を再生するので、映像を
標準モードの6倍の時間、ビデオテープ17に記録する
ことができる。しかも、VTR間で再生時の互換性を容
易に保てる。
【0089】さらに、ビデオテープ17上で水平同期信
号の位置が並ぶ、いわゆるH並べになるので、隣接トラ
ック間で相関ができる。これにより、画面上のビート状
の妨害が起こりにくくなる。
【0090】請求項3の発明に対応するVTRは、上記
の切り換え手段は、スイッチ83a・83bとマイクロ
コンピューター88からなり、記録時、マイクロコンピ
ューター88は、ビデオヘッド53L’・53R’をフ
ィールド毎に交互に切り換えるためのスイッチングパル
スを2分周することにより得られた制御パルスによって
スイッチ83a・83bを切り換えるので、映像を標準
モードの6倍の時間、ビデオテープ17に記録すること
ができる。しかも、VTR間で再生時の互換性を容易に
保てる。さらに、ビデオテープ17上で水平同期信号の
位置が並ぶ、いわゆるH並べになるので、隣接トラック
間で相関ができる。これにより、画面上のビート状の妨
害が起こりにくくなる。さらにまた、記録時にフレーム
毎に出力される制御パルスを簡単な構成で作成できる。
【0091】請求項4の発明に対応するVTRは、上記
の切り換え手段は、スイッチ83a・83bと、再生信
号から垂直同期信号を分離する同期分離回路87と、マ
イクロコンピューター88からなり、再生時、マイクロ
コンピューター88は、垂直同期信号の時間間隔が60
分の1秒になるように、スイッチ83a・83bを切り
換える制御パルスを発生させるので、映像を標準モード
の6倍の時間、ビデオテープ17に記録することができ
る。しかも、VTR間で再生時の互換性を容易に保て
る。さらに、ビデオテープ17上で水平同期信号の位置
が並ぶ、いわゆるH並べになるので、隣接トラック間で
相関ができる。これにより、画面上のビート状の妨害が
起こりにくくなる。さらにまた、再生時にフレームの連
続した再生信号を得るための制御パルスを簡単な構成で
作成できる。
【0092】請求項5の発明に対応するVTRは、回転
ドラム50上に少なくとも1対のビデオヘッド53L’
・53R’および1対のオーディオヘッド56L・56
Rを有する回転ヘッド10’を備え、ビデオテープ17
に映像および音声の記録再生を行う磁気記録再生装置に
おいて、ビデオヘッド53L’・53R’およびオーデ
ィオヘッド56L・56Rのヘッド幅は標準モードのト
ラックピッチの6分の1よりも広く、3分の1よりは狭
く設定されており、上記1対のビデオヘッド53L’・
53R’は、回転ドラム50上に(180+α)度に配
置され、αは1水平走査期間の4分の1の期間に回転ド
ラム50が回転する角度に設定されており、上記1対の
オーディオヘッド56L・56Rは、回転ドラム50上
に180度に配置され、ビデオテープ17の送り速度を
標準モードでの送り速度の6分の1にして映像および音
声の記録再生を行うので、映像および音声を標準モード
の6倍の時間、ビデオテープ17に記録することができ
る。しかも、VTR間で再生時の互換性を容易に保て
る。
【0093】請求項6の発明に対応するVTRは、一対
のオーディオヘッド56L・56Rのアジマス角は、左
右約40°に設定されているので、映像および音声を標
準モードの6倍の時間、ビデオテープ17に記録するこ
とができる。しかも、VTR間で再生時の互換性を容易
に保てる。さらに、ビデオテープ17上の隣接トラック
からのクロストークを低減できるので、音質が向上す
る。
【0094】請求項7の発明に対応するVTRは、回転
ドラム50上に、トラックピッチに等しいヘッド幅を有
する左アジマスの第1ビデオヘッド51Lと右アジマス
の第2ビデオヘッド51Rが180度配置されており、
前記トラックピッチの3分の1に等しいヘッド幅を有す
る左アジマスの第3ビデオヘッド52Lと右アジマスの
第4ビデオヘッド52Rが180度配置されていると共
に、前記トラックピッチの3分の1よりも広く前記トラ
ックピッチよりも狭いヘッド幅を有する左アジマスの第
1オーディオヘッド55Lと右アジマスの第2オーディ
オヘッド55Rが180度配置されている回転ヘッドを
有しており、標準モードでは第1および第2のビデオヘ
ッド51L・51Rで映像をビデオテープ17に記録
し、3倍モードでは第3および第4のビデオヘッド52
