JPS6320776Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は洗面主用部と洗濯用部とが、ユニツト
形成基体に隣装状態にて固設されてなる衛生設備
ユニツトの改良に関する。

既にこの種のユニツトが存し、家屋等の建築用
に供されているが、既応ユニツトにあつては洗面
主用部にて洗面をしている際、洗濯用部が見えな
いよう、両部間に仕切壁が縦設されている。

このため洗面主用部、洗濯用部の一方を使用し
ている際には、他方が見えず、従つて使用感が快
適となり、また洗面水が洗濯用部へ飛散したりす
る支障も生じない利点があるものゝ、洗濯用部を
使用するに際し、洗濯物を洗濯機に搬出入したり
する際、当該仕切壁が使用者の行動を阻害するこ
とになる。

本考案は上記の問題に鑑み、仕切壁の適所を欠
切すると共に、当該欠切箇所に開閉自在な仕切戸
を臨設することにより、前記の難点を解消しよう
とするもので、これを以下図示の実施例によつて
詳記する。

家屋等の建築構造物における柱Ａ，A′などに、
本案ユニツトは建込まれるが、既知の如く所望の
ユニツト形成基体１には、主として洗面のために
用いられる洗面主用部２と洗濯のために用いられ
る洗濯用部３とが間口方向に隣設されており、当
該洗面主用部２は上位から順次天袋４、奥壁に設
けた鏡５、そして洗面台６を具備しており、図中
７はキヤスター８付きの収納かご、９はごみ入れ
を示している。

一方上記洗濯用部３は上位に乾燥機１０、下位
には防水パン１１上の洗濯機１２が備えつけられ
たもので、図中１３が物品収納棚を示し、最上位
の巻込スペース１４から繰出して垂下されるシヤ
ツター１５により、洗濯用部３の前面側を閉扉状
態となし得るよう構成してあり、このようにして
形成された当該部２，３は仕切壁１６によつて区
画されている。

本考案では上記仕切壁１６にあつて、その高さ
方向中程の位置、すなわち、洗面台６や洗濯機１
２の上端部よりも高い所まで切欠して、これによ
り形成された仕切壁１６の上部１６ａと下部１６
ｂとの間に、洗面主用部２と洗濯用部３とが連通
され、ユニツト形成基体１の手前側へ開成された
切欠口１７を設けるのである。

そして上記切欠口１７を開閉自在とするため、
本考案では仕切戸１８を設けるのであるが、第１
図乃至第４図の実施例では当該仕切戸１８とし
て、折戸が採択されているのに対し、第５図では
アコーデオンカーテンを、第６図では前後方向に
走行自在なるよう建込んだ引戸が用いられてい
る。

こゝで上記折戸とした仕切戸１８は、第２図に
明示されている通り一方の戸板１９がユニツト形
成基体１の背板１′にヒンジ２０にて蝶着されて
いると共に、当該戸板１９にヒンジ２１にて連結
した先行戸板２２には、仕切戸１８の閉成時にあ
つて洗面主用部２側に面するようタオル掛け２３
が取付けられ、このような閉成状態を保持するた
め先行戸板２２の先端側上下端には、仕切壁１６
の図示しない受係部と係止する係止金具２４が設
けられている。

そして上記の係止は、係止金具２４を適宜構成
のものとすることにより離脱可能としてあり、従
つて図示例では前記タオル掛け２３を握持して、
当該折戸を折成操作すれば第１図、第４図のよう
に戸板１９の前面側に先行戸板２２を折り重ねて
背板１′前面に転移させることができ、かくして
切欠口１７を開成状態になし得る。

また前記したアコーデオンカーテンを仕切戸１
８としたときは、これを第５図の実線位置に伸張
することで切欠口１７の閉成ができ、反対に一点
鎖線の如く奥方へ縮小操作することにより開成状
態となり、一方第６図の引戸を仕切戸１８とした
場合は、奥方に立壁２５を固設し、これに沿つて
引戸を奥へ押し込み、図示しない案内レール等に
より走行させることで開成状態とすることができ
る。

本考案は上記実施例によつて具現される通りユ
ニツト形成基体１には、仕切壁１６によつて間口
方向に区画された洗面主用部２と洗濯用部３とが
隣設され、上記仕切壁１６の高さ方向中程を欠切
することで形成される仕切壁１６の上部１６ａと
下部１６ｂとの間に、洗面主用部２と洗濯用部３
とが連通され、ユニツト形成基体１の手前側へ開
成した切欠口１７を設けると共に、当該切欠口１
７に、これを閉止自在とした仕切戸１８が臨設さ
れてなるものであるから、当該仕切戸１８を閉成
状態としておけば、洗面主用部２と洗濯用部３と
が目かくし状態にて区分され、良好な使用感を保
有でき、また洗面主用部２での散水を洗濯用部３
に飛散させることなく、洗濯をする際には、上記
仕切戸１８を開いて切欠口１７を開成状態とする
ことにより、収納かご７内の洗濯物を洗濯機１２
に投入したり、また洗濯機１２により洗濯済みと
なつた洗濯物を洗面台６に一旦移したり、さらに
また洗面台６で染抜きした洗濯物を洗濯機１２に
投入したりする操作を楽に行なうことができ、
かゝる設備ユニツトとしての使い勝手を向上させ
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る衛生設備ユニツトの一例
を示した正面図、第２図は同ユニツトの横断平面
図、第３図は同縦断右側面図、第４図は仕切戸の
一実施例を示す折畳状態の平面図、第５図、第６
図は夫々仕切戸の異種実施例を示した平面説明図
である。 １……ユニツト形成基体、２……洗面主用部、
３……洗濯用部、１６……仕切壁、１６ａ……仕
切壁の上部、１６ｂ……仕切壁の下部、１７……
切欠口、１８……仕切戸。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) ユニツト形成基体には、仕切壁によつて間口
   方向に区画された洗面主用部と洗濯用部とが隣
   設され、上記仕切壁の高さ方向中程を欠切する
   ことで形成される仕切壁の上部と下部との間
   に、洗面主用部と洗濯用部とが連通され、ユニ
   ツト形成基体の手前側へ開成した切欠口を設け
   ると共に、当該切欠口に、これを閉止自在とし
   た仕切戸が臨設されてなる衛生設備ユニツトル
   ーム。 (2) 仕切戸が、ユニツト形成基体の奥行方向に走
   行自在な引戸である実用新案登録請求の範囲第
   １項記載の衛生設備ユニツトルーム。 (3) 仕切戸が、切欠口を閉成する展開状態からユ
   ニツト形成基体の奥行方向に複数の戸板が重積
   されて上記切欠口を開成する折畳自在な折戸で
   ある実用新案登録請求の範囲第１項記載の衛生
   設備ユニツトルーム。