JPH0426027Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この考案は洗面化粧台のサイドキヤビネツトに
関するもので、特に、洗面器を有する洗面台とミ
ラーキヤビネツトに隣接配置されるサイドキヤビ
ネツトとして、使い勝手が良く開放空間を有する
ようにしたものである。

［従来の技術］及び［考案が解決しようとする問
題点］ 従来は単に洗面器のみや、洗面器を備えた洗面
台のように単純なものであつたが、近時では少な
くともミラーキヤビネツトの付いた洗面化粧台が
一般的となつている。

さらに現今の中高級品では、洗面化粧台は、洗
面台、ミラーキヤビネツト、照明器具というよう
に床面から壁面、天井に至るように垂直に配置す
るばかりか、部屋の広さによつて片側ないし両側
にサイドキヤビネツトを配するようにして横方向
にも広がるように配置されるようにしたものがあ
る。これは統一したデザインの下に構成したもの
となり、単純な洗面器からすると、洗面器を含ん
だ家具としての面が強調されるものとなつてい
る。サイドキヤビネツトが必要に応じて配置可能
としたものにあつては、従来のサイドキヤビネツ
トは上下方向に一体に長尺に構成されており、背
面板、両側板、底板により前面を開口するキヤビ
ネツトから構成されることになり、側板がサイド
キヤビネツトと洗面台を仕切ることになり一体感
に欠けるばかりか、縦方向に長いものとなり取り
扱いに不便なものとなつていた。

また、一般的にはサイドキヤビネツトの中央の
棚板（天板）を洗面台の洗面器のトツプを同一面
としたものであつた。

［問題点を解決するための手段］ そこでこの考案は上述の欠点を解消しようと考
案したもので、その要旨とするのは、洗面器を載
置した洗面台とミラーキヤビネツトからなる洗面
化粧台に隣接して配置されるサイドキヤビネツト
において、床面に設置され上記洗面器の下縁より
低い高さ寸法を有する下位キヤビネツトと、洗面
器より上位レベルに下端が位置して壁面に取り付
けられる上位キヤビネツトと上下両キヤビネツト
の間の壁面を被覆する化粧板とからなり、上下両
キヤビネツトの間隔を広げ、上位キヤビネツトの
底板を底上げし下方に開口する空間内にタオル掛
けを設け、このタオル掛けは扉の下部により隠れ
るようにすると共に、進退自在として扉より前方
に突出し得るようにしたことを特徴とするもので
ある。

［実施例］ 以下図示の実施例に即して説明する。

１は洗面器２を上部に被せた洗面台で、この洗
面台１の上部には照明器具３，３を側縁部及び上
縁部に設けた照明付きミラーキヤビネツト４を略
同一の幅で一体に延設してある。

室の床面に設置されているのは洗髪洗面化粧台
１ サイドキヤビネツトは下位キヤビネツト５と上
位キヤビネツト６からなる。

洗面台１の隣りに並設される下位キヤビネツト
５は、洗面器２より低くしてその内部に塵芥或は
洗濯物を収納するため、前面の扉に網籠を付設す
ると共に扉自体を倒伏自在としてある。

照明付ミラーキヤビネツト４と洗面台１は図示
のように一体に構成してもよいが、それぞれ別体
に構成して繋ぐかあるいは所定の間隔をもつて壁
面に取り付けるようにしたものであつてもよい。

照明付ミラーキヤビネツト４の隣接して上位キ
ヤビネツト６を配置するようにし、これら照明付
ミラーキヤビネツト４及び上位キヤビネツト６の
上部にはウオールキヤビネツト７が配置してあ
る。

上位キヤビネツト６は前面に片開きの扉６１を
設け、内部の複数段の棚板６２を設けるようにし
てある。そしてこの収納キヤビネツト６の下方に
所定の間隔をもつて下位キヤビネツト５が床面に
載置されることになる。

上位キヤビネツト６はその底板６３を底上げ
し、下方に開口する空間８を設け、この空間８内
にタオル掛け９を設けるようにしたのである。図
示の例においては上位キヤビネツト６の背板６４
に取り付けるようにした例を示すが、これに限定
されるものでなく、底板６２、側板６５に取り付
けるようにすることもできる。要は扉６１を閉め
たときに前記空間８内に隠れるようにするように
すればたりる。