L・52Rで映像をビデオテープ17に記録するVTR
において、前記回転ドラム50上には、前記トラックピ
ッチの6分の1よりも広く前記トラックピッチの3分の
1よりも狭いヘッド幅を有する左アジマスの第5ビデオ
ヘッド53Lと右アジマスの第6ビデオヘッド53Rが
180度配置されていると共に、前記トラックピッチの
6分の1よりも広く前記トラックピッチの3分の1より
も狭いヘッド幅を有する左アジマスの第3オーディオヘ
ッド56Lと右アジマスの第4オーディオヘッド56R
が180度配置されており、かつ、前記第3ビデオヘッ
ド52Lと第6ビデオヘッド53R、前記第4ビデオヘ
ッド52Rと第5ビデオヘッド53L、前記第1オーデ
ィオヘッド55Lと第4オーディオヘッド56R、およ
び、前記第2オーディオヘッド55Rと第3オーディオ
ヘッド56Lの各ペアがダブルアジマス型に構成されて
いるので、第5および第6のビデオヘッド53L・53
Rにより映像を標準モードの6倍の時間、ビデオテープ
17に記録することができる。また、第3および第4の
オーディオヘッド56L・56Rにより音声を標準モー
ドの6倍の時間、ビデオテープ17に記録することがで
きる。しかも、この記録された映像について、第3、第
5、および第6のビデオヘッド52L、53L、53R
または、第4、第5、および第6のビデオヘッド52
R、53L、53Rを用いて、スチルやスロー等の特殊
再生を行うことができる。さらに、VTR間で再生時の
互換性を容易に保てる。
【0095】
【発明の効果】請求項1の発明に係る磁気記録再生装置
は、以上のように、回転ドラム上に少なくとも1対のビ
デオヘッドを有する回転ヘッドを備え、ビデオテープに
映像の記録再生を行う磁気記録再生装置において、ビデ
オヘッドのヘッド幅は標準モードのトラックピッチの6
分の1よりも広く、3分の1よりは狭く設定されてお
り、上記1対のビデオヘッドは回転ドラム上に(180
+α)度に配置され、αは1水平走査期間の4分の1の
期間に回転ドラムが回転する角度に設定されており、ビ
デオテープの送り速度を標準モードでの送り速度の6分
の1にして映像の記録再生を行うので、映像を標準モー
ドの6倍の時間、ビデオテープに記録することができる
という効果を奏する。しかも、磁気記録再生装置間で再
生時の互換性を容易に保てるという効果も併せて奏す
る。
【0096】請求項2の発明に係る磁気記録再生装置
は、以上のように、回転ドラム上に少なくとも1対のビ
デオヘッドを有する回転ヘッドを備え、ビデオテープに
映像の記録再生を行う磁気記録再生装置において、ビデ
オヘッドのヘッド幅は標準モードのトラックピッチの6
分の1よりも広く、3分の1よりは狭く設定されてお
り、上記1対のビデオヘッドは回転ドラム上に(180
+α)度に配置され、αは1水平走査期間の4分の1の
期間に回転ドラムが回転する角度に設定されており、記
録信号および再生信号を1水平走査期間の半整数倍の期
間だけ遅延させる遅延手段と、遅延手段で遅延させた信
号と遅延させていない信号とをフレーム毎に切り換えて
出力する切り換え手段とが設けられており、ビデオテー
プの送り速度を標準モードでの送り速度の6分の1にし
て映像の記録再生を行う際、遅延させた記録信号と遅延
させていない記録信号とをフレーム毎に切り換えて映像
を記録し、遅延させていない記録信号に対応した再生信
号を遅延させ、遅延させた記録信号に対応した再生信号
を遅延させないように、遅延させた再生信号と遅延させ
ていない再生信号とをフレーム毎に切り換えて映像を再
生するので、上記の請求項1の効果に加え、ビデオテー
プ上で水平同期信号の位置が並ぶ、いわゆるH並べにな
るので、隣接トラック間で相関ができる。これにより、
画面上のビート状の妨害が起こりにくくなるという効果
を奏する。
【0097】請求項3の発明に係る磁気記録再生装置
は、以上のように、請求項2において、上記の切り換え
手段は、記録時、遅延手段で遅延させた信号と遅延させ
ていない信号とをフレーム毎に切り換えるスイッチ手段
と、ビデオヘッドをフィールド毎に交互に切り換えるた
めのスイッチングパルスを2分周することによりスイッ
チ手段を切り換える制御パルスを発生させる制御手段か
らなるので、上記の請求項2の効果に加え、記録時にフ
レーム毎に出力される制御パルスを簡単な構成で作成で
きるという効果を奏する。
