JPH06343523A - 台所用収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 他の台所用品の収納スペースを削減せずに、
水切り棚を目立たず掃除の邪魔にもならない位置に収納
できる台所用収納装置を提供すること。 【構成】 窓Ｗの左側に、右側面に係止穴２１が設けら
れた吊り戸棚２を設け、窓Ｗの右側に、下面に支持部材
３３が固定された吊り戸棚３を設け、前記支持部材３３
には、右側の吊り戸棚３の下面に近接状態となる収納位
置と、支持部材３３と左側の吊り戸棚２の係止穴２１と
の間に掛け渡し状態となる使用位置との間で移動可能に
水切り棚４を支持させた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、台所用品を収納するた
めの収納装置であって、特に水切り棚を有したものに関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、台所において水切り棚は、シンク
前方の壁面や吊り戸棚の下面などに吊り部材を介して固
定されているのが一般的である。ところが、この場合、
水切り棚が視覚的に目立つので台所が雑然とした印象に
なると共に、水切り棚の奥の壁面あるいは窓などが掃除
し難くなるので汚れ易いという欠点があった。

【０００３】このような欠点を解決するものとしては、
例えば、実公昭６０−３４１７４号公報に記載されてい
る厨房装置や特公平２−１５２０４号公報に記載されて
いる収納装置などがある。すなわち、これらの装置は、
水切り棚を備えたラックと、そのラックに載せた台所用
品とを一緒に収納することができる水切り専用のキャビ
ネットがシンクの側方に設けられたもので、このキャビ
ネットからラックをシンクの上方位置まで引き出した状
態で、洗浄後の台所用品を水切り棚に載せることができ
るようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように、水切り専用のキャビネットが設けられている台
所用収納装置は、十分スペースに余裕がある広い台所に
適したものであり、そうでない台所に設置した場合に
は、他の台所用品の収納スペースが大幅に削減されてし
まう。

【０００５】本発明は、上記のような問題に着目し、台
所用品の収納スペースを削減することなく、水切り棚を
目立たず、掃除の邪魔にもならない位置に収納すること
ができる台所用収納装置を提供することを目的としてい
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の台所用収納装置では、支持部材が設けられ
ている吊り戸棚と、この吊り戸棚の支持部材に支持され
ている水切り棚と、前記支持部材の側方に所定の間隔を
置いて配設され、前記水切り棚の一端を係止可能に形成
された係止手段とを備え、前記支持部材が、前記水切り
棚を、前記吊り戸棚の下面に近接状態となる収納位置
と、前記吊り戸棚の支持部材と前記係止手段との間に掛
け渡し状態となる使用位置との間で移動可能に形成され
ている構成とした。

【０００７】

【作用】本発明の台所用収納装置では、食器や鍋などの
台所用品を洗浄する時に、水切り棚を吊り戸棚の支持部
材と係止手段との間に掛け渡し状態となる使用位置に配
設させ、その水切り棚の上に洗浄した台所用品を載せ
る。そして、水切り棚に載せていた台所用品などをそれ
ぞれの収納場所に収納した後は、水切り棚を吊り戸棚の
下面に近接状態となる収納位置に移動させて収納する。

【０００８】このように、使用時以外では水切り棚を吊
り戸棚の下面に近接させて収納すると、水切り棚が視覚
的に目立たなくなるし、また、水切り棚が吊り戸棚と係
止手段との間を掃除する時の邪魔になることもない。更
に、吊り戸棚の内部には、食器や鍋などの台所用品を収
納することができる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例を図１〜図５に基づい
て詳述する。まず、図１は、本実施例の台所用収納装置
を示す正面図で、この台所用収納装置は、フロアキャビ
ネット１が窓Ｗの下方にシンク１１を配置させるように
設けられ、吊り戸棚２，３が前記窓Ｗの左側と右側とに
配設され、更に、水切り棚４が左右に移動可能に設けら
れている。

【００１０】図２は、左側の吊り戸棚２の下部を示す斜
視図で、この吊り戸棚２は、右側面の下端部に、水切り
棚４の一端を係止可能な係止穴２１が形成されている。

【００１１】図３は、右側の吊り戸棚３を示す正面図、
図４は右側の吊り戸棚３の下部を示す斜視図で、この吊
り戸棚３は、前面が開口した箱体３１と、その箱体３１
の前面を開閉する扉３２と、で構成されている。そし
て、前記箱体３１は、右側板３１１と背板３１２とが底
板３１３よりも下方まで延設されていると共に、底板３
１３の前縁には、下端部が前記右側板３１１ならびに背
板３１２と揃うような幅に形成された帯板３１４が固定
されている。また、前記扉３２は、この帯板３１４を覆
い隠せる大きさに形成されている。更に、前記背板３１
２の下端部と帯板３１４には、金属板をＬ字形に折り曲
げる等して形成され、水切り棚４を左右に移動可能に支
持している支持部材３３，３３が固定されている。

【００１２】つまり、前記水切り棚４は、図１の（ロ）
に示すように、右側の吊り戸棚３の下面に近接した状態
となる収納位置と、図１の（イ）に示すように、右側の
吊り戸棚３の支持部材３３と左側の吊り戸棚２の係止穴
２１との間に掛け渡し状態となる使用位置との間を移動
できるようになっている。なお、前記水切り棚４は、複
数のパイプを溶接することによって構成されており、そ
の下面には、タオル掛けや調理道具掛けを兼ねた把手４
１が設けられている。