第２図に示すように、タオル掛け９を適宜の手
段により扉６１の前方に突出しうるように構成す
るもので、タオルＴを使用する前に扉６１を開け
てタオルＴをかけたままタオル掛け９を引き出し
ておくことにより、使用者の脇にタオルＴがある
ことになるので使い勝手が更に向上することにな
る。

上位キヤビネツト６と下位キヤビネツト５の間
隔は、上位キヤビネツト６のタオル掛け９にタオ
ルＴを二つ折りにして掛けてもタオルＴの下端が
下位キヤビネツト５の上部に触れない程度として
おく。下位キヤビネツト５の上には携帯物等を置
くようにする。

加えて下位キヤビネツト５と上位キヤビネツト
６との間には壁面を被覆する化粧板１０を設ける
ようにしてある。図示の例では第２図に示すよう
に上位キヤビネツト６の背板６４を延設して形成
するようにしてなるものであるが、下位キヤビネ
ツト５の背板を延設するようにしてもよい。

また、図示の例では、洗面台１と洗面器２は幅
寸法を同一に構成してある。しかし、従来汎用さ
れている構造すなわち、洗面台上面の天板を幅広
に構成し、中央に窓穴に洗面器をはめこむような
構成としたり、上面を開口させた洗面台キヤビネ
ツトの上面に洗面器の端縁がはみ出すように乗せ
るようにしたものであつてもよい。特に後者の場
合は下位キヤビネツト５の高さが洗面器２より低
いので洗面台１と下位キヤビネツト５を並設して
も間に間隙を生ずることなく配置できることにな
る。

［考案の効果］ この考案に係る洗面化粧台のサイドキヤビネツ
トは以上延べたような構成からなるもので、上位
キヤビネツトを下位キヤビネツトと分割してなる
ので全体として梱包搬入等、取扱いが容易となる
のである。また取付状態で洗面器の側方に上下両
キヤビネツトの間隔が開放空間となり、従来のよ
うにサイドキヤビネツトの側板が仕切ることがな
く使い勝手が良くなるのである。

上位キヤビネツトと下位キヤビネツトの間は壁
面側の化粧板を配置するようにしてあるので、例
えば化粧板をサイドキヤビネツトと同一の色彩と
することにより一体感を損なわないようにした
り、別種の色彩とすることによりアクセントとし
たりすることができることになる。

また、上位キヤビネツトの下部にタオル掛けを
設けるようにしてあるので、タオルが上位キヤビ
ネツトと下位キヤビネツトの間に囲まれしかも上
位キヤビネツトと下位キヤビネツトの間は化粧板
で被覆されているので全体としての一体感を損な
うことがないのである。またタオル掛けを引き出
し自在としてあるので使う場合はそばにタオルが
吊り下げられていることになるので使い勝手が良
好となるのである。

そしてこのタオル掛けを上位キヤビネツトの下
部の空間内で扉を閉めれば隠れるように構成して
あるので、上位キヤビネツトの梱包、保管、運送
に際して特別の考慮を払う必要がなく、タオル掛
けを取り付けることができるのである。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の実施例を示すもので、第１図
は斜視図、第２図はタオル掛けを示すための断面
図である。 １……洗面台、２……洗面器、３……照明器
具、４……ミラーキヤビネツト、５……下位キヤ
ビネツト、６……上位キヤビネツト、６１……
扉、６２……棚板、６３……底板、６４……背
板、６５……側板、７……ウオールキヤビネツ
ト、８……空間、９……タオル掛け、１０……化
粧板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洗面器を載置した洗面台とミラーキヤビネツト
   からなる洗面化粧台に隣接して配置されるサイド
   キヤビネツトにおいて、床面に設置され上記洗面
   器の下縁より低い高さ寸法を有する下位キヤビネ
   ツトと、洗面器より上位レベルに下端が位置して
   壁面に取り付けられる上位キヤビネツトと上下両
   キヤビネツトの間の壁面を被覆する化粧板とから
   なり、上下両キヤビネツトの間隔を広げ、上位キ
   ヤビネツトの底板を底上げし下方に開口する空間
   内にタオル掛けを設け、このタオル掛けは扉の下
   部により隠れるようにすると共に、進退自在とし
   て扉より前方に突出し得るようにしたことを特徴
   とする洗面化粧台用サイドキヤビネツト。