【0098】請求項4の発明に係る磁気記録再生装置
は、上記の課題を解決するために、請求項2において、
上記の切り換え手段は、再生時、遅延手段で遅延させた
信号と遅延させていない信号とをフレーム毎に切り換え
るスイッチ手段と、再生信号から垂直同期信号を分離す
る同期分離回路と、垂直同期信号の時間間隔が60分の
1秒になるように、スイッチ手段を切り換える制御パル
スを発生させる制御手段からなるので、上記の請求項2
の効果に加え、再生時にフレームの連続した再生信号を
得るための制御パルスを簡単な構成で作成できるという
効果を奏する。
【0099】請求項5の発明に係る磁気記録再生装置
は、以上のように、回転ドラム上に少なくとも1対のビ
デオヘッドおよび1対のオーディオヘッドを有する回転
ヘッドを備え、ビデオテープに映像および音声の記録再
生を行う磁気記録再生装置において、ビデオヘッドおよ
びオーディオヘッドのヘッド幅は標準モードのトラック
ピッチの6分の1よりも広く、3分の1よりは狭く設定
されており、上記1対のビデオヘッドは、回転ドラム上
に(180+α)度に配置され、αは1水平走査期間の
4分の1の期間に回転ドラムが回転する角度に設定され
ており、上記1対のオーディオヘッドは、回転ドラム上
に180度に配置され、ビデオテープの送り速度を標準
モードでの送り速度の6分の1にして映像および音声の
記録再生を行うので、映像および音声を標準モードの6
倍の時間、ビデオテープに記録することができるという
効果を奏する。しかも、磁気記録再生装置間で再生時の
互換性を容易に保てるという効果も併せて奏する。
【0100】請求項6の発明に係る磁気記録再生装置
は、以上のように、請求項5において、一対のオーディ
オヘッドのアジマス角は、左右約40°に設定されてい
るので、上記の請求項5の効果に加え、ビデオテープ上
の隣接トラックからのクロストークを低減できるので、
音質が向上するという効果を奏する。
【0101】請求項7の発明に係る磁気記録再生装置
は、以上のように、回転ドラム上に、トラックピッチに
等しいヘッド幅を有する左アジマスの第1ビデオヘッド
と右アジマスの第2ビデオヘッドが180度配置されて
おり、前記トラックピッチの3分の1に等しいヘッド幅
を有する左アジマスの第3ビデオヘッドと右アジマスの
第4ビデオヘッドが180度配置されていると共に、前
記トラックピッチの3分の1よりも広く前記トラックピ
ッチよりも狭いヘッド幅を有する左アジマスの第1オー
ディオヘッドと右アジマスの第2オーディオヘッドが1
80度配置されている回転ヘッドを有しており、標準モ
ードでは第1および第2のビデオヘッドで映像をビデオ
テープに記録し、3倍モードでは第3および第4のビデ
オヘッドで映像をビデオテープに記録する磁気記録再生
装置において、前記回転ドラム上には、前記トラックピ
ッチの6分の1よりも広く前記トラックピッチの3分の
1よりも狭いヘッド幅を有する左アジマスの第5ビデオ
ヘッドと右アジマスの第6ビデオヘッドが180度配置
されていると共に、前記トラックピッチの6分の1より
も広く前記トラックピッチの3分の1よりも狭いヘッド
幅を有する左アジマスの第3オーディオヘッドと右アジ
マスの第4オーディオヘッドが180度配置されてお
り、かつ、前記第3ビデオヘッドと第6ビデオヘッド、
前記第4ビデオヘッドと第5ビデオヘッド、前記第1オ
ーディオヘッドと第4オーディオヘッド、および、前記
第2オーディオヘッドと第3オーディオヘッドの各ペア
がダブルアジマス型に構成されているので、第5および
第6のビデオヘッドにより映像を標準モードの6倍の時
間、ビデオテープに記録することができる。また、第3
および第4のオーディオヘッドにより音声を標準モード
の6倍の時間、ビデオテープに記録することができると
いう効果を奏する。しかも、この記録された映像につい
て、第3、第5、および第6のビデオヘッドまたは、第
4、第5、および第6のビデオヘッドを用いて、スチル
やスロー等の特殊再生を行うことができる。さらに、磁
気記録再生装置間で再生時の互換性を容易に保てるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るS−VHS方式の
VTRの回転ヘッドの概略を示す構成図である。
【図2】S−VHS方式のVTRの記録系を示す概略の
ブロック図である。