【００１３】次に、本実施例の作用を説明する。

【００１４】食器や鍋などの台所用品を洗浄する時に
は、図１の（イ）に示すように、水切り棚４を、右側の
吊り戸棚３の支持部材３３と左側の吊り戸棚２の係止穴
２１との間に掛け渡して使用位置に配設させ、その水切
り棚４の上に洗浄した台所用品を載せる。そうすると、
台所用品に付着している水滴はフロアキャビネット１の
シンク１１に滴下するので、他の部分が濡れることはな
い。

【００１５】そして、水切り棚４に載せていた台所用品
をそれぞれの収納場所に収納した後は、図１の（ロ）に
示すように、水切り棚４を右側の吊り戸棚３の下面に近
接状態となる収納位置まで移動する。収納位置に配設さ
せた水切り棚４の前方には、吊り戸棚３の帯板３１４や
扉３２が設けられているので、水切り棚４が前方から目
立たなくなり、台所をすっきりとした印象にすることが
できる。

【００１６】また、左側の吊り戸棚２と右側の吊り戸棚
３との間に設けられている窓Ｗを掃除する時にも、上述
のように水切り棚４を収納位置に配設させることによっ
て掃除の邪魔にならないようにすることができるので、
窓Ｗをきれいに掃除することができる。

【００１７】更に、吊り戸棚２，３の内部には、食器や
鍋などの台所用品を収納することができるので、台所用
品の収納スペースも十分に確保できる。

【００１８】つまり、本実施例の台所用収納装置にあっ
ては、使用時以外は水切り棚４を右側の吊り戸棚３の下
面に近接状態となる収納位置に移動させて収納すること
ができるので、台所用品の収納スペースを十分に確保し
た上で、水切り棚４が視覚的に目立たないようにするこ
とができると共に、水切り棚４が窓Ｗを掃除する時の邪
魔にならないようにすることもできる。

【００１９】図５は、左側の吊り戸棚２の下部の変形例
を示す斜視図で、この吊り戸棚２の下部には、係止穴２
１の代わりに一対のフック２２，２２が設けられてい
て、このフック２２に水切り棚４の一端を係止できるよ
うになっている。つまり、左側の吊り戸棚２の下部に、
水切り棚４の一端を係止可能な何らかの係止手段が設け
られていれば、上記実施例と同様の効果を得ることがで
きる。

【００２０】以上、本発明の実施例を図面により詳述し
てきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の
変更等があっても本発明に含まれる。例えば、実施例で
は、左側の吊り戸棚に水切り棚の一端を係止する係止手
段を設け、右側の吊り戸棚に水切り棚が収納されるよう
にしたが、左右を逆にして、右側の吊り戸棚に水切り棚
の一端を係止する係止手段を設け、左側の吊り戸棚に水
切り棚が収納されるようにしてもよい。また、係止手段
は、支持部材の側方に所定の間隔を置いて配設されてい
れば、吊り戸棚の側面に限らず、壁面等に設けても良
い。また、実施例では、水切り棚が、複数のパイプを溶
接することによって構成されている例を示したが、水切
り棚の構成は実施例のものに限られず、例えば、金属板
やプラスチック板に複数の水抜き穴を開けて形成するな
どしてもよい。更に、水切り棚の下方に水受け皿を設
け、この水受け皿も水切り棚と一緒に移動して、吊り戸
棚の下方に収納されるようにしてもよい。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の台所用収
納装置にあっては、使用時以外は水切り棚を吊り戸棚の
下面に近接状態となる収納位置に移動させて収納するこ
とができるので、台所用品の収納スペースを削減せず
に、水切り棚が視覚的に目立たないようにすることがで
きると共に、水切り棚が吊り戸棚と係止手段との間を掃
除する時の邪魔にならないようにすることもできるとい
う効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例の台所用収納装置を示した正面図で、
（イ）は水切り棚使用状態を示し、（ロ）は水切り棚収
納状態を示している。

【図２】本実施例の台所用収納装置における右側の吊り
戸棚を示す正面図である。

【図３】本実施例の台所用収納装置における右側の吊り
戸棚下部を示す斜視図である。

【図４】本実施例の台所用収納装置における左側の吊り
戸棚下部を示す斜視図である。

【図５】左側の吊り戸棚下部の変形例を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

２ 左側の吊り戸棚 ２１ 係止穴 ３ 右側の吊り戸棚 ３３ 支持部材 ４ 水切り棚

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 支持部材が設けられている吊り戸棚と、
   この吊り戸棚の支持部材に支持されている水切り棚と、
   前記支持部材の側方に所定の間隔を置いて配設され、前
   記水切り棚の一端を係止可能に形成された係止手段とを
   備え、前記支持部材が、前記水切り棚を、前記吊り戸棚
   の下面に近接状態となる収納位置と、前記吊り戸棚の支
   持部材と前記係止手段との間に掛け渡し状態となる使用
   位置との間で移動可能に形成されていることを特徴とす
   る台所用収納装置。