【図3】S−VHS方式のVTRの再生系を示す概略の
ブロック図である。
【図4】S−VHS方式のVTRの記録トラックのリニ
アリティーを示すグラフである。
【図5】深層記録方式における映像信号の記録トラック
とオーディオ信号の記録トラックの重なりを示す説明図
である。
【図6】再生された映像信号とオーディオ信号の分離度
を、映像信号の記録トラックとオーディオ信号の記録ト
ラックとの重なりの大きさに対してプロットしたグラフ
である。
【図7】再生された映像信号とオーディオ信号の分離度
を、ビデオヘッドと隣接するオーディオ信号の記録トラ
ックとの重なりの大きさに対してプロットしたグラフで
ある。
【図8】本発明の第2の実施例に係るVHS方式のVT
Rの回転ヘッドの概略を示す構成図である。
【図9】図8の回転ヘッドを用いるVTRの主要部を示
す概略のブロック図である。
【図10】図9のVTRにおける遅延回路の概略のブロ
ック図である。
【図11】図9のVTRにおける制御パルスのタイミン
グチャートである。
【図12】図8の回転ヘッドで記録したときのビデオテ
ープ上の記録パターンを示す説明図である。
【図13】図1の回転ヘッドで記録したときのビデオテ
ープ上の記録パターンを示す説明図である。
【図14】図8の回転ヘッドでAPモード(6倍モー
ド)用のオーディオヘッドのアジマス角を±30°にし
た場合、隣接トラックからのクロストークの大きさを周
波数について測定した結果を示すグラフである。
【図15】図8の回転ヘッドでAPモード(6倍モー
ド)用のオーディオヘッドのアジマス角を±40°にし
た場合、隣接トラックからのクロストークの大きさを周
波数について測定した結果を示すグラフである。
【図16】図8の回転ヘッドでEPモード(3倍モー
ド)用のオーディオヘッドのアジマス角を±30°にし
た場合、隣接トラックからのクロストークの大きさを周
波数について測定した結果を示すグラフである。
【図17】図8の回転ヘッドでEPモード(3倍モー
ド)用のオーディオヘッドのアジマス角を±30°にし
た場合、隣接トラックからのクロストークの大きさを周
波数について測定した結果を示すグラフである。
【図18】従来のVTRの回転ヘッドの概略を示す構成
図である。
【符号の説明】
10 回転ヘッド 10’ 回転ヘッド 17 ビデオテープ 50 回転ドラム 51L ビデオヘッド(第1ビデオヘッド) 51R ビデオヘッド(第2ビデオヘッド) 52L ビデオヘッド(第3ビデオヘッド) 52R ビデオヘッド(第4ビデオヘッド) 53L ビデオヘッド(第5ビデオヘッド) 53R ビデオヘッド(第6ビデオヘッド) 53L’ビデオヘッド 53R’ビデオヘッド 54L ビデオヘッド 54R ビデオヘッド 55L オーディオヘッド(第1オーディオヘッド) 55R オーディオヘッド(第2オーディオヘッド) 56L オーディオヘッド(第3オーディオヘッド) 56R オーディオヘッド(第4オーディオヘッド) 82 遅延回路(遅延手段) 83a スイッチ(切り換え手段、スイッチ手段) 83b スイッチ(切り換え手段、スイッチ手段) 86 遅延回路(遅延手段) 87 同期分離回路(切り換え手段) 88 マイクロコンピューター(制御手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転ドラム上に少なくとも1対のビデオヘ
    ッドを有する回転ヘッドを備え、ビデオテープに映像の
    記録再生を行う磁気記録再生装置において、 ビデオヘッドのヘッド幅は標準モードのトラックピッチ
    の6分の1よりも広く、3分の1よりは狭く設定されて
    おり、上記1対のビデオヘッドは回転ドラム上に(18
    0+α)度に配置され、αは1水平走査期間の4分の1
    の期間に回転ドラムが回転する角度に設定されており、
    ビデオテープの送り速度を標準モードでの送り速度の6
    分の1にして映像の記録再生を行うことを特徴とする磁
    気記録再生装置。
  2. 【請求項2】回転ドラム上に少なくとも1対のビデオヘ
    ッドを有する回転ヘッドを備え、ビデオテープに映像の
    記録再生を行う磁気記録再生装置において、 ビデオヘッドのヘッド幅は標準モードのトラックピッチ
    の6分の1よりも広く、3分の1よりは狭く設定されて
    おり、上記1対のビデオヘッドは回転ドラム上に(18
    0+α)度に配置され、αは1水平走査期間の4分の1
    の期間に回転ドラムが回転する角度に設定されており、
    記録信号および再生信号を1水平走査期間の半整数倍の
    期間だけ遅延させる遅延手段と、遅延手段で遅延させた
    信号と遅延させていない信号とをフレーム毎に切り換え
    て出力する切り換え手段とが設けられており、ビデオテ
    ープの送り速度を標準モードでの送り速度の6分の1に
    して映像の記録再生を行う際、遅延させた記録信号と遅
    延させていない記録信号とをフレーム毎に切り換えて映
    像を記録し、遅延させていない記録信号に対応した再生
    信号を遅延させ、遅延させた記録信号に対応した再生信
    号を遅延させないように、遅延させた再生信号と遅延さ
    せていない再生信号とをフレーム毎に切り換えて映像を
    再生することを特徴とする磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】回転ドラム上に少なくとも1対のビデオヘ
    ッドを有する回転ヘッドを備え、ビデオテープに映像の
    記録再生を行う磁気記録再生装置において、 ビデオヘッドのヘッド幅は標準モードのトラックピッチ
    の6分の1よりも広く、3分の1よりは狭く設定されて
    おり、上記1対のビデオヘッドは回転ドラム上に(18
    0+α)度に配置され、αは1水平走査期間の4分の1
    の期間に回転ドラムが回転する角度に設定されており、
    記録信号および再生信号を1水平走査期間の半整数倍の
    期間だけ遅延させる遅延手段と、遅延手段で遅延させた
    信号と遅延させていない信号とをフレーム毎に切り換え
    て出力する切り換え手段とが設けられており、 上記の切り換え手段は、記録時、遅延手段で遅延させた
    信号と遅延させていない信号とをフレーム毎に切り換え
    るスイッチ手段と、ビデオヘッドをフィールド毎に交互
    に切り換えるためのスイッチングパルスを2分周するこ
    とによりスイッチ手段を切り換える制御パルスを発生さ
    せる制御手段からなり、 ビデオテープの送り速度を標準モードでの送り速度の6
    分の1にして映像の記録再生を行う際、遅延させた記録
    信号と遅延させていない記録信号とをフレーム毎に切り
    換えて映像を記録し、遅延させていない記録信号に対応
    した再生信号を遅延させ、遅延させた記録信号に対応し
    た再生信号を遅延させないように、遅延させた再生信号
    と遅延させていない再生信号とをフレーム毎に切り換え
    て映像を再生することを特徴とする磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】回転ドラム上に少なくとも1対のビデオヘ
    ッドを有する回転ヘッドを備え、ビデオテープに映像の
    記録再生を行う磁気記録再生装置において、 ビデオヘッドのヘッド幅は標準モードのトラックピッチ
    の6分の1よりも広く、3分の1よりは狭く設定されて
    おり、上記1対のビデオヘッドは回転ドラム上に(18
    0+α)度に配置され、αは1水平走査期間の4分の1
    の期間に回転ドラムが回転する角度に設定されており、
    記録信号および再生信号を1水平走査期間の半整数倍の
    期間だけ遅延させる遅延手段と、遅延手段で遅延させた
    信号と遅延させていない信号とをフレーム毎に切り換え
    て出力する切り換え手段とが設けられており、 上記の切り換え手段は、再生時、遅延手段で遅延させた
    信号と遅延させていない信号とをフレーム毎に切り換え
    るスイッチ手段と、再生信号から垂直同期信号を分離す
    る同期分離回路と、垂直同期信号の時間間隔が60分の
    1秒になるように、スイッチ手段を切り換える制御パル
    スを発生させる制御手段からなり、 ビデオテープの送り速度を標準モードでの送り速度の6
    分の1にして映像の記録再生を行う際、遅延させた記録
    信号と遅延させていない記録信号とをフレーム毎に切り
    換えて映像を記録し、遅延させていない記録信号に対応
    した再生信号を遅延させ、遅延させた記録信号に対応し
    た再生信号を遅延させないように、遅延させた再生信号
    と遅延させていない再生信号とをフレーム毎に切り換え
    て映像を再生することを特徴とする磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】回転ドラム上に少なくとも1対のビデオヘ
    ッドおよび1対のオーディオヘッドを有する回転ヘッド
    を備え、ビデオテープに映像および音声の記録再生を行
    う磁気記録再生装置において、 ビデオヘッドおよびオーディオヘッドのヘッド幅は標準
    モードのトラックピッチの6分の1よりも広く、3分の
    1よりは狭く設定されており、上記1対のビデオヘッド
    は、回転ドラム上に(180+α)度に配置され、αは
    1水平走査期間の4分の1の期間に回転ドラムが回転す
    る角度に設定されており、上記1対のオーディオヘッド
    は、回転ドラム上に180度に配置され、ビデオテープ
    の送り速度を標準モードでの送り速度の6分の1にして
    映像および音声の記録再生を行うことを特徴とする磁気
    記録再生装置。
  6. 【請求項6】上記の一対のオーディオヘッドのアジマス
    角は、左右約40°に設定されていることを特徴とする
    請求項5記載の磁気記録再生装置。
  7. 【請求項7】回転ドラム上に、トラックピッチに等しい
    ヘッド幅を有する左アジマスの第1ビデオヘッドと右ア
    ジマスの第2ビデオヘッドが180度配置されており、
    前記トラックピッチの3分の1に等しいヘッド幅を有す
    る左アジマスの第3ビデオヘッドと右アジマスの第4ビ
    デオヘッドが180度配置されていると共に、前記トラ
    ックピッチの3分の1よりも広く前記トラックピッチよ
    りも狭いヘッド幅を有する左アジマスの第1オーディオ
    ヘッドと右アジマスの第2オーディオヘッドが180度
    配置されている回転ヘッドを有しており、標準モードで
    は第1および第2のビデオヘッドで映像をビデオテープ
    に記録し、3倍モードでは第3および第4のビデオヘッ
    ドで映像をビデオテープに記録する磁気記録再生装置に
    おいて、前記回転ドラム上には、前記トラックピッチの
    6分の1よりも広く前記トラックピッチの3分の1より
    も狭いヘッド幅を有する左アジマスの第5ビデオヘッド
    と右アジマスの第6ビデオヘッドが180度配置されて
    いると共に、前記トラックピッチの6分の1よりも広く
    前記トラックピッチの3分の1よりも狭いヘッド幅を有
    する左アジマスの第3オーディオヘッドと右アジマスの
    第4オーディオヘッドが180度配置されており、か
    つ、前記第3ビデオヘッドと第6ビデオヘッド、前記第
    4ビデオヘッドと第5ビデオヘッド、前記第1オーディ
    オヘッドと第4オーディオヘッド、および、前記第2オ
    ーディオヘッドと第3オーディオヘッドの各ペアがダブ
    ルアジマス型に構成されていることを特徴とする磁気記
    録再生装置。
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WO2001001397A1 (fr) * 1999-06-28 2001-01-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif d'enregistrement/reproduction magnetique
WO2001001398A1 (fr) * 1999-06-28 2001-01-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif d'enregistrement/reproduction magnetique
WO2001001399A1 (fr) * 1999-06-28 2001-01-04 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Dispositif d'enregistrement/reproduction magnetique

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